イヌノフグリ
★朝日新聞の土曜特集be掲載のマンガ「らいふいずびうちふる」(2014.11.22)から。
1:(爺)”カエデ”というのはカエルの手という意味なんだよ。
(孫)えーっ!?
2:(その孫が成長した妻)カエルが大嫌いな私はそれ以来カエデも嫌いになったのよ。
だから紅葉見物なんて行かないわ。
(夫)そ・・・・そうか・・・
3:(夫)まあ そういうのって あるかもな
でもウチの庭に春先に咲く小さな花 あれは・・・・
4:(夫)”イヌノフグリ”だけどいいのか?
(妻)何それ?
(娘)おとーさん!下品なこと言うのやめなさいよ!
★私共夫婦には想像を絶する会話なのです。
私共の娘は、特に予備知識もない状態で、私の母の実家へ遊びに連れて行ったとき、小学校に上がる前の幼いときでしたが。
畑に出てきたアオガエルを見て大喜びし、手に乗せてかわいがっていましたが。
カエルが嫌いというのは、親の好みが反映したんでしょ。
あんなかわいい動物、どこが嫌いなんだか。
フグリが下品ですか?
イヌもネコもヒトも、オスはみんなフグリをぶら下げてるじゃないですか。
ネコやイヌ見て、オス・メスわかるのはフグリのおかげじゃないですか。
どこが下品なんだか、理解不能ですね。
きっと、「ヘクソカズラ」なんて話をしたら
「尾籠な話をするから食事ができなくなったじゃない!」って怒るんだろうなぁ。
でも責任はすべては「人の側」にあるんです。
自分たちが勝手につけた「名前」にとらわれて、実際のものを見ずに、名前の「拡大」をしていく。
それって、ある意味では概念的思考ではありますが、生き物に向かい合う態度ではないと思いますよ。
動物や植物はただひたすらに生きているだけなのです。
名前という言葉によるラベルを張りつけて、好きだ嫌いだと騒ぐのは、動植物に対して礼を失することだと、私は思うのです。
かえ‐で【槭樹・楓】カヘデ
(カエルデ(蛙手)の約。葉の形が似ているからいう)
カエデ科の落葉高木の総称。北半球の温帯に分布。葉は多くは掌状で、初め緑色、秋に赤・黄色に紅葉するが、全く葉の裂けないもの、複葉になるもの、また紅葉しないものもある。4~5月頃、黄緑色や暗紅色の多数の小花をつけ、後に2枚の翼を持った果実をつける。材は器具・細工物にする。日本のイタヤカエデ・イロハカエデ、北米のサトウカエデなど種類が多い。モミジ。<季語:秋?
広辞苑第六版より引用
マンガに登場する奥さんは、娘さんが赤ちゃんだった時に誰かから「まあかわいい、モミジのようなお手手」とかいわれると、むっとしてたんですかね。
それとも、カエデは嫌だけどモミジならいい、と平気だったんでしょうか。笑えます。
もみじ【紅葉・黄葉】モミヂ
(上代にはモミチと清音。上代は「黄葉」、平安時代以後「紅葉」と書く例が多い)
①秋に、木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。秋。万葉集[15]「秋山の―をかざし」 →紅葉こうよう →黄葉こうよう。
②(→)カエデの別称。<季語:秋>
広辞苑第六版より引用
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