金剛杖
2014.2.9
私が使っている手作りの雪かき道具。
柄は富士登山の金剛杖なのです。そこに杉の板を釘で打ち付けて雪かきに使っています。
道具自体が軽いのがいい。
路面を押していくときの音や引っ掛かりが少ない。
柄の写真を見てください。
「富士山五合目 遊覧記念」という焼印です。
私は富士登山をしたことはありません。
1974年の4月に、私の教職歴最初の中学校に着任しました。
世田谷区立中学でしたが、区全体として移動教室を河口湖の宿泊教室で行っていたのですね。
6月に新任教師ワタクシは区が実施する実地踏査に参加しまして、富士山周辺をいろいろバスで見学したのですが、その実踏の時か、あるいは本番の移動教室の時か、記憶がもうあやふやなのですが、富士スバルラインで五合目まで行ったときの土産です。
原生林をスバルラインが切り開いてしまったことが生態系へ与えた影響とか、なんやら調べましたっけ。
私はポリオで左脚が不自由ですが、配属になった学年に、ポリオで両足が不自由な生徒がいて、ずいぶん念入りに本番のことを考えながら、彼はここでどう行動するか、できない場合どういうオプションをつくるか・・・初任から素敵な出会いだったな。
樹海の中の道を結局彼も歩いたんですよ、松葉づえ使いながら。
40年前の土産が、今雪かき道具なのです。すごいでしょ。
ずいぶん黒ずみました。
杖として使ったことはなくって、雪かき専用。
これでずいぶん雪をかきました。
今もONの道具です。
今もし新品が手に入ったら、もちろんステッキとして使いますね。
蒲田へ本屋散歩に行くときに「六根清浄 蒲田は晴天」とか唱えながらね。
{雨の日は外出しません、雨でないときしか蒲田へは行きません。ステッキと傘は両立しがたいんだよなぁ。}
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