ナガサキアゲハ幼虫
2015.6.2
妻は丹念に虫たちの面倒をみる。
ナガサキアゲハの幼虫に新鮮なキンカンの葉を与えようとしてケースのふたを開けたら、幼虫が振動に反応した。
アゲハやアオスジアゲハの幼虫と比べると敏感なようです、ナガサキアゲハの幼虫は。
卵から孵化した直後の撮影でもちょっと「おこって」ましたね↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-5be8.html
2015年6月 1日 (月)「ナガサキアゲハ孵化(1匹目)」
で、今回また、ちょっと興奮させてしまったわけですが。
冒頭の写真をよくご覧ください。逆光なのでかえって分かりやすいかも。
臭角の先端部が無色でほとんど透明であるようです。
あらら。臭角だけではなく、付け根のところのこれ触角でしょうか、先端が透明だ。
フラッシュを浴びせての撮影。
色のある部分は黄色みがかったオレンジ色かな。
で、先端部分は透明なんですね。これは初めて知りました。
そうなんだ。
怒らせてしまってごめんね、落ち着いてちょうだい。
臭角を出すと、独特の匂いが発散します。
通常「悪臭」と言われていますが、私はもう慣れてるし、「くさい」とは思っておりません。
わ、ごめん、と言わざるを得ないサインを送られたというだけです。
↓臭角の仕組みです
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-5e91.html
2012年12月 4日 (火)「鏡の話:10の1 裏返しの話」
・・・ふだんは体内に靴下を裏返したように収納しているが、強い衝撃を受けると頭部と胸部を反らせ、しまっていた角を体液の圧力で反転し、突き出す。この角の表面にはテルペノイドを主成分とした強い臭い物質が分泌されており、外敵を撃退する。
体内にくぼんだ袋として収納していた「角」を、圧力で「裏返して」突き出すのですね。
小さな体の幼虫にとって、体液の圧力を上げて袋を反転させて押し出すという「仕事」は、それなりに体力を要するのではないか、非常用なんだし、と思うわけです。
ですから飼育者としては無用に臭角を出させたくありません。
なるべく、そっと、そっと、脇から眺めることにしています。
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