薬膳
★今朝の朝日新聞に下のような記事がありました。
(くらしの扉)薬膳で夏を元気に 季節の食材、組み合わせて(2014年6月30日)
古代中国から伝わる薬膳は、食べ物が持つ体によい作用を組み合わせた料理です。ふだんの生活に取り入れ、夏を元気に過ごしませんか。
薬膳と聞くと漢方薬のような特別な材料が必要と思いがち。でも、そんなことはない。薬膳の研究・普及を進める日本中医食養学会の中村きよみ副会長は「ふだんの食材を、季節や体調に合わせて取り入れればいいのです」と話す。
薬膳は中国に古くから伝わる健康理論「中医学」に基づく。すべての食べ物には効能があるという考え方が基本で、五つの性質と五つの味(五性・五味)に分類される。味は、味わいだけでなく作用も含む概念だ。
例えば、トマトは体を冷やす「涼性」と緊張を和らげる「甘味」、体を引き締める「酸味」を併せ持つ。渇きを癒やし、血液のめぐりをよくし、胃の機能を高める作用もあるとされる。体内の水分が奪われがちな夏に適した食材だ。こうした食材を組み合わせて体調を整える。
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<薬膳のルーツは> 薬膳のルーツは中国の古典。なかでも「黄帝内経(こうていだいけい)」は今から2千年以上も前に著されたとされ、医学や食養、鍼灸(しんきゅう)など全般をまとめている。食養としては「環境、人、時期によって食べていいものといけないものがある」という考え方が紹介され、現在も中医学を学ぶために欠かせない文献となっている。
<病院でも食べられる> 薬膳を提供する病院併設のレストランもある。西洋医学と東洋医学を併せた「和漢診療科」がある千葉大学医学部付属病院もその一つ。和漢診療科長の並木隆雄医師がシェフと共同でメニューを開発した。レシピは「千葉大学病院の薬膳ごはん」(マイナビ出版)として本にもなっている。
私、基本的に漢方というものを信用していませんので、どうでもいいんですけどね。
代替医療と称して漢方を取り入れるような医者は一切信用しないことにしています。
{私は、医者というものは医学知識は確かに豊富だけれど、科学者ではない、という見解を持つものです。科学屋としての私は、医者というものに距離を置く。医療知識と技術だけ利用させてもらえれば結構です。デタラメな医者が横行してますからね、現在。
私、病気になっても、千葉大学医学部附属病院には入院しませんよ~。薬膳なんて食いたくもない。}
★ま、それはそれとして。
私のブログの6月9日の記事↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-4296.html
2014年6月 9日 (月)「薬膳」
★さて、最近の私の読書から。
「考証要集 秘伝!NHK時代考証資料」大森洋平 著、文春文庫、2014.4.1第4刷
39ページから引用。医食同源[いしょくどうげん] これは1970年代に、折からの健康食品ブームをあおるため日本で作られた言葉で、中国本来の故事成語ではない。中国・台湾・韓国に逆輸出され、日本人観光客が喜ぶのでレストラン等で使われるようになった。「薬膳」もまったく同様、同時期に成立した宣伝コピーで、そもそも中国語としての意味を成していないという。どちらも時代劇で使ってはならない(丁宗鐵『正座と日本人』講談社、236頁)。
「時代劇で使ってはならない」とおっしゃってます。2千年の歴史とは言えないらしいですね。
どうでもいいんですけどね。何を信用するかはお任せします。
「薬膳」なんていう「物語」の味付けで食事をなさらないように。とお勧めします。ろくな味付けではない。食材そのものの味と向き合って味わい尽くせばよいのです。