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2014年9月

2014年9月30日 (火)

御嶽山噴火について:私見

  

 遭難なさった方々に謹んでお悔やみ申し上げます。合掌。

・噴火の報道に接して、理科爺さんが感じるところをいくつか申し述べたいと思います。

★「水蒸気噴火」ではないかという話について。
私は
「これは高圧の過熱水が減圧によって一挙に気化した『水蒸気爆発』ではないか」
と当日のニュースを見ながら妻と話していました。

・圧力鍋の事故というものをご存知でしょうか。
圧力鍋では内部の圧力を1気圧以上に保って100℃以上の過熱水で調理するものです。
2気圧で120℃くらいというのが多いでしょうか。
圧力調節弁から過剰な圧力を逃して、鍋内部の圧力を一定に保ちます。
ところが、粘っこいものを調理して圧力調節弁が詰まってしまったりなどすると、圧力が異常に高くなります。
それでも普通は圧力調節弁自体が吹き飛んで鍋の破壊を防ぎます。
そうすると、鍋の内部の圧力が一挙に1気圧近くに下がりますが、120℃の「水」は1気圧では液体ではいられません。一挙に気体の水=水蒸気になってしまいます。とんでもない体積膨張ですので「爆発的出来事」になるのです。
鍋の内容物が天井まで噴き上げた、くらいで済めばいいとしましょう。
最悪の場合、鍋が爆弾になってしまう可能性すらあるのですから。

・御嶽山を巨大な自然の圧力鍋と考えてみます。
地下水が溜まる部分があるのでしょう。
熱源はその下にあるマグマ。
何らかの原因で、マグマによる加熱が強くなる。(マグマが少し動いて上昇したとか)
地下水は強く熱される。しかし、密閉されていて100℃で沸騰できず、圧力が上がり100℃を超える。
こうして過熱水が生成する。
過熱水がさらに熱されると圧力もさらに上がっていく。
そのうち、さすがに周囲の岩も圧力に耐え切れずに、ひびが入るかどうかして、過熱水が外界と通じてしまう
すると、圧力が一挙に下がるので、液体でいられなくなった過熱水が気化し、爆発的に噴出する。岩を吹き飛ばし、土砂を巻き込んで噴出する。温度はマグマの温度ほどには高くない。

こういう過程ではないか、と私は思いました。
マグマが上がってきた場合、よく「火口が赤く光る」というようなことがありますよね。そういうのは今回はなかった。
「噴火」というには低温のように思われる。
水蒸気と土砂の爆発的「噴出」のようでした。
また、噴気孔が複数並んでいたというのも印象的です。マグマが噴出する時とは違う気がしました。

水蒸気爆発というと、高温熱源と液体の水の「接触」による爆発的沸騰による水蒸気発生のことを呼ぶことが多いようです。
しかし私はこのように
「加圧された過熱水が1気圧にさらされて爆発的に気化する」という現象も「水蒸気爆発」である、と理解しています。

★東京大学地震研究所の資料を読みましたら、

御嶽山 2014 年 9 月 27 日噴火の火山灰について 
【要旨】
27 日午前 11 時 52 分から始まった噴火で堆積した火山灰の現地調査を実施し,噴出 量の概算値見積もりと,火山灰構成物の解析を行った。その結果,噴出量は約 100 万 トンであり,火山灰中にはマグマ由来物質が確認できなかった。9 月 27 日噴火は 1979 年噴火と同程度かやや大きい規模の水蒸気爆発であったと考えられる。 

こいういう記述がありました。「水蒸気爆発」という表現があります。
また

以上のことから今回の噴火は地獄谷の下にあった熱水溜まりが,何らかの過熱か減圧により,お湯が吹きこぼれるような形でおきた水蒸気噴火であると思 われる。

こういう記述もありました。
マグマによる加熱の強度が増して「過熱」状態が強くなったか、周囲の岩盤のひび割れなどにより「1気圧に減圧」した、と読んでいいと思います。

★さてNHKの解説では

「水蒸気噴火」と「マグマ噴火」(NHK、9月28日 14時05分)
 「水蒸気噴火」は地下の高温のマグマの熱で地下水が熱せられて急激に水蒸気が発生し、火口周辺の土砂や火山灰が水蒸気とともに吹き上げられる噴火で、次第に白色の噴煙が多くなる特徴があります。
 「水蒸気噴火」ではマグマと地下水は直接接しないため、マグマ本体はほとんど噴出されません。
 御嶽山で昭和54年と平成19年に起きた噴火はいずれも「水蒸気噴火」でした。
 一方「マグマ噴火」は、高温で溶けた岩石であるマグマそのものが火口から激しく噴出する噴火で、大量の火山灰や溶岩流、それに高温の火砕流を同時に起きやすいのが特徴です。
 平成23年の霧島連山・新燃岳の噴火や、平成3年の長崎県の雲仙普賢岳の噴火、それに昭和61年の伊豆大島の噴火などは「マグマ噴火」でした。
 また「マグマ水蒸気噴火」は地下水と高温のマグマが直接接触することで急激に膨張し、水蒸気がマグマとともに爆発的に火口から噴出する噴火です。
 伊豆諸島の三宅島では昭和58年の噴火や平成12年から平成14年にかけて起きた噴火で「マグマ水蒸気噴火」が確認されています。

このように「水蒸気噴火」「マグマ噴火」「マグマ水蒸気噴火」と分けて解説していました。
ただ「水蒸気噴火」について「地下の高温のマグマの熱で地下水が熱せられて急激に水蒸気が発生」としか言っていませんが、これでは「お湯が沸いて」発生する水蒸気の勢いで土砂や火山灰が吹き上げられる、ということになって、今回のようなやはり「爆発的」な出来事の説明としては弱いというか不足というかでしょう。
100℃を超える過熱水が減圧によって一気に「爆発的に」気化した、という解説が必要でした。
その点、28日の夜7時のニュースで解説した若い社会部の記者の方は、「圧力鍋」の例を出して解説しました。
またこの方は、記者会見の中継を聞いたそばから、ここが聞き取るべき注目点だ、というポイントを的確に示していました。
おそらく、理科系のしかるべき学科で基礎訓練を受けた方だろうと察しました。成長してくれるといいな。クローズアップ現代にも出てました。やはり火山関係の知識がある人なのではないかな。理科系爺さんの「嗅覚」に「似た者の匂い」を感じました。

★溜まっていた水の大部分が沸騰蒸発してなくなってしまったとすると、下にあった熱源のマグマがむき出しになってきた可能性がありますね。そうすると、マグマから火山ガスがストレートに出やすくなるでしょうし、次の活動はマグマ噴火に近いものになるという可能性も高くなっているのではないか、と危惧しています。

★書きたいことはまだいっぱいあるのですが、いったん切ります。

オオスカシバ幼虫

0916_8oosukasiba1 2014.9.16
オオスカシバの終齢幼虫。食べているのはヒメクチナシの葉。
左にもう一匹いまして、そいつの「しっぽ」が右のやつの腹に刺さるんじゃないか。
って、柔らかいから刺さりませんけど。
0916_8oosukasiba2
矢印で指しているのが側単眼です。
イモムシ・毛虫の眼はこういうものです。
0916_8oosukasiba3
頭の後ろに「飾り」がついているような。ご愛嬌。
しかしまあ、終齢幼虫の食欲というのはすごいものです。
ヒメクチナシの木を「剪定」してしまいました。
ま、仕方のないことで。あきらめてます。

メスジロハエトリ

0916_7mesujirohaetori 2014.9.16
メスジロハエトリは正面から見ても「目が合った」という感じになりますが。
こうやって少し後ろから見ても、なんかこう「やあ」という気分にさせられます。
「目が合った」というのとはちょっと違うかな。でも目がこっち見てますよね。

ハナグモ

0916_5hanagumo1 2014.9.16
線路際のコスモスにいたハナグモとは違います。
幼体ですが、前のより齢が高い。
膝くらいの高さのところを、ふわ~っと何かが「飛んで」いく。
翅で飛ぶ飛び方とは違うようだし、エノキワタアブラムシが風に乗って飛ぶような、あの飛び方に近い。
腰を曲げて目を凝らしたら、糸を引いて風に乗ったこのクモだったのです。
シダの葉にとまりました。そのシーンです。
すぐ移動して
0916_5hanagumo2
シソの花へ。
私が見ていることに気づいたらしく、まだ引いていた糸を伝って、ササっと元いたらしい場所へ戻って行って隠れました。
帰りはかなりの速さでしたね。糸を伝っていったので。
こういう糸はしおり糸=draglineというのかな、クモはみんな使います。
命綱です。
ハエトリグモやアリグモも使っていますよ。

アゲハの顔

0916_3ageha 2014.9.16
アゲハさんの顔のアップ。
毛がふさふさしてます。
屋外を飛んでいるアゲハでここまで接近するのは大変ですが、羽化して旅立っていく直前ですので撮影できました。
いい顔してるよなぁ。
{人間の顔って「欲」にまみれた顔が多いでしょ、ああいうのいやだな。}

イワレンゲ

0915_27iwarenge1 2014.9.15
「イワレンゲ」という名前で戴いてきたものです。
真ん中が伸び始めました。
なにかこれまでとは違ったことが起き始めているらしい。
0915_27iwarenge2
どうなっていくのか、興味津々ですね。
頂いた時よりずいぶん大きくなっていますし、株分けなんかもしてきたのですが、姿の変化はここにきての出来事です。花?ですか?

キバナコスモス

0915_23kibana1 2014.9.15
真ん中が普通サイズの花です。
上下に「小型の花」が咲いていました。
0915_23kibana2
構成している花の数が少ないですね。
花弁が曲がっているのは咲ききっていないからなのか。
0915_23kibana3
どういう条件でこうなるのか、全くわかりませんが、いろんなことがあるもんだ。

1歳ザクロ

0915_26zakuro 2014.9.15
小さな株ですので、実が生るかどうかはわかりません。
でも、この鮮やかなザクロの赤を間近でゆっくり見られるのはうれしい。
年とったらあまり凝った園芸をせずに、ゆるやかに楽しむ園芸がいいですよ。
わぁうれしい、わぁすごい、ってつぶやき叫びながら、楽しむのがいいな。

シコンノボタン

0915_25nobotan1 2014.9.15
シコンノボタンのつぼみです。
0915_25nobotan2
濃い紫色が見えています。
順調に開いてくれるといいですね。
よくわからないけど、いろいろな花について、「最初の花」というのは開くまでに時間がかかってしまうのか、ある種の「ひずみ」を抱えて咲くこともあるように思います。2番目以降は順調にすくすくと咲いていく、という感じ。
シコンノボタンはどうなるかな。

ヒメグモ

0915_20himegumo 2014.9.15
複数の卵のうをつくったヒメグモ。
一部孵化して出てきています。
うまく育てられるか、ちょっと心配していたら
0917_18himegumo1 9.17
なんだか母親がいなくなってしまったみたいなのです。
残った子グモが自力でどのくらい成長できるものなのかわかりません。
残念なことでした。

0915_21himegumo
こちらは以前から見ている方のヒメグモ。
卵のうは一つでした。孵化後、長く子の面倒をみているようです。
どういうやり方で子グモをここへまとめていられるのでしょうか。
なにかフェロモンのようなもので、集合させているのか。
わかりませんが、完全に「子育て」といっていい状況ですね。
0917_18himegumo2 9.17
こちらは17日も親は健在。

ササグモ

0915_17sasagumo 2014.9.15
ハナグモから目をはなして、脇を見ると、ササグモがいました。
これは腹が大きい。卵を持ったメスですね。

★クモといえば9月24日に東京の三鷹市でセアカゴケグモが見つかった、というニュースがありました。
脚を除いて「体長約1cm」だそうです。
ニュースで「小さなクモ」という表現がありました。小学生などに説明するシーンだったかな。
それはちょっとなぁ。大きいクモです。普通に見かけるクモで1cmというのはあまりいません。
ジョロウグモやナガコガネグモはもっと大きいかもしれないけど「体形」が違う。腹部が長いです。
セアカゴケグモは腹部が丸い。
腹部の丸いクモというと、身近ではヒメグモやオオヒメグモがいますが、大きさや色や模様が全然違う。
とにかく手を出さないことです。
向こうから襲ってくることはないはずです。
不幸な偶然で手が触れたとか、サンダルの素足で強く接触した、とかいうのを注意してください。
靴を履いていて、セアカゴケグモかもしれない、まずい、と思ったら踏み潰していいです。
手は出さない。それが一番。
ご注意ください。でも過剰に怖がりすぎないことです。

コスモス&ハナグモ

0915_15cosmos 2014.9.15
線路際でコスモスが咲いたので、重ねて撮影。
向こうのピンクの花を手前の花が隠している「際(きわ)」のところに何か白いものがいますね。
これには撮影の現場で気づいて、なんだろう?と柵に体を預けて乗り出してみました。
0915_16hanagumo1
ハナグモの幼体です。すごく小さい。脚は別にして、体は1~2mmです。
でも立派な一人前の「カニグモ」スタイルです。
0915_16hanagumo2
拡大すると、ぼやけますが「雄姿」を。どうぞ。
0915_16hanagumo3
頑張って乗り出して、前からの撮影に成功。
一枚だけです。体が痛い。
昆虫が来るのを待っているんですね。
ヒメヒラタアブとかごく小さなハチとか、有翅タイプのアブラムシくらいの大きさのものしか捕まえらえないと思いますが、待つ。
花にいれば虫が来る、ということを先天的に知っているのですね。すごいものだ。

セスジスズメ幼虫

0915_11sesujisuzume1 2014.9.15
ホウセンカの茎にいたセスジスズメの終齢幼虫。
ビロードのような黒。しっとりとした黒。
美しいです、はっきり言って。
(念のため)頭を下にしています。
0915_11sesujisuzume2
これね、こんなにたくさんあっても目玉模様なのかな、という気はしますが。
0915_11sesujisuzume3
右端が本物の頭。脚も3対。
0915_11sesujisuzume4
この「しっぽ」が好きなんだよなぁ。カワイイ。
先端が白いなんて、なんというお洒落センス。
硬くないですから、刺さりません、ご安心を。

得も言われぬ美しさですが、ホウセンカには葉が無くなってしまった。
この際、茎まで食べたらどうかね。

2014年9月29日 (月)

オンブバッタ

0915_7onbubatta 2014.9.15
すだれにくっついていたオンブバッタ。
0915_8onbubatta
緑の葉の上のオンブバッタ。

幼虫時代のどの時点のどういう条件で、成虫になった時の色が決まるのでしょうね。

茨城大学理学部自然史研究室・教授の小島純一氏には

オンブバッタの体色決定要因と野外の体色比  日本昆虫学会第66回大会(鹿児島大学 9月16日―18日)  2006/09 

という研究発表があるようなのですが、原論文には当たれませんでした。

http://blogs.yahoo.co.jp/cytherella500/22253165.html
生物や地球について綴ったブログ

Tanaka, 2008は、どのような環境要因が体色の変化に影響するのか調べる為、背景色、個体群密度、湿度、日長、温度のそれぞれを変えた条件で、オンブバッタの緑色の幼体を飼育し、茶色に変化した成体の割合を調べました。
その結果、最も影響を与えたのは温度で、低い場合は緑色のままの個体が多く、高い場合は茶色に変わる個体が多くなりました。

ということです。
きちんと引用が示されています。このブログを書いておられる方はおそらくプロですね。
ブログに記された参考文献です↓

参考文献
Tanaka, Y., 2008, Effects of temperature on body color change in the grasshopper Atractomorpha lata (Orthoptera: Pyrgomorphidae) with reference to sex difference in color morph frequencies. Entomological Science, vol. 11, 49-54.

なんとまぁ、温度が影響しているのですね。すると、すだれにいた褐色の個体は体色決定時の温度が高かった、緑の方は温度が低かった、ということでしょう。
私の写真の2個体の撮影時の距離は1m位しか離れていないんですけどね。
どういうふうに成長したんだろうなぁ。

キバナルコウソウ

0915_3kibanarukousou 2014.9.15
ベランダのキバナルコウソウが咲いていました。
いつも正面側から撮っていますが、今回は開きかけの時の後ろ姿に目を魅かれました。
ほぅ、こんな形、してたんだ。
きれいだよ。

オオスカシバ

0914_12oosukasiba1 2014.9.14
オオスカシバがキバナコスモスで吸蜜。
口吻を伸ばしています。
もう一つの注目点は、前脚。
体全体はホバリングで浮いていますが、前脚2本を花に掛けて口吻を伸ばす。
これがオオスカシバのスタイル。
0914_12oosukasiba2
ぶれていますが、典型的なスタイルです。
同じようにホバリングしながら蜜を吸うホシホウジャクの場合は、脚を掛けることなく、体全体を浮かせたまま吸蜜します。
このホシホウジャクの吸蜜スタイルは下の記事で見られます↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-734a.html
2014年9月 5日 (金)「ホシホウジャク」

0914_12oosukasiba3
話は戻って、オオスカシバの後姿が撮れました。
花に掛けている前脚と口吻も写っていますので、判別してください。

ブチヒゲカメムシ

0914_11butihige 2014.9.14
キバナコスモスの花が終わって実が熟し始めるところですね。
きっと栄養分がいっぱい送り込まれている。
カメムシもそういうことを知っているのでしょう。
この時点では口の針を刺していません。
脚の間に見えています。
ずっと見続けてはいませんのでこの後は知りませんが、おそらく汁を吸っただろうと思います。
キバナコスモスの繁殖力に比べればカメムシの吸汁はそう大事(おおごと)ではない。
放置します。

獅子咲き:2

0916_2sisizaki 2014.9.16
昨日咲いた変化朝顔・獅子咲きの翌日の姿。
おや、昨日赤紫色で開花したのが、翌日には青紫色に変化しました。
花もずいぶん「開いた」ようです。
花弁(かな)が、裏返った筒のような感じになっています。こんな感じは去年見た別の種類の獅子咲きにもありました。

0916_1henka
変化朝顔・並のほうです。
こちらは、青紫で咲いて、しぼんで赤紫になる。
その経過が見えますね。
獅子咲きの方は一日花ではないらしいですね。

不思議なものですね。
親木とそこからの出物で、こんなに違うんだ。

獅子咲き:1

0915_2sisizaki4 2014.9.15
前の記事で書いた「並」3株の他にもう一株ありまして。
これが「伸びない」、矮性とでもいいますか。
どうなるのかなぁ、と心配しながら見ていたのです。
つぼみはあります、写っていますね。
上の写真の下の方に、赤紫色がちらっと見えますね。
あっ、花かな。
0915_2sisizaki1
やっぱり咲いていますね。
0915_2sisizaki2
アサガオとは思えない姿ですが、去年でしたか「獅子咲き」を見たことがあるので、あぁあの咲き方だ、とわかります。
0915_2sisizaki3
咲いて蕊が顔を出していますが、開ききってはいないようですね。

↓この日の夕方の様子。
0915_28sisizakiyugata
少し開き具合が大きくなったように思えます。
普通のアサガオの花のように一挙に開いてしまう、という咲き方ではないらしい。

0915_29saizaki
隣の鉢の采咲き。
色合いは似ていますが、まるっきり姿が違う。
両方ともアサガオであることに間違いはありません。

↓併せてお読みください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-79b8-1.html
2013年9月24日 (火)「ねじれ朝顔→訂正:獅子咲き」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-bd84.html
2013年10月 3日 (木)「変化朝顔 獅子咲き:1」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-b150.html
2013年10月 3日 (木)「変化朝顔 獅子咲き:2」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-c428.html
2013年10月 3日 (木)「変化朝顔 獅子咲き:3」

変化朝顔

0914_1henka1 2014.9.14
どう呼んだらいいかな、「変化朝顔図鑑」の読者サービスで戴いた種子から成長した株です。
4つ発芽したうち、3株がのびのびと伸びた。これが「並」というタイプ。
「変化朝顔・並」と呼ぶことにしておきますかね。
0914_1henka2
なんとも、形容する言葉の無い色です。
青としか言いようがない。
目で見た感覚になるべく近くなるように、いろいろ撮影条件を変えてこの2枚。
難しいものです。以降はあまりこだわらずに撮ることにしますけど。
葉の縁がすこしまくれ上がっていますが、花の姿には強い変化はありません。

モンシロチョウ

0914_16monsirotyou 2014.9.14
線路際のブルーサルビアで。
モンシロチョウが花を抱えて蜜を吸っていました。
口を伸ばして、おいしそう。
ブルーサルビアが元気でずっと咲き続けています。
この花は、ハチはもぐりこみにくいでしょうが、チョウなら蜜が吸える。
植物の側も蜜を吸いに訪れる昆虫を選別している、ということでもあるのです。
そうやって昆虫と花は一緒に進化してきました。

チョウたち:2

0914_7tumaguro 9.14
ツマグロヒョウモンのオスが羽化しました。
0914_20tumaguro1
もう少しゆっくりしたい状態のメス。
ケース内で先に羽化して準備が整ったのが暴れると、ぶつかりますからね。
ちょっとくらい早目に出してやっても大丈夫。
木の葉などにつかまって体を乾燥させます。
0914_20tumaguro2
すごい顔でしょ。
前脚をV字型に引きつけているのがはっきり見えます。

0914_19ageha
アゲハも羽化、出る準備が整いまして、出立。

夫婦二人して、わあわあ騒いでチョウたちの旅立ちを見送って。
ふと足元を見ると。
0914_21itimonji
私だっているんだけどね。
と、イチモンジセセリ。
足元50cm位のところにいました。
ごめん、君を無視したわけじゃない、と記念撮影。
にぎやかなことです。

チョウたち:1

ツマグロヒョウモン
0913_27tumaguro1 2014.9.13
ツマグロヒョウモンたちがわっと羽化。
赤い液体が見えますが、血ではありませんので、ご安心ください。
「蛹便」といいます。

私の経験のなかでの話ですが
アゲハやアオスジアゲハの蛹便は無色か少し薄緑程度。
ツマグロヒョウモンやルリタテハの蛹便は赤です。

蛹便 【ヨウベン】(デジタル大辞泉の解説)
よう‐べん 【×蛹便】
さなぎから羽化するときに排出される体液。チョウなどの完全変態をする昆虫の一部にみられる。折りたたまれた羽を展開するとき、翅脈に体液を圧送するが、その余分な体液を便として排出するもの。羽化液。

0913_27tumaguro2
悠然たるメス。
飼育ケースの内壁は幼虫が歩き回ったりしたときに足場にした糸が残っています。ですから、羽化した成虫も滑らずにプラスチックの壁にとまっていられるのです。
飼育ケースをあまりにも清潔にしたくって、頻繁に水洗いなどしてしまいますと、足場が無くなって、羽化したチョウが落ちてしまって翅の展開に失敗することもあります。ケースを逆さにして糞を落とす、くらいの清掃がいいですよ。

シコンノボタン

0913_26sikonnobotan1 2014.9.13
一歳ザクロと一緒にもうひと鉢。
私の好きなシコンノボタンを買ってきてくれました。
0913_26sikonnobotan2
わぁ。
またかよ。
期待に胸膨らみますね。
以前一株あったのですが、ダメにしてしまった。
花の色と、独特なオシベの姿などが好きなんです。
期待しましょう。

http://www.yasashi.info/shi_00015.htm

シコンノボタンとは
ブラジル原産の常緑低木です。ノボタンと名前は付きますが、本来のノボタンとは属が異なる植物です。シコンは「紫紺」で花色に由来します。ある程度の耐寒性もあるので鉢植えの他、霜の心配のない暖地では地植えで育てることもできます。
樹高は大きくなると5mを超します。茎の断面は四角形で、紅色の毛が生えます。葉は先端の尖ったタマゴ型で縦方向にくっきりと数本の葉脈が走ります。葉の表面にはビロードのような柔らかい毛が生えます。主な開花期は夏から秋で花色は紫色、大きさは径7cm~10cmになります。雄しべは鈎状に曲がった細長い葯(やく)をもち、全体的に長く目立ちます。葯は最初紫色ですが、花粉を出すとその色で黄色っぽくなります。雄しべの形が蜘蛛の足のように見えるところから「ブラジリアン・スパイダー・フラワー」の別名もあります。

1歳ザクロ

0913_25zakuro1 2014.9.13
隣の駅よりもうちょっと遠い駅まで買い物に出かけた妻が、園芸店で見つけて買ってきました。
0913_25zakuro5
というのだそうです。
園芸に詳しくない私は「一歳」という意味がよくわからない。
で調べてみたら
http://www.shuminoengei.jp/index.php?m=pc&a=page_w_detail&wid=21

<一歳植物とは>
一般の樹木は、タネをまいたあと、芽が出て花が咲き、実がなるまでに数年かかります。ところが、ある樹種や品種では、普通のものに比べて成長が早く、1~2年のうちに花が咲き、実がなるものがあります。これらを園芸上「一歳植物」または「一歳もの」と呼んでいます。一歳ザクロ、一歳サルスベリなど。

そうなんだ。成長の速い品種なのですね。
0913_25zakuro2
わぁ。
0913_25zakuro3
わぁ。
0913_25zakuro4
わぁ。
芸がないな。「わぁ」しか言うことないのかよ。
確かにザクロです。で、どうなっていくのか、これから見ていくことにします。
この独特の赤というのか、朱というのか、いいなあ。

ホウセンカ

0913_24housenka1 2014.9.13
ホウセンカの実が茶色くなっていました。ただ、続いた雨で濡れていました。
つまんだら弾けるかな、濡れているからダメかな。と、つまんでみたら
0913_24housenka2
実は割れて「弾く動き」をしましたが、なんと!中からは発芽した種子。
まいったなぁ。少し前にタチアオイの実が濡れて、種子が発芽してしまったのを見ましたが、またですね。
こういうことって、普通に起きることなんでしょうか、ちょっとショックだなぁ。
0913_24housenka3
もう少し青い実をつまんでみましたら、これも発芽しているようですね。
そうなのか、実の中で成熟した種子は、水分を充分に吸うと発芽してしまうもののようです。

タチアオイが発芽してしまった記事はこれ↓です。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-e792.html
2014年9月 9日 (火)「タチアオイ 発芽」

2014年9月26日 (金)

ユウゲショウ

0913_17yuugesyou1 2014.9.13
あれ?ユウゲショウが咲いている!
今頃?
雑草図鑑によりますと
「花期5~10月」ですって。
そうなんだ、またもや思い込みに引っかかった。情けない爺さんだなぁ。
5,6月ごろの花とばかり思い込んでいました。
0913_17yuugesyou2
左は実です。雨に当たって濡れると開いて中の種子を流し出す。乾くとまた閉じる、ということを繰り返して、存分に仕事を終えた姿です。
そうなんだ、今もまた花の季節だったんですね。思い込んでいてゴメンネ。

コスモスにて

0913_16hati2 2014.9.13
コスモスの花にハチがいますね。線路際です。
0913_16hati
アップしてみると。
頭も脚も花粉まみれですね。
花粉をいっぱい運んでください。
花が喜びますよ。

ホトトギス

0913_13hototogisu1 2014.9.13
ホトトギスにつぼみがつきましたよ。
0913_13hototogisu2
これから成長します。

今年はルリタテハさんが来なかったなぁ。
来るときはドッと卵を産んでくれるんですが。
でまた、あの派手派手しい幼虫が嬉しいんだけどなぁ。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/index.html
↑幼虫図鑑のトップページがルリタテハなんですよね。

アゲハなどを長く育ててきた私共夫婦に、初めてぶら下がり型の蛹というものを見せてくれたのがルリタテハだったんですね。思い出深い。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/frends/frnds_13.htm
↑初めてルリタテハの終齢幼虫をホトトギスで見つけてきて、蛹化し、羽化した時のことが書いてあります。
2004年のことでした。

花も嬉しいし、ルリタテハさんが来たらさらに嬉しいんだけどなぁ。

ツマグロオオヨコバイ

0913_10tumaguroooyokobai1 2014.9.13
初めて見ました。ツマグロオオヨコバイが脱皮したところ。
こういう位置関係にあれば、左の脱け殻はここにいる成虫のものだというのは間違いない。
終齢幼虫だった脱け殻には翅の芽があります。そして脱皮した成虫には立派な翅があります。
0913_10tumaguroooyokobai2
新成人ならぬ、新成虫です。翅がまだ少し透明感を残している。
凛々しいなぁ。
珍しいので妻を呼んできて二人で一緒に見ました。

イノコズチ

0913_9inokozuti 2014.9.13
花が比較的鮮明に撮れました。

0921_12inokozuti2 9.21
こういう風に短いとアレっと思ってしまう。
0921_12inokozuti1
こうなればね。間違いなくイノコズチ。
思い込みでものを見てはいけませんね。

イノコズチって「猪子槌」ですよね。
ということは、ちゃんと書いたら「イノコヅチ」なのでしょうね。
「ツチ」の連濁ですから、「ヅチ」だろうな。
もう一つ、気になるのは、節くれだった茎がイノシシの脚に似る、という解説でして。
まあそうなんでしょうけれど。
私個人の感覚としては「実の形」が猪に似ている気がしてならないんですけどね。

オニタビラコ(ですか?)

