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2014年9月11日 (木)

人体の水分量

(数字の話)水分量、高齢者は5割(朝日新聞 2014年9月2日)
 成人の体は体重あたり60%が水でできている。細胞の内部に40%、血液など細胞の外部に20%ある。
 「みずみずしいという言葉がある通り、新生児では80%、子どもでは65%が水分。年齢とともに減っていきます」。兵庫医科大の服部益治教授はこう語る。65歳以上の高齢者では細胞内の水が30%と少なく、全体で50%になるという。
(中略)
 成人では1日約2・5リットルの水が失われる。尿や便で1・5リットル、汗で0・1リットル、残りの0・9リットルは呼吸や皮膚などから水蒸気で出て行く。飲み物で1・2リットル、食べ物で1リットルを補えば、栄養素の分解で生じる水分が0・3リットルあり、収支が合う。高齢者は食事量が減りがちなので、注意が必要だ。

この短い記事で、お話ししたいことが2点ありまして。
{どちらも私の生物の授業で話したことではあるのですが、}

:前の記事の終わりの部分
「私ゃ干からびた「大人」だもんね。」
やっぱりね、「65歳以上の高齢者では細胞内の水が30%と少なく、全体で50%になる」のだそうですよ。
私もう66歳の高齢者だもんな。体重の半分しか水っ気がないんだなぁ。
赤ちゃんは「みずみずしい」もんなぁ。
人間、歳を取ると「干からびる」ものなんです。
悪あがきはやめて、受け入れましょう。効きもしない変なサプリメントやなんかで、お金を失うのは損ですよ。
{もしね、水分量80%の爺さんなんかがいたら、気持ち悪いでしょ。逃げるよね、そんな爺さんに会ったら。}

:「栄養素の分解で生じる水分が0・3リットル」 ←この記述。
炭水化物や脂肪には水素原子が入ってますよね。体内で炭水化物や脂肪を代謝すると、この水素原子から水ができるんです。グルコースの場合で書くと

6126+6O2→6CO2+6H2

簡略化して書いてあります。(本当はもっと複雑ですが)
ほら、水ができた。これが代謝水です。
人間の場合、この水を意識することはあまりないのですけどね。
北アメリカの砂漠にすむカンガルーネズミというネズミの一種は、水を飲まなくても生きていられるそうです。
尿をおそろしく濃くする。人間の尿中の尿素は約6%ですが、カンガルーネズミの尿中の尿素は約24%です。排尿で失う水を少なくするためですね。
また、昼間は湿度の高い地中の穴にいて、活動は夜間。体表面から失う水を少なくするためですね。
こういう工夫を重ねた結果、水を液体として飲まなくても、代謝水だけで生きられるのだそうです。
すごい生き方もあるものです。

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