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2014年3月13日 (木)

平等院の鳳凰について

★新聞報道から

鳳凰、金色の輝きまとい帰還 京都・宇治の平等院(朝日 2014年2月25日)
 世界遺産・平等院(京都府宇治市)で、鳳凰(ほうおう)堂の修理のため一昨年11月に屋根から取り外されていた一対の鳳凰(複製)が、金色の輝きをまとって戻ってきた。24日、帰還を祝う法要が開かれた。修理は3月でほぼ終わり、平等院は4月3日、鳳凰堂の拝観を1年半ぶりに再開する。
 鳳凰堂創建時(1053年)に作られたとされる実物の鳳凰(国宝)は金色だった。しかし、年月を経て青銅色となり、傷みを防ぐため1968年に銅でできた複製に替えられていた。
 今回の修理で鳳凰堂の柱などを平安時代の色に塗り直すのにあわせ、複製に金箔が施された。高さは約1メートル。本物は、平等院内のミュージアム鳳翔館で展示している。
 ・・・

読み取れることは
●初代の鳳凰(1053年)は金色だった。
●年月を経て青銅色になった。
●1968年に2代目の銅製の鳳凰を作った。
●今回、2代目鳳凰を修復して金箔を貼った。
という経過だと思うのですが。

私が落ち着かないのは、2点ありまして。
:初代の鳳凰が金色だったのは、どのようにしてなのか?
:青銅色って何なのさ。
ということです。


いろいろな報道機関のニュースを見たら。

◆平等院の鳳凰像 創建時の姿に(NHK 2月24日 19時44分)
・・・
青銅製のこの像は、1羽の像が高さおよそ1メートル、重さ60キロあり、およそ1000年前の平安時代後期に創建された当時、金色に塗られていましたが、長い年月で剥がれ、昭和に入って複製された2代目の今の像も、当初から青銅の色でした。
今回の修復では、およそ半年をかけて合わせて600枚の金ぱくが貼られたということで、24日、営まれた法要で輝きを取り戻した姿が披露されました。
・・・

◆鳳凰の「金」復活…平等院の1対に金箔600枚(読売新聞 2014年2月25日)
・・・
 像は青銅製で高さ約1メートル、重さ約60キロ。堂の創建時(1053年)には金箔が施されていたが、経年劣化で剥がれ落ち、1968年、現在の像に取り換えられた。
 今回の大修理では、柱などを創建時の赤褐色に塗り直し、像も再現するため、1年4か月かけて、11センチ四方の金箔約600枚を二重に施した。
 ・・・

◆京都新聞(2014年02月24日)
平等院の「鳳凰」金色にきらめく 金箔施し往時の姿に
 ・・・
 現在の像は1053年建立時の鳳凰像(国宝)を元に1968年に複製した2代目。今回の修理前は青銅製の地色だったが、調査で判明した建立時の色に戻すこととした。当時は金メッキが施されていたが、今回は像の表面の状態から金箔で再現した。 昨年9月から京都市内の職人らが傷んだ部分を修理し、金箔を貼った。輝きを増すため二重にし、約11センチ四方の金箔を600~700枚使った。
 ・・・

◆河北新報
宇治・平等院、鳳凰の金色再び 報道陣に公開
 ・・・
 平等院によると、像は高さ約90センチの青銅製で、2体1組。金メッキが施された初代の国宝の像に代わり、1968年に棟上げした2代目。
 ・・・

●金色に塗られていました
●創建時(1053年)には金箔が施されていた
●当時は金メッキが施されていた
●金メッキが施された初代

金箔説と金メッキ説があります。
・大仏が金メッキされていたことを考えると、金メッキの方がありそうな気がしますが。いかがでしょう。
当時の金メッキは、金を水銀に溶解してアマルガムとし、それを像に塗布してから、温度を上げて水銀を揮発させ金だけを表面に残す、という方法だったはず。
水銀の毒性の問題は脇に置いて、技術的にはかなり完成された技術だったと思います。
それと、耐久性の問題ですね。
今回、金箔を貼るには、何か接着剤を使ったと思いますが、雨風にさらされても長持ちする技術ができているのだろうと想像します。金閣も金箔を貼って、屋外に建ってますからね。{漆かなぁ}
11世紀の時点で、金箔を貼ったものを屋外に置いたら、劣化が激しかったのではないかと想像しますが、どうなんだろう。

私としては、金メッキの方がまだしも長持ちしそうな気がする。

★で、900年も風雨にさらされまして。
「青銅色」になったというのですが。
それって、緑青を生じて緑色になっていた、ということじゃないんですか?
日本画の岩絵の具で「岩緑青」というのがありますね。マラカイトを粉砕して、灰色がかった緑の絵の具を作る。
あの色のことを「青銅色」と言ってるんじゃないですか?
多分そうなんですよ。
青銅そのもののいろを知らなくって、「青」銅なんだから青いんだろう、というイメージで語っていないかな?
この件については、次の記事に書きます。

★一応の結論として
●初代の鳳凰は多分、金メッキによって金色に輝いていた。
●二代目の鳳凰が錆びて緑青を吹いて緑色になってしまったので、修復して金箔を貼って金色にした。

こういう風に解釈しています。間違っていたらごめんなさい。

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