クモの脱け殻
2015.4.21
ホタルブクロの葉の上。
初めカニグモの仲間かな、と思ったのですが近づいてみたら、おそらくササグモの脱け殻ですね。
棘が目立つ。
クモの脱け殻というものは面白いものでして、腹部の脱け殻が潰れてしまうのです。
脚や頭胸部はがっしりしていて形をきれいに残すのですが、腹部は必ずつぶれていますね。
どうしてなのか。そりゃ、腹部は薄いから、なのでしょうけど。
なんでそんなに薄いのか、というのも不思議。
4.22
上の写真と同じ脱け殻の向こうに、ササグモの姿がちらっと見えました。
この状況は、このササグモが脱皮した、ということをほぼ確実にしていると思います。
脱皮したクモはどこかへ行って、別のクモがここに来たという可能性を排除することはできませんけど。
4.24
今度は完全に並んでいました。
でも、まだ完全に納得していない。脱皮した割には大きさの変化が少ないなぁ、と。
チョウの幼虫を飼育していますと、脱皮直後はしわしわで前の脱け殻と同じサイズなのが、ぐんぐん大きく「膨らんで」、見違えるほど大きくなります。
脱け殻と個体の大きさの差があまりないですよね。
でも多分、自分の脱け殻のそばにいるんだと思いますけど。
★別件:ふと思ったんですが、脱皮って「更衣」だなぁ、と。
ころも‐がえ【衣更え・更衣】‥ガヘ
①衣服を着かえること。源氏物語[葵]「にび色の直衣のうし・指貫、薄らかに―して」
②季節の変化に応じて衣服を着かえること。平安時代の公家は、4月に薄衣(袷あわせ)、5月に捻り襲がさね、6月に単襲ひとえがさね、8月1日から15日まで捻り襲、8月16日から9月8日まで生織の衣、9月9日より生織の衣の綿入れ、10月から3月まで練絹ねりぎぬの綿入れを着用。江戸時代では4月1日、10月1日をもって春夏の衣をかえる日とした。夏。源氏物語[明石]「四月になりぬ。―の御さうぞく」
現在、制服などは、6月1日と10月1日に行うことが多い。
③外観やおもむきを変えること。「―した商店街」
広辞苑第六版より引用
季節変化に合わせての更衣ではなくって、成長に合わせての更衣ですね。
みごとなものです。
6月1日とか10月1日とか、あまりきちんとしなくっていいんじゃないですか?
昔からそう思っています。最近はクールビズとかいうのが早目に始まるし。
5月の真夏日や10月の真夏日だってあるんだし。
「適当が適宜」であると思いますが。
「一斉にそろって」という美意識は嫌いです。
てんでんばらばら、いろんなのが入り交じる、というのが健全だよなぁ。
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