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2015年1月15日 (木)

2014年の気温・湿度の記録

★2014年、東京の気温のグラフがまとまりました。
Temp2014_1 グラフ1
なだらかな曲線が平年気温。ジグザグしているのが毎日の記録。(気象庁が発表する公式記録です。)
細い黒い線がありますが、これは私が独自に作っている移動平均の線。
当日の値と前後7日の値、計15日分の平均=移動平均です。
これで激しく上下する毎日の気温の間を縫うようになって、変化の傾向がつかめます。
ただ、2015年1月7日を過ぎないと、2014年の記録が完成しないことになります。
で、ご報告が遅れるわけです。

Temp2014_2 グラフ2
平年値からのずれだけを取り出して移動平均をとったもの。
2,4,6,8,10月の初めがピークになりましたね。
こんな風にそろうのは珍しい。
8月の終わりから9月にかけて、ずいぶん気温が低かった。こんなに低いのも珍しい。
10月11月は高温傾向でしたが、12月以降についてはコメントできません。
後で書きますが、観測点が移動しましたので。

Temp2014_3 グラフ3
午後3時の湿度の記録。新聞のデータです。
公式な一日の最高湿度とか最低湿度ではありません。
でも定刻の記録ですから、無意味ではありません。
湿度は激しく上下するのですが、移動平均をとってみますと傾向が読めます。
6月から9月あたりがやはり湿っぽいですね。

★東京の観測地移転
さて。
2014年12月2日、東京の観測地が
   千代田区大手町の気象庁敷地内から
   千代田区北の丸公園へと
移転しました。西へ約900m離れたところだそうです。

「東京」の気温下がります…観測地移転の影響で
2014年11月23日 08時50分
 今冬の東京は寒くなる?――。
 気象庁が来月2日、「東京」として発表している気象データの観測地点を、同庁庁舎敷地内(千代田区大手町)から900メートル西の北の丸公園(同区)に移転する。平年値も新地点に準じたものに切り替えるが、オフィス街のど真ん中から緑豊かな公園へと観測環境が変わることで、年平均の最低気温は1・4度も低下。最低気温が氷点下となる「冬日」の発生日も、年平均で4倍近くに増えるという。
 気象庁庁舎から徒歩約10分。木々に囲まれた北の丸公園の高台に、雨量計や温度計などが設置された「露場(ろじょう)」がある。ここが新たな「東京」の気象観測地点。散歩でよく同公園を訪れるという主婦(64)は、「木が多く、お濠(ほり)も近いので、ひんやりと感じる」と話す。
 現在の露場は、周辺にビルが立ち並ぶ気象庁庁舎の敷地内にあるが、庁舎は港区に引っ越す計画がある。このため気象庁は、観測の連続性を保つため、現庁舎近辺で露場の移転先を探し、この先も周辺環境が変わらない場所として北の丸公園を選んだ。
 露場の移転に備え、気象庁は2012年4月から2年間、北の丸公園で気温や雨量などの気象データを取得。現露場での観測データとの比較などを行ったうえ、北の丸公園で過去30年間、観測を続けてきたようにデータを補正し、新たな平年値を算出した。
 来月2日から使われる新平年値は、最高気温こそほぼ変化がないが、最低気温の年平均値は現在の13・0度から1・4度低い11・6度に。年間の平均気温も現在の16・3度から0・9度低い15・4度となる。この原因について、気象庁観測部は「ビルは日中に蓄えた熱を、気温が下がる夜から朝にかけて放熱する。このため、近くにビルが多い現露場の方が、最低気温が下がりにくくなる」と説明する。
 最低気温が基準となる指標にも大きな変化が出る。最低気温が氷点下の「冬日」は現在、年平均で5・8日だが、新平年値だと20・5日と4倍近くに増加。また最低気温が25度を下回らない「熱帯夜」のような日は、現在の年平均27・8日から11・3日と半分以下になるという。
2014年11月23日 08時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

と、こういうわけですね。
グラフ1をもう一回ご覧ください。
太めの青い線で示された最低気温の平年値が12月に入ったところで、ガクッと下がっていますね。
これが観測地移転の結果です。
12月3日の平年気温ですが
   旧の値は14.1℃と6.9℃ です。
   新の値は13.6℃と5.3℃ です。
最低気温の変化が激しいですね。
というわけで、ここで記録の連続性が失われています。
グラフ2は平年値からのずれだけを表示していますが、これを見て、2014年の12月は寒かった、とは言えないんですね。
平年値自体が下がっていますのでね。
というわけで、ちょっと気分の悪い状態に突入してしまいました。
新聞記事では
「露場の移転に備え、気象庁は2012年4月から2年間、北の丸公園で気温や雨量などの気象データを取得。現露場での観測データとの比較などを行ったうえ、北の丸公園で過去30年間、観測を続けてきたようにデータを補正し、新たな平年値を算出した。」
となっているのですが、それがどういう補正なのか、よくわかりません。
2年間の観測結果をもとにしているのですから、この平年値の「安定性」の信頼度はどのくらいのものなのか。なんだか、信頼しづらい気分もするんです。
2年間の観測で、30年間の観測のように補正できるのか?
だったら、30年間の記録なんていらなくなっちゃうじゃないですか。ヘンだなぁ。
これからずっと見ていかなければなりませんが、私はもうこれから30年は生きていませんので、興味のある若い読者の方にお任せすることにします。
よろしくネ。見続けてくださいね。

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