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2014年10月

2014年10月31日 (金)

VBAによるラマヌジャンのπの式の計算

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-01b2.html
2014年10月28日 (火)「建部賢弘のπの計算公式」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/http.html
2014年10月29日 (水)「ラマヌジャンのπの式」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-20f8.html
2014年10月30日 (木)「VBAによる建部のπの式の計算」

上の3つに続く記事です。
--------------------

★ラマヌジャンの式をVBAで計算してみました。
プログラムはこんな感じ。
(プログラムというものにはかなりの任意性がありまして、同じ考え方でもずいぶん違う書き方もできたりしますので、プログラム例です。)
表のシートに結果が出力されます。
--------------------
Sub Ramanujan()

Const PI = 3.14159265354979
Dim i As Long, n As Long
Dim p As Double, tmp As Double, tmp1 As Double, tmp2 As Double
Dim c As Double

c = 2 * Sqr(2) / 9801
For i = 0 To 5
   Let tmp = 0
   For n = 0 To i
      tmp1 = Fact(4 * n) * (26390 * n + 1103)
      tmp2 = (((4 ^ n) * Fact(n)) ^ 4) * 99 ^ (4 * n)
      tmp = tmp + (tmp1 / tmp2)
   Next n
   p = 1 / (c * tmp)
   Cells(i + 1, 1).Value = p
   Cells(i + 1, 2).Value = PI - p
Next i
End Sub

Function Fact(n As Long) As Double
    Dim i As Long, p As Double

    p = 1
    For i = 2 To n
        p = p * i
    Next i
    Fact = p
End Function
--------------------
★結果はこうなります。(A列のセル表示は小数点以下20桁にしてあります。)
3.14159273001331000000  -7.64635E-08
3.14159265358979000000  -4.00036E-11
3.14159265358979000000  -4.00027E-11
3.14159265358979000000  -4.00027E-11
3.14159265358979000000  -4.00027E-11
3.14159265358979000000  -4.00027E-11

n=1から先、もう変化なし。
エクセルの限界を超えています。
さすがにこれは少々つまらないですね。

★Javaには BigDecimal というクラスがありまして、際限なく長い多倍長計算ができます。
これでずいぶん遊んだこともありますが、なんだか面倒くさくなってしまって、今のパソコンにはJavaは入れてありません。
現在気に入っているのは「(仮想)」十進BASIC」というフリーの言語です。
この言語には1000桁モードというのがありますので、気軽に試してみることができる。グラフィクスも座標系の設定が「理系的」で扱いやすい。

次回はこの「(仮想)」十進BASIC」で遊んでみようと思っています。

イヌホオズキ

1020_10inuhoozuki1 2014.10.20
塀際に生えていたイヌホオズキは枯れて消えましたが。
線路の柵の中にイヌホオズキが出現していました。
1020_10inuhoozuki2
ナス科の葉、花。
棘がないからワルナスビじゃないし。
やっぱりイヌホオズキでしょう。
誰が種を播くのやら。私共夫婦ではありません。
タマサンゴほど実が目立つわけでもなし、損な草だな。

カナヘビ

1020_8kanahebi1 2014.10.20
モミジバルコウの葉の上、カナヘビの幼体。
体がほっそりしてます。空腹かい?
1020_8kanahebi2
やっぱり子どもは頭でっかちなんだよなぁ。
頭頂眼がはっきり写っています。
頭頂眼を持つということも、私のカナヘビ好きの要因の一つでもあるんですよね。

http://www.nikon.co.jp/channel/light/chap05/sec02/index.htm

 カマキリなど昆虫の一部やトカゲの仲間であるカナヘビには、「頭頂眼」と呼ばれる第3の眼を持つものがいる。頭頂眼は他の二つの眼と同じように水晶体や網膜を持つ。像をとらえる機能はないが、光を感じて体温の調整やホルモンバランスの調整を行っていると考えられている。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-f1da.html
2011年8月18日 (木)「頭頂眼」
↑詳しく書きました、どうぞ。

オオバコ

1020_6oobako1 2014.10.20
お、オオバコがあるじゃん、と言ったら。
そうなのよ、大事にしているのよ、との仰せです。
1020_6oobako2
私たちの世代ですと「相撲草」なのですが、この草遊び、どの世代まで引き継がれたのかな。
ごく単純な遊びです。ゲーム機なんておよそ影も形もない世代ですからね。素朴なガキでした。

http://45web.net/oobako-zumou.htm
オオバコ相撲 おおばこずもう

ヨモギ

1020_5yomogi 2014.10.20
追跡はここまで。
花も実も、わかりづらい植物ですね。
ヨモギモチ、お灸、など生活にかかわりの深い植物なんですが。
花を意識したことありますか?
チャンスがあったらぜひ来年は継続して観察してみてください。

ネコハエトリ

1020_4nekohaetori 2014.10.20
かわいいでしょ、幼体です。
家の外壁にいました。
頭でっかちです。
幼さ、って、どの動物にもあるものですね。
不思議なものです。

シロミノマンリョウ

1020_3sirominomanryou 2014.10.20
いつの間にか生えてきたものです。
多分鳥が種蒔きしたんでしょう。場所が悪くって、どうも踏み倒されやすい。
妻も反省して、支えを立ててやりました。
うまくいけば白い実がなります。
1020_7manryou
こちらは、普通のマンリョウ。
庭のあちこちに顔を出しています。これもきっと鳥が拡げたんだよな。

コガネムシ幼虫

1020_2youtyu1 2014.10.20
正確な種はわからないものですから、何と呼ぶべきか、呼び方が難しくって。
コガネムシ科といえばカブトムシまではいってしまいますが、もう少し小型のコガネムシの仲間の幼虫と言えばいいかな。

ベランダのプランターをひっくり返していた妻が、いっぱいいた、と見せてくれました。
この画面の中で6匹写っていますね。
1020_2youtyu2
カブトムシの幼虫はものすごくでかいですが、アレのミニチュアです。
家の裏の落ち葉が腐葉土なりかけのところへ放してやったようですよ。
1020_2youtyu3
ついでに、ナメクジも出てきたようで。
土まみれになってしまっています。
心優しい妻のこと・・・。

ツマグロヒョウモン

1020_1tumagurosanagi 2014.10.20
すごいでしょ。
幼虫、前蛹、蛹。
「豊作」だ。
1020_1tumagurosanagi2
ちょとぶれていますが、ツマグロヒョウモンの蛹には、5対の光る点がありまして。
美しいものですよ。光を効率よく反射する構造になっているのだと思います。
光る蛹として有名です。

1019_2sanagi 2014.10.19
妻が「発掘」してきました。
多分オオスカシバ(か何かスズメガの仲間)の蛹です。
家の裏から落ち葉が腐葉土になりかけのものを採ってきて、その少し下のところに入れてやっていました。
来年羽化してくるのを待つつもりですね。
さすが。

花々

1019_1hana 2014.10.19
線路の柵の中です。
かなりの「見もの」です。
何種類ものいわゆる「雑草」の花が輝いています。
「植物叢が豊か」という状況ですね。
そうなれば、昆虫もいる。
多分、鳥もくる。
「系(システム)」の頑強さ(ロバストネス)は、その複雑で豊かな絡み合いにあるのです。
シンプルなシステムは崩壊しやすい。

2014年10月30日 (木)

VBAによる建部のπの式の計算

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2014年10月28日 (火)
建部賢弘のπの計算公式

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2014年10月29日 (水)
ラマヌジャンのπの式
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★VBAによる計算
やはり、ここはプログラミング教室ではないので、プログラムの提示と結果のみに留めます。
エクセルを活用するとこんなことができるのか、と感じていただければうれしいです。
自分でもやってみようという方は、入門書もいっぱい出ていますから、勉強してください。
私自身は古いパソコンユーザーですので、言語はすべて自学自習です。BASIC,C,PASCAL,Java,LOGO,AWKなどいろいろ遊んできました。

★では、建部の式をVBAで書いてみます。
制御構造としてはFor~Nextしか使ってないですから、単純なものです。
エクセルの表のセルに式を書き込んだ、あの考え方をそのままプログラムにしただけです。
--------------------
Sub Tatebe()

Const PI = 3.14159265354979
Dim i As Long, j As Long
Dim t As Double, p As Double

For i = 1 To 15
   t = 1
   For j = 1 To i
      Let t = t + (Fact(j) ^ 2) / ((Fact(2 * j + 2) / 2))
   Next j
   p = 3 * Sqr(t)
   Cells(i, 1).Value = p
   Cells(i, 2).Value = PI - p
Next i
End Sub

Function Fact(n As Long) As Double
    Dim i As Long, p As Double

    p = 1
    For i = 2 To n
        p = p * i
    Next i
    Fact = p
End Function
--------------------
これを走らせた結果は下のようになりました。
右はπとの差です。
差がどんどん小さくなります。こんな風にしてπに近づいていくことが観察できますね。
--------------------
3.122498999199200   0.019093654
3.138470965295040   0.003121688
3.141030313220720   0.00056234
3.141485090117180   0.000107563
3.141571214690140   2.14389E-05
3.141588250040260   4.40351E-06
3.141591728079550   9.2547E-07
3.141592455512120   1.98038E-07
3.141592610570090   4.29797E-08
3.141592644132420   9.41737E-09
3.141592651489390   2.0604E-09
3.141592653119230   4.30556E-10
3.141592653483580   6.62106E-11
3.141592653565660   -1.58713E-11
3.141592653584280   -3.44884E-11
--------------------

オジギソウ

1018_18ojigisou1 2014.10.18
熟成の時を過ごしています。
やがて茶色くなるでしょう。
1018_18ojigisou2
ちゃんと種子が入っているようですから、今度は私たちの「意識の下」に栽培できると思います。
今年は、全く思いがけなく、やってきてくれてしまったからなぁ、驚きました。
コンニチハ、オジャマシマス、ヨロシクネ。
と、やってきましたもんね。

スイセン

1018_17suisen 2014.10.18
緑色はスイセン。
ホウセンカが2本写っています。
しぶとく花をつけていたり。
すごいものです。
花は決して儚くないです。
だって生きるってそういうことでしょ。

フィリップ・マーロウさんもそう言ってます。
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
「If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.」
って。
これって、花の生き方そのものだと思うけどな。優しく美しくタフ。

チャドクガ

1018_15chadokuga 2014.10.18
撮影直後に飛んで道の反対側、線路の柵の下へ。
完全に確認はしていませんでしたが、直感的にチャドクガだと思いまして、マズイ、と視線を当てたまま接近していって、道具もないし、枯葉を乗せて靴でつぶすしかありませんでした。
パソコンでチャドクガであることを確認して、確認しようとその場所へ行ったのですけれど。
枯葉は確かに残っていましたが、チャドクガの死骸がない。
死体の処理屋たちがもう処分してしまったようでした。
ダンゴムシとかアリとか、いろいろいるからなぁ。
この後、サザンカやツバキなど見ているのですが、幼虫を見かけることはありません。
10月も終わり近くなりましたので、もうしばらく警戒を続ければ大丈夫と思います

ジョロウグモ

1018_14jorougumo 2014.10.18
台風のせいで、庭から電線の下の方へ引っ越したジョロウグモ。
庭にいたときはオスが来たという感じはなかったのですが。
今回、オスが来ていました。
交尾は成立したかな。
私共の見えるところで産卵してくれると最高にうれしいんだけどな。
期待してます。

カマキリ

1018_13kamakiri1 2014.10.18
塀の外で、デュランタの葉に発見。
さっそく妻を呼んで、二人で観察。
カマキリ(あるいはチョウセンカマキリ)ですね。
オオカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリとこのカマキリ、が通常みられる種でしょう。
1018_13kamakiri2
久しぶりだなぁ、カマキリを見るのは。
最近はハラビロカマキリしか見ていません。
オオカマキリもコカマキリも見なくなった。
1018_13kamakiri3
素敵な姿をじっくり見て、後ろからそっと触って庭の中の方へ入らせて。
ずっと住んでていいよ。
飼育はしません。この季節ですから、自然に任せます。

★ところで、ヒナカマキリというのを知りました。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-kamakiri_hina.htm
ヒナカマキリ
分布:本州,四国,九州,対馬

日本最小のカマキリ。
ほとんどが♀で、単為生殖し、♂は稀に発生する。
♀だけで繁殖し、♂は稀に現れるところはトビナナフシ(Micadina phluctaenoides)と似ている。
♂には翅があるが、♀では翅は退化している。
雑木林やマツ林の下草に生息している。
地面に生息しているので、目立たない茶色の体色をしており、他のカマキリで見られる緑色型は見られない。
幹の剥がれた樹皮の中にトゲ状の突起の付いた卵のうを産み付ける。
・・・

これは知りませんでした。
きっかけはココ↓
http://blog.goo.ne.jp/mushidoko64/e/c032be08570c1a02a2180bc630669497
鈴木海花の「虫目で歩けば」 ヒナカマキリ対決の結果はいかに
八王子での観察会の話が載っていまして、びっくりした次第です。
写真も豊富です。

キバナコスモス

1018_12kibana 2014.10.18
このつぼみの色を見てください。
後にぼんやり写っているのが咲いた花。
つぼみの色のこの濃さ。かなり差が大きいですね。
つぼみのこの赤は萼でしょうか。いくらなんでも花弁の色としては濃すぎる。
確認しなくちゃと思っていて、すぐ忘れます。
飴みたいにも見えます、なんだかおいしそう。

クモの巣

1018_11kumonosu 2014.10.18
何でしょうね、キク科の実ですが。
ヒメムカシヨモギあたりかな。
クモの巣に引っかかってクモの巣を可視化していました。
このクモの巣も小さい。ゴミグモの仲間かなとも思いますが、ごみを並べて隠れ帯のようなのを作ってないしなぁ。
ふと、目にとまりました。

キンケハラナガツチバチ

1018_10kinke 2014.10.18
微妙な季節な変化がありまして。
キンケハラナガツチバチを見るようになると、ヒメハラナガツチバチをあまり見かけなくなるのです。
人間としてはそんなに大きく変化を感じていないのですけどね。季節は進む、寒くなってきたなぁ、夕方がすごく早くなったなぁくらいですが。
ハラナガツチバチは交代してしまう。面白いものですね。
何を感じていいるのか。

ツマグロキンバエ

1018_9tumagurokinbae 2014.10.18
手を擦っています。滑るのかな?
ランタナの花をご存知でしたら、スケールになりますね。
このハエの口で蜜まで届くのかどうか、ランタナの花は結構深いからなぁ。

ラッキョウ

1018_7rakkyou 2014.10.18
ラッキョウさんが本気になってきた。
これなら咲くでしょう。
4年前に一回咲かせたことがあるのですが、その後うまくいかなくって。
久しぶりにあのかわいい花が見られそうで、期待しています。

http://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/828
らっきょうの花
↑ラッキョウの花畑の写真があります。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-148d.html
2010年11月 1日 (月)「ラッキョウの花」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-148d-1.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-148d-3.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-148d.html

2014年10月29日 (水)

ラマヌジャンのπの式

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-01b2.html
2014年10月28日 (火)「建部賢弘のπの計算公式」
↑この記事の続きを書きます。

★朝日新聞の(桜井進の数と科学のストーリー)という連載の、2014.9.14の分には、ラマヌジャンの式が載っていました。
「1914年に発表しましたが、証明を残さず32歳でこの世を去ったため、87年にジョナサン&ピーター・ボールウェイン兄弟によってようやく証明されました。」ということです。ラマヌジャンという人はおそらく「数の世界が『視える』人」だったんじゃないでしょうか。証明抜きに数の世界が見渡せてしまって、彼が見たものの証明は後からついてくる、ということでしょう。数の世界のヴィジョネアリ(visionary)のように思えます。
Ramanujan
ややこしい式ですね。
n=0から∞まで足すんですって。
n=0で計算すると(すごいんです)。
0!=1であること、a^0(ゼロ乗)=1であること、この約束に注意すれば
この式はn=0で「3.14159273・・・」なのです。
「3.141592」までこの時点で合ってます。
これは恐ろしそうな式ですね。nが1,2・・と増えたらどうなるのでしょう。

★またエクセルのシートでやってみましょう。
Ramanujansiki_2
建部の式の時と同じように、式を書き込みます。
K1というセルに「2√2/9801」という定数を書き込み、J列の式から「絶対指定」で参照します。それが「$K$1」という書き方です。相対指定の時と同じようにセルをセレクトしてF4キーを一回押せば絶対指定になります。
n=0から5までしか書いてませんが
Ramanujankekka_2 結果
なんとn=1でもうエクセルの扱う数値ではπになってしまった。
エクセルでは表示できる桁数のすぐ下の桁を四捨五入しています。
「3.141592654」とは下の桁から丸めたものです。
「3.141592653589793238462643383279」と私の記憶にあります。(小学校6年くらいの時に担任が教え込んでくれて、ありがたいことでした。私には有用な暗記でした。)
どこまで正しいんだかもう、エクセルでは追及できないようです。

はい、今回はここまで。

★次回は、エクセルのVBAでやる方法をご紹介するつもりですが、どうしようかな。ちょっとだけ悩みがありまして。

かまたえん

★しばらく休館していた蒲田東急プラザが、10月9日にリニューアルオープンしました。
当然10月9日=「とーきゅー」でしょうね。
10月18日(土)、屋上に上がってみました。
1018_5kamataen1 2014.10.18
エレベーターホールの掲示。
なるほど。
1018_5kamataen2
おお、これがいろいろ話題となった、都内唯一の屋上観覧車「幸せの観覧車」か。
40度という角度はあまり見ませんが、360÷9=40ですからね、時計の5分より少し大きな角度です。
私は実は高いところが苦手で、観覧車というものには乗ったことがありません。
ロープウエイとかなら乗ったことあるけど。
1018_5kamataen3
「ECOライド」という乗り物がありました。
これ、最高に気に入りましたね。
1018_5kamataen4
「蒲12 田園調布駅」ですよ。かわいいバスなんだなぁ。
ナンバーが「かまた200 か415」だなぁ、と妻に写真を見せたら「よいこ」なんじゃない?との仰せで、ナットク。
なんとも「とうきゅう!」という色合いでよい。
足踏みで漕いで進めるようです。親が押して歩いてもいい。
1018_5kamataen5
ハンドルのコントロールは子どもがやるようですので、多少年齢が大きくないと難しいかも。
写真右は電車のようですね。
1701ですって。KAMATA行きです。
子どもは喜ぶよなぁ。男の子ってなぜか車や電車が好きだしなぁ。
我が家の前にお散歩に来る保育園の園児も目の前を電車が走るとみんなで手を振ってるし。
将来の東急を支える子どもを育てるのはよいことだ、無駄にならない投資です。

ところで、「エコ ライド」という名前ですが。
親が押して歩くというのは実に「エコ」ですね。これこそ「再生可能エネルギー」ですね。
お父さんお母さんがお腹すいたらみんなで一緒に食事をしましょう。お父さんお母さんがまた元気になってくれます。再生可能だなあ。

1018_5kamataen6
で、エネルギーの補充は「マイクロEVキッチンカー」で。

小ぢんまりした遊園地。ちょっと楽しむにはとても具合がよさそうです。

★参考資料
http://www.namco.co.jp/press/release/10/20140925_kouhou10-12_02.pdf?mobile_redirect=only_once_false
初代の観覧車の写真などもあります。

★思い起こせば、私が高校生の頃に、渋谷東急ビル、というのができて、間もなく渋谷東急プラザになったのでした。
調べてみたら、1965年6月13日「渋谷東急ビル」オープンだそうです。かっこいいビルだったな。渋谷は通学路だったので、学校帰りによく寄ったものです。
大盛堂という大きな本屋がありましたが、紀伊国屋が入って楽しかったし。
男子高校生が入ってもそう「浮いて」しまわなくってよかったですよ。
東急プラザ蒲田は1968年11月1日オープンだったそうです。当時私は世田谷の住民でしたので、開業当初のことは知りません。


朝日新聞(2014年10月8日16時30分)
 ■屋上観覧車が復活へ
 東京都内唯一の屋上観覧車が9日、「東急プラザ蒲田」に復活する。3月に営業を中断したが、市民の要望でリニューアルして存続することになった。名前は2938件の応募から選ばれた「幸せの観覧車」に決まった。観覧車は1968年11月に営業開始。4人乗りのゴンドラ9台が3分半で一周する。9日午前10時50分から開業式がある。

朝日新聞(2014年10月15日10時40分)
屋上観覧車 幸せを再び
 ◆蒲田のシンボル 復活に列
 ・存続要望受け改装
 かつて百貨店などの屋上にあった観覧車が、大田区の商業施設「東急プラザ蒲田」に復活した。「幸せの観覧車」と名付けられた。初めての休日を迎えた11~13日、幅広い年齢層の人が訪れ、行列ができた。
 観覧車は直径12メートル余り。1968年11月の営業開始から、蒲田のシンボルとして親しまれてきた。4人乗りのゴンドラ9台が3分半で一周する。天気がよいと富士山まで見渡せる。
 昭和には、百貨店の屋上遊園地に観覧車があるのは珍しくなかった。行楽の需要の変化に伴い、次第に減った。東急不動産によると、蒲田の観覧車は都内で唯一残っていた。
 同社はビルの改装にあわせて、3月に屋上遊園地を閉じた。観覧車も撤去する予定だった。存続を求める声が相次いで寄せられ、改装して運転することにした。
(後略)

ニチニチソウ

1018_4nitinitisou 2014.10.18
これ、ニチニチソウでしょう。
我が家のそばのマンションの植え込みにあるのはツルニチニチソウ。
もっと花が「プロペラ」っぽいです。
この写真は元花屋さんのお宅の玄関わき。
話に聞くニチニチソウだろうと予想できたので、撮影してきて検索したらあっているようです。
キョウチクトウ科なんですね。知らなかった。
植物の分類は難しいや。
花屋さんご自身に伺うことができたらきっと品種名もあるんだろうな、とも思っています。
園芸品種はまるっきりわからない。

モンシロチョウ

1018_3monsurotyou 2014.10.18
モンシロチョウが色づき始めたカエデの中で輝いています。
逆光なのがこの場合効いてるなぁ。

NHKの土日の朝の気象予報士Mさんのダジャレの続編。
「紅葉を見に行くと気分が『こうよう』する」そうですよ。

変化朝顔・並

1018_2henka_nami 2014.10.18
アサガオって、つくづく「秋の花」ですね。
最初の花、というのはわかりやすいのですが、最後の花というのはなかなか決めづらい。
これでおしまいかな、と思うので、咲けば撮ります。
いつまで掲載できるか、お付き合いください。

ヤサアリグモ

1017_12arigumo 2014.10.17
ヤサアリグモのメスじゃないかと思うんですけど。
自信はありません。
注意して見ていると、アリの動きとはちょっと違う、というのをかなり頻繁に見かけます。
写真を撮ることがなかなかできないけれど。
今回はタイルの上を歩いていたので撮影しやすかった。
種の数は少ないのですが、同定しづらいです。

シコンノボタン

1017_11nobotan 2014.10.17
花弁が落ちた後です。オシベも紫色です。
この後、子房が膨らんでくれればいいのですが、ここまでのところそういう様子が見られません
。残念だな。まだまだ咲き続けそうですので、どうなっていくのか見ています。
種子もできる植物のはずなんだけどな。

ミツバチ

1017_9mitubati 2014.10.17
翅がもうずいぶんぼろぼろになっています。
もともと働き蜂が蜜や花粉を集めに出てくるのは、寿命の後半なのです。
働き蜂自身が羽化して、寿命の前半では、巣の掃除、幼虫の世話、巣作りなど内勤というかハウスピーピング的な仕事をします。
外仕事は危険が伴いますので、寿命の後半にある個体が分担した方が、巣の維持のためには効率がよいのでしょう。若い働き手を失うのはロスが大きい。
ということで、写真の働き蜂はもうそう寿命は長くないと思います。
精一杯輝いてください。

参考↓
http://www.tamagawa.ac.jp/HSRC/contents/pages/note/bee-life.htm
ミツバチの分業=働き蜂の一生

コスモスの種子

1017_8cosmos 2014.10.17
コスモスの実は、きばなこすもす風になるのかな、と思ってましたが、あれほどには「とげとげしく」なかったです。
熟した実をほぐしたら種子が出てきました。
いっぱい咲いているので、このあたり、来年はもっと増えるでしょう。
キバナコスモスと張り合うくらいに増えてくれてもいいな。

ブチヒゲカメムシ

1017_7butihigekamemusi 2014.10.17
ブチヒゲカメムシたちの「花端会議」
「三人(匹)寄れば文殊の知恵」かな?
こういう虫に集合フェロモンはないと思うんだけど、どういう具合で集まってしまうんでしょうね。
他種のカメムシとこんな風にくっつくとも思えないし。
面白い眺めでした。

クサギカメムシの幼虫でしょう

1017_6kamemusi1 2014.10.17
背中側からちゃんと撮れなかったのですが、おそらくクサギカメムシの幼虫でしょう。
色の具合もいつもとちょっと違うけど。
実は妙なポイントに注目していたのです。
1017_6kamemusi2
「ハートマークのカメムシちゃん」だったのです。
これを撮ろうと頑張ってしまって、全体像を取り損ねました。
読者のみなさんに、さいわいあれ。

2014年10月28日 (火)

建部賢弘のπの計算公式

★朝日新聞に(桜井進の数と科学のストーリー)という連載がありました。
その2014.9.28の分に
建部賢弘が発見したπの計算公式(1722年)が載っていました。
Tatebe 公式
ふ~ん、ですね。
そうなのか、と受け入れちゃうのなら、それはそれでいいのですけど・・・。
一方で、ホントかよ、ホントにこれがπに近づくのか?という気もしませんか。
円に関係する式でもなさそうだし。
せっかく「電子計算機=パソコン」が卓上にあるんだから、確かめてみませんか?
エクセルでやってみましょう。

★式のルートの中の各項を見ると、分子・分母1ずつ増えていきますが。
右から見ると、分子は階乗の自乗ですね。
分母も「階乗÷2」の形ですね。
階乗というのはエクセルのシートの関数にありますので、利用できそうです。
Tatebesiki
FACTはFactorial=階乗という関数です。
SQRTはSquare Root=平方根という関数です。
A列に1~10を書き込んで、以下B1へ書き込んで、下へコピーし、C1を書き込んで下へコピーし・・・F列までいきます。
E列だけちょっと気を付けて。
Tatebekekka 結果
その結果はこうなります。
F列が式全体の結果ですね。
初め3.12くらいですが、3.1415926まで正しい値が出ました。
この建部の式は項を足していきますので、πより小さいまま接近していきます。
この先どうなるかは、ご自分でどうぞ。

なるほど、πに接近していく式なのだということが納得できますね。
ただ、エクセルで扱える数値は桁数が短いのですぐ限界に達します。
多桁の計算ができるプログラミング言語もありますが、今回はここまでとしましょう。

ツマグロキンバエ

1017_5tumagurokinbae 2014.10.17
結構 寒い時期に見かけるハエです。
翅の先端部が黒っぽいのがわかるかと思います。で「褄・黒」。
複眼に模様があるのですが、今回の写真ではほとんどわかりません。
知っている私には見えていますが、うまく撮れませんでした。
セイタカアワダチソウとか、ヤツデの花で見かけたことを思い出します。

アメリカミズアブ

1016_12americamizuabu 2014.10.16
ちょっと迫力に欠けるアメリカミズアブ。
体長が短めでコロンとしていて、初め見誤りましたが。
触角を縦に交互に振っているし、複眼に独特の模様があるようだし。
アメリカミズアブなんだなぁ、と認識しました。
シーズン終わり近くの姿、なのでしょうか。

アキアカネ

1016_14tonbo 2014.10.16
ジョロウグモを二人で見上げていたら、巣の一端がくっついている電線に、トンボがいることに妻が気づきました。
青空を背景にしてまして、どうも詳細は分からない。きっと「アカトンボ」ですね。
我が家の池の水面のきらめきが見えたかな。
ぜひ我が家を繁殖池にしてほしいんですけど。

ジョロウグモ復活

台風18号の時は耐えたジョロウグモ2匹。
台風19号は東京では14日未明に最接近して抜けていきましたが、チェックに出てみたら2匹とも姿を消していました。

1016_11jorougumo_tubaki 2014.10.16
ふっかつ!
これはツバキの木の上にいた個体でしょう。前の場所とそんなに離れてはいないけれど、1mくらいかな、左にずれたところに網を張りました。

1016_14jorougumo_niwa
こちらは、庭で頭のすぐ上にいた個体でしょう。
かなり離れた場所に移動。
ダイナミックな巣の張り方です。
電線と庭の木の間に雄大な網を作りました。
妻を呼んで、復活したねぇ、と二人で観賞。
巣のダイナミックさに感嘆しました。

ルコウソウ

1016_10rukousou 2014.10.16
わぁ!スゴ、なんですけどね。
この感覚、カメラで表現するのが難しい。
人の目は広角で景色をとらえ、しかも意識は望遠で見たいところを見る。
花や実や、わぁっと広がる眺めを撮りたかったのですが。
物足りません。

ミツバチ

1016_9mitubati 2014.10.16
オレンジ色の花粉団子がすてき。
どうしてか、わたし、この花粉団子を見ると幸せ気分なんですよね。
セイタカアワダチソウも明るく輝いて、秋の陽射しのぬくもりを感じていただけたら、と思います。

ナナホシテントウ

1016_7nanahosi 2014.10.16
翅が傷んでいます。
この状態で越冬、大丈夫かな。
翅の下の体に影響が及んでいなければいいのですが。
ちょっと心配な状態でした。

チロリアンランプ

1016_6tyrolian 2014.10.16
いつでも咲ける花のようですが、この株は今から咲き始めようとしています。
保育園のお散歩で気づいてもらえると嬉しいんだけどな。
幼い人の「お花」というイメージには合わないかなぁ。
にぎやかで楽しいんですよ。待ってま~す。

ツマグロヒョウモン

1016_4tumagurohyoumonm 2014.10.16
昼の散歩で、門を出たところでツマグロヒョウモンのオスを見かけました。
散歩続行。線路際を歩いていって、戻ってきたら
1016_13tumaguro1
ツマグロヒョウモンが交尾していました。
ここで交尾しているオスが最初に見かけたあのオスかどうかはわかりません。
20分くらいの間隔ですから、その可能性は高いでしょうね。
1016_13tumaguro2
門柱なんです。
妻を呼んで見せたいけどインターフォンも押せない。
で、携帯から家へ電話して、家の中の電話のベルが鳴っているのが聞こえる。
電話に出た妻に、ツマちゃんが交尾してる、門から出てきちゃダメ、勝手口からでて急いで門の前へきてくれ。
で、二人で眺めました。きっと家の子たちだね、と。
しかしまあ、とてもじゃないけど、この横をすり抜けて帰ることはできない。
ま、いいさ、と勝手口へ回って帰りました、とさ。
  ツマグロに門を閉ざされ回り道。
どなたかの句のパロディです。

