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2014年1月

2014年1月31日 (金)

ストロンチウムの吸着剤

今朝のNHKのニュースで、下のような内容が聞こえてきました。

NHK(1月31日 5時15分)
ストロンチウム吸着剤試験へ

東京電力福島第一原子力発電所で、タンクから漏れた汚染水が広がるのを防ぐ追加対策として、東京電力は、ストロンチウムという放射性物質を取り除く吸着剤の有効性を調べる試験を今月から始めることになりました。
・・・
試験では、大量の汚染水が漏れた「H4エリア」のタンクの下流に当たる東側50メートルほどの場所に、直径1.5メートル、深さ20メートルの穴を掘って、吸着剤を埋めるのに適しているか調べます。
この吸着剤はストロンチウムと結合する化学物質を利用するもので、アメリカでは核施設の汚染水対策で効果を上げていますが、福島第一原発の汚染水のように塩分が多く含まれていると効果が落ちるという課題があり、どの程度の有効性があるか確かめます。
・・・

化学をやってきた者としての直感では、この「吸着剤」は「陽イオン交換樹脂」ではないだろうか、と推測します。
(高校以上の)化学実験室なら必ずあります。
水道水を通して「純水」を作る装置として設置されていると思います。
陽イオン交換樹脂は、水道水の中の、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの陽イオンを「水素イオン」と置換します。陰イオン交換樹脂は、対イオンである塩化物イオンなのど陰イオンを「水酸化物イオン」と置換します。
結果として、塩化マグネシウムや塩化カルシウムなどが樹脂に吸着され、純水が出てきます。

陽イオン交換樹脂は他の陽イオンでも同じように水素イオンと置換しますから、当然ストロンチウムイオンも吸着するはずです。ですが他の陽イオンも一緒に置換されますから、ストロンチウムイオンだけを取り除こうという目的のためには、ナトリウムイオンは妨害イオンとなります。
「福島第一原発の汚染水のように塩分が多く含まれていると効果が落ちる」というのが、陽イオン交換樹脂だろうな、という推測を強めます。
なにせ、海水を注入して冷却しましたからね。
緊急避難としてやむをえませんが、後を引くことになっています。

「埋める」という話らしいのですが、回収して、濃い塩酸ででも洗えば、吸着していたSrを濃厚な状態で回収して処分できると思うのですが。その後の樹脂は再利用するとか。
ただ埋めてしまうのだったらゼオライトなどでもいいのでしょうけれど。
その辺の詳細がわかりません。

★「陽イオン交換樹脂 Sr」で検索しましたら
↓メーカーである三菱化学のHPです。
http://www.diaion.com/products/ion_01_01.html
わかりやすいですよ。

http://www.jaie.gr.jp/linkfile/project/arai.pdf
無機-有機複合型陽イオン交換体によるCs及びSrの吸着除去技術開発

こんなところがお勧めのreadingsです。

具留多味酸

★新聞記事から。

(文化の扉)はじめてのだし 食材のすべてを生かす和食の基
2014年1月20日05時00分
・・・
 約100年前、うまみの正体を発見したのは日本人だ。東京帝国大の池田菊苗博士が昆布だしの成分を「グルタミン酸ナトリウム」と突き止めた。それまで基本の味とされていたのは酸味、甘み、塩味、苦み。うまみはどれにも該当せず、5番目に追加された。
・・・

この特集記事では、うまみ成分の物質名としては「グルタミン酸ナトリウム」しか出てきませんでした。
それはちょっと物足りない。{うまみが足りないぞ。}

昆布のうまみの主成分は「グルタミン酸ナトリウム」でいいとして。
カツオのうまみの主成分は「イノシン酸ナトリウム」です。
また、貝類のうまみの主成分は「コハク酸ナトリウム」です。

いろいろあるわけですね。
他にもありますが、ま、代表的なものだけ挙げてみました。

★いくつかのこぼれ話。
:有機酸の授業の時、レモンの酸味だよと言って、クエン酸を生徒になめさせます。その酸っぱさに大騒ぎ。
で、コハク酸というのもある、となめさせます。この時のリアクションがおかしい。
じと~っ、とした視線を浴びせられますね。
なめた生徒に対して、周囲の生徒が「酸っぱいのかよ」と聞いても、無言、あるいは「まずい」と一言。
正直なところ、だる~~っくって、マズイです。
酸だろ、酸っぱくないのかよ。
いえ酸っぱくないです。
ある女子生徒が、実に的確な評価を下しました。
塩を入れるのを忘れた『うしお汁』のだるさだ」と。
そうなんだよねぇ、コハク酸ナトリウムは貝のうまみ成分なんだ。
でもコハク酸ではだめなのでして、ナトリウム塩のコハク酸ナトリウムでなければ旨味がないのです。
{先生は俺たちをころす気か、と感想を書いた生徒もいましたっけ。それほどにマズイのです。}

:池田菊苗博士が抽出したグルタミン酸ナトリウムの「標品」が現存します。

http://www.csj.jp/archives/isan003.html
認定化学遺産 第003号 具留多味酸 試料
↑ここに、写真がありますので見に行ってください。
「具留多味酸」と書いてあります。
東大理学部化学科にあったものを、現在は、味の素株式会社が貸与を受けて公開しているそうです。

:グルソー
こういう省略、大嫌いです。
ものの名前はちゃんと言いましょうよ。
笑い話程度ならいいとして、実害があることだってあるんだから。
ある集団の内部用語(業界用語)を、粋がって使わないことです。

グルタミン酸ナトリウム=グルタミン酸ソー
で、グルソー。

炭酸水素ナトリウム=重炭酸ナトリウム=重炭酸曹達(ソーダ)=重曹(重ソウ)
と同じような省略法です。

p-hyroxybenzoic aciid = パラヒドロキシ安息香酸=パラヒドロキシ・ベンゾイック・アシド
=パラベン
{これのエステルが食品添加物に使われます}

あったま痛ぇ。

0121_7neko 2014.1.21
最近、家の周辺に出没する猫。
線路を渡ろうとしています。
線路は犬や猫にはとても危険。
うっかり私が動いて、それを気にした猫が安全確認をしないで渡っては大変。
この猫が渡り終えるまで、じっと動かず、知らんぷりを決め込んで、向こう側に到達するのを待ちました。

クロヒラタアブ

0121_6abu 2014.1.21
一瞬のすれ違いでした。
ぼやけていますが、「ヒラタ」ということの意味が分かる写真です。
腹部がぺったんこでしょ。
ですから「ヒラタ」アブなのです。
冬だからじゃないの?という方は、ぜひ、暖かい季節にも観察してください。
そうなのか、になると思いますよ。

キイチゴ

0121_4kiitigo 2014.1.21
冬芽にもいろいろあるようで、キイチゴの冬芽は緑です。
ふくらんできた感じがします。

我が家の狭い庭にいったいどれくらいの植物が生活を共にしているのやら。
栽培しているというよりも、一緒に生活している、という感じがしますね。
雑然と、生物多様性の庭、なのです。
私らもその生物の一員です。

月齢20日

0121_1moon 2014.1.21
正午の月齢19.7。
撮影は朝8時過ぎ。

1月20日が大寒でした。
東京では
最高気温は:
 1月18日~2月1日が9.6℃で
 1月23日だけが9.5℃
です。
最低気温は:
 1月25日~1月31日が2.2℃
です。
谷底と言うよりは「鍋底」と言った方がいいかもしれませんね。
そして2月4日が立春

冬至から30度太陽が進んで、光は復活しつつあるものの、温度的には冷え切った、というところがほぼ「大寒」。
さらに15度進んで、冬至から45度進むと「立春」。
太陽による「温め」の効果が現れ始めるわけです。
お日様の位置として、二十四節気をとらえると、生活感覚が豊かになりますよ。

月の満ち欠けは季節とは関係がないものですから。
お日様の暦として二十四節気を活用してください。

スイセン

0120_3suisen_mon 2014.1.20
これはカエデの木の下のスイセン。
脇がガレージなので車に腰を固定しての撮影。
固定できると楽ですね。

0121_3suisenniwa 1.21
こっちは庭のアジサイの下あたり。
前にも書きましたが、今年のスイセンはしっかり立っています。
花の重みで倒れることもよくありますが。
線路際にもスイセンはあるのですが、今年は花は咲かないようです。
年によっていろいろ変化があるものですね。

ボケ、ヤマブキ

0118_3boke 2014.1.18
ボケにも葉芽が膨らんできています。
去年は結構たくさん咲いてくれましたっけ。
今年はどうかな?

0120_2yamabuki 1.20
こちらはヤマブキ。
これは、ヤマブキほしい、と連れてきたもの。
定着してくれるかな?

★別件
そうそう、思い出しました。
1月17日、我が家の前で「凧揚げ大会」があったんですよ。
保育園のお散歩。大きい子たち。
園で作った凧を持って登場。
ポリ袋かな、絵を描いて、持ち手のところを凧の尻尾風にして、糸をつけてもらって。
一人ひとつずつ持ってきました。
糸の長さは、1m足らず。(長いと踏んづけて転びますからね)
で、糸を持って、手を挙げて走るんです。
すると、後ろに凧がたなびくでしょ。これがもううれしくって仕方ない。
保育士さんが走るとさすがにすごい。
子らも一緒に走る走る。
手を挙げて走るという動作は、幼い人には無理。
相当な走力を要する運動ですね。
声も大きくってパワフル。
小1時間、走り回っていましたよ。
すごい。
我が家の前は本当に、園庭の飛び地ですね。
あそこに行って凧揚げしましょう!って連れてきたんでしょう。
車は来ないし、土手のように転げ落ちる心配もないし、安心して走り回らせられますから。
うれしいったらありゃしない。

2014年1月30日 (木)

新しい万能細胞

朝刊を取ってきたら、一面が大騒ぎ。

新しい万能細胞作製に成功 iPS細胞より簡易 理研(朝日新聞 2014年1月29日21時17分)

刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency)だそうです。
私は素人ですから、論評はしませんが、どの「刺激」が多能性獲得を惹き起こしているのか、完全にクリアになっているかどうか、わからないところがあります。
「弱酸性」の刺激が、そういう刺激の一つであることは確かでしょうが、刺激がどのように核に伝達されて、遺伝子の不活化のような状態を解除しているのか、よくわかりません。

★報道発表資料が読めます↓
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見
-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-

この資料のダイジェストもあります↓
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140130_1/digest/
60秒でわかるプレスリリース
2014年1月29日
独立行政法人理化学研究所
体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見
-細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導-

