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2014年1月29日 (水)

ツツジのつぼみ

0116_14tutuji1 2014.1.16
おや、ずいぶんつぼみが膨らんできたんだね。
0116_14tutuji2
くちばしで何かに噛みついているという感じの写真になりました。
キク科の植物の種が飛んできて、ここにくっついたのでしょう。

★ところで、ツツジの花蜜の毒の話が正月に報道されていました。

海外産はちみつご用心 花の中毒物質でめまい・血圧低下(朝日新聞 2014年1月4日20時54分)

ヘルシーな印象が強い蜂蜜だが、 海外産の中にはまれに中毒を起こすものがある。花の中毒物質のせいだ。先月発行の専門誌に、東京の病院の患者発生報告が掲載された。専門家は「冬休みの海 外旅行シーズンを機に万一に備えて症状や対処法を知っておくほうが安心だ」と助言している。
 報告によると、東京都内に住む60歳代の女性が、東南アジアで購入した蜂蜜をお湯に溶かして飲んだ。30分後、呼吸困難や視覚異常などの状態に陥り、数時間後には歩けなくなったため、救急車を呼んだ。嘔吐(おうと)や下痢はなかった。
  蜂蜜には、ツツジの仲間が持つ中毒物質グラヤノトキシンが入っていることがある。茶さじ数杯程度でめまい、血圧低下、心拍の異常などを起こす。もともと野生の蜂蜜を食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部での発生が多く「マッドハニー病」と呼ばれている。患者数の統計はないが、世界中で症例報告があり、トルコ などで生産された蜂蜜が、流通の国際化によって世界各地に広がっていると考えられている。
 専門誌に報告した国立国際医療研究センター病院(東京 都新宿区)によると、都内の女性はこの病院で治療を受け回復し、翌日退院した。食べた蜂蜜の産地は不明だった。診察した医師によると蜂蜜中毒は生命にかか わるほど重症化する恐れはほとんどない。よく効く拮抗薬があるので、蜂蜜を食べた数時間後に気分が悪くなった場合は、早めに病院に行き「蜂蜜を食べた」と 医師に告げるよう助言する。
 日本では、1966年に長野県で集団中毒があったという報告しかないが、海外旅行やネット通販の普及などで今後増える可能性がある。欧州でも、研究者が「近年、ネット通販でグラヤノトキシンを含む蜂蜜などが売られている」と警鐘を鳴らしている。

ツツジの花はきれいなのですが、蜜に毒があるそうですので、ご注意ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8
ツツジ属の植物はおおむね常緑若しくは落葉性の低木から高木で、葉は常緑または落葉性で互生、果実は蒴花である。4月から5月の春先にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、枝先につける。また花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができ第二次世界大戦中は当時の子供たちの数少ない甘みとなっていたが、レンゲツツジには致死性になりうる毒があり、庭木として利用されることもあるので事故を避けるために注意しなければならない。

http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/rhododendron.html
・・・
ツツジ科植物の有毒性は古くから知られており,紀元前4世紀のギリシャの哲学者クセノフォンはその著書のなかで兵士たちが ツツジ属植物やハナヒリノキ(Leucothoe grayana)の蜜に由来する蜂蜜で中毒した様子を記録しています.最近でもトルコでツツジ属の花からとった蜂蜜を食べ,ヒトの中毒事故が起きているとの報告があります。