ツマグロオオヨコバイ

1016_3tumaguroooyokobainado 2014.10.16
アジサイの葉の裏に一目3匹集まっています。(ぎりぎり4匹ですが。)
下の方を、ダンダラテントウさんが行く。
特段の関係はありません。

1018_8tumaguroooyokobai 10.18
わぁ、集会だ。
10匹見えてますかね。
交尾とかではないようです。
なんか、居心地の良い場所を求めると自然と集まってしまう、という感じかなぁ。
おもしろいことです。

2014年10月27日 (月)

化学の日

★10月23日は化学の日でした。
既に私のブログでは簡単な解説をしました。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-11bc.html
2014年10月23日 (木)「10月23日は・・・の日」

マスコミではあまり取り上げられませんでしたが。

サイエンスポータル
『化学の日』初の催しで鈴木章氏らが講演
掲載日:2014年10月24日

 10月23日は日本化学学会や化学工業会、日本化学工業協会、新化学技術推進協会の4団体が指定した「化学の日」。その週が「化学週間」。昨年決めたが、実質的な事業は今年から始まった。その初の催しとなる講演会が10月23日、東京都荒川区の開成学園の講堂で開かれ、日本化学会の前会長の玉尾晧平・理化学研究所研究顧問、日本化学工業協会会長の小林喜光・三菱ケミカルホールディングス社長、ノーベル化学賞受賞者の鈴木章・北海道大学名誉教授がそれぞれに化学の意義を熱く講演して、約500人の生徒たちを感動させ、鼓舞していた。
 「化学の日」の発案者の一人である玉尾晧平氏は、1モルの分子数が6.02×10の23乗とされるアボガロド定数にちなんで10月23日を「化学の日」としたことを紹介して「分子はこんなにすごい」と語り始めた。10年前から取り組んでいる「一家に1枚周期表」の運動に触れて「化学はセントラルサイエンス、すべての科学の基盤」「自然も暮らしもすべて元素記号で書かれている」と提起した。日本の底力を示したノーベル賞受賞者らの業績も元素記号で解説し、「資源問題も元素戦略で解決したい。科学(化学)が文化になることを願っている」と訴えた。
(後略)

私たちは物質世界に住んでいます。物質は原子分子でできています。
化学は物質の学問です。
ですから、ありとあらゆる物質は化学の対象であり「化学物質」なのですね。

NHKも報じていました。

アボガドロ定数「化学の日」講演(NHK 10月23日 21時11分)
 高校の化学の授業で学ぶアボガドロ定数、忘れてしまったという人は多いかもしれません。
研究者の団体などは多くの人に化学の大切さを知ってもらおうと、この数字にちなんで10月23日を「化学の日」としていて、東京ではノーベル賞を受賞した研究者などによる講演会が開かれました。
 全国の研究者でつくる日本化学会などでは、あらゆる物質に含まれる原子や分子の数の基本となるアボガドロ定数、「6.02×10の23乗」にちなんで、10月23日を「化学の日」としています。
 (中略)
 アボガドロ定数は化学の基礎となる物質の基本単位、「1モル」に含まれる原子や分子の数のことです。
1ダースが12個を示すように、あらゆる物質「1モル」に含まれる原子や分子の数は「6.02×10の23乗」になります。
1モルあたりの物質の重さは元素ごとに決まっていて、例えば水素であれば1グラム、炭素であれば12グラムとなります。
高校の化学の授業で学ぶ数字ですが、一般にはなじみが薄いだけに、化学が苦手になるきっかけになったという人は少なくありません。

報じてくれたのはいいのですが、やはりクリアには理解しておられないようですね。
「「1モル」に含まれる原子や分子の数は「6.02×10の23乗」になります。」って、論理が逆でしょ。
「6.02×10の23乗」個の集合を1モルと名付けたんです。

ではなぜ「6.02×10の23乗個」なのか。
原子量という原子の重さの比を示す量がありますね。
あくまでもこれは「比」です。(比の基準の論議は少し込み入りますので省くとして)
水素原子の質量:炭素の質量:酸素原子の質量=1:12:16。

原子1個の質量比は1:12:16。
原子2個の質量比も1:12:16。
原子3個の質量比も1:12:16。
 ・・・
原子N個の質量比も1:12:16
 ・・・

これがミソなのです。
比ですから、同じ個数ずつ集めて比を取れば、比は変わらない。
じゃあ、原子を適当な個数集めて、人間が測って扱える質量になったらいいな。
それって、どのくらいの個数なのかな。
研究の結果、原子を「6千垓個」集めると、比は1:12:16を保ったまま、1g、12g、16gになることが分かったのです。
分子量も原子量を足したものですから、比です。
ですから、分子を「6千垓個」集めると、分子量にgがついた質量になるのです。
これ、いいですね。
ですから、「6千垓個」の集団を特別に「モル」という名前を付けて使うことにしたわけですね。
はい「6千垓個」=「6×10の23乗」です。
指数表示でつまづいてしまう人も多いんですよね。
数学そのものじゃないんですから、要するに、桁数を示すものだと了解してしまえばどうということもないと思うんだけどなぁ。

IT技術が広まりました。結果として接頭語を単位につけて桁を示す方法が以前よりもなじみやすくなったかもしれません。
----------------------------------------
10^24    Y      Yotta   ヨタ     一じょ(禾へんに「予」と書く字です)
10^21    Z      Zetta   ゼタ     十垓
10^18    E      Exa     エクサ   百京
10^15    P      Peta    ペタ     千兆
10^12    T      Tera    テラ     一兆
10^9     G      Giga    ギガ     十億
10^6     M     Mega    メガ     百万
10^3     k      Kilo      キロ       千
10^2     h      Hecto   ヘクト     百
10^1     da    Deca    デカ       十
----------------------------------------
「10k円」などという書き方もあるくらいですね。私にはスムーズに読めませんが。
ハードディスクの容量は「テラ」まできてますね。
そうすると、「6×10の23乗」は「600Z(ゼタ)」です。

原子分子を600Z個集めると、原子量・分子量にgをつけた質量になる。
そこでこの「600Z個の集団」を「1モル」と呼ぶことにした。

こういう授業の進め方もありかな。最近なら。

★一時話題になったスーパーコンピュータ「京(けい)」。
浮動小数点数演算を1秒あたり1京回おこなう処理能力があって、それにちなんだ命名でした。
1京回というのは、10P(ペタ)ですね。

★「垓」なんて見ることはないだろうな、モルの時だけだろうな、と思っていたら、最近思わぬところでお目にかかりました。
「裏山の奇人 野にたゆたう博物学」小松貴 著、フィールドの生物学⑭ 東海大学出版部
という本です。この本のp.152から引用します。

 美人は三日で飽きると言うが、モルフォチョウは一垓回見ても飽きない。

スゴ。モルフォチョウの魅力たるや「垓」ですって。
この本、まだ読書中です。
この著者、いやはやすごい方でして、「奇人」を名乗る資格は充分です。
この著者の、先生的な立場の方がおられまして、その方の本は最近読了したところですが、この方も「怪人」という尊称を奉りたいようなお方でした。
いずれこのお二方について書くこともあるかもしれません。

モンシロチョウ羽化

1016_1monsirotyou 2014.10.16
モンシロチョウが続々と羽化。
1017_13monsirotyou 10.17
午後3時半にもなると、かなり日が傾きます。
そのおかげで、こういう透過光での撮影になりました。
いい雰囲気に輝いていますね。
我が家周辺はチョウ密度が高いなぁ。

アゲハ成虫

1017_3ageha1 2014.10.17
ホトトギスの花に来たアゲハの成虫。
1017_3ageha2
ランタナに移動。
チョウの好きな方はランタナを植えてみてください。
きっと訪ねてきてくれますよ。

アゲハ幼虫たち

1016_15nagasakiageha 2014.10.16
ナガサキアゲハです。大きくなりますよ。
1016_16kuroageha
クロアゲハですね。
1016_17ageha
これがアゲハ。
餌はいっぱいありますからいいですが、バリバリ音を立てて食べてます。
終齢幼虫、おそるべし。
1016_17ageha2
今は細い体が、「張り切って」きますからね。
どんどん食べてください。

1016_0nagasaki_kuro
妻が並べて撮影。
右がナガサキアゲハ、左はクロアゲハ。
こう並べればわかりますが、一目で識別できるほどのマニアじゃないので、毎回調べなおしています。

ベランダの花園:2

1015_3hibiscus 2014.10.15
ハイビスカスも頑張ってます。
1015_4tentoumusi
テントウムシがいましたが、単に真っ黒け。
なんというテントウムシか、判断しかねます。
1015_5kikuka
キク科の花のつぼみ。
菊でいいのかもしれないな。
つぼみはいっぱい。いつ咲くでしょう。
1015_6okra
オクラの実。
今年はちょっとしくじりました。ほとんど食べてません。
種を採って来年食べます。

ベランダの花園:1

1015_1nami1 2014.10.15
変化朝顔・並。
1015_1nami2
雨滴がついたところがちょっと変色してます。
そろそろベランダの花園も終わりが近い。
1015_1nami3
種子を準備中。
種子は時を渡る船、ですね。
1015_2sisizaki1
変化朝顔・獅子咲きもまだ咲きます。
1015_2sisizaki2_2
葉はまだ緑が濃い。つぼみもあります。
勢いは落ちてきましたがまだ頑張るつもりのようです。

オオタバコガinミニトマト

1014_16ootabakoga1 2014.10.14
ベランダ菜園のミニトマト。
オオタバコガじゃないかなぁ。
1014_16ootabakoga2
おいしそうにトマトを食べてました。
横取りされてしまった。
この一個で成長しきれるのならそれは構わないよ、とトマトごと庭に置いてやりましたが、その後は知りません。

このあと、夫婦のジョークが生まれました。
ミニトマトを収穫して食卓に置き、さあ食べようと口を開いて
「たんぱく質の味付けしてあるかい」
「そうなら健康にいいわよ」

★昔、子どもの頃、梨や栗やリンゴや・・・虫がついていると、虫がおいしいと言ってるくらいだからおいしいのよ、と言われましたっけ。虫がついている果物にはずれなし、です。

★日経サイエンスの11月号
ANTI GRAVITY というエッセイ
「昆虫食のすすめ 持続可能性満点のレシピ」S.マースキー
という文の中に

・・・
ハンバーガーと付け合わせのフライドポテトの最も健康的な成分は、ひょっとするとバンズとケチャップに混じった昆虫のかけらかも。
・・・
私の母が、そしてどうやら世の母親すべてが食べ物に虫が入っているのを見つけたときにいつも言っていた通り、それは「タンパク質がちょっと余分に入っているだけよ。」

私共の世代を育てた「母親」たちは確かにそんなもんでしたね。
私共も、玄米に出てきたコクゾウムシを一応取り除くものの、少しくらい残っていても、な^に、タンパク質タンパク質、といって食べちゃいますが。どうせ生まれてからずっと米を食べて成長したんだから、米の成分が変化しただけだしね。と。

さあ、今の日本のお母さんたちはどうかなあ。

{チョウの幼虫の糞。どうせ食草の葉っぱの変化したものよ、という「悟り」もあります。}

イワレンゲ

1014_15iwarenge1 2014.10.14
花の準備をしていると思います。
1014_15iwarenge2
つぼみを抱いているのでしょう。
なんかこう、「姿」がこれまでと違ってきたな、と思っていましたが、やはり花を咲かせるのであるらしい。
このタイプの植物は実にゆっくり変化していきますから、いつとはわかりません。
見る限りでは、咲けばかなりの数になると思います。
じっくり様子を見ていくことにしましょう。

スイレン8th

1014_13suiren8th 2014.10.14
8輪目のつぼみが水面に顔を出しました。
ゆっくりと咲き続けるものですね。
どこまでいくのかな。10輪いくかな。

ニホンカブラハバチ

1014_9nihonkaburahabati 2014.10.14
線路の柵の柱。
この幼虫もこんなところで見かけるはずはないと思います。変。
やはり飛ばされてきたのじゃないかなという感じが強い。未明まで大荒れでしたからね。(台風19号)

ヒロヘリアオイラガ

1014_8hiroheriaoiraga1 2014.10.14
ヒロヘリアオイラガというイラガ科のガの幼虫です。
色がきれいで毒々しくないのですが、有毒ですので触ってはいけません。
1014_8hiroheriaoiraga2
幼虫以外に繭も有毒だそうです。
成虫も繭も見たことがなくって、幼虫しか知りません。

線路の柵の柱にいたのですけれど、居場所が変。
食草の葉にいたところを台風19号の風で飛ばされてこの辺りに来たのではないかと想像します。

チャドクガの幼虫のように、毛が飛んできて触れるだけでかゆくなるのと違って、このトゲトゲに触らなければいいだけです。トゲトゲが飛んでくることはないです。落ち着いて処分してください。

2014年10月24日 (金)

NHKに いちゃもん

★まず「いちゃもん」とは

いちゃもん
文句を言うために無理に作った言いがかり。「―をつける」
広辞苑第六版より引用

こういう意味です。「無理に作った言いがかり」をこれから述べます。

★変換ミスじゃないですか?
10月19日のNHKのニュース。

この夏の熱中症 搬送4万人で最小に(10月19日 4時11分)
 ことしの夏、熱中症で病院に運ばれた人は、全国で合わせて4万人余り、死者は55人に上りました。現在の方法で統計を取り始めて以降、搬送された人の数は最も少なかったことが、総務省消防庁のまとめで分かりました。
 ・・・

「最小」というのが私の言語感覚にジャリっと来たんです。
NHKには独特の「言葉づかい」があるので、それかな、とも思ったのです。
「最小」はいいが「最少」は使わないとか。
最大・最小、最多・最少それぞれ使いますよね。
「人の数は最も少なかった」といっているのですから、最少でしょう。
しかしなぁ、きっとこれは変換ミスに気付かなかっただけなんだろうな。
ミスじゃないとしたら、訳の分からないルールがあることになりますが・・・。
{気象関連で、気温を「○○度○○分(ぶ)」ということになっているのはNHK語じゃないかな。体温じゃあるまいし。私はどうにも落ち着かない。科学の一つの分野としての気象学なら「○○点○○℃」というべきでしょう。}

●参考までに

熱中症搬送、過去5年で最少(朝日新聞 2014年10月16日05時00分)
 6~9月に熱中症で搬送された人は計4万48人で、同時期の集計を始めた2010年以降、最少だったことが15日、総務省消防庁のまとめで分かった。最多だった前年より1万8681人減った。亡くなった人も最少で55人(前年88人)だった。6月の搬送数は前年並みだったが、8~9月が涼しかったことが少なかった要因という。

なんにしても高齢者である私共は気を付けなくっちゃね。

さい‐しょう【最小】‥セウ
いちばん小さいこと。最大。

さい‐しょう【最少】‥セウ
①いちばん少ないこと。最多。
②最も若いこと。最年少。今昔物語集[2]「―の女子有り。名を蘇曼といふ」最長。
  広辞苑第六版より引用

★さて、こんなニュースも。(これは実は私の誤解のいちゃもん)

「溶連菌」感染症患者増加 手洗いなど徹底を(NHK 10月23日 16時39分)
 子どもを中心に高熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌」による感染症の患者が、この時期としては過去11年間で最も多くなっていることから、小児科医などは手洗いやうがいを徹底するなど注意を呼びかけています。
「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」、いわゆる「溶連菌」による感染症は幼児から小学生ぐらいの子どもがかかりやすく、突然の高熱やのどの痛みなど症状が出て、まれに腎炎などの合併症を引き起こすこともあります。
 ・・・

「レンサ」って「連鎖」じゃないの?
「連鎖」という漢字は使っちゃいけないのかなぁ。
と、悩んだ。
略語にしたときは「溶連菌」と「連」を使っているのになぁ。
と、思うわけです。
検索してみると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B5%E7%90%83%E8%8F%8C

レンサ球菌(レンサきゅうきん、連鎖球菌)とは、レンサ球菌属(Streptococcus 属)に属するグラム陽性球菌である真正細菌の総称。
一つ一つの球菌が規則的に、直鎖状に配列して増殖し、光学顕微鏡下で観察すると「連なった鎖」のように見えるため、もう一つのグラム陽性球菌のグループであるブドウ球菌(ブドウの房状に配列する)との対比から「レンサ(連鎖)球菌」と名付けられた。

うむうむ。「直鎖状に配列」と「ブドウの房状に配列」これは知ってる。
問題はその後の記述でして

属名の Streptococcus は、ギリシャ語で「よじる」を意味する στρέφω から派生した στρεπτός (streptos: 曲げやすい、柔軟な)と、球菌を意味する coccus (元はラテン語で「(穀物の)粒」や「木の実」の意)に由来し、曲がりやすい紐のような配列をする球菌を意味する。また旧来は漢字表記の「連鎖球菌」が用いられていたが、2005年現在では仮名交じりの「レンサ球菌」の表記が、微生物学や医学の分野では優勢である。
 元来の「レンサ球菌」(streptococcus) とは、細菌が発見されて間もない、分類法が整理されていない頃に細菌の形態および配列から名付けられた名称である。その後の分類によって、当初レンサ球菌属として分類されていたグループから腸球菌 (Enterococcus) が独立した科 (Enterococcaceae) として分類された。またレンサ球菌属として分類されてきた中にも、肺炎球菌 (S. pneumoniae) のように連鎖状を示さない双球菌も含まれている。ここでは、レンサ球菌属に属する細菌全般 (Streptococcus sp.) を解説する。形態上の分類に基づく古典的なレンサ球菌については球菌の項を参照。

ははぁ、「2005年現在では仮名交じりの「レンサ球菌」の表記が、微生物学や医学の分野では優勢である。」そうなのか。
初期の「直鎖状に配列」という意味を抜き取って、言葉だけ残して「レンサ」になっちゃったようですね。

NHKは、その「微生物学や医学の分野では優勢」な表記に倣ったということのようです。
ということで、これはNHKを責めるべき問題じゃなかったな。
私の「いちゃもん」不成立、でした。

キンケハラナガツチバチ

1014_7kinke1 2014.10.14
キンケハラナガツチバチのメスでしょう。
結構大きな昆虫ですが、これも動く気がないらしい。
葉っぱにとまったままじっとしていました。やはり低温が影響しているのだと思います。
普段だったら花から花へせわしなく移動していくので、カメラで追うのが大変なのに。
1014_7kinke2
だもんで、こんなショットをものしました。
全体としては、翅を開いたかっこいい姿。
顔を見てください。すごい顎でしょ。
1014_7kinke3
どうやって探知するのか知りませんが、土を掘ってコガネムシなどの幼虫をみつけ、麻酔して卵を産み付けるはずです。
その穴掘りのために顎が発達していると聞いています。
強烈な顎ですね。

チュウレンジバチ

1014_5habati 2014.10.14
活動性がまだ低いチュウレンジバチ。
やっぱりな、小さな虫はこういう日は辛そう。
じっくり暖まってから活動してください。
恒温動物はアイドリングストップのできない生き方ですが、いつでも行動力が維持できる。
昆虫はアイドリングストップからエンジンがかかってこないようでした。

アキアカネ

1014_4akiakane 2014.10.14
庭で出くわしたアカトンボ。
気づかずに移動していたら、ふわっと浮き上がるように現れました。
まさしく「出現」。

今年は私が称するところの「トンボの集会」がありません。
秋のひんやりと澄んだ空気の中、線路の柵の辺りに、何十匹ものトンボが飛来して止まったり飛んだりするのです。
秋に2、3回くらいかな。
ところが今年はそういうのを見かけません。
どうしたのか、わかりませんけれど、ちょっと寂しい思いをしています。
「トンボつまみの技」なんていうのでトンボさんと遊ぶこともできないし。
小さな池ですが、産卵に来てくれているといいですね。

クロヒラタアブ@ヨモギ

1014_3kurohirataabu 2014.10.14
台風一過の陽射しは強かったのですけれど、気温はあまり高くない。
で、アオスジアゲハは体温を上げて元気に飛んできましたが、このクロヒラタアブはちょっと元気がない。
体温が低いんでしょう、まだ。
ヨモギにとまって動く気配なし。
体が小さいと、表面積の割合が増えますから熱が逃げやすい。
体温を上げるのも大変だと思います。

アオスジアゲハ

1014_2aosuji1 2014.10.14
ランタナに飛来して蜜を吸うアオスジアゲハ。
翅が傷んでいますね。
高いところを舞っていましたが
1014_2aosuji2
目の前の花に下りてきた瞬間。
青い宝石です。

子どもの頃はアオスジアゲハは稀少なチョウで、虫好き少年のあこがれの的でしたっけ。
当時、東京では越冬できないと言われていたように思います。
毎年、南で羽化したものが北の東京へ飛来するのだ、と聞いたような気がするな。
今、卵から幼虫を飼育し、蛹で越冬し、羽化して舞う。
目の前でそういう過程が見られるとは、実に感慨深いものがあります。

タマスダレ

★10月14日。台風19号は当地では未明に通過していきました。大荒れでした。
ジョロウグモ2匹は姿を消しました。庭に1匹、庭の端のツバキの木の上にいて外からしか見えないのが1匹でしたが。

1014_1tamasudare 2014.10.14
玄関前の鉢のタマスダレ。
台風一過の陽射しを浴びて輝いていました。
背が低いまま咲きましたね。これが秋の咲き方かな。
右の花の下のところなのですが、何か虫が飛んでいるようです。
1014_1tamasudare2
トリミングしてみましたがよくわかりません。
ハエかアブでしょう。
花にしか意識は向いていませんでしたから、現場で確認していませんし。
思わぬものが写りこんできます。

カンナの実:2

1013_1kanna1 2014.10.13
前の記事のカンナの種子を拾ってきたときにはコンデジを持っていなかった妻。
翌日、撮影してきました。
花と実です。
1013_1kanna2
楽しい実ですね。きれいだし。
1013_1kanna3
アップ。はあ、おもしろいものです。
カンナの花は知ってたけど、実は知らなかったなぁ。
1013_1kanna4
そしてこうなって。
1013_1kanna5
落っこちたのを拾ってきたというわけです。
来年、忘れず播いてみましょう。
種蒔き夫婦なんだから、マッタク。

★も一つオマケに
1013_2tougarasi
そばにあったトウガラシの実。
まだ緑のものが多い中、一つだけ真っ赤。
来年はまた「鷹の爪」を播いてみようと思っておりますので、楽しみですね。

カンナの実:1

1012_3kanna1 2014.10.12
これ、妻が拾ってきたカンナの実です。
拾っただけで、中を開いてみたわけではなかったので、種子はあるかなあ、と開いてみたら。
1012_3kanna2
わ、こんな種子なのか。びっくりしました。
硬いです。
羽根突きの羽根の玉はムクロジ(無患子)ですが、あんな硬さ。
こんな「堅固」な種子がうまく発芽できるんだろうかと心配になります。
1012_3kanna3
「ヤサシイエンゲイ」というサイトを見ましたら

タネは黒くて丸いマメのような形をしています。皮が非常に固いのでコンクリートなどでがりがりと軽く傷を付けてから水に一晩つけ吸水させ・・・

やっぱりねぇ。
蓮の種子と同じようです。
来年やってみよう。

オオスカシバ幼虫

1012_1oosukasiba1 2014.10.12
日曜日、スーパーに車で買い物に。{車がないと買い物も結構大変です。都会の買い物弱者になりそうだ。}
車を道路へ出して、ガレージを閉めようとしてビックリ。
わぁ、おまえ、よく轢かれなかったなぁ。
妻も何事かとのぞきに来て、わぁ、です。
車のタイヤが通過したはずのところからどれだけ離れていたか。危うかった。
ぞっとしますね。轢いちゃったら、当分落ち込んでしまう。
ところでコレ、オオスカシバの褐色タイプの幼虫です。
ヒメクチナシから直線距離にしたら2mあるかないか。
蛹になるために歩いていたんでしょうね。
1012_1oosukasiba2
緑のタイプの幼虫よりこの「襟巻」みたいな部分が目立ちますね。
ひょいとつまみ上げて、裏の枯葉の積もったあたりへ置いてやりました。
このあたりで蛹になったらいいよ。と。

アゲハ交尾

1011_20ageha1 2014.10.11
16:50ころ。暗くなってしまう前に、庭と線路際をざっと点検してくるのが妻の日常。
「アゲハが交尾している!」と妻に呼ばれたのですが、私はもう動く気力・体力なし。私は午前中男。午後はあまり動きたくない。
「写真撮っといてぇ」と頼みました。
顔の見えている方がメスでしょう。
ここまで近寄れるとは、スゴイ。
1011_20ageha2
みごとなものですね。
これでまた、我が家のキンカンにでも産卵するのかな。
うれしいなぁ。わくわくしますね。

2014年10月23日 (木)

それってフェアですか?

★アジアパラリンピックの結果についてのNHKニュースが、聞くともなく耳に入りました。
下肢切断の女性高桑さんが3位、銅メダルだった。と。

足に障害のある選手と腕に障害のある選手が一緒に走ったレースで、高桑選手は序盤、遅れを取り、中盤からはスピードに乗って先頭との差を縮めたものの3位でした。

はぁ?高桑さんは左脚のすねを切断し、義足を使っている。一緒に走って1,2位になった選手は、手首から先を失った方と、肩から先を失った方のように見えました。お二人とも脚には障害がない。
障害のクラス分けで、高桑さんは「T44」というクラス、1,2位の方は「T47」というクラス。
T47の方は、走る時にバランスは確かに悪いでしょうけれど、脚そのものには障害がない。スタート時のクラウチングの姿勢などでハンディがあるというクラスです。
その方々が一緒に走って、ゴール順に金銀銅なんですか?
T44クラス優勝者、T47クラス優勝者、とすべきだったんじゃないのかなぁ。

★譬え話
世界記録は
女子100m:フローレンス=ジョイナー:10秒49:1988/07/16
男子100m:ウサイン=ボルト      : 9秒58 :2009/08/16
仮にの話ですから、細かいところは気にせずに。

競技運営上、100m競技をジョイナーとボルトが一緒に走ることになった。
そうしたら、ボルトは9秒58でゴールし、ジョイナーは10秒49でゴールした。
金メダルはボルトに与えられ、ジョイナーは銀メダルだった。

これ、フェアですか?

