« とって | トップページ | フヨウ »

2015年7月29日 (水)

台風の個体性ってなんだろう?

★台風12号の「履歴」を見ていて、考え込んでしまいます。

台風12号の履歴
7.11:「トロピカルストーム」ハロラとして誕生。
7.13:東経180度を超えて西にきたために「台風」12号となる。
7.18:勢力が弱まり、熱帯低気圧になる。
7.20:再び発達して台風となり、台風12号復活。
7.26:熱帯低気圧になる。
7.27:消滅。
Halola
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/news/2015/TC1512/
ここから引用した図です。

トロピカルストーム:北東太平洋(太平洋の赤道より北、東経180度より東)、北大西洋、カリブ海およびメキシコ湾に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったもの。
台風:北西太平洋(太平洋の赤道より北、東経180度より西)および南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったもの。

★東経180度の向こう側でも、「熱帯低気圧で最大風速が約17m/s以上」だったのですから、それが人為的な境界線「東経180度」を越えたときに、台風と呼ばれ、今年の12番目だったので台風12号と呼ばれることになった。
これは、問題ないですね。{越境台風と呼ばれるそうです}

★気になっているのは、18日に、熱帯低気圧ではあるけれども風速が約17m/sを下回って台風ではなくなった。
そして20日、再び風速が増して台風の定義の中に入ったので「台風Aになった」
さて、この台風Aは、12号の復活なのか、新たな13号の発生ではないのか。
そこなんです。

・熱帯低気圧としての連続性は保たれているのだから12号だろう。
・いったん台風ではなくなったのだから、次は新たなナンバーを振るべきだ、13号だろう。

強く渦を巻く熱帯低気圧という「現象に名前をつける」、というところから私のこの戸惑いが発生しているのです。
「現象」に「個体性」を認めるかどうか。
いいですけど、今回のは台風12号が復活で。復活台風と呼ぶそうです。

★たとえば、
たき火をしていた、炎が上がっている。
燃料の木などを継ぎ足していけば炎という現象は持続しますので、その炎に「個体性」を感じます。
ところで、燃料が不足して、炎は消えたけれど、炭化した木片が赤く光っている。そこへ新たな木を持ってきて炭の上に組み、息を吹きかけて燃え上がらせて「炎が復活した」。
さて、前の炎と後の炎は連続する個体性を持っているのでしょうか?

オリンピックの聖火リレーとかで、途中で炎が消えても予備の「火」から復活させて「連続性」を保つことはありましたよね。
ほかにもいろいろ、「記念の火」もあります。

●「炎」という現象に「個体性」を認めますか?

★私の認識では、生物(動・植物、菌類から何からすべて)は「現象」だと考えています。
私が赤ん坊だったころに私の体を構成していた原子は、67歳にもなる今、ほとんど残っていません。{歯のエナメル質が頭にあって「ほとんど」と表現しました。骨では原子は入れ替わります}
新たな物質を食べては排出し、その間でエネルギーを取り出して生きてきました。
これって、炎と同じでしょ。新たに燃料物質を取り入れ、水や二酸化炭素などを排出し、その間でエネルギーが出て「炎」を形成する。

さて、「私という現象」は生じてからの67年間、「個体性」を保ってきたのでしょうか?
昨日の自分と今日の自分は違うんですけど。

生命という現象も、炎という現象も、現象というものはエネルギーの流れの中にしか存在しえません。
エネルギーの流れが絶えれば現象は消えます。

私という「もの」が確固として存在すると思うから、その「もの」に執着して悩み苦しむんでしょ。
私という「現象」は生命の流れの中にある渦のごときものですから、やがて消滅するのが当たり前。だと思うんです。

地球上を38億年も「生命の流れ(物質とエネルギーの流れ)」が持続し、たまたま私はその流れの中に渦のごとき現象として生じ、何十年か現象を維持し、やがて元の流れに復帰していく。骨も墓も要りませんね。
私は生命の流れに復帰し、地球に「遍在」することになる。それでいいんだと、強く思う私です。{私を墓に閉じ込めないでくれ。法事なんかで「呼び出す」な。どこからだって地球に遍在する私を思い起こすことはできるんです、それでいいじゃないですか。}

★台風12号の個体性は、よくわかってませんが、7月22日に熱帯低気圧であることも維持できなくなって消滅しました。
これって、地表面に気象現象をもたらす「大気の大きな流れ」の中に解消していった、でよくありませんか?

大気が流れるのは地球にエネルギーの流れがあるからですね。
地球内部からは放射性物質の崩壊熱が地表へ流れ出し、太陽からは電磁波の形でエネルギーが流入します。
それは生命の流れをも生む流れです。

なんだかいろいろ考え込んでしまいました。

↓参考(私のHP)
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/jyosyo/Origin.htm

« とって | トップページ | フヨウ »

人事」カテゴリの記事

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« とって | トップページ | フヨウ »

2023年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