新聞報道に物足りなさを感じられる方はどうぞ。
読み応えがあります。

★ところで、新聞記事で

朝日:この細胞をマウスの皮下に移植すると、神経や筋肉、腸の細胞になった。そのままでは胎児になれないよう操作した受精卵にSTAP細胞を注入して子宮に戻すと、全身がSTAP細胞から育った胎児になった。これらの結果からSTAP細胞は、どんな組織にでもなれる万能細胞であることが立証された。

毎日:これらを別のマウスの受精卵に移植すると、体のあらゆる部分にSTAP細胞からできた体細胞が交じったマウスが生まれ、STAP細胞がさまざまな細胞に変化することが証明されたとしている。

はぁ?受精卵に注入?移植?なんだそりゃ?
プレス発表を読んだらわかりました。

産生されたOct4陽性細胞は、多様な体細胞へ分化する能力も持っていました。分化培養やマウス生体への皮下移植により、外胚葉(神経細胞など)、中胚葉(筋肉細胞など)、内胚葉(腸管上皮など)の組織に分化することを確認しました(図4)。さらに、マウス胚盤胞(着床前胚)に注入してマウスの仮親の子宮に戻すと、全身に注入細胞が寄与したキメラマウス[13](YouTube:100%キメラマウス_STAP細胞)を作成でき、そのマウスからはOct4陽性細胞由来の遺伝子を持つ次世代の子どもが生まれました(図5)。これらの結果は、酸性溶液処理によってリンパ球から産生されたOct4陽性細胞が、生殖細胞を含む体のすべての細胞に分化する能力を持っていることを明確に示しています。小保方研究ユニットリーダーは、このような細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象を刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency; STAPと略する)、生じた多能性細胞をSTAP細胞と名付けました。

STAP細胞は胚盤胞に注入することで効率よくキメラマウスの体細胞へと分化します。この研究の過程で、STAP細胞はマウスの胎児の組織になるだけではなく、その胎児を保護し栄養を供給する胎盤や卵黄膜などの胚外組織にも分化していることを発見しました(図6)。STAP細胞をFGF4という増殖因子を加えて数日間培養することで、胎盤への分化能がさらに強くなることも発見しました。一方、ES細胞やiPS細胞などの多能性幹細胞[14]は、胚盤胞に注入してもキメラマウスの組織には分化しても、胎盤などの胚外組織にはほとんど分化しないことが知られています。このことは、STAP細胞が体細胞から初期化される際に、単にES細胞のような多能性細胞(胎児組織の形成能だけを有する)に脱分化するだけではなく、胎盤も形成できるさらに未分化な細胞になったことを示唆します。

キメラマウス:2種類以上の異系統のマウスの胚を融合させて作るマウスをキメラマウスと呼ぶ。今回の研究では、胚盤胞などの着床前胚に、Oct4陽性細胞を細いガラス針で微量注入し、胚に取り込ませた。そして、その胚を仮親のマウスの子宮に戻して着床させ、発生させた。細胞が多能性を持つ場合のみ、注入された細胞はマウス胎児の全身に取り込まれるので、多能性の検証に用いられる。

「胚盤胞」ですね。
胚盤胞というのは、細胞が袋状になり、その中に内部細胞塊がある状態です。
外側の袋は、着床後に胎盤や羊膜になり、内部細胞塊から胎児が成長します。
そういう袋状になったところへSTAP細胞を「注入」したのですね。
それならわかる。
受精卵という細胞に、STAP細胞を注入しちゃぁ、それは困るよなぁ。
報道に携わる方々の「科学力」が知れてしまいますよ。

そのうちまた、この研究の全貌や、はっきりした輪郭も見えてくるでしょう。
今日はとりあえずここまで。
よかったら報道資料をお読みください。

真理は二つの中心をもった楕円である

朝日新聞デジタルのサイトに「アピタル」という医療関係のコーナーがあります。
そこで読んだ文章の一部です↓

終末期における「もうひとつの物語」 高山義浩 2014年1月21日
・・・
 終末期にある患者さんの多くが、その解決困難な問題を前にして、死を受容する現実とは別の「もうひとつの物語」を創生しておられます。そこに新たな意味を見出し、書き換えながら生きておられます。もっぱら、その物語に(現実の)医者や看護師は参加させてもらえませんし、まあ、踏み込むべきでもないでしょう。でも、(キューブラー・ロスの受容理論とは別の)代替的な物語が紡がれはじめていることを、私たちは見落とすべきではないと思うのです。
 「真理は二つの中心をもった楕円である」とは、内村鑑三が残した優れた言葉です。どうしても私たちは、中心がひとつの真円として構造認知しようとする癖があります。でも、ほんとは、真理ってのは二つの(ときに幾つもの)中心をもっているものです。真円だと考えると不条理なことも、楕円だと思えば納得がゆくのですね。そのどちらもが大切な中心だからです。都合の良いどちらかとだけ向かい合っていても、患者さんは決して救われないでしょう。いのちに関わる仕事をしていると、そんな風に感じることがあります。
・・・

う~ん。哲学者とか詩人とか宗教者とかの「思索世界」って、繊細だなぁ。
私なんぞの雑駁な脳みそとは違うんだなぁ。
1点からの距離が一定なら円、2点からの距離の和が一定なら楕円、3点に糸の輪をかけてたるまないようにまわすと「卵形線」なんて。
味もそっけもなく理解してますからねぇ。
付随的な意味をそぎ落とすのが理系ですかねぇ。
だから、詩が書けないんだよな、ワタシ。
言葉の意味の豊饒(≒あいまい)さを使う気にはならない。

「真理は二つの焦点を持つ楕円」ですか。
離心率はどう解釈しますか。とか。
焦点から発した「光」はもう一つの焦点に必ず「至る」というのは、その比喩世界では何を意味しますか。とか。

無味乾燥なことを聞きたくなっちゃうんだよなぁ。
一時、さもわかったような顔をして科学用語を哲学に持ち込んでみせて粋がる、という風潮がありましたよね。
比喩や意味、の無限定な増殖を私は嫌います。

内村鑑三の言葉と言われても、ぴんと来ない、頑固かかしなのです。

シャコバサボテン

0117_11shakoba 2014.1.17
とくに言うこともなし。
日差しを感じ取ってください。
花が喜んでるでしょ。

クロッカス

0117_7kurokkasu 2014.1.17
この間、横に並んだクロッカスの芽をお目にかけましたが、これは線路際。
クロッカスの花を横から撮影するのは大変なんですよねぇ。
道に寝転がらなきゃならない。
今から楽しみですね。

アジサイ

0117_4ajisai 2014.1.17
アジサイの芽が目立ち始めました。
「目立つ」って「芽」「立つ」かなぁ。

め‐だ・つ【目立つ】(自五)
いちじるしく人目をひく。きわだって見える。「よごれが―・つ」「―・った変化はない」「―・たぬ存在」
広辞苑第六版より引用

め‐だ・つ【芽立つ】(自五)
草木の芽が萌え出る。芽ざす。
広辞苑第六版より引用

ふと思いついただけだったのですが、辞書引いてみたら、あるんだ。
ふ~ん。

冬枯れの枝に凛たる芽立ちかな

とか、誰かいい句を詠まないかな。

スイセン

0117_3suisen 2014.1.17
写真ネタ少なき折から、繰り返し登場します。
正面から昼の陽ざしを受けているところの後ろ姿。
輝いていました。
幼い蕾の「おくるみ」がまた、好きでしてね。
にこにこしてしまいます。

ブルーベリー

0117_2blueberry 2014.1.17
すっごくかわいいでしょ。
赤くて、丸くて。
「赤」ちゃんですね。
ブルーベリーを育てるのは初めてですから、この姿も初めて。
よいもの、を見るのは心があたたまります。

ツチイナゴ越冬中

0116_15tutiinago1 2014.1.16
玄関を出てすぐの「トクサのしげみ」に虫パターンを認識。
よくよく見れば、これはツチイナゴですね。
0116_15tutiinago2
堂々とした体躯。
0116_15tutiinago3
写真は撮りづらい。
一眼レフなので、フォーカスが「点」で合わせられるので、周囲のトクサにピントを引きずられずになんとか撮影できます。
これがフォーカシングエリアでピント合わせをするカメラだと、ピントがあっちこっちにとびまわってイライラさせられますね。{特に「人の顔パターン認識」機能などは邪魔者の最たるもの鬱陶しいったらありゃしない。「虫パターン認識機能」でもつけなさいって。}

昨秋から、何回かツチイナゴを見かけました。自宅周辺でこれまで見たこともなかった新顔でした。それがどうやら玄関前で越冬している。
うれしいですねぇ。トクサの間なら鳥なんかにも見つかりにくいしね。じいちゃんは見つけちゃったけど。
以来、毎日、玄関を一歩出るたびに、いるかな?と見ています。
0121_2tutiinago 1.21
とりあえず、21日の写真。
ほとんど同じ姿勢で動かずにいます。
この後どうなっていくのか、そっと、そっと見守り続けることにしましょう。

2014年1月29日 (水)

ツツジのつぼみ

0116_14tutuji1 2014.1.16
おや、ずいぶんつぼみが膨らんできたんだね。
0116_14tutuji2
くちばしで何かに噛みついているという感じの写真になりました。
キク科の植物の種が飛んできて、ここにくっついたのでしょう。

★ところで、ツツジの花蜜の毒の話が正月に報道されていました。

海外産はちみつご用心 花の中毒物質でめまい・血圧低下(朝日新聞 2014年1月4日20時54分)

ヘルシーな印象が強い蜂蜜だが、 海外産の中にはまれに中毒を起こすものがある。花の中毒物質のせいだ。先月発行の専門誌に、東京の病院の患者発生報告が掲載された。専門家は「冬休みの海 外旅行シーズンを機に万一に備えて症状や対処法を知っておくほうが安心だ」と助言している。
 報告によると、東京都内に住む60歳代の女性が、東南アジアで購入した蜂蜜をお湯に溶かして飲んだ。30分後、呼吸困難や視覚異常などの状態に陥り、数時間後には歩けなくなったため、救急車を呼んだ。嘔吐(おうと)や下痢はなかった。
  蜂蜜には、ツツジの仲間が持つ中毒物質グラヤノトキシンが入っていることがある。茶さじ数杯程度でめまい、血圧低下、心拍の異常などを起こす。もともと野生の蜂蜜を食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部での発生が多く「マッドハニー病」と呼ばれている。患者数の統計はないが、世界中で症例報告があり、トルコ などで生産された蜂蜜が、流通の国際化によって世界各地に広がっていると考えられている。
 専門誌に報告した国立国際医療研究センター病院(東京 都新宿区)によると、都内の女性はこの病院で治療を受け回復し、翌日退院した。食べた蜂蜜の産地は不明だった。診察した医師によると蜂蜜中毒は生命にかか わるほど重症化する恐れはほとんどない。よく効く拮抗薬があるので、蜂蜜を食べた数時間後に気分が悪くなった場合は、早めに病院に行き「蜂蜜を食べた」と 医師に告げるよう助言する。
 日本では、1966年に長野県で集団中毒があったという報告しかないが、海外旅行やネット通販の普及などで今後増える可能性がある。欧州でも、研究者が「近年、ネット通販でグラヤノトキシンを含む蜂蜜などが売られている」と警鐘を鳴らしている。

