ゴリラ
朝日新聞一面の連載
折々のことば:129 鷲田清一(2015年8月10日)
誰も負けない社会は生きやすいけれど、負けないために勝者にならないといけない世の中は生きにくい。
(山極寿一)◇
長年、アフリカでゴリラの調査をしてきた山極さんは、ゴリラには優劣の意識がないと言う。喧嘩(けんか)になっても仲裁が入り、対等なところで決着がつく。だから力が劣っても、強い者に媚(こ)びるところがない。そんなゴリラと同科のヒトが、序列と上下関係に重きを置くニホンザルに近づきつつあると憂う。「『サル化』する人間社会」から。
さすがぁ、山極さん。いいこという。サイコー。
昔、娘と私の会話。
私:世界中の人と人の間に一切の権力関係が消滅し、人と人の間が澄みわたり、穏やかに凪(な)ぎわたり、和(な)ぎわたること。それが私の願いなんだ。
娘:父さんそりゃ無理だ。
私:なんで?
娘:だって私らサルだもん。
8月4日の記事から
ゴリラ乳酸菌でチーズケーキ 研究者の京大総長にちなみ(デジタル朝日 2015年8月4日20時32分)
写真:ゴリラの乳酸菌を利用して商品開発したチーズケーキ「ゴリラ・フロマージュ」を手にした京都大の山極寿一総長
▽ゴリラ研究者で知られる山極寿一・京都大総長にちなみ、京大生活協同組合が学生有志と、ゴリラの腸内にいる乳酸菌を使ったチーズケーキを開発した。
▽菌は山極さんの共同研究者らが、アフリカなどで見つけたゴリラ特有の新種。フンから採取、培養した。ヨーグルトにすると風味もよいという。
▽このヨーグルトを使ってケーキに。6~8日に約150食限定(399円)で学内のカフェで売る。山極さんは「アフリカに思いをはせて、味わって」。
さすがぁ、山極さん。
{私の前世は乳酸菌だったんだもん。当時の私の子孫も入っているかもね。}
« タチアオイ | トップページ | モンスズメバチとミンミンゼミ »
「人事」カテゴリの記事
- クリスマスの足袋(2022.12.25)
- 日食月食(2022.11.21)
- 朝日川柳欄から(2022.11.21)
- 北前船(2022.10.25)
- 人は生きることがその人の最大の役割(2022.10.24)
コメント