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2015年1月23日 (金)

羊さん

★「現代化学」2015年2月号。東京化学同人に面白い記事が載っていました。
「ヒツジとサイエンスを巡って」という記事です。そこに、十二支の動物のゲノム解析状況が載ってまして。
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            十二支の動物のゲノム解読
                解読された年        備考
子(ネズミ)      2002年          マウスを解読。ラットは2004年
丑(ウシ)        2009年
寅(トラ)         2013年          大型ネコ科動物と比較して解読
卯(ウサギ)      進行中
辰(タツ)        ―
巳(ヘビ)        2013年          キングコブラとビルマニシキヘビを解読
午(ウマ)        2007年          サラブレッドを解読
未(ヒツジ)      2014年
申(サル)        2005年          チンパンジーを解読
酉(トリ)         2004年          ニワトリ
戌(イヌ)         2004年          ボクサーを解読
亥(イノシシ)    2012年          ブタとの比較で解読
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羊のゲノム解読は去年だったんですね。今年の方が日本の話題としては面白かったかも。
そして
この表を見ていて笑ってしまった。
「辰(タツ)        ―」こうなってますね。
2024年の辰年までにはぜひ「龍」のゲノムが解読されるといいですね。
龍のクローンなんか作ったりして。龍の赤ちゃんの顎の下をくすぐると「逆鱗に触れ」たりして。
妙な想像を膨らませてしまいました。
タツノオトシゴのゲノム解析とか?いやだめでしょうな。経済的なメリットが何にもないモンナ。

ヒツジのゲノム解読、応用に期待 研究
2014年06月09日 13:42 発信地:ワシントンD.C./米国
 【6月9日 AFP】ヒツジのゲノム(全遺伝情報)を解読したとの研究結果が、6日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。肉や毛皮の品質向上のためにヒツジの健康を増進する方策が見つかるかもしれない。
 オーストラリア、英国、中国、フランス、デンマーク、ニュージーランドなど8か国の26機関が参加した国際研究チームによると、8年に及ぶヒツジのゲノム解析は、選抜育種によるヒツジの品種向上のためのDNA検査の開発の助けになることや、ヒツジに影響を及ぼしている疾病を軽減するための追加研究のきっかけになることが期待されている。
 「羊毛の重要性を考え、われわれは羊毛の生産に関係する可能性が高い遺伝子に焦点を合わせて研究した」と、プロジェクトリーダーでオーストラリア連邦科学産業研究機構(Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation、CSIRO)のブライアン・ダルリンプル(Brian Dalrymple)氏は述べた。
 「われわれは羊毛に含まれる脂質の代謝の新経路を特定した。これは羊毛の発達とラノリン(羊毛脂)の効率的生産の両方に役割を果たす可能性がある」とダルリンプル氏は成果を説明した。(c)AFP

ね、経済的なメリットがあるんですよ。
「現代化学」にも

 さらに皮膚が重要な脂肪代謝器官であることが遺伝子レベルではじめて明らかにされた。ヒツジの体表を覆う毛を取り囲む毛嚢には皮脂腺が発達し、ここから分泌されるラノリンが皮膚の保湿と保温に役立っている。今回の研究で、皮膚にはジアシルグリセロールとトリグリセリドの合成にかかわる遺伝子が高発現していて、皮脂の合成と毛嚢の増殖のバランスをとり、結果として羊毛の生育を促していることがわかってきた。

こうありました。
ウールの生産に役立つのかもしれませんね。

★で、現代化学の記事ではもう一つ、体細胞クローンの羊、ドリーの話も載っていました。
1996年だったのですね。乳腺上皮細胞を使ってつくられたものでした。
すわ「クローン人間誕生か」などと大騒ぎになりましたが、そうそうできるもんじゃない。
成功率は非常に低いし、出来たとしてもおよそ意味がないですものね。クローンだからといって個性が再現できるわけじゃなし。
馬鹿騒ぎもいい加減にしてほしいと思ったものです。
カントリー歌手のドリー・パートンさんにちなんで「ドリー」と名付けられたのですが、なぜかというと。
パートんさん(私より2歳上の方ですが)は、胸が豊かでいらっしゃる。
歌を聞いたことありますよ、素敵な歌手です。
羊のドリーは乳腺細胞を使って作った。
ということで、「ちなんで」らしいのです。あまり上品な命名じゃなかったな。

★現代化学の記事の終わりの方。

 羊膜(英語:amnion)はギリシャ語の anmos が語源とされ、子ヒツジをいけにえとして捧げる際に柔らかい革袋に入れたため、ここから胎児を包む膜を羊膜と呼ぶことになったといわれている。羊膜の中を満たす液体が羊水(amniotic fluid)である。
 ついでながら「羊羹」も気になるが、この語源は和菓子屋さんに聞いてみよう。

●2点ほど。
1:羊羹の語源については
http://gogen-allguide.com/yo/youkan.html
語源由来辞典「羊羹」
http://www.h6.dion.ne.jp/~yo_koan/page046.html
↑このあたり、お読みください。
「羊肉の羹(あつもの)」が語源だそうです。

2: アンモニアとかアンモナイトというのも「 anmos」とかかわりがあるのです。
http://www.museum.tohoku.ac.jp/past_kikaku/ammonoidea/whats/whats2.htm

 古代エジプトの太陽神アモン(Ammon)は羊のような渦巻状の角をもっていました。アンモナイトも多くは渦巻状に巻いた殻をもっていて、その形はよく似ています。アンモナイト(ammonite)という呼び名は、アモン(Ammon)と石をしめす-iteを合体させたものです。
 わが国では、アンモナイトの和名として「菊石」が用いられてきました。横山又次郎(東京大学)の造語です。ジュラ紀や白亜紀のアンモナイトに、縫合線が菊の葉のふちどりのような複雑な形をしているものがあります。アンモナイトの和名「菊石」はこの縫合線の形に由来するという説もありますが、それよりは、ジュラ紀のアンモナイトに多い、ゆるく巻いた殻と放射状の肋(殻の表面の盛り上がったスジ状の模様)の形が菊の花に似ているからというのがより確かな説のようです。

写真もありますので、どうぞ。

アンモニアの方は、アモンの神殿のそばから今でいう「アンモニウム塩」が算出したのだそうで、「アモンの塩」といわれたそうです。
そこから得られましたので「アンモニア」です。

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