0913_8onitabirako 2014.9.13
なんだかなぁ。今頃オニタビラコなのかなぁ。
とおもったら。
「オニタビラコ 秋」とアンド検索してみましたら
9月、10月に撮影された写真がいっぱいあるんですね。
思い込みでした、なんとも情けないことでした。

ゼフィランサス

0913_7zephy1 2014.9.13
時の経過。
0913_7zephy2
口を開いた白。
大好きな姿。
{枯れ朽ちて行くじいさんは特にこういう伸びやかでしなやかな姿が好き}

ニラ

0913_5nira 2014.9.13
結実モードに入っています。
ベランダ園芸で、雨戸をあけると目の前に。
ペタッと座り込んで撮影。
腰に負担が少ないのでのんびり撮影できます。

ニラ、白髭咲きアサガオ、変化朝顔の親木タイプ2種、采咲きアサガオ、獅子咲きアサガオ、コスモス、ハイビスカス。
など。
毎朝の楽しみです。

散歩

0912_23suiren1 2014.9.12
妻の散歩です。
家にスイレンがあるものですから、やはり「眼」が変わるのでしょう。
ぱっと認識される。知らないものは見えづらい、知っているものは向こうから飛び込んでくる。
0912_23suiren2
桶のようなものに植えてあったそうです。
我が家で咲いているスイレンとは品種が違うようですが、清楚ないい花ですね。
0912_24susuki
で、なんだかこの頃ススキが減った気がする、と一枚。
そうだよなぁ、この辺りの線路際にもずいぶんススキがあったよね。
減ってます。刈り取られて復活できないのかな。
風情のあるものですがね。

ホタルブクロ

0912_22hotarubukuro1_2 2014.9.12
これホタルブクロよね、と妻が枯れた茎を取ってきました。
ホタルブクロが咲いた場所にあったのだから、多分間違いないと思う、と。
なるほど、そのようですね。
0912_22hotarubukuro2_2
崩してみたら種が出てきましたよ。
初めて見ました。花はよく知っている、ハチが潜り込んでいることもよく知っている。
で、結果としての実や種を知らなかった、という迂闊者でした。
ひらひら舞いそうな種子ですね。
0912_22hotarubukuro3_2
花の付け根の部分ですね、この姿は確かにホタルブクロです。
0912_22hotarubukuro4_2
完熟して乾燥しきった「実」です。
ここから種がこぼれ落ちました。
美しい部屋です。

花が咲いたら実が実るまで、なんてカッコつけて言いながら、知らずに来ましたが、これは大収穫。
知らなかったことを知るというのは喜びです。

ルコウソウなど

0912_14rukousou1 2014.9.12
花の前に幼い葉。
取り合わせをお楽しみください。
0912_14rukousou2
「三種混合」開花。

0912_16senrogiwa
線路際ですが、ぐちゃぐちゃで、いい気分だなぁ。
虫もいっぱい来るし。{人も見ていってくれるし}
保育園児に受けるのが何と言っても最高です。

★衝撃的な話。

環境問題に関する世論調査:「生物多様性」って 聞いたこともない52.4%−−内閣府(毎日新聞 2014年09月21日 東京朝刊)
 内閣府は20日、「環境問題に関する世論調査」の結果を公表した。「生物多様性」という言葉について「聞いたこともない」と回答した人は過半数の52・4%に上り、前回調査(2012年6月時点)の41・4%から11ポイント増加した。また、「人間の生活がある程度制限されても、多様性保全を優先する」は33・8%と、前回調査から4・9ポイント減少。生物種の減少が国際的に重要なテーマとなっているが、関心の低下傾向が明らかになった。
 調査は、20歳以上の男女を対象とし7月24日〜8月3日に面接方式で実施。1834人から回答を得た。
 生物多様性は、種や遺伝子などのレベルで多様な生物が存在する状態を示す。2010年には名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議が開催され、20年までに損失を食い止めるため、効果的で緊急に行動する国際目標「愛知目標」が採択された。

毎日普通にニュースとか接していれば、いやでも生物多様性なんて言葉に出会うんじゃないですか?
どういう思考生活を送ってんだろう。何にも考えてないみたいですね。
これだから、ある一種類の花が一面に何万本も咲いている、なんていう異常な眺めを平気できれいだ、なんて見ていられるんですよ。
それは異常なんです。
いろんな植物や昆虫が雑多にごちゃごちゃになっているのが自然に近い姿で美しいんです。
多種多様な要素が絡み合う姿が健康なんです。
なんだかなぁ、衝撃的な話なのでした。

ミツバチ+

0912_11mitubati1 2014.9.12
キバナコスモスに来たミツバチ。
コロンとした姿が「かわいい」という感覚を惹き起こすのでしょう。
0912_11mitubati2
興奮させなければ何ともないですが、幼い人などは自分の善意が相手に通じるという童話世界の感覚があるのでしょう、手を出しがち。
それはちょっと危険ですよ。ハチにしてみれば襲われたようなものですから、死に物狂いで反撃に出ます。
ハチさんはお仕事中だから邪魔してはいけないね、というような形で説明してあげてください。
幼い人を頭ごなしに命令で押さえない。幼い人にも必ず言葉を使って理非をきちんと話す。これが大事。言葉の正確な意味は分からなくても、話者の気持ちは伝わるのです。
幼い人に君臨しないでくださいね。最近哀しい話が多くって。

0912_11mitubati3
ミツバチが飛び上がる瞬間をとらえそこなった映像。
ふと気づくと、キバナコスモスの向こうに白いキク科の花。
0912_11mitubati4
そちらへピントを持っていくと、こうです。
ヒメジョオンなんだろうな。たまには秋に咲くこともあるさね。
う~むぅ。(アキジオンなんてないもんなぁ。)

ツマグロヒョウモン

0912_7tumaguro 2014.9.12
ツマグロヒョウモンのメスが産卵場所を探してるところです。
右にスミレの葉が見えています。
この辺りを長いこと探索していましたから、産卵していったはず。
幼虫は、若齢のうちは食べる量もたかが知れていますが、終齢幼虫の食欲はすごい。
あっという間にスミレを「消滅」させます。
ですから、地面に下りてそばに別のスミレがあるんじゃないかと探索に歩くんですね。

★最近の読書から
「イモムシのふしぎ」森昭彦 著、サイエンス・アイ新書

ツマグロの勢力拡大を可能にしたのは、食草であるパンジーの拡大もさることながら、子どもたちの才能にも由来する。気温5度に耐え、3カ月ほどの絶食なら生存可能という、驚異的な生命力を持っている(石井、2002年)。ふつうは4回の脱皮(5齢)で蛹になるけれど、環境によっては6齢幼虫まで育つという。あきれるほどの臨機応変さも備えている(久川、1966年)。

そうなんだ。確かにタフです。
羽化の失敗もありません。蛹から出てくると、動かずに脱け殻にしっかりつかまったまま体を熟成させます。アオスジアゲハなんかはすぐ歩く、それでしくじって落っこちて羽化失敗を招きやすい。
スミレの確保が大変ですが、飼育はしやすい。
お子さんとトライしてみる価値はあると思います。

2014年9月25日 (木)

ヒメハラナガツチバチ 救助

0912_6himeharanaga 2014.9.12
写真の背景が銀色ですね。
これ猫のステンレス食器。
チャコちゃんが使う食器が3つくらいあるのですが、この日、この食器が汚れて、洗わなくっちゃということで外の水場に置いてあったのです。水が張ってあった。
そうしたら、ヒメハラナガツチバチが落っこちた。
どうしたのかな、水でも飲もうと思ったか、水の存在に気づかずに降りたか。
で、もがいているところに私が通りかかって、草を差し入れて、つかまらせて引き上げたところです。
指につかまらせても私としては別にかまったことではないのですが、昆虫は時に人の体温を感じ取って逃げることがある。おぼれかけているところへ私の体温を感じさせて緊張させたら申し訳ない。
で、草につかまらせたわけです。
なんだかこう、「しがみついている」という感じが見て取れますね。
翅が濡れています。
で、乾燥した場所に草ごと置いてやりました。
後から見たらいなくなってましたから、多分、飛び去ったのだ、と思います。
無事を祈ります。

ゼフィランサス

0912_4zephy1 2014.9.12
黄色のゼフィランサス。
昼の散歩に出たところ。
12時半ころ。
0912_4zephy2
一周して戻ってきたところ。1時過ぎ。
おや、ハチがいる。
昆虫って敏感なものですね。
花が咲けばすぐやってくる。
周囲の状況を見ながら飛んでるんだ。そう「見ながら」でしょう。
視覚によって花の存在を感知していると思います。
このゼフィランサスを紫外線で見たら、蜜があるよ、というガイドが見えるのかもしれませんね。
人間が見ている世界が、世界のすべてだというわけではないのです。
他の生物には、世界が違って見える。
そう想像すると自分の世界も広がる、と思いませんか。

ツマグロヒョウモン

0912_3tuaguro 2014.9.12
ツマグロヒョウモンが「豊作」なんて言ったら、ツマグロちゃんに怒られそうですが。
いっぱい「生(な)って」います。
いやもう、追われています。
幼虫がね、やってくるんですよ。勝手口の前を歩いていたり、なんだかんだ。
お世話になりたい、と言っているようで、招き入れています。
ものすごい食欲でスミレを食べて。
こうやって蛹になって。
華麗に舞い去っていく。
これに勝る喜びはないんですが。
忙しい。
わぁ、羽化した。わぁ、出たいって言ってる。
2階に上がってパソコンを起動していると、下から「かえったわ」と大声でお知らせ。
  なんだぁ?
  ツマグロ。3匹!
などという会話が家の中を飛び交っているのです。

変化朝顔・並

0911_3henkatubomi1 2014.9.11
書籍のサービスで入手した変化朝顔。
素直に伸びてきた株。
つぼみがほどけそう。
0911_3henkatubomi2
繊細できれいですね。

0912_1henka1 9.12
咲きました。青紫。
0912_1henka2
2輪が一画面に入るように鉢を回して。
手前にピントを合わせて。
0912_1henka3
奥にピントを合わせて。
なんとも言えない色合いです。
ある意味で、こういう変化していない花が咲いてくれて嬉しい。
そうでないと来年への継続性を失う。
この花が結実することを祈ります。
私たちの目に見える「表現型」は「並」ですが、この植物体の「遺伝子型」には、ここに現れていない「変化」タイプが入っているはず。その変化タイプの遺伝子が二つ揃うと「出物」になるわけです。
遺伝子の状況を想像しながら花を観賞するというのは面白い経験です。
この2,3年、こういうチャンスに恵まれて、楽しんでいます。
教師現役時代だったら絶対教材にしていましたね。
今は、ブログの読者の皆様にお伝えできることが幸せです。

アサガオ

0911_1maruzaki 2014.9.11
これは采咲きのアサガオの親木です。
まだ元気に咲いています。
多分種子が採れると思います。
そうすれば来年また、親木の他に出物が出現するかもしれない。

0912_2sirohige1 9.12
上が采咲きです。
下は白髭咲き。
白髭咲きは初めは結実していたのですが、このごろなんだか実を結んでいないようです。
来年にうまくつながるかな。
0912_2sirohige2
空を背景に逆光で。
電線が入らないように苦労しました。
いい雰囲気でしょ。

アサガオって秋の花ですよね。
7月に朝顔市をやることに、どうも違和感がありましてね。
9月、秋の進行とともに咲き進んでいくものだと感じています。

マツバボタン

0910_23matubabotan1 2014.9.10
何度も登場します。
0910_23matubabotan2
淡い色合いがなんともいえずいい。
0910_23matubabotan3
アクセントがオシャレ。
7月~10月くらいですか、花期は。
長く楽しませてくれます。
ほったらかしでもなんとかなるタフさが私向きなのです。

キバナコスモスにて

0910_14dandaratentou 2014.9.10
ダンダラテントウかな。
0910_15himehirataabu
ヒメヒラタアブです。

写真がキバナコスモスの圧倒的な色に染まってしまった。
虫本来の色が出ていませんね。
キバナコスモスの花の照り返しを計算した色調のコントロールなんて私には無理な技。
わぁ、世界がオレンジだ、と見てください。

アキノノゲシじゃなさそうだ

0910_13akinonogesi 2014.9.10
あいまいなタイトルですね。
安直に考えていたんです。
今は秋だ、ノゲシみたいだ、アキノノゲシってんじゃないか。
違いますねぇ、葉が違う、花の色が違う。
ヒメジョオンが秋に咲くことはあるらしい。
それじゃないかな。
見たところ、この一株だけですね、咲いているのは。
と、混乱している私です。

ブチヒゲカメムシ

0910_12butihigekamemusi 2014.9.10
マルバルコウの葉にいました。これは食事中ではないと思います。
樹液を吸うときはやはり茎にいますよね。あるいはつぼみや稚い実とかね。
葉は刺しづらい。突き抜けそう。
これは休憩中でしょう。
ホウズキカメムシは圧倒的にアサガオ類にいますが、ブチヒゲカメムシは好みが比較的広汎です。どこにでもいるという感じですね。

ミツバチ

0910_10mitubati 2014.9.10
アブなんかだと意図的にホバリングの写真が撮れますが、ミツバチの場合は偶然です。
シャッターの遅れが生む偶然。
意図した瞬間より遅れているんです。
くどいけど、翅2対4枚に見えますか?
とある中学入試で、ハチは翅が2対4枚で、ハエ・アブは1対2枚で見分けられる、なんて出題があったんです。
うそだよ、フィールドでハチの翅が4枚見えるなんてまぁ、ほとんどないですよ。
机上の空論で問題を作りなさんな、って。
フィールドでは「顔」ですね。ハチ顔とハエ顔ははっきりと違う。
それを知らなきゃ、理科教師としては恥ずかしい。

ツマムラサキセイボウ

0910_9tumamurasakiseibou1 2014.9.10
線路の柵の柱の上。
初めて見る昆虫。
色分けのある昆虫というとアオバアリガタハネカクシなどが頭に浮かぶのですが、全然違う。
0910_9tumamurasakiseibou2
触角の掃除とかしているようですが、この顔はハチだよなぁ。
0910_9tumamurasakiseibou3
なんとも美しい。
メタリックに輝いています。
この後、この虫は柱の向こうに下りていきましたので、特に深追いはしませんでした。

部屋に戻って、ハチ目をずっと調べていったら、セイボウ科というのがあるんですね。
ツマムラサキセイボウでほぼ間違いない。
「褄紫青蜂」なのでしょうが、腹端部は紫とは言えない気がしますが。緑じゃないか。
寄生バチです。
そういえば確か、ファーブルの昆虫記に、セイボウの寄生の話があったな。
まさか自分の目でこんなセイボウを見るとは。
66歳にして初めて見たハチです。
いろんな虫に出会うものですねぇ。
自宅周辺を毎日小一時間歩くだけの、トボトボ爺さんなのに。
感動しちゃった。

ヒガンバナ(付録)

苞に包まれたつぼみを意識していなかったのは事実なんですが、写真はありましたね。
0910_8higanbana2 2014.9.10
9月10日の写真です。
地面からにょきにょきと茎が立ち上がってきたところ。
みんな苞に包まれたつぼみなんですね。
0910_8higanbana3
視線を下げるとこんな「しげみ」風になります。
漠然と見ていたな、ということを痛感しました。

2014年9月24日 (水)

ヒガンバナ:2

0916_9higanbana3 2014.9.16
まさしく「今」開きつつある花です。
前の記事で、もっともらしく「つぼみが苞に包まれている」と書きましたが。
実は、お恥ずかしいことに、そのことに気づいたのは、この写真をパソコンで見た時。
薄茶色になった薄いものがあります。あれ?これ「苞」か?

0917_15higanbana1 9.17
翌日、確認。どの花にも「苞」が薄茶色になって残っているのでした。
0917_15higanbana2
そうだったのか。認識していないものは見えないんだな、と改めて自戒します。
見えないものを見なければ、発見はできません。

★この日の夕方、妻が「さっき女の子二人とご夫婦とおばあちゃんが見に来てたわよ。この間のご家族じゃないかしら」と教えてくれました。私は室内で気づかなかった。
絶対そうですよ。あそこに赤い花があるから見に行こうと、お孫さんがおばあちゃんを引っ張ってきたんじゃないのかな。
気楽に見られる場所ですからね。ゆっくり、目の前で。
まことにありがたいことでした。

0919_13higanbana 9.19
どんどん咲きまして。コンデジの広角側でも収まらない。
で、2枚をつないでみました。
人間の眼でなら、ぱっと一目で見えるんですが。カメラって不自由なものです。

0921_10higanbana2 9.21
「真っ赤」

0922_13higanbana 9.22
そして、終わりへ。

福原さんが「日本のヒガンバナの多くがいわゆる三倍体で、種子を作れない」と書いていられますが、まさしく、花は咲くのですが、実を結ぶことはできない。

彼岸花にもし心ありせば、種子を結ばぬ花の悲しみ、いかばかりか。

ちょっと気取ってみましたが。
遺伝子の基本セットが3組あるんです。
配偶子を作る時には、遺伝子セットを半分にして配偶子に入れます。
人間なら2セット持ってますから、卵子や精子は1セットになって、受精してもとの2セットになるわけです。
ところが3セットは半分にできない。そのために配偶子を作ることができないんですね。
なんかの拍子に、1と2に分かれるとか、倍化して6セットになって半分にできたとか、稀な可能性は排除できません。
そのようなことでヒガンバナが結実することもたまにあるようです。

★最近思うこと。
私は「霊魂」などまるっきり信じない人ですが。
「霊魂」とは、自分の心の中で故人を思い出す「心の働き」のことをいうのではないか、と。
霊魂があったら、鬱陶しいでしょ、霊界は霊魂だらけで猛ラッシュ。
人付き合いのきらいな私は、霊魂になっても霊魂付き合いなんか絶対しないからね。
ただ、配偶者や子、孫の世代までくらいは、私のことを思い出すことがあるかもしれない。
その人たちが私を思い出す心の働きが私の霊魂なんですよ。
孫より先は「ご先祖様」で結構。
ご先祖様がいたから自分もいるんだ、という程度に「尊敬」してくれたら十分でしょ。
38億年前のご先祖だっているんだし。いちいち霊魂になられちゃたまりません。

霊魂になりたいとか、輪廻転生したいとか、それって、究極の「欲望」でしょ。{墓に入りたいなどというのもそうです}
ブッダは、欲を消し去りなさい、そうして、安寧の境地に生きなさい、とおっしゃったのです。
生きる人の心を平らかに安らげるのがブッダの教え。
ブッダご自身は、霊魂も輪廻も、証明できないことについては語らない、「無記」と示されたのです。

ヒガンバナ:1

★秋分の日=彼岸の中日も過ぎましたので、季節ものを今書いておかなくっちゃね。
0910_8higanbana1 2014.9.10
今年のヒガンバナを認識したのがこのころ。すっと茎が立ち上がって、つぼみ。
複数のつぼみを包んでいた苞が破れてつぼみが見えます。
苞が破れていない状態には気づかなくった。

0912_9higanbana2 9.12
これを「一輪」咲いた、というのかどうか。

0913_14higanbana2 9.13
この状態を「一輪」咲いた、というのかな。
一つの苞に包まれていたつぼみ群をまとめて「一つの花」と見ればそうなります。
{ニラも同じですね、一つの苞に複数のつぼみが包まれています。}
何をもって「一輪」というか、よくわかっていない私です。

この日、ヒガンバナの前で写真を撮っていたら、ベビーバギーの幼い女の子と、自分で歩く幼い女の子を連れたご夫婦が通りかかりました。ヒガンバナは袋小路の突き当り付近で、ご夫婦はこちらへは来ずに曲がり角で、キバナコスモスやルコウソウ類の「群咲」をにこにこ眺めておられました。で、私。黙ったまま、視線と人差し指でヒガンバナを指さしました。
何かあるらしいと、家族4人で近づいてこられて、あらヒガンバナ、と喜んでいただきました。ちょっと立ち話などしました。
0913_14higanbana3 {}
全体はこんな風。
咲いた花を左に入れて。
咲きそうなつぼみや、ぐんぐん伸びてきた花の茎がいっぱい。

0914_15higanbana3 9.14
9月14日の状況です。
線路の柵を使って「額縁効果」を狙ってみました。
「ものすごい」勢いで伸びるものですね。

★朝日新聞の土曜beのコラムです。

(福原義春の道しるべをさがして)ヒガンバナ(2014年9月20日)
 今年は9月23日が秋の彼岸の中日だ。日本中で、ヒガンバナが小さい炎が広がるように咲いていることと思う。東京では皇居の乾門から千鳥ケ淵あたりのお堀端が、まるで緋毛氈(ひもうせん)を敷きつめたように見事な紅に染まっている。
 球根は地中にあっても、彼岸の時期を忘れずに一斉に真っ赤な花を咲かせるのはどういう仕組みなのだろう。秋になると昼と夜の温度差が広がって開花のスイッチを入れるという考えもあるが、山間の涼しい地域でも同じ頃にそろって咲くのだ。
 ヒガンバナの伝来には諸説ある。一説では、弥生時代ごろに稲作とともに中国から渡ってきたとされる。あぜ道や水田の近くに群生していることが多いのは、凶作の時に救荒植物として、球根を水にさらして有毒成分を取り除いて食べるためというのだ。
 ・・・
 この花は、日本中で約1千の異名を持つそうで、一番有名な「ヒガンバナ」にしても、お彼岸だけでなく、救荒植物として豊作を願う「悲願の花」から来ているとの説も聞いたことがある。
 墓地の周りにも多く見られることから、仏教伝来とともに渡ってきたという説もある。だからといって、「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」という仏教由来の美しい別名だけでなく、「死人花(しびとばな)」「幽霊花」などという不吉な名で呼ばれるのは気の毒なことだ。
 そのような数ある異名の中でも私が秀逸と思うのは、「花は葉知らず、葉は花知らず」という呪文のようなみやびなものだ。葉は夏になる前に枯れてしまうので、真っ赤な花の開く秋には葉がなく、花が落ちたあとに葉が育つという変わった性質をよく表している。
 もう一つの不思議は、日本のヒガンバナの多くがいわゆる三倍体で、種子を作れないことだ。中国から来た一つの球根からこれほどまでに広がるのだろうかと疑問が湧くが、ひと株が根付くと、その周りにどんどん増えるたくましさがある。我が家の庭にもいつの間にか侵入し、秋になると目を楽しませてくれる。
 ・・・

この「開花のスイッチ」という話ですが、日本植物生理学会のQ&Aを引用します。{以前にも同じ文章を引用しましたが、改めて引用します。}

http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?stage=temp_search_ques_detail&an_id=257&category=mokuji

先日ヒガンバナの開花について回答をおくりましたが、その後ヒガンバナ科の植物について専門に研究なさっている、大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の森源治郎先生にくわしく回答を作成していただきましたので、あらためておくります。
 回答:
 『 彼岸花はどうやって季節を知るのですか?』について私の考えを述べさせて頂きます。
1.ヒガンバナは普通9月中・下旬に開花し、開花後に葉を地上に展開させ、翌年の5月中・下旬に葉が枯死し、夏を越します。一方、球根内での花芽の分化・発達についてみますと、花芽分化は葉が生育中の4月下旬に始まります。葉が枯れた後の6月中旬に雌ずい形成期、8月下旬に花粉形成期と発達して、9月中・旬に開花します。
2.冬期、最低20℃程度の加温室で栽培すると夏にも葉を展開させて常緑性になります。しかし、このような条件下では、花芽は分化しません。このことから、ヒガンバナの花芽分化には低温遭遇を必要とし、低温はバーナリゼーションとして作用しているようです。
3.花芽分化および雌ずい形成までの発育適温は25~30℃付近にありますが、分化・発育の可能な温度範囲は10~30℃で広いことから、自然条件下では温度が上昇に向かう4月下旬から花芽分化が始まるようです。
4.雌ずい形成期に達すると、それまでの発育を促した高温(25~30℃)ではかかえって発育が抑制され、適温は20℃付近に低下します。自然環境下での開花が9月中・下旬になることや関東での開花が関西より10日ほど早くなるのは、この発育適温の低下によるものといえます。
5.以上のように、ヒガンバナは温度(特に地温)を感じて花芽の分化および発達が進行しているようです。また、花芽分化に対して低温はバーナリゼーションとして作用しているようです。

★福原さんは「花は葉知らず、葉は花知らず」という異名を挙げておられますが、私は実はその異名は知らなくって、もうちょっと一般的だろうと思う「葉見ず花見ず」というのを知っています。
確かに。花の時期が終わると、葉が茂り、寒くまで濃い緑ですね。その寒い時期を通ると花が準備されるわけです。
「相思花」という異名もあるそうです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%8A

「花と葉が同時に出ることはない」という特徴から、日本では「葉見ず花見ず」とも言われる。韓国では、ナツズイセン(夏水仙)を、花と葉が同時に出ないことから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼ぶが、同じ特徴をもつ彼岸花も相思花と呼ぶことが多い。

カナヘビ

0910_7kanahebi1 2014.9.10
レンガの上。カナヘビの幼体。
頭でっかち、胴みじか。尻尾、なが。
このレンガ、すだれの重石なんです。
0910_7kanahebi2
あ、見られてしまった、とすだれに登ったところ。
無駄に緊張させてはかわいそう。すぐ退き下がりました。

トカゲやカナヘビが庭で繁殖していまして、まことに喜ばしい。
かわいいんですよ、幼いものは皆。

クサギカメムシ幼虫

0910_6butihigekamemusi 2014.9.10
これもランタナ、葉の上。
目の高さにクサギカメムシの終齢幼虫がいましたので、真横から撮影できました。
何の気もなく撮影したのですが・・・。
パソコンで見て、ちょっと笑ってしまった。
後脚が浮いてます。
前脚と中脚で体を支えて後脚を浮かせている。
何をやってるんだろうなぁ?
何か意味のある行動なのかなぁ?
それとも、普段の格好はこれが普通で、歩くときだけ後脚を使うのかなぁ?
いや、まったくわかりません。
写真のカメムシ君に訊いてみてください。

{若かったころ、腕力の強かった私は、両腕を床につけて肘に体を乗せて脚を浮かせ、手だけで体を支えることができました。そんなことを思い出して苦笑してしまった。}

シロテンハナムグリ

0910_5sirotenhanamuguri1 2014.9.10
ランタナの花にて。
まずは大きさから。
前の記事のルリマルノミハムシと比べてください。
シロテンハナムグリはランタナの花の集合を丸ごと抱え込んでいます。
ルリマルノミハムシは、小花一つ分の大きさでした。
0910_5sirotenhanamuguri2
接写。分かりにくいと思いますが虫は右を向いてます。

さて、シロテンハナムグリは通常「樹液」に集まると記述されることが多い。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-kogane_siroten.htm
クヌギやコナラなどの樹液。幼虫は腐植土を食べる。

でも、ハナムグリ=花潜り でもあるわけで。
ランタナの花を抱えてかじってるのか舐めてるのか。
タチアオイとか結構花にも来ていたようですよ。
そして、飛行が上手。
前翅を持ち上げて、膜状の後翅で飛んできますが、花をそう揺らすこともなく、着地します。
衝突的な着地ではありません。
音はね、体が大きいから結構ブーンという大きな音がしますが。

ルリマルノミハムシ

0910_4rurimarunomihamusi 2014.9.10
ランタナの花にいました。
花をスケールとして虫の大きさを把握してください。
小さな甲虫です。
「瑠璃」とはいうものの、まっ黒です。

シロヒトリ

0910_3sirohitori1 2014.9.10
アメリカシロヒトリなのかな。
幼虫はいわゆる「毛虫」ですが、毒はありません。過剰に怖がらないでください。
ただ、やたらと葉を食い荒らしますのでそのことに要注意。
家庭でなら、普通の殺虫剤で処分して大丈夫。チャドクガみたいに、本体が死んでも毛が飛んできてもかゆいなどということはありません。
落ち着いてどうぞ。
{昔、ある勤務校で、「アメリカヒロシトリが発生しています」という掲示を事務室が出して、笑った。授業で「ヒロシ君はいるかな?大丈夫だよ、ヒロシ君をとったりしないからね」と笑いながら説明しましたっけね。}
0910_3sirohitori2
ところで、この複眼を見てください。
どこにあるのかわからないくらい、まっ黒でしょ。
複眼の表面に微小なスケールの凹凸があって、入射光が反射によって中へ入っていくだけで戻ってこないので「まっ黒」なのです。
0910_3sirohitori3
トリミングしましたが、見えない。
触角の付け根辺りは見えますが、眼はまっ黒。
黒さに凄みがありますね。
この黒さは、色素が光を吸収するというのではなく、構造的なものです。
で、これを参考にした技術開発がありまして。
「モスアイ型無反射フィルム」といいます。
「蛾の眼のような反射光の無いフィルム」ですね。

★2008年1月16日の三菱レイヨン株式会社と神奈川技術アカデミーのプレス発表。(部分的に省略してあります)

三菱レイヨン株式会社
財団法人 神奈川科学技術アカデミー

●モスアイ型の無反射フィルム製造プロセスの開発について
 三菱レイヨン株式会社と財団法人神奈川科学技術アカデミー(KAST)は、世界で初めて、連続製造可能なモスアイ(蛾の目)型の無反射フィルム製造プロセスの開発に成功し、このフィルムの大面積化及び量産化の技術開発に着手しました。・・・
●モスアイ型無反射フィルムとは
 フィルムの表面に百ナノ(ナノは10億分の1)メートルスケールで規則的な突起配列を有する構造を持つフィルムです。この突起構造を持ったフィルムは、厚み方向の屈折率が連続的に変化するため、フィルムにあたる光を反射させることがほとんどありません。今回作製したモスアイ型無反射フィルムの反射率は0.1%以下で、一般的な反射防止フィルムと比べ1/20以下と飛躍的な性能を示しています。
(中略)
●予想される用途
 外光の映りこみがほとんど無いことを活かし、液晶ディスプレー・有機EL・PDP等のFPD、ゲーム機・携帯電話等のモバイル機器の前面板などで、より鮮明な画像を楽しめるようになると期待されます。また、カーナビなどの自動車用途や、照明等インテリアの質感向上にも期待されます。
 更に、本フィルムの微細な突起構造は、蓮の葉の表面と類似の構造を持つため、水をはじく効果があり、本フィルムに水がかかっても濡れないという特徴があります。この超撥水効果を応用し、汚れの着きにくいガラス窓など新たな建材として期待できます。
 また、再生医療分野においても、この突起構造は細胞が平坦に吸着することを抑制するため、生体細胞を増殖させるための足場基材としての応用が期待できます。
(後略)

Photo モスアイ型無反射フィルム
こういう技術を「バイオミミクリー」と呼びますね。生物の構造や能力を取り入れた技術です。
{注意:現在「モスアイ」というのは大日本印刷株式会社の登録商標らしいです。ご留意ください}

★蓮の葉の表面の撥水性は微細な凹凸によるものですが、チョウの翅にも鱗粉による微細な凹凸があり、水を完全にはじきます。
Hassui1
アオスジアゲハの翅の上の水滴。見事にはじいていますね。
Hassui2
ガラスの上の水滴と比較してください。

★光が返ってこないと「黒い」ということの解説は私のHPでどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/6th/sci_6.htm
(入射した光が返ってこない状況を、その物体が「黒い」といいます)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-2d41.html
2009年11月19日 (木) ナイフの刃で漆黒をつくる(月の縦穴に関連して)
{これは結構衝撃的な事実だと思いますが、いかがでしょう。鋭利なナイフの刃を並べると「漆黒」が生じます}

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-ce3e.html
2009年11月19日 (木) 月の縦穴

★無反射フィルム・パネルについて↓
http://www.sharp.co.jp/aquos/lineup/xl9/80xl9/picture.html
「モスアイ®パネル(注2)」
光が反射しにくい蛾の目の構造を研究して生まれた「モスアイ®パネル(注2)」を液晶テレビの表面に採用。部屋の照明など外光の反射が大幅に抑えられ、映り込みが少なく、自然で見やすい映像を実現します。

