塩梅
ある「高齢者雑誌」の広告が目に入りました。
「レモン塩」だそうです。
「何でもおいしくする万能調味料」だというのですが。
高齢者を馬鹿にすんなよ、と言いたい。
編集者諸氏、君たちは「あんばい」というものを知らんのかね。
あん‐ばい【塩梅・按排・按配】
(「塩梅」(アンバイ)はエンバイの転で、「按排」「按配」とは本来別系統の語であるが、混同して用いる。「案配」は代用字)
①塩と梅酢で調味すること。一般に、料理の味加減を調えること。また、その味加減。「―を見る」
②物事のほどあい。かげん。特に、身体の具合。「いい―に会えた」「―が悪くて寝ている」
③ほどよく並べたり、ほどよく処理したりすること。「材料をうまく―して話す」「仕事の―を考える」
広辞苑第六版より引用
梅の酸味はクエン酸。レモンの酸味もクエン酸。
クエン酸と塩の組み合わせで味を調(ととの)える。調味の基本。
昔っからのことですよ。
現在不愉快に流行っている「和食」の基本ですナ。
そこに醤油・味噌などから「アミノ酸」の旨味を加えれば、おいしい和食ができるんです、っ!
高齢者たるもの、そのくらいのことは充分に知っておるんよ。
君たちまだまだ尻が青いのう。
{モンゴロイドの赤ちゃんのお尻が青いのは「蒙古斑」といって、普通のことなのです。決して虐待でお尻を叩いたわけではありません。}
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