これと同じことがなされたんじゃないですか?
下肢障害者と上肢障害者がいっしょに走ったら、それは当然、下肢障害者にとって不利でしょ。
異なるクラスの障害者が一緒に競技する場合、何か「係数」のようなものを掛けるんじゃなかったですか?それがよい方法だとは思っていませんけど、
それなしで、着順がそのまま競技結果になっちゃうんですか?
それってやっぱりフェアじゃないと思うのですけどね、私は。

講談社「現代ビジネス」というサイトがありました。
そこの「Sportsプレミア」というページです。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40859

[アジアパラ競技大会]
女子100m・高桑早生、銅メダルに涙:斎藤寿子
2014年10月22日(水) スポーツコミュニケーションズ
{筆者は斎藤寿子という方です}
 ・・・
 今回、高桑の銅メダルという結果には、実は複雑な要素がからんでいた。障害がまったく異なる選手が混在し、障害の度合いによってポイントがかけられることなく、タイムがそのまま結果となったのだ。
 今年のジャパンパラ陸上競技大会でのクラス分けを見ると、高桑のT44は「片下腿切断(足関節離断含む)または片足関節の機能の全廃したもの。または、片下肢最小の障害基準(MDC)に該当するもの」とある。翻ってT47は「片前腕切断(片手関節離断含む)または片前腕最小の障害基準(MDC)に該当するもの」だ。
 つまり、簡単に言えば、下肢に障害をもつ選手と、上肢に障害をもつ選手とが同じレースを走ったのだ。高桑によれば、T47や同じ上肢に障害をもつT46の選手と同じレースで走ることは国際大会ではこれまで一度も経験したことがなかったという。もし従来通り、義足ランナー同士のレースであれば、結果は違っていたのではないか、という考えがどうしても頭をよぎる。

経験したことのないレースだった、とかいう問題じゃないでしょう。
この順位決定システムそのものがアンフェアだった、というべきでしょう。
とても不愉快でした。

★係数をかける、ということにも問題があると私は感じています。
障害の程度を数値で表現するようなものですからね。そりゃ無理だ。

私はちょっと過激な人でして、パラリンピックというものが好きじゃない、私自身、障害者なんですけどね。
障害というものはみんなそれぞれ異なっている。
であるならば、出場者全員が金メダルである。と考えるんですよ。
お涙ちょうだいやら、感動の物語なんて大嫌いなんです。
自分にやれることをやる。ただそれだけ。

★新聞社系のニュースサイトを見ていて、パラリンピックをきちんと報道しているところって少ないですね。
感動物語は好きだけど、競技そのものには関心がない、ということなんでしょうかね。

★もうひとつ。
高桑さんには申し訳ないことなのですが。
以前に使っていた義肢を、今回使っている義肢に変更してタイムがよくなった、というようなことがNHKで聞こえていました。
健常者の競技でも、「シューズの性能」「リュージュのそりの性能」とかいうようなものが影響してはいますけどね。
でも、下肢障害者の義肢はシューズの性能なんていうものをはるかに超えてませんか?
必要な義肢を購入できるかどうかという経済力や技術力が競技成績の一部になってしまうような事態は、私はフェアじゃない、と思うんですよね。経済力のあるIOCあたりが、すべての障害者スポーツに、必要で性能のそろった「補助具」を援助したらどうでしょう。
その国の技術力や資金力で、必要な補助具に差が出るというのは、フェアじゃないと思うんですが、いかがでしょう。
車椅子だってそうだろうな。

開発途上国の障害者の方々とも一緒に競技したいじゃないですか。

「合理的な配慮を欠くことは差別」なのですよね。
スポーツって「フェアネス」が大事なんじゃなかったっけ。

★私は泳ぎます。腰痛を発して以来、プールに通うようになり、25年になりましょうか。
現在泳ぎ始めてから2700km台をちゃぷちゃぷやってます。
でもねぇ、「他人と競う」という気持ちはまるっきりないんですよ。
競う相手は自分だけ。現在の自分はどういう体力状況にあるのか探りながら、両腕・右足でちゃぷちゃぷ。1000m泳ぐのに30分もかかるんです。のんびりです。
体を動かすことを楽しめればそれでいい。

私の別な過激発言。

世の「競争原理」から身を離すことのできる「障害者」というものに、せっかくなれたのに、何を好き好んで競争してるんだか。
競争という価値を蹴飛ばしませんか。

と。

10月23日は・・・の日

「10月23日は・・・の日」
恥ずかしながら私、知りませんでした。化学教師でしたのにね。
と、この一行を読んで、「ひょっとして・・・」と思われた方は化学系の「鋭い」かたですね、きっと。
何の日であるかを知った記事を引用します↓

化学 Vol.69 No.10(2014){化学同人}
巻頭エッセイ カガクへの視点
「10月23日は化学の日」瀬田 博
 ・・・
 昨年10月日本化学会、化学工業会、日本化学工業協会、新化学技術推進協会の共同提案で、10月23日を「化学の日」、その比を含む1週間を「化学週間」と制定した。10.23は1mol中に含まれる分子や粒子の数を示すアボガドロ数6.02×10^23に由来する。アメリカではすでに10月23日を”Mole Day”(モルの日)と定め、Moleの別の意味である「モグラ」のキャラクターデザインコンテストや、学校でパーティーを開催するなどおおいに織り上がっている。・・・
 ・・・
 ノーベル化学賞の受賞には沸くものの、新聞記事やニュースでは「化学物質」という表現は事故や汚染などネガティブな事象に使用されることが多い、革新的材料や製品では「画期的な新素材・新材料」、「夢の新薬」などと「化学」が冠につくことはまれである。同じ化学物質(ニュートラルにいえば物質)なのに。つまりネガティブな事象には「○○という化学物質が……」と使うと一般の方々がわかりやすい。これが大問題なのである。本来楽しいはずの化学、社会と経済、豊かな生活に役立っている化学、イノベーションを起こす可能性を秘めている化学が、真っ当に理解されていないのが現状といってよい。
 ・・・

{すべての物質は「化学物質」です。これは私も昔から言ってきたことです。}

さて、これです。「6掛ける10の23乗」ですね。
きっと、この10の23乗に悩まされた方は多いんだろうなぁ。
元化学教師として、ご同情申し上げます。
厳密さをあまり追求しなければ(特に高校化学レベルでは)「『個数』である」という理解でいいんですけどね。
少しだけ書いておきます。

★モルってなんでしょう?
「モル」は高校化学の「躓きの石」なんですよね。
「物質量」なんていわれたら「引く」でしょう、きっと、多くの人が。
「ものの量」として幼いころから感覚的に養われてきたのは。

体積(かさ)」「質量(おもさ)」があります。

飲み物を買う時は「1L」とか「500mL」とか「体積」で買います。
肉を買う時は「200g」とか「500g」とか「質量」で買います。
ところが、化学でたとえば
水素1Lと酸素1Lを混ぜて爆発させると、爆発後に酸素が余って残っているのです。
水素10gと酸素10gを混ぜて爆発させると、今度は爆発後に水素が余って残っているのです。
同じ体積や同じ質量では「つりあわない」のですね。余りが出てしまう。
爆発後に水素が残っているなどというのは、初めての時は不思議であるらしい。
生徒の目の前で、デモ実験を行って、ほら水素が余ってる、と示すと驚きますね。

中学校で学ぶことですが
2H+O→2H
です。
水素分子2個と酸素分子1個であまりなく反応します。
水素ガスと酸素ガスは、体積比2:1で余りなく反応します。
水素ガスと酸素ガスは、質量比1:8で余りなく反応します。
「つりあう」といっても、いろいろな考え方がありうるわけですね。
化学では、反応に与る原子・分子の個数が問題になることが多いのです。
そこで、「ものの量」として「個数」を導入すると便利なのですね。
ただ、実際に実験をするときは、物質を体積や質量で測って使いますので、個数とそれらを結びつけることが必要になり、そのあたりで混乱してしまうのではないでしょうか。

<私がよく使った譬え話。>

ある幼稚園でお相撲さんを呼んで園児とペアでダンスを踊ってもらうことを考えた。
園児の体重は1人20kgで、30人いる。
で、相撲部屋に依頼してお相撲さんを派遣してもらいました。

相撲部屋の方では
20kgで30人か、600kgだな。
体重150kgの関取を4人派遣すれば「つりあう」な。

当日、お相撲さんが4人来たのですが。
体重は釣り合ったのですが。
1対1で手をつないで踊ろうとしたら、26人の園児は相手がいなくって、大泣きに泣いてしまったのでした。

お相撲さんが30人来てくれなければ「つりあわない」のですね。体重とは無関係に。
と、こんな話。人数が大事なのでした。

化学で相手にしているのは原子分子です。
水素原子の重さを1とすると、酸素原子の重さは16もあるんです。
重さが釣り合ってもだめなんですね。
しかも、原子分子はとんでもなく軽い。
水素原子1個の質量なんて
0.00000000000000000000000167g
くらいです。
「センセー、ゼロ何個あるの?」「小数点以下にゼロを23個書いて、24桁目から167だよ」
「めんどくさいだろ。だからこれを1.67×10^(-23)gって書くんだよ。」

人間にとって取り扱いやすい質量と言えば、g単位ですね。kgだとちょっと重いし、t(トン)単位じゃ実験なんかできはしない。
水素原子をね、これだけ集めると1gになるんだよ、といってから、黙って下のように書きます。
600000000000000000000000個
ノートを取っていた生徒は、センセー、ゼロいくつ~?と聞いてきますから
ゼロは23個。これを6×10^(23)と書くんだね。
「冪」とかいって悩まない、要するに桁数を簡単に書いてあるだけさ。

これだけの個数の水素原子で、「水素原子一山(ひとやま)1g」というわけだ。
「酸素原子一山」なら16gになる。
「一山」なんてのは日本語だし、「molecule = 分子」からとか、「ラテン語の moles = 英語の pile」とかが由来ときくけど、要するにこの一山のまとまりを「モル」ということになったんだね。

ま、こんなところですか。
とんでもなく小さな原子分子の世界を扱うために考案された、「大集団の名前」と割り切ってしまえばよいのです。

★参考
日本化学会のサイトです。
http://www.chemistry.or.jp/news/information/post-71.html

「化学の日」制定について
日本化学会、化学工学会、新化学技術推進協会、日本化学工業協会(以下、共同提案団体)は10月23日を「化学の日」、10月23日を含む週(月曜日~日曜日)を「化学週間」と制定いたしました。(アボガドロ定数:1molの物質中に存在する粒子の数=6.02×10の23乗に由来)
今後、「化学の日」「化学週間」について広く市民、社会に広報・周知を図り、化学への理解増進・啓発活動に取り組んでまいります。
社会の持続的発展をはじめ市民生活において、化学の果たす役割は広くかつ大きなものがあります。しかし、学問としての化学への親しみやすさ、化学製品の役割への理解は十分なものではありません。
共同提案団体は化学および化学産業の社会への貢献を理解していただくことを目的として、1993年から「夢・化学-21」委員会を創設し、夏休み子ども化学実験ショー、化学グランプリ・国際化学オリンピック、化学実験教室など未来を担う子どもへの化学に対する理解増進・啓発活動に取り組んでまいりました。
また、全国の大学・研究所や企業でも一日体験入学や工場・研究所見学、実験教室など化学や化学産業についての地道な理解増進・啓発活動を続けてきております。
この取り組みの一環として、今般共同提案団体は「化学の日」「化学週間」を制定する運びとなりました。
今後、化学にかかわる様々な団体、企業に呼びかけ「化学の日」、「化学週間」を起点とした市民と化学との接点を広げてまいります。


1.毎年10月23日を「化学の日」に制定する。
2.毎年10月23日を含む週(月曜日~日曜日)を「化学週間」とする。
3.共同提案団体
  公益社団法人日本化学会
  公益社団法人化学工学会
  公益社団法人新化学技術推進協会
  一般社団法人日本化学工業協会

http://www.kagaku21.net/index.php?mode=event_detail&seq=11
こんなところもいいかと思います。どうぞ。

http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunseki2005/kougi02.pdf
「アボガドロ定数はどこまで求まっているか」
これは詳しいです。興味がありましたらどうぞお読みください。

アボガドロ定数の現在の測定精度は約7桁であるが,あと一桁向上すれば,国際キログラム原器という分銅で定義されている現在の質量の単位を再定義し,原子の数を基本とする新しい定義である原子質量標準へと移行することが可能となる。つまり,原子の数を基本として質量の単位を決めることができるわけである。

こんな話もあるんですよ。

鯛の鯛

1011_18saba 2014.10.11
サバのみそ煮を食べたときの収獲。
これは大きさもあるし、形も「さかな」っぽいので、わかりやすいです。

1011_19karei
これはカレイを食べたときのもの。
あまり姿が「さかな」っぽくないのですが、多分これが鯛の鯛でしょう。(自信はない)
私としては、非対称な体のカレイで、どんな鯛の鯛なのかという点に興味がありました。
そうしたら、写真でご覧のように、両側の鯛の鯛がほぼ同じ形。
そうなのか、とびっくりした次第です。

1017_1kamasu
カマス
スーパーの値引き品の小型のカマスです。
鯛の鯛も小さいのですが、これは見やすい。
ただ薄くて、壊れそうで、取り出すのに苦労しました。

サンマも何度かトライしてますが、うまくいきません。

この頃は魚を食べると常に胸鰭の辺りを注意深く食べる習慣になってしまいました。
うまく鯛の鯛がとれると、小皿にとって、塩素系の漂白剤でたんぱく質を分解して乾燥します。
そうすれば、匂わないし、カビたりもしません。

胸鰭です。ぜひ意識して食べてみてください。
焼き魚より煮魚がいいですよ。

カヤツリグサ

1011_17kayaturigusa 2014.10.11
カヤツリグサに実ができていますね。
クモの糸がちょっとあって、そこにキク科の実が飛んできて引っかかっています。
ごちゃまぜで楽しい。

1014_14kayaturigusa 10.14
実の色が濃くなってきています。
自然に播種されて来年も出てきてくれるでしょう。
そういうのが好きです。
人が世話をしないとダメになってしまうというのは、ちょっとね、生きてんだから自分でね。

ジョロウグモ

1011_16jorougumo 2014.10.11
オスが来ている。
以前来ていたのと同じオスなのか、別のオスなのか。
さっぱり識別できませんが、やがて産卵には至るでしょうね、これだけオスを見かけますから。
ジョロウグモの幼体というのも見てみたいものです。

エビガラスズメ幼虫

1011_15ebigara1 2014.10.11
まだいるんです。で、また登場。
かわいらしいチャームポイントで、読者に迫ります。
1011_15ebigara2
恥ずかしがって顔は見せてくれませんでした。
でっかい割に、仕草がかわいい。

ダンダラテントウ

1011_14tentoumusi 2014.10.11
ダンダラテントウでしょうかね。
キバナコスモスにいました。
アブラムシを食べることになっているのですが、花粉や蜜などの植物食もするのかな。
ま、いけどさ。
雑食性あり、ということにしておきましょうか。

アルファルファタコゾウムシ(か?)

1011_11takozoumusi 2014.10.11
セイタカアワダチソウに虫がいて、遠目にはハエかアブかと思って近づいたらゾウムシでした。
アルファルファタコゾウムシでしたっけね、これは。
こんな花にいるとは思わなかった。

http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60120.html
食性:マメ科植物を食害.

ということなのですが。
セイタカアワダチソウはキク科なんだけどね。
いいけどさ。

イボバッタ

1011_8ibobatta 2014.10.11
なんかバッタがいる。
妙に不鮮明な奴だ。
写真を4,5枚撮ったのですが、みんな不鮮明。
少しずつ近づいていって、最後のこの一枚だけがかろうじて見られるかなというもの。
この後飛んでいってしまいました。
見覚えはありますが、ずいぶん久しく見てないぞ、名前がわからん、これ。
カワラバッタだったっけ、と思いましたが、調べてみたらイボバッタでした。
とても「見づらい」バッタです。
優秀な擬態ですね。

ツマグロヒョウモン

1011_7tumaguro 2014.10.11
オシロイバナの葉にとまっていました。メスです。
右の後翅が大きく欠けています。
鳥に襲われたけれど脱出できたということではないでしょうか。
卵・幼虫、どんどん増えています。
ツマグロヒョウモンが一番遅くまで活動します。
今年も追い込みだなぁ。

アカマンマ(イヌタデ)

1011_6inutade1_2 2014.10.11
これだけ繁ると素敵でしょ。
1011_6inutade2_2
雑草といわれますけど、好きだな。

妻はオオケタデを見つけたがっています。
園芸店で売っているような気配はない。
どこかで自生しているのを見つけて種を採るしかない。
で、いろいろ探してます。

アゲハ類

1011_1ageha1 2014.10.11
アゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハの幼虫が入り混じってしまって。
これはナガサキアゲハかな。
1011_1ageha2
これはクロアゲハかな。
混乱しています。
1011_1ageha3
キミはアゲハだよね。
目玉模様なんですけど、いかにも目が合ったような気がします。

1011_3ageha
成虫です。
オスでしょう。

なんとも賑やかなものです。

2014年10月22日 (水)

噴石、時速300キロで落下か

★御嶽山で遭難なさった方々の捜索も打ち切られました。2次災害に至らなかったことをせめても「よし」として、来春以降の捜索を待ちたいと思います。
10月2日に下のような記事がありました。

●噴石、時速300キロで落下か…1キロ先にも(2014年10月02日 14時31分 Copyright © The Yomiuri Shimbun )
 御嶽山の噴火で、直径10センチ~数十センチの噴石によってできた穴が、主な火口から約500メートル以内に集中していたことが、東京大地震研究所の金子隆之助教(火山地質学)の調査で分かった。
 落下速度は時速300キロに達したとみられ、金子助教は「猛スピードで噴石が集中して降り、多数の犠牲者を出したのではないか」と話している。
 金子助教は噴火翌日の9月28日にヘリで上空から御嶽山を撮影し、写真を分析した。その結果、主な火口から北東に向けて約500メートルの範囲に、噴石の落下でできた穴が集中していた。4メートル四方あたり平均10個以上あったという。噴石の大きさは10センチ以上だった。
 火口からの距離などを基に落下時のスピードを計算すると、時速300キロ程度に達していたと考えられるという。
 また、火口付近から約1キロ離れた場所にも、直径数十センチの噴石が飛んだとみられる穴があった。
 金子助教は「山頂付近で噴石が集中して降れば、登山者は逃げるのが難しい。時速300キロだと、ヘルメットをかぶっても防ぎきれないほどの威力だっただろう」と話した。

●直径10センチ以上の噴石 4m四方に10個超(NHK 10月1日 16時27分)
 ・・・
噴石の速さは一時、時速300キロ以上に達していたとみられ、専門家は被害の拡大につながった要因の1つになったと分析しています。
 ・・・
また、火口から1キロほど離れた場所でも直径数十センチの大きさの噴石が見つかり、噴石の速さは一時、時速300キロから400キロほどに達していたとみられるということです。
 ・・・

山岳での噴石の投射運動ですので、水平面上での投射とは異なるのですが、高校物理教師としては、平面で概算してみました。空気抵抗は無視します。
「落下時のスピードを計算」となっていますが、実は、真上に打ち上げようと、斜めに打ち出そうと、空気抵抗を無視できる場合は、落下時の速さは射出時の速さと同じです。
{空気抵抗が無視できる場合、拳銃を真上の発射すると、弾丸が落ちてきたときの速さは発射時と同じなんだよ、と授業で話しました。西部劇によくあるシーンですが。}
{話は水平面上で、です。射出点より下に着地点があれば、初速より着地速度の方が速くなるでしょう。}

Maximum
斜めに射出したときの到達点までの飛距離、最大飛距離について、ちょっと書いておきましたので図をご覧ください。詳細は省きました。
考え方は、垂直方向での運動が頂点に達し落下して地面に戻ってくるまでの時間内で、水平方向でどれだけ進めるかということです。
結果だけ使いますが

0=√(gL)

概算ですから重力加速度gの値は、g=10で十分でしょう。
L=500mの場合   V0≒ 71m/s≒260km/h
L=1000mの場合  V0≒100m/s≒360km/h

こんな粗い計算でも、時速260~360kmという値が出ました。
丸めてしまえば時速300~400kmですね。

もっと精度の高い計算法があるのかもしれませんが、高校物理程度でもこのくらいの近似計算ができるのです。
高校で物理を履修なさった方々はぜひ復習してみてください。

夕焼け

1010_15yuuyake 2014.10.10
美しかったです。

太陽の白色光のうち波長の短い青い色の光は強く散乱されます。
それが「青空」の原因でもあるわけですね。
で、青が散乱された後の赤を多く含む光が夕方には届きやすい、それが夕焼け。
{注:このタイプの散乱はレイリー散乱と言います。光の波長より小さいサイズの粒子による散乱です。光の波長程度のサイズの粒子による散乱はミー散乱といい、青空に浮かぶ雲が「白い」ことの原因になります。}

さて、見ている私たちの頭上を通過したこの赤い光はどうなるのか?
空気層で屈折されて、地球の影の側に入り込みます。それはいつも起こっていること。
ところがもし、そこに月が入って「月食」になれば、照らされて赤銅色に見えるのですね。
今年10月8日に皆既月食があって、皆既中の月が「赤銅色」に見える、と話題になりました。
太陽光が空気中を通過する時に青色の光が散乱されて赤い色の光が多く透過し、更に屈折によって地球の影の中にいる月を照らす、とこういう出来事でした。

日経新聞は共同通信が配信したニュースを載せていました。

秋の夜空に赤銅色の月 皆既月食、次は15年4月4日(2014/10/8 23:13)
 ・・・
 皆既食の月には、太陽の光が地球の大気で散乱、屈折し、赤い光がわずかに届くため赤銅色に見える。
〔共同〕

朝日の解説

皆既月食、今回はゆっくり 8日夜、各地で1時間
 ・・・
 皆既食の月が「赤銅色」になるのは、太陽光が地球の大気で屈折し、波長の長い赤い光だけがかすかに月面を照らすため。

http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/lunar-eclipse.html
国立天文台の解説

皆既食中の月の色
 皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。
 地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。

短いけれどやはり国立天文台の解説が優れていますね。
   青い光は・・・「ほとんど通過でき」ないが、赤い光は「弱められながらも」通過できる。
こういう表現は、あいまいなようでいて、科学者としてはどうしても書かざるを得ない「厳密性」のなせるわざです。
「本影の中に」というのも大事でして、「半影」の中にいるときは部分月食なんですね。皆既月食というのは月が地球の「本影」に入る現象なので、これも実はとても大事なポイントなのです。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-26b4.html
2012年5月29日 (火)「金環日食:1」
↑これは日食の話を書いた記事ですが、本影、半影などの概念を説明していますので、よかったらどうぞ。
金環食の記事は1~4までありますので、リンクをたどってください。

★夕焼けを見ながら、いろいろ考えました。

ムラサキシジミ

1010_12murasakisijimi1 2014.10.10
ムラサキシジミです。久しぶりに見ました。
2009年以来かもしれません。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-a7e0.html
2009年10月 1日 (木)「ムラサキシジミ」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-a7e0-1.html
2009年10月 6日 (火)「ムラサキシジミ」

この他にもいくつか記事がありました。
2009年の時は翅の表のきれいな青紫色の写真も掲載しています。
今回はダメでした。飛ぶと肉眼には青紫色が見えるのですが、止まった状態で翅を開いてくれません。
1010_12murasakisijimi2
顔の拡大。このアングルだと、複眼に構造色っぽい色が見えます。
1010_12murasakisijimi3
こう撮ったら、不思議なパターンが現れていました。
カメラの絞りのせいではないと思います。
E510という機種の絞りは羽根が7枚で、時々点状の輝きが「7角形」に写ることがありますが、それではないですね、6角形ですもの。
となると、複眼の構造の方にこのパターンの原因があるようです。
他の昆虫でこういう見え方をしたことがないので、詳しい原因はわかりません。

1014_6murasakisijimi1 10.14
この日また見かけました。おそらく同一個体でしょう。
こういうアングルも結構珍しい。
1014_6murasakisijimi2
上目づかいに見えるところがおかしい。
1014_6murasakisijimi3 10.14
これは表情がかわいいですね。
1014_6murasakisijimi4
小さな天狗さんみたいだ。

http://www.insects.jp/kon-tyomurasakisi.htm
「成虫で越冬する。幼虫の食草は、シイ、カシ類各種。」
とありましたので、この個体はこのまま冬を越すのでしょう。
食草がね、我が家にあるのはボウガシ。
何を食べて成長したのかな。

エビガラスズメ幼虫

1010_11ebigara0 2014.10.10
むしゃむしゃ食べてました。モミジバルコウの葉。
脚でつかんで固定して食べる。なんとなくかわいいでしょ。
1010_11ebigara1
私の指をスケールにしてみようと、手を添えてみました。
8~9cm位あるようです。
1010_11ebigara2
こう撮ると、左向きの顔に見えませんか。
角が一本、眼もあるし。
私にはそんな気がするのですが、いかがでしょうか。

ヒメヒラタアブ

1010_9himehirataabu1 2014.10.10
お、コスモスの花に何かいる。
ヒメヒラタアブですね。
1010_9himehirataabu2
コスモスの花が巨大に見えます。

この間読んだ物理系の本では、小さな昆虫にとっては「空気は粘っこいのだ」と書いていました。
私たちのような「巨大な動物」は空気の粘性なんて感じていませんが、こういう小さな昆虫にとっては、自分を取り巻く「空気」の粘っこさを感じ、その粘っこさを利用しながら飛んでいるのです。
世界は唯一ではない。ヒトとアブでは違う世界を生きているのです。

ツマグロヒョウモン

1010_4tumaguro 2014.10.10
雨水貯留槽のそばの壁面。
キミねぇ、こんなところを歩いていてはダメでしょ。
目をはなしたすきに見失ってはいけないので、じっと視線を当てたまま、外から窓ガラスをノックして妻を呼び、家の中に保護しました。
終齢幼虫が蛹になる前のウォンダリングをしているのならまだしも、この幼虫は終齢じゃない。
多分、強風のせいだと思います。
乗っていた葉が飛ばされたかなにかして、次の葉を求めて壁を歩いていた。
こんなところかな。
ツマグロヒョウモンの幼虫は増える一方で、大忙しなのです。

下を向いて歩くだけではなく、横も向いて歩かなくっちゃね。

ホトトギス

1010_3hototogisu 2014.10.10
見てください。かなりのものでしょ。
この上にキンモクセイ。
狭い庭なのにまあ、いろいろと生態系が「濃い」。
密林ではなく「密草」「密藪」状態ですね。

アオスジアゲハ

1010_1aosuji 2014.10.10
クスノキの葉の裏で蛹になったアオスジアゲハ。
美しい蛹です。
葉と全く同じ色。
フラッシュ光を浴びせていますので表面反射光が写り、わかりにくくなってしまいましたが、とっても透明感のある蛹です。
チョウの季節の終わりも近づいては来ていますが、まだまだ忙しいのも事実。
虫的生活に忙しい夫婦です。

ヒメグモ

1009_7himegumo 2014.10.9
継続してみているヒメグモ。
ちゃんと子どもたちを集合させています。

1014_10himegumo 10.14
台風19号が通過した後です。風にあおられたらしく、向こう向きにぶら下がっていました。しかも糸も少し切れたらしく不安定。
そっとこっちを向けたら、一応無事ですね。
少し子グモの数が減ったかなという気もしないではない。
庭やツバキの木の上のジョロウグモは巣を吹き散らされて消えていましたのでヒメグモは大丈夫かと心配しましたが、大丈夫そうでほっとしました。

1020_12himegumo 10.20
巣にしている枯葉の開口部をこちら向きに固定させてあります。補修したようです。
この方がクモにとって何か都合がよいらしい。
上の方にはまだ子グモがいます。
今回の獲物はアリですね。
アリが噴射する蟻酸は大丈夫だったのかな。蟻酸を避ける方法があるのでしょうか。
1020_12himegumo2
子グモが一匹、自分で噛みつこうというのか、来ていますね。
そろそろ子グモが自立していく日が近いのではないでしょうか。

ハエ

1009_6hae1 2014.10.9
このハエですが・・・、ニクバエかなとも思ったのですけど。
1009_6hae2_2
ひょっとすると寄生バエかもしれません。チョウの寄生バエはこれに似ています。
ハエの世界は奥深くって、とてもじゃないけど私には同定しかねます。
平均棍が大きな板状です。これは目立つ特徴ですね。

★別件
ニクバエの仲間に「センチニクバエ」というのがいますが、これは別に「cm」ニクバエではありませんで、「雪隠(せっちん)」ニクバエです。

ルコウソウ

1009_5rukou1 2014.10.9
咲き方を間違えてしまったわけではありません。
左がルコウソウ、右はモミジバルコウ、並んで咲きました。
マルバルコウは早めに終わってしまいました。
1009_5rukou2
Nine starsです。
こう並ばれると強烈です。

コスモス

1009_4cosmos 2014.10.9
線路際では台風にもめげずコスモスがどんどん咲きます。
午前中の陽射しを受けて輝く姿が素敵なのですが、写真には写しとりにくいですね。
妻は白い花もあるといいな、と呟いていますから、これは来年あたり「出現」するかもしれませんね。

2014年10月21日 (火)

キンモクセイ

1017_4kinmokusei1 2014.10.17
9月の終わりごろに咲きはじめたのですが、いったん終わってしまったようにみえました。
あまり濃い香りも漂わなかった。花の時期が短いな、とは思っていたのです。
1017_4kinmokusei2
それが10月中旬に来て、また咲きはじめて、今回はいっぱい。
庭に出ると濃い香りが漂います。
今回が本当の「開花」なのでしょうね。前回はまあ「先駆け」としておきます。
ホトトギスの花が群れ咲くその上にありまして、この一隅、視覚的にも嗅覚的にもすごいことになっています。

★「魁」ってご存知ですか?
「さきがけ」と読みます。意味は「先駆け」と同じだと思いますが。
「秋田魁新報」という新聞がありましてね。親戚の家でとってましたので、子どものころからこのややこしい字にも慣れていたのでした。

ランタナ

1009_3lantana1 2014.10.9
一時、花がほとんどなくなって、シーズンが終わったか、と思っていたら、また咲きはじめました。
1009_3lantana2
チョウが好む花ですので、嬉しい。
それにしても、パステルカラーというか、独特の色合いが美しい。
アゲハ、アオスジアゲハ、イチモンジセセリ、シジミチョウなどなど・・・この花で蜜を吸っています。
ツマグロヒョウモンはあまり見かけないかな。外のキバナコスモスの方でよく見ますが。
素敵な花と出会えてうれしい。
チョウを飼育して、羽化していって、ランタナで蜜を吸っているのを見るのは、至福の時間ですね。

ラッキョウ

1008_17rakkyou 2014.10.8
ラッキョウの球根を植えておいたのです。
って、ラッキョウ漬けを作るためにスーパーで買ってきたうちの何個か埋めておいただけです。
何やら今頃芽が伸びてきた。
こんな季節でいいんだっけ?
どうなることやら、観察をしています。

ダンダラテントウ

1008_16tentoumusi 2014.10.8
顔を洗っています。
汚れたんですかね。
脚が滑ると「脚を擦って」グルーミングするという話を以前に書きましたが。
テントウムシは何を感じて顔を洗うんだろう?
あるいは口を掃除しているのかもしれませんね。
お行儀がいい。

ミツバチ

1008_15mitubati 2014.10.8
今年は「セイヨウミツバチ」という書き方をせずに、ミツバチ、とばかり書いてきました。
今回のは、少し黒っぽい気もします。ニホンミツバチかもしれません。
セイヨウミツバチの花粉バスケットとはちょっと後脚が違う気もするのですが。
詳しい方のご教示をお願いします。

キンケハラナガツチバチ・オス+

1008_14tutibati1 2014.10.8
仕入れたばかりの知識で、これは「キンケのオス」だろう、と撮っていたのですが。
1008_14tutibati2
私の意識はハチしかとらえていませんでした。パソコンに取り込んで眺めたら、ナント。
トリバが写りこんでいるではないですか。びっくりしたなぁ、もう。
ブドウトリバのような気がします。
こんな特徴的なガがすぐそばにいて気づかないのですから、意識の働きってずいぶんあいまいなものですね。
自分が「見た」と思っていることが、実際の世界のありのままの姿などでは「全然ない」ということを意識しなければなりませんね。私は世界のごく一部しか見ていない。見たいものしか見ていない。そうなんだよなぁ。

ツマグロヒョウモン

1008_12tumagurohyoumon 2014.10.8
遠くを眺めているような姿勢ですが。口吻は花の中に入っています。
口の位置、口吻の長さ、などの兼ね合いでこうなっています。
チョウのサイズ(翅ではなくボディの長さとか)と口吻の長さの関係など調べた人はいないのかな。
シジミチョウから、アゲハまで、口吻の長さってどうなっているでしょうね。

エビガラスズメ

1008_10ebigara1 2014.10.8
これは餌の葉を探しているところでしょう。
モミジバルコウなのですが、下で葉を食べ尽して、上ってきて、この先もう葉はないのかなぁ、と空中に体を乗り出して体を回し、葉に接触しないか確かめているところです。そのうち、ここはダメだとあきらめて別の茎を求めて下りていくことになるはずです。
胸部に3対の脚があって、これが昆虫本来の脚。
1008_10ebigara2
ここに4対の腹脚が見えます。ある種の突起のようなものです。
これで茎にしがみつきます。これがかわいいんだよなあ。
尾角が凝ってますね。オレンジ色で先端が黒い。
こういう配色に何かの効果があるのかなぁ。おしゃれだけど。
1008_10ebigara3
腹脚4対と、尾脚1対。
このしがみつき方が何ともいえずかわいいのです。
1008_10ebigara4
頭です。


40年も昔、若い夫婦だった私共、散歩中に、アゲハの終齢幼虫を捕まえて、金網の飼育カゴにいれたんですよね。
妻は妊娠中で、つわりがあって、虫の香りはきつかった、といいますが、その幼虫が腹脚で金網にしがみついて歩くその姿のあまりのかわいらしさに「ノックアウト」されて、私共夫婦のチョウの飼育歴が始まりでした。
幼虫に出会ったこと自体本当に偶然なのですが、その幼虫が蛹になり羽化に至ったのです。
外で見つけて寄生もなく最初の飼育で羽化してくれた。これもまた偶然。
で、偶然が重なり、チョウの幼虫の飼育が病みつきとなったのでした。
昔話です。
{m ukasibanasi=m羽化し話。ちょっと入力ミスでこんな変換が出てきて面白かった。私らしいや。}

オジギソウ

1008_4ojigisou 2014.10.8
「豆豆」しくなってきました。
小花が集合したピンクの丸い集合体を1輪と数えたとして、2輪が実を結んで熟させています。
どうやって我が家にやってきたのか、わからないままに楽しませてもらいました。
熟したら種子を採って来年も育ててみましょう。

クマバチ

1008_2hototogisu1 2014.10.8
ホトトギスってあまり虫が来ているところを見ないな、と思って眺めていましたら。
来てますよ~、だ。
1008_2hototogisu2
クマバチさん。さすが、花を揺らします。それで気づきました。
1008_2hototogisu3
なかなか愛嬌のある顔です。
すごい顎ですが、怖がることもない。
じっくりご尊顔を拝し奉りました。

7th スイレン

1008_1suiren7th 2014.10.8
7輪目です。
思いがけずたくさん咲いてくれました。
いつまで、何輪までいくのか。
新しい楽しみができてうれしいことです。

エノコログサ

1007_18enokorogusa 2014.10.7
エノコログサ(ネコジャラシ)が「歯ブラシ」になっていました。
どういう具合でこうなるのか、わかりません。
だれが歯を磨くんだろう?
ネコジャラシなんだから、猫の歯磨き用なんじゃない?

