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2014年1月28日 (火)

違和感

「冷凍食品から農薬マラチオンが検出された事件」の報道で、NHKでは「農薬を混入させた」という表現を使っています。
私はこの表現に、違和感・ザラつきを覚えて仕方ないのですが。如何でしょう?
{新聞報道ではあまり「させた」は見かけていない気がしますが。}

ある人間が、農薬を、食品に、「混入した」のではないですか?
食品に、農薬が、「混入されて」いた。といういい方でもいいけど。

私の語感だと「使役」的な感じがするのですよね。
古いのかなぁ。そうだろうなぁ。
NHKの日本語の乱れ、日本語力の低下も、結構ものすごいなぁ、というのが最近の実感です。

さ・せる
他下一さ・す(下二)
(サ変動詞スの未然形セに助動詞サスの付いたセサスが約まってサスとなったもの。助動詞サスと同様に、下二段活用から時代を降るにつれて四段・下一段活用へと転ずる傾向を示す)
①(使役の意)するようにしむける。することを許す。
(ア)(下二段活用の例)宇津保物語[国譲下]「御前の朽木に生ひたる菌くさびらども羹あつものに―・せ」。古文真宝抄「人を及第―・する時不心得事が有」。論語鈔「くらう(苦労)を―・すれども」
(イ)(四段活用の例)浄瑠璃、奥州安達原「そんなら人をびくびく―・さんがよい」。歌舞伎、好色伝受「色噺を―・しましよと存じ」。浄瑠璃、今宮の心中「三田へつれて帰りて嫁入―・すとの申分」
(ウ)(下一段活用の例)歌舞伎、日本月蓋長者「今夜婿入りを―・せる」。「勉強を―・せる」「子供の好きなように―・せる」

②(尊敬の意)なさる。三人法師「とても罪作るならば、少しも得のあるやうには―・せ給はで」。天草本平家物語「さればとて帝王に対せられて御合戦を―・せられうずるでもなし」
   広辞苑第六版より引用

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