イラガの繭
2014.3.11
カエデの幹に発見。
ヒロヘリアオイラガの羽化後の繭じゃないでしょうか。
何年か前にこの木でヒロヘリアオイラガがかなりたくさん発生してしまって、接触しないように注意しながら駆除しました。
去年は、「今年は発生しないな」と思っていたのですが、何匹かいたのかもしれませんね。
イラガの繭の実物は見たことがないのですが、有名なので写真知識で知っていました。
で一瞬、これって、やばいんじゃない?
もう羽化した後ですからいいけど。
しかし、以前この木で見かけたのはヒロヘリアオイラガだよなぁ、と調べて見ましたら、間違っていないようです。
http://www.jpmoth.org/Limacodidae/Limacodinae/Parasa_lepida_lepida.html
ここで確認しました。
きれいな幼虫なんですけどね。うっかり触ってはいけません。
毒々しさがないんで、つい手を出しそうですがご注意を。
調べている過程で、「すずめのしょんべんたご」という表現に出会いました。
広辞苑では
すずめ‐の‐たご【雀の田子・雀の甕】
ガの一種のイラガの繭。卵球形で白く黒斑があり、非常に固く、繭とは思えないのでいろいろな名がある。長径15ミリメートル内外で、樹枝に付着し、中に幼虫または蛹さなぎが入っている。冬、川釣の餌とする。雀のしょうべんたご。雀のさかおけ。たまむし。しょうべん‐たご【小便担桶】セウ‥
小便を入れて担ぐ桶。
広辞苑第六版より引用
「すずめの」というのは「小さな」というような含意があるでしょう。
カラスノエンドウより細かいからスズメノエンドウ、というようなのもありますし。
スズメノカタビラとかスズメノテッポウというのもありますね。
で、イラガの繭だけでなく、ヒロヘリアオイラガの繭も「スズメの小便たご」と呼ばれるような話もありました。
しっかしなぁ、想像してしまいましたよ。
スズメちゃんが、この小さな「桶」に小便を溜める。
昔の人の命名は「ゆとり」というか、ユーモアというか、おもしろいですねぇ。
オオイヌノフグリだってそうでしょ。花からは絶対わからない。
実が熟すと、ああそうか、犬の男の子なんだ、というのがすぐわかりますけど。
妙な命名をする。
現代人より心の幅が広いようでもあります。
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