ツツジの花はきれいなのですが、蜜に毒があるそうですので、ご注意ください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%83%84%E3%82%B8
ツツジ属の植物はおおむね常緑若しくは落葉性の低木から高木で、葉は常緑または落葉性で互生、果実は蒴花である。4月から5月の春先にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、枝先につける。また花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができ第二次世界大戦中は当時の子供たちの数少ない甘みとなっていたが、レンゲツツジには致死性になりうる毒があり、庭木として利用されることもあるので事故を避けるために注意しなければならない。

http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/rhododendron.html
・・・
ツツジ科植物の有毒性は古くから知られており,紀元前4世紀のギリシャの哲学者クセノフォンはその著書のなかで兵士たちが ツツジ属植物やハナヒリノキ(Leucothoe grayana)の蜜に由来する蜂蜜で中毒した様子を記録しています.最近でもトルコでツツジ属の花からとった蜂蜜を食べ,ヒトの中毒事故が起きているとの報告があります。

有毒成分
    ツツジ科の植物にはジテルペン構造を持つグラヤノトキシン(grayanotoxin)I ~ III などの有毒物質が同定されています.グラヤノトキシンの名は,これが最初に同定されたハナヒリノキの学名Leucothoe grayana に由来します.このうちグラヤノトキシンI はアンドロメドトキシン(andromedotoxin)ともよばれています.またレンゲツツジから抽出されたロードトキシン(rhodotoxin),アセビから抽出されたアセボトキシン(asebotoxin)もグラヤノトキシンI と同一物質です.
    グラヤノトキシンは細胞膜上のナトリウムチャンネルに結合し,これによって細胞は興奮状態と脱分極状態を持続して,容易にカルシウムの流入が起こります.その結果,骨格筋や心筋の収縮力を高め,期外収縮などを起こします.
    上述のように,ツツジ科には多くの種類があり,また園芸用として作られた交雑種も非常に多い植物です.その上,個々の種の有毒物質含量は大きく異なります(7).したがって中毒量の決定は難しいのですが,ネジキの場合,牛では体重の1%の摂取で死亡すると家畜有毒植物学には記述されています.またアセビでは,山羊の場合,体重の0.1%の摂取で中毒が起きます.

「Leucothoe grayana」がグラヤノトキシンの語源でしょうね。
アセビから asebotoxin ですね。

★蜂蜜は花の蜜そのものではありません。そのことも知っておくといいですね。
ミツバチが部分的に消化し、巣で濃縮したものです。
ボツリヌス菌が芽胞という状態で入っていることがありますので、赤ちゃんの飲料の甘味料には使わないでくださいね。
{これは授業でよく話したことです。将来親になる人も多いので基礎知識を持ってほしいと、伝えました。}

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%82%E8%9C%9C

ミツバチによる花の蜜の採集
 蜂蜜の基となる花の蜜は、メスのミツバチによって採集される。採集された花の蜜はショ糖液、つまり水分を含んだスクロース(ショ糖)の状態で胃の前部にある蜜嚢(蜜胃[10])と呼ばれる器官に貯えられる。蜜嚢が蜂蜜で満たされるとミツバチは巣へ戻る。
 一般にミツバチが採集した花の蜜が蜂蜜であると考えられがちであるが、花の蜜が巣の中で加工、貯蔵されたものが蜂蜜であり、両者の性質には物理的、化学的な違いがある。まず、花の蜜は蜂蜜よりも糖濃度が低い。一般に花の蜜の糖度は蜜蜂が採集した段階で40%未満であるが、巣に持ち帰られた後で水分の発散が行われる結果、蜂蜜の糖度は80%前後に上昇する。また、水分発散のための作業の一つとして、蜜蜂は巣の中で口器を使って蜜を膜状に引き延ばすが、この時蜜蜂の唾液に含まれる酵素(インベルターゼ、転化酵素)が蜜に混入し、その作用によって蜜の中のスクロースがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)に分解される。

蜂蜜の中には芽胞を形成し活動を休止したボツリヌス菌が含まれている場合がある。通常は摂取してもそのまま体外に排出されるが、乳児が摂取すると(芽胞の発芽を妨げる腸内細菌叢が備わっていないため)体内で発芽して毒素を出し、中毒症状(乳児ボツリヌス症)を引き起こし、場合により死亡することがあるため、注意を要する。芽胞は高温高圧による滅菌処理(120℃で4分以上)の加熱で不活性化されるが、蜂蜜においては酵素が変質するのでこの処理は不向きである。日本では1987年(昭和62年)に厚生省が「1歳未満の乳児には与えてはならない」旨の通達を出している。同省の調査によると、およそ5%の蜂蜜からボツリヌス菌の芽胞が発見された。

国立感染症研究所 感染症情報センターのサイト
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_46/k01_46.html

 国内では、1986 年の千葉県での初発例以来、ハチミツが主要な原因食品として注目されてきた。この初発例では、患者の便から分離されたものと同型のClostridium botulinum A型菌が輸入ハチミツから検出され、原因食品と断定された。この症例を重くみた厚生省(当時)は翌年10月、「1歳未満の乳児にハチミツを与えないように」と各都道府県に通知した。以来、国内で報告された20 例足らずの大半は、産生する毒素の性質でA型からG型までに区別されるボツリヌス菌のうちのA型菌によるものであるが、B型、C型菌によるものも報告されている(表1)。感染源としては、国内患者の半数がハチミツを摂取した後に発症しているが、最近ではそれ以外の原因食品でのC型、1996 年東京でのA 型菌毒素の報告例では、野菜スープが原因食とされている。

ぜひお読みください。

ナンテン

0116_13nanten 2014.1.16
もう完全なアングル狙い。
葉の重なった間から、ナンテンの赤い実が見えました。
「暗さと輝き」を「写しとって」やろうと。
素人の悲しさ。ゼンゼン意図通りにならないんでやんの。ちぇ。

こりゃナンダ?

0116_10humei1 2014.1.16
タチアオイの葉の上です。
タチアオイは、背は低いけれど、葉を広げて冬を越しています。
その葉の上に、なんだかよくわからないものを見てしまったのです。
私の第一印象は、虫か、虫の脱け殻か、そういうものだろうと。
0116_10humei2
目みたいなものもあるような。
でも、私がたどりついた暫定的な結論は、「これは植物の種ではないか」というものです。
種に短い毛が生えていて、飛んできて、濡れてへばりついている。
のではないでしょうか?
何の種か、というようなことは皆目見当がつきませんが。
どなたか、これ、見たことないですか?

シロザ

0116_8siroza 2014.1.16
アングル狙い。
鮮烈な赤をご堪能ください。

「赤」が存在するのではなく、「赤い葉」が存在するのだ、と、ひねりますか。誰かさんみたいに。
植物の生きる姿のある「時」を切り出した時、そこにこの姿があるのだ。と言っておきましょう。
だ~れかさんは、あまり生き物が好きとはお見受けしませんでしたね。

クロヒラタアブ

0116_7kurohirataabu1 2014.1.16
パンジーのプランターのところで見かけたクロヒラタアブ。
ホバリングを披露してくれました。
十分に体温が上がって自在に飛べる状態だったのでしょう。
多分このクロヒラタアブでしょうけど
人懐っこいというか
0116_7kurohirataabu2
別の鉢でも目の前にやってきました。
そして、撮ってよ、といわんばかりに長い時間ホバリングするんですね。
そんなに頑張らなくっていいよ、体力節約しな、といいつつ、またパチリ。
0116_7kurohirataabu3
傷んだ葉にとまりました。
傷口から汁でも出るのかな。
舐めているような感じでした。
「寒さ厳しき折からご自愛ください」などとつぶやく私なのでした。

ツヤアオカメムシ

0116_6tuyaaokamemusi1 2014.1.16
オーシャンブルーもついに力尽きましたので、いったん「刈り落とし」ました。
片づけをしていた妻が、カメムシがいた、とインスタントコーヒーの空き瓶に入れて連れてきました。
写真撮りに行くのにちょと時間かかる、と言ったら、紙の上に瓶を伏せて逃げないようにしてありました。
その位置関係だと瓶の底の方にいます。
ところが写真を撮ろうとひっくり返して瓶の口を上にしたら、動きはゆっくりですが、ガラスの壁面を歩いて上がってきます。
0116_6tuyaaokamemusi2
もう口まで来ました。滑ることもなく、着実に上がってきました。
つやつやしたきれいな緑色。
緑色のカメムシというと、アオクサカメムシを知っていましたが、あれはこんなにつやがない。
調べてみたら、ツヤアオカメムシですね。
0116_6tuyaaokamemusi3
この写真の二つの単眼を見てください。
なんだか、模様があるのかな、瞳があるように見えます。
0116_6tuyaaokamemusi4
ほら。
つぶらな瞳のカメムシちゃんです。
単眼にこういう模様のようなものがあるのはあまり見かけないな。
なんだかこう、見つめ合ってしまった気分です。
0116_6tuyaaokamemusi5
あ、どっこいしょ、っと。
よじ登る、という感じですね。
0116_6tuyaaokamemusi6
もう、瓶の口まできました。
オーシャンブルーを片付けた場所近くの、落ち葉が積もったところに放してやりました。
無事越冬してくれるといいですね。

オーシャンブルーに向かって立った時のちょうど背中側がキンカンの木。
虫ナビによりますと、「スギ,ミカンなどの汁及び各種広葉樹の果実の汁」を吸うとのこと。
キンカンで生活していたのでしょうね、きっと。
とんでもない大発生でもしない限り、一緒に生きていてくれていいよ。

★別件
朝日の企画で(オーサー・ビジット 作家が教室へ!)というのがありまして。
2014年1月24日 掲載の記事で、工藤直子さんが小学校でお話をした様子が載っていました。

