クサギカメムシ
2015.5.18
タチアオイのつぼみで汁を吸っていました。
写真中、黒い矢印で指した部分は鞘(口吻)です。ふにゃっと曲がっているのが口針です。
口針は通常口吻の中に収まっていますが、口針をつぼみに深く刺したので、長さが余ってしまい、折れ曲がって見えるのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A0%E3%82%B7%E7%9B%AE
カメムシ目
細長い口器の外側を覆っている口吻は下唇が樋状に変形したもので、内部に口針を収める。口針は針状に変形した大顎と小顎、つまり2本の大顎針と2本の小顎針から形成されている。左右1対の小顎針は内側に2本の溝が刻まれており、これらが完全に密着・嵌合することで内部に2本の通路を持つ管となっている。この通路のうち、背方の通路の中は唾液が通って摂食部に送り込まれ、腹方の通路の中を通って食物が吸引される。左右1対の大顎針はしばしば先端の外側が鋸歯状になっており、小顎針の外側を交互に滑るように前後運動して口針全体が食物の内部に差し込まれる通路を切り開く。口針は口吻の先端から突き出せるようになっている。口吻は口針が摂食対象の内部に刺さっていくに従って折れ曲がったり蛇腹状に縮んだりして、口針をより長く突出できるようになっている。
カメムシ目ではないのですが、人を刺す蚊の口も同じような構造を持っています。
にっくき蚊でしょうけど、血を吸っているところをじっくり観察すると、皮膚に刺さる口針と弓のように曲がった口吻が観察できますよ。
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