★STMによるガの複眼の観察の写真があります↓
http://blogs.yahoo.co.jp/kozoshoku/45281559.html
モスアイ(蛾の目)

★ガの写真を撮っただけで、こんなにいろんなことを書いてしまいました。
これが「教師癖」というやつです。実際に授業で使うかどうかは別として、自分の中では徹底的に深めておきたいんですね。
仕込んだ材料が、ただ底の方に沈み込んで遺跡と化すことも多いのですが、たまに熟成・発酵して授業のネタになることもあるのです。
それが「授業の厚み」というやつを産む、と考える古典的な教師でした。

100学んで授業には1を使えたら、最高だね。
学ばなくなったら教師なんて終わりよ。

アシダカグモ

0909_25asidakagumo1 2014.9.9
妻の撮影。
0909_25asidakagumo2
すごいですね。迫力がある。
0909_25asidakagumo3
物陰に走り込んでしまったそうです。

この間ガラス瓶の中にいて、外へ放したあの個体かな。
ただいま、とかいって帰ってきたのかもしれません。
腹部が小さいでしょ、頭胸部に比べて。
これはオスです。
体の特徴と、この「ドクロ」マークとで、判別してください。
今年はメスを見ていませんね。
毎年お目にかかるということは、また来年も、来てくれると思います。

大きいので怖がる人もいますが、人間の方が圧倒的に巨大なんです、っ。
こんな馬鹿でかい生き物を襲うわけがない。

家の中の生態系には有用な存在です。
我関せず、という「関わり方」だってありますよね。
ほっといてあげましょう。

手乗りツマグロヒョウモン

0909_24tumaguro1 2014.9.9
妻の手です。
このチョウはメスです。
0909_24tumaguro2
心の交流があるとかいうわけではありませんが、チョウに対して緊張感を与えない夫婦であることは確かでしょう。
余計な刺激を与えないというだけです。
幼い人だと興奮しちゃって、それがチョウへの刺激になりますが、私共は老夫婦、おだやかににこにこしているだけですもん。
0909_24tumagurom
葉が濡れていましたが移してやりました。
飛び立つときを決めるのは自分で。
チョウの翅はほぼ完全防水ですので、雨はあまり心配しなくていいんですよ。
風には飛ばされますが、チョウの飛翔力もまたすごいものです。
自然で生き抜く力を備えています。
チョウは儚いなんて思わないでください。

シュウカイドウ

0909_23shukaido 2014.9.9
白のシュウカイドウ。
玄関わきで咲き続けています。
花弁の白の「微粒子感」がいいなぁ。
テレビなんかで「シュウカイドウがいっぱい咲いた」と紹介される花とはちょっと違うんで、困ったな。
属名「ベゴニア」のなかの、いろんな品種の一つなんだろうと、自分を納得させていますが。

オジギソウ

0909_21ojigisou2ndday 2014.9.9
集団になっていたつぼみが、咲くと花の茎がぐんと伸びます。
0910_19ojigisou1 9.10
こういう風に、オシベの葯の色がきれいに目立っていると。
「ある点からの距離が等しい点の集合」というのを見ている気になります。
2次元平面上でなら、これは「円」
3次元空間内でなら、これは「球」
ですね。
オジギソウの花は「球」ですね。見事なものです。
写真に撮って(奥行きを消して)平面上でみると、見事な円。
円とか球って、究極の美しい図形、だと感じます。
オジギソウは美しい花を咲かせます。
0910_19ojigisou2
オシベがチリチリになってしまって、メシベが目立ちます。
これもまた美しい姿だ。
0910_19ojigisou3
やがて結実へ向かう。
これを美しいと言わずして、何を美しいといいましょうか。
生命の流れの中で生きること、そして一つの生を閉じることは、美しいのです。

ヒメヒラタアブ@ルリマツリ

0909_20himehirataabu 2014.9.9
ちょっとぶれました。
ルリマツリにとまっています。
花が咲く前から「甘味」があるのかな。
そんなことを思わせる「ぷちぷち」がありますね。
肉眼ではこの時アブの翅が虹色に輝いていたのです。
これが写真には撮りづらい。
フラッシュを光らせたら、まるっきり虹色は消えます。
絞り13でフラッシュを光らせていないので、ぶれが生じる。
で、虹色は再現できませんでした。

ヒメグモ

0909_18himegumo 2014.9.9
また獲物がかかったようです。
これを餌として子グモに与えているんでしょうね。
自分が消化液を注入して、子グモが吸いやすいようにして与えている、というやり方ではないでしょうか。

ムラサキシキブ

0909_17murasakisikibu1 2014.9.9
ムラサキシキブの実が色づき始めました。
0909_17murasakisikibu2
「時の流れ」の可視化が好きです。

内緒話{美しい話じゃないので読み飛ばしてください}
体中の毛が白くなったり、「頭部戦線撤退中」だったり、老眼の進行が止まってまた近眼が強くなってきたり・・・。
干からびた爺さんの「我が身」にも「時の流れ」は可視化されておりますが。

2014年9月22日 (月)

タチアオイ

0909_13tatiaoi 2014.9.9
草丈の低いままに、それでも咲こうとしています。
ほったらかしにしているせいで、こういうしぶとい生き方を見ることができます。
花が終わったらおしまい、次の花を植えましょう、というやり方では見ることができません。

ましてや、どこぞの大規模テーマパークでは、その時々の花の鉢を並べるだけですもんね。花が終わったら次の花の鉢に置き換えるだけ。花、植物を「生きもの」として扱ってはいない。きれいな色のユニットとして並べてあるだけでしょ。花があれば来るはずの虫の存在も許さない。
私、一回だけ引率で行ったことがあるんです。
で、吐き気を催すほどの不快感に襲われて、引率もそこそこに逃げ出したんです。

私はいきものです。虫も花もともにこの時間を共有するいきものです。
人間が浅はかな知恵でやらかすことなんざ、虫一匹・花一輪の38億年を背負った生きる姿に及ぶべくもありません。

キバナコスモスにて

★クマバチ
0909_10kumabati1 2014.9.9
クマバチってこんなにキバナコスモスも好きだったっけ。
タチアオイの時に、花粉をばらまいてましたが、キバナコスモスではあまり確かな記憶がない。
0909_10kumabati2
口を伸ばしてますね。
比較的警戒心の薄いハチです。
0909_10kumabati3
またひっくり返っている。おいしい蜜をもらっているのに、贔屓の引き倒し、じゃないの。
{クマバチのキバナコスモス引き倒し}

★ヒメヒラタアブ
0909_11himehirataabu
このスケールの差。
クマバチなんか花と同程度のサイズなのに、ヒメヒラタアブは花の中でそっとつまんで舐めてます。
花は全く揺れません。

★ツマグロヒョウモン
0909_12tumagurom1
オスです。クマバチと違って口が長いのでこういう姿勢での吸蜜になります。
さすがに花は揺れます。
0909_12tumagurom2
飛び上がる瞬間が写りました。
口を巻き取りながら飛び上がったようですね。
家の前でこういうチョウの写真が撮れるのは幸せです。
きっと「うちの子」でしょう。

タケノホソクロバ

0909_8takenohosokuroba 2014.9.9
時々見かけるタケノホソクロバというマダラガ科のガです。青味が買った黒が美しいと言えば美しい。
成虫は警戒しなくていいのですが、ただし、成虫がいるということは幼虫時代があった、ということでして、あたりまえですが。
で、幼虫は毒がありますので要注意。
ササ、タケの葉を食べます。
直線的な食痕があったら、注意してください。
普通の殺虫剤で死にます。
かかし方式で、お風呂のスプレー洗剤の泡を吹き付けて、塵取りにでも受ければ、毛も飛ばないし心理的に楽ですよ。
ということで、成虫は触っても大丈夫ですが、そんなに遠くはないところのササなどに幼虫がいた、か、いる、ということですので、それを注意してください。

ツマグロオオヨコバイ

0909_6tumaguroooyokobai 2014.9.9
ツマグロオオヨコバイの顔を正面から。
擬人化したくなりませんか?
目の他に鼻、口のパターンまで持っていますね。
「顔」ですねぇ。

ササグモ

0909_4sasagumo 2014.9.9
こう見事にとげとげが写ることも珍しい。
淡い緑が美しいクモです。

0910_2sasagumo1 9.10
これはおそらく、一齢か二齢でしょう。
脚の付け根とか、口のそばに「青味」があるんです。
生まれたての子グモなどは、もっと青いクモですよ。
半透明の青いクモ、あれはかわいい。
0910_2sasagumo2
これは齢がもう一つ上かな。
今回は葉を折り曲げて卵を守る母グモの姿を認識していなかったのですが、気づいてみればあちこちに子グモがいる。
嬉しいことです。

采咲きアサガオ・ガンバル

0909_2saizaki 2014.9.9
もう一つの鉢の株は枯れて終わりになりましたので、この鉢の方も終わりが近いかな、と思ったのですが。
0909_2saizaki2
なんのなんの。
0909_2saizaki3
9月下旬に入っても、まだステキな花を咲かせ続けています。
色合い、形、みんなそれぞれに競っています。
来年同じタイプの花が咲くかどうかは運任せ。
今年の花を今年楽しみます。

コニシキソウにアリ

0908_21konisikisou1 {}2014.9.8
コニシキソウにアリがいました。
確かコニシキソウとアリはつながりがあると読んだっけ、と撮影。
0908_21konisikisou2
クロヤマアリです。

★検索してみたらいい映像がありました。
NHKの「ミクロワールド」です↓
http://www.nhk.or.jp/rika/micro/index_2013_019.html
[2013年度 第19回] 10月21日「アリと生きる コニシキソウ」

小さな雄花と雌花をつけ、アリが花粉を運んだり種を運んだりする。

コニシキソウとアリの関係
夏の畑。足もとを見ると、地面に張り付くように生えている草があります。コニシキソウです。葉に紫色の点があり、枝をはうように伸ばすのが特徴です。コニシキソウは、昆虫のアリと密接な関係を持っています。その様子を見てみましょう。

雄花・雌花の蜜腺
コニシキソウは夏から秋にかけて花を咲かせ、実を付けます。花の横にある小さな丸いものが実です。雄花と雌花が別々に咲き、花びらはありません。先端に黄色い花粉を付けているのが雄花。長さ0.5mmほどの、雄しべ1本だけの花です。その横に、蜜を出す蜜腺があります。雌花は、先が三つに分かれた雌しべだけが見えています。その下には、やはり蜜腺があります。地面に伸ばした枝に、たくさんの花が蜜と一緒に付いています。

花粉を運んでくれるアリ
アリがやってきました。目当ては、もちろん蜜です。蜜を吸うとき、アリの頭が雄しべの花粉に触れ、花粉がアリの頭につきます。雄しべの花粉は、アリの頭につくちょうどいい高さにあるようです。花粉を頭につけて、アリは次の花へ移動します。コニシキソウは、アリが花粉をつけなくても種を作ることができます。しかし、離れた雌花にアリが花粉を運ぶことで、多様な子孫が作られているのかもしれないのです。

熟した実から飛び出す種
受粉して数日たった雌花をみると、雌しべの付け根が大きくふくらんでいます。中には種ができています。いくつもの実が房のようになります。上を向いているのは、中の種が熟した実です。これが乾燥すると実の皮が破れ、「パチンッ」と種がはじけ飛びます。

アリに運ばれて新しい場所へ
コニシキソウの種をアリが運んでいます。花粉を運んだアリとは別の種類のアリです。草の種などを集めて食料にするトビイロシワアリです。種を運ぶ先は、巣の中。ところが不思議なことにこのアリは、コニシキソウの種をほとんど食べずに巣の外に捨ててしまいます。そのおかげでコニシキソウは、新しい場所で芽を出すことができるのです。地面に張り付いて、アリとともに生きるコニシキソウ。たくみに生きる植物のすがたを見ることができます。

素晴らしい映像です。納得してしまいます。ぜひご覧ください。
引用中、「種がはじけ飛びます」という解説と「種をアリが運んでいます」という説明は、なんとなくどこかに「違和感」ありますね。

下に引用してあるpdfの論文には
   コニシキソウの種子にはエライオソームはなく、
   種子繁殖期前半に生産された種子は自動種子散布によって散布されるが、
   種子繁殖期後半に生産された種子は自動種子散布されず、
   アリによる種子散布がみられ、季節によって散布様式が異なる

こんな記載がありました。前半では親株と競合しないように種を遠くへ飛ばす、後半では、もし単に落ちても、もう親株と競合することはない、というような関係のせいではないか、と考察しています。

★スミレなどの植物では、アリが好む「エライオソーム」という物質を種子につけて、アリに運んでもらうものがあります。アリ散布植物といいます。
 でも、コニシキソウの場合は、種子にエライオソームはついていないようです。何がアリに種子を運ぶ行動を惹き起こしているのでしょうね。
そしてまた、いったん巣に運び込んだ種をアリが捨ててしまう。
考えられるのは
初めアリに対して誘引的に働く物質を出して、巣まで運んでもらう。その後、アリにとって不快なにおいの物質を出すように変化して、食べられずに捨てさせる。
そんなことかなぁ、と想像します。

http://www.tcp-ip.or.jp/~jswc3242/mamechishiki/mame46eraiosoomu.html
「植物豆知識の頁」というページです。わかりやすい解説がありますのでどうぞ。

http://ir.kagoshima-u.ac.jp/bitstream/10232/15021/3/Diss_Kobayashi_Yoshihiro_No.658.pdf
コニシキソウにおけるアリによる種子散布の意義とアリにとっての種子の価値

↑くわしいです。117ページもあります。さすがに、私、全部は読んでません。初めの何ページかを覗いてみただけです。
よろしかったらどうぞ。

★最後に
コニシキソウとコミカンソウをセットで覚えたものですから、どちらかを撮影すると、どうしても他方も撮りたくなります。
で↓
0908_22komikansou
コミカンソウです。
不思議なもので、なんとなくしあわせ気分になる草ですね。

★「身近な雑草のふしぎ」森明彦 著、サイエンスアイ新書
この本を本屋さんで立ち読みしていたらコミカンソウに出会いまして、買ってきて読み始めたらコニシキソウの解説もありまして。
そういうわけで、コミカンソウとコニシキソウがセットで頭の中に収まってしまった、ということなのです。
で、コニシキソウのところには

きわめて小さな花は、はっきりいってボロクズである。けれども葉茎の合間にちょこちょこと並べ、甘い香りでアリンコを誘っている。連中が受粉を助けていたのだ。

こういう記述がありましてコニシキソウにアリを見たときに、あ撮影しなくっちゃ、という気になったのでした。

ホウセンカ

0908_19housenka1 2014.9.8
いろんな色の花が咲いて、妻が喜んでいます。
0908_19housenka2
きれいでしょ。
ただね、ホウセンカやルコウソウの仲間は、エビガラスズメやセスジスズメの幼虫の食草なんですよね。
寛容な妻は、スズメガの幼虫退治をしない。で、ぼろぼろになってきました。
あきれながら、虫と花を愛でる夫婦であります。

ヤガタアリグモかタイリクアリグモのオス

0908_17arigumo1 2014.9.8
ものすごく大きな上顎でオスと判断しています。
0908_17arigumo2
なんか、こう、重くて肩が凝らないかい?首(ってあるかな)が痛くなりそうだね。
と、声をかけてやりたくなりますね。

ヒメハマキガの仲間かな

0908_15ga 2014.9.8
「ガ」です。種はわかりません。
タイトルは「ヒメハマキガの仲間かな」としましたが、それすら実は怪しい。
目立つ模様だからわかるんじゃないかと撮影しましたが、どうも、深入りしないとわからないようです。甘かった。
あんまり深入りしたくない。

クサギカメムシ幼虫

0908_14kamemusi 2014.9.8
盛夏を過ぎて秋めいてきたら、カメムシ類の幼虫をまた見かけるようになりました。
暑すぎるのは繁殖にはつらいんでしょう。
写真はクサギカメムシの若齢幼虫です。
クサギカメムシは成虫で越冬すると記憶していますが。
これからゆっくり成長して、越冬に備えるのでしょう。
東京では昆虫の体が凍るほどの低い気温にはなりませんが、冬は冬、それなりに厳しいと思います。

線路際で

0908_6rukousourui1 2014.9.8
キバナルコウソウが増えてくれまして、うれしい。
ルコウソウの仲間では比較的珍しい花です。
0908_6rukousourui2
紫色の花は、采咲きを産む親木タイプのアサガオです。
赤いのはモミジバルコウです。周囲の葉は、ルコウソウとフウセンカズラの葉なのですが、赤い花はモミジバルコウですね。
尖った星になっていないと思いますので。
0908_7bluesalvia
オシロイバナに囲まれてちょっと気取って見せたブルーサルビア。
密林状態になっていまして向こうが見えませんね。
保育園児の視線の高さだと、おそらくこんな感じでしょうから、きっと、すごい茂みに見えるのだろうと思います。

2014年9月19日 (金)

ツユクサ

0908_5tuyukusa 2014.9.8
朝の姿、典型的です。
オシベが6本、メシベ1本
0908_26tuyukusa
昼・門柱のところで。
手前2本のオシベが少し引き込み始めてますかね。

★以前にもご紹介してような気がしますが、ダブってもいいや。
↓NHKの映像です。
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400122_00000&p=box

これは、ツユクサです。花が開いています。花のしくみをよく見てみましょう。右がおしべ。左がめしべです。これが花粉です。ツユクサが閉じるとき、めしべとおしべが、クルクルと丸まりながら、ちぢんでいきます。花粉を運んでくれる虫が来なくても、自分で花粉をつけることができるのです。

実に見事な動画映像でして、多くの方に見てほしいと願います。
ツユクサも基本としては昆虫に花粉を媒介してほしい。でも、ダメなら最後に自家受粉をしてでも実を作る。
はっきりとわかります。

★オシベが6本ですが、前に長く出ている2本は花粉を付けて受粉にあずかる。
これはいいんです。
花弁近くの3本のオシベをX字型、もう一本がY字型と呼ぶようです。
で、X字型のオシベは「仮オシベ」とよばれて、花粉をつけません。ポリネーター昆虫向けの広告塔のようなものでしょうね。
問題はY字型オシベなのですが。仮オシベだという記載も多いのですが、実際にはどうなのか、実験観察をしたサイトがあります。↓
http://www.juno.dti.ne.jp/~skknari/tuyu-kusa-kari-osibe.htm

ツユクサの仮雄しべ

ツユクサには6本の雄しべがあります。  葯の形には3種類あって、花弁に近いところに蝶のような形の雄しべが3本あり、 X字形雄しべと呼ばれています。 中ほどには、Yを逆さまにしたようなY字形の雄しべが1本、最も前に2本突き出ているのが、O字形雄しべと呼ばれています。 (写真1)

こういう出だしで。
精密な実験の結果。
Y字型オシベは受精能力のある花粉を持っており、種子ができ、その種子は発芽して植物体を作ることができる、というところまで観察をしています。

この結果、Yー花粉は雄としての機能を間違いなくもっている正常な花粉であり、 Y字形雄しべは仮雄しべではなく、“正常な雄しべ”ということが明らかになりました。

すごいなぁ。
関心がおありでしたら、ぜひご一読ください。

フウセンカズラ

0908_4huusenkazura 2014.9.8
電柱に巻き付きそうなフウセンカズラですが、さすがに太い。
巻ひげを出してからませ、自身を引き寄せ登っていく、ということはしにくい。
それにしても、頑張るものだ。
花も咲かせ、実もつけ始めています。
生きられる限りを生きる。
これは動物も植物も同じ。特に昆虫との接触が濃い私共にはそう思えます。
ヒト、足が地につかなくなってませんか?焦るなよ。

タマスダレ

0908_3tamasudare1 2014.9.8
朝7時半くらい。開き始めてますね。
0908_3tamasudare2
こちらはピンク。
0908_10tamasudare
昼の散歩時。
ゆっくりですが、着実に。
動物はせっかちだからな。特にホモサピエンスは。

ルコウソウ類

0908_1_5rukousou1 2014.9.8
キバナルコウソウとマルバルコウが顔を寄せ合って咲いていました。
なにかおしゃべりをしているような雰囲気ですね。
0908_1_5rukousou2
少し混乱気味。ルコウソウの葉が見えていますが、花はマルバルコウです。よね。
フウセンカズラと一緒。
0908_1_5rukousou3
これがルコウソウ。です。
いろいろあって、その場では葉と花の対応がわかっていたつもりでも、後で写真を見ると、こんがらかってくる。

0915_18rukousou 9.15
これもルコウソウなのですが。
少し「丸っこい」星ですね。
いいの、気にしないの、いろいろあるのよね。

線路際・騒然

0908_1_1osiroibana 2014.9.8
オシロイバナが密生しています。白と赤。トランスポゾンによる源平咲き。
手前の緑の中の白い花はニラ。
資源ごみを出しに行っての戻りがけ。
7時前。早朝の至福、ですね。
0908_1_6irimidare1
キバナコスモスとルコウソウが入り乱れています。
茎が絡んで花が並んで。
0908_1_6irimidare2
赤いオシロイバナとキバナコスモスと手前の紫はブルーサルビア。
0908_1_6irimidare3
ブルーサルビアを見やすく撮ってみました。
今年のブルーサルビアは元気だなぁ。

保育所のお散歩が9月に入って再開。
この騒然たる色の入り乱れが、子らに受けているようですよ。
手入れに凝った園芸じゃないからな、手も出しやすい。
どんどん触って摘んでみていいよ。そのための花ですもん。

巨峰

0908_0kyohou 2014.9.7
2房目の収穫。
多少緑色でも、大きさが同じなら紫の実と味はほとんど同じ。
甘くて薫り高くて。
「口福」です。

台所の排水口用のフィルターを袋かけに使ったのは「○」でしたね。
実が熟していくのも透けて見えるし、虫は入れないし、雨も浸透しないようですよ。
お勧めですね。

ツマグロヒョウモン

0907_1tumaguro1 2014.9.7
アゲハやアオスジアゲハ、ツマグロヒョウモンなどが続々と羽化していまして。
9月に入って100匹を超えました。
全部をブログに載せるつもりはないのですが。
0907_1tumaguro2
手乗りチョウ、なんかになってくれると、やはり載せたくなってしまいます。
これがなんとも幸せなんです。くすぐったいような。
金色のチョウ、というべきでしょうかね。
美しい。
庭や家の周辺での「チョウ密度」がものすごく高くなっています。

タマスダレ

0906_18tamasudare 2014.9.6
これがこの場所の最盛期。
タマスダレの花壇というのもいいでしょうね。
ピンクや黄色を混ぜたりね。
これからは、すこしずつ咲いてくれる花を追い続けることになります。

ヤサアリグモ

0906_17arigumo 2014.9.6
鉢の側面を走り抜けていったアリグモの仲間。
ぶれた写真を眺めまして、これはヤサアリグモではないか、と判断しました。
ハエトリグモ科のアリグモ属のクモで私たちが見られるのは
アリグモ、クワガタアリグモ、ヤサアリグモ、ヤガタアリグモ、タイリクアリグモ
これだけなんですが。
いつも、同定には自信がない。
「アリグモ属」という「緩さ」で勘弁していただくしかない、というのが実情です。

ヒメグモ

0906_15himegumo 2014.9.6
たくさん卵のうをつくったヒメグモ。
もう子グモが出てますね。
複数の卵のうを作って面倒を見るという出来事を、あまり見たことがない気がします。
全部でてきたらすごい数になるんでしょうね。
無事育児ができるようにと願っています。

ブチヒゲカメムシ

0906_14butihigekamemusi1 2014.9.6
タチアオイの花で。
出来事は単に、花の外から子房あたりの甘い汁を吸っていた成虫に、そばの幼虫がぶつかった、というだけだと思います。

ただね、私らヒトは哺乳類。
こういう位置関係の大人と子どもをみると
0906_14butihigekamemusi2
おかあさん、おっぱいちょうだい
みたいに見えてしまうんですよね。
赤ちゃんがお母さんのおっぱいを刺激して乳を出してもらう。
おかあさんも赤ちゃんが吸いやすいように姿勢を変えてあげる。
もう、哺乳類の赤ちゃんと母親のごく自然な姿・行動ですよね。
猫の赤ちゃんもそうだったな。授乳中の母親のおだやかな満足げな表情は、哺乳類共通かな。

ブチヒゲカメムシに起こった「哺乳類っぽい」出来事をにこにこと眺めるかかし爺さんでした。

オジギソウ

0906_11ojigisou1 2014.9.6
6日の状態。花の順序がわかります。
0906_11ojigisou2
これがおそらく7日に咲くつぼみ。

0907_2ojigisou1 9.7
咲きました。雨がかかって水滴が花にくっついています。
今回の花は蕊がみんな真っ直ぐです。
これが記憶にあるオジギソウの花の姿です。
最初の花が、すこしよれよれな感じで心配しましたが、2つ目からはシャキッとしてきました。
何が違うんでしょうね。
0907_2ojigisou2
葉に乗った水滴。輝いていました。
0907_2ojigisou3
花の一部です。
白の矢印で指している尖った蕊がメシベではないでしょうか。

この花の翌8日の姿↓
0908_2ojigisou 9.8
オシベがぐにゃぐにゃっとなりました。
先端のとがったメシベがいっぱい見えています。
さて、これで結実できるのかどうか。
昆虫が来ていたようには見えませんでしたが。
ゆっくり見ていくことにしましょう。

イチモンジセセリ

0906_10itimonji1 2014.9.6
ランタナの葉を舞台に繰り広げられた一連の動き。
オスがメスの後ろから交尾を迫っているのだと思います。
でも、メスは交尾拒否しているみたい。細かく翅を震わせます。
0906_10itimonji2
葉を移りました。オスは追いかけます。
0906_10itimonji3
で、後ろから交尾を求めますが、やはりメスは翅を振動させています。
おそらく、この翅の振動が交尾拒否の動作なのではないかと想像しました。
メスが飛び去りオスは追いましたが、その後のことは「視界の外」でわかりません。

モンシロチョウのメスの交尾拒否姿勢は有名です。
翅を開いて、腹部を上へ高く曲げます。
これは知っていましたが、イチモンジセセリの交尾拒否を意識して見たのは初めてでした。
イチモンジセセリのメスの交尾拒否は翅をたたんだ状態で振動といってよい速度で震わせること、のようでした。

2014年9月18日 (木)

庭のジョロウグモ

0906_9jorougumo 2014.9.6
ジョロウグモってこんな風に食べかすを並べておくんでしたっけ。
隠れ帯というほどのものでもなし。
なんとなく放置してあるだけなんでしょうね、きっと。

アガパンサス

0906_7agapansus1 2014.9.6
この辺にアガパンサスがあったはずだよなぁ、というところを見に行きました。
もう実はほとんどなくなっていましたが、ちょっと指先でつまんだら、種子の入っているのがとれました。
0906_7agapansus2
ほらね。
0906_7agapansus3
開いてみたらこんな風。
0906_7agapansus4
すごく薄くて、カエデの種子程ではないでしょうが、「翅」になるんじゃないかという気がしました。
風に乗って遠くへ飛びそう。
0906_7agapansus5
何個か採れましたので、播いてみます。

クマバチ

0906_4kumabati1 2014.9.6
キバナコスモスの花にクマバチがとまると、クマバチの体重で、花が下向きになってしまいます。
見ていて、おかしい。
ヒメヒラタアブだったら花はびくともしない。ミツバチなら花は少し揺れる。クマバチだと花が垂れる。
おまえなぁ、重いんだよ、と、つぶやいてしまいます。
複眼がすごく大きくて目立ちます。
0906_4kumabati2
キバナコスモスの普通の花の大きさと比べてください。
クマバチの大きさがわかります。
0906_4kumabati3
この花はルコウソウかなんかに支えられた花ですので、クマバチの体重でも傾きません。
0906_4kumabati4
偶然写った、花から飛び上がった瞬間。
0906_4kumabati5
毛がふさふさ。大きな翅。
美しいハチです。
怖がることはないんで、そばで見ていれば大丈夫ですよ。

ニラの花

0906_3nira1 2014.9.6
外側の薄い白い袋(正式な名称がよくわかりませんが)の中から一群のつぼみが顔を出したところ。
0906_3nira2
つぼみたちは広がって
0906_3nira3
外側から咲きます。
3枚の花弁と3枚の萼ですか。(私、苞と萼がよくわかっていませんね、お恥ずかしい)それはそれとして。
美しい花ですね。

ヒメヒラタアブ(ベランダのコスモスで)

0906_2himehirataabu1 2014.9.6
ハイビスカスの隣にコスモス。
ヒメヒラタアブが来ていました。
0906_2himehirataabu2
きれいに写りました。平均棍までくっきり。
こういう写真が撮れると、すごくうれしいですね。
せっせと花粉を媒介してくれるアブ。
有難いことです。
0906_2himehirataabu3
その隣に別の小さめの花も咲いていました。
こっちの花も訪れてくれると嬉しいよ、と声をかけておきましたが。
どうなったかな。

ハイビスカス

0906_1hibiscus1 2014.9.6
朝、雨戸を開けますと、いやでもベランダの状況が目に飛び込んできます。
花が咲いていると、おお、と思わずつぶやいて、撮らざるを得ない気分になります。
て、カメラを取りに引き返す。
情熱的でいい花ですね。
0906_1hibiscus2
花の裏側ってあまり見ないので、今回はいいアングルでしたのでお目にかけます。
どうも我が家のハイビスカスは実がなりそうにないんですよ。どうしたもんでしょうか。

アリ

0905_15ari1 2014.9.5
アリが何か大きなものを運んでいます。
みればクロヤマアリ。
0905_15ari2
運んでいるのはジグモでしょうか。
大きいですね。
巣まで運べたとして、巣穴には入らない。
解体して運び込むのでしょうか。
そういうところまで見たことはないからなぁ。
研究者ともなれば、腰を据えて最後まで見届けなければいけないんでしょうね。
私は通りすがりの観察者に過ぎません。
つくづくそう思います。

コミカンソウ

0905_13komikansou1 2014.9.5
時々見てます。
0905_13komikansou2
かわいい壮観ですね。
葉が交互に出ていまして。
こっちの葉の付け根にコミカン1個。向こうの葉の付け根にコミカン1個。という風についているのです。
それでこういう状態になるのですね。
0905_13komikansou3
下の方のまだ小さな葉を指で裏返してみました。
葉の枚数と一緒に写っている私の指とで、大きさが推測できると思います。
こんな小さいのに、いっちょ前に花を咲かせて実の準備してるんですよ~。

