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2014年7月 8日 (火)

「数十年」って?どのくらい?

★台風8号に関連して「特別警報」が発表されました。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/index.html

   「特別警報」とは
 気象庁は、平成25年8月30日(金)に「特別警報」の運用を開始しました。
 「特別警報」が発表されたら、ただちに命を守る行動をとってください。
 気象庁はこれまで、大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に、警報を発表して警戒を呼びかけていました。これに加え、今後は、この警報の発表基準をはるかに超える豪雨や大津波等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合、新たに「特別警報」を発表し、最大限の警戒を呼び掛けます。
 特別警報が対象とする現象は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災における大津波や、我が国の観測史上最高の潮位を記録し、5,000人以上の死者・行方不明者を出した「伊勢湾台風」の高潮、紀伊半島に甚大な被害をもたらし、100人近い死者・行方不明者を出した「平成23年台風第12号」の豪雨等が該当します。
 特別警報が出た場合、お住まいの地域は数十年に一度しかないような非常に危険な状況にあります。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください。

★気象庁の文書でも、「数十年に一度」という表現を使っています。
「数十年」って一体どのくらいの長さなのでしょう?
私の言語感覚では「数」という表現は「5,6」なのです。
ですから四捨五入すれば「五入」の方に属すのです。
「数十年」と言われれば、「五、六十年」、100年に近い長さ。
ということは、人が一生に一回経験するかどうか、ということですね。
一生に一回あるかないかの危険な事態、と感じます。

ところが、最近は「数」は「2,3」らしい。
ならば「数十年」は「二、三十年」ですね。
一生に2度や3度は経験するかもしれません。
一生に一回とは緊張の度合いが違いませんか?

非常に危険な事態を知らせるために出すのでしょ、特別警報というものは。
その中で「数十年に一度」なんていうあいまいな言葉を使わないでほしいな。
ぜひとも、「このくらいのスパンを意識しています」という長さを示してほしい。
二、三十年なのか、五、六十年なのか、ほとんどもう百年に一度なのか。
危険を語る時にこそあいまいさを排除してほしいと思うものです。

★中学校で英語を習ったときかな、先生が
several が「数」で「5,6」
a few は「わずか」で「2,3」
という感覚を教わったのかな。

★朝日新聞土曜の特集「be」の連載から

(ことばの食感)「数人」でマージャンができるか(2014年5月31日)
■中村明(早稲田大名誉教授)
 負の意味合いだった「こだわる」が、今や「こだわりの逸品」としてプラスのイメージで使われる。寒さと恐ろしさ専用だった「鳥肌が立つ」も、今では「鳥肌の立つような名演技」と感動をこめて使われる。聞くと不快な「耳障り」が、「障る」と「触る」の混同から「耳ざわりのいい言い方」のような表現が出てくるなど、ことばの意味が時代でずれてくる例は多い。
 そういう変化に比べればさほど目立たないが、「数分」「数時間」「数日」「数カ月」「数年」、あるいは「数人」「数枚」「数件」「数県」など、「それほど多くはないいくつか」を漠然とさす「数」の用法にも、この数十年の間に世代によるずれが生じてきたような気がする。
 以前は「五、六」を連想する人が多かったはずなのに、今の若い世代は「三、四」と考える人が多く、「二、三」を思い浮かべる人も少なくない。室内の人間も四人までなら一目で数がわかるが、それより多いと一瞬では正確に判断しにくい。元々はそのあたりが「数人」なのだろう。
 文章はいずれにしても「数行」で改行することが望ましい。一段落が中高年は五~六行、若年層は二~四行が読みやすいからだ。

これを読んで、やはりそうなのか、と得心しました。
私は「以前」の人ですね。それは一向に構わないけれど、一つの表現が受け取る人によって異なる意味を持つ、というあいまいさ。これを、特別警報に持ち込んではいけないですね。

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