・・・
感激した工藤さんは、お返しに「のはらうた」の中でも抜群の人気を誇る「かまきりりゅうじ」の詩「おれはかまきり」の朗読をプレゼント。それも、変化球バージョンだ。
 ビシッと気をつけの姿勢で「おう、夏だぜ!」と元気いっぱいの「幼稚園年長さんのかまきりりゅうじ」、少し腰を曲げ「わし……は」と切り出す「おじいちゃんのかまきりりゅうざえもん」、「あら、夏ですわ」とお上品口調の「奥様かまきりりゅうこ」などなど。七変化の朗読に、大きな笑いと拍手が起こった。
・・・
<授業を終えて>
「工藤さんが『よっこらしょ』って朗読したとき、本当におじいちゃんカマキリが見えてビックリ!」
・・・

やっぱり「よっこらしょ」と掛け声をかけるようになると、おじいさんだよなぁ。
ワタクシ、日ごろ、よっこらしょ、どっこいしょ、と掛け声が多くなりました。
「おじいさんかかし」が目に浮かぶでしょ。

ハエ

0114_6hae 2014.1.14
パンジーの花弁にとまりました。
フンバエのような気もしますが、ちょっと丸っこいかなぁ。
種はよくわかりません。
とにかく「虫恋し」なもので、否応なくシャッターを切ります。
ありがとう。

2014年1月28日 (火)

ミュー粒子で原子炉内部を探る

★1月24日に朝日、毎日、日経などに記事が載りました。

原発内部、宇宙線で透視 国内の研究グループ開発 福島第一の廃炉、活用も(朝日新聞 2014年1月24日05時00分)
 宇宙線を使って原発内で保管している核燃料の位置を外部から透視する手法を、高エネルギー加速器研究機構など国内の研究グループが開発した。この手法を使うと、東京電力福島第一原発の事故で溶け落ちて場所が特定できていない核燃料の位置を把握できる可能性があるという。
 ・・・
 装置は重さ800キロ(放射線遮蔽〈しゃへい〉用の鉄板を除く)で1セット2千万円ほど。高崎さんは「数台を1カ月ほど屋外に設置すれば、内部の構造がわかる。技術は確立しており、福島第一の廃炉作業に役立ててもらいたい」と話す。

日経では、↓こういうタイトルで。

原子炉の核燃料、宇宙線で位置特定 福島第1調査に応用も(日経 2014/1/23 11:00)

毎日では

原子炉:レントゲン、高エネ研成功 ミュー粒子用い、溶融燃料可視化に道(毎日新聞 2014年01月24日 東京朝刊)
 宇宙から降り注ぐ素粒子「ミュー粒子」を利用し、原子炉建屋の外から核燃料の場所などを可視化することに成功したと、高エネルギー加速器研究機構などのチームが23日、発表した。東京電力福島第1原発の溶融燃料の場所把握に役立つ可能性がある。
 ミュー粒子はエックス線などが透過できない巨大な岩盤を透過するが、核燃料のような密度の高い物質に当たると減衰する。チームはこの性質に着目し、2012年2月〜13年12月、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)の原子炉建屋周辺3カ所に計測装置を設置し、建屋を透過するミュー粒子を観測。使用済み核燃料プールに貯蔵された核燃料の位置や大きさ、原子炉建屋の骨組みなどを把握することができた。
 ・・・

★↓ミュー粒子というのは素粒子の一つですが、実は大量に降り注いでいまして、私たちの体も貫通しているものなのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%BC
空気シャワー

・・・
高エネルギーの宇宙線が大気に入射した際、大気中の原子核と相互作用し、高エネルギーの2次粒子が発生する。生じた2次粒子もエネルギーが高いため、さらに粒子を生成する。このような反応が連鎖的に生じ、大気中で大量の2次粒子が発生する現象を空気シャワーと呼ぶ。大気を進むにつれて空気シャワーは発達し、シャワー中の粒子数が増加するが、それに伴って、1粒子当たりのエネルギーは低くなっていく。やがて、エネルギーの低くなった粒子は新たに粒子を生成出来なくなり、空気シャワーは減衰する。 生成された粒子のうち、寿命の短いものは崩壊し、残ったガンマ線、電子、ミュー粒子、核子などの粒子が地表に複数同時に到来する

★朝日の記事に「技術は確立しており」とありましたが、いつどこで?聞いたことないぞ、という方が多いと思います。
実は、火山を「透視」して、内部のマグマの様子を探る、という形で開発・発展してきたと記憶しています。
いくつかご紹介します。

★高エネルギー加速器機構のHP↓
http://legacy.kek.jp/newskek/2002/novdec/muon.html

素粒子で探る火山    2002.12.19
~ マグマの動向探査 ~
    KEKの物質構造科学研究所では加速器で生み出される光や中性子、ミュオン(ミュー粒子)を使って物質の構造を調べています。今日は加速器を使わずに自然界で生じた素粒子で見る、一風かわった物質構造の研究を紹介しましょう。
・・・
火山中を通過した宇宙線中のミュオンの強さが通過経路でどのように変わるかを測ることができます。こうしてX線写真のように火山の透過像をつくることが出来ます
・・・

浅間山の透視図などもあります。ぜひご覧ください。

★東大地震研のニュースレター↓
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/ul/NL_plus/eri_nlp_2.pdf

そして2007年4月、「浅間山を透かしてみれば......宇宙線で撮影成功」
「浅間山の内部パチリ 宇宙線使い撮影に成功」
といった見出しが新聞各紙を飾った。

★私の個人的データベースを、「浅間山」&「宇宙線」で検索てヒットした記事↓

宇宙線で火山透視:浅間山などに写真乾板(2006/11/22)
{↑これは見出ししか残っていませんでした}

火山のレントゲン写真、宇宙線で撮影成功 浅間山火口朝日新聞 (2007年04月26日12時56分)
 宇宙から降り注ぐ粒子線を写真乾板で捕らえ、火山の火口をX線写真のように透かして撮ることに、東京大学地震研究所と名古屋大学のグループが長野県の浅間山火口で成功した。噴火予知に結びつける試みで、大がかりな装置に比べて費用も安く、どこにでも設置できるのがメリットだ。
 地震研の田中特別研究員と名古屋大の中野助教らは、浅間山の火口東側に昨年8月から約3カ月、写真乾板を置いて、乾板が捕らえたミュー粒子という宇宙線の量を分析。ミュー粒子は1キロの岩盤でも突き抜けるが、岩盤が厚いほど通り抜ける量が少なくなることから、火口内部の密度がわかる。
 その結果、隆起した火口の底に密度の高いマグマが固まった部分があることや、そのマグマの下に空洞のあることなどがわかった。
 浅間山の噴火はブルカノ式といい、冷え固まったマグマでふさがれた火口がガスの圧力で開き、爆発的に噴き出す。火道を上ってきたマグマは、噴火が終わると地下に吸い込まれるように逆流し、空洞ができると考えられている。だが、実際にその様子を見る方法がなかった。
 田中さんは「マグマの上下動から噴火を予知したり、再噴火の危険がないか見積もったりできるのではないか」と話している。噴火のタイプが異なる北海道の昭和新山でも観測しており、その結果も分析中だ。

{かかしの記憶:この時は「写真乾板」を使っていました。その乾板を作ったのが確かFUJIフィルム。FUJIフィルム・スタッフの開発秘話のようなものを読んだ記憶があります。}

浅間山:マグマ噴出でなく水蒸気爆発と判明…2月の噴火(毎日新聞 2009年8月31日 19時03分)
 2月の浅間山(群馬・長野県境)噴火は、マグマの噴出ではなく水蒸気爆発だったことが、東京大地震研究所の田中特任助教(高エネルギー地球科学)らによる宇宙線ミュー粒子を使った火山内部のレントゲン写真の分析で判明した。
 ミュー粒子は、宇宙線が地球の大気と衝突する際に発生し、X線など他の粒子が通過できない巨大な岩盤でも透過が可能。岩盤の密度によって透過量が変わる性質を利用して、火山内部のマグマの状態などを撮影する技術を田中特任助教のグループが開発した。
 2月2日の噴火前後各1カ月間の内部画像を分析。地表付近へのマグマの上昇はなく、火口に堆積(たいせき)した古い岩石や土砂などが水蒸気爆発により吹き飛ばされたことが分かった。
 田中特任助教は「ミュー粒子の連続観測で、初めて火山内のマグマや岩石などの移動状況を見ることに成功した。噴火予測へ向けた大きな一歩」と話している。

ピラミッド:素粒子で「レントゲン」撮影計画 東大地震研(毎日新聞 2012年07月01日 10時51分)
 宇宙から飛来し巨大な岩も通り抜ける素粒子の性質を利用して、エジプトのピラミッドの「レントゲン写真」撮影を東京大地震研究所の田中宏幸准教授(高エネルギー地球科学)らが計画している。撮影で、これまで知られていなかったピラミッド内の空間や通路が見つかる可能性もあるという。
 撮影に使用するのは、地球に飛来する宇宙線が大気と衝突する際に発生する「ミュー粒子」。物質の密度によって粒子の透過量が変化する性質がある。田中准教授はこの性質を利用して、山や地面を「撮影」し、立体画像にする技術「ミューオトモグラフィー」を開発した。これまで活火山の浅間山(群馬、長野県境)の内部や日本を東西に分ける大断層線「糸魚川−静岡構造線」の立体画像化に成功している。
 撮影の対象は、エジプト・ギザにあるクフ王の大ピラミッド。フランスの建築家ジャンピエール・ウーダン氏が建造方法について、内部に上向きに傾斜がついたトンネルをらせん状に造りながら石を積み上げていったとする「内部トンネル説」を提唱しており、その真偽を確かめる。
 ピラミッドの建造方法ははっきり分かっておらず、現在は外側に巨大な傾斜路を建設して石を運ぶ「直線傾斜路説」が有力視されている。ウーダン氏はこの方法では大ピラミッドを造るのと同じ個数の300万個の石が必要になることなど非効率的な点を疑問視し、内部トンネル説を唱えた。
 田中准教授は昨年、この説の証明にミューオトモグラフィーを応用できると考え、ピラミッド内部の立体画像化を提案。「そのような技術があるのなら挑戦したい」と、ウーダン氏が快諾したという。
 米国の考古学者も計画に参加することになり、現在エジプトへ調査の申請を準備している。田中准教授は「ピラミッドの内部がどうなっているのかは誰もが知りたいこと。結果がどうなるのか好奇心を膨らませている」と話している。

{かかしの記憶:結果についての報道はあったのなかったのか、よくわかりません。}

★とまあ、こういうわけです。
この技術が、原子炉内部の密度の高い核燃料の状況を調べるのに使えるのではないか、ということになったのですね。
原子炉内部の観察のために新規に開発された技術ではなかったのです。
理科教師として収集していた情報の一部をお目にかけました。
{授業で使えるかどうかは別として、理科教師は好奇心を常に維持していなければなりません。それが使命です。好奇心が死んじゃったら、理科教師とは呼ぶことができません。教師なんて自分が習ったことを生徒に繰り返せば済むのだから楽な職業だ、という誤解がありますが、全然違う。授業で扱うことの、何十倍も何百倍ものバックグラウンドをもっていなければ、たったの1時間の授業でさえ不可能です。}

