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2015年3月 6日 (金)

巨大なカラストンビの化石

★いろんな新聞・テレビで報道されていました。

新種のイカ・タコの化石発見 下顎部分、世界最大級(日経 2015/3/5 21:58)
 北九州市立いのちのたび博物館は5日、北海道羽幌町の約8500万~8千万年前(白亜紀後期)の地層から、イカとタコの下顎部分の化石2点が見つかったと発表した。ともに新種で、下顎の化石としては世界最大級という。
 ・・・
 イカは全長10~12メートルと推定、現生する無脊椎動物では最大級のダイオウイカに匹敵するか、それ以上の可能性があるとしている。タコは全長2.4メートルと推定される。
 博物館は「白亜紀後期の北太平洋は、首長竜などの大型生物のほかに巨大なイカ、タコ類も栄えていた」と分析する。
 イカは2012年7月、御前明洋学芸員が長さ6.3センチの下顎の化石を発見。東大、京大との共同研究で、形状からツツイカ類としては世界最古の新属新種と分かった。
 米国で保存されていたダイオウイカ(全長7.7メートル)の標本と比べ、今回の下顎は1.3倍。スルメイカなどの下顎は、通常1センチ程度。
 タコの下顎の化石(長さ9.0センチ)は博物館側が開設準備のため、化石の産出で有名な羽幌町で1978年に収集した岩石から11年に見つけ、コウモリダコ類の新種と確認した。胴の長さは1.6メートル、全長2.4メートルと推定。現生のミズダコは腕を含む全長がこれを上回るものもあるが、胴は通常30センチ程度という。
 イカの愛称は、産出地にちなんで「ハボロダイオウイカ」と命名。タコは、白亜紀の軟体動物化石に関する北海道中川町自然誌博物館学芸員の研究功績をたたえて、名字から「ヒキダコウモリダコ」に決めた。〔共同〕

イカやタコは軟体動物ですから体の化石は残りにくい。貝類は軟体動物ですが殻があるので化石が残りやすい。
今回、化石として見つかったのは、「下顎(板)」です。
「カラストンビ」ってご存知ですか?

からす‐とんび【烏鳶】
イカ類の口にある、上下の顎板のこと。
広辞苑第六版より引用

硬いキチン質です。今度、丸ごとのイカなどを買ったら、ぜひ調べてください。カラスやトンビの嘴のようだ、というものです。
確かにすごいですよ。
上下の顎板のどっちがカラスでどっちがトンビかはしりません。
そう大きなものではありません。でも今回の化石は大きい。古代の巨大イカのカラストンビの化石なのです。
「カラストンビの化石」というように表現すると、何となく感じ方が変わりませんか。
で、あえてそう表現してみました。

★ついでに。
「アリストテレスの提灯」ってご存知ですか?

アリストテレス‐の‐ちょうちん【アリストテレスの提灯】‥チヤウ‥
〔生〕ウニ類の口部にある咀嚼器官。約30個の骨状物とそれを動かす筋肉とから成る。アリストテレスが初めて記載。
広辞苑第六版より引用

Áristotle's lántern
〔動〕 アリストテレスの提灯(ちょうちん)《ウニ類の口にある 5 枚の歯・骨が組み合わさった逆円錐状の咀嚼器官》.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

http://www.ifarc.metro.tokyo.jp/old/tokyowatching/umi/aristoteles.htm

「動物学の祖」といわれる、ギリシャの哲学者アリストテレス(紀元前382~322年)は地中海のレスボス島で海産動物の研究中に、これを発見して命名しました。今度の浜遊びでは、棘に注意してウニの殻を割ったら、食べるだけでなく、アリストテレスになったつもりで提灯のような口も是非観察してください。

海でウニを採って生で食べるなんて至福の味覚です。
石で割って中身を食べてみてください。サイコー!
なんなら、貝殻に盛って、たき火であぶって、半分焼きウニにして食べてみたら?ゼッピン!

●大学時代、北海道のかつてのニシン漁で栄えた町の中学校に化学実験をやりにグループで行ったことがありまして。
暇な時間に、海に潜ってウニやナマコを採って食べてたら、地元の漁師さんが、お、学生さん、なかなかやるね、と収獲してきたウニを大きなざるに山盛りくれたんですね。ただでやったらかえって気にするだろうから10円で売るよ。って。
10円で山盛りのウニを、生やら焼きウニやらにして食べたなぁ。ウニで満腹したのは後にも先にもあの時だけです。
生きたナマコを手で裂いて、海水で洗ってそのまま食べてたら、ナマコが苦手な先輩が青ざめてたなぁ。ちなみに私、そのグループの「隊長さん」でした。

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