√2の話:その36「正方形の対角線」からちょっと派生して
★一辺が1の正方形の中には長さ√2の線分を収めることができるのでした。
そこに1の長さの線分が立つ、という形で、立方体には√3の線分を収めることができます。
こうでした。
★では
ちょっとこれを見てください。
直径1、高さ1の円柱です。
この円柱、ちょうど一辺1の立方体に収まる大きさなのですが。
この形の容器があるとして、収めることのできる最長の線分の長さは?
√2なんですね。
★もう図は描きませんが。
直径1の球の中に収めることができる線分の最大の長さは?
当然、長さ1の線分が最長ですね。
この球は、一辺1の立方体の中の、直径1・高さ1の円柱の中にきちっと収まっています。
★角がなくなるたびに、収められる線分が短くなるのでした。
考えてみてください、ちょっと面白い気分でしょ。
★ちなみに
一辺が1の立方体の
体積は 1
表面積は6
直径1・高さ1の円柱の
体積は π/4≒0.785
表面積は(3π)/2≒4.71
直径1の球の
体積はπ/6≒0.524
表面積は π≒3.14
こんな感じになります。
体積も表面積も約半分になっちゃうんですね。ふ~ん。
計算してみて気づきました。
★オマケ
インスタント・コーヒーの空き瓶を利用した砂糖入れ。
中にスプーンがきちんと収まっています。
スプーンは直径よりかなり長い。
スプーンは容器の高さより長い。
でも、入っちゃうんですね。
瓶の底の部分の直径が約8.5cm。
スプーンの長さは12cm。
12/8.5≒1.4
あらら、約√2ですね。
瓶の口は細くなっていますから、完全な円筒ではないですが、現実にこういうことができるのでした。
「理科おじさん」カテゴリの記事
- 化学の日(2022.10.26)
- 秒速→時速(2022.09.01)
- 風速75メートル(2022.08.31)
- 「ウクライナで生まれた科学者たち」(2022.05.31)
- 反射光(2022.05.09)
コメント