線路際のコスモス

0905_10cosmos 2014.9.5
つぼみがもう開きそう。
0906_13cosmos 9.6
開いた!
上品な紫ですね。
妻は白い花もほしいのだそうですが、どうなるか。

クロウリハムシ

0905_8kurourihamusi 2014.9.5
カラスウリの葉で見かけることがふえました。
いままで、「それはウリじゃないでしょ」というような葉で見かけることも多かったのですが。
季節的に何か必然性が高まったのかな。

0915_14kurourihamusi1 9.15
まったく、見事に「トレンチ行動」を展開しています。
右の個体はメスですね、お腹の大きさからして。
産卵にあたって、ウリ科植物のもつ物質が必要なのかな、と多分余計な想像。
卵の成熟に必要だとか、卵に食草の情報を持たせるために必要だとか。
こうなると「妄想」に近いので、信用しないでくださいね。
0915_14kurourihamusi2
お顔拝見。
撮影されていることに気づかないほど夢中で食べていたということです。
さすがにここまで正面から接近されれば気づく。
向こうを向かれてしまいました。

オジギソウ

0905_7ojigisou1 2014.9.5
咲きましたね、オジギソウの花。
前の日4日に赤くなっていたつぼみです。
ちょっとぐにゃぐにゃっぽいんですが。
最初の花、というものは往々にして姿が乱れます。
なんだろなぁ、ストレスがかかっていて、それを打破して咲くんでしょうかね。
次々と咲くようになると、「勢いづく」というのかのびのびした花になりますね。
0905_7ojigisou2
先端に葯のあるのがオシベ、尖がっているのがメシベでしょう。
「柱頭」は見えないんですが。間違ってないと思います。
0905_7ojigisou3
すごく素敵な姿でしょ。
にこにこと、どうぞ。

↓前の記事
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-7554-1.html
2014年9月 8日 (月)「オジギソウ」

9.4
とうとう本当に赤く色づいてきたようです。
間もなく開花しますね。

(多分)キオビツチバチ(じゃないかなぁ)

0905_6tutibati 2014.9.5
なんという写真。
これではなんだかわかりません。
私の肉眼観察では、ツチバチです。で、黒くて長い腹に黄色い帯がありました。

http://www.insects.jp/kon-hatikiobituti.htm
昆虫エクスプローラというサイトです。
「幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育つ」

ということで、メスが地面を探索して、地中のコガネムシの幼虫を探している、そういう状況を私は見たのだと思います。
で、黄色い帯が印象的でした。

ということで、キオビツチバチだろうと判断しました。
秋めいてきて、地面すれすれを高速で飛び回る昆虫がいます。姿を目視することが難しい。
おそらくツチバチの仲間です。忙しくコガネムシの幼虫などを探しているのです。

2014年9月17日 (水)

ケツァルコアトルス・ノースロピ

日経サイエンスの2014.10月号、p.21で

翼竜の飛行技術
ケツァルコアトルス・ノースロピ
Quetzalcoatlus northropi

という名前を見まして。
懐かしかったな。
昔、ケツァルコアトルス・ノースロピ(ノルスロピとかノルトロピという読みもあります)の新聞記事を読んで、クラス通信だったか、理科通信だったかに書いたんです。
「ケツァルコアトル」というのは翼のある蛇の姿の神だと、知っていました。何かSFかなんかで読んだのかな。
で、当時の私にわからなかったのは「ピ」なんですよ。
「ノースロップ」なら人名だとわかる。
「なんで『ピ』なのだろう?」ということを書いたと記憶します。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B9

ケツァルコアトルス・ノルトロピ(Q. northropi Lawson, 1975)
属名 Quetzalcoatlus は、アステカ神話に登場する有翼の蛇形の神ケツァルコアトル(ナワトル語: Quetzalcōātl)にちなむ。種小名 northropi は、全翼機の開拓者ジャック・ノースロップの空気力学に対する功績を讃えての献名である。

このように、献名の場合、語尾を男性なら「-i」、女性なら「-ae」というようにします。
このことを昔の私は知らなくって、「なぜピなんだろう?」と悩んだわけですが、今の私なら説明できるようになりました。
懐かしいなぁ。

速さ比べ

日経サイエンスでこんな記事を見かけました。

日経サイエンス2014.09 p.28から
地上最 速の動物は?
正解は南カリフォルニアに見られるダニの一種。ただし体長を単位に測ったスピードで。
パラタルソトムス・マクロパルピス(Paratarsotomus macropalpis):毎秒322体長。
ウサイン・ボルト(Usain Bolt):毎秒6体長(時速37km)
チーター:毎秒16体長(時速97km)

こういう速さの考え方がありましたか。実に楽しい。

ボルトの記録は100mを9.58秒、かな。
100m/9.58s=10.4m/s→37.4km/h
ボルトの身長は1.95mということですから
10.4/1.95=5.3
サイエンスの記事とちょっと違った数値が出ましたが、大差ない。
100mの平均ですから、最高速あたりだと四捨五入して「6身長/s」くらい出てもおかしくはない。

しかしまあ、ダニって「速い」んですねぇ。ホントかね、びっくりした。
{ちなみにワタクシ、1秒で1身長も進めません。0.2身長くらいかな。トボトボ、ですから}

シソつぼみ

0905_5siso 2014.9.5
シソにつぼみがいっぱい。そろそろだな。

0908_1_3siso 9.8
資源ごみを出しに行ったら、ご近所で咲きはじめていました。

0912_5siso1 9.12
やっと我が家のも咲きました。
0912_5siso2
低い位置の花で、なかなか撮りにくい。
0912_5siso3
わ~い、お花見パーティーだぃ。
かかし、渋い顔。

トカゲ

0905_2tokage 2014.9.5
お腹が大きい。何か食べたね。
それにしてもこの色、きれいですね。
金属光沢なので、誤解してこれをカナヘビと思っている方もいらっしゃるとか。
お間違いのないよう。
足元を走るので注意いていないとすぐ逃げられてシャッターチャンスを失います。
すばしこいですよ。

アゲハ羽化

0904_17ageha 2014.9.4
アゲハが羽化して、出たいというので、ケースの蓋を開けたらさっそく飛び出していきました。
ケース内での撮影の暇ナシ。
で、ボウガシの木にちょっと止まってくれたので、撮影したのですが。
こんなアングルしか与えてくれませんでした。
平らになってしまって。
すぐまた飛び去りましたが、うちの子ですから、顔を見せに来てくれることもあるでしょう。

ヒメグモ

0904_15himegumo 2014.9.4
状況の変化は私の目には見えてこない。

0905_11himegumo 9.5
とうとう親がいなくなったのかな、と思って撮影したら、奥の方にいるようです。

0906_16himegumo1 9.6
餌を捕獲したようです。
0906_16himegumo2
立派なお母さんですね。
こんなに長く子の面倒を見るんだったっけ。
孵化後これだけ面倒を見たら、子の生存率はすごく高くなるでしょうね。

キバナコスモス

0904_13kibana1 2014.9.4
ふと気づいたら、キバナコスモスが五角形です。
あれ?そうなんだっけ?
0904_13kibana2
三角形みたいな。
0904_13kibana3
いっぱい、みたいな。

まぁ、どうでもいいらしい。
キバナコスモスって、かなり「ゆるい」花のようですね。
キバナコスモスに「制服」を着せることはムズカシイようで。
自由奔放で、いいなぁ。ステキだ。

アズチグモ

0904_12azutigumo1 2014.9.4
ヤブガラシに何か白いものが見えたんです。
ん?と見ればアズチグモ。
0904_12azutigumo2
単眼の乗っかった部分、仮面舞踏会の「仮面」みたいな、不思議な模様、これで覚えられます。
目と鼻みたいに見えないこともない。
腹側を見たのは初めてだな。
0904_12azutigumo3
真横から。丸い腹部。卵を持っているのでしょう。
もちろん、こういう大きな白い個体はメスです。
「オスは非常に小型で、成体になるとメスの腹部に乗っていることが多い」と「日本のクモ」という新海栄一さんの図鑑に記述がありました。
0904_12azutigumo4
じっくりと撮影に応じてくれまして、嬉しかった。

0905_9azutigumo1 9.5
翌日もほぼ同じところにいました。
0905_9azutigumo2
ちょとボケましたが、顔のところをトリミング。

6日からはどこかへ移動したらしく、見かけなくなりました。
元気でな。

コアシナガバチ

0904_11koasinagabati 2014.9.4
相当に自信がない。
フタモンアシナガバチではないような。
コアシナガバチの腹部ってこんなにてかてかしてたっけ?
なんだかなあ。
でも、やっぱりコアシナガバチかな。
揺れる心、なのでありました。

イノコズチ

0904_10inokoduti 2014.9.4
イノコズチの花が咲きはじめました。
花の穂がもっと長くなってくると思います。何だか短めで、一瞬、イノコズチだったよね、と戸惑いました。
勤勉なアリが探索しています。
おいしいんですかね。ヤブガラシの花も地味ですが虫たちには人気がある。
イノコズチの花にはどんな虫が来ているのでしょう?

クロウリハムシ

0904_9kurourihamusi 2014.9.4
クロウリハムシが2匹。
カラスウリの葉で。
周囲に溝を掘って、植物体が送ってくる有毒な物質を遮断して、食べています。
トレンチ行動と言いますが。よくまぁ、そんなことができるものだと感心しますね。

本から引用
「昆虫はすごい」丸山宗利 著、光文社新書、710

 ・・・植物と昆虫の戦いは、互いに対抗策を出し合い、常に続いている。
 植物側の対抗策としてよくあるのは、昆虫が食べた部分に、植物が防御物質を送り込むという方法である。それに対する昆虫の摂食方法として、防御物質を流し込む葉の管を切断するというやり方がある。
 たとえば、クワズイモという植物の葉を食べる東南アジアのハムシ科の昆虫は、葉を食べる前に、葉に円形の傷をつける。そして、傷をつけたあと、内側の部分をゆっくりと食べる。
 アサギマダラというタテハチョウ科のチョウの幼虫がキジョランなどの有毒植物を食べるときや、マダラテントウというテントウムシ科の甲虫が防御物質の強い植物の葉を食べるときにも同じ行動をとる。
 ・・・

いろんな昆虫がそれぞれに開発した技なんですね。不思議だ。

http://insect3.agr.hokudai.ac.jp/~akimoto/lect-ent/lect8.html

●トレンチ行動というのはうまい行動だと思った。ガの幼虫でどんなものがトレンチ行動を示すのでしょうか。
答:イラクサギンウワバというガがいますが、この種の幼虫は多食性で、キャベツ、レタス、キク、ピーマン、オクラ、ニンジンの害虫として有名です。幼虫は、摂食する前にトレンチを作ります。
●トレンチ行動で最初に切れ目を入れるとき、どうやって切れ目を入れるのですか?食べて切れ目を入れるとしたら防御物質にやられるのではないですか?
答:トレンチを切る時には、幼虫は葉を飲み込みません。大顎でかみ切って、切れ目を入れるだけです。
●トレンチ行動ですが、最初に葉に切れ目を入れる時には誘導防御物質は出てこないのですか。
答:葉に含まれる2次的代謝物質の影響は受けるでしょうが、誘導防御として合成される物質の影響は受けません。こうした物質は、食害後にその葉に移動してきます。
●トレンチ行動についてですが、広食性の種は多くの植物を利用するためにトレンチ行動を行うようになったのか、トレンチ行動が発達していったことで多くの植物を利用するようになっていったのか、というのはわかっているのでしょうか。
答:広食性の種でも全くトレンチを行わない種も多いです(オオミズアオなど)。一方、単食性のオオニジュウヤホシテントウの仲間にも、トレンチを行うものがいます。トレンチ行動を示す一部の種が、その行動の結果として多食性を獲得したのではないかと思います。

すごい技なのですね。

ヨモギ

0904_5yomogi 2014.9.4
これヨモギのつぼみでしたよね。
そうなら、花が咲いてもなんだかよくわからない花だった、と記憶しますが。
いつ咲くのか、毎日見ていますが、まだみたい。

タマスダレ

0904_3tamasudare 2014.9.4
薄いピンクのタマスダレ。

0905_3tamasudare 9.5
色がさらに薄くなってしまいました。
閉じて開く、という動作で伸びて、色が薄まったのでしょう。

0906_5tamasudare 9.6
上は3日目の花。
その下で新しい花が咲きました。ほとんど白です。
花弁の形を比べてください。
新しい花の花弁は丸っこくて、日を経た花の花弁は長くなっていますね。
生長による開閉運動だ、ということの証です。

アオスジアゲハ前蛹

0904_1aosuji1 2014.9.4
半透明のエメラルドのような前蛹。
0904_1aosuji2
体内が少し透けています。
0904_1aosuji3
なんとも言えず美しい。
この宝石のような姿を見たら、病みつきになりますよ。

アオスジアゲハは
卵を採取してきても孵化率が低い。幼虫で連れてくると寄生されている率が高い。
羽化の時に失敗する率が非常に高い。
私共が一緒に生活しているチョウの中では一番繊細で「センシティブ」なチョウです。

一番「タフ」なのはツマグロヒョウモンですね。
孵化率が高い、寄生されたという経験がない、羽化の失敗もほとんどない。
驚くべきことです。南方系だと思うのに、寒くなっても羽化するし。

しかしまぁ、アゲハの幼虫のあまりの可愛さに痺れまくって飼育を始めて、40年以上になりました。
アオスジアゲハの美しさもまた素晴らしいものです。

2014年9月16日 (火)

ご注意を!

★ギョウジャニンニクと間違えてイヌサフランを食べて死亡したという事故が起こっています。

有毒植物食べた男性死亡 ギョウジャニンニクと誤り栽培(朝日新聞 2014年9月9日)
 静岡県と御殿場署は9日、同県小山町に住む農業の男性(76)が有毒植物のイヌサフランを食用のギョウジャニンニクと誤って食べ、死亡したと発表した。
 県などによると、男性は5日未明に吐き気や下痢の症状を訴えて病院に入院。9日早朝に容体が急変し、死亡した。男性は自宅の畑でイヌサフランをギョウジャニンニクと勘違いして育て、4日の夕食で煮物にしたらしい。

山菜と間違えて有毒な野草食べ 死亡(NHK 9月9日 21時10分)
 静岡県の70代の男性が、山菜のギョウジャニンニクと間違えて有毒な野草の「イヌサフラン」を食べて死亡し、静岡県は注意を呼びかけています。
 静岡県によりますと、今月4日、県東部に住む70代の男性が有毒な野草の「イヌサフラン」を野菜と煮込んで食べたところ、おう吐などの症状が出て入院して治療を受けましたが、9日、死亡したということです。
 イヌサフランはユリ科の植物で、観賞用として日本でも広く植えられていますが、花や葉などに毒があり、食べるとおう吐や呼吸困難を引き起こして、最悪の場合、死亡することもあります。
 イヌサフランは山菜のギョウジャニンニクと葉の大きさや形が似ていて、男性は医師に対し、「ギョウジャニンニクと間違えた」と話していたということです。
 静岡県によりますと、イヌサフランによる食中毒は昨年までの10年間に全国で7件発生し、このうち、平成19年には新潟県で50代の男性1人が死亡しています。
 静岡県衛生課によりますと、イヌサフランとギョウジャニンニクは花を見比べれば形が大きく異なっているほか、ギョウジャニンニクは葉をこするとニンニクのような臭いがするということで、「確実に食用と判断できる野草以外は食べないでほしい」と注意を呼びかけています。

http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/inusahuran.htm
東京都薬用植物園の「ギョウジャニンニクとイヌサフラン(有毒)」というページです。
野草を食べることがあるようでしたら、こういうサイトを利用してください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/
厚生労働省のこんなページもご覧ください。

水素の製造

こんな記事が出ました。↓

東京新聞(2014年9月13日)
太陽光、風力で水素製造へ 環境省、燃料電池車用に
 環境省は13日までに、太陽光や風力など再生可能エネルギーから得られた電気を使って水素を作り、次世代エコカー「燃料電池車」などの燃料として利用するモデル事業を始める方針を固めた。
 水素を製造段階から輸送、利用まで統合的に管理することで温室効果ガス排出量の少ないエネルギーシステムを確立するのが目的。地方自治体と連携して地域の特性を生かしたシステムづくりを進めるといい、エネルギーの地産地消にもつながると期待される。
 同省によると、太陽光発電や風力発電に適した北海道など全国数カ所で事業を計画。得られた電気で水を分解して水素を発生させる。(共同)

私はこの記事↓中で書いてます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-5a39.html

2014年9月 9日 (火)「究極のエコカー」
・・・
「走行中に出るのは水だけ」ということは確かですけどね。
水素はどうやって作るのですか?
炭素と水の反応で水素と一酸化炭素ができる反応なんか有力でしょうね。
あるいは炭化水素(石炭や石油からの産物)と水の反応とかね。水素と二酸化炭素ができるかな。
もう一つは電気分解でしょうね。
淡水は高価だから海水を電気分解しますか?それじゃあ塩素やその関連物質がたくさん副生してしまう

水素という高エネルギー物質が単体で存在するわけはないのです。
エネルギーレベルの下がった水素の化合物にエネルギーを注ぎ込む形でつくるしかない。
それって本物の「エコ」ですか?
将来的には、いわゆる再生可能エネルギーで電気分解するというのがエコかもしれませんが。
当面は、二酸化炭素を副生する反応や、火力発電で石炭・天然ガスを燃やして二酸化炭素を発生しながら作った電気で電気分解するっきゃないでしょうね。
電気自動車にだって、発電の際の二酸化炭素発生などの批判があるんでしょ。
じゃあ、燃料電池車にも同様の難点があることを認識していなければなりませんね。

ね、
「将来的には、いわゆる再生可能エネルギーで電気分解するというのがエコかもしれませんが。」
と。

誰しも、二酸化炭素を出さないような水素の作り方を「気にしてる」んですよ。やっぱりね。
そうなれば論理的必然は、再生可能エネルギーによる電気分解ですね。
で私は「淡水は高価だから海水を電気分解しますか?それじゃあ塩素やその関連物質がたくさん副生してしまう。」
↑こうも書いた。

淡水は高価だし、世界的には貴重な資源なんですよ。日本人は淡水を普通だと思っているけど。
上水と競合するような「水」はこういう目的には使いにくいんですが。
また、当然、淡水は電気分解しにくい。
イオンが溶けた水でないと電気分解は無理。でも、塩化物イオンは塩素になるからダメです。
水酸化物イオンはアルカリ性だからな、扱いにくい。
硫酸イオンでしょうかね。
私が「理科おじさんの部屋」で燃料電池のモデル実験をやった時はミョウバンを使いました。
カリミョウバンとかアンモニウムミョウバンなら、電気分解で水素と酸素が発生します。
カリミョウバンは硫酸アルミニウムカリウム、アンモニアミョウバンは硫酸アルミニウムアンモニウムです。
持続的にかなり大きな電流で電気分解を続けるというのは、相当厄介なことになると、直感的には思われるんですが。
化学工学系の方ならいい方法が思い浮かぶのかな。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/82nd/sci_82.htm
理科おじさんの部屋:第82回
↑ここで燃料電池の実験をしました。

★話が飛びますが。
電磁推進船というのが注目されたことがあります。
海水の流路を磁石で挟んでおいて、そこに垂直方向にイオン電流を流すとフレミングの左手の法則で、イオン溶液=海水が力を受ける。その反作用を使って船を推進しようという話です。
私のHP「理科おじさんの部屋」で実験しました↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/69th/sci_69.htm
ここでチラッと
「●海水は食塩水ですから、単純に電磁推進船を走らせると、走った後ろに、塩素水と水酸化ナトリウムができてしまいそうです。これは何かの対策をしておかないと、海洋生物にとっては危険なことになりそうですね。」
と書いておいたのですが。

TDKのサイトです↓
http://www.tdk.co.jp/techmag/ninja/daa00733.htm

高温超電導材料によって大幅な軽量化も可能?
 モータやエンジンを必要としない電磁推進船は、回転機構がないため騒音や振動が少ないという利点があります。しかし、電磁推進船ならではのやっかいな問題もあります。海水に電流を流すために海水が電気分解され、電極から塩素などの電解生成物が発生してしまうのです。とりわけ塩素は金属を腐食させ、また大量に発生すると公害にもなります。そこで、電解生成物の発生を抑えるために直流パルス電流を用いたり、交番磁界と同期させた交流電流を用いる研究も進められています。
 (後略)

ね、やはりそうなんですよ。海水に単純に電流を流しちゃいけない。はなはだしい環境汚染です。

★で、元の話で。
電気分解で水素を製造する時の電解質溶液は何にするか、というのは大問題なのではないか、と思っています。

ルコウソウ

0903_24rukousou 2014.9.3
これ、状況がわかりますでしょうか。
鉢植えのタチアオイがあったんですね。
花期を終えて実を実らせ、枯れたんです。
そのタチアオイの脇に、ルコウソウの種が落ちていて、成長し、枯れたタチアオイの茎に巻き付いて伸びました。
で、まるで、太い棒のようなルコウソウの「かたまり」ができてしまった。
こういう状況なのです。
なんかなあ、すごいです。
植物のパワーを感じます。
生きるということに注ぐ猛烈なパワーですね。

シオカラトンボ

0903_23siokara1 2014.9.3
ガレージの扉にとまっていました。
夏の暑い盛りに、アカトンボが腹部を持ち上げて太陽の方へ向け、受光面積を減らしているといのは知られています。体温が上がりすぎないようにするのですね。
今回のは、心なしか、逆に腹部を持ち上げて、受光面積を増やしてしるような。
9月の気温が例年より低い。そのせいかなぁ。体温を上げようとしているような気がします。
影を見ると、背中を太陽に向けていることがよくわかります。
0903_23siokara2
難しい位置関係で、なんとか横へ回りましたが。
水平になっちゃった。
でもやはり、日光浴をしているような感じはしました。

ヒメカメノコテントウ幼虫

0903_22himekamenokotentou 2014.9.3
あまり見かけない幼虫。
ナナホシテントウでもないし、ナミテントウでもない。
調べてみたら、ヒメカメノコテントウの幼虫のようです。
場所はキョウチクトウの葉。アブラムシいっぱい。

0904_16himekamenoko1 9.4
翌日もう一回、ちゃんと撮ろうと探したら、同じ場所にいました。
0904_16himekamenoko2
複数いました。
0904_16himekamenoko3
アブラムシをくわえています。
こういうシーンはそれなりに何度も見ているのですが。
有名な「アリがアブラムシを守る」というシーンを、実は見たことがない。
アリがアブラムシから甘い汁をもらっているようだ、というシーンは見ていますが。
0904_16himekamenoko4
右が尾端部です。
歩くときに、尾端部をくっつけて落ちないようにしているように思えます。
挟むのではなくて、ペタンという感じですが、確認はできていません。
私がそんな気がすると言っているだけなので、信用しないでください。

ジョロウグモ

0903_21nagakogane1 2014.9.3
ツバキの木の脇で網を張っています。
遠くて、空が背景なので、写真がうまく撮れない。
画像のファイル名が「Nagakogane」になっていますが、おそらく違う。
いなくなっちゃったナガコガネグモへの期待感があり、また、庭で生活しているジョロウグモに比べるとものすごく大きいので、当初、ナガコガネグモかな、と思ってしまいました。
0903_21nagakogane2
この位置関係だと、網が3重構造になっているかどうか、も見えません。

0904_14nagakogane 9.4
これは脱皮でしょうね。

0912_17jorougumo1 9.12
この写真の下の大きいクモだけトリミングして
0912_17jorougumo2
画像処理ソフトで無理やり明るくして。
ジョロウグモの模様が見えました。
上の小さいクモはオスではないか。
大きい方もまだ腹がスマートですが。

ちょっと遠いところの出来事で、うまくフォローできずにいます。

ヘクソカズラ

0903_20hekusokazura1 2014.9.3
少し色づいてきました
0903_20hekusokazura2
今年はここのヘクソカズラ、ずっと経過を追いかけられそうなので、期待して時々見に来ています。
なかなか完全に熟すところまで見られなくって。
自分ちじゃないから。
自分のところなら、完全に終わるまで見届けるんですけどね。

ニラ

0903_19nira1 2014.9.3
つぼみがかわいい。
きれいに三角。
0903_19nira2
線路際でニラの花畑ができているのです。
我が家のニラより一歩先んじて満開。

アブラナ科の花

0903_18aburanaka 2014.9.3
あれ、アブラナ科の花だ。
ご近所です。
なんだろう?今咲くアブラナ科の花。
自分ちじゃないんで、見えるようにしか撮れないので、これ一枚。
どうも、季節がはずれてますよね。
アブラナ科の花、とだけしか言いようがなくってスミマセン。

ツマグロヒョウモンF

0903_17tumagurohyoumon 2014.9.3
チョウ密度が高くって、目の前に飛び込んでくることもしばしば。
キバナコスモスにふわっと飛来しました。
0903_17tumagurohyoumon0
人の目の前に飛び込んでくる、ということに、なんとなく「交流」感覚を味わいます。
こんにちは、と挨拶に来てくれたような気がしてしまいます。

ウロコアシナガグモ

0903_16urokoasinagagumo_2 2014.9.3
ときどき見かけます。
キョウチクトウで見かけたり、クルミの葉で見かけたり。
結構場所を変えるように思いますが。ササグモなんかに比べると。
昨日ここで見かけたんだけどな、と探しても見つからないことも多いです。
きれいなクモです。葉に溶け込んでいます。

ノシラン

0903_14nosiran1 2014.9.3
花が咲いている、と撮影したら。
なんかいるな、とこれは現場で気づきまして。
0903_14nosiran
頑張って左手で体重を支えながらかがんで、一枚。
ササグモでした。
ササグモは花を認識してそこで待伏せるのでしょう。
自分自身は花の蜜を利用するわけではないけれど、飛来する昆虫が多い場所だということを生得的に知っているのではないでしょうか。
すごいものです。
このササグモまだ幼体です。体つきがコロンとして幼い体型です。

0904_7nosiran 9.4
花がきれいに咲いたので、もう一回頑張りました。
腰に来そうです、これを撮影すると。
もうあまり撮りたくない。

サトキマダラヒカゲ

0903_11satokimadarahikage1 2014.9.3
久しぶりに見るサトキマダラヒカゲ。
0903_11satokimadarahikage2
翅がぼろぼろでした。
これは鳥に襲われて脱出した、という状況でしょうか。
チョウの「ひらひら」した飛び方は鳥の攻撃を避けやすいといいますが、危険はいつもある。
鳥というのは昆虫にとっては大敵です。
愛虫家の私はどうしても愛鳥家にはなれないですね。
ゆっくりしていってほしかったので、ここで散歩の向きを方向転換して、退き下がりました。

エビガラスズメ幼虫

0903_0ebigarasuzume1 2014.9.3
妻が見つけてきたエビガラスズメの幼虫。
いかにも鋭い棘を持っているように見えますね。
でも、刺さりません。
0903_0ebigarasuzume2
横から。
飼育しようとかは思わないけど、自力で生きていくのは構わない、と言って、妻は元の食草に放してやりました。
おかげで、ホウセンカはぼろぼろなんですけどね。

0913_22ebigarasuzume1 9.13
私もエビガラスズメの幼虫に出会いました。線路際、マルバルコウかなんかの蔓にくっついていました。
右が本当の頭ですが、左も角のある頭みたいに見えて仕方がありません。
0913_22ebigarasuzume2
頭の拡大。
白い矢印で指している頭部の黒い模様のところに、側単眼があります。
大きな体なのに、小さな眼。あまり鮮明な像はとらえていないと思いますが、もちろん生存に必要な情報は得られるのです。

2014年9月12日 (金)

家庭用燃料電池システム:付記

家庭用燃料電池システムの話を書きましたが、追加したいことが頭の中に浮かんできまして。

★家庭用燃料電池システムを概念的に理解するための図を描いてみました。
Nenryodenti
燃料の都市ガス=メタンと空気中の酸素がInputですね。
で、燃料電池内部でメタンを改質して水素を作り、その水素と酸素で発電する。
すると、電気エネルギーと熱エネルギーと水がOutputされる。
でもね、図でわかるように装置全体で眺めると、もう一つのOutputがありますね。
メタンを改質して生成する二酸化炭素です。炭素が消えてしまうわけではないので。
全体で眺めると
   メタンを酸素と反応させて二酸化炭素と水が発生しているのです
あれ?それって、ガスを燃やしているのと同じじゃない?
そうなんですね、毎日お湯を沸かしたり、料理をしたり、ガスを燃やして熱エネルギーを取り出し、使っている。
全体の収支関係は同じですね。このように部分にとらわれずに、全体の収支関係を見る、というのも重要な視点です。

燃料電池では、取り出すエネルギーのメインを電気エネルギーとして取り出し、熱エネルギーも捨ててしまわないで温水の形にして使おうということなのです。
二つのエネルギーを同時に取り出すのでcogenerationなのですね。
で、効率が高い、ということになります。

詳しく追及し始めるともっといろいろ厄介な話もありますし、科学の話では完結せず経済や場合によっては政治も絡みますから、全体像はここでは扱いかねます。ごめんなさい。

★「直接メタノール燃料電池」というのもあります。
アルコールランプに火をつければ、炎を上げて燃えて熱が出る。小学校の時から知っている事実です。(メタノールとエタノールが混じった燃料用アルコールを使うことが多いけど。)
このメタノールの燃焼という化学反応からでるエネルギーを熱だけにせず、電気エネルギーとして取り出そうというものです。
「直接」というのは、メタノールを改質して水素を取り出して・・・ではなく、メタノールをそのまま使うということです。
燃料極:CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e-
空気極:(3/2)O2 + 6H+ + 6e- → 3H2O
全体では CH3OH + (3/2)O2 → CO2 + 2H2O
{注:「+」や「-」の記号は右肩に乗せたかったのですが、新たに図として描くのも面倒で、手抜きしました。}

★更に、メタンを使うけれど改質しないで使う、という燃料電池も作られています。
            CH4 + 4O-- → CO2 + 2H2O + 8e- (燃料極)
                      ↑(固体電解質中を移動)
2O2 + 8e-  → 4O--                      (空気極)

★本当は燃料電池の世界はもっと広範なのですが、ここではふっと思いついたことを付け加えておくだけにします。

家庭用燃料電池システム

★9月9日の「究極のエコカー」という記事で、水素はどうやって作るのかという疑問を提出しておきました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-5a39.html
2014年9月 9日 (火)「究極のエコカー」

「走行中に出るのは水だけ」ということは確かですけどね。
水素はどうやって作るのですか?
炭素と水の反応で水素と一酸化炭素ができる反応なんか有力でしょうね。
あるいは炭化水素(石炭や石油からの産物)と水の反応とかね。水素と二酸化炭素ができるかな。

