白髭咲き 朝顔
2015.8.6
これは線路際の柵に伝わせた白髭咲きのアサガオ。
白髭咲き、という遺伝子変異を持っていますが、野性的な強さがあります。
自分で種子を結んで繁殖できますしね。
すごいやっちゃ。
こちらは門の前で立ち上がらせているもの。
髭が生じるという変化だけではなく、時々花弁が割れるという変化も起こします。
遺伝子の活動の「相互関係」のようなものなんでしょうね。
単一の原因から単一の結果が生じる、というほど「生き物」はシンプルではない。
人間の病気の遺伝子が発見された、というようなニュースを聞いても、あまりびっくりしたり期待しない方がいいです。その遺伝子さえなんとかすれば病気が改善されるというほど、生き物は甘くない、と考えています。
ノックアウトマウスといって、遺伝子の働きを「ノックアウト」したマウスを使って、その遺伝子がどんな働きをしていたのかを調べるという研究方法があります。
ただ、ある遺伝子をノックアウトしたのに、そのマウスが外見的に何の変化も起こさない、ということも起こりうるのです。ノックアウトされた遺伝子の働きを、別の遺伝子たちが補ってしまうこともできないわけではないのです。
遺伝子と表現型が必ずしも一対一に対応しないことがあるのだということは知っておいてよいと思います。
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