モンスズメバチとミンミンゼミ
朝、外を回ってきた妻が、すごいもの見ちゃった、と興奮気味。
なんだい?
2015.7.30
これです。
セミが大声でジージー騒ぐ。カマキリやクモにつかまったセミが鳴き騒ぐのはよく知っていますので、それかと思った。
音源は道路上。声に近づいて見ると、セミが落ちている。よく見れば、ハチがセミを襲っている。しかもどうもおかしい。よくよく見ればセミは交尾中のままだった。
こういうことなのです。
交尾中のミンミンゼミをスズメバチが襲ったんですね。
背面が見える右の個体がメス、腹面を見せて交尾器がつながったままの個体がオス、ですね。腹弁によって識別しました。
スズメバチはオスを攻撃している。
スズメバチはセミの胸の部分を大顎で噛んで攻撃しているように見えます。
針を刺しているかどうかはわかりません。
胸部の神経節を壊してしまえば、セミはもうほとんど暴れられないはずです。
かろうじてスズメバチの腹部の模様がわかるかな。
前の写真でもわかるのですが、この写真の、スズメバチの頭部を見てください。
単眼3つがなんとか識別できて、その部分が黒いですね。
↓虫ナビです。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-hati_suzume_mon.htm
モンスズメバチ
学名:Vespa crabro flavofasciata
オオスズメバチ(Vespa mandarinia japonica)より一回り小さく、頭部中央の単眼域に黒い紋があることと、腹部の模様に特徴がある。
巣は、樹木の洞や、民家の天井などに作成することが多いとされる。
国内に生息する本種は日本産亜種で、原名亜種は北ヨーロッパからシベリア,樺太に生息している。
写真は9月6日に静岡県の山地のクヌギ林で樹液に来ていた本種を撮影したもの。非常に大人しく、後から来たキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)にすぐに追い払われて、どの個体も争うような行動は一切なかった。撮影時はてっきりコガタスズメバチ(Vespa analis insularis)だと思っていたが、図鑑で調べたところ頭部の黒い紋と腹部の模様から本種であることが分かった。
「頭部の黒い紋」とありますね。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa_c1.htm
体長は女王バチ28~30mm,働きバチ,オスとも21~28mmです.コガタスズメバチやキイロスズメバチとよく間違えられますが,コガタスズメバチとは単眼の周囲が黒いことで,キイロスズメバチとは小楯板(しょうじゅんばん)の色が茶色をしていることや,腹部の模様が波形をしていることで区別できます.
ここでは「単眼の周囲が黒いこと」とあります。
妻が撮った写真では腹部の模様はあまりよくわからないのですが、単眼の周囲が黒い、ということはいえます。
↓さらに、下のサイトを見てください。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa034.htm
スズメバチの採餌習性
スズメバチは,幼虫の餌として昆虫やクモなどを捕らえます.肉だんごにして巣に持ち帰り,巣の中で多数の働きバチに分配された後,小さくかみ砕いてから口移しで幼虫に与えます.スズメバチが蜜を舐めにやってくるヤブガラシなどの花には,アブやハエの他,さまざまなバチの仲間が蜜を舐めにやってきます.そのため,こうした場所は幼虫の餌の狩り場にもなっています.
幼虫の餌として利用する虫はスズメバチの種によって異なっています.コガタスズメバチとキイロスズメバチは各種のクモや昆虫をを狩る”何でも屋”ですが,主に狩りの対象とする昆虫の種類には違いがみられます.キイロスズメバチはハエの仲間(双翅目)を狩る割合が高く,時には動物の死骸や魚の干物などの加工食品を利用する事もあります.コガタスズメバチはハエの仲間の他,アシナガバチなどのハチの仲間(膜翅目)もよく狩ります.
モンスズメバチは主にセミを狩り幼虫の餌にしますが,セミが少ない季節にはトンボやバッタなども狩る”準専門家”と言えます.
オオスズメバチはコガネムシ類の成虫の他,スズメガの仲間など大型のイモムシを狩りますが,時にはカマキリなども狩ることがあります.また,ミツバチや他種のスズメバチの巣を集団で襲い,幼虫や蛹を自分の巣に持ち帰るという習性があります.本市でもオオスズメバチに襲われ,廃巣になった巣がしばしば見受けられ,他種にとって大きな脅威となっています.
ヒメスズメバチはアシナガバチ巣を襲い,幼虫や蛹の体液をソ嚢に蓄えて巣に満ち帰り,幼虫の餌として利用する”専門家”で,稀にはコガタスズメバチの巣なども攻撃することがありますが,他の昆虫を狩ることはありません.
「モンスズメバチは主にセミを狩り幼虫の餌にします」とありました。
そうなのか、私はセミを攻撃するスズメバチというものを知らなかったので、悩んでいたのですが、これですっきりしました。異常なことを見たわけではなかったのです。
モンスズメバチにとって普通の狩猟行動だったのですね。
オオスズメバチやキイロスズメバチのような強い攻撃性はないようですが、スズメバチではありますから興奮させない方がいいです。
↓NHKの動画です。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400821_00000&p=box
セミをおそうスズメバチ
スズメバチがよう虫の餌にするためにセミを襲う様子を見る映像です。
http://www.insects.jp/kon-hatimonsu.htm
モンスズメバチ
ハチ目 細腰亜目 スズメバチ科 スズメバチ亜科
Vespa crabro
大きさ 働き蜂 21-28mm ♂25-27mm ♀28-30mm
時 期 4-10月
分 布 北海道・本州・四国・九州
中型のスズメバチ。腹部の黄色の帯が、波形になっている。
雑木林の樹液でよく見られる。幼虫のエサにするためにセミを好んで狩る。
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi5.html
攻撃性
[写真]雄蜂には針がないため、手で捕まえても刺されることはない
ヨーロッパでは本種に3カ所刺されると死ぬと信じられていたそうですが、実際にはそんなに毒性は強くありません。
しかし、このスズメバチに対する過度の恐怖心から巣を片っ端から除去した結果、個体数の著しい減少を引き起こしてしまった地域があり、ヨーロッパの一部では絶滅危惧種となっています。
現在では、国によって保護種となっています。ドイツでは、本種を殺すと最大で5万ユーロ(500万円以上!)の罰金だそうな。
素人は写真の真似はしない方がいいですが、むやみと怖がって相手を興奮るのもかえってマズイ。知らんぷりしながらじっと観察してください。
★もう一点。メスゼミは交尾状態を解除できないのか。
カマキリの交尾を何度も見てきた経験がここで応用できるかどうかわかりませんが。
カマキリの場合、交尾状態を解除するのはオスの側であるように思われます。
精子をメスに渡し終えたら、メスの状態を見ながら自分が襲われないように、交尾状態を終了して次の瞬間に飛び降りる、という行動をとります。
セミの場合がどうなのか、わかりませんが、もしオスの側が交尾を解除するのなら、そしてそのオスが瀕死になってしまったら、メスにはどうしようもないということがあるのかな、とも想像します。
詳しい方のコメントをお待ちします。教えてください。ぜひとも。
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投稿: 正規品と同等品質のコピー品 | 2020年5月19日 (火) 17時44分