カラス
★1月12日の朝日川柳(西木空人選)から
生ゴミが出始めカラス安堵する(埼玉県 磯貝満智)
いいですね。生き物への共感・おおらかさが感じられる。佳句だと思います。
年初、家庭のごみの回収も始まる。
私の住んでいるところでは、資源ごみ、可燃ごみ、不燃ごみの3種類を決まった曜日に回収してくれます。
生ごみは可燃ごみとして出します。
集積場にはカラスよけのネットがあって、その下へごみを入れますが、カラスは頭がいい。
隙を狙っては餌となるものを引っ張り出す。
まあ、多少のことは大目に見ていいんじゃないですか。
あっちも、こっちもお互い生き物なんですから。
なんか食わなくっちゃね。
年末からしばらくごみが出てこなくて、カラスも「この状況はまずいな」とか心配していたりしてね。
★ところで、昔から思っていたのですが。
「可燃ごみ」は「燃えるゴミ」、「不燃ごみ」は「燃えないごみ」ではないですよね。
か‐ねん【可燃】
火をつけるとよく燃えること。燃えやすいこと。不燃。
広辞苑第六版より引用
「可」には「許可」の意味と、「可能」の意味がありますね。
プラスチックなどは燃やせば燃えますから、燃やすことが可能で「可燃」ですが、燃やすと環境への負荷が発生したり有害なガスが発生することがあります。
でも、焼却炉の性能によっては有害なガスを発生させずに燃やせることもあります。
ですから、ごみを処理する自治体の処理能力に応じて、燃やしても大丈夫なごみと、燃やしてはまずいごみという区分が生まれる、そして変わる。
「燃えるか燃えないか」という物質の性質としてではなく、人間の側の都合で、燃やしていいか、燃やしてはいけないか、が分かれるのですね。
で、「『燃やしてもよい』ごみ」が「『可燃』ごみ」ですね。
か【可】
よいこと。よしとして許すこと。「優・良・―」
広辞苑第六版より引用
こっちの意味です。
ですから、不燃ごみは、「燃えないごみ」ではなく、「『不可』燃ごみ」なのです。
燃やしてはいけない、という禁止の「不可」なのですが、それが「不燃」と表現されているわけです。
大人はその辺多少曖昧でもいいですが、子どもにはちゃんと説明してあげたいな。
火を着ければ燃えるけど、「燃やしちゃいけない」んだよ、とはっきりとね。
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