ポピー・種子
「スキマの植物図鑑」塚谷裕一 著、中公新書 2259
この本を読んでいましたらナガミヒナゲシの項目に面白い記述がありました。
実の構造も秀逸。熟すと頭部に展望台の窓のようにずらりと並んだ開口部ができる。ナガミヒナゲシはこの穴を使い、茎が揺れるたびに、菓子の材料でお馴染みの芥子の実さながらの、小粒のタネをさらさらと振り撒くのである。
はあ、そうなんだ。ただ、花の写真は掲載されていましたが、実の写真はありませんでしたので、自分で確認してみることにしました。
2014.5.26
ほんとだ!「展望台の窓のようにずらりと並んだ開口部」がありますねぇ。
こういうフタがあって、その下に開口部があります。
摘んで、掌の上で傾けてみました。
「小粒のタネをさらさらと振り撒」きました。
へぇ、そうなんだ、初めて見たぞ。
まったく、芥子粒のような種子です。
上のフタを外してみますとこうなっているんですね。各部屋に種子がはいっていて、蓋の下の開口部から撒き散らされるのでした。
面白いものを見ました。
賢くなっちゃった。
5.28
まだ青い実はというと、フタが密着しています。窓がない。
中にはまだ熟していない、湿った種子がいっぱい詰まっていました。
これが熟して乾燥して、パラパラと播かれるんですね。
昔から知っているつぼみ、花、実でしたが、種子の撒布については今回初めて知りました。
実に面白かったです。皆さんもやってみてください。
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