獲物

1007_17emono 2014.10.7
なんでしょうねぇ。クモの巣にかかったきれいな金属光沢の緑色。2~3mm程度の小さなものです。
甲虫だろうとは思いますが。さっぱり。
私の知識の中にはありません。
ただひたすら、きれいだな。というだけの写真です。

2014年10月20日 (月)

イチモンジセセリ

1007_13itimonjiseseri 2014.10.7
この口、見てやってください。
長いですねぇ。頭の中にポンプ機構があって、粘っこい蜜をくみ上げるんですね。
毛管現象で勝手に上がってくるわけではありません。
蚊のあの短い口でも、ポンプで血液を吸い出すんですよ。
これだけ長い口吻ではポンプがなければ蜜は吸えません。
それにしても、おいしそうだなあ。

ヒメヒラタアブ

1007_12himehirataabu 2014.10.7
フウセンカズラの花と比較してください。
かわいいアブです。
当然幼虫も小さいはずですが、やはりアブラムシを食べるようです。
形態はウジ虫型のはず。ホソヒラタアブかクロヒラタアブかの幼虫は見たことがあります。
確かに「ウジ」がたでした。でも毛嫌いしないでくださいね。

ネコハグモ:2

1007_9nekohagumo_2 2014.10.7
前の記事のネコハグモとはまた別の場所。
腹部がコロンと丸いので、メスでしょうね。

1008_6nekohagumo 2014.10.8
大きなハエを捕まえました。
食べでがありそうです。

1010_6nekohagumo1 10.10
12:39
更にまた別個体です。これも大きなハエを捕まえたところ。
この時はまだハエが逃げようとして暴れていました。
1010_6nekohagumo2 12:51
この時にはもうハエは動かなくなっていました。
植物の葉の表面での待ち伏せですが、結構獲物がかかるものだ、と驚きます。

1011_12nekohagumo 10.11
これは幼体。キバナコスモスの花に潜り込んでいました。
花は長持ちしませんが、蜜を求めて飛来する昆虫と遭遇するチャンスは大きいでしょうね。

ネコハグモ:1

1008_5nekohagumopair 10.8
クルミの葉の上。上がオスではないでしょうか。交尾を求めているのでしょうね。
羽毛のあるキク科の実がくっついていますので、目印にしています。

1009_8nekohagumo 10.9
翌日もこういう状態。

1010_7nekohagumo 10.10
一匹に戻っていました。交尾は無事済んだのでしょうか。
白っぽい獲物は、形から判断するとホソサジヨコバイの仲間だと思います。

1011_10nekohagumo 10.11
この日はハエを捕まえたようですね。
追跡できたのはここまで。
台風もきまして、行方不明になりました。
どこかで産卵していると思っています。

↓以前にもネコハエトリの雌雄の接近を記事にしたことがあります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-4360.html
2010年10月26日 (火)「ネコハグモ:Part1」
どうぞ。

白髭咲き

1007_2sirohige_2 2014.10.7
もう季節も終わり近く。
座り込んだまま空を背景に逆光で。
逆光だと、肉眼と写真のギャップが非常に大きい。
難しいなぁ。もっと「輝き」があるんだけどなあ。

モンシロチョウ脱け殻

1006_18monsironukegara 2014.10.6
シコンノボタンの鉢はトクサのそばに置いてありまして。
シコンノボタンの花をひとしきり撮影してから、注意力を周囲に解放しましたら。
おや、これはモンシロチョウの脱け殻のようですね。
無事羽化していったようです。
よかったなぁ。
外で孵化・成長すると、9割方寄生されてしまう。
それを見込んだ数の卵を産卵するわけです。
そうではありますが、やはり寄生されずに羽化に至れたことを祝福しましょう。

シコンノボタン

1006_16nobotan1 2014.10.6
次々と美しい紫の花が咲いてくれて、楽しい。
1006_16nobotan2
わっ、つぼみが「蜘蛛」につかまりそうだ!
「ブラジリアン・スパイダーフラワー」っていうくらいですから、確かに蜘蛛っぽいな。
1006_16nobotan3
そうなのか。通常でもこういう風にオシベがかご状になっているのですね。
1006_16nobotan4
わっ危ない!クモにつかまっちゃうよ、って。
ホソヒラタアブさんは敏捷だ、隙間を縫いますって。

1007_3nobotan1 10.7
翌日もつかまったままでした。脱出は大変だ。

ツマグロヒョウモン羽化

1005_1tumaguro 2014.10.5
このくすぐったさがたまりません。

子どもにも虫に触らせたいですね。
犬・猫・ウサギ・ハムスター・カナリア・・・みんな「暖かい」のです。
ぽかぽかする。
ところが虫を手に持つと「ひんやり」。
これは経験しておくといい。
もちろん両棲類や爬虫類でもいいんですけど、昆虫の方が触りやすいでしょ。
変温動物で、体温が低い。でもちゃんと生きている。人の勝手になるものではない。自分の意志で活動している。
いろいろと「生きる」ということの意味や内容を感がるきっかけになると思いますよ。
結果として、虫を死なせてしまうこともありますが、声高に非難しないでいい。
命が消えるということの意味を心に刻むのがいいでしょう。

アゲハ

1004_18ageha 2014.10.4
遠くて。マクロレンズの一眼レフではきびしい。
この場合はコンデジのズーム能力にかけてみようという写真。
いいですね。遠くはもちろんボケますが、パンフォーカス気味で広角で。
いい味わいだと思います。よかったよかった。

セイタカアワダチソウ

1004_14seitakaawadatisou 2014.10.4
こうやって眺めていると、きれいなものです。
秋の花として昆虫たちに好まれます。

1007_11seitakaawadatisou 10.7
線路の柵内なのであまり接近はできないのですが、手を伸ばして撮ってみました。
そのうち鉄道会社の草刈りが行われるでしょうから、それまで、花と虫を楽しみます。

キンケハラナガツチバチ・オス

1004_13kinkem1 2014.10.4
キンケハラナガツチバチのオスでしょう。
1004_13kinkem2
触角がすごく目立つのと、腹部の模様でそう考えています。
↓このサイトによりますと
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_hachi/kinkeharanagatsuchibachi_02.htm
「オスには毛帯と黄色の帯紋がありますが、メスは毛帯のみで帯紋がありません」
とのことです。
これを参考にしました。

ヤマトシジミ

1004_12yamatosijimi 2014.10.4
この格好、見てあげてください。
しっかと、抱きかかえてますね。
まだ開き始めですので花の中へ口吻を入れられない。
で、外から花弁の付け根辺りへ口吻を伸ばして甘味を探っている。
ほのぼのしてしまいますが、本人(蝶)は真剣です。

「もみじ」の兆し

1018_1kaede1 2014.10.18
朝、2階の部屋の雨戸を開け、ベランダから下を見たら、ちょっとびっくり。
門の脇のカエデが、かなり色づいていました。
葉の茂みの上面で色づきが濃いようです。
ですから、下を歩いているとあまり意識していなかったのに、上から見たら色が濃くなってきていました。
1018_1kaede2
気温が急に低くなったせいかな。
北の山のような「気温の値」そのものの低さではなく、「気温の変化」の急激さ、のせいかなと思います。{絶対値ではなく、微分的な傾きの変化ですね}
1018_16kaede
昼、地面に立って、少し上を見上げて撮影。
秋が深まってきました。

★NHKの土日のニュース番組に出る男性気象予報士のMさんは、ジョークがお好き。
18日の朝。
紅葉が始まりましたねぇ。「紅葉を見に行こうよう」。
受けてました。
もう一つ。氷点下の気温も出るようになりまして。
「It’s cold.水もコールど(凍るど)。」

cool なジョークでした。

2014年10月17日 (金)

ツマグロヒョウモン幼虫

1004_8tumaguro 2014.10.4
うっかり歩けないんです。
「下を向~いて歩こう~~、ツマちゃんをふみつぶさないよ~~~うに♪」なんですよ。
スミレを食べ尽して、どこかにないかなと歩くツマグロヒョウモンの幼虫が多くて。

前の日には、玄関前を幼虫が「走っていました」、速いのなんの。
うっかり目をはなしたら変なところに潜り込んでしまいそう。
手で行く手を遮り、大声を出して家の中の妻を呼び、救出。
つまむとつぶしちゃいそうなので、何かにのせて移動させるんですけどね。
なかなかうまく掌に乗ってくれないことも多いし。
マイッタ。{ツマグロヒョウモンの幼虫の襲撃をくらって、妻に助けを求めるじいさん、といって笑っております。}

冒頭の写真は勝手口前。
この辺りではすでに5,6匹か、それ以上を救出しています。
うかうか歩いてはいけません。しっかり下を向いて歩きましょう。
我ら夫婦の心がけです。

ホトトギス+

1004_7hototogisu2 2014.10.4
ん?なんだか変、赤いものが見える。
ホトトギスの花の中に、ミズヒキが顔を出していました。
軽く「噴いて」しまいました。
面白いことやるもんだねぇ、君たち。

トウガラシ

1004_6tougarasi 2014.10.4
妻に、これは何か?と訊いたら
市販の「鷹の爪」を播いてみたら、芽が出て育ったのよ、とのこと。
そうなんだ。スーパーで種を買うとは、すごいな。
播く時期がずれまして、今年は花を見ることはできないでしょうけど。
でも、スーパーの鷹の爪でも発芽することがわかりましたから、来年またチャレンジします。
さらに妻は。生のゴマも播いてみよう、と申しております。
ゴマの花って、すごく素敵な花だったよなぁ。
いろいろ「楽しみの『種』」は尽きませんねぇ。

コルチカム

1004_5colchicum1 2014.10.4
嬉しいことに、手描きの名札がありました。
1004_5colchicum2
お陰様で、名前調べをせずに済んで、ほんとにうれしい。
「コルチカム」という名前は聞いたことがあったのですが、実物を見るのは初めてです。

学名は「Colchicum autumnale」。
またしても、属名がそのまま流通しているんですね。
検索してみたら、別名「イヌサフラン」。
なんだそうなのか!
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-a7d1.html
2014年9月16日 (火)「ご注意を!」
↑ここで、ギョウジャニンニクと間違えてイヌサフランを食べてしまって男性が亡くなったという話を扱いました。
その時のリンクを再掲します。
http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/inusahuran.htm
ギョウジャニンニクとイヌサフラン(有毒)
↑ここにイヌサフラン=コルチカムの花の写真もあります。
知識がバラバラなんだということを痛感しました。
{教養のある人というのは、知識が自己の中で体系的に総合化されているんですよね。知ってることがみんなバラバラな私は「無教養」だなあ。}

★ところで、学名を見ていたら「Colchi」というところから「コルヒチン」を思い出しました。
有名なアルカロイドです。もちろん有毒。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%81%E3%83%B3

コルヒチン(colchicine)とはユリ科のイヌサフラン(Colchicum autumnale)の種子や球根に含まれるアルカロイドである。化学式はC22H25NO6。リウマチや痛風の治療に用いられてきたが、毒性も強く下痢や嘔吐などの副作用を伴う。現在は主に痛風に用いられる。また種なしスイカの作出にも用いられる。

やっぱりねえ。そうなんだ。
で、生物教師としては「種なしスイカ」なんですよね。
高校生物でも出てきます。

2倍体(2n)スイカの苗をコルヒチン処理します。すると、コルヒチンの働きで細胞分裂の時に染色体を娘細胞に分配する動力装置「紡錘糸」ができなくなるんです。そのため、染色体が倍化してしまうのです。結果として4倍体(4n)になる。
この4nのスイカの生殖細胞は2n。通常の2nスイカの生殖細胞はn。
ですから、4nスイカと2nスイカを掛け合わせると3nのスイカができてしまう。3倍体のスイカですね。
ヒガンバナは3倍体であるために、結実できない、ということを私もこのブログで書いてきました。
3倍体スイカは種子はできませんが子房の壁が膨らんでスイカの実にはなるのです。
それが昔のもともとの「種なしスイカ」なのですね。
現在は、もっと別の方法が開発されているそうですが、この「コルヒチン処理」は有名です。
高校で生物を履修された方、思い出されましたか?

ヨウシュヤマゴボウ

1004_4yousyuyamagobou1 2014.10.4
まだ熟してきませんね。
1004_4yousyuyamagobou2
先端はつぼみ、元の方は緑の実。
熟した実をつぶすと、赤紫の汁が出て、服などに染みつくのだそうです。
で「inkberry」とも呼ばれるとありました。
そう聞くと、やってみたい。
熟した実の汁を白い紙かなんかに染みつけてみたい、という誘惑に駆られているわけです。

1011_2yousyuyamagobou 10.11
この日もまだ熟した実はなかったな。
そのうち、この空地、売買契約が成立して、整地されてしまうかもしれませんね。
速く熟さないかな。

ベランダで

1004_2kikuka 2014.10.4
キク科です。{よくわかってるじゃないの、かかしさん}
品種はわからない。{なんだあ}
つぼみがやたらと一杯あるんです。
咲いたら何という種かわかるかなぁ、と待っております。

1004_3hibiscus
ハイビスカスのつぼみ。
私の中のハイビスカスは、南国、夏、というイメージなんですが。
「いよいよ秋も深まり、ハイビスカスもつぼみをつけ・・・」というのは、手紙の時候の挨拶には使えないよなぁ。
でも、素敵な赤い花を待っています。

おせちの季節ですよ~

1003_16oseti 2014.10.3
これ、弁当屋さんの幟。
弁当を全国に配送するのか?そんな~、と一瞬戸惑ってしまった。
よく見れば「おせち」なんですねぇ。
そうはいってもなぁ、早すぎない?
10月の初めに「おせち」の予約とはなぁ。

クロアゲハかナガサキアゲハの幼虫

1003_15kuroageha 2014.10.3
見慣れたアゲハ幼虫とは違う艶。
クロアゲハかナガサキアゲハだと思います。
今年はまだナガサキアゲハが来ていませんので、主観的にはナガサキアゲハという期待があるのですが。
ナガサキアゲハじゃないかなぁ。

いずれにせよ、もう越冬蛹になる時期でしょう。
じっくり成長してください。
餌の葉っぱはいくらでもあるからね。

ヒメグモ

1003_14himegumo 2014.10.3
子グモの体に変化が起きているのでしょうか。
緑っぽい色になったのがいます。

それにしても、本当によく面倒をみる。
ここに集合させておく「力」は何なのでしょう?
集合フェロモンのようなものかなぁ。
そして餌を与えているのだと思います。
いつ解散していくのか、ちょっと思い入れが深くなってしまったなぁ、と今から感慨深い。

ヒメカメノコテントウ

1003_12himekamenokotentou 2014.10.3
ルコウソウ(かな?)の実にいました。

で思い出したのですが、ヒメカメノコテントウの蛹の写真があったはずだよなぁ、どうしたっけ?
探してみたら、そばのフォルダーのなかに紛れ込んでいましたので、改めてお目にかけます。

0908_25himekamenoko1 9.8
キョウチクトウの葉にいた幼虫。
0908_25himekamenoko2 9.8
すでに蛹になったのもいました。
蛹なったばかりでしょう、色が淡い。

0916_16himekamenokotentou 9.16
色の濃くなった蛹。羽化が近いと思います。
その後追跡できなくなって。
多分羽化したのだと思います。
小型で模様が特徴的なのですぐ識別できます。
アブラムシを食べますよ。

ツユクサ

1003_11tuyukusa1 2014.10.3
ツユクサの茶色い実があったので拾ったら、空っぽ。
1003_11tuyukusa2
ならば、と、薄茶色の実を指先で摘み取ったら、中に種がありました。
他家受粉か自家受粉かわかりませんが、とにかく種を作った。
所期の目的は達した。妨害するわけにはいきませんから、ちゃんと土の上に播いておきました。

カラスウリ

1003_9karasuuri 2014.10.3
「紆余曲折」というのをそのままにやって見せてくれました。
1:枝から出て上へ行き
2:折り返して下へ向かい
3:出発した茎の下をくぐって
4:上へ行って葉を展開した
ということのようで。
一体、何があってこんなことになったんでしょうね。
謎です。

うよ‐きょくせつ【紆余曲折】
①まがりくねること。
②事情がこみいっていろいろ変化のあること。「―を経る」「解決までには―がある」
広辞苑第六版より引用

うよきょくせつ【紆余曲折】
1 〈曲がりくねること〉 twists and turns
¶紆余曲折の meandering; with many twists and turns.
2 〈錯雑〉 complications; 〈波乱〉 vicissitudes 《of life》
¶紆余曲折を経て after many twists and turns
∥紛争は紆余曲折を経てようやく解決した. The dispute was finally settled after many complications.
新和英中辞典第5版より引用

「twists and turns」そのものですね。で「complications」錯綜してしまったのでした。

★60年代(私、中高生の頃)"Twist And Shout"という歌がありましたっけね。
ビートルズも歌ったかな。
カラスウリさんはきっと「twists and turns」した後の今「shout」しているに違いない。
聴いてあげてください。

2014年10月16日 (木)

化学反応と熱

★困ったことです。

捨てた鉄粉と硫黄化学反応、理科室ごみ箱から炎(YOMIURI ONLINE 2014年10月09日 12時58分)
 8日午前9時40分頃、三重県名張市丸之内の市立中学校2階の理科室で、プラスチック製のごみ箱が燃えているのを、理科担当の男性教諭(42)が見つけた。
 ・・・
 名張署や同中学などによると、男性教諭が、午前10時から始まる2時限目の授業の準備で、午前9時20分頃、前日の授業で行った硫化鉄を作る実験の後片付けをし、試験管約10本に残っていた鉄粉と硫黄計約50グラムを集めてごみ箱に捨てた。男性教諭は鍵を閉めて理科室を出たが、約20分後に理科室の火災警報器が鳴ったため、確認に行ったところ、ごみ箱から炎が上がり、室内に煙が充満しているのを発見。近くにあった消火器で消したという。
 同署は、鉄粉と硫黄が何らかの原因で化学反応を起こして発熱、ごみ箱に入っていた紙くずやほこりなどが燃えたとみている。
 校長によると、男性教諭は、既に化学反応は終了しているものと思い、そのまま集めてごみ箱に捨てたという。校長は「危機管理に対する配慮が欠けていた。今後、マニュアルを作るなどしていきたい」と話していた。

知らないのかなぁ。
鉄粉と硫黄粉を混ぜ合わせて、水を少し加えて練って団子にします。
すると、授業時間内にもう熱くなって湯気を上げたりするんですよ。
温度計を突っ込んでおけばどんどん上がっていくのが見えます。
結構有名な事実だと思うんだけど、元高校化学教師としては。
Fe+S → FeS
です。そのまんま。
試験管に混合物を入れて底を熱して、反応を開始させ、赤く光る部分が上へあがっていくのを見る実験だったのでしょうね。
熱するのは、この反応を加速して、派手に温度を上げるためなのであって、反応自体は常温でも十分に進むのです。

前日も実験をして、試験管にそのまま残してあったんですね。
残っていた鉄と硫黄は反応を続けていたのですが、混合物の体積に対して、表面積が大きくて熱が逃げていって、高温にはならなかっただけなのです。
それを、まとめてゴミ箱に入れたものだから、体積に対して表面積が相対的に小さくなり内部に熱が溜まったんですよ。ゴミ箱の中だから更に熱は逃げにくいでしょう、紙とかに周囲を包まれてね。
そうすれば、反応が加速する、反応が加速すればさらに熱が出る、熱が出れば反応が加速する・・・正のフィードバックがかかってもう止まりません。
火事になります。
化学教師としては当たり前のできごとです。
「鉄粉と硫黄が何らかの原因で化学反応を起こして発熱」なんて、笑えます。
鉄粉と硫黄粉が共存すれば反応は起こるのです。自明。
もう少し化学知識を高めてほしいなぁ。先生方も報道記者も。

★通常は速度が遅くて気づいていない化学反応も、熱が蓄積しやすい条件にしてやれば、正のフィードバックがかかって蓄熱・反応速度上昇・蓄熱・・・となり、発火するという出来事はいろいろあるんです。

・天ぷら油を拭き取った紙を丸めてゴミ箱に突っ込んでおくと、火事になりますよ。
これは「油の酸化」という反応が加速していって火事になる例です。
天かす(揚げ玉)を積み上げておくのも、ダメ。熱が溜まる。

・エステサロンで、アロマオイルがしみ込んだタオルが発火した事故もありましたっけ。
常温でも油の酸化は進行し、熱が出ているのです。その熱が逃げられない条件にすれば、火事。ですね。

http://www.isad.or.jp/cgi-bin/hp/index.cgi?ac1=IB17&ac2=85summer&ac3=4442&Page=hpd_view
・これは「住宅用床ワックスの染み込んだ布からの火災」です。

★今年の9月3日に、愛知県東海市の新日鉄住金名古屋製鉄所で爆発事故が起きました。
これは貯蔵されていた石炭の自然発火です。
C+O2→CO2
この反応が常温でも起きているなんてあまり考えないでしょうね。でも起きているのです。
通常は1日くらいしか貯蔵しないものを、その時は3日間貯蔵したそうです。
内部に熱がこもって、反応が加速し、また熱が発生し、加速し・・・
だったのですよ。
化学を知っていればそのくらいは「ほぼ常識」だと思うんだけどなぁ。

★かかし先生の「抜き打ちテスト!」
:石炭を大量に積み上げておくと発熱して自然発火にいたることがある。なぜそうなるのか考察を求める。

Nさんの答え:石炭には自然に発熱する性質があるから。

かかし先生の採点:「×」 {コメント:同義反復は解答にならない。}

製鉄所爆発 石炭3日間保管し蓄熱か(NHK 9月5日 4時11分)
 ・・・
 会社側によりますと、石炭には自然に発熱する性質があることから、通常よりも長時間保管されたことで、より高い熱が蓄えられて爆発に結びついた可能性があるということです。
 ・・・

間違っていてもいいから自分で考えたのなら、部分点=「書き賃」をだします。
同義反復は「0」です。同義反復、トートロジーは何も言っていないことと同じです。

★試験管に6M位の塩酸を2~3mL入れます。
アルミフォイル5cm四方くらいのものを、くしゃくしゃに丸めて試験管に放り込みます。
で、試験管立てに立てて、放置。
目の前の生徒に、実況中継を頼んで授業を進めます。
最初、目立ったことはおきませんが、そのうち泡がアルミにくっつき、泡が立ち上るようになり、白濁し、「噴きあがり」始めます。最盛期、試験管の口から噴出するくらいになりますから、下に雑巾を置いておかないと危険。
激しく反応している時に試験管の口にマッチの炎を近づけると、円錐形の水素の炎が見えます。
炎自体は青くて見えづらいのですが、泡が弾けて熱されて見えるようになります。
やがて落ち着きますが、反応液は「まっ黒」。微細なアルミニウム粒子のせいです。
{ちなみに、しばらくすると、この黒は消え無色透明になります。完全に反応が終わって、微粒子が消えた証拠です。}
説明はもう『お分かりと思います。
アルミフォイルを入れたときから反応は始まっていたが、非常にゆっくりだった。
反応が起きると熱が出る。塩酸やフォイルの温度が上がる。反応が速くなる、熱が溜まって反応は更に速くなる・・・。
実際に目で見た生徒は納得します。
演示実験でもいいし。3年生くらいなら生徒実験でもやれます。

ご自分で繰り返し予備実験を行ってから生徒に見せてあげてください。

★関連
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-b99f.html
2014年8月27日 (水)「スクラップ置き場で火災」
↑この記事の最後にボタ山火災のことをちょっと書いておきました。

★昔、炭鉱のそばで「ボタ山」火災というのが時々起りました。
あれは、石炭の炭素が、ものすごく遅い反応とはいえ自然に酸化を受けて、わずかな発熱をする。その熱がボタ山の内部に蓄積してしまって温度が徐々に上がっていき、ついには発火に至る、という火災でした。

石炭を大量に積み上げてはいけないのです。昔っから知られていたことでした。

ルリチュウレンジ

1003_8rurityuurenji 2014.10.3
比較的瑠璃色が見えたかな、と、お目にかけます。

私、色の名前はからっきしダメでして。

るり‐いろ【瑠璃色】
①紫色を帯びた紺色。
②襲(かさね)の色目。浅葱(あさぎ)色の異称。
   広辞苑第六版より引用

さっぱりわかりません。
浅葱色って、瑠璃色なのか?
ダメだ。

フウセンカズラの「縁結び」

1003_5flowers 2014.10.3
フウセンカズラが新しい技を開発。
ルコウソウとイヌタデを結びつけました。
背景にエノコログサも写っていますが、ここまで結べたら「花束メーカー」になれるんだがな。
しなやかなフウセンカズラの蔓の技です。

ジョロウグモ

1003_3jorougumo 2014.10.3
家の裏で妻が見つけました。
遠いし暗いし、うまく撮れませんが、交尾を求めてオスが来ているようですね。
1003_4jorougumo1
こちらは庭で。
このメスのもとにはオスが来ていたという感じはないですね。
待っているんでしょうけれど。
1003_4jorougumo2
脚を入れずにトリミング。
堂々たる体躯ですね。
私の頭の高さよりちょっと上の高さになります。
腰をかがめずに下を通れるくらいの高さなので助かります。

獅子咲き

1002_36sisizaki 2014.10.2
そろそろ季節の終わりも近い。
つぼみはまだいくつかあるのですが、咲けるかどうかわかりません。
1007_1sisizaki 10.7
これが「これこそ獅子咲き」という姿なのだと思います。

ただ「しし」というのが「猪」なのか「獅子」なのか、よくわかりません。

http://mg.biology.kyushu-u.ac.jp/mg-files/henka/fedp/

 変化朝顔では獅子咲系統(獅子咲(fe)を獅子の部、獅子咲牡丹(fe+dp(牡丹))を花の部と称して鑑賞する。原始的な獅子はろうと状の花の外に髭状の附属弁がついた袴獅子や乱獅子とよばれるものだったようだが、風鈴と呼ばれる、筒状の花弁の先端が折り返した花弁のものが現れ、この芸を見せるものが主に鑑賞されている。他にも流星咲(管弁、若名獅子)、髭咲等のような花弁のものもそろっていれば鑑賞される。変化朝顔では一重の花は花弁数が少なく寂しいため、通常は牡丹変異(雄蕊と心皮が花弁化する、園芸的には千重または万重咲と呼ばれるもの)も合わせ持つ花を観賞するが、獅子咲は牡丹が入らなくても鑑賞する唯一のジャンルである。

「筒状の花弁の先端が折り返した花弁のもの」これでしょうかね、写真の状態は。
つくづく不思議な花です。

チョウの生る木

1002_34tumaguro 2014.10.2
ツマグロヒョウモンが4匹羽化したのです。
わっと飛び出して、1匹は飛び去ったのですが、3匹がそばの木にとまりました。
でもって、チョウの生る木になったのでした。
豊作だ。

タマサンゴ

1002_32tamasango1 2014.10.2
タマサンゴのいかにもナス科という花。
1002_32tamasango2
たまたま真後ろから撮れました。
後姿も美しい。
クリスマスチェリーという別名もあるそうで、これから実が熟します。
ナス科の実は有毒なものが多いので、口にしないでくださいね。

ミツバチ

1002_27mitubati 2014.10.2
大型のツチバチさんたちを脇に置いて、ミツバチさんもせっせと蜜や花粉を集めていました。
大きな花粉団子。
毛で「球形」に見える胸。
見ている方もなんとなく心なごむ感じがしますね。

ツチバチ類

1002_26_0tutibati1 2014.10.2
背中の模様から考えて、ヒメハラナガツチバチのオスだろうと思います。
1002_26_0tutibati2
こちらは、キンケハラナガツチバチのメスでしょう、きっと。
ヒメハラナガとキンケは知っているつもりでしたが、
会ったことのないツチバチに出くわしました。
1002_26oomontutibati1
明らかに模様が違うのです。
調べてみるとオオモンツチバチらしい。メス。
1002_26oomontutibati2
ものすごいですね、花粉だらけです。
1002_26oomontutibati3
飛び立つ瞬間に撮れた背面の模様。
オオモンツチバチという種類は初めて見ました。
全体の姿はツチバチである、というのは間違いではなかったのですが。
まだまだ何にも知らないなぁ。

1002_26_00tutibati1
なんだか妙ににぎやかだと覗いてみたら
オオモンツチバチとキンケハラナガツチバチという異種のツチバチ2匹が一つの花にいる。
左がオオモンです。両方ともメスでしょう。
1002_26_00tutibati2
争いになったりしないのだろうか、と見ていました。
別に仲良しというわけでもないけれど、不干渉で共存。
これも左がオオモンです。
それにしても「近い」なぁ。
メス同士の「井戸端会議」といいますか「蜜端会議」といいますか。
互いに花粉まみれになって、この季節忙しいわねぇ、とかなんとか。おしゃべりしてないか。
オスである私にはちょっと入り込みにくい世界だ。

ヤノネボンテンカ

1002_0yanonebontenka1 2014.10.2
買い物の後線路際を歩いて帰ってきた妻。
アオイ科の素敵な花を見つけました。
ちょっと露出オーバーですがいいでしょう。
1002_0yanonebontenka2
そばのお家の方が植えたものだそうで、立ち話をして、一株頂いてきてしまいました。
さて、うまく根付いてくれますように。

漢字で表記すると「矢の根梵天花」だそうです。
「高砂芙蓉(タカサゴフヨウ)」という別名もあるそうです。
花の写真を見て、アオイ科だね、とアオイ科で検索したらすぐ見つかりました。
科がわかると早いんですよね。科の判別の修練をしなくっちゃな。

アオスジアゲハ

1002_25aosuji1 2014.10.2
丸顔がかわいい。
1002_25aosuji2
半分体を預けての吸蜜。
1002_25aosuji3
奥の方で吸蜜していて、うまくピントが合うかどうか心配でしたが、いい具合に写りまして嬉しい。
背景をぼかすというのはやりやすいのですが、前景がある場合、どう写るか、予測しにくいですね。
アオスジアゲハやアゲハ、ツマグロヒョウモンなどが目の前にやってきて、舞い、蜜を吸うなどしてくれると、うれしくってずっと追いかけてしまいます。
好きだなぁ。