★こんな記事が出ました。

(レッツeco活)おうちで発電、じわり拡大 燃料電池、マンションにも導入(朝日新聞 2014年9月10日)
 ・・・
 エネファームとは、家庭用燃料電池システムの愛称。ガス会社や機器メーカーなどでつくる燃料電池実用化推進協議会がつけた。システムは、2009年に全国で発売されている。
 東京ガスのエネファームは、都市ガスで水素を発生させ、空気中の酸素と反応させて発電。その際に水とともに出る廃熱も利用して、お湯をわかす。発電時に二酸化炭素は出ない。
 本体は、水素と酸素が反応する「燃料電池ユニット」、お湯をわかしてためる「貯湯ユニット」で構成。ためたお湯を使いつくした際に予備として使う、ひと回り小さい「バックアップボイラー」も合わせ、セットで販売している。
 使うのに特別な操作は必要ない。内蔵のコンピューターが燃料電池による発電量を調整する。発電能力は最大750ワットなので、それ以上の電気を使うときは電力会社から購入する。「運転中も、特に気になるような音はしません」と伊藤さんは説明する。
 ・・・

 まただよな。「発電時に二酸化炭素は出ない」のは確かです。電池としては水素-酸素燃料電池ですからね。
じゃあ、水素はどうやって作るの?
都市ガスの主成分はメタン(CH4)です。このメタンの中の水素を、水分子と反応させて水素を取り出すのです。
この反応を「改質」といいます。
メタンから水素を取ったら何が残ります?
炭素ですね。まさか、固体の炭素=ススを出すことはしないですよね。
となれば、一酸化炭素か二酸化炭素しかない。
一酸化炭素という有毒ガスを環境に放出するわけにはいかないから、当然二酸化炭素に変えて放出するんですよね。
ほら、二酸化炭素が出た

家庭用燃料電池システムは、いいシステムだ、と私は思っています。
何がいいか。エネルギー効率がいい
燃料電池自動車では、電気しか使いませんので、熱は捨てることになる。
ところが家庭用燃料電池システム、発生する熱も利用するので、エネルギー効率が非常に高くなる。
同じ量の二酸化炭素を排出した時に、取り出せるエネルギー量はどのくらいか、という風に見ると、家庭用燃料電池システムはいいシステムなんです。
それは理解しますが、あたかも、二酸化炭素と無縁のエネルギー源です、みたいに書くことはいただけない。
二酸化炭素も出ますよ、でも効率が高くて環境への負荷が小さいエネルギー源なのです、ときちんと明示的に書くべきでしょ
明示的にということは非常に大事なのです。
でないと「信仰」みたいになってしまって、似非化学にも平気で乗せられてしまう。
気を付けたいものです。

参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8D%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
コジェネレーション

コージェネレーション、またはコジェネレーション (cogeneration)、英語ではcombined heat and powerともいわれる。これは、内燃機関、外燃機関等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高める、新しいエネルギー供給システムのひとつである。
略してコージェネ、コジェネとも呼ばれる。一般的には熱併給発電(ねつへいきゅうはつでん)または熱電併給(ねつでんへいきゅう)と訳されている。
・・・
燃料電池システム
水素と空気中の酸素から電気をつくりだし、副次的に発生する熱を蒸気や温水として回収する。現在、発電効率35〜65パーセント、総合効率で80〜90パーセントに達している。水素はシステム内でガス・灯油・アルコール・バイオマスなどから取り出す。排出されるものは、CO2、水以外ほとんどなく、騒音や振動も少ない。大型で高効率のものは現在、実証実験段階にあるがコストと耐久性が問題である。

「排出されるものは、CO2、水以外ほとんどなく」
そうなんです。二酸化炭素は出るんです。お忘れなく。
「水素を作る」ということは大変なことなのです。

東京ガスのサイトから
http://www.tokyo-gas.co.jp/techno/stp1/00h2_j.html

エネファームの燃料処理の概要
 都市ガスの原料である天然ガスは臭いがなく、微量な漏れでもガス漏洩をいち早く発見できるよう保安上の目的から付臭剤を加えています。天然ガスは、硫黄分が含まれていないクリーンなエネルギーですが、硫黄分を含む付臭剤を加えるため、都市ガスはわずかながら硫黄分を含んでいます。この硫黄分がそのままエネファームに入ってしまうと、燃料処理装置やPEFCスタックの性能低下を引き起こします。そこでまず、脱硫器を使って都市ガス中の硫黄分を全て除去します。
 硫黄が除去された都市ガスは燃料処理装置に導入され、その中では以下の3つの化学反応が行われています。都市ガスの主成分であるメタンと水蒸気を反応させることにより水素を製造するとともに、副生する一酸化炭素はPEFCスタックに悪影響を及ぼすので、10ppmまで低減します。

    改質反応 CH4+H2O → 3H2+CO
    「都市ガスに水を反応させて水素と一酸化炭素に分解」

    CO変成反応 CO+H2O → H2+CO2
    「一酸化炭素を1%以下まで除去する」

    選択酸化反応 CO+1/2O2 → CO2
    「微量残った一酸化炭素をppmレベルまで除去する」

こういう化学反応は常温では起こりませんので、ガスを燃やして高い温度を作る必要があります。
いったん反応が進行し始めると多分反応熱によって高温は維持できると思いますが。
それも意識しておきましょう。

タマスダレ

0903_10tamasudare1 2014.9.3
池のそばに、妻が集めたのだそうです。
で、11輪でしょうか、並んでいている姿。
これを、道路へ出て、外から写すと
0903_10tamasudare2
こうなります。
怪しい爺さんが庭を覗いている、と思われないようにしなくっちゃ。

0904_6tamasudare1 9.4
翌日、もっと増えました。
わぁ、ですね。
0904_6tamasudare2
また家の外から。
「数えきれない」や。

0905_12tamasudare 9.5
しばらく楽しめました。
毎日タマスダレでわぁわぁと騒げて幸せ(単純というほうが当たってないか)。

ヒメクチナシ

0903_9himekutinasi 2014.9.3
一輪だけぽつんと咲きました。
このごろ、この木の下に「糞」が落ちています。
オオスカシバの幼虫が成長しているようですよ。
木を丸坊主にしない程度に成長してくれれば、ま、いいや。

アシダカグモ オス

0903_7asidakagumo1 2014.9.3
我が家ではいろんな訳ありで、足元にガラス瓶が転がっていることなどもあります。
この朝、妻が、クモが入ってるといいます。
0903_7asidakagumo2
ドクロ顔ですねぇ。
ドクロの「くち」みたいなところに、このクモの眼があります。
アシダカグモのようですが、いつもみるアシダカグモとは違うようでもある。
0903_7asidakagumo3
ガラス瓶での撮影は難しいので、いつもの透明なプラスチックケースに移ってもらいました。
やはり撮影しやすい。
0903_7asidakagumo4
そうだ、お腹見せて。
このケース内ならではのアングル。
なんだか、すごいですね。
0903_7asidakagumo5
顔というか、口というか、はあ、こうなのか。
顎があまり目立ちませんね。
0903_7asidakagumo6
何だかよくわからないのですが、腹端部に白いものがありました。
何なのか、わかりません。

★写真を見ながらクモの図鑑を調べたら、アシダカグモのオスのようですね。

このブログでは何度もアシダカグモを扱っています。
「かかしさんの窓 アシダカグモ」とアンド検索すると、いっぱいヒットします。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-b818.html
2014年8月12日 (火)「アシダカグモ脱け殻」
ここには脱け殻の写真があって、すごい顎がみられます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-4d01.html
2012年7月 5日 (木)「アシダカグモ」
メスの全体像が見やすいかな。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-4d01.html
2013年3月13日 (水)「アシダカグモ」
↑ここに「髑髏(ドクロ)模様」の脱け殻の写真がありました。自分で忘れていれば世話はない。

妻が物陰から見つけてきました。去年の脱け殻ね、と。
しっかしまぁ、こんな「髑髏(ドクロ)模様」でしたっけ。
見事にドクロですね。苦手な方は拡大しない方がいいでしょう。

こんなことを書いてます。
アシダカグモのオスだと、調べていればわかったのにね。情けない。
メスの方がオスよりものすごい顎を持っているんですね。
今回気づきました。

もちろん、このクモは外に放してやりました。
外でだって暮らせるだろ、と。

采咲きアサガオ

0903_5saizaki 2014.9.3
二鉢ある采咲きの株のうちの一つが終わりを迎えています。
ほぼ最後の花。
0903_6saizaki
采咲きは結実しません。
これで、この株は一生を終える。
親木の種が採れていますから、来年それを播くと、采咲きが出現する確率はある。
不思議な気分ですね。
本当は、結実して命をつないでいける方が私としては好きなんですけど。
でも、このアサガオとの付き合いが始まった以上、放棄はしません。
寄り添っていきたいと思います。

コスモス

0903_4cosmos1 2014.9.3
ん?なんだ?虫?
アサガオの鉢から意識を外して向こうを見たら、コスモスの花が「?」になってます。
遠くから見ると、花に虫がいるように見えました。
なんだろう?と近づいてみたら、写真の通り、もう一つのつぼみが咲いた花の間から顔を出していたのです。
いろんなことがあるもんさ。
0903_4cosmos2
隣の花。最初の花を左上隅に一緒に写しておきました。

変化朝顔

0903_3henka2 2014.9.3
種を5つ頂いて播いたら、4つ発芽して、うち3株は比較的普通に成長しています。
これがその葉です。縁がまくれていますが、それなりに成長している。
そして、この株の花が咲いたことは一昨日の記事でご報告しました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-608a-1.html
2014年9月10日 (水)「変化アサガオ」

0903_2henka1_2
その3株とは成長の様子が異なる株が1つあって、丈が伸びないのですが。
0903_2henka1_1
つぼみを持ちました。
ドキドキしますね。
9月が例年より気温が低い。
花の成熟が季節の進行を上回って咲けるでしょうか。
教師現役時代、2学期の初めは暑くて授業にならないとぼやきましたよ、毎年。
今年は、肌寒い日が続いている。
朝顔さん頑張ってください。見守っています。


↓この記事に、頂いた種の解説の写真があります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-f895.html
2014年7月31日 (木)「変化朝顔」

並(親木)        9/16
獅子               3/16
牡丹               3/16
獅子咲き牡丹  1/16

出現確率が、9:3:3:1になってますね。
花が咲いたのは親木でしょう。
で、背が低いままにつぼみを持ったのは、獅子、牡丹、獅子咲き牡丹のいずれかですね。
どうなるのかな。

ベランダのニラ

0903_1nira1 2014.9.3
ベランダのニラ。
花弁が6枚あるように見えますが、よく見ると形が違いますね。
丸っこいのと尖がったのと。
おそらく、丸っこい方が花弁で、尖がったのは萼ではないですか。
この時期よく見かける花です。顔を近づけて観察してみてください。

ハナツルソウ

0902_14hanaturusou 2014.9.2
角のようなものがあります。
これは花の後なのか、つぼみなのか。
真ん中の様子は、花の後、という感じもします。
花が終わった後こういう風に閉じるんでしょうか。
まだ「花の全容」を見ていないな。
もっといっぱい咲いてくれれば、いろんなステージを見比べられるんですけどね。
今のところ、ぽつんぽつんとしか咲いてくれません。

コミカンソウ

0902_10komikansou 2014.9.2
赤くなったコミカン。
遠目にはミカンかもしれませんが、そばで見ると、ミカンには見えないよな。
種子なんかどうなっているのか、見たいな、とつまんでみますが、うまく取れてきません。
そのうち何とかしたいですね。
どんな種子なんだ?

ガザニアのつぼみ

0902_8gazania 2014.9.2
私がつぼみ好きだということを知ってるようなガザニア。
見やすい場所に顔を出して、もうすぐ咲くよ、と伝えてきました。
舞ってるよ。
楽しみにしてます。

イチモンジセセリ

0902_7itimonjiseseri 2014.9.2
ヤブガラシの花にいたイチモンジセセリの眼前にクロヤマアリが割り込んできました。
チョウに表情があるわけではないですが、見ているこちらの気分が投影されて(=心なしか)、あきれて眺めていいるような。
チョウの優しい顔に、無頓着なアリ。
イチモンジセセリは飛び去りました。アリと係るとろくなことはないですよ、昆虫の世界では。

モンシロチョウ

0902_6monsirotyou 2014.9.2
完全休憩モードです。
蜜を吸いたいわけじゃない。
道へ出てすぐ見かけて、ず~っと線路際を歩いていって、また戻ってきても、同じ姿でいました。
チョウにもいろんな気分があるようです。

2014年9月11日 (木)

人体の水分量

(数字の話)水分量、高齢者は5割(朝日新聞 2014年9月2日)
 成人の体は体重あたり60%が水でできている。細胞の内部に40%、血液など細胞の外部に20%ある。
 「みずみずしいという言葉がある通り、新生児では80%、子どもでは65%が水分。年齢とともに減っていきます」。兵庫医科大の服部益治教授はこう語る。65歳以上の高齢者では細胞内の水が30%と少なく、全体で50%になるという。
(中略)
 成人では1日約2・5リットルの水が失われる。尿や便で1・5リットル、汗で0・1リットル、残りの0・9リットルは呼吸や皮膚などから水蒸気で出て行く。飲み物で1・2リットル、食べ物で1リットルを補えば、栄養素の分解で生じる水分が0・3リットルあり、収支が合う。高齢者は食事量が減りがちなので、注意が必要だ。

この短い記事で、お話ししたいことが2点ありまして。
{どちらも私の生物の授業で話したことではあるのですが、}

:前の記事の終わりの部分
「私ゃ干からびた「大人」だもんね。」
やっぱりね、「65歳以上の高齢者では細胞内の水が30%と少なく、全体で50%になる」のだそうですよ。
私もう66歳の高齢者だもんな。体重の半分しか水っ気がないんだなぁ。
赤ちゃんは「みずみずしい」もんなぁ。
人間、歳を取ると「干からびる」ものなんです。
悪あがきはやめて、受け入れましょう。効きもしない変なサプリメントやなんかで、お金を失うのは損ですよ。
{もしね、水分量80%の爺さんなんかがいたら、気持ち悪いでしょ。逃げるよね、そんな爺さんに会ったら。}

:「栄養素の分解で生じる水分が0・3リットル」 ←この記述。
炭水化物や脂肪には水素原子が入ってますよね。体内で炭水化物や脂肪を代謝すると、この水素原子から水ができるんです。グルコースの場合で書くと

6126+6O2→6CO2+6H2

簡略化して書いてあります。(本当はもっと複雑ですが)
ほら、水ができた。これが代謝水です。
人間の場合、この水を意識することはあまりないのですけどね。
北アメリカの砂漠にすむカンガルーネズミというネズミの一種は、水を飲まなくても生きていられるそうです。
尿をおそろしく濃くする。人間の尿中の尿素は約6%ですが、カンガルーネズミの尿中の尿素は約24%です。排尿で失う水を少なくするためですね。
また、昼間は湿度の高い地中の穴にいて、活動は夜間。体表面から失う水を少なくするためですね。
こういう工夫を重ねた結果、水を液体として飲まなくても、代謝水だけで生きられるのだそうです。
すごい生き方もあるものです。

コチョウラン

★こんな記事があったんですよ。

永田町、入閣祝いコチョウラン 都内へ出荷増(朝日新聞 2014年9月2日)
 内閣改造を翌日にひかえた2日・・・閣僚就任祝いを見込んだコチョウランの出荷が進んでいた。
 ・・・
 3本から5本が植えられた2万から5万円の鉢が人気で、30鉢近く注文する人もいるという。

不愉快極まりないですね。
高価なものをお贈りしました、記憶に留めてください、というだけの「名前」としてしか使われない花。かわいそうに。むなしかろうに。(できればお返しをください、という下心ありありでしょ。)
花を愛でるでもなく、ただ「高価なお飾り」としてだけなんて。
いらいらしてしまいます。
命をもてあそんではいけません。

★ちゃんと「名前」があったんだ。

水説:「返報性」ですりよる(毎日新聞 2014年09月10日){一部改変}
 心理学に「好意の返報性」という言葉がある。
 「好意を示す相手を人は自然と好きになる」、あるいは「お世話になったのでお返しをしたくなる」という気持ちだ。人づきあいや日々の暮らしにかかわる大切な人間心理と言える。
 「好意の返報性」を実践するよう約1300の会員企業に呼びかけるのが経団連である。6月に新会長になったのを機に、5年ぶりに自民党への政治献金を再開する。
 公共事業のばらまき、円安への誘導、復興特別法人税の打ち切り、原発の再稼働方針、労働者保護などの規制の緩和、そして来年度からの法人税率下げ……。「世界で一番、企業が活動しやすい日本」をうたう現政権には確かにお世話になっている。
 しかし、「お世話になったのでお返しを」というご近所づきあいのような感覚で、「政治とカネ」という根深く重たい問題にふんぎりをつけてよいのだろうか。「徹底的に政治と経済が手をつなぐ」と言っても、世の中の多くは「政権へのすりより」「政策を金で買う」と受け止めている。
(後略)

胡蝶蘭を贈る→当然、「返報」=見返り、を期待しての話。
きったねぇ、って、爺さんが言う言葉か?若い人、もっと怒れよ。

タヌキの溜め糞

★NHKでこんなニュースがありました。

NHK(9月1日 16時30分)
大阪の「タギング」 男を逮捕・起訴
 大阪・ミナミの繁華街で、自分を誇示するために書くとされる「タギング」と呼ばれる落書きをビルの壁などに書いたとして、30歳の無職の男が逮捕・起訴されました。
大阪市内では似たような大量の落書きが確認されていて、警察は男が関わっている疑いがあるとみて調べています。
 ・・・
逮捕・起訴されたのは、・・・被告(30)です。
 被告はことし4月から5月にかけて、大阪・ミナミのビルの壁やエレベーターにスプレーなどで「タギング」と呼ばれる落書きをしたとして、建造物損壊などの罪に問われています。
「タギング」は若者が自分を誇示するために書く落書きとされていて、大阪ではミナミの繁華街などで大量に確認されています。
芸術性のあるストリートアートとは異なり、判読できないサインのようなものがほとんどで、景観を損なうとして住民などから被害の届け出が相次いでいます。
 ・・・調べに対し「自分の名前を広めるためにやった」などと供述しているということです。

★以前の読書を思い出しました。
「先生、シマリスがヘビの頭をかじっています」([鳥取環境大学]の森の人間行動学)小林朋道、築地書館、2008.10.10初版
この本に、
「駅前に残された”ニオイづけ”はタヌキの溜め糞?(スプレーで描かれたサインの動物行動学的意味)」
という章がありまして。

・・・
 動物行動学的に言えば、この「若い男性」というのは、少年期から次の段階へ進み、地域の大人社会(狩猟採集社会においては大人たちが構成する部族集団)のなかで、自分の存在を受け入れてもらい、また異性に自分の魅力をアピールしなければならない時期である。
 そういう意味で、同世代の同性などとの競争もより強く求められる時期である。
 ・・・
 タヌキは、山奥や人里近くの山林に生息し、複数の個体が、はっきりとした縄張りはもたずに、同一の地域で暮らしている。
・・・めずらしい習性がある。それは「共同トイレ」である。その地域に生息する複数の個体が、区域の中に数か所、共通して糞尿をする場所をもっており、皆、律儀にそこで用足しをするのである。
 このような共同トイレは「溜め糞(タメフン)」とよばれているが、複数の個体が長年、集中して利用するものだから、大きいものでは、直径1m以上の広さで、糞がつもっている。
 タヌキたちは、溜め糞場に排出された糞尿について誰のものかをニオイで識別しているらしい。そして、直接出会うことのない個体同士は、溜め糞のニオイを通して互いに情報交換しているらしいのである。
たとえば、新しくその区域に棲むようになった個体が、溜め糞場を利用することによって、
 「新しくこちらに越してきたものです。以後お見知りおきを」という情報を糞尿にこめる。
 また、少年から青年になった雄が元気に糞尿をすることによって
 「そろそろいっぱしの雄になってきました。お嫁さんを募集します」といった情報を発する。
 ・・・
私は、駅前通りのサインをいろいろ見ていくうちに、それらは、タヌキの「溜め糞でのニオイづけ」にちかいもものではないかと思うようになってきた。
 人びとが多く通る場所で、
「この場所はおれのなじみの場所なんだ。おれはここにいるんだ」
とアピールしているのではないかと。そしてその心理の奥には、
「おれを認めてくれ、おれを知ってくれ」という、大人社会に入りつつある若い男性の、大人や同年代の同性、異性に向けたアピールがあるのではないだろうか。
 ・・・
 地域の大人社会の一員になるためには、地域の共同体のなかで自分なりの役割を果たすようになることが必要だ。
 ・・・
 駅前地域でサインを書いて自分をアピールしたいという思いを、共同体の皆が「よくやった」と思えるような行動に結び付けてほしい。

タヌキもヒトも哺乳類、そう大差はない。と。
逮捕された被告は30歳だそうで。
もういい加減そろそろ「大人」になりなよね。
幼いんだよなぁ。
どう考えたって66歳のかかしが落書きなんかする訳ゃないんで。
私ゃ干からびた立派な「大人」だもんね。

オンブバッタ

0902_4onbubatta 2014.9.2
成虫が見られるようになりました。
秋が深まるまでの間に次世代を残さなくっちゃね。

オンブバッタのオスがメスにオンブしている姿はごく普通に見ます。
交尾を求め、交尾し、というための「オンブ」だと思っていましたが。
実はもう一つ意味があるらしいのです。
「昆虫はすごい」丸山宗利 著、光文社新書710、2014.8.20初版第1刷
p.81から引用

 また、ほかの雄に交尾させない別の方法として、ずっと交尾を続けるということがある。・・・
 これらの行動を交尾後保護という。ほかにも、交尾したままでないにせよ、雄がずっと雌の背中に乗り続けるオンブバッタというオンブバッタ科のバッタはその顕著な例だし・・・

そうだったんだ。
自分の精子で受精した卵を産んでもらうための行動だったのですね。
いやほんと、知らないことばかりだなぁ。

ジョロウグモ

0902_3jorougumo 2014.8.31
珍しくきれいに撮れました。
いつも揺れているし、背景の明るさに露出が引っ張られるし。
空中のクモは撮りづらい。
これなら、ジョロウグモです、と胸を張っていうことができます。
よかったよかった。

ノシラン

0831_25nosiran1 2014.8.31
よくわかっていません。ノシランではないか、と思っています。いつの間にか出現した草です。
0831_25nosiran2
こんな花。
本で見つけて、多分ノシランだろう、と今は思っています。
で、妻と話していて、「野紫蘭」かな、「熨斗」じゃないよなぁ、などと。
2階へ上がってネットで検索したら、あらまあ!
熨斗蘭ですって。
2階から階下の妻に大声で「熨斗をつけての『ノシ』だってさあ」と叫んだのでありました。
おおハズカシ。

ヒメハラナガツチバチ

0831_18himeharanagatutibati 2014.8.31
ヒメハラナガツチバチもキバナコスモスに来ていました。
ね、賑やかでしょ。チョウと違って、吸う口ではなく、ツチバチはかじる口ですから大変だ。
花粉を食べているかもしれません。

0902_9himeharanaga1 9.2
ほぼ正面から、触角が一文字に開いて、かっこいい!
こんな見え方は初めてだ。
0902_9himeharanaga2
ちょっとアングルを変えるとこうなります。
花に顔を突っ込んで頭が花粉だらけになっていますね。

0903_13kinke 9.3
これはこの日庭のランタナのところで見かけたハチ。
キンケハラナガツチバチではないでしょうか。
毛むくじゃらですよね。
「金毛」なら今年の初見かな。

ヤマトシジミ

0831_19yamatosijimi1 2014.8.31
よく見かけるからって、軽んじているわけじゃない。
キバナコスモスのテーブルは昆虫たちで賑わっています。
0831_19yamatosijimi2
おっと、どうしたのかな?
蜜に届かなかったのかな。
頭っから突っ込んでいってしまいました。
笑いながら見ている私です。

ベニシジミ

0831_17benisijimi1 2014.8.31
我が家周辺では、ヤマトシジミが普通種。
ベニシジミは毎年のように見るけど、希少種。
見かけると嬉しくなって、ついパチパチたくさん撮ってしまう。
真正面のショットが撮れました。
いい顔してるなぁ。黒い瞳が力強いですね。
0831_17benisijimi2
横へ回りました。
0831_17benisijimi3
何とか翅の模様も撮らせてもらいました。
柵に体重を預けて乗り出しての撮影。
応じてくれて嬉しかった。
動きの激しいチョウですから、こんな写真が撮れるなんて最高です。

コスモス・線路際

0831_16cosmos 2014.8.31
ベランダのコスモスよりも「生長」を先にしていた線路際のコスモス。
つぼみを持ちました。

0903_15cosmos 9.3
最初の花は9月に入ってから。
花弁が一枚開ききってないよ。ご愛嬌。
私の中では「コスモスと台風」というのがセットになっているんですが。
台風の風でなぎ倒されてしまったコスモス、とかね。
いつごろこんな印象が形成されたのかな。よくわかりません。

クサカゲロウ

0831_14kusakagerou 2014.8.31
クルミの葉で。
ちょうど妻と道に出ていたところでしたので
あの「歩くごみ」の成虫だぜ。
そうねぇ、そうなんだ。
と。
もちろん妻はクサカゲロウもウスバカゲロウも、よく知っている人です。
ウスバカゲロウの蟻地獄はもちろん知っていたのですが。
クサカゲロウの「歩くごみ」は初めてだったんですよね。
幼虫たちの生態と併せて成虫を見ると、感慨一入です。

ホシホウジャク

0831_12hosihoujaku1 2014.8.31
ホシホウジャクをよく見ます。
脚を体にピタッとつけていますね。
激しくはばたいているのですが、体は微動だにしない。
すごい飛行技術です。
0831_12hosihoujaku2
ちょうどいい高さのところでホバリングしてくれましたので、撮影しやすかった。
こういうショットが撮れると、うれしくなりますね。
私の腕が上がったのではなく、モデルさんが優れているということなんですけど。

ハチ

0831_10hati1 2014.8.31
変なんです。
左の触角が見えないし、こんな翅の開き方をするハチはちょっと知らない。
0831_10hati2
おそらくチュウレンジバチだと思うんです。
腹部の色とか胸部背面とかの感じはね。
どうしたんだろう?
羽化 不全、でしょうか。
外敵に襲われて翅がこうなるとは考えにくいしな。
何かしてあげられるわけではなし。
生きてください。
私が言うまでもないこと。
昆虫たちはどんな状況にあろうとも生きる意志は捨てません。
生きられる限りを生きる。
それが生きるということのすべてです。
余計なことを考えて欲をかくから人間ってぇやつはややこしくなる。

ハナツルソウ

0831_8hanaturusou 2014.8.31
この花、似ているといえばマツバギクですが、小さいし色が鮮烈だし、印象が濃い。
妻が連れてきまして、我が家で咲いてくれるようになって、うれしい。
長く付き合いたい花です。
0831_9ojigisou
オジギソウと一緒に。
玄関を出たところに並べてあります。
昼の散歩に出ると、まず顔を合わせます。
で、戻ってきて、座り込んで眺めていたりね。

スイレン 3輪目

0831_7suiren_2 2014.8.31
3輪目のスイレンが開花しました。
   1輪目の開花は7.29
   2輪目の開花は8.24
で、3輪目は1週間後。

9月1日は雨。2日目の花は目で確認しましたが、撮影しませんでした。

0902_2suiren 9.2
3日目の花。花弁が少し伸びたでしょうか。
開閉運動をしていますから。

0903_8suiren 9.3
4日目も開きました。
やはり花弁などが長くなりました。
花の中も少し色濃くなって「時の経過」を刻んでいます。

0904_2suriren5thday 9.4
5日目。この状態のまま開きませんでした。
最初の花より長く咲いてくれました。

鉢の中を覗き込んでもつぼみは見えません。
今年はこの3輪で終わりかな。
でも咲いてくれてよかった。

2014年9月10日 (水)

ピンクのタマスダレ

0831_7_tamasudare 2014.8.31
ピンクのタマスダレが元気。
ご近所に「分家」がありまして、そちらも元気に咲いています。
近隣の方々と花の交流があって、楽しいですよ。
モミジバルコウが好きだ、ということでお分けしたり。

保育園児のお散歩隊も楽しみにしながら花を育てています。
あのにぎやかな声が聞こえてくると、自然と頬が緩みますよね。
幼子は「未来」そのものです。すこやかに。
草花、虫と接するのはいいことです。
どんなによくできていたってゲームは「ひとのやらかすこと」たかが知れている。
一輪の花、一匹の虫。なんといったって「生きています」。ゲームなんざどうあがいたって、何億年も生き続けられるわけがない。
地球上のすべての生き物は、38億年を生き続けてきて、すべてが進化の最先端を今、生きているのです。
幼い人たち、花を摘み、虫をつまんで、いいですよ。

コスモス

0831_4cosmos1 2014.8.31
ベランダのコスモスは大分勢いがついてきたようです。
0831_4cosmos2
草丈も伸びてきたし、花も順調に咲いてきました。
ベランダという「気象環境」は熱や水の状況が地面とは違いますね。
かなり過酷な環境であるように思います。
注意が必要なようです。

変化アサガオ

0831_3henkaasagao1 2014.8.31
変化朝顔図鑑でもらった変化アサガオ。
つぼみができました。
0831_3henkaasagao2
複数。

播いた時期が遅かったし、8月は天候不順だったといえますし。
咲けるかどうか。わかんないなぁ。
と思っていたら
0909_1asagao1 9.1
咲きました!
この色を何という名前で呼んだらいいのか、わかりません。語彙不足。
濃い、深い、青、か。
朝方まで雨がぱらついていましたので、小さな滴がついています。
0909_1asagao2
佳い姿。
0909_1asagao3
このつぼみたちも続いて咲くことができそうですね。

咲いたアサガオ。普通の花ですね。
変化した遺伝子は、単独ではその遺伝子の影響が現れないのです。
二つ重なると、変異が現れる。
今回咲いたのは、変異型を産む親木です。
現在、ひとつだけ、生育状況が異なる株がありまして、おそらくこれが変異型の花を咲かせるはず。咲けばね。
どうなるか、見続けます。
今回咲いた花がうまく結実できれば、変異型の花を見るチャンスは来年にも生まれてきます。
どうなるかはこれから。
経過を追ってご報告します。

