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2015年2月19日 (木)

動詞「リスる」

★こんな記事がありました↓

野生エゾリス駆け回る 零下の札幌、市街地郊外の林(朝日新聞デジタル 2015年2月9日12時45分)
 9日正午までの最低気温が零下6・4度と、厳しい寒さが続く札幌市で、市街地郊外の林の中を野生のエゾリスが元気に駆け回り、散歩で訪れた市民の目を楽しませている。
 エゾリスは冬眠をせず、厳寒期でも雪の中で活動する。同市中央区の北海道神宮そばでは、木から木へと跳び移り、エサとして保存した木の実を掘り出すためか、時折、雪の中に頭を突っ込む姿も見られる。冬は両耳の毛が長くなるのも特徴という。

かわいい写真付きでした。
以前にも書きましたが、「木の実をエサとして保存する」という行動が
英語の「squirrel (リス)」という語の動詞としての意味なんですね。

squirrel
    {名詞}リス;リスの毛皮.
    {動詞}(他動詞)ため込む.
    パーソナル英和辞典より引用

よくリスの行動を観察していたんだな、ということがわかります。
日本語でしたら「リスる」とでもしますか。
「あいつ結構○○をリスってるらしいぜ」とかね。
「権力者が私財を『リスる』」など、いかが。

★で、ですね。リスは自分がため込んだ木の実の場所を、すべて思い出せるわけではない。
忘れてしまって、掘り起こし損ねることも時々あるわけですね。
あれ?どこだっけ、確かこの辺に埋めたはずだけどなぁ。

木の方はそれを「見込んで」いる。
かなりの実を食べられてしまうのだけれど、何個かは地中に忘れられたままになる。
発芽率というのもあるでしょうけれど、何百もの実のうち、何個かは忘れられ、発芽し、次世代の木に成長していく。
リスと木の相互依存関係が進化の中で発達したのです。
進化って不思議ですね。
木がそういう風に「思考した」わけではない。
長い時間の中で、リスによる播種の仕組みが発達していくなんて、すごい。
人間の思考の浅はかさといいますか、到達力の短さが身に染みます。
「進化」というのは、「生物システム全体の思考」のようなものかもしれません。
決してより良いものになるのが進化ではない。
すべての生き物たちがシステムの中で相互作用しながら、より多様な生き方を拡げていくことが進化なのです。

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