小さな花たち

一鉢にいろいろ混じり込んでいます。
1002_19konisikisou 2014.10.2
コニシキソウ
今年知った草。これで雌花と雄花が写っていると思います。
1002_20tokiwahaze
トキワハゼ
花と実と実が抜けた後。
花の時には気づきにくい星形の萼が花が終わると目立ちます。
これが結構楽しい。
1002_21hahakogusa
ハハコグサ
ちょっと時期が違う気もしますが、咲いているんだから、いいんだ。
いろいろあって、みんないい。

ホトトギス

1002_17hototogisu2 2014.10.2
すごくおいしそうに見えますが。
あまり虫が押しかけている感じはないなぁ。
我が家のホトトギスは結実しないし。
何だかもったいない気がする。
1002_17hototogisu3
この間と同じ構図かな。
進歩がない。
工夫しなくっちゃ。

2014年10月15日 (水)

台風19号:10/13-10/14の経過

★東京でも2週続けて台風が来ました。
台風18号については↓ここで気圧変化や気温変化などのご報告をしました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-85fc.html
2014年10月 7日 (火)「台風18号」

★今回の台風19号についてまとめてみました。
今回のグラフの横軸は少し変です。
13日が1時から24時、14日が25時から48時という表示になっていますので、そのつもりで横軸を見てください。
T19_1 気圧変化
14日の午前3時から4時頃、最接近だったようですね。
直撃ではなくても、気圧変化から最接近は見分けられます。
T19_2 気温変化
13日の日中は肌寒かったです。
夕方まで17℃前後でしょうか、低く推移していました。
夜に入って気温は上昇しました。
やはり台風は熱帯低気圧の発達したものですから、中心付近には温度の高い空気の塊りを保持しているということですね。
朝起きて、雨戸を開けたら何だか蒸し蒸ししました。23~24℃くらいあったのですから当然です。
台風一過のスカッとした朝にはなりませんでした。

風向は13日夜から14日朝にかけて南風が強かったようでした。
(10/13)
18  北東
19  北北東
20  東
21  南東
22  南南東
23  南南東
24  南南東
(10/14)
1   南
2   南
3   南
4   南
5   西南西
6   南東
7   北西

偏西風に乗ってスピードを上げるまでに時間がかかったものですから、当地の最接近時は心配したほど激しい状況にはなりませんでした。それでも、夜中に、雨の叩き付ける音と風の音で何回か目を覚ましました。夜に接近してくるというのは怖いですね。もう高齢者ですから、夜は動けません、かえって危険だ。
台風も雪も、高齢になってくると、つらいなぁ。

ルコウソウなど

1001_16rukousounado 2014.10.1
イヌタデ、ルコウソウ、フウセンカズラのトリオ。
雑多なのがいい。
一種類の花が何万本、とかいうのはなんとなく不自然で落ち着かない。
生物多様性、などと声高にいいながら、変な光景ですよね。
雑多な花たちが、足元にわいわい咲くのを楽しむのが良いと思います。

オオカナダモ

1001_14ookanadamo 2014.10.1
コンデジってこういうアングルが狙いやすくっていいですね。
水面に映る背景などもう少し意識的に入れられたらもっと良かったな。
一応、トクサが写っているんですけどね。
接写でも広角なのが面白い。
ただ、ピンポイントでピントを合わせられないのがザンネン。
単独の花などを取ると、花を通り越して「向こう」にピントが行ってしまうんですよね。
あれがなければ、重い一眼レフにこだわらなくったって老人の趣味はかなり満たせるような気がするけどな。

キキョウの種

1001_12kikyou1 2014.10.1
キキョウの実が落ちそうだったので一個頂いてきた、と妻。
1001_12kikyou2
ばらしてみたら結構いっぱい細かい種子が出てきました。
当然、御想像の通り、播きます。
種を見たら播かずにはいられない夫婦です。

ベランダにて:2

1001_3nami 2014.10.1
今年、書籍の読者サービスで戴いた種子からの「変化朝顔 並」。
いっぱい咲いて、種子もちゃんと撮れましたから、また来年も楽しめます。

1001_6sisizaki
「獅子咲き」
確率的には低いので、「当り!」でした。
1001_7saizaki
「采咲き」です。

こうやってみると、なんだか変化朝顔の愛好家みたいに思われそうですが、単なる素人です。
たまたま種子が入手できて、普通に栽培してその「変化」を楽しんでいるだけです。
まったく、アサガオという植物の柔軟性というのか、変化力というのか、その凄さを味わっています。

1001_8asparagus
アスパラガスが茂ってます。
これいいですね。細かく茂った葉が実にイイ。
茎が立ったのもありまして、妻は「食べるのよ」といっていますが、なんだか爪楊枝みたいだな、と笑っております。

1001_10parsley
パセリは最初の本葉からもう「パセリ」ですね。
妻がもうこの小さいのにパセリなのよ、と笑って教えてくれました。
この季節ならもう、キアゲハは来ないだろう。
以前、パセリを栽培したら、キアゲハが産卵して、幼虫が葉を食べ尽してしまったので、市販のパセリを与えたら死んでしまった、という苦い経験があります。
チョウの幼虫を飼育するならその食草を自分で育てるところから始めてください。

1001_11kayaturigusa
どういうわけか、妻はカヤツリグサが好き。
ベランダのプランターにも顔を出したので、ちゃんと保護しているの、と申します。
花はちゃんと認識していませんが、実が生っているのは見たことがあります。

ベランダにて:1

10月に入っていろいろと「そろそろ・・・」というのもありまして。
ベランダの花園をどうぞ。
1001_1sirohige 2014.10.1
白髭咲きアサガオです。
花の時期の後半に入ってあまり結実しなくなりましたが、前半に採れた種子はありますからまた来年も見られると思います。

1001_2kibanarukousou
キバナルコウソウですが、線路際で咲いていた方はもう終わっています。
こちらもそろそろか。

1001_4cosmos
コスモスに関しては、ベランダの株はもう終わりになりますが、線路際の方はまだまだ元気よく花が増えています。
いろいろあるんだなぁ、と、不思議です。

1001_5dandaratentou
ダンダラテントウかな。
ナミテントウと紛らわしいのですが、そんな気がする。
そういえば、今年はナミテントウが少なかった、という気がします。

1001_9tomato
ベランダ菜園のトマト。
赤くなると、パクっ。
酸味が好きだということは、家庭菜園をやるうえで、有利な資質ですね。
私共が子どもの頃は、果物・野菜、ずいぶん酸っぱかったからなぁ。
いくら酸っぱくっても平気です。

大きなトマトに関して。妙な趣味。
洗って、トマトの頭にかぶりついて、まず種を吸うのが大好きなのです。
種まわりがうまい。最高。
トマトの種は嫌だとか、皮が硬いとか、そういうことは一切なし。
がぶっ、というのが大好きです。
{畑のトマトをもいで、その場でパクッというのは、もう、たまりませんね。甘いですよぉ}

キバナコスモスにて

0930_10mitubati 2014.9.30
どういうわけか、ミツバチの花粉団子を見ると私は幸せな気分になります。
ちゃんと蜜で練って、散らばらないようにお団子にしてあります。
すごくうれしい。
0930_11himeharanagatutibati
ヒメハラナガツチバチだと思います。
ヒメハラナガとキンケハラナガの2種類のツチバチで済ませられた方が楽でよかったな。
だんだんわからなくなってきまして。
単に「ツチバチ」だけで済ませちゃおうか、などとも思う有様です。
ハチ・ファンの方には、ごめんない。
0930_12siroobinomeiga1
シロオビノメイガがいまして、撮ったら飛び立つ瞬間でした。
0930_12siroobinomeiga2
目で追って、とまったところをもう一枚。
ちょっと首を曲げて口を伸ばして蜜を吸っています。
なかなか落ち着いたところが撮れないガです。

「白帯の螟蛾」ではありません。
「白帯 野螟蛾」です。
為念。

ホトトギス

0930_9hototogisuouter 2014.9.30
線路際に移動させたホトトギスにつぼみがつきました。

1008_7hototogisusoto 10.8
咲きました。
丈夫な草のようで、元気に茂っています。

オープンな場所の方がルリタテハの目につきやすいのではないか、という思惑があります。
ルリタテハさん、気づいてね。おいしそうなホトトギスを植えたからね。

オジギソウ&ヒメヒラタアブ

0930_7ojigi_abu1 2014.9.30
腰を曲げてオジギソウの花を覗いたら、おや、ヒメヒラタアブがいる。
オジギソウのこの「ピンクの玉」に虫が来ているのはあまり見かけませんでしたが、ヒメヒラタアブなら大きさといいバランスがいいですね。
0930_7ojigi_abu2
ひょいと離れて、花の前でホバリングして、また止まる、ということを繰り返していました。
授粉作業ごくろうさまです。

0930_7ojigi_abu3
しかしなぁ、これが「豆」になるというのが、不思議だなぁ。
花の姿はスイートピーとかのよく見るマメ科とは違いますものね。
でも実は確かにマメ科。

★先日、車を走らせたら街路樹のエンジュに実がいっぱい生っていました。
みごとな「豆」でした。
昔「ジャックと豆の木」の話を聞いたり読んだりしていて、豆の「木」なんてものがあるのか?と信じられませんでしたっけ。
私の知る「豆」は、大豆とか小豆とか「草」ばかりだったものですから。
藤豆は知っていましたが、あれ、木かなあ。
ネムノキ、ミモザ、アカシア、エンジュなど「豆の木」をちゃんと知ったのはずいぶん後のことでしたっけ。
思い出します。

イチモンジセセリ

0930_5itimonjiseseri 2014.9.30
求愛してます。
下がオス、上がメスでしょう。場所はランタナ。
今さかんにイチモンジセセリが活動していて、それが昔カマキリを飼っていた時代を思い出させます。
10月に入るとカマキリの季節ははもうそろそろ終わりなのですが、餌の方も少なくなってくる。
オンブバッタがいればそれを捕まえる。
そして、イチモンジセセリも餌になるんですね。
素早いチョウなんですけど、どういうわけか妻はイチモンジセセリを素手でひょいとつまんで捕まえてくるのです。
あれは不思議な技です。
というわけで、10月に入るころにもイチモンジセセリは盛んに活動を続けるということを思い出します。
耳元をイチモンジセセリが飛ぶと、ぶーんとかなり大きな羽音がしますよ。
知らないとびっくりして怖くなるんじゃないかな。

★ところでまた「昆虫はすごい」という本の登場です。
この本はすごい。

 日本のほかのチョウでは、セセリチョウ科のイチモンジセセリが長距離移動をすることがわかっているが、どのように移動するかなど、詳しいことはわかっていない。

えっ、そうなんだ。子どものころからなじみのチョウですが、知らなかったゾ。わぁ、不注意なことでした。イチモンジセセリを見る眼つきが変わってしまいましたね。尊敬のまなざしだ。そうなのか、君たちってすごいんだね。

http://www.museum.osakafu-u.ac.jp/html/jp/natural/detail.php?scene=10&id=347

イネの害虫として有名であるが、食草はイネ科植物全般である。4月頃から見られるが晩夏に個体数を増し、11月頃まで花で吸蜜しているところをよく見かける。成虫は長距離移動(渡り)をすることでも有名であるが、実態は不明である。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/24/10/24_10_690/_pdf
西へ行くチョウ-イチモンジセセリの謎
↑これすごく詳しいです。関心がおありでしたら、ぜひどうぞ。

いやあ、無知蒙昧とは私のことそのものなんだなあ。

タマスダレ

0930_4tamasudare 2014.9.30
庭の池の向こう側、白いタマスダレの集団。
花の盛りは過ぎた、と書いたのですが、どうしてどうして。
背丈は以前より低いものの、まだいっぱい咲きます。
前の背の高かった花の実がちょっと見えていますね。
1001_15tamasudare 10.1
ピークをずらして咲き続けるとはタフですね。
種もいっぱい。来年はこの辺りがタマスダレのお花畑になりそう。
今から楽しみですね。

モンシロチョウ

0930_3monsirotyou 2014.9.30
モンシロチョウやキチョウもまだまだ飛来します。
そんな中、妻がハボタンの種を買ってきて播きました。
私がいつもハボタンが長けていくのを喜んでいて、更に「踊りハボタン」が見たいものだ、などと言っているのを聞いていて栽培を思い立ってくれたのです。ありがたいことです。
ウィキペディアの「ハボタン」には

主に冬期の花壇やプランターなどで、屋外栽培される。花は黄色で4-5月に開花するが、観賞の対象とされず、薹が立つ前に処分されてしまうことが多い。 但し、近年は薹が立って(節が伸びて)葉の密集した形態が崩れた状態を愛でる人もある。 また、多年草として育てれば樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる。

こういう記述がありまして、私は「形態が崩れた状態を愛でる人」ですし、「踊りハボタン」なる状態が見たいわけです。

ハボタン播いたの?それってモンシロチョウの越冬蛹を育てるつもりかい?とワタシ。
ちゃんと観賞するのよ、とツマ。

で、私の予言が当たりまして、モンシロチョウが産卵して孵化した。卵の数が半端じゃない。
いいさ、ハボタンは食べさせちゃいな。(虫さんにはかなわない、あっさり退き下がります)
でも、それでも足りそうもない。
ご近所にあるダイコンの葉を少し頂いて与えたり。
1007_4hatukadaikon
急きょ残っていたハツカダイコンの種を播きました。発芽しました。
速く育ってもらって、モンシロチョウのアオムシに与えようという算段です。
どういう夫婦なんだかね。
越冬させられますやら。頑張ります。


昨日の「クロウリハムシ」の記事で「昆虫はすごい」という本から引用しました。
8月23日に購入して読んだ本です。
そうしたら、「化学」(化学同人刊)という雑誌の今月号にほぼ同じ内容の論文が掲載されました。一部引用してお目にかけます。

化学 Vol.69 No.11(2014)
被害を受けた仲間の香りを取り込んで身を守る!
  ――植物間の化学コミュニケーション解明に向けて
     杉本貢一、松井健二、高林純示

食害特異的な(植食者誘導性揮発物質 herbivore-induced plant volatiles)HIPVs は、害虫の居場所を示す情報となるため、天敵生物が餌を探索する際に利用して効率よく餌となる害虫を発見している。たとえば、もっぱらアブラナ科植物を食べるモンシロチョウの幼虫(アオムシ)には、体長2mmほどの小さな天敵寄生蜂アオムシサムライコマユバチ(以下コマユバチ)が日本中どこにでもいる。コマユバチはアオムシの主要な天敵であり、寄生率は高いときで90%以上に達する。このハチはHIPVsのなかでも、みどりの香りグループに誘引される。・・・植物は香りの放散によって天敵生物の行動を変化させ、間接的に害虫を撃退していると一般的に考えられている。

「みどりの香り」というのは「青葉アルコール」とも呼ばれる物質です。
アルコール部分がアルデヒドになっていたり、酢酸エステルになっていたり、二重結合の位置がずれていたり、という物質群を「みどりの香りグループ」といっています。
化学の専門雑誌ですから、構造式とかいろいろ明確に書かれていて、化学系の私にはものすごく面白い論文でした。
それにしても、本で読んだら、論文にも出会えて、偶然って面白いものです。
そして、モンシロチョウさんも大変なんだよなぁ、植物の方も工夫してるんだよなぁ、と感慨深いものがあります。

もう一つ。ハスモンヨトウというガの幼虫がトマトの葉を食害すると

 未被害トマトの葉が、食害を受けたトマトの葉から放出される揮発性物質のなかの (Z)-3-ヘキセノール(青葉アルコール)を細胞内に取り込み、配糖体化するという現象を見いだした。さらにこの配糖体が、その後の食害に対する防衛物質として働いていることもわかった。

被害トマトと健全トマト間のコミュニケーションの結果、健全株がハスモンヨトウに対してより防衛的になった事実は、(Z)-3-ヘキセニルビシアノシドの蓄積で一部説明できると考えている。

食害された葉が出す青葉アルコールが、空気中に拡散して健全な葉に到達したとして、量的にはごくわずかですよね。それを配糖体に変えるのはいいとして、それも量的にはわずかですよね。そのわずかの配糖体でハスモンヨトウの幼虫に対する防御物質として十分な量なのか?というところに疑問が残りました。
青葉アルコールを信号として受け取ったら、その信号を増幅して防御物質をたくさん合成しなければいけないのではないか、そんな読後感です。そのうちまた、続報も出るのでしょう。私にそれを読むチャンスがあるかどうかは別として。期待しています。

オオハナアブ

0929_20oohanaabu 2014.9.29
近くで蜜を吸ってほしいな。
黄色い帯、複眼の模様がかろうじてわかる程度の写真しか撮れません。
近くでじっくりポーズを決めてほしいよぉ。

アブの腹部の模様はハチの黄色と黒模様に擬態しているようです。
でも、「顔」が全然違いますので、ほぼ一瞬で見分けられます。{普通に見かける種ならば。}
ハチ顔とハエ(アブ)顔を見分ける練習をしてください。
無用な心配をしなくて済むようになります。

2014年10月14日 (火)

水の状態図・超臨界

Joutaizu
水の状態図というものです。
「蒸気圧」のところで説明した蒸気圧曲線は、この図のTからCの部分です。
液体と気体の境目の話しでした。
BからTの部分で固体と気体が境を接しているということは、固体から気体へ、気体から固体への変化がありうるということですね。これが「昇華」です。
氷から直接水蒸気も出るのです。
水蒸気が直接氷になることもできる。これは雲の中で起こる出来事。そうやって雲の中では氷晶が成長します。
「物質の三態変化」として学んだことがこのグラフに集約されています。

★さて不思議なことに、蒸気圧曲線はC点で終わってしまうのです。
水の場合、218気圧、374℃というところがこの曲線の「終点」なのです。
こういう「あるところを境にして出来事の性質が全く変わってしまう」というところを「臨界点(the critical point)」といいます。
では、臨界点を超えて圧力・温度が上がったらどうなるのでしょう?
この状態を「超臨界」といいますが。
超臨界状態では、液体と気体が区別できなくなってしまいます。

↓参考サイト
http://www.youtube.com/watch?v=bE5l8c6PF9M
http://www.toyokoatsu.co.jp/high_tech02.html
http://www2.scej.org/scfdiv/scf.html

まあ「ものすごい状態」だと思ってください。
「2500mの海底に火山がある」といった状況を考えてください。
圧力が250気圧ですから、臨界点を超えています。
マグマの熱で海水が熱されると超臨界水になります。すると岩石中の金属成分なども溶け込んでしまいます。普通の状態の水には溶けないものが溶けたりするんですね。そういう超臨界水が噴出して溶けていた鉱物を析出させると「熱水鉱床」ができたりするんですね。
これは化学の授業でよく話したことです。
また実際にプラント化されたかどうかよく知りませんが、PCBを処理するのに超臨界水内での酸化反応を使うというのがありました。

「超臨界って恐ろしい」とは思わないでください。
身近なところで二酸化炭素の超臨界状態を利用しています。
二酸化炭素の臨界点は72.8気圧、31.0℃です。
水に比べれば随分穏やかな条件です。
超臨界二酸化炭素で、花や食品の香り成分を抽出して、圧力を下げると、「沸騰という激しい出来事」を経ずに「比較的低温で」二酸化炭素は気体になって抜けますので、複雑な天然の香料などを変性させずに取り出すことができるのです。
http://www.chorinkai.co.jp/older/chorinkai2.html

★さて、水蒸気爆発について、検索して調べていましたら。
これは特許関連のサイトです↓
http://www.xtokkyo.com/3T/2011094601.html

爆発行程を有する蒸気タービン製造方法
【課題を解決するための手段】
既存の蒸気タービンは高温高圧の水蒸気(過熱蒸気)をタービン室内に噴射し、水蒸気の膨張圧力エネルギーを利用する。しかし、本蒸気タービンは高温高圧の過熱蒸気の代わりに、100℃以上の高温高気圧水を、一気に飽和圧力点(沸点)を越える減圧、または大気圧内に噴射し、このことに因り、高温高圧の水は高圧から一瞬に解放され、沸点が急激に下がることに因り(図2b)、一瞬に沸騰し、体積が約1600-1700倍の水蒸気になることにより水蒸気爆発を起こす。例えば図2bの点Aは200℃/20気圧から一気に大気圧の点Bに解放された状況を示してある。沸点が100℃の大気圧内で、200℃の水は存在することが出来ず、一瞬に沸騰し水蒸気へと相が転移し、水蒸気爆発を起こす。

「高温高圧の水は高圧から一瞬に解放され、沸点が急激に下がることに因り、一瞬に沸騰し、体積が約1600-1700倍の水蒸気になることにより水蒸気爆発を起こす。」
こういう記述があります。
私が理解している水蒸気爆発と同じですね。その「爆発」をタービンに使おうという特許のようです。
超臨界の話ではありませんが、私の理解しているような水蒸気爆発という概念がやはりちゃんとあるのだ、ということがわかって嬉しく思いました。

★続いて超臨界の話。
東京大学の報告です↓
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/YOTIKYO/OpenReport/H22/html/2911/

課題番号:2911
平成22年度年次報告
{前略}
(6)本課題の5か年計画の概要
 火道内マグマの後退期に起きる水蒸気爆発はその発生頻度が低くマグマ噴火に比べて未解明な点が多い噴火様式である。磐梯山の1888年水蒸気爆発は世界的に最大規模の現象であるが今日でも山体崩壊やブラストを伴った発生メカニズムは分かっていない。噴火予知の視点からも大災害に繋がる水蒸気爆発のメカニズムの解明は必須の案件である。水蒸気爆発のメカニズムとして従来から2液相の接触・混合を想定した捉え方が伝統的であったが、我々はまったく新しい視点から水の相転移図をもとに超臨界状態の水がある温度・圧力状況下で急激な体積変化を起こすことに着目した。この相転移が火山の水蒸気爆発の発生要因になることを1888年磐梯山噴火に適用し噴火時系列やエネルギーの観点から新しいモデルを提案する。大規模な水蒸気爆発に伴う山体崩壊は広域的な火山災害に発展する可能性を秘めており、そのメカニズムの解明は噴火予測研究にとって優先的な課題であり、火山体浅部の流体の挙動の解明にも資する所が大きい。

(7)平成22年度成果の概要
{前略}
(1)当時の資料並びに古文書の再検討
{略}
(2)前兆現象の解明
 1888年の噴火の約1週間前から前兆現象として地中から遠雷に似た発信音に続き顕著な地震活動が続発したことが知られているが,これまで定量的な検討は皆無であった.そこで地中の遠雷の起源をNatural Explosive Noisesとみなし,火山直下の超臨界水中での均質発泡と気泡成長に伴う音波発生のモデル化を試みた.その結果,超臨界水の温度が0.9 Tc(Tc:臨界点温度)以上で直径0.5~1.5 m前後の気泡の振動から雷の音響的特徴30~70 Hzが説明できることが明らかになった.遠雷の音を引き起こす気泡の生成・膨張は間隙圧を増大させ,割れ目の生成・成長を促進する.その結果,割れ目が地表に達してVapor Explosionが起こり,水蒸気とともに熱水や泥が水烟の形で放出される.この水烟の噴出は甲殻構造の内部に貯留された超臨界状態にある過熱水に1 MPa程度圧力低下をもたらす.この圧力変化に誘因され爆発的体積増加が貯留層で起り,1888年磐梯山噴火の山体崩壊を引き起こした「最後ノ一発ノミ北ニ向ヒテ横ニ抜ケタ」大規模な水蒸気爆発の発生メカニズムであると解釈した.
 以上の結果は大規模水蒸気爆発が超臨界水に密接に関係した臨界異常現象であることを示唆し,磐梯山水蒸気爆発の物理的背景の解明につながる成果である.

磐梯山の爆発は有名ですし、水蒸気爆発だったと私も学びました。でも、ちゃんとしたメカニズムの研究はまだだったんですね。
ここでは「超臨界状態の水がある温度・圧力状況下で急激な体積変化を起こす」という観点の分析です。
「水蒸気爆発のメカニズムとして従来から2液相の接触・混合を想定した捉え方が伝統的であった」というのは、液体の水に高温の溶岩が接触して大量の水蒸気が「爆発的に生成する」という、水蒸気爆発の解説によく使われるメカニズムのことでしょう。
そうではなく、過熱水あるいは超臨界状態の水が一挙に気体になってしまうというメカニズムを提案しているようですね。

●今年の、今回の御嶽山の爆発はおそらく「超臨界状態」からの圧力減少ではなく、100℃を超えた過熱水の減圧による爆発だろうと、私は推測しています。

★以前私が書いた理科おじさんの部屋↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/Jiko.htm
関西電力美浜原子力発電所3号機の水蒸気噴出事故に思う

ここで水蒸気爆発の話も扱っています。

★日常生活で「水が沸騰する」のは1気圧で100℃。
それを超えた条件下での水の挙動について、少し知識を持っていただけると、火山や熱水鉱床など、いろいろな現象が理解できるようになると思い、ご紹介しました。

ジョロウグモ

0929_17jorougumo 2014.9.29
12:54の撮影。
この写真を撮ったとき、私は大きなメスの写真を撮ったつもりだったのです。
コーヒータイムも終わって部屋に戻り、パソコンに取り込んで見ていたら。
あれ!交尾中だったんだ!
0929_19jorougumo1
15:28
あわてて、カメラをひっつかんで{おっとりカメラで}再度見に行きました。
ほぼ同じ位置関係でしたが、交尾は終わったようです。
0929_19jorougumo2
ピンボケですが。
オスは命がけですね、こういう状態に入るということは。
食べられてしまわないための何かサインがあるのでしょうか。

0930_13jorougumo 9.30
少し離れていました。

1002_27jorougumo 10.2
もう少し離れて、メスに背中側を見せています。

1003_13jorougumo 10.3
ずいぶん遠ざかりました。

1006_9jorougumo 10.6
まだいます。
変化がありますから生きてはいます。
でも、去ってしまうわけでもない。
網に振動を起こしたら餌だと思われてしまわないのでしょうか。
ぎりぎりの綱渡り(いや網渡りというべきか)という感じですね。
肉食性の昆虫やクモの交尾は「危険」をはらみます。
なんだかドキドキします。(私もオスですから)

ツマグロヒョウモン

旅立ちの時、2態。
0929_18tumagurohyoumon 2014.9.29
いくぞ、という意志を表明していますね。
決然たる顔つき。堂々としている。

0930_1tumaguro 9.30
一瞬指先に乗ってから、飛び去る。

なんかね、チョウとのある種の「交流」を感じてしまうんですよ。

飛行機雲

0929_16hikoukigumo 2014.9.29
ふと頭上に飛行機雲。
飛行機雲自体は羽田空港が比較的近い当地としてはそう珍しいというほどではない。
私は実は、消滅飛行機雲というものを見てみたいなぁ、と思いつつ果たせずにいます。

http://wapichan.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/103-9b41.html
10月3日の消滅飛行機雲☆

「わぴちゃんのメモ帳」というブログです。
ここに消滅飛行機雲の写真があります。
普通の飛行機雲と「ネガ・ポジ」みたいな関係です。
薄い雲の中を飛行機が通ったときに、その航跡部分の雲が消えてしまうという現象です。
いろいろな成因があるようです。
雲の微粒子が成長してしまっておっこってしまうんだ、と昔、聞きましたが、それだけでもないようです。
一度見てみたいなぁ。

キタテハ

0929_15kitateha 2014.9.29
そういえば、キタテハはタテハチョウ科ですものね。脚が4本に見えるのでした。
ツマグロヒョウモンもそうです。
前脚は歩くという目的では使いませんが、味覚器として産卵に適した葉かどうかを確認するのに使うのではなかったか。
葉を叩いてそこからでる液の味を前脚の感覚器で調べるのです。確かそうだったと思います。

フウセンカズラ

0929_13huusenkazura 2014.9.29
何かに絡んだ姿ばかりですが、たまには「独り立つ」フウセンカズラを。

中学の時かな
蓬生麻中 不扶自直 (よもぎまちゅうにしょうずれば,たすけずしておのずからなおし)
というのを習ったのは。{50年以上前だ。半世紀かあ。学んだことは決して無駄にはならない、という証明(?)です。}

フウセンカズラも時として「不扶自直」のこともあるんです。

ヒガンバナ:2

1012_2higanbana1 2014.10.12
ヒガンバナに実が生ってた!と妻が拾ってきました。
わっ、ホントだ!
1012_2higanbana2
初めて見ました、ヒガンバナの実。
こんな風になるんですね。
1012_2higanbana3
ただ最初に「拾って」と言いましたように、もう茎は枯れてしまっているのです。
これでは栄養を送ってもらうことはできない。
緑の実はどうなるんだろう?
当面、このまま保存しておきます。
褐色になったら割ってみます。

ひょっとするとこれまでも実ができていたのかもしれないけれど、気づかなかっただけだったのかもしれませんね。
とはいえ、30年以上の付き合いで、初めて実を見た、ビックリ、うれしい!

