水車のそば
2015.2.12
妻の散歩の終わり近く。
水車のところの白梅。
奥行を重ねての撮影でボリューム感が出てますね。
梅からちょっと先へ行くので私はあまり見に行かない場所の蕗。
ふき‐の‐とう【蕗の薹】‥タウ
(「蕗の塔」からか)春の初めに蕗の根茎から生え出る花茎。ふきのじい。ふきのしゅうとめ。<季語:春>。文明本節用集「款冬、フキノタウ」
広辞苑第六版より引用
「ふきのじい」「ふきのしゅうとめ」ってのは知らなかったなぁ。なんじゃらほい。意味がつかめませんが。
http://kigosai.sub.jp/kigo500a/221.html
花がほうけたものを蕗の姑という。
出た!「蓬ける」
いや広辞苑などでみますとは「蓬ける」は「ほおける」でして。
「ほうける」は「惚ける・呆ける・耄ける」ですねぇ。
私の髪は「ほおけて」まして、ついでに頭が「ほうけて」おりますよ。
季語のサイトの「ほうける」はどっちかなぁ。「ほおける」の方のつもりじゃなかったのかなぁ。
「長ける」でもよかったのじゃないか。
http://haiku-kigo.com/article/140714204.html
暖かくなるころには茎が伸び、30~50センチ程度になるが、そうなったものを、蕗の姑とか、蕗のじいなどと呼ぶ。
ここでは、「そうなったもの」ときましたね。
ほお・ける【蓬ける】ホホケル
自下一ほほ・く(下二)
①老衰などのために、知覚がにぶくなる。もうろくする。類聚名義抄「潦倒、ホホケタリ」 →ほうける。
②髪などがほつれて乱れる。そそける。
広辞苑第六版より引用ほう・ける【惚ける・呆ける】
{動詞}ぼんやりする。ぼける。{接尾語}とことんまで…する。遊び惚ける(呆ける)。
パーソナル現代国語辞典より引用ほう・ける【惚ける・耄ける】
自下一ほう・く(下二)
(ホウクはホホクの転)
①知覚がにぶくなる。ぼんやりする。ぼける。宇治拾遺物語[14]「唐人にのろはれて後にはいみじく―・けて物もおぼえぬやうにて」。「病み―・ける」 →ほおける。
②極度に心を奪われる。夢中になる。宇治拾遺物語[1]「博打の打―・けてゐたるが見て」。「遊び―・ける」
広辞苑第六版より引用
字を見ていて、あれ「惚ける」と「惚れる」は同じ字だ、と気づいてしまった。
ほ・れる【恍れる・惚れる・耄れる】
自下一ほ・る(下二)
①ぼんやりする。放心する。日本霊異記[上]「雷―・れて七日七夜留まりて在り」。栄華物語[衣珠]「御心も―・れ惑ひて、いとど物覚え給はず」
②年とってぼんやりする。ぼける。伊呂波字類抄「耄、ホレタリ」。日葡辞書「ヲイ(老)ニホルル」
③心を奪われるまでに異性を慕う。恋慕する。狂言、金岡「恋はうき名の立つのみか正体もなう迷ひ―・れたよ、いつの世にかは君を忘れじ」
④人物などに感心して心をひかれる。「さっぱりした気性きしょうに―・れる」
⑤(他の動詞に接続して)夢中になる。うっとりする。「聞き―・れる」「見―・れる」
広辞苑第六版より引用
異性に心を奪われて「ほうけ」てしまうのが惚れる、なんですねぇ。
心を奪われておりますから「痘痕も靨(あばたもえくぼ)」になっちゃうんだ。ナットク。
○痘痕も靨(あばたもえくぼ)
好きになると欠点まで好ましく見える意。
広辞苑第六版より引用
しかしまあ、「えくぼ」ってすごい字ですね。「笑窪」しか知らなかったが。
え‐くぼ【靨】ヱ‥
①(「笑窪えくぼ」の意)笑う時、ほおにできる小さいくぼみ。〈倭名類聚鈔[3]〉。「あばたも―」
②ほくろ。〈新撰字鏡[2]〉
広辞苑第六版より引用
でもって、長く連れ添うと、
ともしらが【共白髪】
夫婦ともに白髪になるまで長生きすること。
パーソナル現代国語辞典より引用
「惚れて」「惚けて」
共白髪になって、二人そろって「蓬ける(ほおける)」のでありますね。
共に「耄ける(ほうける)」のもまた目出度い。
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