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2014年8月29日 (金)

スーパームーン

★8月11日の満月は大きかったそうです。
9月9日にも、大き目の満月が見られるようなので、チャンスがあったらご覧ください。

★2014年8月11日未明の満月は普段より大きく見えるという話は聞いていました。
地球を回る月の軌道が楕円で、その楕円の一方の焦点に地球があるわけです。
そのため月と地球の距離は一定ではないわけです。
その一番近い点に月がいるときに満月になると大きく見えるわけです。

★的川先生の連載記事から

(宇宙がっこう)特別な「スーパームーン」 的川泰宣(朝日新聞 2014年8月9日)
 来週11日の夜明け前のお月さまは、一見の価値があります。何しろ地球から最も遠くにあるときの満月に比べて、14%も大きく、30%も明るいのです。お薦めは日の出の少し前、3時ごろの地平線に昇りたての月です。地平線近くの月は、人間の「錯視」も手伝って、大きめに見えるのですが、実はこの日は、現実にいつもの月より大きくて明るいのです。
 昨年6月にも少しご紹介しましたが、大きくなる理由は、月の地球周回軌道が、真円でなく楕円だからです。遠地点の月と近地点の月とは、地球からの距離が約5万キロ違います。月までの平均距離は約38.4万キロですから、この差は大きいです。
 近地点の日に出る満月のことを正式な天文用語ではないのですが「スーパームーン」と呼びます。実は、今年は7月12日、8月11日、9月9日の3回連続で「スーパームーン」なのです。でも、7月と9月は「普通」のスーパームーン。満月になる時間が近地点とずれているのです。近地点の日は地球と月の関係だけで決まるのに対し、満月になるタイミングは太陽と関係するので、近地点と満月の時間帯のタイミングが合わないと「特別」ではありません。
 その点、11日は近地点と満月の時間帯が一致するので「特別」のスーパームーン! しかも、地平線近くなので、より大きく見えます。・・・

で、8月12日。朝日新聞ではこう↓

特別な「スーパームーン」雲間に見えた 11日未明
 台風11号が過ぎ去った11日未明、いつもより大きく見える「スーパームーン」の満月が雲間に姿をみせた。特に今回は、楕円軌道を周回する月が、地球に最も近いところに来た時刻と、ぴったり満月になる瞬間に1時間の差もなかったため、米航空宇宙局(NASA)は「エクストラ・スーパームーンだ」としている。
 ・・・

読売新聞ではこう↓

見上げたら「スーパームーン」…東京の夜空に
 ・・・
 スーパームーンは、楕円(だえん)を描くような軌道で地球を周回する月が、最も地球に近づいた時に満月を迎える現象。午前2時43分、月が35万7000キロまで接近し、直後の同3時9分に満月を迎えた。国立天文台によると、計算上、月が最も遠く離れたときより、14%ほど大きく見えるはずという。
 ・・・

わたくし、不満でして。
「14%大きく」「30%明るい」って、どういうことなんだろう?
「直径が14%大きい」のか「面積が14%大きい」のか。
明示されていませんね。こういうの困るなぁ。いかんよなぁ。遺憾です。

直径が1.14倍なら面積は1.30倍。
面積が1.14倍になるのなら直径は1.07倍。

ということは。
直径が14%大きく見えるのでしょうね。そうすると、面積が1.14の2乗=1.30となって、面積は30%増。
太陽光を反射する面積が30%増なので、「30%明るい」といっているのだと思います。

こういうところは明示的(explicit)に書いてほしいなぁ。
{元理科教師の理科系爺さんは、こういうことが非常に気になるんです、っ。}

↓このサイトを読んだら
http://resemom.jp/article/2014/08/05/19790.html

スーパームーンって何? 2014年最大の満月は8/11午前3時(2014年8月5日(火) 11時29分)
 8月11日(月)午前3時9分に、今年最大の満月「スーパームーン」が見られる。地球と月がもっとも近づいたタイミングで満月となり、大きさも明るさも増す。国立天文台やNASAのWebサイトでは、最大と最小の満月を比較した画像を掲載している。
 月が地球の周りを回る軌道が楕円をしており、地球と月の距離は変動する。スーパームーンは、月が地球にもっとも近づいたタイミングで満月または新月の形になった月の姿やその現象のこと。もっとも近いときは、遠いときと約5万キロメートルの差がある。2013年6月のスーパームーンは、直径で約14%大きく、30%明るく見えたという。
 国立天文台によると、8月11日(月)深夜2時43分に月と地球の距離が35万6,896kmともっとも近づき、3時9分に満月の瞬間を迎える。満月の瞬間の月の視直径は33分28.24秒。国立天文台のWebサイトでは、1月16日のもっとも小さく見えた満月と、8月11日のもっとも大きく見える満月とを比較している。
 ・・・

いいですねこれ、「直径で約14%大きく」と明示しています。大事なことです。
さらに「満月の瞬間の月の視直径は33分28.24秒」と大きさも書いています。
国立天文台のサイト↓
http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/08.html

今年最大の満月
 8月11日の月は、今年最も大きく見える満月です。月は地球の周りを回る天体ですが、その軌道が楕円形をしているため、地球と月の距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの影響を受けて変化するため、月が地球に最も近づくとき(近地点)、最も遠ざかるとき(遠地点)の距離が毎回異なります。
 8月11日2時43分、月が地球に今年最も近づきます(約35万7000キロメートル)。そして、その直後の3時09分に満月の瞬間を迎えます。満月の瞬間の月の視直径は約33分角です。
 なお、今年最も小さく見えた満月は1月16日で、月の視直径は約29分角でした。下の図のように並べて大きさを比較すると、ずいぶん大きさが違うことがわかります。

http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2014/01.html

今年最小の満月
 1月16日の月は、今年最も小さく見える満月です。
 月は地球の周りを回る天体ですが、その軌道が楕円形であるため、地球と月の距離は一定ではありません。そのため、月は地球との距離が近いときには大きく、遠いときには小さく見えます。また、月の軌道は太陽や地球などの影響を受けて変化するため、月が地球に最も近づくとき(近地点)、最も遠ざかるとき(遠地点)の距離が毎回異なります。
 1月16日午前10時53分、月が今年最も地球から遠ざかります(約40万7000キロメートル)。そして午後1時52分に満月の瞬間を迎えます。このときの月の視直径は約29分角で、今年最も小さく見える満月となります。ただしこの時、日本では月がまだ昇っていません(1月16日の東京の月の出は午後5時8分)。
 今年最も大きく見える満月は8月11日です。この日、午前2時43分に月が地球に最も近づき(約35万7000キロメートル)、その直後の午前3時9分に満月の瞬間を迎えます。満月の瞬間の月の視直径は約33分角です。下の図のように並べて大きさを比較すると、ずいぶん大きさが違うことがわかります。

8月11日「満月の瞬間の月の視直径は約33分角」
1月16日「このときの月の視直径は約29分角」

では
((33-29)/29)×100 = 13.8% ≒ 14
なるほど。ナットク。約14%視直径が大きいのでした。
こういうのって、とんでもなく難しい話をしているのではないのですから、自分でチェックできるはずなんです。データさえちゃんとあればね。
理科系のヒトは、手元の紙の端っことかにちょこっと計算してみたくなるんですよ。
結構大事なことだ、と本人は思っているわけですが。文系のヒトは何やってんだろ、と思うらしい。
騙されないように、流されないように、ちゃんと生きるためには、自分で物事をチェックするのが大事です。
何事にせよ「信じ込む」というのはよくないです。

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