ヒガンバナ:1

0929_12higanbana 2014.9.29
ヒガンバナの花がすっかり終わりました。
子房は見えるのに、結実はしない、ちょっと悲しい。

0930_8higanbana2 9.30
花が終わったら早速、葉が芽を出しました。
両手を開いた子どもみたい。
0930_8higanbana3
「葉見ず花見ず」の状態です。

1001_23murasakituyukusa 10.1
そうしたら、ムラサキツユクサさんの花が、ヒガンバナの葉を見てくれました。
ムラサキツユクサはヒガンバナの花も見てくれました。
すくすく伸びなさい、って言っていますね。

巨峰

0929_9kyohou 2014.9.29
10房くらいかな、すでにもう収穫して食べたんですよ。おいしかったぁ。
甘くて薫り高くてサイコウでした。
そうしたら、どういうわけか、また花が咲いて実が大きくなってきてしまった。
これ、食べられるくらいまで大きくなるんでしょうか?
食い意地の張った私共のこととて、そのうち口に入れてみますけどね。
酸っぱい果物には慣れている世代だし。

クロウリハムシ

1007_10kurourihamusi 2014.10.7
前の記事のオンブバッタ同様、クロウリハムシも葉に穴を開けます。
ただ、先ず葉に溝を丸く掘ってからその中を食べます。トレンチ行動といいますが、最近の読書から引用します。
「昆虫はすごい」丸山宗利 著、光文社新書710
36ページ

 それでは、自然界ではある植物に特化した昆虫がのうのうとそれを食べているのかというと、そうでもなく、植物と昆虫の戦いは、互いに対抗策を出し合い、常に続いている。
 植物側の対抗策としてよくあるのは、昆虫が食べた部分に、植物が防御物質を送り込むという方法である。それに対する昆虫の摂食方法として、防御物質を流し込む葉の管を切断するというやり方がある。
 たとえば、クワズイモという植物の葉を食べる東南アジアのハムシ科の甲虫は、葉を食べる前に、葉に円形の傷をつける。そして、傷をつけたあと、内側の部分をゆっくりと食べる。
 アサギマダラというタテハチョウ科のチョウの幼虫がキジョランなどの有毒植物を食べるときや、マダラテントウというテントウムシ科の甲虫が防御物質の強い植物の葉を食べるときにも同じ行動をとる。

クロウリハムシも同じ行動ですね。
賢いものです。どうしてそんな行動を獲得できたのか、本当に不思議。

★この本のちょっと先にまた、気になる記述がありました。

 ヒトもよく食べるキャベツなどのアブラナ科植物は、実は大部分の昆虫に有毒である。しかし、モンシロチョウなどのいくつかの昆虫は、この毒を克服し、逆に自分の摂食行動を誘発する物質として利用している。ただしその物質も、モンシロチョウが食べると、ほかの物質と混じって寄生蜂を呼ぶ物質となる。

そうなんだ、モンシロチョウのアオムシがアブラナ科の葉を食べると、寄生蜂に対して誘引性の物質が生じてしまうんですね。すごい工夫だなぁ。モンシロチョウに食べられている、やっつけてください、という植物からのサインになってしまうんですね。自然界のバランスって、絶妙なものなのですね。

オンブバッタ:2

朝日歌壇(2014/10/6)
紫蘇好きのオンブバッタの穴あけし紫蘇に花咲きほのかに香る:(松戸市)猪野富子

笑ってしまった。
私共のイメージとしてはオンブバッタは単子葉植物の葉っぱをたべるような気がしていたのです。ところが、オンブバッタのシソ好きにはマイッタ。
それと、これはある程度以前から知っていましたが、オンブバッタは「葉に穴を開ける」。
葉の縁からえぐるように食べるんじゃないんですよね。ある意味「平ら」な葉に穴を開けてしまう。
左右に開く顎なのに、どうやって穴を掘るんだよ、という気分なんですが・・・。

1007_5siso 2014.10.7
我が家のシソは花がほとんど終わりですからもう香りませんが。
シーンとしては冒頭の歌そのままです。
1007_6onbubatta
ブルーオーシャンの葉の上のオンブバッタ。
1007_7oceanblue
ブルーオーシャンの葉に開けられたこの穴、「責任者」は絶対オンブバッタだよなぁ。

短い短歌の中に、紫蘇好き、穴開けという二つの特徴が見事に詠みこまれております。
虫好きの私も虫の歌を詠むべきか。いや、私ゃ詩人じゃないからなぁ、無理ですね。

オンブバッタ:1

0929_8onbubatta 2014.9.29
オーシャンブルーの葉にて。
上がメス、下がオス。
交尾を狙っていますかね。

1002_35onbubatta1 10.2
鉢の縁で。褐色タイプのメスと緑のオス。
色が違っても同じ種ですから交尾繁殖可能です。
1002_35onbubatta2
この写真の時点で交尾中なのかどうかは確認できませんが、角度的には交尾中かな。

1008_18onbubatta1 10.8
これは交尾済みでしょう。
交尾後も、オスは自分の精子で受精させた卵を産んでほしいので、他のオスが交尾を試みることを妨げようとしているのです。偉そうな話をしてますが、今年知ったことです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-add8.html
2014年9月11日 (木)「オンブバッタ」

1008_18onbubatta2
ちょっとぼやけてしまいましたが、すごい眼つきだね。にらまれているようだ。

ホトトギス

0929_7hototogisu 2014.9.29
ホトトギスの花自体はもう掲載しましたので、繰り返すこともないのですが。
少し凝った写真が撮れたら掲載します。
明るい背景のボケ具合もいいでしょ。
ちょっと気に入った一枚です。

早朝の散歩

0929_1hekusokazura1 2014.9.29
資源ごみを出しに行くと、帰りはのんびり。
ヘクソカズラの実が熟していく過程を見たのは初めてかな。
0929_1hekusokazura2
花から実への移り変わりが見えて、とてもよいものです。
ほんと、名前を何とかしてあげたいですね。名前だけで毛嫌いしている人もいるかもしれない。

0929_2rukousou 2014.9.29
赤い星のルコウソウ。
{赤い彗星ならシャアなんだけど。}
0929_3kibanakosumosu
キバナコスモスが群れて咲く。
フウセンカズラの緑の風船もいっぱいです。
先日、保育園のお散歩が来たときに、緑の風船をつまんでみてください、楽しいから、ってお教えしました。
その脇で、園児が落ちていた緑の風船を踏んだら、ポンとかわいい音がして弾けました。
保育士さんと一緒に笑ってしまった。まったく「風船」です。
0929_4hosohirataabu
7時前の朝早くからホソヒラタアブがコスモスに来ていました。
体温を上げるのが上手なのでしょうか、早朝から活動しています。
コンデジですので、ピントが向こうへ行っちゃうんじゃないかと心配しましたが、きれいに写ってくれて嬉しい。

2014年10月10日 (金)

蔵王山の状況について

★10日の朝日新聞のサイトに
「宮城・山形県境にある蔵王山で、火口湖の白濁や火山性微動が確認されるなど、活動が高まっている」という記事が出ていました。
http://www.asahi.com/articles/ASGB95GKGGB9UNHB01D.html?iref=comtop_6_03

蔵王山、火口湖に白濁 気象台「ガス噴出の恐れも」(2014年10月10日07時22分)
 宮城・山形県境にある蔵王山で、火口湖の白濁や火山性微動が確認されるなど、活動が高まっているとして、仙台管区気象台は9日、宮城県や地元自治体などに注意を呼びかける「解説情報」を出した。今後、新たな噴気孔ができたり、火山ガスや泥が噴出したりする恐れもあるとしている。
 気象台によると、地下で熱水などが動くことで起きる火山性微動が、9月30日以降の10日間で計3回観測された。地下に埋めた傾斜計からは、この間に山頂付近が2ミリ程度盛り上がったことを示唆するデータが得られた。
 ・・・
 会見した気象台の巻和男・火山防災情報調整官によると、・・・「危機感を持っている。何もない正常な状態ではない。突発的な水蒸気噴火が起きる可能性もまったくないとはいえない」と話した。
 蔵王山は秋の観光シーズンで、県危機対策課は「入山規制までは考えていない」としながらも、登山客に注意を呼びかける看板を立てることなどを検討しているという。
■研究者「噴火リスク上昇か」
 ・・・
 地殻変動にくわしい東北大の三浦哲教授は、山のふくらみを示唆する傾斜計のデータについて「地すべりなどによって同じようなデータになることもある」としながらも、もし本当にふくらんでいるとすれば「地下水が熱せられて一部が水蒸気になり、周りの岩盤を押しているのだろう」と推測する。「火山性微動が起きても圧力が下がっていないのなら、噴火のリスクは上がっていると言える」

★1:「地下で熱水などが動くことで起きる火山性微動」について。
この表現は実は、9月28日の、御嶽山の火山活動に関する火山噴火予知連絡会の記者会見でしたか、NHKの中継を見ていて、あの時に「地下でガスや熱水などの流体が動くことで起きる火山性微動」が観測されていたという発言を聞き取りました。
その時、そうだったんだ、おそらく過熱水の減圧で爆発的な気化が起こったんだな、と私は理解しました。
ですが、NHKでも、普段読んでいる朝日新聞でもそのことにはほとんど触れませんでした。

↓この資料に、噴火前の火山性微動の推移のグラフがあります。
http://www.jma.go.jp/jma/press/1409/28a/yochiren20140928-2.pdf
火山噴火予知連絡会拡大幹事会(平成26年9月28日)

Jisinkaisu
ここで、黒い棒は「A型地震」という、マグマの動きで岩盤に破壊が起こる時の振動です。
灰色と白の棒は「B型地震」といって、「地下で熱水などが動くことで起きる火山性微動」です。LとかHとかは振動数による分類ですので、ここでは立ち入りません。
9月10日頃からA型地震が発生していますが、素人の私の見るところ、その後の推移は「減衰」ですね。
指数関数的に回数が減っているように見えます。

私は自分のHPの下のページで「地震のエネルギーと余震」について議論したことがあります。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/yoshin.htm

おそらく専門家の方々も、このグラフの推移をみれば、御嶽山の地下で、マグマの動きは続いているけれども、落ち着いてきている、と判断したのではないでしょうか。
ところが実際には9月27日、噴火が起こってしまったのでした。
また、27日以前のグラフでも、灰色や白の部分=B型地震が少しありますが、ほとんど目立たない。
27日にはB型地震が非常に多い。
このことを記者会見で触れていたのだと思います。
ですが、あまり注目はされなかったようですね。

読売新聞のサイトが9月29日に報道しています。

御嶽山での火山性地震に水蒸気爆発のシグナル(2014年09月29日 17時37分)
 御嶽山で9月に入って起きた火山性の地震に、低周波の地震が含まれていたことが気象庁の解析でわかった。
 専門家は「水蒸気爆発が起きるシグナルの一つで、今回のデータを今後の噴火予知に生かしていく必要がある」と指摘している。
 火山は、噴火の前兆として、地震が増えることが多い。地下でマグマが上昇する時、岩盤が壊れて起きる地震は「A型」と呼ばれ、地震の波形は普通の地震と似ている。御嶽山では今月10日に火山性の地震が52回、11日に85回観測されたが、いずれもA型だった。
 地震の総数は12日以降に減少したが、14日に2回の「B型」と呼ばれる低周波の地震が発生し、26日までに計13回を記録した。
 B型は、浅い地下で水や火山ガスなどが動いて起きる地震。地下の水蒸気やガスが増えて圧力が上昇したことの目安となる地震で、火山特有の波形を持ち、水蒸気爆発の前に増える傾向がある。ただ気象庁は、A型の地震については震源の深さに大きな変化がなく、B型の回数も少なかったため、噴火警戒レベルの引き上げを見送っていた。
 28日の火山噴火予知連絡会の記者会見で、藤井敏嗣会長は「これ(低周波地震)が出始めたら、(噴火と)関係しているかもしれないと思って注目する一つの指標になり得る」と指摘した。
2014年09月29日 17時37分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

やはり重要な指摘だと思います。
報道に携わる記者さん方の基本的な「科学リテラシー・レベル」が問われるところです。
知識があるかないかではなく、記者会見を取材しながら、ん?今の発言は何かな、気になる、というような「科学的感性」というようなものでしょうか。わからなければ質問すればいいのです。重要な質問ならきちんとした回答が得られるでしょう。そういう回答を引き出す「レベル」が欲しいのです、報道者に。

★2:「火山性微動が起きても圧力が下がっていないのなら、噴火のリスクは上がっていると言える」
蔵王では今、B型の火山性微動が観測されているようですね
蔵王についての今日の報道の最後のところに注目してください。

山のふくらみを示唆する傾斜計のデータについて「地すべりなどによって同じようなデータになることもある」としながらも、もし本当にふくらんでいるとすれば「地下水が熱せられて一部が水蒸気になり、周りの岩盤を押しているのだろう」と推測する。「火山性微動が起きても圧力が下がっていないのなら、噴火のリスクは上がっていると言える」

山体のふくらみは、水蒸気圧の上昇によるかもしれません。圧力が上がっているなら、100℃を超えた過熱水が生じていると思います。
周囲の岩盤がギシギシと壊れて、火山性微動を起こしていて、その破壊によって過熱水が外気圧と通導すれば、沸騰して水蒸気を噴出するという形になるでしょう。圧力が穏やかに抜けるケース。
ところが、岩盤の破壊は起こってはいるが、圧力が抜けていないなら、過熱水の温度はさらに上がり、圧力も増大し、限界が来たところで一挙に破壊が起これば「爆発的な気化」が起こりうることになり、「噴火のリスクは上がっていると言える」ということになるのです。

私のこの文章、多少の解説になっているでしょうか、自信はありません。
ただ、蔵王について、登山者も警戒の度合いを高めてください。警戒しすぎるということはないでしょう。

★譬え話をちょっと。
頑丈な煎餅を両手に持って、力を込めて割るとしましょう。
力を増していけば、最終的に必ず100%割れるということは保証できます。
では、どのくらいの力を加えたときに、いつ、煎餅のどこからひびが入って、真っ二つに割れるのか、多数に砕けるのか。
これは予測は難しい。

豆腐に板をのせて上に錘を置く。
錘を増やしていけば、最終的に必ず豆腐はつぶれる。
でも、いつつぶれはじめるのか、どういうつぶれ方をするかについては、予測は難しい。

地震とか噴火とかいうことには必ずこういうことがつきまとうのです。
そのことを理解したうえで、リスクと付き合うしかないのです。
リスクはゼロにはなりません。

キタテハ

0928_14kitateha1 2014.9.28
前に1個体のようだと書きましたが、どうも思い違いらしいです。
2匹はいますね。
これは翅が傷んでいる。
0928_14kitateha2
樹皮のような裏側。
0928_14kitateha3
毛のふさふさした背面。

間もなくキバナコスモスも花期を終え、セイタカアワダチソウが「泡立ち」ます。
で、そのころ、鉄道会社は雑草を刈ります。
それまでに虫たちの「秋の仕事」が終わるといいんだけどな、と思っています。
どんな形で冬越しするにせよ、ちゃんと準備が整ってからの草刈りだといいんですけどね。
ただ、草刈りが遅すぎて、枯れた草の下で冬越しの状態に入ってから草刈り、片づけをされると、これまた打撃が大きい。
人間生活と生態系の維持を完全に両立させるということは難しいことです。
雑木林の手入れとかいって、冬に入りかかったところで下の枯草なんか片付け清掃しないでほしいんですよね。多くの昆虫たちがダメージをくらいますから。

いろいろ悩みは多いことです。

アゲハ

0928_12ageha1 2014.9.28
メスが蜜を吸っているところへオスが交尾を求めて飛来した、というシーンだと思います。
0928_12ageha2
この時点ではメスは落ち着いていて、蜜を吸い続ける。
オスは上下いろんな方向から絡む。
0928_12ageha3
ぶつかり合いが生じています。激しいですよ。
0928_12ageha4
さすがにもう花にとまっていられなくなって、舞い上がりました。
電柱の高さまで一挙に舞い上がって行ってしまいました。
交尾拒否だと思うのですけど、この後のことはわかりません。
大型のチョウの行動は激しい。
自在に舞います。
緊張しながら撮影していましたので舞い去ったあとは、なんだかふぅ~っと息を吐くのでした。

アキアカネ

0928_10akiakane1 2014.9.28
私あまり正確に「アカトンボ」を識別していません。
赤くてもいろいろあるようです。
アカトンボと言わず、アキアカネと言って見たところが、少しだけ虫ファンというところ。
さて、上の写真。ちょっとわかりにくいのですけれど、横から写しています。
で、トンボとその影に注目してください。
0928_10akiakane2
後へ回りました。
0928_10akiakane3
もう一回接近。
何をしているかと言いますと、「日光浴」しているようだな、ということなのです。

夏の強烈な日差しの下で、アカトンボがこの写真のように腹部をあげていることがあります。
その時は、腹部の先端を太陽の方に向けて受光面積を減らし、体温が上がりすぎないようにしていると言います。
「今はもう秋」逆のことをやっているのではないかと推測しました。
腹部をあげて、背面を太陽の方に向け、受光面積を増やして体を温めているのではないか。
そう思って、影の位置を気にしたわけです。
多分、大間違いではないだろうと思っています。

チョウはよく気温の低いときに、翅をV字型にして、その間に日光を受け、体温を上昇させる姿勢を取ります。

トンボもそんなことをしているのではないかという写真でした。

シマハナアブ

0928_8simahanaabu 2014.9.28
少し大きめのアブ。
ハチではないです。
これも幼虫はよどんだ水に棲むタイプ。
「うちの子」かなぁ。でもあまり見かけないアブなんですけどね。
小さな池があるおかげで、結構複雑な生態系が成立しているようです。

セグロアシナガバチ

0928_5seguroasinagabati1 2014.9.28
精悍なアシナガバチなのですが、こういう秋の陽ざしの中で撮影すると、ある種の「哀愁」のようなものを感じますね。
0928_5seguroasinagabati2
顔を見るとやはり迫力がある。
知らない人はスズメバチだと思うだろうな。
冬を越すのは女王だけ。
そういう季節が近づいています。

スイレン

0928_4suiren 2014.9.28
13:27の撮影です。
影が長くなりました。
気温は上下し、台風が来たり、いろいろ変化が激しいのですが、太陽の位置は正確にきちんと移っていきます。
暑い寒いとあまりおおっげさに騒がずに、太陽を意識して季節の変化を観察してください。
一番正確なカレンダーなのですから。

アオスジアゲハ幼虫

0928_3aosuji 2014.9.28
並んでいました。なんだかかわいいですね。
昔、クスノキの苗をもらってきてしばらくして。
葉の上に透き通った3匹の幼虫が並んでいるのを見たのです。
その当時、アオスジアゲハの幼虫の食草がクスノキだということは知ってはいたのですが、実際の幼虫を見たことがなかった。
アゲハと違って透明感のあるきれいな幼虫だなぁ、と感動しましたが、すぐにはとりいれなかった。
翌日、そうか、ひょっとしてあれがアオスジアゲハの幼虫なのか、と急いでいってみたら、3匹ともいなくなっていました。鳥に食べられたのかな。悔やまれました。
これが私共夫婦とアオスジアゲハ幼虫との出会いだったのです。
こうやって葉っぱに並んでいる姿を見ると、あれを思い出すなぁ。
エメラルドのような幼虫ですよ。

獅子咲き

0928_1sisizaki1 2014.9.28
特に目新しいことが起こっているとかいうことではないのですが。
珍しい花ですので、折に触れてお目にかけます。
0928_1sisizaki2
オシベやメシベはあるのですが、結実はしない。
花としては少し悲しいことですけれど、ちゃんと見て、愛でてあげることで咲いたことに報いたいと思います。
0928_2nami
遺伝子的に「獅子咲き」を内包した「並」。
獅子咲きになる遺伝子は、ここでは通常の遺伝子の働きで隠れています。
ですから「不顕性」でいいと思います。
「劣性」と言ってしまうと、なんだか「劣っている」という意味を含んでしまうのでよくない。
優れているとか劣っているというのではなく、花の形に顕れるか顕れないかということに限定した言葉・術語にしたいですね。

玄関に

0927_21ineka1 2014.9.27
妻が散歩の途中で摘んできたイネ科の草。
0927_21ineka2
こういう雰囲気が好きなんだそうで。
イネ科の草の種を特定するのは、私には難しくって。

0927_22himejoon
これも散歩で摘んできたもの。
ヒメジオンですよね。
私の内部での季節感とずれてしまって、戸惑います。
玄関をしばらく飾ってくれます。

玄関ではないのですが
0928_9kayaturigusa 9.28
玄関ドアをでたすぐ足元。
カヤツリグサです。(イネ科じゃないです。カヤツリグサ科です)
これがまた妻の趣味で。
花火が弾けたような姿がいい、と。
出てくれば保護しています。
一か所に集めようかな、ともいっております。

★ところで、「蚊帳」を吊れますか?
子どもの頃、身長がまだ不足だとあれがうまくできなくってなぁ。
蚊帳を吊り、たたむのは大人の技だったな。

ついでにもうひとつ。
蚊帳は「かや」と読みますね。
では「蝿帳」は何と読みましょう?
食品にハエがたからないように、傘のようなメカニズムで開いてかぶせておくもの。
「ハエチョウ」もしくは「ハイチョウ」と呼んでいましたっけ。
食事の用意が整うまで、ハエと戦うのも子どもの仕事だったな。

ハハコグサ

0927_20hahajogusa 2014.9.27
この季節にまたハハコグサです。
いいけどさ。やっぱ、3月4月5月でしょ、ふつう。
夏にも咲くという話はあるけど、もう秋なんだけどな。
鉢に顔を出して居候。
{何と読みましょう?「鉢に顔を出して、おりそうろう」かな「鉢に顔を出して、いそうろう」かな}

クワクサ

0927_19kuwakusa1 2014.9.27
私がなんとなく知っていて、妻が知らなかったという珍しい話。
見たことある、調べたことある。うう思い出せないけど。
で、調べたらクワクサだと思います。
一応クワ科です。
0927_19kuwakusa2
ぐちゃぐちゃしてますが、花です。
時々姿を現すんですよね。
どこかからやってくるんでしょう。
いろいろ来るなぁ。

キンモクセイ

0927_18kinmokusei1 2014.9.27
ほんのりと香るキンモクセイ。
0927_18kinmokusei2
咲きはじめで花の数が少ない。
きつすぎず、ふっと感じるくらいがいいですね。

0929_0kinmokuseitokoin 9.29
妻が買い物がてらに寄った東光院。
ここはいっぱい咲いていたそうです。
境内が比較的狭いですから、香りが満ち溢れたのではないかな。
0929_00kame
ついでに六郷用水の方も覗いて。
ミシシッピアカミミガメの甲羅干し。
カメの姿って、なんだか憎めないんだよなぇ。

★別件
「キンモクセイのよい臭い」って読めます?
「キンモクセイのよい匂い」の方がいいですよね。

「臭い」を「におい」と読ませることに断固反対です。
「くさい臭い」という文字の並びを見かけまして、頭に来てしまったわけです。
「ウナギを焼くよい臭い」とか、許せないんだけどな。じいさんとしては。

2014年10月 9日 (木)

スイセンの芽

0927_17suisen 2014.9.27
スイセンの芽が出てきましたよ。
花の少ない冬の時期の素敵な主役の花が準備を始めました。
まだこれから3カ月くらいかけてゆっくりと。
そのとき、冬。
今は秋。
暑いのもしんどいけど、寒さもひどく身にしみるようになりました。
歳だもんな。
できれば雪は勘弁してほしいんですが。
秋分を過ぎて立冬にはまだ1カ月もありますが、既に冬の予感が始まっています。

ムラサキシキブ

0927_16murasakisikibu1 2014.9.27
左手でムラサキシキブの茎を軽く引いて支え、右手でコンデジをぎりぎり低いアングルにしてモニターも見ずにパチリ、という写真です。思惑通り、遠近感の出た一枚になりました。
0927_16murasakisikibu2
これは一眼レフでの接写。
今一番目立つ時期ですね。
上品な紫が香り立つようです。

イヌホウズキ

0927_15inuhouzuki1 2014.9.27
家の外の塀の下。イヌホウズキが咲いていました。
いつやってきたものやら。連れてきたのではありません。
0927_15inuhouzuki2
花の写真を撮ったら、まあ、アブラムシだらけですね。
0927_15inuhouzuki3
緑の実もでき始めていましたが、ここもアブラムシだらけ。
園芸家が見たらぞっとするでしょうね。
ま、ほっときます。闘ってください。

1004_15inuhouzuki 10.4
久しぶりに見たら。何だか白いのがいっぱい。
テントウムシに襲われたかな。
アブラバチではない。
生態系がそれなりに豊かであれば、「一方的なこと」は起こらない。
どこかでバランスする。
そのようなことになっているのではないでしょうか。

アオスジアゲハ

0927_14aosuji1 2014.9.27
この日はアオスジアゲハに足止めを食らいまして、なかなか前へ進めない。
目の前で蜜を吸う。
0927_14aosuji2
花や葉をかき分けて向こうで蜜を吸う。
0927_14aosuji3
こんな接写も許してくれる。
顔に表情がありますよね。思い入れが深いもので、そう見えます。
0927_14aosuji4
すてきなパフォーマンスが続き、わぁ、わぁと「おっかけ」をやっているうちに時間は過ぎていく。
「虫遭難」状態で、家に帰れなくなってしまうのでした。
おそろしい家ですね。一旦外に出たらいつ帰ってこられるかわからないのです。虫のせいで。
いやあ、すごかった。

ヒメムカシヨモギ

0927_12himemukasiyomogi 2014.9.27
ヒメムカシヨモギ(だと思う)の花の実ができていました。
綿毛タイプのようですが、タンポポほどの長いふわふわの毛ではないみたい。
左のぎざぎざのある葉はフウセンカズラです。お間違えのないよう。

ブッドレア

0927_11buddleja 2014.9.27
開花の「波」が来ています。
時々休んで、またわぁっと咲く。
咲けばチョウたちが喜んで訪れます。
ブッドレア、デュランタ、ランタナ、キバナコスモス、フウセンカズラ、ヤブガラシなどなど。
チョウやハチなどに好まれる花がいっぱい。
賑やかになって楽しいですよ。

ホソヒラタアブ

0927_8hosohirataabu1 2014.9.27
ヒメヒラタアブが多い中、ホソヒラタアブに会わないなと思っていましたら、やっと顔を見せてくれました。
さっそくに、見事なホバリング。
やはりホソヒラタアブのホバリングは撮影しやすい。ありがとね。
0927_8hosohirataabu2
飛び上がった瞬間です。
0927_8hosohirataabu3
どれにしようかな、とホバリング中。
庭のミズヒキでの観察。

0927_15_1hirataabu
外でも出会いました。フウセンカズラにて。
フウセンカズラの花の杯を傾けて、ぐいと一飲み、うまい。蜜ですけど。

相変わらずヒメヒラタアブの方をよく見かけます。
クロヒラタアブも久しく見てない気がするなぁ。

ヨウシュヤマゴボウ

0927_3yousyuyamagobou1 2014.9.27
駅前の空き地です。不動産会社の管理下になっていて、そのうち何か建つのでしょう。
その空地の隅に、私にとっては初めての植物。
葉の姿と一緒に花の付き方をまず撮りまして。
0927_3yousyuyamagobou3
こんな花。
0927_3yousyuyamagobou2
背面から。
0927_3yousyuyamagobou4
これはもう実の熟し初めでしょう。

さて、これはなんだろう?
調べてみたら「ヨウシュヤマゴボウ」のようです。
北アメリカ原産だそうで「洋種」、明治時代に渡来したものだそうです。
根はヤマゴボウに似ているけれど有毒。
実も有毒だそうです。
口にしないでください。
とはいえ、花の姿はなかなかかわいいものでした。

この土地が売れて建物が建ったらなくなっちゃうんでしょうね。
それまでが観賞期間です。どこかへ引っ越して生えてきますかね。

アゲハ孵化

0927_1ageha 2014.9.27
既にいる幼虫のために、キンカンの木の高いところの柔らかい葉を妻が切ってきましたら。
一緒にくっついてきたんですね。
あらまあ、孵化してるわ!
なるほど、最初の食事をしていました。
お母さんが持たせてくれた最初の食事だもん。
おいしい、おいしい、むしゃむしゃ。
幼虫の口を開かせる成分とか、引き継がれる共生細菌とか、単なる栄養以外のものも入っているのかもしれません。
とにかく、かわいいったらありゃしない。

ゼフィランサス(タマスダレ)の実

0926_17zephy 2014.9.26
何色の花の実かちょっと対応がつかめなくなっています。
この辺に落ちて、また来年。ということで。
出たとこ任せで楽しみます。
出てきた芽はみんな育ててみないと、何が何だかわからない、という仕儀なのです。

コミカンソウ

0926_14komikansou 2014.9.26
真っ赤な「ミカン」が熟しました。
短い枝の小さな葉の脇で実が生っていたり、不思議な草です。
分岐した枝の付け根から先端へ向かって「時が進む」という様式が多いですが、突如、こんなところで完熟してしまうとは。
この周囲にきっといっぱい種蒔きをしたんでしょうね。
来年はどうなりますやら。楽しみです。

キタテハ

0926_13kitateha 2014.9.26
長い期間姿を見せてくれます。
どうも1個体のようですね。
キバナコスモスを気に入ってくれたのはいいけど、繁殖の方はうまくいったのかな。
気になるところです。

2014年10月 8日 (水)

発光ダイオードと太陽電池は、原理的に、対をなす装置

★ノーベル物理学賞が発表されましたね。
青色LED、3氏ノーベル賞 物理学賞に赤崎・天野・中村氏 省電力の照明、爆発的普及(朝日新聞 2014年10月8日05時00分)

 スウェーデン王立科学アカデミーは7日、今年のノーベル物理学賞を、赤崎勇・名城大教授(85)と天野浩・名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の日本の3人に贈ると発表した。赤崎さんと天野さんは青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化につなげた。これにより光の三原色がそろう道筋がつき、LEDの爆発的な普及につながった。
 授賞理由は「明るく省エネルギーな白色光を可能にした効率的な青色発光ダイオードの発明」。研究成果を受けて、白熱電球や蛍光灯に代わるLED照明が実用化。室内照明や携帯電話、交差点の信号機のほか、省電力・長寿命の大型フルカラー・ディスプレーなどに使われている。
(後略)

で、マスコミは早速に「物語」を求めて大騒ぎ。
で、かかし爺さんは早速に「嫌気」がさしてげんなり。

昨日のNHK夜7時のニュースを見ていたら・・・
赤崎先生の記者会見の際に、質問の時も回答のときも、カメラのシャッター音が絶え間なく入っていました。
あれって、すっごく失礼じゃないですか?
ご高齢なんだし、記者の質問が聞き取りづらいようにもお見受けしました。
私は左右の聴力バランスが狂っていて、ああいう雑音の中では、相手の声を「音」として認識できるけど、その「音」から意味を聴き取ることができないものですから、赤崎先生がおつらそうに見えました。
司会者が「質問時、回答時にはシャッター音を自制してください」と記者たちにお願いしたっていいんじゃない?
あるいは、ゴルフで「お静かに」とかいうボードを掲げたりしますが、あれをやってはいかが?
それが記者さんたちの取材に対する妨害行為だ、なんてことはないでしょ。

★早々にこの大騒ぎからは身を遠ざけることにします。
ところで、LEDの何たるか、そのくらい知って取材してるんでしょうねぇ。「LED」って何の略?
「?」を打ちたくなるような取材も見受けるようですよ。

◆LED(発光ダイオード)(Light Emitting Diode)
 ダイオードは電気を決まった方向に流す性質をもつ半導体で、電気を流したときに光るものを発光ダイオード(LED)と呼ぶ。もともとは米軍用に、切れない電球を目的にして開発が始められた。
 当初は家電機器の表示部などに使われたが、RGBの光の3原色(赤・緑・青)がそろった現在では、信号機やスタジアムの大型スクリーンなどにも使われ、また発光部分が小さく、発熱が少なく、長寿命で省エネなことから照明用としても用途が拡大している。紫外線を出さないことから美術館でも使われている。家庭向けとしては白熱電球や蛍光灯の代替として低価格化も進み、省エネ家電のナンバーワンとなっている。
     現代用語の基礎知識2013年版より引用

