もうすぐ夏至
★6月22日は夏至ですね。
北緯36度での太陽南中高度は
夏至 77.5
立夏・立秋 70.3
春分・秋分 54.0
立春・立冬 37.7
冬至 30.6
立夏→(+)7.2度→夏至→(-)7.2度→立秋
★5月6日が立夏でした。そこから南中時の太陽高度は6月22日の夏至まで7.2度しか高くなりません。
そして、8月8日の立秋まで、7.2度しか低くなりません。
「7.2度」ってイメージできますか?
アナログ時計をイメージしてください。
一番細かい分目盛りは360度を60等分していますよね。
ということは「一目盛りが6度」です。
立夏から夏至、そして立秋へ、この間、時計の一目盛強の角度高くなってまた下がるだけなのです。
これ、ほとんど変化ないようなものですねぇ。
★時計の9時-3時の線を水平として、
立夏・立秋の時の太陽高度は分目盛りで3分と4分の間あたり。
夏至の時で、2分半のあたりです。
何が言いたいかと言いますと、
立夏から夏至を経て立秋まで、太陽高度は高いまま、「陽射しの真夏」なんですね。
当然、紫外線も強いです。「真夏の紫外線は強い」と誰しも思うわけですが、その時の「真夏」は「気温の真夏」をイメージしていることが多いのではありませんか?
実は、紫外線のことを考えるなら、陽射しの真夏を意識すべきなんですね。
ただ、日本、あるいは東京でのことを考えると6月~7月は梅雨の時期ですから、雲の蓋がかぶさっている。そのせいで一番強い陽射しをあまり意識せずにすんでいるのです。
★太陽高度が高いと、単位面積・単位時間当たりのエネルギー流入量も大きい。
それによって地面が熱くなっていくわけですが、気温が上がるには時間がかかる。
陽射しの真夏を過ぎるころに、遅れて気温の真夏が来るわけです。
ですから、立秋のあたりが年間の気温の頂点になるんですね。
こんなに暑いのに「秋が立つ」なんておかしいとは言わないでください。
「陽射しの秋」が立ち、この後、南中時の太陽高度はどんどん下がっていくのです。
南中時の太陽高度と、東京の最高最低気温の平年値がグラフ化してあります。(新平年値が出る前に作ったグラフですので、旧平年値です。悪しからず。)
以前にも同じことを何度も書きました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2786.html
2012年6月19日 (火)
光の季節
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-752c.html
2013年5月30日 (木)
夏と紫外線
↓参考サイト(なるべく公的なサイトを選んでいます。)
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/vm/resource/tenmon/space/earth/earth05.html#
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/attaka_eco/reference/pdf/sekkei/sekkei_1.pdf
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/B5A8C0E12FB5A8C0E1A4CFA4CAA4BCCAD1B2BDA4B9A4EBA4CEA4ABA1A9.html
http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~yamaharu/LEP1.htm
http://lumens.blog.fc2.com/blog-entry-14.html
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