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2014年9月 8日 (月)

傾斜20〜28度の急斜面とは

★↓この記事で
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cb95.html
2014年9月 3日 (水)「広島の土砂災害での土石流の速さについて」
「傾斜20〜28度の急斜面」という話がありました。

この「傾斜20〜28度の急斜面」というのをイメージできるでしょうか。
普通の感覚でいうと、「絶壁」という感覚になると思います。

30度、60度、90度の三角定規はポピュラーです。あれを手に取って見ると30度なんて大した傾きじゃないという気がします。
あるいは、時計の5分の角度が30度。これもそう大きな傾きには思えない。

ところが、30度の坂の下に立つと話が違う。

★今年の1月、CMで話題になったらしいのですが、松江市の江島と鳥取県境港市を結ぶ江島大橋は、松江市側で6.1%の勾配だそうです。水平方向に100m行って6.1m上がるという坂です。
0.061のコタンジェントを取りますと、3.5度ですね。これが「話題の急坂」になるわけです。

私の新聞記事データベースを検索してみたら

   「広島はつかいち大橋」の勾配は最大で6%。→3.4度
   兵庫県西宮市の「西宮大橋」も勾配が6%。
   大阪湾にそそぐ尻無川河口にかかる「なみはや大橋」最大の勾配が6.95%→4度

車のアクセルを床まで踏み込まなければ登れないだろう、という意味で「ベタ踏み」というのだそうです。
普通の乗用車の最大登坂能力は30度前後だったと思いますから、実際にはベタ踏みしなくても登れるはずですが。
ジープなんかは45度とかいいます。45度って勾配でいうと「100%」です。

長崎市の通称「変電所の坂」は角度でいうと約20度→勾配では36%ですが、このあたりが一番きつい坂のようです。

ちなみに、三角定規の30度。√3進んで1上がる。これ勾配にすると58%です。
山の斜面の30度はきつい。ご了解ください。

★電車の場合、1000m行って何m上がるかという「‰(パーミル)」で表示しますね。
箱根登山鉄道で最大80‰(8%)の勾配です。

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