違和感

「冷凍食品から農薬マラチオンが検出された事件」の報道で、NHKでは「農薬を混入させた」という表現を使っています。
私はこの表現に、違和感・ザラつきを覚えて仕方ないのですが。如何でしょう?
{新聞報道ではあまり「させた」は見かけていない気がしますが。}

ある人間が、農薬を、食品に、「混入した」のではないですか?
食品に、農薬が、「混入されて」いた。といういい方でもいいけど。

私の語感だと「使役」的な感じがするのですよね。
古いのかなぁ。そうだろうなぁ。
NHKの日本語の乱れ、日本語力の低下も、結構ものすごいなぁ、というのが最近の実感です。

さ・せる
他下一さ・す(下二)
(サ変動詞スの未然形セに助動詞サスの付いたセサスが約まってサスとなったもの。助動詞サスと同様に、下二段活用から時代を降るにつれて四段・下一段活用へと転ずる傾向を示す)
①(使役の意)するようにしむける。することを許す。
(ア)(下二段活用の例)宇津保物語[国譲下]「御前の朽木に生ひたる菌くさびらども羹あつものに―・せ」。古文真宝抄「人を及第―・する時不心得事が有」。論語鈔「くらう(苦労)を―・すれども」
(イ)(四段活用の例)浄瑠璃、奥州安達原「そんなら人をびくびく―・さんがよい」。歌舞伎、好色伝受「色噺を―・しましよと存じ」。浄瑠璃、今宮の心中「三田へつれて帰りて嫁入―・すとの申分」
(ウ)(下一段活用の例)歌舞伎、日本月蓋長者「今夜婿入りを―・せる」。「勉強を―・せる」「子供の好きなように―・せる」

②(尊敬の意)なさる。三人法師「とても罪作るならば、少しも得のあるやうには―・せ給はで」。天草本平家物語「さればとて帝王に対せられて御合戦を―・せられうずるでもなし」
   広辞苑第六版より引用

買い物弱者

★新聞の広告でこんなのがありました。

JAプチ問答39(1/24)
:過疎地などで、日常的な買い物が困難な買い物弱者。その数は?
①100万人
②300万人
③600万人

:約600万人
 経済産業省の推計です。商店の廃業や交通機関の廃止などにより、主に過疎地で問題化。JAは移動購買車を運行するなどして、日々の買い物を支えています。

ここでは「過疎地」での「買い物弱者」の話なのですが。
都会の真ん中でも、買い物困難地、というような場所は意外とたくさんあるんです。
商店街というものが消滅してしまい、車でならスーパーに行けるけど、歩いて行くのはものすごく大変だ、という地域は東京でもいっぱいあるんですよ。

年を取ると買い物がつらくなる。
車の運転ができるうちはいいとして、やがて運転免許返上の年齢も来る。
二人乗りの時速30~40km位の、一充電で50km位走れる電気自動車なんかもいいなぁ、と思うんですけどね。
老人夫婦に時速100kmとか、航続距離500kmとかは不要。足の延長線がほしいなぁ。

あるいは。
比較的若い時に、日当たりのよい南向き斜面の土地に、家を建てた。
いい人生を送った。
さて年を取ってみたら、坂がつらくてたまらない、ということもあるのです。
坂の上り下りは高齢になるとつらいものです。
高台の一等地が、住みづらくなったり、過疎になったり、買い物困難地になることもあるのです。
個人的にそういう経験もあります。
年を取るということは、そういうことなのです。

カエデ

0113_3kaede 2014.1.13
赤い幹に赤い枝。 目立ちます。 冬芽もいっぱい。
ずいぶん大きく育ってきました。「門」にかぶさるようにしたいのですが、いつになるかなぁ。
この木の「子」も鉢で育っていますよ。
0122_4kaede 1.22
これが「その子」です。
すくすく。

スミレ

0113_2sumire 2014.1.13
セメントのたたきの割れ目に生えたスミレ。
そもそもが「ド根性」ものですが、それがワサビのような姿で今、冬を越しています。
勝手口のそばなので、踏んづけないように注意して歩きます。
ツマグロヒョウモンの幼虫の大事な食事になりますし。

キンカンやナツミカンはアゲハのため。クスノキはアオスジアゲハのため。小松菜を栽培して食べようと思っても、モンシロチョウに横取りされて喜んでるし。

スイセン

0113_1suisen 2014.1.13
金色の杯で乾杯!
今年のスイセンは結構たくましいように見受けます。
よく倒れてしまうこともあるのですが、今のところそういうことはない。
毎朝、花が増えていって楽しい。

カランコエ

0111_8kalanchoe 2014.1.11
少~しずつ。伸びてるよねぇ、君たち。
実にのんびりです。
人間がせっかちなだけか。
そう、私たちはせっかちだよなぁ。
エネルギーを浪費して。
人類よ「そんなに急いでどこへ行く?」
{アイドリングストップの利かない生き方だからなぁ、ヒトって。省エネじゃないなぁ}

シャコバサボテン

0111_7shakoba1 2014.1.11
今年はどうも、この2輪しか咲かないようです。
外に出しっぱなしでは寒かろう、と、昼間は日光浴をさせ夜は室内に入れています。
0111_7shakoba2
花の内部へ迷い込むと、幻想的でしょ。
メシベ・オシベは完備しているのですが、我が家で結実したことはありません。
うまく交配して管理すれば実がなるらしいですよ。トライしてみませんか?

アブ

0111_6abu 2014.1.11
クロヒラタアブかな、とは思いますが、背面からのショットが撮れませんでしたので、「多分」にしておきます。
日の当たるボウガシの葉に時々ハエやアブが姿を見せます。
花の蜜なども少ないことだし、大変だろうと思います。
虫に余分な負荷をかけたくなくって、アングル狙いはしません。
さっとワンポイントで撮って退散します。
元気でね、です。

2014年1月27日 (月)

2013年の気温・湿度のグラフ

少し遅くなりましたが、2013年の気温と湿度のグラフをまとめましたのでお目にかけます。
気温のデータは気象庁が発表する公式の気象統計データです。
Kion2013_1
↑毎日の値、それを移動平均で均したもの、平年値。これらを最高気温と最低気温についてグラフ化してあります。

Kion2013_2
↑気温の平年値からのずれだけを取り出して移動平均で均したグラフです。
3月の中ごろに「異様に」高かったですね。
平年を下回るよりは上回る方が多い。
こういう傾向が「温暖化」なのでしょう。
部分的に取り出して、「今年の冬は寒い。だから温暖化はウソだ」というような議論は誤りでしょう。平年より低い時だってあるんです。でも超えているときの方が多い。
温暖化が進みますと、気象現象が「極端に振れる」ことが増えると思います。
そのあたりを、生活感覚でとらえていきましょう。

Situdo2013
↑これは2013年の湿度の、日々の値と移動平均を重ねてあります。
新聞発表のデータですので「午後3時」の値です。
ちょっと気になるので3年間のグラフを並べたものを作りましたのでご覧ください。
Situdo
左から2011年、2012年、2013年です。
12月から1月にかけて、移動平均が30%を切るのがほぼ毎冬のことだったのです。
ところが、2012年から13年にかけての冬は30%まで下がりませんでした。
2013年から14年にかけてのこの冬も30%まで下がらないようです。
2014年に入っても、その傾向は確かに続いているように思われます。
なんでだろう?湿度の測定方法が変わったということはないと思うし、午後3時の測定値ということは変わっていないし。
他に要因がなければ、比較的湿っぽい冬を過ごしていることになります。
気象情報番組でもあまりこういうことは言わないし、確定的なことはわかりませんが、私が個人的に「定点」で作っている記録ではそういう状況にあるということだけ、ご報告します。

{気象統計データには、一日の最小湿度と一日の平均湿度があります。そのデータでみたら、また違った傾向があるかもしれませんので、あくまでも、午後3時のデータで見ているということを強調しておきます。}

トキワハゼ

0111_4tokiwahaze 2014.1.11
下がトキワハゼの花で、これはよくわかる。
で、花の上の方に、花が終わって実ができているところが写っています。
花と並んでいれば、その実だとわかるんですが、実だけを見ると、直感的には結び付きにくい気がします。
五角の星の真ん中にまあるい実があるんですね。
花を見ているときは、この五枚の萼をあまり意識しないでしょ。ところが実になるとこの萼5枚が目立つんです。
というわけで、トキワハゼの花と実の姿を同時に見て、記憶に収納してください。

梅+アセビの花芽

0111_1ume1 2014.1.11(土)
梅の話はある程度ご報告済み、ですが。
0111_1ume2
蒲田からの帰り、また見に来なくっちゃ、と思いながら家の方へ。
0111_2humei1
すると。これは何だろう?
0111_2humei2
この頃、外で見かけた植物の名前を調べる気力がないんです。
私の植物知識では、「あたりをつける」ということができない。
季節の花300のサイトで、サムネイルを片端から見ていくくらいしかできない。
それって結構目が疲れる。
まぁいいや、こんなの見たぞって、ありのままに受け入れることにしましょう。
でも、なんだろ?