キカラスウリ

0831_0karasuuri0 2014.8.31
散歩中にカラスウリを見かけた、と妻が撮ってきました。
0831_0karasuuri1
青い実。
0831_0karasuuri2
やけにまん丸い。
カラスウリの実ってもっと長かったわよね、と妻も不審がる。
ひょっとすると、実を熟させることはしないかも、と後日再度行ったら、案の定、実は取り去られていたそうです。
で、完熟した実を見ることができなかったのですが。
カラスウリの実って、確かにもっと長円形ですよね。
キカラスウリかもしれません。
そう思い始めて調べたら、葉で違いが分かるらしい。
葉の写っている写真を探したら、ありました。
0831_0karasuuri3
これ。
この葉は、キカラスウリのようです。
決着。ということにしましょう。

キアゲハ:2

0830_24kiageha5
ちょっと登りすぎましたから、下りてもらって、ガラス戸を開いて網戸にとまってもらいました。
左側が外へオープンにしてあります。
0830_24kiageha6
毛がふさふさして、素敵だなぁ。
しばらくしたら、左のオープンなところから外へ飛んで去っていきました。
翅が傷んでいましたから、あまり寿命は長くはないかもしれませんが、存分に飛んでください。
そして子孫を残してください。それが私たち夫婦の願いです。

★ずいぶん以前になりますが、プランターでパセリを栽培したことがあります。もちろん自分たちが食べようと思って。
そうしたら、キアゲハが産卵した。
終齢幼虫の食欲は猛烈なもので、パセリを全部食べ尽してしまった。
あわてて、市販のパセリを与えたら、幼虫は死んでしまったのです。
日持ちを良くするためか、艶をよくするためか、何かの薬剤がかけられていたのですね。
人間にはおよそ何ともない薬品ですが、チョウの幼虫にはきつかったらしい。
その記憶と、キアゲハの幼虫の独特の縞模様があまり妻の好みではない、ということから、我が家ではキアゲハとは縁遠くなっていました。

チョウの幼虫を飼育したかったら、食草を育てるところから始めた方がいいです。
ツマグロヒョウモンの幼虫はかなり寒くなるころまで成長しますので、スミレ類の葉を切らすことがあります。
で、市販のスミレやパンジーを与えると、まずダメです。悲しい思いをすることが多い。
何としても、自家栽培のスミレ類がいいですよ。

★ところで、長らく離れていたキアゲハですが、なんで妻は一目でアゲハと見分けられたのか。
実は、話の前段がありまして。
森昭彦 著「イモムシのふしぎ」サイエンス・アイ新書
こういう本を見つけて私が購入してきまして、いろんなイモムシに接する最前線である妻に、読んだら、と置いておいたのですね。
妻、これを読む。
83ページにキアゲハの項がありまして。
「アゲハと似るが赤丸の部分で簡単に見分けられる」
という記述があるのです。
0830_24kiageha7
最初の写真に「赤丸」を入れてみました。
この本を読んで妻は、そうなんだ、と理解して。
その当日か翌日かに、このキアゲハに出会ったのですね。
あ、これ、キアゲハじゃない、とすぐにわかったという次第です。
いつもアゲハにばかり接していますが、視野が広がりました。

★ついでに。
私はいつも「アゲハ」といいますが、「ナミアゲハ」という呼び方もあります。
http://www.pteron-world.com/topics/world/oomurasaki.html

さて、日本の国蝶はどの様に決まったのでしょうか。国蝶を決めようと言う話が持ち上がったのは、1933年に行われた蝶類同好会でした。その後色々と議論があり、次の点を満たす蝶が国蝶に選ばれるべきと提案されました。

    ・日本全体的に分布していて、簡単に見られる種類であること。(この時は朝鮮半島や台湾も日本でした。)
    ・誰でも知っているような種類であること。
    ・大形で模様が鮮明、飛び方など日本的な種類であること。

候補として上がった種類としては、オオムラサキの他にアゲハチョウ、アサギマダラ、ギフチョウ、アカボシウスバシロチョウ(朝鮮半島に生息)がありました。しかしながら、国蝶を決めるまでには議論も多く、話はなかなか進みませんでした。

しばらくして1956年6月20日、日本で初めて蝶をデザインとした切手が発行されました。これに刺激され、翌年1957年、日本昆虫学会総会でオオムラサキが国蝶として選ばれたのです。

私、9歳ですか。小学生。国蝶を決める、という話は聞きかじっていましたし、アゲハが好きでした。オオムラサキは大きくてかっこいいチョウだと聞いてはいましたが、見たことがない。
国蝶の座をオオムラサキと競ったチョウは「並」じゃないんだ、「並アゲハ」じゃないんだ。
絶対「アゲハ」なんだ、という思いが私の中に生じまして、以来そのまんま、爺さんになった、というわけです。

キアゲハ:1

0830_24kiageha1 2014.8.30
キアゲハ捕まえた、と妻が連れてきました。
翅がぼろぼろで弱ってる。と。
部屋のカーテンにつかまらせて記念撮影。
0830_24kiageha2
きれいですねぇ。
0830_24kiageha3
少しずつ上へ登っていく。
0830_24kiageha4
カーテンレールまでいっちゃった。

大抵の昆虫は、上へ歩きます。
昆虫の性質を理解すると、手に乗せたり、カーテンにつかまらせたりしながら、行動をある程度コントロールできます。まずは相手を知ることですね。

続きは次の記事で。

クサカゲロウ幼虫

0830_23kusakagerou1 2014.8.30
ゴミが歩いているのよ、と言って妻が連れてきたもの。
0830_23kusakagerou2
ははん、あれだな。と思いつつ接写して確認。

これがクサカゲロウの幼虫なんだよ。
へぇ、そうなんだ。
自分が食べたアブラムシの殻を背中にしょって歩くんだ。

成虫のはかなげな雰囲気とは落差が大きいですね。
「歩くごみ」を見たら、よ~く、下の方を見てください。
大きなアゴが見えると思います。

ゼニアオイ

0830_22zeniaoi 2014.8.30
突然、ひょろひょろっと伸びてきたゼニアオイの先端に小さ目の花が咲きました。
タチアオイがほぼ終わった後もゼニアオイは咲き続けると思います。
タチアオイのような豪快さはないですが、好まれる花です。(人にも虫にも)

ヒメグモ

0830_21himegumo 2014.8.30
ずいぶん長く子どもたちの面倒を見ていますよ。

0831_23himegumo1 8.31
手前に獲物がぶら下がっています。
0831_23himegumo2
テントウムシみたいな甲虫ではないかという気もします。
幼体が直接この獲物に取り付くことはできませんね。
親が「スパイダー・ミルク」を飲ませているのかなぁ。
子らも、散り散りにならず、ここにずっといますから、養育を受けていることは確かのようです。

モミジバルコウ

0830_19momijiba1 2014.8.30
この日、モミジバルコウの花が変。
0830_19momijiba2
花弁がみんな裂けている。
0830_19momijiba3
妻を呼んできて、なんだか変だ、この株で突然何かあったのかな、といったら。
多分、長雨で濡れて、びしょ濡れになった花弁が縮むかなんかして割れるんでしょ、とのご託宣。
う~む、そうか。
確かに、この日以外は、普通の花でした。
私は考え過ぎてしまったらしい。
毎日、遺伝子に変異が起こった変化アサガオを観察していると、つい思考が「遺伝子の変異」とかの方に行ってしまいますね。
0830_20rukkousou
こちらは同じ日のルコウソウですが。
このタイプの花弁の形成ミスは去年も見ました。
時々起るんですね。花弁を形成する過程で何か「ひっかかる」事があるのでしょう。
遺伝子の変異とかではないと思います。花弁の形成不全も「たまにはあるさあ」ですね。
生きていればいろんなことがあるもんよ。

ミツバチ@ブルーサルビア

0830_18mitubati 2014.8.30
なんとも。いうべきことはないですね。
ブルーサルビアの「くち」に似た花に頭から突っ込んでいます。
一生懸命頭を押し込もうとしていますが、ちょっと花が小さいかな。
もっとオープンな花、そばにあるキバナコスモスとかに行った方が楽だよ。

ガザニア

0830_17gazania1 2014.8.30
「土着」のガザニアはタフです。
花は市販品より小さいですが、自力でちゃんと繁殖しています。
0830_17gazania2
つぼみですが、萼がいかにもガザニア風です。
なんだかナルホドと納得する姿ですね。

アオドウガネ

0830_15aodougane 2014.8.30
現場を押さえたぞ。
ヤブガラシのつぼみか実か、抱え込んでかじっていました。
土をいじる妻は、甲虫の幼虫が多いようだと言っていました。
この連中の幼虫かな。今年は多く見かけましたからね。

2014年9月 9日 (火)

流しそうめん

★こんなニュースを見ました。

“世界最速”流しそうめんに挑戦(NHK 8月31日 17時23分)
リニア中央新幹線の駅が造られる相模原市で、リニアモーターカーのスピードにちなんで流しそうめんの“世界最速”に挑戦するイベントが開かれました。
このイベントは相模原市の青年会議所が企画し、会場となった体育館の階段には竹をつないで作った長さ14メートルの流しそうめんの台が設置されました。
愛好家で作る「世界流しそうめん協会」によりますと、流しそうめんの速さの記録はこの協会が去年、京都で開いたイベントで記録された時速36キロが世界最速だということです。
31日は高圧の洗浄機を使って竹の台に水を噴射しながらそうめんを流し、野球用のスピード測定機で速さを測りました。
そして、近い将来、地元に駅が造られるリニア中央新幹線の営業運転の最高速度、時速500キロにちなんで、その10分の1の50キロを目指して挑戦を繰り返しました。
その結果、目標の時速50キロには届かなかったものの、“世界最速”となる40キロを達成し、集まった人たちから拍手と歓声がわき起こっていました。(後略)

40[km/h]=11.1[m/s] ですから
14[m]/t[s]=11.1[m/s]
t = 1.26s

そうめんを入れてから出てくるまで1.26秒ですって。
速すぎ。
そうめんがすくえないよ。
楽しく食べられなくっちゃ、そうめん流しとは言えないな。
こういう催しは楽しい方がいい。
そして、何より、食べられなくっちゃ意味がない、と思う私です

★ちょっと不審なのは、「野球用のスピード測定機で速さを測りました」というところ。
スピードガンってマイクロ波のドップラー・シフトで測定する道具ですよね。
マイクロ波という電波が運動物体に反射して戻ってこなければ測定できません。
水中のそうめんは測れないでしょ。
水面に浮かべた何か標識用の物体ですか?
水面そのものの速さが測れるとはちょっと思えないんだがなぁ。いやひょっとして測れるのか?

100分の1秒くらいのデジタル時計を入れた動画を撮影して、そうめんを投入した時刻と出てきた時刻を読み取る、なんて方が楽しくていいんじゃないですか?

速いだけなら
パイプの中に、そうめんの入った高圧水でも流せばいい。
超音速の水流でものを切断する道具(ウォータージェット)だってあるんだから、超音速そうめん流しでもやったらいかがですか?(ものすごく危険!!)

ハエ

0830_13hae1 2014.8.30
キンバエの仲間かなぁ
今回、このハエがフラッシュに反応して飛び上がるだろう、という読みがあったのですね。
それをやられると、画面から飛び出してしまう。
で、一応ハエにピントを合わせて、シャッターを半押しのまま、ハエの上の方にフォーカシングポイントをずらして、それからシャッターを切ってフラッシュを発光させたのです。
ピントははずれましたが、画面から飛び出さないように、という思惑は当たりました。
ん?なんかあったのかい?みたいに平然とまた葉の上に戻っていました。
0830_13hae2
「もっかい」やってくれるかい?と同じように撮影。
やあ、遊びに付き合ってくれてありがとう、と礼を言って終了。
ハエ遊び、をしてしまいました。
それにしてもハエの運動能力ってすごいですね。

ネコハエトリ

0830_12nekohaetori 2014.8.30
私の好きなネコハエトリ。
メスの幼体です。もう一回くらいの脱皮で成体になるかな。
0830_14nekohaetori
別の場所で出会った個体。
獲物を抱えています。
長い脚が見えるだけ。なんだろう、この脚の持ち主は。
ちょっと想像がつかないのですが。他種のクモかなぁ。
網を使わないので、自力だけで勝ち取る獲物です。

ランタナ実

0830_11lantana 2014.8.30
ランタナの実が熟していました。
以前にも解説したことがあります。

鳥がこれを食べても何ともないが、哺乳類が食べると有毒だ。
鳥は丸呑みするけれど、哺乳類は噛んですりつぶすので、中身の毒にあたるのだ。
ランタナ側としては、種を遠くへ撒布してほしいので、鳥には無毒で、種をつぶしてしまう哺乳類には有毒であるような実を作るという戦略である。

こんな話です。
鳥と哺乳類との違いを学びましたのでご紹介します。

ブルーバックス「図解 内蔵の進化」岩堀修明 著、講談社 B1853
P.52

 両棲類、爬虫類、鳥類の咽頭交叉では、外鼻孔から入った空気は、後鼻孔から咽頭に出て、斜め後方の「咽頭口」に向かう。・・・呼吸のときは開いている咽頭口は、食餌を嚥下する際には閉じられる。
 しかし、後鼻孔を開閉して口腔と鼻腔を遮断することはできないので、食餌を口腔内で細かく咀嚼してしまうと、その小片が鼻腔に入ってしまうことになる。このため、両棲類、爬虫類、鳥類は食餌を咀嚼することなく、丸ごと飲み込んでいる。

ウマやウシなどの有蹄類や、霊長類では、呼吸のときには軟口蓋は気管のほうに向かって伸び、喉頭蓋は鼻腔に向かって伸びるため、空気は鼻腔から咽頭を通って気管に入る。食物を嚥下するときは、軟口蓋は後方に向かって伸びて口腔と鼻腔を遮断する。喉頭は引き上げられるため、喉頭蓋は舌根に当たって後方に曲がり、喉頭口を塞ぐ。食塊は口腔から咽頭を通り、食道に入る。
・・・

口の中に水や食べ物を入れたまま、鼻で呼吸ができますよね、私たち哺乳類は。
ところが、鳥にはそれができない。もし、口の中で咀嚼をしたら、鼻のほうへ入ってしまい、むせてしまうのだそうです。なるほど、そういう解剖学的な違いがあったんですね。
「砂肝」というのは飲み込んでからの「咀嚼」装置のようなものですね。
植物の種の中には、消化管を通過する時に表面が消化されて、それによって発芽率が上がるというものもあるそうです。植物に「知識」があるわけではないけれど、実によくできた工夫ですね。
ところで、口のものを入れたまま鼻で呼吸ができる私たちですが、飲み込むときは呼吸を止めなければならない。食道への通路と、呼吸の通路が交差していますので、呼吸を止めないで飲み込むと肺に入ってしまい、むせてしまうわけです。歳を取るとこの分離が下手になり、むせることが増えますよ。すすりこむような食べ方はダメ。一口ずつ必ず分離して、飲み込むことに意識を集中して飲み込まなければなりません。私はもうそういう年になりました。これから年を取る方々に先行するものとして伝言しておきます。

 ところで、喉頭口の位置は、動物種による違いだけではなく、同じ動物でも年齢により違ってくる。ヒトの乳児期には、喉頭口は高位にある。このため、乳児は乳を吸いながら、呼吸をすることができる。もし嚥下と呼吸が同時にできなければ、少し乳を吸うたびに乳首を離して呼吸する、ということになり、発育のための栄養摂取に時間がかかりすぎてしまう、ただし、乳児の喉頭口は閉鎖されているわけではないので、ときどき乳が喉頭口に入り込み、むせぶことがある。
 ヒトは成人になると、喉頭口の位置はずっと気管寄りに下がるため、嚥下と呼吸は同時にはできなくなる。しかし、口で呼吸できるようになるため、口を構音装置として活用できるようになり、多くの言葉を使えるようになった。

そう、赤ちゃんは鼻で息をしながらおっぱいを飲むことができるんですね。
もし、風邪などで鼻が詰まってしまうと、呼吸しながらおっぱいを飲むことができなくなって、ひどく苦しそうになるし、むせるようになる。
親が鼻の孔に口を当てて鼻汁を吸ってあげると、すっきり気持ちよさそうな顔になりますよね。
昔を思い出します。

タチアオイ 発芽

0830_10tatiaoi1 2014.8.30
8月の長雨。ちょっと異様な感じでした。空気中の水蒸気量が増えているのかもしれません。
こんなに大量の水を持ち運ぶことができるとは。気象というものは恐ろしいものです。
というような長雨のせいで、タチアオイの実がぐじゅぐじゅに濡れっぱなし。
植物体に着いたまま発根してしまいました。
0830_10tatiaoi2
発芽したものも。
0830_10tatiaoi3
すごいですねぇ。
種にしてみれば、自分がどこにあろうと、発芽条件が整えば発芽する、という当たり前のことなのでしょうが。
0830_10tatiaoi4
やっぱり、ちょっとなぁ、というのが人間側の感想。
0830_10tatiaoi5
完熟した種が、十分に水を吸えば、発芽するんですねぇ。
大丈夫かな。土に置いてやりましたが。

たまに、グレープフルーツの種が果実の中で発芽していることがありますね。
おい大丈夫かよ、とか言いながら食べますが。

いろんなことがあるもんだ。

スイカズラなど

0830_8suikazura 2014.8.30
六郷用水跡の水路沿いにスイカズラがあるのは何回もご紹介しています。
妻は今年、スイカズラをちょんと一枝だけ切ってきて、挿し木しました。
根付きそう。

0830_9bougainvillea
ブーゲンビリア
7月にいただいてきたブーゲンビリアの花↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-97ed.html
2014年7月 9日 (水)「ブーゲンビリア」

挿し木しましたら、これも根付きそう。
園芸家じゃないもので、なんともままごとのようなものですが、楽しいことは楽しいのでして。
人生は偶然と遊びで出来上がっているのです。

0830_4ga 2014.8.30
ガ、としか言いようがない。
調べる気力なし。
ある種の”見当”はあるんですけど、もういいや。

ガのことを調べたかったら↓ここが最高。ただ難点が一つだけあります。それは詳しすぎること。
http://www.jpmoth.org/

【縮小画像一覧】
・全成虫縮小画像一覧(注意:10,000枚以上あります!)
・全幼虫など縮小画像一覧

【日本産蛾類科一覧】
・・・
合計 80科 6021種 (画像:成虫4112種 幼虫672種)

はまると抜け出せなくなります。キケン!かもしれない。

デュランタ

0830_3duranta1 2014.8.30
雨でデュランタの花が散りました。
叩き落された、という感じですね。
0830_3duranta2
花が下向き。
デュランタの花って裏から見ても表からと同じような見え方をするのだなぁ、と妙に感心してしまいました。
チョウたちのお気に入りの花。
また咲いてね。

サルスベリ

0830_2sarusuberi1 2014.8.30
駅のそば。
花から実へ。
0830_2sarusuberi2
ほらね。
ここ、気に入っています。
木が高すぎれば近づけないし。
個人宅だとあまりしつこくくっついているわけにもいかないし。
ここなら、ゆっくり、気に入るまでアングルを探しながら撮影できます。
通行人の方は、このじいさん何やってんだ?とは思うでしょうけど、いいんだ。

カノコガ

0830_1kanokoga1 2014.8.30
居間のガラス戸の外側にカノコガが止まっていました。
室内側から撮影。
朝9時半で明るいのですが、カメラ的にはフラッシュ光が行きっぱなしで戻ってこないので暗く見えます。
0830_1kanokoga2
こんな風に腹側から見るのは初めてです。
頭が青味がかっているんだ。ほう。
美しいですね。

0831_11kanokoga 8.31
翌日、庭に出たら何かが飛んできて足元の木の下に入って行った。
ん?今の、カノコガじゃなかったか?
と、腰を曲げてよっこらしょと覗いてみたら、いました、カノコガです。
おそらく、30日にガラス戸の外にとまっていたあの個体でしょう。
姿勢がきついので、一枚だけ撮っておしまい。

http://www.jpmoth.org/Arctiidae/Syntominae/Amata_fortunei_fortunei.html
【幼虫食餌植物】 キク科:タンポポと言われているが、枯葉の可能性もある(※晶子さんのサイトより)

ということで、食草は我が家にもありますね。
「晶子さんのサイト」というのは「晶子のお庭は虫づくし」というサイトです。
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1915/
とにかくスゴイの一言。
虫好きの方はぜひご覧ください。
とても簡単に読み切れるものじゃないけど、なにしろ対象=虫への愛が横溢しています。

巨大な糞

0829_12hun 2014.8.29
ヤマノイモの葉に巨大な糞。
これは多分、スズメガかなんかの終齢幼虫の糞ではないか。
このあたり、ヤマノイモとかヤブガラシとかカラスウリとか、ルコウソウ類とか。
ごちゃごちゃなので、幼虫そのものを見ないとなんだかわかりませんが、ポピュラーなのはエビガラスズメとかセスジスズメかな。
私共はこういうスズメガたちを排除する気が全然ないものですからきっとどこかででっかいのが歩いてますよ。

↓去年のエピソード。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c50b.html
2013年11月15日 (金)「エビガラスズメ」

狩猟モードのフタモンアシナガバチ

0829_11hutamon1 2014.8.29
ツツジの葉の間を丹念に探索するフタモンアシナガバチ。
狩猟モードで一心不乱。
0829_11hutamon2
葉に食痕がありますね。獲物がいるかもしれない。
このそばにヒメクチナシもあって、オオスカシバの幼虫がいると思います。
今年もアシナガバチたちの巣が家の周辺に作られることはなかったのでほっとしています。
多少近くに巣があっても私共は適当に避けることができますが、幼い子もお散歩に来るので放置できなくなってしまいますからね。
お互い、適切な距離を保とうね。

ネコジャラシにて・カメムシ2種

0829_9higenagakamemusi 2014.8.29
ヒゲナガカメムシ
これは私 命名するところの「ポパイカメムシ」
腕力強そうでしょ。ホウレンソウならぬネコジャラシの汁を吸ってパワーもりもり。
写真上方、花が咲いているようですね。

0829_10yotubosihyoutannagakamemusi
ヨツボシヒョウタンナガカメムシ
だったと思いますが。長い名前です。
ヒゲナガカメムシの方が我が家ではポピュラーな種です。

これまでも何回か扱っています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d2b6.html
2011年9月 2日 (金)「ヨツボシヒョウタンナガカメムシ」
↑幼虫も撮影しました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-d2b6-1.html
2011年9月14日 (水)「ヨツボシヒョウタンナガカメムシ」

「かかしさんの窓 ヨツボシヒョウタンナガカメムシ」とグーグルでアンド検索をかけていただくともっとたくさん見られます。

究極のエコカー

燃料電池車の普及後押し 水素ステーション建設が本格化(朝日新聞 2014年9月3日)

 燃料電池車(FCV)に水素燃料を補給する水素ステーションの建設が、ようやく本格化してきた。・・・
 「究極のエコカー」として注目されるFCV。・・・
 ・・・
 〈燃料電池車〉 燃料の水素と空気中の酸素を反応させて生みだした電気でモーターを回して走る。走行中に出るのは水だけで、二酸化炭素や有害物質が出ないため「究極のエコカー」とされる。電気自動車(EV)と比べると、一度の燃料補給で長距離を走ることができる利点がある。

「走行中に出るのは水だけ」ということは確かですけどね。
水素はどうやって作るのですか?
炭素と水の反応で水素と一酸化炭素ができる反応なんか有力でしょうね。
あるいは炭化水素(石炭や石油からの産物)と水の反応とかね。水素と二酸化炭素ができるかな。
もう一つは電気分解でしょうね。
淡水は高価だから海水を電気分解しますか?それじゃあ塩素やその関連物質がたくさん副生してしまう。

水素という高エネルギー物質が単体で存在するわけはないのです。
エネルギーレベルの下がった水素の化合物にエネルギーを注ぎ込む形でつくるしかない。
それって本物の「エコ」ですか?
将来的には、いわゆる再生可能エネルギーで電気分解するというのがエコかもしれませんが。
当面は、二酸化炭素を副生する反応や、火力発電で石炭・天然ガスを燃やして二酸化炭素を発生しながら作った電気で電気分解するっきゃないでしょうね。

電気自動車にだって、発電の際の二酸化炭素発生などの批判があるんでしょ。
じゃあ、燃料電池車にも同様の難点があることを認識していなければなりませんね。

★メーカーなんかはどう考えているのか検索してみました。参考にどうぞ。
http://www.jaea.go.jp/04/o-arai/nhc/jp/data/H2_product/data_H2_product.htm

http://www.jari.or.jp/Portals/0/jhfc/column/story/09/index.html

2014年9月 8日 (月)

傾斜20〜28度の急斜面とは

★↓この記事で
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cb95.html
2014年9月 3日 (水)「広島の土砂災害での土石流の速さについて」
「傾斜20〜28度の急斜面」という話がありました。

この「傾斜20〜28度の急斜面」というのをイメージできるでしょうか。
普通の感覚でいうと、「絶壁」という感覚になると思います。

30度、60度、90度の三角定規はポピュラーです。あれを手に取って見ると30度なんて大した傾きじゃないという気がします。
あるいは、時計の5分の角度が30度。これもそう大きな傾きには思えない。

ところが、30度の坂の下に立つと話が違う。

★今年の1月、CMで話題になったらしいのですが、松江市の江島と鳥取県境港市を結ぶ江島大橋は、松江市側で6.1%の勾配だそうです。水平方向に100m行って6.1m上がるという坂です。
0.061のコタンジェントを取りますと、3.5度ですね。これが「話題の急坂」になるわけです。

私の新聞記事データベースを検索してみたら

   「広島はつかいち大橋」の勾配は最大で6%。→3.4度
   兵庫県西宮市の「西宮大橋」も勾配が6%。
   大阪湾にそそぐ尻無川河口にかかる「なみはや大橋」最大の勾配が6.95%→4度

車のアクセルを床まで踏み込まなければ登れないだろう、という意味で「ベタ踏み」というのだそうです。
普通の乗用車の最大登坂能力は30度前後だったと思いますから、実際にはベタ踏みしなくても登れるはずですが。
ジープなんかは45度とかいいます。45度って勾配でいうと「100%」です。

長崎市の通称「変電所の坂」は角度でいうと約20度→勾配では36%ですが、このあたりが一番きつい坂のようです。

ちなみに、三角定規の30度。√3進んで1上がる。これ勾配にすると58%です。
山の斜面の30度はきつい。ご了解ください。

★電車の場合、1000m行って何m上がるかという「‰(パーミル)」で表示しますね。
箱根登山鉄道で最大80‰(8%)の勾配です。

セミの抜け殻

0829_8nukegara 2014.8.29
一瞬、羽化に失敗したのかな?と思いました。
そっと指で触れてみたら中は空。
よかった。ほっとしました。
羽化後の脱け殻が雨かなんかで固定がはずれたのでしょう。
懸垂をやっているわけではありません。

ヤマトシジミに虹を見た

0829_7yamatosijimi 2014.8.29
ヤマトシジミでは光の干渉による虹色を見ることはあまりないのですが、今回、ちょっと色づいて見えました。
イチモンジセセリを背中側から見ると結構虹色がよく見えます。
鱗粉や毛に反射した光が干渉して色づいて見えるのでしょう。
「構造色」といいますが、微細な構造のあるところではよくあることです。

カナヘビ

0829_6kanahebi1 2014.8.29
この間載せた幼体よりもっと幼いカナヘビ。
頭でっかちですね。
0829_6kanahebi2
奥の方へ走って行ってしまいました。
成長の速さはよくわかりませんが、孵化してそんなに長く経ってはいないという気がします。
ヤモリの孵化したての幼体より一回り大きいかな、という程度でしたから。
かわいいんですよね。こういうのがいるから、ハトさんなんかに入ってきてほしくないんだよなぁ。

ハナツルソウ

0829_3hanaturusou1 2014.8.29
ハナツルソウのつぼみが割れたところ。
つぼみをちゃんと意識していませんでした。
2本の角のような形をしているようです。
0829_3hanaturusou2
その角の付け根が裂けるように開いて中から花が出てきたようですね。
今度はつぼみの時からちゃんと見たい、と妻と話し合いました。
お互い注意力を注ぐようにします。

0830_5hanaturusou 8.30
ほぼ咲きました。
写真で、左右のは葉でしょう。上下の角がつぼみの一部だったものです。

ヤゴなど

0829_1yago1 2014.8.29
ウキクサを捨てるために池の水を汲んできて、ヤゴは救出する作戦を展開する妻。
これはイトトンボ系のヤゴ。おそらくモノサシトンボだと思います。
0829_1yago2
こちらはシオカラトンボかオオシオカラトンボのヤゴ。
0829_2katabiroamenbo
ケシカタビロアメンボが水面を走っていました。
大きなアメンボは水面に脚が接したところでくぼみができますが、ケシカタビロアメンボでは軽いせいでしょう、水面の反射にそう変化は見えません。普通に地面を走る虫のように、水面を走って行きます。妙な感じ。

★水面に1円玉を浮かべます。すると水をはじいて浮かびます。もう一枚1円玉を浮かべます。
水をはじく者同士が近づくとどうなるか。たがいに引きあってくっつくんですね。
コップの縁から水面を少し下げておいて、「濡れる面」を出しておきます。そこへ浮いた1円玉をふ~っと吹いてくっつけようとしても、1円玉は弾かれてしまって、壁面にくっつけません。
弾くものと濡れるものは互いに反発するのです。
さて、そうなると、アメンボ同士が接近した場合、たがいに引きあう力を感じるのかなぁ。
多分、感じるのでしょうね。

白髭咲き

0828_2sirohige 2014.8.28
白髭咲きも濡れそぼつ。
0828_2sirohige2
この時は見えませんでしたが、そばの紫の花から滴った「花の色水」が白髭に落ちて、うっすらと色を着けていたこともありました。
白髭咲きの最初の頃は結実していたのですが、この頃、花は咲けども結実せず、になってきました。どうしてだろう?何かの変化が起きているようですね。

キバナルコウソウ

0828_1kibana1 2014.8.28
雨に濡れてなんだかはかなげな姿。
肉眼では気づいていませんでしたが、花弁に水が溜まっていて、その反射光が光っています。
蕊も濡れてくっついていますね。
そしてなにより、花弁が薄くて透き通りそう。
この風情、佳い、ですね。
0828_1kibana2
晴れて乾燥すると、表面での反射が強まって、不透明な感じになります。
こうやってぬれていると、屈折率が近いせいで、透明感が出てくるのですね。

