うるう秒
★うるう秒そのものについてはここでは解説しません。
今日行われたうるう秒の挿入について、ちょびっと。
★報道では。
うるう秒:3年ぶりに挿入 「午前8時59分60秒」
毎日新聞 2015年07月01日 09時01分(最終更新 07月01日 09時02分)
「うるう秒」の1秒が1日、午前9時の直前に挿入された。日本でうるう秒を調整している情報通信研究機構(東京都小金井市)では、外壁に取り付けられた日本標準時のデジタル時計に「午前8時59分60秒」が表示されると、集まった人たちが3年ぶりに訪れた特別な1秒を目に焼き付けた。
うるう秒の実施は、日曜日だった2012年7月1日以来で、平日の実施は18年ぶりだった。企業などはコンピューターのシステム障害などが懸念されるため、始業前から警戒に当たった。
うるう秒は、地球の自転に基づく天文時と、約50年前から使われているより精密な原子時計の間に生じたずれを調整するため、全世界で不定期で挿入される。
これは予定稿があって、確認の上すぐ掲載した、ということでしょうね。2分じゃ原稿は書けないと思いますが。
NHK
「うるう秒」3年ぶりに実施(07月01日 09時33分)
世界の標準時を地球の自転にあわせるため1日を1秒長くする「うるう秒」の調整が、1日午前9時前、3年ぶりに行われました。
「うるう秒」は地球が自転するスピードがわずかに変わることで生じる時刻のずれを調整するため、1日の長さを1秒長くするもので、1日、3年ぶりに世界で同時に実施されました。
日本の標準時を管理している東京・小金井市の情報通信研究機構では、調整の瞬間を見ようと地元の小中学生などおよそ1000人が集まりました。
集まった人たちは建物の側面に設けられた大きなデジタル時計の前で声をあげてカウントダウンを行い、時計が「午前8時59分59秒」の後に「8時59分60秒」という通常にはない1秒を表示すると、歓声をあげたり、特別な瞬間を写真におさめたりしていました。
訪れた大学生の女性は、「めったに見られない瞬間で感動しました。
ふだんは考えない1秒の大切さを考えました」と話していました。
うるう秒は、一般のパソコンやスマートフォンではインターネットなどを通じて自動的に調整されますが、古い基本ソフトを使っているコンピューターシステムなどでは事前の対応が必要なケースがあります。
特に今回は平日にうるう秒が実施されたため、予期しない不具合を警戒して社員を待機させるなどの動きも出ています。
30分ほどの遅れは、どうかな、多分やはり予定稿に手を入れて掲載したかな。
★私の環境では、「午前8時59分60秒」、こういう表示をする時計はありません。
2015.7.1
これは、「9時00分00秒」ではありません。これこそ「8時59分60秒」なのです。
この時点で、この時計は標準電波での時刻合わせをしていませんから、これは正しい時刻で「9時00分06秒」の時点での針の位置なんです。
★ふと面白いことに気付きました。
大きい方の時計は毎正時から始めて、何分かかけて時刻合わせをします。
腕時計の方は、夜中に1回しか時刻合わせをしません。
そのため、1秒の差が生じました。
10時14分00秒が正しい時刻。腕時計はうるう秒が入っていませんので、1秒進んでしまいました。
そうか、デジタル表示の時計もあるんだぞ、と居間へ。
やっぱりね。小さい方は毎正時に時刻合わせをします。大きい方は夜中に1回。
そのため、大きい方は1秒進んでしまいました。
前回は気づかなかったのですが、今回ふと気づいてしまった。
おもしろかったなぁ。しばらくにやにや眺めてしまいました。
コンピューターがスタンドアローンで動作しているのなら、うるう秒は大した問題じゃないと思うんです。定期的に時刻合わせでもして、おや1秒ずれてらぁ、って修正しておけば済むこと。
ところが、通信していると、この「1秒ギャップ」が問題になるかもしれない。
株の取引きにとって1秒って「長い時間」なんでしょ。
取引を出した時刻のタイムスタンプが1秒ずれたらきっと大事になるでしょうね。大金を失うかもしれない。{わたしゃシラン}
うるう秒の挿入の前後でこういうずれが発生したら、確かにな、混乱するかもしれませんね。
ちなみに、私のパソコンは混乱してません。
案山子さんのパソコンだもん、堅牢性が高いんだ!
持ち主が1秒くらいどうでもいいといってるんだから、パソコンも義理立てすることはありません。
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