★1月28日記。
kankikoh さんから「アセビ」ではないか、というコメントを頂きました。
さっそく検索してみたら、「季節の花300」にいい写真がありました。
http://www.hana300.com/asebi01.html
馬酔木(あせび)写真集 1
です。
花芽が熟してくると、私が撮った写真のような状態になるようです。
もうしばらくして、開花したら、私にもわかる花の姿になるらしい。
知らなかった。
教えていただいてありがとうございました。
かかし拝。

シロザ

0110_12siroza1 2014.1.10
シロザという植物は面白い。
鮮烈な赤い葉をつけていると思えば
花盛り
0110_12siroza2
完熟した実もいっぱい。
0110_12siroza3
種もいっぱい。
我が家に出現してから何年も経ちますが、別に広がっていく気配でもないですね。
夏場はオンブバッタに好かれてしまって葉を食べ尽される。
その分を冬場に回復しようとしているのかなぁ。
不思議なやつです。

クロッカス

0110_10crocus 2014.1.10
線路際と庭と、2か所くらいでクロッカスが芽を出しています。
上の写真は庭。
「一列横隊に整列!」という感じですね。
右の方で、乱れてますが、整いすぎよりは乱れた方がいい。
ユキノシタやカタバミや落ち葉など、ごちゃごちゃしています。
こんな雰囲気が我が家の「地面」。
この間NHKでニュースを見かけたのですが(引用は新聞から)

 東村山市と埼玉県所沢市にまたがる雑木林「淵(ふち)の森」保全運動の会長をつとめる映画監督の宮崎駿さん(73)が19日、東村山市内で年1回の下草刈りに参加した。全国各地から集まったボランティア約220人とともに作業に精を出した。(朝日新聞 2014年1月20日)

下草刈りではありましょうが、積もった落ち葉も片づけていました。
テレビを見ながら私はむっとしていました。
雑木林の保全には人の手入れが必要だということはわかりますけど。
たとえば国蝶オオムラサキにはエノキやクヌギの雑木林が必要なのですが
http://www.y-asakawa.com/yatugatake/10-oomurasaki1.htm

オオムラサキは、エノキを食樹とする蝶で、冬は幼虫が木から下りてきて、枯葉の裏で越冬をするという習性を持っている。 実はこの習性が禍し、かつては関東平野でも多く見られたが、最近はその数が激減してしまって、めったに見ることができなくなってしまった。というのは、冬の間、枯葉が掃除されると、オオムラサキの幼虫も気づかれずに一緒に処分されてしまうからである。

こんなこともあるんですよ。

虫好きから見ると、雑木林の落ち葉の下には越冬中の昆虫がいっぱいいるはずなのです。
それを、冬のさなかの厳しい時期に掃除してしまうなんて、無神経な話だ。
一見、環境保護に役立ついいことをしているように見えて、生態系の下辺を支える昆虫たちを痛めつけてどうするの?
環境保全・生態系保全を考えるなら、昆虫たちとも共存してください!
虫を嫌って、鳥を好いて、雑木林があれば環境にやさしいなんて言わせたくないですね。

整然としているより雑然としている方が好きです。
むやみに片づけるな。

青空に

0110_8airplane 2014.1.10
これは昼の散歩のとき。
なんとなく「聞こえる」んですね。
ん?と見上げると、おそらく羽田発のジェット機が西の方へ飛んでいきました。
オートフォーカスにしてあったのですが、カメラが「戸惑う」。
無限遠でいいんだよ、といっても戸惑う。
どこに焦点を持っていくべきか、こういう画面だとわかりにくいようですね。

0110_13moon
これは3時半頃、コンデジで。
旧12月10日の、月齢9くらいの月です。
左端は屋根の上の地デジアンテナですから、ずいぶん高いところにあることがわかります。
私は夜が苦手なたちなので、天体観測はまるっきりダメ。
月も昼間見るだけですね。
満月より新月の方になじみが深い人です。

ユスリカの仲間

0110_7yusurika 2014.1.10
時々見かけます。
こんな季節でも羽化してしまうことがあるんですね。
触角がふさふさなのでオスだと思います。
私はよく「触角がふさふさなのでオス」という言い方をするのですが、それについては私の以前のブログをご覧ください↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_3235.html
2008年4月18日 (金)「ジョンストン器官」
生物学辞典からの引用として
「双翅目のカ科とユスリカ科の雄に発達」
と書きました。
メスの発する「羽音」を聞き取るのでしょう。そのためにオスで発達している。
ユスリカは吸血しません。不快かもしれませんが、毛嫌いしないでください。
蚊柱をつくるのもユスリカです。

こんな話もあるんですよ↓
http://www.jataff.jp/konchu/mushi/mushi04.htm
「慶雲」考

とかく人は虫が集まると縁起に結びつけたくなるらしい。蚊柱は「慶雲」と呼ばれ、古来たいへんめでたいことの前兆とされてきた。
・・・
日本では大宝3年(703)5月、奈良は藤原京の上に巨大な蚊柱があらわれた。これはめでたいということで年号を「慶雲」と改めた。
・・・

蚊柱が立ちましたら、おやメデタイとつぶやいてみてください。
そのくらいの「ゆるさ」で虫と付き合っていただけたら嬉しい。

蝋梅

0125_2roubai 2014.1.25
前の記事の梅とは東光院の壁一枚を隔てて反対側。東光院境内。
咲いている花はまだ少ないですが、丸い蕾がいっぱいです。
今年は絶対「実を見」るゾ。と、うまくいくかしら。

梅の開花状況:1月25日

0125_1ume1 2014.1.25
ご覧のとおり、水車の上の梅。
ずいぶん咲いてきました。
コンデジですので、広角でパンフォーカス気味。
0125_1ume2
マクロモード。
いろんな状態のつぼみが控えています。
結構いいボケ味で、よかった。

時々、開花状況をお知らせします。

(ほぼ)マイナス三日月

★今朝、NHKラジオの気象予報士の伊藤みゆきさんが、「空に三日月のような細い月が浮かんでいるけれど、1月31日が新月なので、これからもっと細くなる月です。三日月とは逆側が輝いているのです」というような内容のことを話しておられました。

月曜日は「資源ごみ」の回収日。新聞をまとめて出します。朝6時40分くらいかな。
で、空を見上げたら、南の方(SSEくらいかなぁ)に月が浮いていました。
0127_2moon1
敢えて電車の架線を一緒に入れてあります。
0127_2moon2
今日の正午の月齢は25.7です。
まぁ、ほぼ「三日月の左右逆転した形」でいいでしょう。

風が吹いていて寒かったです。
普段、資源ごみ回収の日にはカラスよけのネットは張らないのですが、今朝はなぜかネットがきちんと張ってありました。カラスが古紙をあさることはないけどなぁ、とつぶやきながら置いてきました。

2014年1月24日 (金)

楕円の別の定義法

★いろいろ調べていましたら、ドキッとする内容↓
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/sonota/ellipse.htm

もう一つのだ円の定義:ある定点(F)とある直線(l)からの距離の比が一定(FP/FH=一定)というものである。このとき、この比の値が離心率(e)になる。このとき、この直線(l)を準線という。

↓ここが詳しい。
http://fnorio.com/0069quadratic_curve1/quadratic_curve1.htm
二次曲線の性質

・・・
2.焦点と準線からの距離の比(離心率e)が一定な点の図形
(1)離心率eによる図形の変化
 平面上で一つの定点(焦点)と定直線(準線)からの距離の比が一定な点の描く図形が二次曲線である。一定な比の値を離心率eという。焦点Fの位置を(f、0)=(10、0)、準線をx=0の直線として、離心率eを変えた図を下に示す。0<e<1(楕円)、e=1(放物線)、e>1(双曲線)。
・・・
(4)二次曲線の標準形
 上で述べたように、二次曲線の図形は対称線 x=f/(1-e2) に対して左右対称になる。そのため座標の原点を(f/(1-e^2),0)に移動して、新たにx’y’座標をとると、方程式をx’y’に関して対称的な形にすることができる。

Risinritu
こういうことです。
こういう図を描いて、PH=PF のとき放物線、というのは習いましたよ。
また、楕円の離心率も習いました、確かに。
でもねぇ、
PF/PH=e
としたときに、このeが離心率(eccentricity)で、0<e<1なら楕円、e>1なら双曲線、というのは「そりゃそうだが、気づいていなかった」トホホ迂闊。
Risinritu2
この式でe=1とすると、横倒しの放物線の式になります。
上の引用文の「(4)」のように、座標を移動して「観察」しますと、確かに標準形になっていまして、放物線と双曲線であることがわかります。

やってみるっきゃないでしょう!
↓プログラム
-------------------
!Ellipse

LET Xmax = 10
LET Ymax = 5
SET WINDOW -1,Xmax,-Ymax,Ymax
SET POINT STYLE 1
DRAW AXES

LET stp = 0.005
LET er = 0.002
LET f = 1

FOR ratio=0.8 TO 1.2 STEP 0.2
   FOR x=0+stp TO Xmax STEP stp
      FOR y=-Ymax TO Ymax STEP stp
         IF (x<>f)AND(y<>0) THEN
            LET r1 = x
            LET r2 = SQR((x-f)*(x-f) + y*y)      
            LET wrk = r2 / r1
            IF ABS(wrk - ratio) < er THEN
               PLOT POINTS :x, y
            END IF
         END IF
      NEXT y
   NEXT x
NEXT ratio
END
--------------------
PF/PH=一定
という条件を満足する点を探します。
Ellipse2_2
楕円は比=0.8
放物線は当然、比=1.0
双曲線は比=1.2
で描いています。

なるほど。納得した次第です。
いろいろあるんだなぁ。

★おまけ。
x軸の0.5付近で3種の曲線が込み合っていますね。
太陽系に彗星が入ってきた場合、その彗星の軌道が楕円軌道であればまた帰ってきます。
もし、放物線軌道や双曲線軌道の場合は帰ってきません。
で、観測するわけですが、この3種の曲線を、焦点に比較的近いところで完全に判定するのはなかなか大変なことなのです。
そういうことが見て取れますね。ほとんどおんなじでしょ。
物理的な用語になりますが、太陽から「無限遠」において速度が0になる場合「放物線軌道」になりますし、無限遠においてもなお速度が0でないなら、双曲線軌道になります。

カジイチゴ

0110_6kajiitigo1 2014.1.10
カジイチゴの葉芽と幼い葉。
0110_6kajiitigo2
葉芽が展開し始めたところ。
幼いものは総じてかわいい、動物も植物も。
なんたって、一生懸命ですもの。ひたすら伸びる。

地面近くで

0110_3hazeran 2014.1.10
どういうわけか、ハゼランが赤い実をつけたまま枯れもせずに立っています。
小さいんですけど。草丈10cmちょい、かな。
0110_4sumire
スミレも頑張っているのがありまして。
葉がなくなって、塊状の茎だけになっているのもありますが、ここのは葉が元気。
0110_5hotokenoza
窮屈そうなホトケノザ。
目に見える花をつけなくても「閉鎖花」というのがあるということを知りまして、少し安心しています。赤いポチがついたのに、開かない、どうしたんだろう、花を咲かせられなくってかわいそうだな、と思っていたものですから。
さ、実際に咲きはじめるのはいつかな?