★すりガラスは乾燥していると不透明ですが、濡らすと半透明になりますね。あれと似た話です。
すりガラスにセロテープを小さく貼ると、小さなのぞき窓ができます。

タマサンゴ

0826_21tamasango1_2 2014.8.26
日当たりがよくなってタマサンゴが喜んでいます。
つぼみ。下のつぼみは口を開きかけていますね
0826_21tamasango2_2
ナス科の花ってわかりやすくていいですね。見間違えない。
冬まで赤い実を楽しめます。で、別名フユサンゴ、ですね。

タマスダレ

0826_20tamasudare_2 2014.8.26
つぼみが

0827_2tamasudare1_2 8.27
咲いた。
雨に濡れています。
雨が多い。日照が足りません。
0827_2tamasudare2_2 8.27の実
これは黄色い花の実だったかな。

0829_5zephy_3 8.29の実
この日にはもう熟して中の黒い種が見えてきましたので、この鉢に落ちるように種を採り出して播きました。

0830_7tamasudare_2 8.30
花が齢(年齢ではなく日齢)を重ねていくのもよいものです。
生きものはすべて歳をとる。
その当たり前のことを、なんだか今の人間たちは忘れてしまったみたい。
きびしいしっぺ返しを食らいますよ、いずれ。

オジギソウ

0826_19ojigisou 2014.8.26
気になって、毎日見ています。

0827_3pjigisou 8.27
心なしか赤くなってきたような。

0830_6ojigisou 8.30
葉芽がぐんと分離しまして。

0904_8ojigisou 9.4
とうとう本当に赤く色づいてきたようです。
間もなく開花しますね。

ハト

0826_18hato 2014.8.26
キジバトがガレージから庭へ歩いてきました。
私は君を歓迎していない、と後ろからついていったのですが、無害な爺さんだと決め込んでいるのか逃げてくれませんでした。
昆虫の幼虫や成虫、カナヘビ、トカゲ・・・ハトにとってはおいしいのではないか。
深入りしないでおくれ。出ていくまで見守っていました。

ムラサキシキブ

0826_17murasakisikbu 2014.8.26
これで花はおしまい、というところまで到達しました。
後からはどんどん実になっています。
ぼやけたずっと後ろにはもう大きな実が。
そして成熟へ向かいます。
実が紫色になって気づく方も多いかと思いますが、こういう時間の進行を見るのも楽しいですよ。

2014年9月 5日 (金)

ツマグロヒョウモン幼虫

0826_16tumagurohyoumon 2014.8.26
お散歩、というわけではないのですが。
ツマグロヒョウモンはスミレを食べますね。すると「食い尽くす」という事態が発生しえます。
かんきつ類の葉を食べるアゲハの仲間とか、クスノキの葉を食べるアオスジアゲハなどでは、いくらなんでも食い尽くすことはない。枝をたどって移動すれば新しい葉があります。
ツマグロヒョウモンでは、食い尽くすことは当然ありうる。また、低い位置なので敵も多いのかな、ちょっとした振動で自ら地面に落っこちて、後でまた葉を探して登ることも多い。
そんなこんなで、地面を歩く幼虫というのをそれなりに頻繁に見かけます。
そういうシーンです。
あらまぁ、ふんづけちゃうわよ、と声をかけて、手にのせて保護する我ら夫婦なのでした。

★付録
かなり大きくなった幼虫についてですが。
アゲハの幼虫が葉を探して葉のない枝の先端に来たとします。
すると、先端から身を乗り出して、頭というか、上半身というか、をぐるぐる回して葉に接触しないか探します。あるいは、単眼をよぎる葉の黒い影を探しているのかもしれません。
アゲハの幼虫はかなり長い時間かけて頭を振り回して、やっとあきらめて枝をもと来た方向へ戻り、次の枝へと移動していきます。
アオスジアゲハの幼虫の場合、同じ状況で枝の先端に来て、2,3回くらい頭を振るとすぐに、ここには葉はない、と決断して枝を戻り次の枝へ移っていきます。

アオスジアゲハの幼虫は決断が速くてかっこいい、アゲハの幼虫は優柔不断だ、と夫婦して笑うのでした。
両方の幼虫を飼って見ないとわからない事実です。

フウセンカズラ

0826_14karamiai 2014.8.26
フウセンカズラの新しい技。
キバナコスモス2本を束ねるという新技を開発しましたね。
茎自体の成長が速い。何かにつかまるためにぐるぐる回す蔓の速度がまた速い。
で、こういうことをやらかすわけです。
0826_15huusenkazura
塀際で。さすがに自力で上へ行くのは無理でして。
横に行くことにしたフウセンカズラ。
花も咲き、実もなってきました。
もうすぐ電柱に届きますが、太い電柱につかまれるものかどうか。
ながめています。

モミジバルコウ・ルコウソウ

0826_9momijiba1 2014.8.26
一瞬、なんだか状況がよくわかりませんでした。
丸咲きの変化アサガオにモミジバルコウが寄りかかっている、というか、アサガオさんに抱かれくるまって眠るモミジバルコウ。かな。
同じヒルガオ科同士、仲良くしてます。
0826_9momijiba2
こう撮った方が状況としてはわかりやすいでしょうか。
斑入りの葉が紫の丸咲きアサガオの葉です。

0826_10momijiba
モミジバルコウが群れ咲き。
0826_12rukousou
ルコウソウの真っ赤な星もいっしょに。
このあたり、なんだか、ルコウソウの仲間やらフウセンカズラやら、もうみんなで一緒になって咲き群れています。

クロアゲハ

0826_8kuroageham1 2014.8.26
ホシホウジャクの撮影に奮闘して、飛び去ったその次の瞬間、目の前に黒いものが割り込んできました。
一瞬、何事か?と事態を把握し損ねたのですが、クロアゲハが目の前に飛び込んできたんですね。
内心、わぁわぁわぁと叫びながら、とにかくシャッターを切り続けました。
白い筋がありますから、これはオス。
0826_8kuroageham2
口吻を伸ばしているところもちゃんと写ってごきげん。
ピンボケもあわせて、4、5枚くらい撮ったら、また一挙に飛び去って行ってしまった。
なんだかこう、夢をみたような気分でした。
私のために来てくれたような気がします。

ホシホウジャク

0826_7hosihoujaku1 2014.8.26
ランタナにホシホウジャクが飛来して蜜を吸っていました。
オオスカシバの場合だと、ホバリングしながら前脚を花にちょんとかけて口吻を伸ばしますが、ホシホウジャクの場合は完全ホバリング状態で蜜を吸います。
0826_7hosihoujaku2
長い口吻です。
そして、とまっている時は地味なのですが、こうやってホバリングすると黄色い色が見えて目立ちます。
0826_7hosihoujaku3
一つの花に長くとどまることはなくって、花から花へ移動していきます。
今回は、空中にいるホシホウジャクにピントを合わせるのではなく、花の方にピントを合わせながら撮影しました。
何枚かうつっているかな、とパチパチやっていましたら、きれいな写真が撮れてうれしい。

シオカラトンボ

0826_6siokara1 2014.8.26
庭を回って、さて外回り、と門のところへ来たら、シオカラトンボが門にとまっていました。
翅を屋根型にして、少し前の方におろしていますね。
これ、くつろぎの状態。
0826_6siokara2
だもんで、こんな接近を許してくれたりして。
ありがとう。
すごい顎だ。前脚を縮めて複眼の脇あたりにくっつけています。
あんまりくつろいでいるので、門を開けるのが申し訳なくって、庭へ引き返し、勝手口から出て外を散歩しました。
(ざ)れを一句:シオカラが 門の閂 堅牢に

アゲハ羽化

0826_4ageha 2014.8.26
ちょっと気づくのが遅れたら、出るよ!と叱られまして。
蓋をあけて、どうぞ、とガイドしてやったら一気に飛び去ってしまいました。
すんごい勢いだったな。
ごめん。

ハイビスカス

0826_3hibiscus 2014.8.26
花の後。
ちゃんと受粉すれば実が生ると思うのですが。
今のところ、写真のような状態の後、コロンと全部落ちてしまって、実が生る様子はありません。
どうしてかな。
複数の花が同時に開いてくれれば私が授粉してやってもいいんですが。
時系列的に次々と咲くのでそれもなりません。

スイレン:2

0827_1suiren4thday 2014.8.27
4日目です。12時20分過ぎの開き始め。
さすがにそろそろ限界ですね。
0827_1suirentubomi
となりではつぼみがのびのび。

0829_4hasu1 8.29
開けなくなった花。
0829_4hasu2
もうすぐだよ、というつぼみ。
一日花じゃないだけに、物語性が強い花ですね。

スイレン:1

0825_21suiren1405 2014.8.25
最初の花が7月29日でした。驚き喜び大騒ぎして写真を撮りました。
1か月近くの間をおいて2輪目が8月24日に咲きまして、そうだ今回はスケールをいれよう!
3cm程度ですか、小さな花です。
スイレンとハスを混同していました、ワタシ。似たようなもんだろう、と。
全然違うんですね。お笑いだ。
撮影は楽でしたよ。竹のものさしですから水面の葉に乗って沈まない。

0826_5suiren1 8.26
12時半頃。
花が少し長けてきた様子が見えます。
いつものハチが訪れていました。
0826_5suiren2
次のつぼみが水面から顔を出していました。
今回は続いて咲くようですね。
0826_5suiren3
4時半頃、妻の撮影。
やっぱり同じハチがいますよ。
よほどこの花に強く魅かれちゃうんでしょうね。
香りの成分のせいとか、何かがあるのでしょう。

マツバボタン

0825_20matubabotan1 2014.8.25
淡い色調がステキ。
0825_20matubabotan2
玄関を出るといつも挨拶してくれるマツバボタンです。
このごろは少し花が小さくなった気がしますが、まだ咲いています。
いつまで顔を見せてくれるかな。

ハエ交尾

0825_18hae1 2014.8.25
ランタナの葉の上で、ハエが交尾していました。
体の大きい前の方がメスですね。
0825_18hae2
そっと角度を変えて、前の方から撮影。
複眼の間隔に注目してください。
複眼の間隔がオスよりメスの方が広いのです。
オスはほとんどくっついていてメスは離れている、というのもありますが。
オスの複眼がくっついていない場合でも、こういう状態で、雌雄が一緒なら、狭い方がオス、広い方がメス、という観察は成立します。

しつこかったかな、交尾状態のまま飛んで移動しましたので、それ以上追いませんでした。
   人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて死んじまえ
とかいいますね。都都逸ですか。
   ハエの恋路を邪魔するものはカマキリにつかまって死んじまえ
って、7・7・7・5にはならないな。

ハボタン芽生え

0825_17habotan 2014.8.25
私がいつも「ハボタンが長ける」ことを喜んで騒いでいるものですから、妻がハボタンを播いてくれました。
芽生えです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3

主に冬期の花壇やプランターなどで、屋外栽培される。花は黄色で4-5月に開花するが、観賞の対象とされず、薹が立つ前に処分されてしまうことが多い。 但し、近年は薹が立って(節が伸びて)葉の密集した形態が崩れた状態を愛でる人もある。 また、多年草として育てれば樹木のような枝を出し、それぞれの枝の先端にハボタンがついた姿(踊りハボタン)となる。

「近年は薹が立って葉の密集した形態が崩れた状態を愛でる人もある」のだそうで、私はその一人です。
モンシロチョウに食べ尽されたりしなければ、存分に「踊」らせてあげたいと望むものです。

2014年9月 4日 (木)

不明

0825_16humei 2014.8.25
連れてきた妻自身にもよくわかっていない草。
妙に存在感があって、プチプチと粒がついていて。
何だろなぁ。気になる。

オジギソウ

0825_15ojigisou 2014.8.25
右に葉芽がありますが、それ以外はつぼみでしょう。
五つあるように思えます。
久しぶりにピンクの玉のような花が見られるかと、期待がふくらみます。

イチモンジセセリ

@キバナコスモス
0825_12itimonji 2014.8.25
イチモンジセセリがいっぱい。

@デュランタ
0825_14itimonji
丸い頭と大きな眼がかわいい。

@ランタナ
0825_19itimonji
ちょっとこの花は深いかな、と前かがみ。
交尾を求めて飛び回るオス同士が空中で衝突したり、すごいシーンが展開されていますよ。

ヒメグモ

0825_13himegumo 2014.8.25
よくわかりませんが、ヒメグモの母親が子グモの面倒を見ているような気がする。
面倒を見る、といって具体的に何をしているのかはよくわからないのですが。
細やかな愛情をそそぐお母さんです。
孵化後の生存率はすごく高くなりるでしょうね。

ホシホウジャク(かな)

0825_11suzumega 2014.8.25
ホシホウジャク?じゃないでしょうか。
線路の柵の横棒にとまっていました。
ホバリングしてくれればすぐわかるんですが、とまっているとどうも地味なガです。
デュランタの花などでホシホウジャクを見かけることが増えていますので、多分そうなんだろうと思います。
飛んでいると黄色い色が見えます。

ネコハグモ

0825_8nekohagumo1 2014.8.25
初め、ハエがキバナコスモスのしぼんだ花にとまって、発酵した蜜でも舐めているのかと思いました。
近寄ってみたら、違った。
0825_8nekohagumo2
多分ネコハグモの巣にかかったんですね。
クモ本体が見えなくって確認はできませんでしたが。
いろいろ獲物がかかったようです。
昆虫の姿に何か違和感を覚えたら、近寄ってみてください。
クモにつかまったチョウとかだったりすることもあります。
先入観をなるべく排して、対象を見つめなければ、といつも自戒します。

丸咲き

0825_7maruzaki 2014.8.25
線路の柵で咲いている丸咲きの変化アサガオ。
変化アサガオだとは、多分誰も気づいてないだろうな。
種を採取していって播いたら来年「びっくり」が起きるかもしれませんが。
ナイショ。

ハチ

0825_6hati0 2014.8.25
マルバルコウの花や葉を撮影していたら、視野の端の方に、ハチがいました。
0825_6hati1
慌ててちゃんとレンズを向けて一枚。それっきり。
一瞬、コンボウアメバチを思い出したのですが、あれはもっとずっと大きい。
どうもチビアメバチの仲間のような気がします。

http://fukker666.blog32.fc2.com/blog-entry-732.html
チビアメバチ亜科の一種 Charops sp.
(ヒメバチ科チビアメバチ亜科)

ここによく似た写真がありますが、同じかどうか、同定はしかねます。
寄生バチです。寄主についてはよく知りません。

オシロイバナ

0825_5_2osiroibana 2014.8.25
この時間(朝8時頃)だとオシロイバナもまだいっぱい開いていました。
0825_5_2osiroibana1
線路際をすこし先に行くと白い花や、白と赤の混じった花などがあります。
家の庭には黄色い花のオシロイバナもあります。
日中の私の活動時間帯にはなかなかお目にかかれませんが、これから涼しくなってくると、すこし花の時間が伸びて、花に会いやすくなるでしょう。

モミジバルコウ

0825_5_1momijibarukou1 2014.8.25
色はルコウソウと同じですが、花の形が尖っていない五角形。
0825_5_1momijibarukou2
ずいぶん大きな花ですね。
この朝はルコウソウは咲いていませんでした。
見間違えるような花ではないですし、ま、いいでしょう。
いちおうルコウソウの仲間のサイズについて、撮影できました。

マルバルコウ

0825_5_0marubarukou1 2014.8.25
一旦外へ出た以上、みんなスケール入りで撮ろう。
少し大きい。
0825_5_0marubarukou2
少し長い。
0825_5_0marubarukou3
こういう丸い葉もあれば、ちょっと葉牙のある葉もあって、悩みます。
もちろん、櫛の歯みたいなのはルコウソウ。

キバナルコウソウ

0825_4kibanarukou1 2014.8.25
今回はスケール入り。
そうだ花のスケールお伝えしよう、と竹の物差しをポケットに入れて8時過ぎに外へ出てみました。
直径方向と
0825_4kibanarukou2
長さ方向。
0825_4kibanarukou3
全体。
0825_4kibanarukou4
葉には葉牙というのか、とんがりがあります。
でも、マルバルコウの葉にもあるようですけど。
どこか、自信のなさがつきまとうんだよな。
ま、花が実に繊細な黄色だ、という点でキバナルコウソウでいいと思います。

2014年9月 3日 (水)

シオカラトンボの前幼虫

★午前中にアップした生まれたてのヤゴの写真の2枚目。
実は、パソコン画面で見たときから、気になることがあったのです。
トリミングの仕方をちょっと変えたものを再掲します。
0902_16huka 2014.9.2
この写真の、左下に1匹、右上に2匹。
眼が黒い点として見えますが、脚が写っていない幼虫がいるように見えるのです。
エビのような、というかコンマのようなというか。
写真のその他の部分には確実に脚のある幼虫=ヤゴが写っています。
脚はぼんやりとしか写っていませんが、脚がある場合は「ある」ということは確実にわかる。
ところが脚が見えないような幼虫が写っているように思えるのですね。
で、その時は漠然と、カマキリの前幼虫(prolarva)のようなものかな、と思っていました。
妻と一緒に見て、やっぱりカマキリの前幼虫に似てるわね、ということになって、本気で検索してみました。
やっぱりそうでしたよ。

シオカラトンボは孵化直後は前幼虫なんです。
そうして一回脱皮して幼虫になるのです。

ですから、私が孵化に気づいた時というのは、本当に孵化直後だったんですね。
いやぁ、トンボから採卵し、孵化させ、飼育するということを長年やってきましたが、前幼虫の段階があることを知らずに来ました。まるっきりのド素人、無知。ここにきて初めて学び知りました。
知らないことのいかに多いことか、痛切に感じます。
それを教えてくれたのがまた、命の瀬戸際のシオカラトンボだったと、改めて感謝の気持ちを捧げます。
なんだか、興奮冷めやらぬ夫婦です。

★参考になるサイトを下に並べます。{ }内は私のつぶやきです。
http://www.odonata.jp/07jhs/larvae/
■幼虫の成長
 幼虫時代の出発点は,卵から小さな幼虫が出てくる,ふ化というできごとです.私はふ化のしゅん間の写真を持っていませんが,Shosuke Shimuraさんのホームページにすばらしい写真がたくさんあります.
 ふ化した直後の幼虫は,ふつうの幼虫とちがって,エビのような形に見えます.これをとくに前幼虫(ぜんようちゅう)といって,他の幼虫と区別することがあります.
{ここに出てくる「Shosuke Shimura」さんのHPを次に。}

http://tombon.com/E1tonbo3.htm
トンボ科(アカネ属 を除く)の卵
シオカラトンボ,シオヤトンボ,オオシオカラトンボ,ショウジョウトンボ

http://www.tombon.com/HA2.htm
トンボの孵化
{全く、素晴らしい、の一語です。よかったら、リンクをたどってこのHP内を熟読してください。}

http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200209/1033125614.html
シオカラトンボの前幼虫
孵化を観察していたシオカラトンボの卵から前幼虫が孵化した。残念ながら一瞬遅れて孵化の瞬間はみられなかった。前幼虫は卵と比べると大きさが4倍ほどもありびっくりした。
 トンボはまずこのような前幼虫になり、すぐに皮を脱いでヤゴの形となる。
{昆虫写真家・海野和男さんのHP。まぁ、すごい写真です。海野さんは私より一歳上の同世代人ですが、プロって違うんだよなぁ。つくづく。}

Shosuke ShimuraさんのHPの別の部分から
http://www.tombon.com/ECO1.htm
トンボの採卵の方法
野外には水道水など,ごみの入っていない水を持っていき,それに産卵させます.容器はフィルムケース 程度の大きさの容器が適当です.近くにきれいな水があればよいのですが,にごった水では卵にごみがつき観察しにくくなります.採卵できたらトンボは逃がしてやりましょう.
{そう、卵を産んでくれたトンボさんに感謝して逃がしてやりましょう。今回の私共の場合、トンボの命の最後の力を頂いたことになりました。感謝します。}

★前幼虫について。
カマキリが卵のうから出てくるとき「エビのような姿の前幼虫」で出てくる、というのは比較的知られていると思います。
私のブログでも扱いましたので、是非ご覧ください。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-309e.html
2012年6月28日 (木)「ハラビロカマキリ孵化:1」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-e98d.html
2012年6月28日 (木)「ハラビロカマキリ孵化:2」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-33be.html
2012年6月28日 (木)「ハラビロカマキリ孵化:3」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-8f55.html
2012年7月 9日 (月)「ハラビロカマキリ孵化」

広島の土砂災害での土石流の速さについて

毎日新聞の記事から

広島土砂災害:土石流、瞬間時速144キロも…専門家分析(毎日新聞 2014年08月25日)
 広島市北部の局地的豪雨による土砂災害で発生した土石流が、複数の地点で時速約40キロに達していたことが専門家の分析で分かった。瞬間的には時速144キロのスピードだった可能性も指摘されている。土石流のスピードは一般に時速20〜40キロとされており、現地特有の地質条件によって引き起こされた「表層崩壊」によって、高速の土砂が民家などを襲った状況が浮かび上がってきた。
 ・・・
 台湾国家宇宙センターが撮影した衛星画像を三次元衛星画像解析し、地形や地質のデータなどを加味すると、土石流は八木地区の裏山である阿武山の標高261メートルの地点で発生。傾斜20〜28度の急斜面約590メートルを一気に駆け下り、1分未満で住宅地へ浸入したとみられる。平均速度は時速40キロ弱だが、瞬間的には時速108〜144キロに達していた可能性があるという。・・・

朝日新聞もほぼ同じ内容

広島の土石流、最大瞬間時速144キロか 衛星画像分析(2014年8月26日)
 広島市で起きた土砂災害で、土石流が瞬間的に時速150キロ近くに達していた可能性がある、と広島工業大の菅(すが)雄三教授(空間情報科学)らが推定した。
 ・・・
 菅教授によると、土石流の時速は一般的に時速36キロ程度だが、阿武山中腹で起きた土石流は斜面が急で量が多く、瞬間的に2~4倍の時速72~144キロ程度が出ていた可能性があるという。・・・

「標高261メートルの地点で発生。傾斜20〜28度の急斜面約590メートルを一気に駆け下り、1分未満で住宅地へ浸入」
この記述を図にしてみました。
Calc
そうすると、傾斜は約26度。
なるほど、緩かったり(20度)きつかったり(28度)しながら、全体としては26度くらいか。ちゃんとおさまってますね。
590mを60秒程度で走ると、約10m/sです。
m/sの値を「3.6倍」するとkm/hの値になります。
するとこれは36km/hです。
毎日ではこれを「平均速度は時速40キロ弱」と表現しました。

おそらく専門家は速度を秒速で表していると思うのです。科学ではそれが基本ですからね。
で、秒速では一般の人がわかりにくいだろうということで時速に直して伝えている。

10m/sは 36km/h
20m/sは 72km/h
30m/sは108km/h
40m/sは144km/h
50m/sは180km/h

こういうことなんです。
100mを10秒で走ると36km/h。
高速道路を時速100km程度で走っているとき30m/s
台風の風速が50m/sといったら、180km/hなんですね。
こういう換算、頭に入れておくといいですよ。
あるいはこの数字のパターンね。36の倍数の数字が出てきたら、こういう計算をして表示しているな、と見破ってください。
土石流では実際に測定した値ではなく、あくまでも推定ですので、有効数字は2桁かひょっとして1桁しかないでしょう。

毎日の
瞬間時速144キロ
瞬間的には時速108〜144キロに達していた可能性

朝日の
一般的に時速36キロ程度
瞬間的に2~4倍の時速72~144キロ程度

こういう記述は、わからなくはないですが、有効数字を考えると「72、108、144」というのはいただけませんね。
「70、100(110)、140(150)」こんな数字でいいはずです。
1km/hの値なんかまるっきり意味がないのですから。
10km/h単位で十分でしょう。

朝日の「土石流が瞬間的に時速150キロ近くに達していた可能性」という表現がおそらく適切なのだと考えます。

★「土石流の時速は一般的に時速36キロ程度」とあります。絶対に走って逃げることはできません。
100mを10秒じゃ走れない。予めの対策が絶対に必要です。

ハイビスカス

0825_1hibiscus 2014.8.25
ハイビスカスが順調。
アオイ科のフヨウ属。
ムクゲ、タチアオイ、ゼニアオイ、オクラそしてハイビスカス。
まだ咲くところまではいってないけど、フヨウも成長中です。
数えてみれば結構仲間が増えていますね。
みんなきれいだよ。

アサガオ:ベランダにて

0825_0saizaki1 2014.8.25
采咲きのセクステットかヘプテットの「合唱隊」。
おみごと。
0825_0saizaki2
親木型。
音楽がらみで昔を思い起こせば、こういう「ラッパ型」の蓄音機を使ったんですよ。
手でねじを巻いて、鉄の針をつけて、78回転。ねじが緩むと音楽の音程が狂ってね。
電気なし、機械的な蓄音機を知っている世代です。
0825_2sirohige1
白髭咲き
0825_2sirohige2
花弁も髭も、すごいことになってますね。
0825_2sirohige3
髭はそうすごくないけど、花弁が割れてごちゃごちゃになっている。
いろいろ、不思議な姿を見せてくれるかなりタフな奴です。

シオカラトンボ:3

0902_16huka1 2014.9.2
コーヒータイムも終わって、さあ、今日の写真整理を始めか、と立ち上がってひょいと瓶を覗いたら。
僕たち私たち孵ったもん!!
わぁ、孵ってる(私)。
エッ、わぁ、ほんとだ(妻)。
泳いでます、小さな体でまあ。
黒いポチポチがみんなヤゴ。中に一匹、姿がよく見えるのがいますね。
0902_16huka2
孵化したばかりのようです。
卵から出てきて、まだその場にいるという感じのもいっぱい。
0902_16huka3
一匹だけピペットで吸い上げて、白っぽい皿に移しました。
ピント合わせが何とかできるようにと。
一人前ですねぇ。
0902_16huka4
左端が物差しです。
体長1mmくらいでしょうか。

さっそく、池の水を汲んできて、メダカがいないことを確認して、水草を入れて、そこへ全部流し込みました。原生動物なんかがいるはず。用意してあげられる餌はそのくらいですが、初めはそのくらいで何とかなるはずです。
もうちょっと大きくなったら池に放すとかね。

いやぁ、おかあさんトンボに報告できます。卵がほとんどみんな孵化しましたよ。
このうちの何匹かは成虫まで行けると思います。よかったね。
妻も、ほんとに最後の力を振り絞って産んでくれたんだものね、と感慨深げ。

できる限りの事をします。
それが同じ生物としての務めでしょうから。

★私、「霊」なんてものまるっきり信じていないんですよ。
でも、去って行ったものを心の中で思い出すことはあるんです。
ヒトに関しても、植物を含めた他の生命に対しても。
そういう、自分の心の中で思い起こして思いを馳せる、その心の働きを「霊」といっていいと思っているんですよ。
霊はどこか外に存在するのではなく、自分の心の中に、心の働きとして存在しているのです。
ですから、死ぬ直前に産卵していったトンボの霊に対して、子どもが生まれましたよ、という報告をすることはできるのです。私の心の働きとしてね。
そして、あのトンボに対して同じ生物として、礼を尽くしたい、と思うのです。
力を尽くします。


Infant Joy   By William Blake

I have no name
I am but two days old.—
What shall I call thee?
I happy am
Joy is my name,—
Sweet joy befall thee!

Pretty joy!
Sweet joy but two days old,
Sweet joy I call thee;
Thou dost smile.
I sing the while
Sweet joy befall thee.

