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2015年2月16日 (月)

竜巻ではない

★2月13日に「突風」が関東で吹きました。

神奈川西部で竜巻発生か 車のガラス割れる(朝日新聞デジタル 2015年2月13日16時51分)

 神奈川県厚木市長谷で13日午後3時10分ごろから、「電柱で火花が出ている」「屋根や看板が飛んでいる」などと県警厚木署や厚木市消防に通報が相次いだ。厚木署によると、竜巻が発生したとみられ、車のガラスが割れたほか、倉庫の屋根がはがれ、フェンスが倒れるなどの被害があった。午後4時半時点で、署や市消防にけが人の情報は入っていないという。
 目撃した男性によると、車に乗っていたところ、空が急に暗くなり、車体が揺れた。外に出てみると、近くの畑で竜巻が発生し、屋根やゴミが舞い上がっていた。竜巻は数メートルほどの高さに見えたという。「こっちに来るんじゃないかと思って怖かった」と話した。
 別の男性によると、急に「ゴー」という音がして外を見たところ、畑の中を土が舞い上がり、ゆっくり動いていた。「畑の真ん中を竜巻が突き抜けるようだった。こっちに来ないといいなと思いながら見ていた」。畑近くの倉庫のフェンスがなぎ倒され、車の窓ガラスが割れていたという。
 ・・・

★映像をご覧になった方も多いと思います。
私も見ましたが、これは「竜巻」というには「ちょっとなぁ」と思っていました。
積乱雲の黒い雲底が見えないような気がしましたし、本当に「龍が昇る」というようなくっきりした姿がなかった。
風が渦巻いていたのは確かです。でもなんとなくその姿が「かご状」というのかなぁ、ゆるかったですよね。
学校の校庭でよく風が渦巻いて、いわゆる「つむじ風」が土煙で可視化されて見えることがあります。あれの大型のもの、という感じがしました。

★夕方5時半ごろ、TBSのニュース中の「N天」という番組で森田正光さんは、「塵旋風」ではないか、という発言をしておられました。
うむ、なっとくだな、さすが森田さん、自分の言葉で語っておられる、と思ったのであります。
他の気象情報やニュースではみんな「竜巻とみられる突風が・・・」といっていましたので、自分の言葉で語るのも大変だよなぁ、と思った次第です。

★15日の記事

気象台「竜巻ではない」 神奈川の突風(朝日新聞デジタル )015年2月15日05時00分
 神奈川県厚木市で13日に起きた突風について、横浜地方気象台は14日、「局地的な前線に伴う旋風と推定される」と発表した。現地調査の結果、当時は付近に発達した積乱雲がなかったことなどから「渦を巻いた風はあったが、竜巻ではない」と判断したという。・・・

やっぱりね、風が渦巻いていたらイコール竜巻、ではないのです。
強い風、上昇気流、風を曲げる要因、そういうものがそろって大型の旋風が起きたのでしょう。

★森田さんのブログです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/archive/2015/02/13
2015年02月13日「ガストネード 」

 森田正光です。
 今日午後15時20分ごろ、神奈川県厚木市で突風がありました。
この突風に関して、目撃者からネット上で「竜巻・・」の情報が発せられおそらく、それをもとに横浜地方気象台は「竜巻注意情報」を発表したと思われます。
 その第一報のあと、私は映像と気象状況を確認しましたが、積乱雲が無いので(レーダエコーから雲頂高度3千から4千メートル)「竜巻」とは違う現象かと考えました。
 ではこの現象はなんなのか。
 状況からすると、厚木付近で風の収束がありこの風の集まりが局地的に上昇気流を強め、突風をもたらしたのではないかと考えられます。
 ちなみにアメリカではこうした現象のことを、ガスト(突風)とトルネード(竜巻)を合わせたようなものとして、ガストネードと呼んでいます。
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   追加 (14日・10時30分)
 上記の記事で、「積乱雲が無い・・・」と書きましたが、当該現象が発生した時間帯のレーダーは休止中でしたの断定はできません。テレビ証言などによると、黒い雲が写っているものもあり、周辺部に積乱雲があった可能性は否定できません。
現象としてはガストネードだと思われます。

誠実な方ですね。間違ったかもしれないと思ったら、自分の書いたことに対して、きちっと指摘・訂正しておられる。こういう方の発言は信用できます。

★参考↓NHKの防災の話の一つです。
http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20131111.html

第7回  怖いのは竜巻だけではない! 自然界にまだある危険な「渦」
執筆者:小林 文明(防衛大学校地球海洋学科教授 理学博士)

油断大敵、晴れた日に発生する「つむじ風」
・・・
よく、「晴れた日の運動会で竜巻が起こってテントが飛ばされた」というニュースを目にしますが、多くの場合、雲のない状況で発生しています。このように、親雲が存在せず、地上付近で形成された渦は、竜巻と区別して、「塵旋風(じんせんぷう)」、「つむじ風」などと呼ばれます。英語では、ダストデビル(dust devil)といいます。塵旋風の成因は、強い日射で温められた地上付近の気塊が、上昇する際に周囲の風の変化を受け渦が形成されることです。ですから、親雲の中にメソサイクロンが存在する、竜巻(トルネード)とは成因が大きく異なっています。
・・・

よくまとまっています。参考にぜひどうぞお読みください。

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