雨滴

0109_7raindrop1 2014.1.9
パンジーの花弁の上に残った雨滴。
球形レンズですから、収差は大きいのですが、後ろに集光して輝いています。
0109_7raindrop2
凸レンズの効果で、表面が拡大されていると思います。

5円玉の穴に、水滴をつけて、凸レンズ状にすると、かなり倍率の大きなレンズになって、大きく拡大できます。お試しあれ。

ギンメッキゴミグモ

0109_6ginmekki1 2014.1.9
ギンメッキゴミグモの幼体が網を張っていました。
0109_6ginmekki2
写真としては上のものと同じなのですが、網が見えるように、画像処理ソフトで強調してみました。
0109_6ginmekki3
頑張ってクモ本体を大きく狙ってみました。
肉眼では全く気付いていませんでしたが、獲物を抱えているようですね。
なんでしょう?ハエの仲間かな。
立体的な空間の、ごく狭いスペースに張られた平面的な網に虫がかかる。
そのくらいの密度で昆虫も動いているということのようです。

線路際で

0109_5yaemugura 2014.1.9
ヤエムグラが伸びてきていますね。
春の訪れを告げる先遣隊、かな。
ホトケノザも既に現れていますよ。
0109_5zeniaoi
ゼニアオイですね。去年はタチアオイに目を奪われましたが、ゼニアオイの紫もいいんですよね。
画面の端にヤエムグラも写っています。
立春過ぎたら多分もっとにぎやかになってくると思います。

カゲロウの仲間

0109_1kagerou1 2014.1.9
勝手口のドアの外にカゲロウがくっついている、と妻が教えてくれました。
いましたねぇ。
0109_1kagerou2
これ、羽化したばかりじゃないのか?
まったくの無傷、きれいだなぁ。
0109_1kagerou3
なんという種なのか、よくわかりません。
我が家には「渓流」はないのですが。
ハナアブの幼虫が生息するような「溜り水」の池しかないのですけどねぇ。
それでも確かに時々、カゲロウの仲間を見ることはあります。
それにしても「今」かい?
寒いよ。
頑張って、な。

サザンカのつぼみ

0108_5sazanka 2014.1.8
ツバキとはまた異なる赤。鮮やかですね。
色名というものに疎いので、形容できません。語彙不足です。
こっちを向いて咲いてくれなくって、残念なのですが。

2014年1月23日 (木)

三角形に糸の輪をかけてぴんと張ったまま線を描くとどうなるか(かかしの卵形線)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-0f37.html
2014年1月21日 (火)「カッシーニの卵形曲線(2点からの距離の積が一定)」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-e945.html
2014年1月22日 (水)「「∞」に似た図形」
からの続きです

★「三角形に糸の輪をかけてぴんと張ったまま線を描くとどうなるか」という問題。
記憶では、ニュートンが「卵形になる」といったような気がするのですが・・・。
岩波新書かなにかで読んだ。それで、パソコンでトライした。
と記憶しています。

楕円を描くというと
2本のピンに糸をつないで、糸がピンと張った状態を保って鉛筆を動かすと楕円が描ける
のでした。
ただ、反対側へ回る時にちょっと持ち替えなければなりませんね、この方法だと。
で、こんな工夫がありうるのです↓
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~tomodak/quadratic/reference/draw_ellipse.html
楕円の描き方
   1:2本のピンを焦点の位置に立てる。
   2:輪にしたひもをピンに引っかける。
   3:ひもに鉛筆を引っかける。
   4:ひもがたるまないように鉛筆を動かす。

持ち替えの必要がありません。輪全体の長さからピンの間隔を引いたものが「距離の和」になってずっと維持されます。

この考え方を拡張します。
   1:3本のピンを立てる.(三角形ABCとしましょう)
   2:輪にしたひもをピンに引っかける.
   3:ひもに鉛筆を引っかける.
   4:ひもがたるまないように鉛筆を動かす.

さて、どんな図形が描けるでしょう?
糸は常にA,B,Cのうちのどれか2つを焦点にした楕円を描きます。
ただ、三角形の3辺を延長して平面を6つの領域に分けるとき、それぞれの領域で、焦点からの距離の和が異なるのです。
ですから、プログラム化するのはかなり厄介です。
Tamago2
不等辺の「なんとなく一般的な」三角形で実行した図です。
エクセルのVBAで書いてあるのですが
まず、3点を指定します。(便宜上座標軸上で指定します。)
すると、3辺の長さの和が提示されますので、それより大きな値を和の長さとして入力します。
で、実行「Go」します。
ふ~ん、という感じでしょ。
Tamago1
正三角形でやってみると、「おむすび」ですね。
糸を長くすると、円に近くなります。
では、細長い二等辺三角形でやってみますと
Tamago0
ほら、「卵が産まれた!

こういう図形を検索してみたのですが、名前があるのかどうか、よくわかりませんでした。
「かかしの卵」という図形ではありません。オリジナルではないのですから。
どなたか、この図形の先駆者の話をご存じありませんか?
教えてください。

★一応、VBAでのプログラムをテキストにして、ここに置きますので、読んでくださって結構ですが、多分難解だと思います。よろしければどうぞ。
「3pointsEgg.txt」をダウンロード

このプログラムの原型を考えたのはSHARP X1 turboの、HuBasicで、だったような気がします。
先進的なBASICだったなぁ、あれ。HuBasicを使いたくてX1を買ったのでしたっけ。

ハエ

0108_4hae 2014.1.8
また大型のハエに出会いました。
成虫で越冬している昆虫もいるはずですが、顔を出してはくれない中で、ハエは気温の高い日には顔を出す。
種はわかりません。
とまっているところに私の影が落ちると逃げます。
余計なエネルギーを使わせたくないですから、そっと近づいて、影がかからないように注意しながらワンショット。すぐに離れます。
暖まっていっていいよ。

ナンテン

0108_3nanten 2014.1.8
気づいたら、実生苗。
ナンテンの木の近くの地面。
実が落ちて発芽したのですね、これは。
周囲にカタバミいっぱい、イチョウの落ち葉もあるなかで、ナンテンです!と主張していました。
育ててあげましょう。
なんというか、我が家の庭って、植物も一緒に「生活している」という感じが伝わりますでしょ。
虫も一緒に生活しているし。
生物多様性の庭なんだなぁ。

シロザ

0107_9siroza1 2014.1.7
なにせ目立ちます。
玄関ドアを出るとすぐそこにありまして。
で、昼からの陽ざしがちょうど玄関あたりへ差し込んでくるのです。
で、真っ赤に輝いていいる。
花や実は目立たないのですが、この葉はきれいです。そしてまた、すぐ落ちない。
「紅葉」の儚さがない。
不思議な植物です。
一年草だといいますが、ずいぶんしぶといです。
茎も立派だしなぁ。

パンジーの後ろ姿

0107_8pansy 2014.1.7
いかにもスミレらしい後姿でしょ。
それにしても、秋から冬を越して、春まで咲き続けるというのは、すごいことですね。
花粉の媒介昆虫は少ないのに、この期間に咲くことに何かメリットがあるのでしょうか。
他の花のない時期に咲くことによって、繁殖上なにか有利なのかなぁ。
よくわかりませんが。
最初から園芸植物として誕生したのだとすれば、そういうことはあまり考えなくていいのかなぁ。

キク

0107_6kiku 2014.1.7
妻曰く「いつのまにか、キクがやってきたのよ」
ふ~む。確かにキク科ですね。
綿毛のある実で風に乗ってやってきたのでしょうね。
どうなるのか、楽しみに見ていくことにしましょう。

「風に乗って」といえば、コガネグモなんかも幼体が糸を出してその糸で風を受けて「風に乗って」やってきますね。
正月は「凧揚げ」ですが、できれば「クモ揚げ」で我が家にどんどん来訪してほしいものですね。

ツバキ

0107_4tubaki1 2014.1.7
ツバキのつぼみの先端が赤くなってきました
0107_4tubaki2
周囲の葉の緑もあまり鮮やかではないし、目立ちません。

0121_8tubaki 1.21
開きはじめました。
青空との対照を狙ってみました。
ずいぶん時間がかかっています。
つぼみのままで中が傷んでしまうというような出来事が起こることがあります。
そうならないようにね。
もうすぐ気温の底を抜けるからね。どんどん咲いてください。

逆数の積が一定

★前の記事で

逆数の積は
1/(r1*r2) = const.
こうですから、分母になっていますが「距離の積が一定」ということですね。
ですから、これは、カッシーニの卵形線になるはず。
{一度、プログラムを書き換えて確かめてみましょうかね。}

こう書きましたので。トライしました。
等電位線を描くプログラムで、和や差になっていた部分を積に変えただけです。
V100
これが逆数の積が1.00の場合。
レムニスケートですね。
V105
1.05にしたら卵になりました。
V095
0.95で殻つきピーナッツといいましょうか。になりました。
やはり、予想は当たっていましたのでほっとしています。

2014年1月22日 (水)

「∞」に似た図形

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-0f37.html
2014年1月21日 (火)「カッシーニの卵形曲線(2点からの距離の積が一定)」
からの続きです。

★前の話で「∞」記号に似たレムニスケートの話が出ました。
このレムニスケートの「∞」に似た図形を描いた経験があります。
高校物理の電気関係で、電位を扱い、電位の「等高線」としての等電位線を扱います。

点電荷Qから r 離れた地点の電位Vは V=Q/rとなります。
面倒だから、Q=1にしてしまえば、点電荷の周囲の電位は1/rです。
複数の点電荷がある場合、ある点での電位は各々の点電荷が作る電位の和になります。

Voltpp
これが二つの正電荷がある時の電位の様子です。エクセルの3Dグラフで描いたものです。
二つの電荷を結ぶ線分の中点のところに「鞍点(saddle point)」があります。(「峠点」ともいいます。)
鞍点(峠点)というのは。
山越えをしようとするときに、両側の山の間の一番低い「峠」を越えますよね。でも旅人にとっては、峠まで登ってきてここを越えればまた下る。一番高い点でもあります。こういう、一番低くて一番高い点のことを「鞍点」「峠点」というのです。馬の鞍の形も思い出してください、そうなっていますよ。

この鞍点を通る等電位線が「∞」の形に似ています
Voltagepp
この図で原点で交差する∞型の曲線ですね。
似てはいますけれどこれはレムニスケートではありません。

Voltagepm
ついでに正と負の二つの点電荷がある時の電位の様子(3D)です。
Voltagepm_2
等電位面にするとこんな感じ。

★懐かしいな。
こういうのをボール紙で立体模型に作り授業に持っていきましたっけね。
苦労して計算したものですが、今なら、エクセルシートに計算式を書き込んで、3Dグラフを指定すればすぐできてしまう。「隔世の感がある」というのはこれですね。
3Dグラフを見る「視点」をマクロで移動させていくと、山の周りをまわったり、裏側に回り込んだりの動画も作れますよ。すごいんだから。

★さて、もう40年近くも昔からいろんな手法で描いてきた曲線ですが、今回新たな認識を得ました。

2点からの距離の和・差・商(比)・積と場合を尽くす考え方に接しました。(楕円・双曲線・アポロニウスの円・カッシーニの卵形線)
その視点でいうと、この等電位線を描く、という作図は

++の場合は、2点からの距離の「逆数の和」が一定
+-の場合は、2点からの距離の「逆数の差」が一定

という曲線だったんですね。
なるほどねぇ、面白い。

逆数の商(比)は当然アポロニウスの円になります。
逆数の積は
1/(r1*r2) = const.
こうですから、分母になっていますが「距離の積が一定」ということですね。
ですから、これは、カッシーニの卵形線になるはず。
{一度、プログラムを書き換えて確かめてみましょうかね。}

話は大きく変わりまして。
★2つの等しい正電荷がある時は「鞍点」ができました。
では

3つの等しい正電荷が正三角形の頂点にある場合の、中心部は「鞍」か「盆地」か?

