忍者雲
★昼前のTBSの気象情報かな。増田さんという気象予報士さんが、今東京にかかっているのは「忍者雲」だ、とおっしゃっていました。
で、昼のニュースを見てから昼の散歩に。
2015.1.6
なるほど、どんよりした雲がかぶさっていました。
これが忍者雲というものか、とパチリ。
地上から局所的に見たのでは、単に曇っているだけですけどね。
↓気象予報士の船木さんの解説があります。
http://rukahan.seesaa.net/article/387395665.html
2014年02月06日
忍者出現 船木正人 予報士解説
忍者というと神出鬼没のイメージがありますけども
気象衛星による雲の様子を見てみますと
沖合に雲の帯がありますね。
詳しく見てみますと
雲が一部かかってるんですけど
これを私たち気象予報士は忍者雲と呼んでいるんですね。
いつどこで発生するかよみづらくて
場合によると晴れていても急に雨をもたらすこともあるようなものを忍者雲と呼んでいます。
この時期発生しやすいんです。千葉県の沖合に忍者雲が広がっていますが
これ元をただすと関東の北にある山と風のぶつかり合いによって起きているんですね。
北風はこうやって山にぶつかった風が大きく迂回して関東地方に吹き込んでいるんです。
この風がぶつかったところでできるのが忍者雲なんですね。
この風の向きがちょっと違うと 違うところでできたり
片方しかなかったりすると雲ができなかったり
このよみが難しくて 今のところこういう形で風が吹いているので
千葉の沖合に忍者雲ができています。
寺崎さん「これが予報士泣かせ?」
悩みのタネなんです。
http://blogs.yahoo.co.jp/wth_map/59031067.html
チーム森田の“天気で斬る!”
そうですね。忍者雲は冬型の時に西風と北風の収束に伴う層積雲が関東平野を覆い、曇天と底冷えをもたらす悪雲を指します。千葉では発雷もあったみたいなので忍者雲と積乱雲による強力忍者バージョンと言えるでしょう。先ほど29日9時の高層天気図拝見しましたが、館野(茨城県)の9時の風向きで850hPaでは南南西の風で弱い暖気移流、500hPaでは西よりの強風で寒気移流となっています。大気が鉛直に不安定な証拠と言えると思いますね。
1月7日12時の天気図。
冬型ですが、関東付近に弱い気圧の谷があるようです。
でも、ここからは雲が出そうな感じはあまりしませんね。
同じ7日12時の衛星画像
伊豆半島・房総半島から東への雲の流れが見えます。
これが忍者雲かな。
15時の可視光画像。
房総半島南端から東に流れる雲がわかります。
少し移動したようですがこれが忍者雲でいいのでしょう。
風を可視化した画像。時刻がよくわからないのですが。1月7日の午後であることには間違いない。
房総半島の南東のあたりで、西風と北風がぶつかって、前線のようなものができているのがわかります。
これが忍者雲を生んでいるのでしょう。
地上にいて空を見て、これが忍者雲である、というのはかなり難しそう。
風向きや衛星画像などを全部勘案しないとわからないように思いました。
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