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2015年7月30日 (木)

味わいの判る人

折々のことば:118 鷲田清一
2015年7月30日05時00分

 ものの味わいの判(わか)る人は人情も判るのではないかと思いやす
 (ある料亭の主人)

     ◇
 料理は、素材が選(よ)りすぐったものであればもちろんうまいが、それ以上に、私を喜ばせようとだれかが懸命に働いてくれているのを知ることでいっそううまくなる。自分が大事にされていると感じさせてくれるものは、おいしい。だから私は、料亭の奥まった個室でなく、厨房(ちゅうぼう)の見えるカウンターでいただくのが好き。幸福感に満たされるから。霜山徳爾「人間の限界」から。

★北大路魯山人という人もいるけどなぁ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%A4%A7%E8%B7%AF%E9%AD%AF%E5%B1%B1%E4%BA%BA

美食家として名を馳せた魯山人は、フランス料理の外見偏重傾向に対しても厳しく、渡仏の際に訪れた鴨料理店「トゥール・ダルジャン」で、「ソースが合わない」と味そのものを評価し、自ら持参したわさび醤油で食べたこともあった。

品格に欠け、優しさに欠け、人への配慮(慮を配る=思い+遣り)のない人の味覚は、とてもまともなものとは信じられませんね。

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