 私はゲルマニウム・ラジオを自作した小学生でしたからね。ダイオードの「整流作用」やら「ダイオード検波」など、子どもの時から付き合ってきた世代です。{まだトランジスタ・ラジオがなかったりしてね。真空管ラジオを聞いてましたっけ。}
 小学生の「U君」と理科おじさんの部屋というの100回ほどやりましたが、そこで太陽電池と発光ダイオードを扱った実験をしています。私の基本姿勢は、正確な理論は無理としても、子ども相手だからと言って、出来事の本質をあいまい化したり矮小化したり、おもしろおかしいショー的な実験で、はしゃがせたりはしない。
10年もたってから思い出してみてもらえたら、そうなのか基本原理にそこまで突っ込んでいたのか、というような「後で効く本物」を追求しました。

★では私のHPから引用しましょう。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/91st/sci_91.htm
理科おじさんの部屋:第91回
・第91回は2007年5月30日(水)でした。
   ・・・
★発光ダイオードと太陽電池
・実は今日のメインテーマはこれ。
   ・・・
Fig1
・上図左のように電源につなぐと、電源のプラス極は「電子を引き抜く極」ですから、P型半導体から電子を引き抜き、正孔をたくさん作ります。その正孔はマイナス極のほうへ引かれます。
 電源のマイナス極は「電子を押し込む極」ですから、N型半導体に電子を押し込み、電子が増え、プラス極のほうへ引かれます。
 ここで電源は電気エネルギーを消費してこの仕事をしています。
・上図右のように、正孔と電子はそれぞれ向こう側の極に引かれて移動し、接合面のところで、衝突します。マイナスの電子とプラスの正孔がぶつかれば、合体して電気が消滅します。
 このとき、電子が持っていたエネルギーが「光」として放出されるのです。
◆これが発光ダイオードの原理です。

・では、この発光ダイオードに逆に光を当てたらどうなるでしょう?
[理屈]光のエネルギーがPとNの半導体の接合面に当たると、そこで、電子が光のエネルギーを吸収して高エネルギーで動き回れるようになります。
 当然、同時に正孔が発生します。電子と正孔が生じた場所で再び結びついてしまっては何にもなりません。そこは工夫があって互いに離れるようになっています。すると、P型半導体には正孔がたまり、N型半導体には電子がたまってきます。
 このとき、外部の負荷(電気を消費するもの)につないでやると、電子は負荷を通って仕事をしてから正孔のある場所へたどり着いて、合体します。
 電流は定義上電子の流れと逆向きですから、N型半導体の方がマイナス極、P型半導体の方がプラス極の電池として働くことになりますね。
◆これが太陽電池の原理です。
Fig2
   ・・・
・発光ダイオードをテスターと接続し、テスターの測定レンジは直流0.12Vのレンジです。
 手元にある一番明るい電球「100V 150W」のレフ球を使いました。この電球は明るいけれど、発熱量もものすごくて、長時間は点けられないし、触るとヤケドします。
・さて、Uおじさんが電球とスイッチを持ち、U君は発光ダイオードを電球の表面にくっつくくらい近くに持って、テスターの針をにらみます。
 おじさんがスイッチを入れると、情けないほどわずかなのですが、それでも「テスターの針が振れる!」とU君。
・U君には、「ちょっと情けないねぇ。今度、お日様が出ているときにもう一回やってみようね」と、言い訳しながら、それでも、何回も電球のスイッチを入れては針の振れを楽しむ二人でした。
・デジカメのフラッシュを強制発光にして、フラッシュの前に発光ダイオードをくっつけて発光させると、ピクッと針が動く程度、でした。
   ・・・
★発光ダイオードと太陽電池は、原理的に、対をなす装置なのですね。そのことは確認できたと思います。
Fig3
・上の図で、E1が電気エネルギーでE2が光エネルギーのとき、つまり、電気エネルギーで自由な電子と正孔をつくり、それが合体消滅するときに光を出す、というのが発光ダイオードです。
 電気エネルギーが直接光エネルギーに変換されたといってよいでしょう。白熱電球のように熱エネルギーを介して光にすると、エネルギー効率が非常に低くなります。発光ダイオードは高いエネルギー効率で光をつくります。最近身の回りで、発光ダイオードが多用されるようになってきたのは、そのせいなのですね。
・今度は、同じダイオードに、E1として光のエネルギーが注入され、それによって自由な電子と正孔が生じ、それが外部に対して電気エネルギーE2を出して、電気的な仕事をするとき、太陽電池になります。
 光エネルギーが直接電気エネルギーになり、火力発電のような二酸化炭素の発生もないので、最近「太陽光発電」として脚光を浴びていますね。
 ただ、太陽光発電は天気次第で不安定なので、電力会社などは買取に渋いのですが、やはり将来的には絶対必要な発電方法でしょう。
   ・・・
----------

★とまあぁ、こんなことをやっていました。
いかがでしょう。古びてはいないと思いますが。7年前の私の「授業」。
この「授業」に付き合ってくれた当時小学生だったU君は、今年度、獣医学科の大学生。
私は古びていき、若い人は成長していく。しみじみ思います。

ヤブガラシ

0926_11yabugarasi1 2014.9.26
ヤブガラシの実がずいぶん大きくなってきました。
0926_11yabugarasi2
少し色づいたものもあります。
実際に完熟にいたるものは結構数少ないのですけどね。
ヤブガラシの実って、なかなか美しいものです。

ツマグロヒョウモン

0926_7tumaguro1 2014.9.26
勝手口そばのたたきの上を「歩く」ツマグロヒョウモンのメス。
別に、弱ってしまって飛べなくなった、というのではありません。
この付近にスミレがあるのです。
そういうのを探しているのです。
成虫も歩きますが、幼虫もこの辺りを歩く。
一本食べ尽すと、隣の草を求めて歩く。
足元が危なくって怖い。
踏んづけないように、先ずはあたりを眺めて幼虫がいないことを確認してから踏み込みます。
今年はずいぶん見かけますね。すぐ保護して家に連れて入りスミレの葉を与えます。
チョウ的生活なのです。

ホトトギス

0926_6hototogisu1 2014.9.26
もう咲きそうになってきました。
0926_6hototogisu2
独特のつぼみです。

0927_7hototogisu 9.27
わ、弾けかかったぞ。
0928_6hototogisu 9.28
弾けました。
これからどんどん花が増えていくでしょう。
鳥のホトトギスを実は見たことがない。で、この花の模様が似ているのかどうか、本当のところを知らない。無粋者です。

アオスジアゲハ

0926_5aosuji1 2014.9.26
ランタナで。翅がぼろぼろですが、元気です。はばたきながら吸蜜。
0926_5aosuji2
キンカンで。
そこはアゲハさんの子どもたちの葉っぱなんだけどね。
君たちアオスジアゲハさんの木は、もっと右だよ。
0926_5aosuji3
そこへもう一匹飛び込んできまして。
絡み合ってしまいました。
よくわからないまま飛び去ってしまいました。
そうそう簡単におしまいにはなりません。激しく生きています。

★朝日歌壇(2014/10/6)より
馬場あき子選
 ランタナに夏を求めて蜜を吸う翅の傷んだ最後の揚羽:(東京都)山木海絵子

私の写真は、まさしくランタナに来た翅の傷んだアオスジアゲハでした。
種こそ違え、生き抜く姿に何の変りもありません。

スイレン5輪目

0926_1suiren5th 2014.9.26
いくつ咲いてくれますか。
5輪目。
いつも同じ種類のハチが来ているような気がします。
なにか強い誘引力があるのかな。
0927_4suiren1130 9.27
2日目になると、花びらが伸びやかな感じになります。
一つずつしか咲いてくれないね。
いつまで?いくつ?

イエユウレイグモ

0925_8yuureigumo1 2014.9.25
家の中に幽霊が出るのです。
今、トイレに2匹いるんですが。
餌になるような昆虫がいるのかね?
0925_8yuureigumo2
ゴキブリの幼虫くらいのものしか捕まえられそうにない大きさですが。
いくら我が家でも、そうそうゴキブリの幼虫はいないよ。
虫なんかいなさそうな場所でよく見かけます。
で、家の中で絶滅しちゃうのかというと、毎年必ずどこかに出現する。
まったく、幽霊のようなクモで。
いや仙人のようなクモというべきか。
カスミでも食って成長繁殖してるんじゃないかね。
餌の昆虫1、2匹で成長から繁殖までできてしまう省エネ生活なのかな。
不思議なクモですよ。

ヒメジョオン(ですか?)

0925_5himejoon 2014.9.25
今の季節にいいのかな?
ノゲシの葉じゃないし。
ここに一株だけ咲いているのですが。
ま、それはそれとして、キバナコスモスとの混然たる姿をお楽しみください。

コスモス+

0925_3cosmos 2014.9.25
線路際のコスモスがどんどん咲いてくれてうれしい。
花の写真を撮っていたら、ヒメヒラタアブかな、ひょこっと登場していました。
役者じゃのう。

ヒメムカシヨモギ

0924_9himemukasiyomogi1 2014.9.24
ヒメムカシヨモギでいいと思うんですが、自信がない。
0924_9himemukasiyomogi2
オオアレチノギクと識別できないんです正直のところ、情けないことに。
葉の毛が・・・という話があるのですけど、触ることのできない位置に生えてるし。

0925_4himemukasiyomogi 9.25
全体の姿はこうです。

http://www.kgu-greenken.or.jp/weeds/miwakekata/ooarechinogiku.html

 ヒメムカシヨモギは明治維新のころ渡来したので、“ご維新草”、“明治草”の別名がある。また、明治政府の重要な仕事であった鉄道敷設に伴って広がっていったので、“鉄道草”の名もある。和名はヒメ(小さい)ムカシヨモギの意で、頭花が小さいためで、草丈は高い。
 オオアレチノギクはずっと遅く1920年前後に入り、先に(1890年前後)渡来したアレチノギクを駆逐しながらほとんど全国的に広がった。和名は大形の荒地の野菊の意。

姫昔蓬でしょうけど、なんで「昔」なんだろう?
ヨモギより古いのか?
わからん。

オシロイバナ

0924_7osiroibana 2014.9.24
これな~んだ?ですね。
完全に黒く熟した実は知られていると思うのですが。
で、中に「白い粉=白粉=おしろい」のようなものがあるわけで、草遊びをした方もいらっしゃるかな。
熟し初めの時に、こんな姿が見られます。
ちょっとおもしろい模様でしょ。

オオスカシバ終齢幼虫

0924_6oosukasiba 2014.9.24
ものすごい食欲で。
ヒメクチナシを剪定してしまいました。
今年はオオスカシバの幼虫をあまり見かけない、と書きましたが、ここにきてすごいことになりました。みごとに葉っぱが無くなった。
ま、いいけどさ。
終齢幼虫の食欲というものは、まったくもって、すさまじい。

シコンノボタン

0924_4nobotan 2014.9.24
開花する前のつぼみの色が濃くてすごいですね。

0925_1nobotan1 9.25
咲きました。
0925_1nobotan2
不思議な姿。おそらく鉤状に曲がった部分が葯なのでしょう。
他の花のオシベの葯とは全然姿が違うんですね。

0926_2nobotan 9.26
花弁不在。メシベとオシベだけ。
さて、実はできますかね。
うまく実が生ればすごくかわいい実になるらしいのですが・・・。実は私は見たことがない。
内心、期待しています。

2014年10月 7日 (火)

台風18号

★台風18号についていくつかのデータをグラフ化してみましたのでお目にかけます。

1:気圧変化
20141006kiatu
台風18号はほぼ東京直撃で通過していきました。
グラフを見ると、11時に気圧が一番低くなっています。
{注:気圧の値は海面校正してないものを用いました。}
11時頃、中心近くが私共の頭の上を通過していったようですね。

2:風向変化
20141006huukou
11時を挟んで前後2時間を見てください。
ESE→SSE→NW→WNW→NW
こう変化しています。
吹き返しの風、というのがある程度見られます。
もう少しくっきり表れるかと思いましたが、比較的ぼんやりでした。

台風の風を背に受けながら、左手を斜め前に伸ばすと、その方向に台風の中心がある、という、おおざっぱですが、ラジオもテレビもなくても台風のおおよその位置を把握できる方法があります。
知識の中に加えて生かしてください。

3:気温変化
20141005_06kion
前日5日のグラフと並べてみました。
5日は一日中、雨。気温変化も少なく、夜中より日中の方が気温が低いというパターンで推移しました。
午後は15、16℃くらいで、寒くて重ね着して部屋にこもっていました。

6日。
台風が接近してきて、浜松市に上陸したころから気温が上がり始めました。
そして通過後、だんだん蒸し蒸ししてきて、夏の姿に戻って過ごしました。室温は30℃近く、扇風機を使いました。
2時頃外の様子を見に出たときはほぼ快晴、強烈な日差しでした。
いくらなんでも気象予報の29℃はないでしょう、と思っていたら、28℃近くまで上がってしまった。
前日との寒暖差も大きく、また日に12℃くらいも気温が上昇するというのは、体にこたえますね。きついことです。

私共の住む地域では被害がほとんどなくて何よりでした。
ほっとしております。

次の19号の動きが気になります。
どうぞ、十分に注意を払っていただきますよう。
激しい気象現象や自然現象が続く中、御自愛ください。

コスモス

0924_2cosmos 2014.9.23
池の間に、ピンクの花、つぼみもある。
何だか見たことがあるような気がしたけれど、よくわからなくって。
妻に、あれは何か?と訊けば、笑って、コスモスなのよ。
池の向こうに入るためにはどうしてもあそこを通るので、ふんづけちゃって、ああなってるの。と。
なるほど、そういわれればコスモスだ。葉もあるなぁ。
かわいそうですが、しぶとく咲き続けるのでした。
タフな花ですね。
おばちゃんの踏んづけに負けるなよ。

クサギカメムシ

0923_14kusagi1 2014.9.23
常連なのですが、ギザギザ、トゲトゲの感じがうまく撮れましたのでお目にかけます。
ここまで拡大すると、また違った雰囲気で面白いですね。

この間、なんかの拍子に室内に入ってきてしまい、カーテンにとまっていましたので、ティッシュペーパーでそっと包むように捕獲して、外へ放してやりました。興奮させずに捕獲できたので、別に臭くなかったですよ。
大丈夫だからね、興奮しないんだよ、なんて声をかけている自分が少々おかしかったけど。

ヨモギの花

0923_11yomogi1 2014.9.23
ヨモギの花です。
キク科です。
0923_11yomogi2
とはいえ、なんだかよくわからない花です。

http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/bunka/39.htm
このサイトによりますとヨモギは風媒花なのだそうです。他のキク科の花は虫媒花ですが。
で、虫を呼ぶ必要がないので、こういう姿であるらしい。
むしろイネ科の花に近くなっちゃったのかな。
舌状花がなくて、筒状花だけなのだそうです。キク科らしくないですね。
目立たないので、注意して見てください。

0924_3yomogi1 9.24
翌日にも接写を試みましたが、どうもすっきり写らない。
0924_3yomogi2
大まかな様子は見てとれるでしょうか。
「ヨモギモチ」などはみんな知っているのに、花はあまり知られてませんね。

アキアカネ

0923_10akatonbo 2014.9.23
目の前に腹部が真っ赤なトンボ。
気づかずに接近してしまって、ふわっと高い位置へ上がってしまいました。
逆光になって、色は見えなくなりました。

今年はアカトンボの集団をまだ見ていません。
私がよく「集会」と呼んでいる状態なのですが、あれがまだない。
空気の澄んだ秋の気もちい陽射しの中で、何十匹ものアカトンボが線路の柵のところで、舞う。
あれ、すごいんだけどな。
これからどうなりますことやら。期待しているのですけど。

アオスジアゲハ

0923_8aosuji1 2014.9.23
アオスジアゲハがちょっとの間を置いて2匹羽化しました。
先に羽化した方が活発になってきたので、放置すると後から羽化した方にぶつかったりして、まずいかもしれない。
で、昼の散歩に先立って、まずとにかく放しました。
0923_8aosuji2
こちらはまだ少し体が重いようで、壁にとまって、このまましばらくじっとしていました。
0923_8aosuji3
もう一匹の方は軽々と高みへ舞い上がっていきまして、そこでとまりました。
まあまあ、よかったよかった、と写真を撮って、ケースを片付けて。
さて散歩だ、と庭へ踏み出しましたら、ん?なんだ?どうなってんだ?何だか見え具合がよくわからない。
0923_9aosuji1
よくよく見たら、なんと!交尾している。
わぁ、交尾してる!と叫んで妻を呼びまして。
えっ、ホント?ホントだ!
とまた二人して大騒ぎ。
おそらく上空でオスがパトロールしていたんですね。
羽化して間もない、未交尾のメスはいないかと。
で、私共が片付けなどでちょっと目をはなしていたほんのわずかの間に、急降下してきて、求愛し、交尾にいたったのでしょう。すごいものですねぇ。そういうチャンスを求めてオスはパトロールしているんだ。
そっと離れましたが、交尾はかなり長く続いたようでした。
いや、びっくりした。
羽化して飛び立っていって、すぐ交尾だなんて。こんなの初めてだ。

キタテハ

0923_7kitateha 2014.9.23
駅から帰ってきて家の前に差しかかったらキタテハのお迎え。
オカエリナサイ。
なんとまぁ、豪勢なことですね。
0923_16kitateha1
食事をして昼の散歩に出たらまた会った。
0923_16kitateha2
今年は何度もキタテハに出会っていますが、1個体か2個体だろうと思います。
家の前の「花園」を気に入ってくれて、居ついているのでしょう。
ただ、幼虫の食草のカナムグラというのがあるなかなぁ、それはちょっとわかりません。
こんなに何度も顔を合わせると、知り合いのような気がしてくる。

帰り道

0923_4huyou 2014.9.23
本屋散歩からの帰り道。
六郷用水跡の散策路にあるフヨウから種が飛んで、実生で成長しつつあるんだろうなという小さなフヨウの木。
丈の低いままに花を咲かせて、こんどは実の準備に入りました。
すごいな。ほのぼのとしますね。
右下の背景に赤っぽい粒々が見えますね、これは遊歩道の透水性の舗装なのです。
で、背丈の低さが想像していただけるかと思います。

0923_5soyogo
ソヨゴの実が色づいてきていました。
通りがかりの人にはあまり気づかれていないようです。目立たないからな。
ゆっくりと、視線を分散的に流しながら歩くといろんなものが見えますよ。
「分散的な集中力」というようなちょっと矛盾したような「眼」を持つと、とっても楽しい。

変化朝顔・獅子咲き

0923_2sisizaki 2014.9.23
赤紫色で開花する獅子咲きのアサガオ。
1日目は花が硬く締まっています。

0924_1sisizaki1 9.24
2日目位になると、青紫色に変わり、花が緩んできます。
0924_1sisizaki2
不思議な花です。
0924_1sisizaki3
裏返しかかったような。
0924_1sisizaki4
ね。
これでもアサガオです。
「獅子咲き」という咲き方の定義がよくわかっていないのですが、特徴的ではあります。
「趣味人」というわけではなくって、たまたま出会った変化朝顔を楽しんでいるだけなんですが、こういうのを、積極的に作り出してきた江戸の人たちって、すごいものだな、と感じ入ります。

アオスジアゲハ

0922_18aosujiageha 2014.9.22
おっとっと。
ちょっと足場が小さいですね。
バランスを取りながら蜜を吸っています。
なんだか、かわいい。

ハチ 2種

0922_14seguroasinagabati 2014.9.22
セグロアシナガバチです。
この間キイロスズメバチを見かけたときに「セグロアシナガバチじゃないし」と書いた、あれです。
大型のアシナガバチで、多少の攻撃性はありますが、それとて巣を守るためですから、むやみと怖がらなくていいです。
こうやってヤブガラシの蜜でエネルギー補給をしているときなど、接近してもべつにどうということはない。
程よい距離感で付き合えばよいのです。

0922_15kumabati
クマバチです。黒くて丸くて大きくて、羽音が大きい。
これも怖がらなくていいですよ。捕まえたりしなければどうということもない。

お化粧をしている時は若干の注意が必要かな。
化粧品の成分の香りに、スズメバチに対して警報フェロモンとして働くものがあるとは聞いています。

不明

0922_11humei 2014.9.22
教えてください。
すっごく特徴的な葉なので調べがつくかと思ったのですが・・・。
例によって勝手にやってきたというのでありまして。
由来とかさっぱりわからない。
木なのかな。

ジョロウグモ

0922_10jorougumo1 2014.9.22
庭で網を張っているジョロウグモ。頭のちょっと上の位置にいます。
何か獲物を抱えていました。肉眼では「何か」でしかなかったのですが、写真には「ハチ」らしい獲物が写っていました。
0922_10jorougumo2
ハチの種を特定できませんが、クモの大きさからするとかなり大きな獲物ですね。
これだけの食事をすると、相当な栄養摂取になるんだろうな。
クモってすごく少ない獲物で生活しているように見えます。
エネルギー効率がいいのかな。

2014年10月 6日 (月)

台風一過:2

私が外へ出て、どんな具合かな、と見回しておりましたら、ベランダから妻の声。
アオスジちゃんだ!
土曜のうちにベランダの鉢などで保護したいものを屋内に入れておいたのですね。
で、一挙に晴れましたので、日長の変化で植物が変調をきたさないように、妻はさっそくにベランダへ出す仕事をしていたのです。
そうしたら、なんと、アオスジアゲハの終齢幼虫がベランダを歩いていていたのだそうです。
1006_3aosuji1 2014.10.6
まぁ、透き通ってきれいったらありゃしない。
葉にとまっていて飛ばされてきたのではないでしょうか。
自分で歩いてきたというには無理がある。
ベランダに出てよかったわあ、とまあ、妻の喜ぶこと。
蛹になる前のウォンダリングもあったのか、かなりのスピードで歩いていたそうです。
さっそくアオスジアゲハたちの飼育ケースに入れてやりました。
無事、蛹化・羽化できますように。
1006_15jorougumoniwa
庭のジョロウグモです。
1006_9jorougumosoto
外からしか見えないツバキの木の上のジョロウグモです。
暴風雨でどうなっただろうと、心配しながらみたら、全く普通通り。
すごいものですね。
巣網も健全。クモもがっしり。
下の写真ではオスも一緒に元気そう。
台風をやり過ごしてしまうタフさには頭が下がります。
   そうそう簡単にくたばりはしないさ、かかしじいさんよ。
ハードボイルドだなぁ。
1006_11oohanaabu
オオハナアブがキバナコスモスの蜜を吸っていました。
1006_12tumaguro
ツマグロヒョウモンもきょとんとしてます。
風雨の弱いところに隠れていたのでしょうが、晴れ上がりましたので早速のお出まし。
いやはや、みんなすごい!うれしい!
写真には撮れませんでしたが、ほかにもシジミチョウやツチバチやいろいろ飛び回っていましたよ。
花も虫も、決してはかない存在ではないのです。
しなやかに強く生きています。

台風一過:1

★台風お見舞い申し上げます。被害はなかったでしょうか。心配です。
当地、東京の南端の辺りでは、今日午前中は暴風雨でした。雨戸を叩く雨風の音は激しいものでした。東急多摩川線も運行を見合わせていました。室内に引き籠っていましたが、寒くて重ね着していました。
昼頃から急速に晴れ上がり、気温も上昇し始めて暑くなりました。
ちょっと台風後の様子を見てこようかと2時頃、外へ出てみましたので、ご報告します。

1006_5cosmos 2014.10.6
野分に倒れるはかないコスモス、というイメージもあるかと思い、先ず見に行きましたら、ほぼすっくと立っていました。立派。
1006_8enokorogusa
エノコログサにキバナコスモスの花弁が飛んできてくっついたものと思われます。
赤いスカーフをしてお洒落なネコジャラシ。CAさんみたいだよ。
1006_6seitakaawadatisou
今の季節、午後2時というとかなり日が傾いています。
その傾いた日を受けて輝くセイタカアワダチソウ。
金色に輝いていました。
1006_10kibana
キバナコスモスも輝いていました。
なかなか見た通りの再現にはなりませんが、想像してみてください。

ご覧のとおり、倒れてしまった草木はなく、元気に輝いております。
ひとまず、ご報告します。

ヒゲナガカメムシ

0922_8higenagakamemusi 2014.9.22
エノコログサにヒゲナガカメムシ。
お、ポパイ君だ、とパチリ。
パソコン画面で見れば、向こう側にもう一匹いたらしい。
「ヒゲ」が写っていますね。
さすが「ヒゲナガ」な「カメムシ」だ。
ナットク。

キチョウ

0922_7kityou1 2014.9.22
ちょっと見づらいですが、キチョウが地面すれすれを飛んでいました。
0922_7kityou2
休み休み飛んでいる感じで、普段の私の散歩順路にとまってしまいました。
邪魔したくなくって、引き換えし、先に外を回ってくることにしました。

この日、22日はすごい「チョウ・デー」でした。写真を撮るヒマもなし。
アゲハ・アオスジアゲハ・ツマグロヒョウモンが三つ巴で絡まりあって目の前を飛んだり。
バシバシ音がするんじゃないかという激しさでしたね。

キチョウに遠慮して出てきたのだし。
キタテハにも再開したし。
いつもの顔なじみヤマトシジミ、イチモンジセセリも飛ぶ。
イチモンジセセリが耳元を飛ぶと、ぶんぶん羽音がします。
茶色のチョウだし、羽音がすごいし、知らない人は怖がるかもしれませんね。
かわいいんだけどな。

チョウだらけ、でした。

★ここで一発あきれるようなじいさんギャクを。
「いちゃりば ちょおでぇ」
行きあう人は皆兄弟。

「いちゃりば 蝶Day」
行きあうチョウも皆兄弟。

シコンノボタン

0922_6nobotan1 2014.9.22
咲きました。ちょっと扁平かな。
もう少し「カップ状」になるはずなんだけどな。
最初の花は「先駆者」ですもの、いろいろ苦労も多いでしょう。
0922_6nobotan2
このオシベが不思議なんですよね。
0922_6nobotan3
他の花では見ない姿です。

シコンノボタン「紫紺野牡丹」 
別名:スパイダーフラワー

オシベの姿をクモの脚に見立てたのでしょうね。
うなずけます。

0923_3nobotan1 9.23
一日の花です。
0923_3nobotan2
面白いことに、この花弁、落ちてからも長く色褪せないのです。
きれいだね。
0923_3nobotan3
続々とつぼみがふくらんできていますから、そのうち毎日見られるようになるのではないかな。

トカゲ

0922_4tokage 2014.9.22
あら、こんなところにいたの、と妻の声。
ハチの陰から出てきたのはトカゲ。
カナヘビより、これの方が金属光沢があって「カナ●●」という名前にしたくなりますね。
金属製のようだ。

ニラ

0922_2nira 2014.9.22
花の時は終わり、実の熟成の時へ移行。
それぞれ自分の仕事を果たして去っていく。
人間もかくありたい。
わたくしも、また。
{もう自分の仕事は果たしちゃったからなぁ。人生最後の大仕事=ちゃんと死ぬこと、が残るだけですね。}

コニシキソウ

0921_18konisikisou 2014.9.21
時々思い出して腰をかがめてみます。
アリが来ていますね。
ここに写っているのはほとんどが花のようです。
花弁がないので、花とは思えない姿ですが、蜜を出してアリを呼んでいるのだそうです。
花弁は「視覚的」に花を探す昆虫に有効。
アリに頼るのなら花弁はなくていい、ということですね。

サザンカ

0921_16sazanka 2014.9.21
またサザンカのつぼみが赤くなってきました。
今度はストレスの少ないのびのびとした花が咲くかしら。
見ていましょう。
時々暑い日もありますが、秋は深まっていきます。

キタテハ

0921_15kitateha1 2014.9.21
翅がぼろぼろになったツマグロヒョウモンかな、と思ったら、キタテハですね。
久しぶりに会った気がする。
0921_15kitateha2
キバナコスモスは虫たちに大人気です。

0922_16kitateha1 9.22
翌日は柵の横棒の上で出会いました。
樹皮という感じですね。
0922_16kitateha2
顔つきはツマグロヒョウモンと似ています。
前脚を畳んで胸に引きつけているのも同じ。

「幼虫の食草はカナムグラ」という記載が多いのですが、我が家の周辺にあるのかなぁ。よくわかりません。
タテハチョウの幼虫たちの「ド派手さ」はやはり持っているようでして、苦手な人はびっくりでしょう。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/index.html
幼虫図鑑です。索引からキタテハへたどってみてください。

成虫で越冬するはずです、元気でね。

ムラサキツユクサ

0921_14murasakituyukusa 2014.9.21
秋にもまた花を咲かせているのですが、ちょっとストレスがあったようで。
花弁の縁がまくれてしまいました。
不思議な感じの花になりました。

オジギソウ

0921_9ojigisou 2014.9.21
実の成熟過程を見ています。

0924_5ojigisou 9.24
豆っぽくなってきました。

0927_6ojigisou 9.27
中の種が膨らんできました。

0929_11ojigisou 9.29
もう一つ別の花からの実です。

オジギソウはマメ科ですから、「豆が生る」というのは当然ですが。
普通もう少し花と実のイメージが結びつきやすいですよね。
あの丸いピンクの「球」と「豆」はちょっとかけ離れていますね。
面白いものです。久しぶりに見たので楽しくて仕方ありません。

イチモンジセセリ

0921_8itimonji1 2014.9.21
f14、フラッシュ使用
細かい毛から反射してくるので、毛の奥からの虹色っぽい構造色がみづらい。
0921_8itimonji2
f14、フラッシュなし
このほうが構造色は見やすい。
ただぶれやすくって。

ベッコウガガンボ

0921_7bekkougaganbo1 2014.9.21
妙なものを見ました。
ランタナの葉陰に何かいる。
内蔵フラッシュの影になるので、どうもうまく撮れない。
初め、ぐちゃぐちゃで、さっぱり何だかわからない。
曲がりくねってますので、何かの昆虫2匹の交尾かとも思いました。
頭とか腹とか、うまく見えてこないんですね。
0921_7bekkougaganbo2
頑張ってカメラを横倒しにして、フラッシュ光の影にならないようにしたんですが。
翅とか頭がなんとなくわかってきたのですが、腹の具合がどうもよく把握できません。
パソコン上で見ると、平均棍がありましたので、明らかにハエ目ですが、それは後知恵。
現場ではそれどころではない。シリアゲムシとか、ハチとか、さっぱりわかりませんでした。
0921_7bekkougaganbo3
ここまで。
葉を揺らしてしまったので飛び去りました。

