キアゲハ:2
2015.6.27
脱皮しました。ケースの外からなので不鮮明ですが、右上に脱け殻。
脱け殻と大きさを見比べてください。ものすごく大きくなったことがわかります。
終齢ですね。
堂々たる体躯。
この写真の頭部付近をトリミングすると
「顔」はパンダ顔のような気もしないではない。
7.1
これはもう蛹化が近いですね。
腹の中心線沿いにも黒い模様がありました。
★ところで
「イモムシのふしぎ」森 昭彦 著、サイエンス・アイ新書
この本によりますと、キアゲハの成虫を「夏の貴婦人」と読んでいます。ギフチョウは「春の女神」といわれますが、「夏の貴婦人」という呼称はこの本で知りました。
経験的に、どの生育段階の幼虫を連れて帰っても、寄生されていることがほとんどない。
とありまして、そうなのかぁ、と感心。アオスジアゲハなどは寄生率が高いですからね。
さらに蛹となれば、マイナス30度超の極寒にも耐えうる(朝比奈、1959年)。マイナス196度でも生存できるともいわれる(大田次郎『チョウは零下196度でも生きられる』)。・・・アゲハはマイナス5度くらいが限界だから、キアゲハの防寒システムは驚異的。
不思議はもうひとつ。日本産アゲハの仲間で、セリ科植物を食草に選んだのは本種だけ。キアゲハは進化の途上でミカン科から徐々に食べ物を変えたと考えられている(寄主転換という)。
まあ、アオスジアゲハだって、防虫剤の樟脳が入った「殺虫剤入りクスノキの葉」を食べるんですから、ハーブを食べてもいいけどね。モダンだね。
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