シオカラトンボ:2

翌日、25日、トンボは地面に落ちて死んでいました。
本当に最後の力を振り絞って卵を産んでくれたのです。
0825_3siokara1 2014.8.25
きれいに散らばった卵。
卵はガラス瓶の底に粘着しています。水が揺れても動きません。
0825_3siokara2
産卵直後の白っぽい色から、褐色に色づきましたね。
これなら受精卵でしょう。
未受精卵を産んでしまった場合、水カビのような白いものがつきますから、取り除かねばなりません。
なんというか、夫婦二人して、ジーンとくるなぁ、命を託された思いだなぁ、と心揺さぶられる思い。
最後の力を振り絞っての産卵。
ありがとうね、ご苦労様でした。
後は私たちが、最大限環境整備に力を尽くして、子らが羽化できるよう、努力します。
命を引き継がなくっちゃね。

シオカラトンボ:1

0824_18siokara1 2014.8.24
シオカラトンボが落ちていた、と妻が連れてきました。
   死んでいるのかと思ったら、弱ってはいるけれどまだ生きているのよ。
で、カーテンにとまらせてやりました。
これメスだから、卵を持っているかもしれない、やってみるか。といって、妻が準備にかかったら。
0824_18siokara2
腹端部から卵が出てきてしまいました。
粒々が見えるでしょ。
わぁ、卵が出てきちゃったよ。妻焦る。
0824_18siokara3
インスタントコーヒーの空き瓶に水を入れ、トンボの翅をつまんで、腹端部を水につけてやります。
すると、産卵してくれることがあるのですね。
もしメスのトンボを捕まえたら、ぜひトライしてみてください。うまくいけば、ヤゴの孵化など見られますよ。
0824_18siokara4
水の中を落ちていく卵。
0824_18siokara5
ちょっと見づらいですが、瓶の底に散った卵。

シオカラトンボはメスが単独で飛びながら、腹端部で水面を叩きながら産卵します。打水産卵といいます。
きっと、もう体力がなくなってしまって、まだ卵があるのに、打水産卵ができなくなって落ちていたのでしょう。
もう、卵が出てこない、というところまで産卵してもらいました。
卵は引き受けたよ、ご苦労様と、窓の外のすだれにとまらせてやりました。{室内はいつまでも明るいので。}

ブッドレア

0824_14buddreja 2014.8.24
一時わっと咲いて、チョウが集まってくれましたが、いったん花が終わっていました。
今また、すこし咲きはじめたようです。
門の両側で、ブッドレアとデュランタがチョウたちを迎えています。
庭ではランタナが蜜を提供しているし。
素敵な花たちです。

コミカンソウ

0824_8komikansou1 2014.8.24
落ち着いて接写にチャレンジ。
やっと花らしい花が撮れました。
6弁ですね。
0824_8komikansou2
こんな風になって
0824_8komikansou3
こうなった。
多分、時間経過をほぼたどっていると思いますが。
「コミカン」の完熟したものは見つからない。
すぐ落ちるのかな。
もうしばらく、見続けることにします。

クロウリハムシ@ルコウソウ

0824_6kurourihamusi 2014.8.24
それはウリじゃないなぁ。ヒルガオ科なんだよなぁ。ルコウソウというんだよ。
いろんなところで見かけます。
飛行はかなり上手で、ゆっくりと自在に飛んでいます。
直線的な飛行ではないようです。
家の周囲ではカラスウリくらいでしょうね。「ウリ」は。
探しに行きな。

スイレン:2

0824_15suiren1332_1 2014.8.24 13:30ころ
1時半だとまだ開いています。
0824_15suiren1332_2
コンデジを水面ぎりぎりにして撮影。

0824_16suiren1616_1 16:15ころ
この時間には閉じています。
「午の刻」を過ぎて「未の刻」に咲く花なんですね。「ひつじぐさ」
0824_16suiren1616_2
おやすみなさい、また明日ね。

スイレン:1

0824_4suiren1224_1 2014.8.24 12:25ころ
2輪目です。
昼のニュースを見てから出てくると開き始めている、というタイミング。
0824_4suiren1224_2
淡い黄色が絶妙。
0824_4suiren1224_3
どういうわけか、このハチがいつも訪花している。
他の昆虫が入っているのをほとんど見ません。
何かいるな、と思うと、このハチ。どういうわけでしょう。
誘引物質がこの昆虫向きなのかなぁ。
0824_4suiren1224_4
次のつぼみも準備中。まだ水の中。

ニラ

0824_3nra 2014.8.24
自家製のニラをよく食べますので、花はないのかと思っていたら、花を見るための株は別によけてあったのだそうです。
つぼみができました。
0901_1nira 9.1
一輪咲きました。
どういうわけか、私この花が大好きで。
妻はそれを見越して、花用の株を残しておいてくれました。
うれしいな。

変化アサガオ

0824_2henkaasagao1 2014.8.24
変化朝顔図鑑の種子頒布に応募してもらった種からの苗。
大きな葉の縁だけ巻き込んでいる、このタイプが3つあります。
これはしっかりしていて、多分花が咲く。
0824_2henkaasagao2
このタイプが一つ。変形が強い。
これは伸びられないなぁ。
うまく咲けば、いわゆる「出物」なのだろうと思いますが。
咲けるかどうか自信がない。
書籍の出版をもう少し早めにしてくれれば、種を早く播けたのにな、という気もしますね。
もう9月でしょう。間に合うかどうか。
最初の写真の(多分)親木タイプに何とか咲いてもらって、種をなんとか採取して、来年にかけるしかないのでしょうね。

コミカンソウ騒動の余波

コミカンソウやコニシキソウでひとしきり騒いだ後、周囲をながめれば
オオカナダモの花
0823_19ookanadamo 2014.8.23
玄関脇の水槽にオオカナダモの花が咲いていました。
いつもは池で咲いたのを撮影しますので、ほぼ真上からしか撮れませんが、今回は斜めから。
この花弁の粒々感が独特です。

オジギソウ
0823_20ojigisou
ずいぶん立派になったわね、と妻がオジギソウを突っついて遊んでいましたので、閉じたところを一枚パチリ。
葉の裏の縁の色の違う部分が重なって、面白い模様になりました。上から見ているだけでは見えない部分です。

ホウセンカ
0823_21housenka
ホウセンカの実がいっぱい。
子どもの頃、このホウセンカの実を弾けさせるのが面白くって、ずいぶん遊びましたっけ。
痛いほどの勢いで弾けますものね。

ハゼラン
0823_22hazeran1 2014.8.23
3時半ごろに騒いだわけですから、まさしく「3時花」。
いっぱい咲いていました。長期間にわたって咲き続けてくれます。
かわいくていい花ですよ。
0823_22hazeran2
科としてはスベリヒユ科だそうです。
植物の分類はわかりにくい。

2014年9月 2日 (火)

RISING

★こんな記事があったんですね↓

雷神2」農道見えた 超小型衛星、地表撮影に成功(朝日新聞 2014年8月28日)
 北海道大と東北大が開発し、5月に打ち上げられた超小型地球観測衛星「雷神2」が、このクラスとしては世界最高水準の解像度で地表撮影に成功した。実用化すれば観測コストを大幅に下げられ、途上国での防災や森林保護への活用につながると期待されている。
 雷神2は一辺約50センチの箱形、重さ43キロで、5月に630キロ上空の軌道に打ち上げられた。7月に新潟県南魚沼市付近を捉えた画像では、農道が識別できるなど目標とする5メートルの解像度を達成した。これまでは10~20メートルが主流だった。
 ・・・

雷神2の打ち上げは知っていたのですが・・・。
上の記事の写真のクレジットを見たら
「RISING-2 Tohoku Univ./Hokkaido Univ.」
とあるではありませんか。
な~るほどぉ、雷神RISINGが掛詞になっていることを初めて知りまして、そうなんだ!、ビックリというか笑えたというか。

当事者の話が聞きたいと調べたら。
このサイト↓を見つけました
http://www.astro.mech.tohoku.ac.jp/SPRITE-SAT/

最初の打ち上げの時↓

東北大学スプライト観測衛星は、2009年1月23日に無事に打ち上げられ、予定通りの地球周回軌道に投入されました。
衛星の愛称を「雷神」(らいじん,RISING)と命名します
同衛星は、落雷に伴う高層大気発光現象である「スプライト」を真上から撮影します。
また、ガンマ線カウンタとVLFアンテナにより、地球の雷雲起源のガンマ線放射と落雷を同時観測します。
これらはどちらも世界初の試みです。
英字表記の"RISING"は「らいじん」の発音に「上昇」の意を掛けたものです

スプライト観測衛星(SPRITE-SAT)打上げ成功!
東北大学大学院理学研究科と工学研究科が共同で開発を進めてきましたスプライト観測衛星(SPRITE-SAT)の打上げに成功しました!
現在,衛星は所定の地球周回軌道を飛行しています.

で、写真のタイトルが「The SPRITE-SAT is ”RISING”!
俵屋宗達の「風神雷神図」も載ってました。
思い入れの深さが感じ取れます。

こちらは2号↓
http://www.astro.mech.tohoku.ac.jp/RISING-2/
東北大学 超小型地球観測衛星「雷神2」

なるほどなぁ。いろいろリンクもあります。関心がおありでしたらのんびり読んでください。

冷や水

朝日川柳 日暮麦人選(2014年8月28日)から
 くれぐれも氷水詐欺にご用心(三重県 山崎末男)
評:趣旨はわかるが、ヘンな水浴び。

アイス・バケット・チャレンジとかいうんですか?あの氷水をかぶるの、私は何だか「いかがわしい」気がするんです。
寄付するんだったら、普通にちゃんと寄付すればいいでしょうに。
「同調圧力」を感じるなぁ。
みんな同じ流れに乗らなきゃならない、なんていうのは、鬱陶しい。怖い。
同調圧力なんて嫌いだ。私は常に白けていようという心構えです。
障害者というのは、存在自体が社会の流れの端っこの方ですから、こういう「流れへの同調」という事態には敏感だし批判的なんです。

もひとつ。氷水かぶって、心筋梗塞とか起こしたらどうします?
結構、温度ショックは大きいんじゃない?
年寄りの冷や水はやめましょう。
ねぇ、お年寄り方。

0823_18tamago 2014.8.23
モミジバルコウの葉に、昆虫の卵発見。
エビガラスズメかな。
0824_11tamago 8.24
ここにも。
エビガラスズメだとすれば、終齢幼虫はかなり大きくなります。
苦手な方は悲鳴を上げそうな迫力。
ま、いいさ、自力で生きてもらいましょ。と放置。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c50b.html
↑去年の出来事。
かわいい坊やだったな。

モミジバルコウ

0823_17momijibarukou1 2014.8.23
茎から葉が出て、その腋から花芽が出ています。
0823_17momijibarukou2
その花芽が伸びて、また芽が出たり。
こうやって次々と花を咲かせているのですね。
幼いものはかわいい、健気だ。花や葉の芽もね。

ムラサキツユクサ

0823_16murasakituyukusa 2014.8.23
これは、コミカンソウの写真を撮るために、道路に小さなマットを置いて、ぺたんと座り込んでいて得たアングルです。
ひとしきりコミカンソウ騒ぎが落ち着いたときに、顔を上げたら、目の前にあったのです。
普段、腰を曲げるだけで、上から撮影しますので、このアングルは私にはないんです。
コミカンソウのおかげで、ムラサキツユクサの姿にも気づくことができました、よかった。

カナヘビ

0823_13kanahebi1 2014.8.23
これも割り込んできたのですが。カナヘビの幼体です。
私と妻が交互にコニシキソウの写真を撮っていました。
妻が撮影している時にモンシロチョウがやってきて。
私が撮影している時に上から妻の声。まぁ、尻尾が長いのねぇ。
0823_13kanahebi2
左後脚がちょんとあがっているところがご愛嬌。
顔つきは大人ですね。賢者の風格、というべきかな。
0823_13kanahebi3
まったく、驚嘆すべきしっぽの長さ。
オンコの木です。カナヘビは樹上性がありまして、高いところで見かけることもしばしばです。
トカゲはいつも地面を走っていますけれど。

モンシロチョウ

0823_9monsirotyou1 2014.8.23
コニシキソウの写真を撮ろうと騒いでいるところへ、モンシロチョウがやってきまして。
センリョウの葉のところ。花もないし、アブラナ科でもないし。
何を騒いでいるのかしらね?と言わんばかりに、割り込んできました。
0823_9monsirotyou2
で、エノコログサ(ネコジャラシ)にとまって見せたり。
なんかこう、妙な気分ですね。
モンシロチョウがくつろぐ場所ではない気がするなぁ。
私もちゃんと見てよ、と言われているようだ。

コミカンソウ・コニシキソウ:2

0823_14komikansou1 2014.8.23 3時半ころの撮影です。
(前の記事から続き)葉を上から撮った写真で、その葉の「間」に何かが見えたのでした。
葉を持ち上げてみると、ナント!!わぁ。
「青いコミカン」が並んでいる。
0823_14komikansou2
赤く色づき始めたのもある。
これをミカンに見立てますか。う~ん、すごいな。
0823_14komikansou3
茎の付け根付近から、先端へ向かって並ぶ姿。
0823_14komikansou4
葉と実の関係。
0823_14komikansou5
あまりにも小さくて、ぼんやりしか写っていませんが、花。
参りました。
「身近な雑草のふしぎ」で、著者の森さんは

 初めて出逢ったとき、腹を抱えて笑い転げたものである。男性ならばやはり笑い、女性はカワイイと嬌声を上げる。コミカンソウは、夏のひそかな人気者。

こう書いておられます。笑い転げはしませんでしたが、わぁわぁと大騒ぎしたことは確かです。
「意表を衝かれて」ということですよね。思いもしないものを見ると笑ってしまう。
こういう花や実の付き方は経験ないものなぁ。
独りで勝手にやってきてくれてありがとう。です。
どうやってやってきたものやらね。

コニシキソウの方は
0823_12konisikisou_hati1
ちゃんと見れば、実や花が見えるんです。
0823_15konisikisou
ぼんやりですみません。ホントに小さい花です。
雄花と雌花がひとつずつ写っているように思います。

★「雑草図鑑」から↓
トウダイグサ科の特徴として。
・花は独特の杯状花序という形
・5個の総苞片が合着して杯状のつぼを作り、中に数個の雄花と1個の雌花がある。花弁はない。1個の花序では雌花が先に現れ雄花が後から現れる、

★我が家のコミカンソウは1株ですが、コニシキソウは、気づいてみると、3~4株あるみたい。
これもまぁ、どうやってやってきたものやら。
いろいろな雑草の芽生えを抜いてしまわない、というところから、こんな発見が生まれてくるのですね。
楽しい雑草生活だなぁ。

★「身近な雑草のふしぎ」から↓
 コニシキソウは種で増える。・・・葉茎の合間にちょこちょこと(花を)並べ、甘い香りでアリンコを誘っている。連中が受粉を助けていたのだ。・・・

なるほど、アリがポリネーターでしたか。

★コニシキソウは小錦草です。でも、相撲の小錦さんとは無関係。
小・錦草ですね。
おもいろいことに、オオニシキソウというのもあるようです。
相撲の小錦さんが現役時代、この人を小・錦と呼ぶのは辛い、大・錦と名乗るべきなんじゃないか、なんて笑いましたっけね。

★この夏はものすごく楽しい経験をしてしまいました。
ありがとう。

コミカンソウ・コニシキソウ:1

★午前中、土曜の本屋散歩で、「身近な雑草のふしぎ」森昭彦 著、サイエンス・アイ新書 というのをパラパラと立ち読みしていましたら、「コミカンソウ」というのが紹介されているのを発見しまして、あぁ、これだ!と内心で叫んでしまいました。
もうこの本、買うっきゃない。
本に掲載されている写真、葉の付き方、茎の色の具合、まったく我が家で見つけてマメ科かなと悩んでいたもの、そのものでした。

帰宅途中で降り出した雨もほとんどやみましたので、コーヒーを飲んでから3時ころに写真を撮りに出まして。
0823_6komikansou1 2014.8.23
葉の出方が互い違いです。オジギソウとは違う。
0823_6komikansou2
いろいろ撮ってみて。

「身近な雑草のふしぎ」森昭彦 著、サイエンス・アイ新書 から引用。

・・・
 花期は7月~10月にかけて。葉っぱの合間に、小さな花がきちんと整列して並ぶ。・・・
 やがてこれが結実すると――なんとも愛らしいちびミカンの大行進となる。ひと枝に鈴なりになるので、全草をながめると壮観。秋風にコロコロと揺れる姿は愛嬌にあふれ、いっぺんで好きになること請け合い。・・・
 かわいいばかりではなく、『本草綱目啓蒙』にもでてくる由緒も正しき薬草で、珍珠草(ちんじゅそう)、狐茶袋(きつねのちゃぶくろ)という名で解毒剤とされていた。・・・

図の解説
・オジギソウに似た葉。よく見るとキレイに互い違いに生えている。
・――マメ科に似てる?――
 葉の風合いがクサフジやレンゲと似ているが、あちらは複葉(小葉が集まったもの)で、こちらはおのおのが独立した葉である。
・ちびミカンは葉柄の付け根に並ぶ。
・ちびミカン
 ちびミカンは直径3mm未満。はじめはグリーンで熟すにつれて赤味と凹凸を生じるようになる。

まったく記述どおりです。
0823_6komikansou3
下の方に、小さな葉序も出ていました。
うれしいな。
この時点では、花も実も気づいていません。

さて同書にはコニシキソウもそばのページにあって、あ、これなんだ、と了解。
0823_7konisikisou_senro
これは線路際のもの。最初に気づいた株です。
よく見ると何か所かに顔を出しているのでした。
0823_8konisikisou_hati1
こちらはタチアオイの鉢に顔を出した株。
ふ~ん。気づいてみればあちこちにいたんだね。

部屋へ戻って、パソコンに取り込んで、眺めていたら。
あれぇ!
ひょっとして、花が、実が、ついてるみたい!
あわてて階下へ降りて「てぇへんだ!おやぶんてぇへんだ」
何よ、と妻は笑っていましたが。
コミカンソウに「コミカン」がついているかもしれない、と伝えたら
まあ、そうなの!
と、二人で飛び出しまして。
こういうのを「おっとり刀」ならぬ「おっとりカメラで馳せつけた」といいますかね。

そこで撮影した画像は次の記事で。

おっとり‐がたな【押っ取り刀】
急な場合に、腰にさす間もなく、急いで刀を手に取ること。大急ぎで駆けつけるさまにいう。
広辞苑第六版より引用

「おっとり」というのが「ゆったり」のように受け取られて、語の意味が変化してきているという話がありました。
http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/55113.html

2010年5月18日(火)
「おっとり刀で駆けつける」とは、一体どんな風に駆けつけることなのでしょうか?東京渋谷で皆さんにお聞きすると、年齢に関係なく大半の人が「ゆっくり、慌てずに後からやってくること」と解釈していました。しかし「おっとり刀で駆けつける」とは、【取るものもとりあえず急いで駆けつけるさま】のことなのです。なぜこうした誤解が生じるのか。これは普段「おっとり」を"ゆったり、のんびり、落ち着いた"という意味で使うからなのでしょう。しかし「おっとり刀」の「おっとり」は全く別の言葉。漢字では「押っ取り」と書きます。この「押っ」は、【無理に、強いて】を意味する「押し」(例:押し通す)が変化した接頭語。「押っ」とつまることで、特に【勢いよく、いきなり~する】という意味の強調表現になります。つまり「押っ取り」=【急いで手に取る】ことなのですね。強調の「おっ」がつく言葉は、「おっぱじめる」「おっかぶせる」「おったまげる」「おっつける」などたくさんあります。室町末期ごろから見られる俗語的な使い方で、後に江戸で盛んに使われたようです。さて、この「おっとり刀で駆けつける」は、江戸時代の侍の作法から生まれた言い回しです。通常、刀は左腰にさしますが、部屋に集まる時などには攻撃の意志がないことを示すため、刀をすぐに抜くことができない右側に置くのが作法でした。緊急の際には、その刀をばっと手に取り、そのまま駆け出した。そこから「おっとり刀」=【刀を腰にさす暇もなく手に持ったままであること】→【取るものもとりあえず大急ぎで駆けつけるさま】を意味するようになったのです。今や、刀は縁遠いものになり、こうした言い回しも消えつつあるのかもしれませんね。

巨峰

0823_5kyohou 2014.8.23
去年頂いた巨峰の苗が、今年は伸びて花が咲き、このように実りました。
ちょっと早いかなとも思いましたが、食いしん坊夫婦としては味見をしてみたくて仕方がない。
一房食べてみした。
甘いんです。そして香りがもう、口の中いっぱいに広がって。
しあわせ。
小さい緑の実はさすがにコリコリして酸っぱかったですが、まだ緑っぽいけどもう大きさは充分だという実は、甘味充分。香り馥郁。
いや、なんとも、おいしかった。
もったいなくて、一房を3日に分けて堪能致しました。
{ケチですね。庶民ですから。}

アサガオ

0823_1asagao1 2014.8.23
にぎやかですね。
写真上のほうの、紫色で丸く咲いているのが「丸葉青縮緬紫覆輪丸咲」という品種。
見づらいのですが、写真右下の采咲きのアサガオが「青縮緬丸柳葉紫爪覆輪采咲」で、「丸葉青縮緬紫覆輪丸咲」を親としてこの代限りという形で現れる「出物」。結実しません。
左の白いのがおなじみ「マルバアサガオ白髭咲き」。
一目でこれだけ飛び込んでくるのは圧巻です。
0823_1asagao3
並んで競艶。
0823_1asagao4
向こうにぼんやりと親木を一緒に入れてみました。
遺伝子のつながりを見とってください。
0823_1asagao5
向こうの親木の種を来年播いたら、ある確率でまた今年の采咲きとお目にかかれるかもしれないし、だめかもしれないし。
確率的出来事です。
0823_1asagao6
白髭もいっぱい。
0823_1asagao7
この丸咲きから、種をきちんと採取します。
遺伝子型と表現型、なんて、遺伝の授業みたいですが、実感できますよ。

オオヒメグモ

0822_9oohmegumo_upper 2014.8.22
ガレージの隅の空間に2匹のオオヒメグモがいます、今のところ。
上の写真は、その空間の上方の個体。
0822_10oohimegumo_lower
こちらは下方の個体。
で、いつまでここにいてくれるかわかりません。
ヒメグモと違って、ちゃんと見続けられたことがないのです。
どうなりますことやら。卵、見たいゾ。

ミンミンゼミ@ボウガシ

0822_8minmin1 2014.8.22
私の目の高さにミンミンゼミが止まっていたので、思わずパチリ。
0822_8minmin2
撮影時は気づいていませんでしたが、口の針を茎に刺して樹液を吸っているところでした。
意外とこのアングルは珍しい。
セミを見るときは多くが背面からですので。

セミはカメムシ目です。
虫ナビから引用↓
http://mushinavi.com/navi_kame.htm

カメムシ目の仲間は陸生型のカメムシの仲間を始め、タガメやタイコウチといった水生昆虫、更には池や海の水面で生活するアメンボの仲間までほとんどの環境に適応しています。
カメムシ目の仲間の主な特徴は針状の口(口針)を持っているところです。
また、カメムシは悪臭を放つことでも有名ですが、中にはタガメやアメンボなどよい匂いを出して♀を呼ぶものもあります。
カメムシ目は、翅が革質と膜質で構成されているカメムシらしい姿をしたカメムシ亜目(異翅亜目)と、セミやウンカといった翅が一様に膜質でできているヨコバイ亜目(同翅亜目)の2グループに分けられています。

セミは悪臭も芳香もないですね。
蚊は口が針ですが、カメムシ目じゃないです、ハエ目です。念のため。

コフキコガネ

0822_7kohukikogane 2014.8.22
初めはコフキコガネだと思っていませんでした。
もっと「粉を吹いて」いる気がしたものですから。
写真、あまり粉っぽくないですよね。
でも、調べてみると、コフキコガネでいいようです。
クルミの分厚い広い葉を食べていました。
{粉は取れちゃったのかな。}

2014年9月 1日 (月)

バオバブの花と実

★ちょっと旧聞に属するのですが。
ブログで扱えたらいいな、というメモがあったのに気づきました。
7月23日の朝日新聞記事↓
http://www.asahi.com/articles/ASG7G3DVCG7GPQIP001.html

星の王子さまも見たかな バオバブ、1日かぎりの花(2014年7月23日)
 サンテグジュペリの「星の王子さま」に登場するアフリカバオバブの花が、京都府立植物園(京都市左京区)で咲き始めた。花は直径20センチほどで、高さ4メートルほどの枝から下に伸びるように咲き、中央には球状のおしべが下がっている。1日で落ちてしまうが、8月いっぱいは次々と開花し、楽しめる。植物園などによると、花を咲かせるアフリカバオバブはこの木のほかには、富山、沖縄両県の植物園にある2本だけだという。

2枚写真が載っていて、2枚目の方が花の姿がよくわかります。
でもって、バオバブの実の写真も見られます↓
http://digital.asahi.com/articles/ASG1Q2PQBG1QPQIP001.html

10年ぶりのバオバブの実 京都府立植物園(2014年1月23日)
 京都府立植物園(京都市左京区)で、アフリカバオバブの木が、10年ぶりに実をつけた。花を咲かせるのは、国内では現在この木のほか富山、沖縄両県の植物園にある2本だけで、結実は非常に珍しい。
 この木は、2003年と04年に人工授粉で大きな実が1個ずつなっている。今回は3個で、複数実ったのは初めてだ。
 自家受粉でも時折実をつけるが、大きくならない。花粉もなかなか手に入らないため、人工授粉もままならなかった。今回のは、昨年8月中旬に開花した五つの花に、富山県中央植物園の木の花粉を付けてできたものだ。実は、長さ約20センチ、直径約10センチ程度の大きさ。2月中旬まで見られそうだ。
 ・・・

「星の王子様」でバオバブは有名ですし、バオバブの木の不思議な姿もそれなりに知られていると思います。
花と実は初めて見ました、面白かったのでご紹介しました。

アゲハ

0822_5ageha1 2014.8.22
アゲハが舞っていました。
キンカンの木のてっぺん。
これで写真の中に電線がなければ最高なんですが。
難しいですね。
0822_5ageha2
かなりの長い間、キンカンの木の周りや枝の間を飛んでいましたから、きっと卵を何個か産んでいったと思います。
外で成長させるとかなりの高率で寄生されますから、見つけ次第飼育しようと思っています。

ホタルブクロ

0822_3hotarubukuro 2014.8.22
今年はどういうことか、8月も下旬になってもホタルブクロが咲いています。
大体6月ころじゃないでしょうか。例年のピークは。
さすがにピーク時のようにどんどん咲く、というわけではないですが、いつでも2つ3つの花が咲いているんですよ。
どういう風の吹き回しなんでしょうね。

ヤゴ

0822_2yago 2014.8.22
不均翅亜目の幼虫、です。
不均翅亜目というのは、シオカラトンボやアキアカネなど、いわゆるトンボ。
均翅亜目はいわゆるイトトンボの仲間。
我が家の庭で不均翅亜目といえば、シオカラトンボかオオシオカラトンボだと思います。
この大きさだと、ボウフラとか、メダカの稚魚くらいが餌になっているでしょうか。
逆に、メダカの成魚の餌になってしまっている場合もあると思います。
小さくっても生態系。生命が絡み合っています。

ワカバグモ

0821_14wakabagumo1 2014.8.21
ワカバグモが餌を捕獲。
0821_14wakabagumo2
黒いハチ目昆虫のようです。
何言ってんだかなぁ。ハチ目昆虫じゃ情報として内容が全然ないよなぁ。

{スゴ、なんという、あいまい表現。こういうの「何も言っていないのと同じ」ですね。ちなみに、NHKなんかのニュースで「専門家のコメント」というのがよくありますが、かなりの場合「何も言っていないのと同じ」コメントです。注意して聞いてみてください。よく妻と、「今なんか言ってた?」「んん、な~んにも」という会話をしています。閑話休題。}

ルリチュウレンジでしょうか。
やはりよくわからない、というのが正直なところ。

ヨコバイの仲間(シロヒメヨコバイか)

0821_13yokobai 2014.8.21
さぁ、また、よくわからないものを撮ってしまったぞ。
クルミの葉の上、白い粒が2つ。
最初、昆虫とは思っていませんでした。
ところが、2つのうち、1つが瞬間的に消えた。
え?なに?
という感じで。
そうか、昆虫なんだ、と慌てて残った1つを撮影。これ一枚。
これもすぐ「消滅」。
この消え方は、クロスジホソサジヨコバイと似ている。
あれも、消えるときは、プチッという感じで瞬間的に消滅します。
飛んでいく、という感じではなくって、まさしく「消滅」するんです。
あれに似てるなぁ、というのがその場での感想。

パソコン画面上で見たら、やはり、これはヨコバイですね。
左下が頭です。右端、翅の先端近くに黒い斑点があって、「眼」のようにみえますが、ごまかされないように注意。
クロスジホソサジヨコバイも体の前後を逆に見せるんです。あれに似てるなぁ。
素人考えでは、クロスジホソサジヨコバイの羽化したてとか、かなぁとも思ったのですが。
調べてみたら、「オビヒメヨコバイ」「シロヒメヨコバイ」というのが似ています。

シロヒメヨコバイのほうが「優勢勝ち」でしょうか。
知らない虫が次々と現れてきて、てんてこ舞いです。
参考サイトをご覧ください。

http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/05kamemushi/yokobai/obihime/index.html
オビヒメヨコバイ
http://serigaya.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-dc5e.html
シロヒメヨコバイ
http://blog.goo.ne.jp/rinbe_20/e/05893c11ad6fdb270991bfe3c56e1bb7
シロヒメヨコバイ

ちなみに、クロスジホソサジヨコバイはここでどうぞ↓
http://mushinavi.com/navi-insect/data-yokobai_hososaji_kurosuji.htm
クロスジホソサジヨコバイ

イチモンジセセリ

0821_12itimonjiseseri 2014.8.21
写真としては2匹のイチモンジセセリが一緒に蜜を吸っているようですが。実は・・・
左の個体はここにいて蜜を飲んでいました。
右の個体はもっと離れた下の方にいて、2匹いっぺんに撮れないか、と私は狙っていたのです。
そうしたら、右の個体が飛んでここにきた、その瞬間なのです。
左の個体もびっくりしたんでしょうね、次の瞬間、2匹とも弾け飛んでファインダーの視界からいなくなってしまいました。
一瞬の出来事でした。

モノサシトンボ

0821_10monosasitonbo 2014.8.21
クロアゲハ、ツマグロヒョウモンと、チョウの羽化に妻と二人で騒いでいましたら
足元で、トンボだっているんだけどね、と言われてしまった。
ゴメン。
君たちの「子」も孵化しているようだよ。
2、3mmくらいしかないような、小さなヤゴが池のウキクサなどにくっついています。
ウキクサを捨てようとすると、ヤゴがくっついてきて大変です。

ツマグロヒョウモン羽化

0821_9tumaguro1 2014.8.21
クロアゲハに夢中になっていたら、ツマグロヒョウモンも、出たいよ、といっていました。
メスです。
0821_9tumaguro2
金髪というか、金色に輝くチョウですね。
0821_9tumaguro3
飛び出していって、ボウガシの高みから見下ろされました。
嬉しいったらありゃしない。

クロアゲハ羽化

0821_8kuroageha1 2014.8.21
この日、気づいたらクロアゲハが羽化していて、体もすでに固まり、もう出たいよ、といっていました。
ちょっとうっかりしていました。
すぐに玄関前でケースの蓋を開けたら一挙に高く飛び上がりました。
すごいんですよ、グライダーのような飛び方で頭の上を旋回する。
その後、ベランダのアサガオにとまりました。
0821_8kuroageha2
カメラ持って2階へ。チョウを驚かさないように、そっと撮影。
丸咲きのアサガオのところにとまっているところを腹側から撮影できました。
あまりにも暑いときは羽化も減ります。
これからまた増えていくでしょう。

ツクツクホウシ

0821_7tukutuku1 2014.8.21
また脱け殻を見つけました。
ずいぶんツクツクホウシの割合が増えてきましたからね。
日の出が遅くなったので鳴きはじめも遅い。
気温が低めになってきましたので、やはり、鳴きはじめが遅れます。
季節が変化していく様子を「聞く」ことができます。
0821_7tukutuku2
接写。
セミのぬけらがの白い糸のようなものは、気管の脱け殻です。
気管は外部空間が体内に入り込んでいく「管」です。
写真を見てください。白い「糸」のようなものが、実は「管」なのだということが見えます。
こういう風に撮影したのは初めてですのでお目にかけます。
脱皮ということは、すごいことなんだ、と改めて思わされます。

コスモス

0821_4kosumosu 2014.8.21
ちょっとまだペースが乗らないようですね。
丈も低い。
ベランダという「条件」がきつかったかな。
外の線路際にもコスモスがありますので、そちらも見ています。
そっちはまず竹を伸ばすことが先行して、つぼみは遅れていますが、そろそろでしょう。

白髭咲き

0821_3sirohige 2014.8.21
二つのパターンの咲き方が並んでいました。
右のように丸く咲くのが、普通、かな。
去年はこの咲き方ばかりだったような気がします。
今年も出だしはずっと丸く咲いていたと思うのですが、ある時、あれ?こんな咲き方もするのか、と気づいた次第です。{去年もあったのかもしれません}
花弁の形成にかかわる遺伝子が、いろいろ変化を続けているということなのでしょうね。
種は採れそうです。来年につながるでしょう。

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