オナガサナエ
2014.7.1
門の外のブッドレアのところにこんなトンボが止まっていた、なんだろう?と妻がつまんできました。
もう弱っているのよ、と妻は飼育ケースにガーゼを垂らしてつかまらせてやりました。
私は反射的にウチワヤンマじゃないの、と答えたのですが。
なんだか、私の知っているウチワヤンマとは「うちわ」が違うようだなぁ。ウチワヤンマはほんとに「うちわ」なんだけど。
脚に黄色い色が入っているはずだけど、それもないし。
違うのかなぁ、と思って調べたら、タイワンウチワヤンマというのが生息域を拡大中だという話があって、それかなぁ、と思いました。
でも、やっぱりなんだか違うような気もするなぁ。
福光村昆虫記を眺めたら↓
http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/tonbo_.html
オナガサナエのオスがぴったりのようです。
そうなると、私にとっても初めて見るトンボです。
★翌日見ると、動けない様子で同じ姿勢のままでした
7.2
間もなく命の終わりだな、と記念撮影。
逞しい胸です。
威厳のある顔。
最後のひと時は、外の空気の中で日を浴びながら過ごしてもらおう、とミヤコグサにつかまらせました。
昼過ぎに見たら、力尽きていました。さようなら。我が家に来てくれてありがとう。
一晩だったけれど、うちで過ごしてもらえてよかった。
多摩川で羽化したのでしょうか。よくわかりません。
最後の地として我が家を選んでくれて感謝します。
★あるエピソード
最後に勤務した広尾高校でのこと。
定期テストの時。授業でも遅刻など一切したことのない女子生徒が、試験開始のチャイムが鳴った後に友達と準備室に飛び込んできました。ずぶ濡れの子猫をハンカチにくるんで。目も開いていないような幼い猫。通学途中で水たまりに落ちていたので連れてきた、試験を受けている間、先生、預かってほしい、と。
乾いた布で体を拭いて、体温保持のためにガーゼにくるんで、バスケットに入れて様子を見ていました。
試験終了後、生徒は飛び込んできて、動物病院に連れていく、と。赤ちゃん猫の扱いの基本を教えてあげました。
翌日、朝早くその女子生徒が準備室にやってきて。
あの子猫、夜中に死にました。一晩だけだったけれど、うちの子として逝けたことは幸せだったと思います。
と。
私は深く胸を打たれました。
実はこの女子生徒、私が直接授業を担当してはいなかったのですが、準備室にきてはいろいろ話し込んでいく生徒でした。
ある時、授業に行くために渡り廊下を歩いていたら、ちょっと先に出て、ドアを開けて、どうぞ、と待っていてくれました。そして、ありがとうといって通るその瞬間に、急がせてしまって済みません、といったのです。
なんという心遣い。こういう心遣いは、親がああしろこうしろと教えて身につくものではないと思います。親御さんの普段の生活がしみ込んで育成された心でしょう。
親御さんの普段の日常生活を吸収してこのような深い心づかいの女性が育った。
この女子生徒の御家族に、深い敬意を表するものです。
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