いろいろ悩みながら調べてみました。
シリアゲムシとは「口」が違います。
ベッコウガガンボが該当するようです。
ガガンボかよぉ~、っとため息が出ました。
初めて見たガガンボでした。

↓下のサイトに写真があります。
http://www.hegurinosato.sakura.ne.jp/2bangura/vi_abu_hae/gaganbo_01.htm
http://mushinavi.com/navi-insect/data-gaganbo_bekko.htm

私が撮った写真の個体は、触角が目立ちますね。おそらくオスでしょう。
蚊でもオスの触角は同じようです。

この狭い庭に、未だに初めて見る昆虫が来るとは。
恐ろしいなぁ、庭を散歩すると「昆虫」に出くわして、帰ってこられなくなったりするからなぁ。
虫遭難です。

2014年10月 3日 (金)

蒸気圧

★蒸気圧
単純化した思考実験をしましょう。
・丈夫な容器に圧力計をつけて、内部を真空にします。圧力計は「0気圧」を示しますね。
{注:大気圧を0気圧に取るゲージ圧ではありません、絶対圧力です。念のため。}
・温度は20℃としておきましょうか。
・容器内に水を適量入れます。容器内の空間の容積は減りますが、真空なのですから0気圧のままです。
・すぐに水の表面から水分子が空間内に飛び出し始めるでしょう。初めは飛び出すばかりでしょうが、空間内を飛び回る分子が増えると、また液体の水に戻ってくる分子も増えます。
・やがて。表面から飛び出す分子と、戻ってくる分子の数が等しくなると、見かけ上変化が無くなります。
 これを「平衡に達した」といいます。
・この時、圧力計はどうなっているでしょう。空間内に水蒸気という気体があって真空ではなくなりましたから、その気体の圧力を示します。
これが「20℃での水の蒸気圧」というものです。
・温度を上げると、水面から飛び出す分子が増えて、新たな平衡に達します。空間を飛び回る分子数が増えていますから、圧力も上がります。
・このように、温度が上がると蒸気圧も上がります。
・温度と蒸気圧の関係をグラフ化したものが「蒸気圧曲線」です。
Joukiatu
・グラフで、Aは1気圧、20℃のあたりです。
・温度を上げていくと80℃くらいで、約0.5気圧になることがわかります。
・さらに温度を上げ、100℃というBまで来ますと、どうなるでしょう?
・蒸気圧が1気圧になりました。
・密閉容器では単に、1気圧になったというだけですが。
 もしオープンな容器に水を入れて100℃まで熱すると「沸騰」しますね。
 水面を押す大気圧が1気圧。水の蒸気圧が1気圧。こうなると水の内部のいたるところで蒸気になることができるようになり、ぼこぼこと泡を立てて沸騰するわけです。加える熱は水が液体から気体に変わることに使われ、温度が上がらなくなります。これが「沸点」。
・水が無くなって全部気体の水になると、状態の変化が無くなりますので、加えた熱で水蒸気という気体の温度が上がりはじめます。Cでは110℃を超えた気体の水蒸気になるわけですね。
・水は100℃で沸騰する、ということがあまりに強烈に頭に沁みついて、水蒸気は100℃だと思い込んでおられる方がいます。でもそれは間違いでして、気体は熱すれば温度が上がる。水蒸気も熱すれば温度は上がるのです。

・さて、水を加熱して沸騰するという過程をグラフ上で見ましたが。
このグラフ、書き込んであるように、水の状態を示しているともいえるのです。
水という物質は1気圧、20℃では液体である。1気圧、110℃では気体である。
こういう読み方ができるんですね。
曲線より上では液体、下では気体なのです。
蒸気圧曲線はその境を示しているのです。

●では(本題)
「3気圧、130℃の水は液体です。」 Dのところです。
圧力鍋の中などはこういう状態ですね。1気圧以上を保って、100℃を超えた水で調理するわけです。
100℃を超えていますので「過熱水」といいますね。
このDを出発して、少しずつ圧力を下げたらどうなるでしょう。
2.7気圧くらいのところで曲線にぶつかりますから、この圧力で気化が始まります。
圧力の低下がおだやかなら、液体の水は穏やかに気化します。
圧力鍋の圧力逃し弁では、1気圧を超えた一定圧を保つように圧を逃しますので、100℃を超えた一定温度で沸騰が続きます。
ところが、突然2気圧とか、更に低い1気圧にさらしてしまったらどうなるでしょう?
圧力鍋でいえば「事故」です。
1気圧において130℃の液体の水は存在しえませんので、全部一瞬に気体になってしまいます。
これが「水蒸気爆発」なのです。

★9月27日の御嶽山で起こったことはこれに近い出来事だったと私は想像しています。
{もちろん温度や圧力のスケールは相当違うでしょう。出来事の「性質」をここでは考えています。}
山体の中に地下水が溜まっている。下からマグマがこれまでより上がってきて、地下水を加熱した。
周囲の岩盤はそれなりに丈夫で、水の温度が100℃を超えても蒸気圧に耐えられた。
加熱は続き、温度が100℃をはるかに超えた過熱水が溜まった。
周囲の岩盤の耐える力が限界にきて、マグマの動きによる振動などで岩盤破壊が起こり始めて、高い蒸気圧のために破壊は広がり、過熱水が急激に1気圧近い圧力まで減圧された。
そのため、液体でいられなくなった過熱水は爆発的に気化し、岩や土砂を吹き飛ばしながら噴出した。
おそらくこれに近いことが起こったものと考えます。
圧力が高まれば、いずれ岩盤の破壊が起こることは確かですが、それが「いつなのか」を予測することは非常に難しいことです。火山噴火予知の難しさとはこういうものです。

10月2日の朝日新聞の記事に

 28日には、産総研の別チームが採取した火山灰を現地で顕微鏡で観察した。熱水などで変質した岩石片がほぼ全てで、新たにマグマが冷えてできたガラス質の物質は確認されなかった。変質した岩石片は、古い岩石が爆発で噴き飛ばされたもので、結果は火山噴火予知連絡会が同日、「水蒸気噴火だった」との見解を示す根拠の一つになった。

こういう表現があります。
「ガラス質の物質」というのは。
溶岩がゆっくり冷えると結晶が成長しますが、急激に冷えると結晶化することができず、液体がそのまま固化したような「ガラス」状態になります。そういうものです。
それがなくて、「熱水で変質した」岩石だったということは水蒸気爆発の一種だったということですね。

詳しいことは火山学者が検証すると思います。
これはあくまで素人の推測ですから信用しないでください。
{まだ「考えて」います。続きは後で。}

キバナルコウソウ

0921_1kibanarukousou_2 2014.9.21
あらら、キバナルコウソウもたまにはしくじる。
四角くなっちゃった。
そんなこともありますよ。
生きるってことは相当にアバウトなことなんです。
あんまり「きちっと、しっかりと」って構えないことですね。窮屈でいけない。
ゆるゆると参りましょう・生きましょう・逝きましょう。

ツマグロヒョウモン

0920_4tumaguro 2014.9.20
スゴっ。
ケースから顔を出した瞬間です。

生きるのも欲、死ぬのも欲。
欲にまみれてないで、欲なんて全部捨てちゃいなさいな、とツマグロヒョウモンが言っておりますよ。
生きられる限りを生きればいい。
悟りを開くとこういう表情になります。
美しいですね。
法事から帰ってきて、ツマグロヒョウモンに心癒される案山子なのでした。

オシロイバナ

0920_2osiroibana1 2014.9.20
この日は一日中、小雨模様で、肌寒い日でした。
朝、法事に出かけようと車を準備していたら、花が、寒いよ、と言っています。
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どの花もこんな感じ。
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花に見送られて出発しました。

66歳にもなると、いろいろ法事も多くなる。
一方、66歳にもなると足腰も弱ってきます。
私は寺までは車で行けるけど、山の中腹の墓へは登れなくなって久しい。
私が法事へ行けるのはそろそろ終わりだなぁ、と思っています。
どうせ、みんな地球に還ったのだから、どこにいても一緒なんです。
私の墓標は地球です。
墓に入る気は毛頭ありません。

変化朝顔

0920_1henka1 2014.9.20
毎日咲き続ける「並」の花。こちらは一日花。
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獅子咲きは一日目は赤紫。
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「硬い」状態。まだ中の様子が見えません。

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青紫に変わって、緩んできて、裏返しにしかけた筒、のような構造も見えてきます。
ユニークな花で、毎朝雨戸をあけるのが楽しみです。
でもなぁ、そろそろ終わりの時期も近づいてきた、と思います。

アゲハ羽化3匹

0919_15ageha 2014.9.19
3匹で、出たいよ、と騒がれまして。
慌てて蓋を開けたら、一瞬にして飛び去ってしまいました。
ものすごい飛翔力です。
閉じ込めちまった、ゴメンナ。

セスジスズメ

0919_12sesujisuzume 2014.9.19
私が、セスジスズメの幼虫が「縦」になっている、と妻に報告しました。
妻は見に行ってきて「横」だったわ、と。
話が合わないな、と二人で見に行ったら2匹いました。それぞれ縦と横でした。
先日庭にいたセスジスズメの幼虫を線路際に放しましたが、たぶんあいつらです。
2匹とも無事ホウセンカにありついたようです。
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この際、記念にスケールを入れてあげよう。
ものさしは10cmですから、そんなサイズ。
約10cm。大きいでしょ。
有毒でもなし、ただひたすらに「でかいイモムシ」ですので、大騒ぎなさらないよう。
成虫はカッコいい三角翼のガです。
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見ていたら、すごいものを発見。
ウンチ、巨大ウンチ!
1.5cmを超えています。
オオスカシバだってこんなウンチはしない。
チョウたちのウンチもここまででかくはない。
巨大ウンチがあって、そばに巨大イモムシがいれば、これは因果関係アリだよな。
おそらく、このウンチはセスジスズメの終齢幼虫のウンチです。ほぼ間違いない。
すっげぇなぁ。妻と二人で、感激というか、茫然というか。
なんだか笑ってしまうのでした。
立派なウンチは元気な証拠。
立派な蛹になって、立派な成虫になってください。

赤ちゃんを育てている時、おむつのウンチ見て、まあ立派なウンチねぇすてきねぇ、って喜びますよね。
生きるということはウンチをするということでもあるのです。
ウンチを尾籠だと嫌わないでください。
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ちょっとトリミングして、お目目が二つ。
元気でかわいい幼虫です。

http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Theretra_oldenlandiae_oldenlandiae.html
成虫の写真ならここがいいかな。

ヒメハラナガツチバチ

0919_9tutibati1 2014.9.19
ホトトギスの葉の上にいました。
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細長いので、多分オスでしょう。

この季節、地面近くの低いところをすごい高速で飛び回るハチがいます。
0921_6tutibati 9.21
飛んでいることはわかっても、姿なんかまるっきり見えない、という飛び方。
写らなくてもともと、えいやっ、とコンデジのシャッターを切ったら、写りましたね。
おそらくヒメハラナガツチバチのオスです。
むやみと手で払ったりしないでください。怖がるべき相手じゃない。
ほっとけばいいです。

シコンノボタン

0919_8nobotan 2014.9.19
もう開きそうなのですが、なかなか。
すごい紫色。

0921_4nobotan1 9.21
最初の花のストレス・ひずみでしょうか。
のびのびと開ききれませんでした。
0921_4nobotan2
次の花の準備も進んでいます。
待ちます。

アブラムシ

0919_7aburamusi 2014.9.19
一瞬、なんだろ?と戸惑いましたが、有翅タイプのアブラムシですね。
種の同定は出来かねます。
下のサイトで、翅のあるタイプの写真を見ましたが、私には識別できませんでした。
ただ、我が家の近くにクリはないと思います。ボウガシは庭にあります。
さて、わからん。きっと、どっちかです。

http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/05kamemushi/yokobai/kashio/index.html
カシオオアブラムシ

http://mushinavi.com/navi-insect/data-abura_oo_kuri.htm
クリオオアブラムシ

ルリマツリ

0919_5rurimaturi1 2014.9.19
独特の「つや」がありますね。これが素敵だ。
花の写真を撮った意識しかありませんが、右の方に昆虫が写っています。
0919_5rurimaturi2
トリミングしたら。
アブでしょうね。ハチではないです、顔が違う、ハエ目の顔。
何というアブかはわかりません。
思わぬところに虫が写る、そういう庭です。

ツマグロヒョウモン

0918_19tumagurohyoumon 2014.9.18
金色のチョウ=Golden butterfly というところをご覧ください。

0919_16tumaguro1 9.19
羽化した後、こういうように脱け殻につかまっていてくれるといいのです。
足元がしっかり固定できて落ちることがない。
アオスジアゲハの場合、脱け殻から上へ歩こうとするものだから、よく落っこちます。
きちんと蛹の周りに足場のティッシュペーパーを垂らしておいてあげないといけない。
0919_16tumaguro2
メス。
蛹の内部に畳み込まれていた翅が見事に展開される。
これはすごいことです。
軽くて丈夫な翅。
人間の技術はここまでは遠く及びません。

ヒメグモ

0918_16himegumo 2014.9.18
母グモがいなくなった巣。
子グモももうほとんど解散。
0918_17himegumo
こちらは母グモが面倒をみている巣。
子グモがずいぶん大きくなりました。

0919_11himegumo1 9.19
肉眼で見たとき、母グモがいなくなったと思いました。
で、撮影してパソコンで見たら奥の方に母グモがまだいますね。
0919_11himegumo2
子グモの頭胸部が大きくなり、単眼が見えているような気もします。
確かに「育てて」います。

2014年10月 2日 (木)

サザンカ

0918_15sazanka 2014.9.18
おや、つぼみが赤くなったぞ。
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咲きました。
ちょっと花弁の縁がまくれています。
私が時々言う、最初の花に見られる「ひずみ」のようなものでしょうか。
どんどん咲くようになると、のびのびと健やかな花になってきます。
木枯らしピープー、はまだまだ先ですが、サザンカの季節が近づいていることは確かですね。

コミカンソウ

0918_14komikansou1 2014.9.18
コミカンソウの実のなかが見たくなりました。
0918_14komikansou2
すごく、硬いです。
懸命に爪を立てて割ってみました。
中に種が入っていますね。
熟したら取り出しやすくなるのかなと、時々思い出して葉を裏返して見ると、いつのまにか実は散ってしまっている。
未だ熟した実を見られずにいます。

ミツバチ

0918_11mitubati 2014.9.18
ヤブガラシの花の蜜を飲むミツバチ。
スズメバチのような圧倒的な迫力はないですね。
でも、蜜を集めている働き蜂は生殖能力はないけどメスですから、産卵管から変化した「針」を持っています。
ミツバチがかわいい、と子どもが手を出すのはまずい。
童話の中ではないので、いくらこちらが善意でもハチには通じない。
自分が攻撃を受けたとなれば、必死になって抵抗し刺します。
針は返しがあって、抜けないようになっていますので、腹からちぎれて刺さったままになります。
ハチの方は間もなく死にます。
幼い人は「物語世界」に棲んでいますので、大人が気を付けましょう。
ミツバチさんは一生懸命お仕事をしているのだから邪魔してはいけないね、とか。
いくら、かわいく見えても気を付けてください。
つまむ、とか、そばに来たので手で払いのける、というのはまずいです。
もう一つ、ハチの攻撃性を引き出すのは、巣への攻撃。
集団で巣を守ろうとしますので、危険です。
巣のそばにいたって、何もしなければ、体にとまることはあっても刺しません。

むやみやたらと怖がらずに、相手を知って、適度な距離で付き合いましょう。

キイロスズメバチか

0918_8kiirosuzumebati1 2014.9.18
外のアジサイの葉にいました。
初め、大型のアシナガバチだと思いました。
セグロアシナガバチにしてはちょっと腹部が太いな、とも思いましたが。
0918_8kiirosuzumebati2
腹部にも細かい毛があるようです。
セグロアシナガバチの腹はつやつやしていたと思います。
なんだ?え、スズメバチだな。
顔まで見えればはっきりわかるんですが、多分キイロスズメバチだろう、というところまでしかわかりません。

私としても若干緊張しました。
いえ、私が襲われるということは、このシーンではありえません。
そうじゃなくって、もし、近くで営巣していた場合、まずい。
巣を守ろうとして、近づいた人が刺されることも多い、特に秋は。
もしそうなら、区に連絡して駆除しなければなりませんね。
で、妻にも話して、もし頻繁に見かけるようだったら教えてほしい、と頼みました。

さて、その後。
スズメバチも大型のアシナガバチも、全く見ていません。
どこか、離れた場所に巣があって、狩りに出かけてきて、休憩中だった個体のようですね。
ほっとしました。生活圏がオーバーラップするのはやっぱりまずいよな。
大丈夫のようです。

オオハナアブ

0918_7oohanaabu1 2014.9.18
久しぶりに見かけるオオハナアブです。
一瞬「キオビ○○」かと思いましたが、いや、あれはオオハナアブだと思いなおしました。
0918_7oohanaabu2
コロンとしてます。
複眼に模様があるはずなのですが、写させてくれませんでした。ザンネン。
幼虫は、嫌われ者の「オナガウジ」で、水中生活をします。呼吸用の管を水面に出して、幼虫本体は水の中。
我が家の小さな池で生活していた可能性はありますね。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-b3ef.html
↑ここにオオハナアブ成虫の写真をたくさん載せてあります。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-2f7f.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/post-7530.html
↑この二つは「オナガウジ」。
苦手な方は見ない方がいいです。
どんなものか知りたい方はどうぞ。

サツマイモ

0918_6satumaimo 2014.9.18
こちらは食材として食べた残りの端っこを植えておいたサツマイモ。
なんだか、すごく伸びて繁ってきた。
前の記事のタンポポとは多分、根の張り方は違うだろうなぁ。
まるっきり耕していないところで成長していますので、芋は成長できないよなぁ。タブン。
ただ、芋の端っこを植えたらこんなに成長するんだということを知った妻。
来年はこのあたりの他の草を除けて、耕して、植えてみようと思っているようですよ。

タンポポ

0918_3tanpopo 2014.9.18
地面すれすれで咲くタンポポ。
雑草ではないですが、雑多で雑然とした庭に咲く花ではあります。
地面は硬いはずですが、おそらく深く根を張っていることでしょう。

スイレン

0918_1suiren1 2014.9.18
スイレンがポツリポツリと咲いてくれます。
複数の花が同時には咲かない。
0918_1suiren2
次の花は水の中に控えている。
なんでかな。一緒に出てきたっていいじゃないのね。

0919_3suiren1035 9.19 10時半頃
まだ眠いよ。
0919_4suiren1224 12時20分過ぎ。
お目覚め。
午の刻を過ぎるころから開き始める。
未の刻の花=ヒツジグサ
ということをしっかり理解しました。
0919_17suiren1533 15時半ころ
もう眠くなってきちゃった。

今年初めて自宅で咲いたスイレン。
ご報告を続けます。

セスジスズメ

0917_26sesuji 2014.9.17
もう庭のホウセンカがない、外へ連れてってやろう、と、私が素手でつまんでケースへ。
こういう幼虫が植物にしがみつく力はものすごい。うっかり強引に引っ張ったら体がちぎれても頑張ってしまう。以前、シャクトリムシを引っ張って体がちぎれてしまったという苦い経験があります。素手で、相手の体の状態を探りながら、どの程度の力でくっついているか、きちんと自分の手で感じ取りながら、そっとつまんで離さなければなりません。
手触りはひんやり。おっと思うほど冷たいです。

子どもに、こういう危なくない昆虫をもたせてあげるのはいいことですよ。
そして、猫や犬やウサギなども抱いてみるといい。
猫や犬の「体温」、暖かさ、というものが身に沁みます。
自分もね。恒温動物だと、認識できます。
変温動物の昆虫を手に持つとその違いが認識できます。
生きものが生きるということ、について理解が深まります。
「命の大切さ」というようなことは、そのようにして体感するものではないでしょうか。

さて、話を戻して。
ケースに入れた幼虫を妻が線路際のホウセンカのところへ持っていって放しました。
後は自力で生きてください。

トカゲ

0917_24tokage1 2014.9.17
石の間にトカゲ。
0917_24tokage2
穏やかな目つきです。
0917_24tokage3
立派ですね。
哺乳類の四足歩行は、肩と腰の関節ががっしりしていて、脚で体を持ち上げて体幹部を真っ直ぐにして「脚で歩行」できます。
トカゲなどの爬虫類では、手脚で体を持ち上げることはできない。ですから、体をうねらせて脚を前後させて歩く。
3枚目の写真を見ていると、そんな歩行様式がよくわかります。

アオスジアゲハ

0917_23aosuji1 2014.9.17
アオスジアゲハが羽化していました。
ちょっと気づき遅れまして。
0917_23aosuji2
猛烈な勢いでケースを飛び出しました。
カメラの横を飛び上がっていく瞬間がチラッと捉えられていました。
0917_23aosuji3
そうして、7,8mはあろうかという高さまで一挙に舞い上がって行ってしまいました。
写真の中のアオスジアゲハ、よく見るとわかります。

アオスジアゲハに叱られてしまった。
早いところ気づいて、さっさと出してくれなきゃ、ダメでしょっ!
ゴメンナサイ。

マクガタテントウ

0917_19makugatatentou1 2014.9.17
キバナコスモスの花に、見慣れないテントウムシがいました。
0917_19makugatatentou2
ナミテントウの模様のバリエーションとも思えない。
あっ「わぴちゃんのメモ帳」というブログで見たあのテントウムシかもしれない!
↓ここです。
http://wapichan.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-eb3d.html
マクガタテントウ(2014.09.14)

・・・
河川敷に多いテントウムシで、
アブラムシを食べる…とされています。
・・・
花の上での遭遇率が高く、もしかしたらアブラムシだけではなく、花粉も食べているのでは?
…という気もするんだけど、どうだろう…。

わぴちゃんというのは岩槻秀明さんという自然科学系ライターの方でして、このブログからいろんなことを学んでいます。毎日チェックしています。
さて、確かに我が家は多摩川から1kmも離れてませんから、マクガタテントウが飛来してもおかしくはないでしょうね。
それにしても、ブログで読んで3日後に「初めての出会い」を果たすというのも、不思議な偶然でした。

★ところで、マクガタテントウの「マクガタ」って何だ?
考えた末、模様が「幕形」なのじゃないか、と私なりの結論。
Maku1 幕写真
こういう「幕」の形に似てませんか?
Maku2
懸垂線(カテナリー)で描いてみました。
単純化すると
y=(EXP(-x)+EXP(x))/2
こういう式で描けます。
左右対称の曲線の左側をプログラムで描かせて、コピーを作って左右反転し、二つ並べたものです。

いかがでしょう。
マクガタテントウは「幕形天道」ではないか、という推測は。
納得できるものでしょうか。

2014年10月 1日 (水)

イネ科の草

0917_17ineka2 2014.9.17
これ、なんだかよくわからない。
イネ科の植物であることは間違いないけど。
で、花が咲いているのだ、ということもわかります。
イネ科、苦手です。

ハナグモ

0917_16hanagumo 2014.9.17
まだコスモスの花にいました。
よく見たら、何か獲物を捕らえたようです。
なんでしょう?
小さなハチかな。わかりません。
この後は、ここでは見かけなくなりました。
どこかへ移動したのでしょう。

トカゲ

0917_14tokagef 2014.9.17
トカゲのオスの成体ですね。
子どもはきれいな縞模様ですが、雄の大人はこんな感じ。
飼育する気はないのですが、庭を元気に走り回る分には楽しくっていい。
子どもは特にかわいいし。
カナヘビの方が被写体になってくれるチャンスは多いですね。

ミズヒキ(被写界深度)

0917_12mizuhiki 2014.9.17
なんというか、被写界深度の説明用の写真ですね。
それを意識して撮ったのではありますが。
カメラの絞りは「f2.8」。
明るいレンズです。
合焦のポイントの手前も奥もぼやけています。
絞りを絞り込むと、ピントの合う範囲・深さが広がります。
小さな昆虫などをいつも相手にしている私はどうしてもこの被写界深度に頼ります。
かなり絞り込んで、日中でもフラッシュを使う。
シャッタースピード優先で、手ぶれをほとんどしない100分の1秒くらいに設定しておいて撮影してもいいんですけど、花なんかは。そうすると「うつくしいボケ味」がでますが。
なかなかむずかしいや。

肉眼で
★夏の暑い日に、水のシャワーを頭から浴びます。{冬でもいいけど。シャンプーの後で。立った状態がいい。}
顔を下に向けて、髪の毛から落ちていく水滴をぼんやり眺めます。(焦点を合わせようとせずに)
落下を始めて顔に近い水滴はボケて見えます。それが一瞬くっきりと見えたのち、またぼやけて遠ざかっていきます。
近眼の私にはこの現象がよく見える。
普通の視力の人でも、きちんと意識すれば見えるはずです。水滴を目で追わないのがコツです。

★ぼんやりと細かい字を見る。懐中電灯で片目を照らすと、連動して両眼とも虹彩が縮む。
すると、一瞬見ている対象がくっきりしたりします。これはすぐ脳の方で補正してしまうんで、瞬間的な出来事です。

★鏡に顔を写して、自分の左目の像をきちっと見ます。で、右目を掌で覆う。すると右目が暗くなるので、右目の虹彩が広がるのは当たり前として、暗くなっていない左目の虹彩も連動して広がります。自分の目の虹彩が広がるのが見えます。
結構おもしろいんですが。自分の肉体を観察し慣れていない人には不気味に見えるかもしれません。
生物教師の時は、こういう自分の肉体を観察してレポートせよ、というのをよくやりましたっけ。
★もうひとつ。
明るい部屋で、どちらか片方の目を掌で覆い、4~5分そのまま。
で、手をはなして、室内や屋外を見て。
片目ずつつぶってみてください。
それぞれの眼で見る世界の色や明るさが異なっていますよ。
そのうち元に戻りますけどね。
しばらくは、変な気分。
自分が自分の眼で見ている世界が、眼の状態や脳の状態に依存していることがわかります。

セスジスズメ幼虫

0917_11sesuji1_1 2014.9.17
この間掲載した時、幼虫がいたのは池のそばのホウセンカ。
そのホウセンカはもう葉がなくて、茎だけでした。
そうしたら、まだ食べたりなかったのでしょう、1mほど離れたところの、ランタナの下付近のホウセンカに移動してきたようです。ぼんやりとランタナの花が写っていますね。
0917_11sesuji1_2
しっかりと抱えて食べています。
一旦、地面に下りて、1m移動して、別のホウセンカに登った。
人間から見ればそうたいしたことではないですね。
視覚的に両方のホウセンカが見えていますので、こっちがダメならあっちへ行こう、と考える。
でも、小さな側単眼しかない10cmの幼虫から見たら、世界はだだっ広い。

地面に下りても、1m先のホウセンカが「見える」とは思えませんが。
それほどの「形態視」ができるとはおもえないからな。「明暗視」に毛の生えた程度の視力だと思うんですよ。
視覚による方向決定は多分ない。
となると、むやみに歩き回ってもしホウセンカがなければ飢えてしまうのだし、何かの手がかりがあったのではないか。
「におい」のような、空気中を漂う分子があるのかなぁ。

あるいはひょっとして
地面に下りた地点を中心にして、螺旋を描きながら少しずつ広く探索する、ということでしょうか。
自分がいた一株の近くに別の株がある可能性は高い、螺旋型の探索はそれに賭けることになりますね。
0917_13sesuji_2
花好き虫嫌いの方には申し訳ないのですが、まだ葉のある株が見つかってよかったね、と喜んであげたくなるのです。

★ツマグロヒョウモンの幼虫も地面をよく歩く。
スミレの一株を食べ尽したら、そばにまだあるはず、という探索方針ではないか、とおもうのですが。
あぶなっかしくって、スミレのそばは足元要注意なんですよ。
踏み潰したくないですからね、ゼッタイ。

ホタルブクロ

0917_9hotarubukuro 2014.9.17
この間、完全に乾燥した実をばらして種子を見たというのに。
今も咲き続けているんですよ。
今年はどうなっているのかな。
いろんな花が思い込みを破壊してくれる。
ありがたいことです。

スイレン

0917_7suiren1 2014.9.17
これが4輪目のつぼみかな。
水面から顔を出しています。
0917_7suiren2
これは5輪目のつぼみ。
まだ水面下です。
水のなかですから、茎から送られてくる酸素や栄養だけが頼りですね。
空気中で成長・開花する花とはまた違った生理的特性があるのでしょう。
そういうことって研究した人いるんだろうな、知りたい。

コスモス

0917_4cosmos1 2014.9.17
ハイビスカスの隣のコスモス。
この場合は、ベランダなのでぶれを気にせず構えられる。
0917_4cosmos2
なんだかこう、光が湧きたつ、ような感覚になりませんか?
輝いていました

ハイビスカス

0917_3hibiscus1 2014.9.17
狭いベランダのプランターでたまたまこういう向きに咲いたハイビスカス。
アングルの選択肢が非常に狭い。
で、普段ほとんど見たことのない背面を見てしまいました。
0917_3hibiscus2
体をひねってちょっとだけ前側から。
0917_3hibiscus3
つぼみを見たら、ああそうだったんだ!
ここで見えているのは花が開いた時の背面なんですね。
当たり前なんですが、今頃気づきました。

ユウゲショウ

0916_14yuugesyou 2014.9.16
私の思い込みを厳しくただすべく、今だって咲くんだ、と主張するユウゲショウ。
ちゃんと物事を「見る」ということの難しさが身に沁みます。

私たちって、見たいものしか見ていないのですね。
私が見ていると思っている世界は、私の脳が解釈したものに過ぎない。
みんなが同じように世界を見ていると思うのは、言語によるもので、きっと同じものを見ているのだろう、という思い込みなのでしょう。

私には見えないものを見ている人がいる。
私には見えないものを見ている動物たちがいる。
私には感じ取れない世界を感じとっている「生物たち」がいる。
世界は多様なのです。
私はその一断面しか見ていない。

ルコウソウ

0916_13rukousou1 2014.9.16
四の
0916_13rukousou2
五の

「四の五の言わないの」とご立腹です。

しのごの【四の五の】
  {連語}めんどうなことを,あれこれ言うようす。
パーソナル現代国語辞典より引用

四の五の言う(しのごのいう)
なんのかのと文句を言う。とやかく言う。
広辞苑第六版より引用

中国語では「説三道四(せつさんどうし)」というそうです。
「三を説き四を道(い)う」ですかね。
「三と言い四と言う」かな。

イチモンジセセリ

0916_11itimonjiseseri 2014.9.16
またしても擬人化したくなる「顔」を撮ってしまいました。
笑ってますか?
年寄りっぽいかなぁ。
虫の顔というのもなかなか味わい深いものです。

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