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2015年7月 7日 (火)

ボタン型電池誤飲

★東京都のローカルニュースなのですが。

ボタン電池誤飲、都が防止策検討へ 10年以降、事故157件・入院23件(デジタル朝日 2015年7月7日05時00分)
 小型家電や玩具に使われるボタン電池を子どもが誤飲する事故が後を絶たないことから、東京都が6日、業界団体や学識者たちと対策の検討に乗り出した。子どもが製品のふたや電池の包装を開けにくいように工夫ができないか実験し、年内にも提言をまとめる。
 東京消防庁や国立成育医療研究センター(東京)の事故データを都が集計したところ、5歳以下の乳幼児が誤飲や誤飲の疑いで受診したり救急搬送されたりした事例は2010年以降157件。このうち入院が23件あった。誤飲すると食道につまりやすく、粘膜に触れて食道や気管に穴が開くこともあるという
 誤飲の形態別では、誤飲した電池がおもちゃに入っていた事例は35件、時計や体温計など玩具以外の製品に入っていた事例が50件で、放置・保管中が24件あった。年齢別では、1歳が83件と5割以上を占めた。
 都によると、玩具は日本玩具協会が「ふたは容易に開かない構造にする」などの安全基準がある一方、家電はメーカーの判断に任されている。

この誤飲事故、もうボタン型電池が使われるようになってからずっと起こっています。
便利なら何でもいい、というわけじゃないんで、電池が飛び出さないことはまず絶対条件。
大人にしか開けられない「面倒くささ」も必須ですよね。
いつになったらこの種の事故がなくなるのか、はやく!はやく!対策を!

★同じニュースが昨日NHKでも流れました。

ボタン型電池誤飲対策で協議会(NHK 07月06日 17時47分)
おもちゃや家電製品などに使われるボタン型の電池を子どもが誤って飲み込んで、けがをする事故が相次いでいることなどから、東京都は電池メーカーの団体や専門家などによる協議会を立ち上げ、年内にも安全対策をまとめることを決めました。
ボタン型の電池はおもちゃや家電製品などに広く使われていますが、飲み込むと消化管で放電を始め、食道に穴が開くなどの大けがをする恐れがあります。
東京都の調査では、5歳以下の子どもがボタン型の電池を誤って飲むなどして病院を受診したケースは平成22年以降の5年余りで157件あり、このうち23件は入院が必要だったということです。
このため東京都は対策を検討する協議会を立ち上げて、6日初めての会合を開き、電池メーカーの団体や専門家など15人が参加しました。
会合では、都の担当者が事故の原因となった製品のうち、おもちゃについては業界団体の基準で電池のふたが工具などを使わないと簡単に開かない構造にすることが決められている一方で、懐中電灯などほかの多くの製品については安全対策はメーカーの判断に委ねられていると報告しました。
これに対して専門家などから、国内のメーカーに比べて安全対策が取られていない海外製品への対応が必要だ、などという意見が出されました。
そして、協議会では年内にも安全対策をまとめ、業界団体などに提言を行うことを決めました。
東京都の消費生活部の山本明部長は「ボタン型の電池の事故は重篤な事例もあり、危険性を訴えていく必要がある。協議会では、事業者の団体にも参加していただいているのでうまく連携して対策に取り組んでいきたい」と話しています。

★まずカチンと来たのが「けが」なのです。
「けが」って切り傷とかの「外傷」という感じがしませんか?空気と接している体の外表面の損傷という感じがします。
飲み込んで、食道に穴が開いた、というのも「けが」かな。
どうもしっくりこなくて、なんかもう少し適切な表現はないものだろうか。私自身適切な表現が見つからなくて困ってはいるのですけど。

★そしてもうひとつ。
まだその間違いをやってんのかよNHK!というイラスト。
去年の6月18日のニュースでした。私がそれを取り上げたのは8月でしたが。
↓これです。ぜひお読みください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-56ee.html
2014年8月 4日 (月)「ボタン型電池の誤飲」

ボタン型電池 子ども誤飲し大けが相次ぐ(6月18日 18時21分)
おもちゃや家電製品のリモコンなどに使われるボタン型の電池を、子どもが誤って飲み込み、大けがに至る事故が相次いでいるとして、消費者庁が注意を呼びかけています。
・・・
ボタン型の電池は、飲みこむと消化管で放電を始め、電気分解によってできるアルカリ性の液体で、食道に穴が開くなどの大けがをすることが多いということです。
・・・

この時も「けが」という表現でした。

★もう一つ気になることがあります。
NHKのニュースで、「ボタン型の電池は、飲みこむと消化管で放電を始め」というところで、テレビ画面に「電池の放電のイメージ図」が出たのです。
{イラスト}
(著作権の問題もあると思うので)モノクロームに変換して、一部分だけトリミングしました。
ナント電池から「火花」が出ていました!
これはないよな。NHKの科学記事レベルもそう高くはないなぁ。
冬場、静電気でパチパチ火花が飛んで、ちくっと痛いですね。あれは火花放電。
乾燥空気中で1cmくらいの火花が飛んだら、目安1万ボルトくらい。
先日久しぶりに停電を発生させた「雷」も大規模な火花放電です。
でもねぇ、飲み込んだボタン型電池から「火花」は飛ばないんですよ。
その位は常識として知っていてほしかったなぁ。

電池では、電気を外部の回路へ流し出すことを「放電」といい、外部から電圧をかけて電池内部に化学変化を起こして使用可能な状態に戻すことを「充電」というのですね。

↑これは私のコメント。
Houden
イラストはこれです。
これをまた、今回も使っていました。
「飲み込むと消化管で放電を始め」というところで、このイラストが出てました、性懲りもなく。
間違っているのに。電池が体内で火花放電なんかするもんですか、マッタク。
「放電」という言葉のイメージでイラストレーターが描いたのでしょうが、レベル低すぎ。
NHKの科学部のレベルも疑われてしまいますよ。いや、私、正直、疑ってます。
あ~あ。何とかしてほしいなぁ。

★話がちょっと飛びます。
電池ではないのですが、乳幼児はなんでも口に入れて唇の感触で対象を知ろうとする。
そのために、誤飲が起きる。
そのときに幼児の口のサイズが「3.9cm」だったか「39mm」だったかなので、それより小さいものに注意せよ、といっていたと思うんですよ。
平均値なのか、最大値なのか、なんにせよ「39」という数値にほぼ意味はない。
「幼児が口を開いたときの平均値は約39mmなので、保護者は幼児の手の届く範囲に30mm程度より小さいものを置かないでください」といえばよい。
小さ目のところでわかりやすいサイズを目安として示せばよい。
そういう配慮ってできませんかねぇ。

私は自分の授業で。

君たちの中にはいずれ親になる人もいる。
親指と人差し指でOKマークを作ってごらん。
その丸の中を通るものは赤ちゃんの口に入ることが可能だよ。
自分の体を物差しにして、赤ちゃんを守ってね。

と、毎年言っていたものです。
そのくらいの目安でいかがですか?
注意しましょう。

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