ユウゲショウ・種子(雨滴撒布):1
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2014.6.2
足元にユウゲショウの実がいっぱい。
そうだ、種子を見たことないな、と割ってみました。
かなり硬い実でしたが、割ったら粒々の種が出てきました。
★↑ここまでは普通の実と種のつもりでいたのですが。
ブログに書くにあたって、何か話題の一つもないかいな、と「ユウゲショウ 種子」でグーグルのアンド検索をかけましたら
下のサイトがヒットしました↓
http://wapichan.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_e832.html
アカバナユウゲショウの果実と種子
↑ここをみて「参りました」。
アカバナユウゲショウの種子は
「雨滴散布」といい、種子を撒き散らすのに雨を味方につけています。
え?!そうなの!!!
きれいな写真が載っています。
完熟した実が雨=水に濡れると4つに開いて、中の種子が雨で洗い流されるのだそうです。
種子が水に流れる話は聞いたことはあるけれど、水生植物かなんかの話だろうと、これまで私の意識の中にはありませんでした。
それがなんと、毎年親しみ楽しんでいるユウゲショウの実でそれが起こっているとは!!
しかも、水辺じゃないんですよ、線路際は。
想像の枠外でした。
★実験に取りかかりました。
2014.6.20
摘んできた実です。
皿に水を入れておいて、実をじゃぶじゃぶ浸したら、見事に開きました。!
完全に種が流れ出した後の実ですね、これは。
まだ中に種があるのはないかな、と再度摘みに行きまして
葉っぱの切れ端が挟まったような硬い実。
水に浸したら開きました。まったく、見事に開きますね。
水につけてから1~2分で開ききります。すごいスピード。見ている目の前でぐんぐん開きます。
中に種がありました。この状態で雨に打たれると、種が水に乗って流れ出して撒布されるわけですね。
いやあ、そうなのかあ、と妻と二人で感嘆することしきり。
これ皿の中に出た種です。
今回試した中で一番多く種が残っていたもの。
★ひとしきり騒ぎまくった後、自室に戻ったのですが。
ふと気にかかることがありまして。
濡れて開いた実はまた乾燥すると閉じるんだよね。
もう一回、摘んできました。
濡らしたら1分強で開きました。
閉じました。
紙に乗せて、窓際で(直射ではなく)波ガラスの散乱光のもとに置いて眺めていましたら、約15分で閉じました。
もっと時間がかかると思っていましたので、これまたびっくり。
8角なんですね。ですから4つに開く。
なんとなく頭の中で6角のように思い込んでいたので、4つに開いたときにびっくりしてしまったのですが、大間違い。
8角でした。
いやあ、勉強してしまった。
大興奮の午後でした。
★参考サイト
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/8-1.html
8-1. 種子散布と散布体
http://tumu-tumu-tsumura.blog.so-net.ne.jp/2012-07-06
アカバナユウゲショウの雨滴散布
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