雪の解け方
2014.2.9
朝9時前の撮影。ベランダから。
まだそんなに気温は上がっていないはずですが、マンホールの蓋のうえだけ雪が完全に解けていました。
同じく、マンホールの蓋の上。
この道の地下には、東京都の下水道の本管が走っています。
下水は温度が高いのですね。
お湯も流されるでしょうし、発酵による発熱もあるかもしれません。
鉄の蓋は熱を伝えやすいから、そこだけ速く解けるのでしょう。
2.9
午後1時50分頃。
雪かきを終えて、カメラを持って周囲を見ていたら気づきました。
これは線路の排水溝の蓋。
コンクリート板が並んでいるわけです。
そうしたら、こういう風に解けていた。
穴になっている部分から少し温度の高い空気が出るのでしょう。
で、まず穴の周囲が解けて流れ出す。
でも、コンクリート板の穴は雪の穴の中央ではないようです。
この時点では、南から少し西に寄った方向から日が差しています。
その影が見えます。
午前中から昼の東から南の日差しが、コンクリート板の穴の周囲にむき出しになったコンクリートを温め、それによって雪が解けて穴から流れ落ちた。
で、コンクリート板の穴より北側の雪が解けた、ということだと思います。
なかなか微妙な温度分布が読み取れます。
面白いですね。
★そんな観察をしていたら、{子どもたちによる愛称}緑電車が走っていきました。
線路の砕石の上の雪はなかなか解けません。
熱が伝わりにくいのではないでしょうか。
地熱も伝わってこないし、一部の砕石の雪が解けてそこが温まっても、隣に熱が伝わりにくい、そんな状況ではないかと推測します。砕石同士の接触は点状ですからね。
2.10
砕石が顔を出してるのですが、周りに融解が広がっていかない、という感じがつかんでいただけるかと思います。
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