有毒成分
    ツツジ科の植物にはジテルペン構造を持つグラヤノトキシン(grayanotoxin)I ~ III などの有毒物質が同定されています.グラヤノトキシンの名は,これが最初に同定されたハナヒリノキの学名Leucothoe grayana に由来します.このうちグラヤノトキシンI はアンドロメドトキシン(andromedotoxin)ともよばれています.またレンゲツツジから抽出されたロードトキシン(rhodotoxin),アセビから抽出されたアセボトキシン(asebotoxin)もグラヤノトキシンI と同一物質です.
    グラヤノトキシンは細胞膜上のナトリウムチャンネルに結合し,これによって細胞は興奮状態と脱分極状態を持続して,容易にカルシウムの流入が起こります.その結果,骨格筋や心筋の収縮力を高め,期外収縮などを起こします.
    上述のように,ツツジ科には多くの種類があり,また園芸用として作られた交雑種も非常に多い植物です.その上,個々の種の有毒物質含量は大きく異なります(7).したがって中毒量の決定は難しいのですが,ネジキの場合,牛では体重の1%の摂取で死亡すると家畜有毒植物学には記述されています.またアセビでは,山羊の場合,体重の0.1%の摂取で中毒が起きます.

「Leucothoe grayana」がグラヤノトキシンの語源でしょうね。
アセビから asebotoxin ですね。

★蜂蜜は花の蜜そのものではありません。そのことも知っておくといいですね。
ミツバチが部分的に消化し、巣で濃縮したものです。
ボツリヌス菌が芽胞という状態で入っていることがありますので、赤ちゃんの飲料の甘味料には使わないでくださいね。
{これは授業でよく話したことです。将来親になる人も多いので基礎知識を持ってほしいと、伝えました。}

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E8%9C%9C

ミツバチによる花の蜜の採集
 蜂蜜の基となる花の蜜は、メスのミツバチによって採集される。採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)の状態で胃の前部にある蜜嚢(蜜胃[10])と呼ばれる器官に貯えられる。蜜嚢が蜂蜜で満たされるとミツバチは巣へ戻る。
 一般にミツバチが採集した花の蜜が蜂蜜であると考えられがちであるが、花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものが蜂蜜であり、両者の性質には物理的、化学的な違いがある。まず、花の蜜は蜂蜜よりも糖濃度が低い。一般に花の蜜の糖度は蜜蜂が採集した段階で40%未満であるが、巣に持ち帰られた後で水分の発散が行われる結果、蜂蜜の糖度は80%前後に上昇する。また、水分発散のための作業の一つとして、蜜蜂は巣の中で口器を使って蜜を膜状に引き延ばすが、この時蜜蜂の唾液に含まれる酵素(インベルターゼ、転化酵素)が蜜に混入し、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解される。

蜂蜜の中には芽胞を形成し活動を休止したボツリヌス菌が含まれている場合がある。通常は摂取してもそのまま体外に排出されるが、乳児が摂取すると(芽胞の発芽を妨げる腸内細菌叢が備わっていないため)体内で発芽して毒素を出し、中毒症状(乳児ボツリヌス症)を引き起こし、場合により死亡することがあるため、注意を要する。芽胞は高温高圧による滅菌処理(120℃で4分以上)の加熱で不活性化されるが、蜂蜜においては酵素が変質するのでこの処理は不向きである。日本では1987年(昭和62年)に厚生省が「1歳未満の乳児には与えてはならない」旨の通達を出している。同省の調査によると、およそ5%の蜂蜜からボツリヌス菌の芽胞が発見された。

国立感染症研究所 感染症情報センターのサイト
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_46/k01_46.html

 国内では、1986 年の千葉県での初発例以来、ハチミツが主要な原因食品として注目されてきた。この初発例では、患者の便から分離されたものと同型のClostridium botulinum A型菌が輸入ハチミツから検出され、原因食品と断定された。この症例を重くみた厚生省(当時)は翌年10月、「1歳未満の乳児にハチミツを与えないように」と各都道府県に通知した。以来、国内で報告された20 例足らずの大半は、産生する毒素の性質でA型からG型までに区別されるボツリヌス菌のうちのA型菌によるものであるが、B型、C型菌によるものも報告されている(表1)。感染源としては、国内患者の半数がハチミツを摂取した後に発症しているが、最近ではそれ以外の原因食品でのC型、1996 年東京でのA 型菌毒素の報告例では、野菜スープが原因食とされている。

ぜひお読みください。

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