再び台風になりました
★この間こんなニュースがありました。NHKから引用
台風7号 熱帯低気圧から再び台風に(6月17日 14時41分)
今月14日に発生し、その後、熱帯低気圧に変わった台風7号は、17日正午、沖縄の西の海上で再び台風になりました。
気象庁によりますと、今月14日、南シナ海北部で発生した台風7号は、中国に上陸したあと16日に熱帯低気圧に変わりましたが、17日正午に沖縄の西の海上で再び台風7号に変わりました。
中心の気圧は996ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心から半径130キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。
気象庁のサイトから
台風とは
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
熱帯低気圧が風速17m/sを超えたので、台風7号になった。(14日)
フムフム。
上陸してエネルギーを失い風速が落ちて熱帯低気圧になった。(16日)
フムフム。
この熱帯低気圧が、海上に出て再び発達し、風速17m/sを超えて台風になった。(17日)
フムフム。
私が「?」となったのは、それは「台風8号」ではなく「台風7号」なのか、という点なのです。
熱低→台風→熱低→台風
こう変化したわけですが、それを「一つのもの」としてみるわけですね。
存在の連続性を認めるわけですか。
なんとなく、若干の「ぎくしゃく」を感じました。
台風8号になったんじゃないのかな、という気分も拭い去れない。
台風を擬人化すると、自己同一性の保持、ということになるのかな。
まぁ大したことじゃなし、どっちでもいいんですけど。
台風さんの自己同一性に悩んでしまったのでした。
★最近の読書
「クラゲ 世にも美しい浮遊生活」下村 脩、村上龍男 著、PHP新書928
「ベニクラゲ」の項から
下村:「不老不死」の生き物として、ベニクラゲは最近、評判になってますからね。
・・・
村上:・・・。老化が進んでぐちゃぐちゃになって死にかけると、突然のように幼生のポリプの状態に戻って、そこからあらためて成長を開始します。「老」が引き金になるわけですから、不老不死という言葉は当てはまらない。正確には、「若返り」って感じでしょうか。
下村:発生の時計を逆転させて、自らを初期化するということかな。それで、「自己」というものはつながっていくことになるのかな。
村上:元のクラゲが後天的に獲得したものはすべて消滅するようですから、「自分」ではなくなっているようです。だとすれば、うらやましくはあっても、長生きしてもしょうがないような気もするんですけど。
下村:「生命」としてはつながっていても、「自己性」は連続してないわけですね。
そうなんだ。ベニクラゲって、もてはやされてますけどね。
「『生命』としてはつながっていても、『自己性』は連続してない」ということなら、現在地球上に生きているすべての生物は全く同じじゃないですか。
38億年の長きにわたって、一回も途切れたことはないのですから。生命としてはずっとつながってきたのです。
私たち「ヒト」も、また。
生殖細胞を作って、受精によって新たな個体を作り、自分は死ぬ。
まことにめでたい。自己性が子につながってしまったら、進歩は生じなくなりますもんね。
新たな変化へ向かうためには、親の「自己性」など消滅しなければなりません。
★童話に「若返りの水」というのがありましたね。
「・・・馬鹿だなあ、ばあさんの奴。飲み過ぎて赤ん坊になってしもうた」
仕方がないので、おじいさんは赤ん坊を抱いて家へ帰りました。
さて、この赤ん坊、元のおばあさんと「自己同一性」が保つのでしょうか?
赤ん坊が成長したら、人格・記憶を引き継いだ若い女性になるのかな?
それって、キモチ悪くないですか?
★振出しに戻って。
台風の復活、どうしましょ。
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