ハス:4
2014.8.13
ハスの葉です。
水滴コロコロ、というのはあまりにも有名。
ハスの葉を盃にして酒を注ぎ、茎から吸って飲む、というのも、ニュースなんかで知っている。
なるほどね。茎の中の管、「蓮根」まで続く通導孔が、葉の真ん中でオープンであるわけはないですよね。おそらく葉の中心部はスポンジみたいな多孔質の「栓」か「膜」で仕切られているのだろう、と自分の目で見て納得。
★象鼻杯
ハスの葉で酒を飲む、というあれ、象鼻杯というのだと検索して知りました。
http://www.suigo-sawara.ne.jp/entry-gallery.html?id=25514
象鼻杯は、はすの葉に注いだお酒やハス茶を蓮の茎を通して飲むもので、象の鼻に見立ててこのように言い、古くは中国で始まり、季節の行事として親しまれているそうです。
はす祭期間中の土・日・祝日は、この象鼻杯を体験できるイベントが開催されていました。朝から暑さが厳しいはす祭最後の週末のこの日、訪れた人々は次々に象鼻杯を体験し、オレンジジュースを注いで飲んだ子供たちからは、「おもしろい!」と満面の笑み。日本酒を入れて飲んだ方からは、「酔いが早くまわる気がする」と、みなさんこのめずらしいイベントを楽しみました。
この他にも、はすの茎にホースを通し葉脈から伝わった水が葉の周りから出る、はすのシャワーや、茎をストロー代わりにする、シャボン玉などを体験し、思いがけないはすの遊び方に子供たちは大喜びでした。
写真があって楽しいです。吸うのではなく、茎側から水を送水すると、シャワーになるというのは非常に面白い。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/nelumbonaceae/hasu/hasu5.htm
ハス Nelumbo nucifera Gaertn. (ハス科 ハス属)
ハスの葉は円形で直径30~50cm。表面は水をはじき、露は玉となってコロコロと表面を転がる。葉の表面からガス交換を行っているはずであり、濡れない仕組みを備えている。葉柄の断面を見ると、大きな穴が通っている。この穴は地下茎へとつながっており、通気組織として機能している。
小雨が降る日にハス田を歩いていると、コポコポと何やら音がする。見るとハスの葉の中央にたまった水の中心から気泡が出ている。露のたまっていない葉に水を入れ、試してみると、最初は気泡はあまり発生しないが、やがてたくさんの気泡が勢い良く出てくるようになる。加えた水が酸素で飽和されると気泡が発生するようである。この気泡は、若くて元気の良い葉で出やすいように思われる。光合成により発生した酸素を放出しているのではないかと思われた。葉で発生した酸素は、葉柄のパイプを通して地下部に送られることが知られているが、そのような事象を水をためると簡単に観察することができ、面白い。
写真が有ります。
http://www.nippon-shinyaku.co.jp/herb/db/arekore/11_20/nelumbo_nucifera.html
ハス
Nelumbo nucifera Gaertn.(Nelumbonaceae/ハス科)
シュノーケルを持つ「ハス」
更に、写真2に見られるように、葉の中央部、すなわち、葉柄と接続している黄白色斑部分は、スポンジ状の組織になっており、外界からの空気を取り入れることができるようになっているのである。従って、ハスは葉の中央の黄白色斑部分から、ろ過されたきれいな空気を体内に取り入れ、その一部は葉脈の穴を通 って葉の隅々まで送られ、また大部分は、葉柄や地下茎の穴を通って根の隅々まで送られる。
やっぱりね。スポンジ状の組織ですって。
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?ques=true&quesid=1746
質問:ハスの葉について
http://www.jspp.org/cgi-bin/17hiroba/question_search.cgi?stage=temp_search_ques_detail&an_id=1802&category=mokuji
質問:ハスの葉の泡はどうしてでるのでしょう?
登録番号1746を回答した野口と申します。
前回の回答に間違いがございました。はじめにお詫びを申し上げます。
前回の回答は水生植物のスイレンに当てはまる現象で、ハスでは違った現象が起きているようです。
長い回答ですが、お付き合いください。ハスの葉を観察しますと、葉の表面に真ん中に丸い小さなフタのような部分があります。
このフタのような部分には、大きな気孔(空気を出し入れする隙間)があります。
(後略)
ハスって有名なので知っているようなつもりになっていましたが、何にも知らなかったんだ。
やっぱり実物に接しなければ何もわからないのですね。
反省。でも面白かった。
« クレーター錯視(ハス:3) | トップページ | アメンボ »
コメント