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2014年3月20日 (木)

アスベスト

★高校の化学教諭が中皮腫で亡くなったことについて、公務上災害と認められたという記事が出ていました。NHK,朝日、毎日など。毎日の記事を部分引用します。

石綿:化学教諭の労災認定 大阪・中皮腫で死亡(毎日新聞 2014年03月18日 07時45分)
 2007年に大阪府立高校の化学教諭が中皮腫で死亡したのは「理科の実験で使用したアスベスト(石綿)との関連が認められる」として、地方公務員災害補償基金大阪府支部審査会が死亡を公務上災害と認定したことが分かった。公立小中高校教諭の理科実験での石綿労災が認定されたのは初めて。
 ・・・
 教諭は1975年以来、府立5校で勤務。在職中の06年に中皮腫と診断され、翌年57歳で死亡した。審査会の裁決書によると、教諭は78〜84年ごろ、化学の授業で金属イオン溶液を石綿のひもにしみ込ませて燃やし、金属の種類によって炎の色が異なるのを確認する「炎色反応実験」を繰り返し行った。審査会は、教諭がこの実験で石綿製のひもをはさみで切断する際に高濃度の石綿を吸った可能性があると判断。中皮腫の主な要因は学校での業務にあったと認定した。
 関係者によると、炎色反応実験で石綿を使う方法は、教諭が勤めていた高校で他の教諭も採用していた。また、教員用の実験手引書に記載されており、他校でも広く実施されていた可能性があるという。
 ・・・
 今回の教諭の妻(63)は「夫は理科の実験には石綿が付き物だと言っていた。同様の実験をした教員のことが心配だ」と話す。支援した関西労働者安全センターの片岡明彦事務局次長は「授業の身近に石綿の危険があったことが公式に認められた意義は大きい。子どもたち以上に教職員が石綿と接したことに着目し、調査すべきだ」と話している。

なるほど。
私が教員になって何年かたったころでした、アスベストが問題になったのでした。
教室の天井がアスベスト吹き付けでしたね。
冬場、天井にストローを貼り付けるいたずらがはやって、入試前に、モップで天井をこすって落としたりもしたなぁ。
きっと相当アスベストを吸い込んでいる。
ある夏休み、アスベストをはがして取り除く工事がありました。
教諭でしたから出勤していて、工事の進捗状況なんか見に行ったなぁ。吸い込んだでしょう。
当時は喫煙者でしたし。私が中皮腫になっても不思議はありません。
たまたま、現時点ではなっていませんが。
ま、そんなものだと、私自身については、中皮腫になってもならなくてもどっちでもいいです。
統計的にはアスベストは確実にリスクが高い。
個別にはどうなるかはわからない。
これが健康被害の厄介なところですね。

★炎色反応の実験は私もやりました。
生徒実験では、白金線を使うのが標準的なのですが、保持できる液量が少ない。高価で、管理が面倒。
●で、私の方法は。ペーパークロマトグラフィー用の細長いろ紙を購入しておきます。
それを4分の1の長さにちぎらせます。
で、ちぎったろ紙を、縦方向に半分に折り断面がV字型になるようにします。
●リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、銅などの塩化物の適当に濃い水溶液を用意しておき、各班に試験管で配布します。
●生徒は、V字型に折ったろ紙を試験管に入れて水溶液を吸わせて、その濡れた先端で、ガスバーナーの青い炎に「触れる」ようにすると、炎にきれいな色が付きます。要領がわかると、炎を長くして派手にしたり、いろいろやってくれます。
繰り返せるし、保持水量が多いので、楽しい実験です。
●一通り生徒の実験が終わった後。
色の標準的な呼び方を確認するためにデモンストレーション実験を行います。
生徒と同じ方法で行って、それぞれの色を何と呼ぶか、板書してノートを取らせます。
生徒個人が主観的に記録した色名も大事なので、消すなよ、書き加えるだけだと注意。
色の名前でコミュニケーションするのですから、共通にしておく必要があります。
でも、第一印象の主観的な色の名前も大事にしましょう。
●最後に。
Candle
机に磁器のるつぼを7つ伏せて並べます。
脱脂綿を切って、るつぼの底に乗せます。
生徒が使った塩類溶液に、エタノールをほぼ等量か少し多い目に加えます。
このアルコール入りの塩類溶液を、脱脂綿に吸い込ませます。
で、7種類の塩類溶液がそろったら。
マッチで脱脂綿に火をつけますと・・・
わぁ、クリスマスだ、パーティーだ、キャンドル・サービスだと大喜びになります。
脱脂綿を芯にして、美しい炎がかなり長い時間持続しますので、じっくりと楽しめるという趣向です。

カフェ・ロワイアルにヒントを得て作った実験です。
角砂糖にしみこませたブランデーが燃えるんだから、ブランデーくらいのアルコール濃度にしてやれば、塩類溶液も燃えるだろうという発想。
実にうまくいきました。私の炎色反応デモンストレーションの定番(じょうばん)実験です。
お試しください。

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