ちょっとなぁ。やめてほしいなぁ。
★昨日の朝日新聞夕刊の「素粒子」
素粒子(2014年8月14日)
・・・
☆
「午(うま)尻下がり」の格言を思い出す。GDP下落。懐が温まる前に秋風が吹きそうで。数字よりも気分が落ち込む。
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・・・
私も66歳、それなりに格言は知っていいる方だと思っていますが、「午尻下がり」は全く意味不明。
それって「格言」?なのですか?
かく‐げん【格言】
深い経験を踏まえ、簡潔に表現したいましめの言葉。金言。箴言しんげん。
広辞苑第六版より引用
こういう意味で?
オラそんな格言知らねぇダヨ。
調べてみたら、相場の方の「内部格言」なんですね。
辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ。戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる。
ですって。
およそ何の意味もない言葉じゃないですか。「深い経験を踏まえ、簡潔に表現したいましめの言葉」などでは一切ありえません!断言します。
一切何の因果関係もないことは明白です。(短い期間でそんなことがあっても、統計的な意味がないことは明白。)
「相場は変動するものだ」というくらいの意味しかない。
相場というものは一本調子ではありえないのだから、浮かれすぎたりせずに、身の程を知って慎重に、というだけのことでしょ。
あほらしくって口がふさがりませんね。
こういう、業界の「内部用語」をありがたがって使ってはいけません。
特殊な用語を知っていると、なんだか偉そうな気分になったり、その集団の仲間内になったような気がしたりしますが、それは危険なこと。
身内に対しては寛容で、身内でない者に対しては極端に不寛容。
そういうことと根は同じでしょ。
世の中の「不寛容さ」が窮屈でたまらない。
戦争だって、ほんのわずかの差を極端に言い立てて、不寛容になるところから始まるんじゃないですか。
いま世界に「戦争」があるじゃないですか。
身内といい、身内でないといい、おんなじ人間でしょうに、何が違うというんですか?
よく後になってから「実際に付き合ってみたら何にも変わらない、いい連中だった」っていうのを、人生の中で聞いてきましたよ。
つまらん身内の内部用語など、使うものではありません。
苦言を呈します。
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