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2015年2月18日 (水)

ため息

★朝日新聞の有名なコラムですが。

(天声人語)梅ほころぶ太宰府(2015年2月15日)
 立春を過ぎれば冷え込みは余寒だが、「余りものの寒さ」とはいかず、今年も名ばかりの節目である。2月という月は、暦の上では春ながら、実のところは冬がきわまる。しかし寒さの底から、何かが兆し始めるときでもある▼福岡での所用のついでに太宰府を訪ねたら、天満宮の梅がちらほら花をつけていた。陽気に誘われるのではなく、寒さの中で、寒さに向かって咲くところが梅の真骨頂だろう。・・・▼・・・読者から「手柄を誇らぬのが梅の美徳でしょう」と便りをいただいた。艶(あで)やかな桜にくらべて、梅には「凜(りん)」の一字がよく似合う・・・▼北日本や日本海側は余寒どころか寒波の襲来で、天から湧くような雪に注意をされたい。強面(こわもて)な気象図を眺めて、梅の香る暖地とは違う春までの距離を想像してみる。受験生諸氏と春との距離の、近いことを祈りながら。

ため‐いき【溜息】
失望・心配または感心したときなどに長くつく息。長息。大息。義経記[7]「武蔵坊余りの嬉しさに腰を抑へ、空へ向ひて―ついてぞ居たりける」。「思わず―をつく」
広辞苑第六版より引用

★「失望」の溜息です。
「名ばかりの節目」とは悲しいことをおっしゃいます。
そもそも、夕方が長くなったことに気づきませんか?
圧倒的な冬の高気圧が緩み始めたからこそ、南岸低気圧も走るようになったのです。
一本調子で春が来るわけではありません。行きつ戻りつしながら春の勢力が勝ってくるのです。
梅の花も「陽気に誘われて」いるんです。冬至を過ぎて蓄積していく太陽のエネルギー、積み重なってきた「日長」、それを感じて花を咲かせているのです。
レッテルでものをお考えになりますか?
目の前の「命」の活動をご自分で味わったらいかがですか?
間もなく「雨水」。そうしたら「雪も雨に変わり、植物たちの営みも活発となり、芽吹く音が聞こえるようだ」とお書きになりますか?
もうすでに、何種類もの花が咲き、木々の芽も弾けそうになり、桜並木の裸木が青空を背景になんとなくピンクっぽくなってきていますよ。
レッテルで思考することはやめましょう。

凛々しくも梅つ五月に歩み立ち:崩彦

うめ‐つ‐さつき【梅つ五月】
陰暦2月の異称。秘蔵抄「二月、―」
広辞苑第六版より引用

★私、月の暦も一応知っていたいので、一番安い旧暦の本を毎年買っています。その二月の冒頭に

 暦日上、二月初頭には立春という春めいた節日が設けられているが、気候的、気温的には、雪または冷雨の日が多く、まだまだ寒波寒風の荒れ狂うときである。

こうありました。まるっきり天声人語と同じですね。
二十四節気は季節をこまやかに表す、という方々なんじゃないですか?旧暦を愛する方々は。二十四節気は太陽暦だ、といことを知らない方も多いなあ。
あと45度太陽が回れば春分。立春とは、まさに春が立ったのです。春が立つということは、春になるとは違うのです。そのあたりもう少し繊細に命の営みを自らのうちに感じ取ってほしいものです。私たちヒトだって動物なんだから。

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