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2015.7.12
今年も次々といろんな姿の花を咲かせてくれて楽しい花です。
7.18
これは、妻の「たくらみ」or「目論見」。
道路の端のスキマに種を播いたり、芽生えを移植したりのです。
ひょっとして
↓こんな記事を読んだせいかな。
(耕論)スキマから輝く 小林一雅さん、宮本慎也さん、塚谷裕一さん
2015年7月1日05時00分
(前略)・・・
■過酷な環境、実は競争無縁 塚谷裕一さん(植物学者)
コンクリートの裂け目などで育った植物が「ど根性大根」などと呼ばれて話題になったことがあります。そうしたスキマの植物は実は普通にあるので、写真を撮って集めてみようと思い立ちました。
・・・
道路や線路脇からブロック塀まで、ときにはかなり高い所、アリが入るスキマもないような所でも、あらゆる場所に植物が生えています。植物はもともと、スキマをうまく使って生きるものなんです。
広々した野原は植物にとってよい環境に見えますが、みんなによければそれだけ厳しい競争がある。光をとるために少しでも早く上へ上へと、茎を伸ばしていく。一刻の油断もできないし、気苦労も絶えません。厳しい競争をやりたくない植物にとっては実に過酷な環境です。
スキマは狭いけれど、いったん生えたら光はとり放題だから無理に伸びる必要はありません。電信柱の下だと定期的に肥料も降ってくる。周りががっちり固められているから競争相手が現れる心配もない。同じナズナでも、スキマだと何の憂いもなく、素直にすっくと伸びた立ち姿です。
天敵は、雑草と見ると抜きたくなる人間です。対抗してユリなどはきれいな花を咲かせて存在を認めさせたり、神社や寺のオオバコのように小さく進化して庭掃除との戦いを免れたり。民家より公共地の方が抜かれにくい。
園芸植物も目立ちます。スキマで多く見かけるのは花壇で見かけなくなった流行遅れの色や種類。中には最新の品種もありますが、もう逃げ出して自由の身になったのかと。見ていて本当に楽しい。
スキマの植物は虫たちの生態も変えます。ヒョウモンチョウを1990年ごろから都市でたくさん見かけますが、これはスキマに暮らすスミレたちのおかげらしい。花壇だと農薬がまかれますから。
こうした多様な顔ぶれを見れば、立派な生態系です。スキマの植物が都市の新たな生態系の担い手として思ったより重要な役割を果たしているのではないか。ちょっと意外な発見でした。
そんなスキマの植物から人間を見たら?
人間も植物も生き物ということでは同じ。ただ、何を求めて暮らしているかが違うだけです。自分が何を求めているかを自覚して、外から見た居心地でなく、自分自身にとっての居心地で選べば、無理な労力をかけずとも、伸び伸びと暮らせる世界が見つかるのでは。そう言うかもしれません。
記事中、ヒョウモンチョウといっているのは多分ツマグロヒョウモンのことでしょう。
園芸店で入手できる植物ではチョウの幼虫は育てられません。
何を無理して「きれいな」花ばっかり欲しがるんでしょうね。
一緒に生きる仲間だと思ってないのでしょう。
花は香水、花は美しい飾り。ですか?
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