« ネコハエトリ | トップページ | ちょっとなぁ。やめてほしいなぁ。 »

2014年8月15日 (金)

湿度の話

★昨日は湿度が高くてたまりませんでした。
東京の最高気温は30℃にいかなかったのですが、とにかく湿度が高くて、「肌が重い」感じがしました。
エアコンで除湿したら、なんとなく身軽になったような解放感がありました。
午後3時、気温は26.2℃でしたが、湿度は93%だったんです。
気象庁のHPから昨日のデータをダウンロードしてグラフ化してみました。
2014_0814situdo
一番上の青い線が相対湿度で左目盛りで読んでください。
残り3本の線は、単位が違うんですけど、数値は右目盛りで読んでください。
単位はグラフの下に書いてあります。

1:露点(℃):水蒸気を含んだ空気の温度を下げていくと、水蒸気がもう気体ではいられなくなって液体になるという温度が来ます。これが露点(℃)です。
今の季節、氷を浮かべたカップの周りに結露したり、あるいは眼鏡使用者なら、外気で冷えた眼鏡のまま湿っぽい室内に入ると眼鏡が曇ったり。これが、露点を下回ったための「結露」ですね。
 グラフを見ますと、露点が一日中24℃弱から26℃弱です。大きな変化がなかった。
 氷を入れた飲み物は0℃くらいですから、カップの表面もそれに近い。そうすると、大幅に露点以下ですので、カップが結露して「大汗」をかくわけです。
 露点は空気中にある水蒸気量の指標です。これがあまり変化していないということは、空気中の水蒸気量はあまり変化しなかった、ということになります。(単位体積中で考えています。)

2:蒸気圧(hPa):空気を頑丈な容器に閉じ込めます。気圧計をつけておきましょう。
すると、全体として約1000hPaの圧力を示しているはずです。
(SFめきますが)酸素や窒素、二酸化炭素など、水蒸気以外の気体を取り除いてしまったとしましょう。
容器はつぶれず、わずかな水蒸気が残る。この時の気圧計の示す値が「水蒸気圧」(水蒸気の分圧)です。
気体の圧力は気体の量と結びついていますので、水蒸気圧は水蒸気の量の指標になっています。
全体が1000くらいのスケールの中で、グラフを見ると蒸気圧は30hPaから上下に2くらいの変動ですので、実は「大幅な変化はなかった」ということができるのですね。
露点と同じことを示しています。

3:湿度(%):%で示されているということは、全体を100としてどのくらいか、という相対的な割合ですね。
通常使う湿度は相対湿度ともいいます。
Soutaisitudo
ある温度での飽和水蒸気圧というのは、その温度ではもうこれ以上気体として入っていられない、という水蒸気の蒸気圧です。
温度によって変わります。温度と共に指数関数的に増えます。
というわけで、ある温度での飽和水蒸気量に対して、今その空気に入っている水蒸気量の割合を、蒸気圧を使って100分率で示したのが相対湿度です。

さて、とすると、夏場の相対湿度70%と冬場の相対湿度70%では、同じ数値であっても、実際に空気中に存在する水蒸気量は冬の方が少ないんですね。
上の式で、相対湿度を一定にしたとき、分母が小さければ分子も小さい、のですから。

さて本論。
最初のグラフで、11時頃、相対湿度が70%くらいまで下がっています。同じときに気温が30℃弱でこの日の最高気温。
これって、偶然でしょうか?
相対湿度の式を見ます。
分子である水蒸気量が、一日中そう大きな変化はなかった。(露点、蒸気圧でお話しました)
分子がほぼ一定の時に分母が大きくなれば割り算の結果である相対湿度は下がるんですね。
逆に分母が小さくなれば湿度は大きくなる。

一日中、露点が一定だったという日があれば一番いいのですが、昨日も大体一定だった、でいいでしょう。
その結果、気温の上下に伴って湿度が変化したのです。

その「傾向」が読み取れればと思います。

★なんだかんだ言っても、蒸し暑かったという事実に変わりはない。
午後3時以降夜中まで相対湿度はほぼ90%ですよ。
さすがに参りましたね。
寝苦しかった。

« ネコハエトリ | トップページ | ちょっとなぁ。やめてほしいなぁ。 »

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ネコハエトリ | トップページ | ちょっとなぁ。やめてほしいなぁ。 »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