という問題を思いついたのは20代の終り頃だったかなぁ。
当時、私が持っていたのは「YHP-25ミニ」
(横河・ヒューレット・パッカード(YOKOGAWA・HEWLETT・PACKARD)でYHPです。)
プログラミング・ステップはたったの49ステップ。
点一つを計算するのにすごく時間を要し、それを手書きでノートに写し取り、グラフに点を一つ打つ。
これを繰り返しました。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/RPN_CALC/RpnCalc.htm

●正三角形の各頂点に等しい大きさの正の電荷を置いたとき、正三角形の中心部での電位の面は「峠」になるのか「盆地」になるのかを解いて、「盆地」になる解を得た時は感激しましたっけ。

1か月以上かかった、と記憶します。
今はエクセルで「一瞬」だもんなぁ。
ご覧ください↓
3pvolt1
こういう状況設定です。
この時、真ん中の部分は「峠」でしょうか?それとも「盆地」でしょうか?
3pvolt2
真ん中あたりの拡大です。
曲面の右の方、青い曲面の中に「白いスポット」がありますね。
これは「盆地」です!
昔の感動を思い出しますね。

今回「十進BASIC」で、電位の山のプログラムを書いたので、ちょっと変形して、この「3つの正電荷」の等電位面を描かせてみました。
Voltage
中央に太い線でスポットが描かれています。
これが「盆地」!
ごく浅い盆地なので、今回の手法で描くと、許容誤差範囲にたくさんの点が入ってしまい太くなりました。

しかしまぁ、簡単に描けるものだと。感慨深い。
時代は変わるんだなぁ。
パソコンのCPUパワーが全然違うものなぁ。
YHP25ミニはよく頑張ったよなぁ。
あれが私のプログラミング趣味の原点です。


http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-4472.html
2014年1月23日 (木)
三角形に糸の輪をかけてぴんと張ったまま線を描くとどうなるか(かかしの卵)

↑ここへ続きます。

シランの実

0107_3siran 2014.1.7
中に種が詰まった実を見ましたが、これはもう種が飛び去った後のようです。
実が細く開いています。

0109_4siran 1.9
雨で濡れた実です。
閉じていますよね。

0110_9siran 1.10
晴れて乾燥しました。
大きく開いています。

実の皮が濡れると伸び、乾くと縮むのでしょう。
それによって晴れた日に種を飛ばすことができるのでしょう。
動物のような「筋肉による運動」ではありませんが、こういう伸縮や成長などをうまく組み合わせて、植物もずいぶん動くものなのです。


ハエ

0107_2hae 2014.1.7
ハエではありますが。
見慣れない姿だなぁ。
腹部が毛むくじゃら。
私の知識や、検索能力では種は特定できません。
知らないハエを見ると「寄生バエ」かな、と安直に考えてしまうのですが、ハエの世界は奥深くて、とても素人には踏み込めません。
でも、珍しいハエである、ということだけ、ご報告できます。

パンジー

0106_7pansy 2014.1.6
パンジーの実が弾けたあと。
スミレの場合だと、指で触れて弾けさせた、という経験があるのですが、パンジーではその経験がありません。
お、実が熟してきた。
お、弾けちゃってる。
なんですね。
指先で弾けさせてみたいなぁ。
中に並んだ種を見たいものです。
頑張らなくっちゃ。

2013年大晦日

1231_3pansy1 2013.12.31
やっぱりこの時点で花というとパンジーが一番華やか。
1231_3pansy2
擬人化したくなりますね。どう見ても。
1231_3pansy3
色とりどり。
幼い人が散歩に来た時にも、おはなだぁ、とよろこんでもらえるように。
1231_12hiyodorijougo
完熟に至ったヒヨドリジョウゴ。
直径5mmのトマト、という感じもしますね。
1231_14lantana
ぎりぎりのところで頑張るランタナ。
花の開き方を見てあげてください。
箱のふたを順番に開くような咲き方に見えますよ。
1231_18housenka
最後はホウセンカ。
木のようになってしまった、と書きましたが、もうそろそろさすがにおしまい。
幼い実があったのですけれど、もう熟させる力はありません。
植物が「人間のカレンダー」を知る由もないのですが、「年を越す」というのはかなり厳しいことのようです。
冬が進んでいきます。

密蔵院からの帰りがけ:12月30日

1230_6aloe 2013.12.30
そうか、アロエの花の季節でしたか。
1230_7bara
ここのお家は、バラを咲かせた後、実を熟させるんです。
通りかかると、うれしい。
手前に花をぼかしていれて、実の写真にしました。
暖かな風景でしょ。

密蔵院にて:12月30日

1230_5m_hana1 2013.12.30
密蔵院の境内。
なんという花かわかりませんが、きれいだな。
1230_5m_hana2
不思議な花ですね。葉っぱが丸い。花の構造も初めて見ます。
1230_5m_hana3
きっと園芸種なのでしょう。
きれいな花でした。
1230_5m_sazanka1
ちょっと赤が混じりました。トランスポゾンが動いて色素を作る酵素に変化が起きたのでしょう。
1230_5m_sazanka2
八重咲きにもいろいろあります。
また見に来なくっちゃ。

2014年1月21日 (火)

カッシーニの卵形曲線(2点からの距離の積が一定)

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-096e.html
2014年1月17日 (金)「楕円を描く」
からの続きです。

★さて、では本命、2点からの距離の積が一定の場合の曲線

プログラムは楕円の時と基本的に同じ構造。
和が積になっただけです。
「Cassini.txt」をダウンロード

Cassini0
積の値 p=0.98 の場合の曲線です。
卵が二つ向き合っているようですね。
下村さんの著書によると「カッシーニの卵形曲線」というのだそうです。
なるほどねぇ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%81%AE%E5%8D%B5%E5%BD%A2%E7%B7%9A
カッシーニの卵形線
↑このサイトによると、p をいろいろ変えると曲線が変化するらしい。
やってみましょう。思い立ったらすぐできるのがBASICという言語の昔からの特性。
Cassini
p を変化せてみました。
0.8 だとわずかに卵形の曲線が二つ。
0.98, 0.99 は卵形ですね、で数値が大きくなると先端が近づいてくる。
1.0 で先端がくっついて、原点を通る「∞(無限大)」記号みたいな形になりました。
これはレムニスケートという名前のある曲線です。
1.1 ではくびれたピーナッツみたいな曲線。
2.0 まで行ってみたら、伸びた円(長円)みたいです。
面白いですね。

http://sci-tech.ksc.kwansei.ac.jp/~shimeno/math/toruscut/toruscut.html
平面によるトーラスの切断
↑面白い話です。ドーナツ型(トーラス)を平面で切る時にこの一連の曲線が現れるということです。
はぁ、なるほど。
カッシーニの卵形線はドーナツの断面でしたか。すごいものだなぁ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%81%AE%E5%8D%B5%E5%BD%A2%E7%B7%9A
カッシーニの卵形線(Cassinian oval)
↑ここに方程式があります。

Lemni
これをプログラム化する気にはなれません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%A0%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88
レムニスケート(lemniscate)
↑ここにはレムニスケートの極座標形式の方程式がありました。
Lemn
これならプログラムするのは簡単だし、極形式なら曲線も比較的滑らかになるでしょう。
というのでやってみました
Lemniscate
これがレムニスケートです。極座標で描いていますので、点が飛びにくいです。

いや、面白かった。久しぶりにプログラミングを楽しんでいます。

★参考までに
同じ手法で描いた、差が一定の双曲線と、比が一定のアポロニウスの円の描画例を載せます。
Hyperbola15s
↑双曲線

Apolloniuss
↑アポロニウスの円

「HyperbolaApollonius.txt」をダウンロード
比のときに、分母が0になってしまうことを除外しなければなりません。


http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-e945.html
2014年1月22日 (水)「「∞」に似た図形」に続く

サザンカ:12月30日

1230_4sazanka 2013.12.30
アリが5匹。アリが(10/2)匹。

目出度さもちう位也おらが春:小林一茶

というのはありますが、
「ありが(とうの半分)」というのは、有難味が少ないなぁ。キッチャ。
サムッ。

ホソヒラタアブ:12月29日

1229_6hosohirataabu1 2013.12.29
パンジーの花の中心部に口を伸ばすホソヒラタアブ。
1229_6hosohirataabu2
そばの葉に移りました。
体や翅に全く傷みがありませんね。
美しい。
元気で冬を越してね。
ハエ目昆虫たち、おじいちゃんを楽しませてくれてありがとう。

シランの実:12月29日

1229_5siran 2013.12.29
実が裂けて、中に詰まった種が見えています。
細かい種ですから風に飛ばされていきます。
種がみんな飛び去ると、裂け目から向こうが透けて見えるようになります。
今はまだ「充実」してますね。
おじさんギャグが今頭の中を駆け巡りましたが、やめときます。
冬場はただでさえ寒いのだから。

じゅう‐じつ【充実】
中身がいっぱい入っていること。内容が満ちて豊富なこと。「設備の―を図る」「―した生活」「―感」
広辞苑第六版より引用

ブルーベリー:12月29日

1229_3blueberry 2013.12.29
これね、ツマグロオオヨコバイがずっとここにいた、という葉ですね。
ツマグロオオヨコバイも去り、もう最後の葉になりました。
しばらくは「棒」のような姿になるのでしょう。
スポットライトを浴びながら去っていきます。

キイチゴ:12月29日

1229_2kiitigo 2013.12.29
上の写真は、キイチゴがある種の「常緑」である、ということですね。
「半常緑」とでもいうのかな。
常緑といっても、葉の新旧交代は行われるわけですね。
キイチゴも、古い葉は落葉し、同時に新しい葉が成長する、ということをやっているように思えます。
新旧が交代して来シーズンへ向かうのでしょう。

パンジー:12月28日

1228_12_pansy1 2013.12.28
玄関前に座り込むと脇にパンジーのプランター。
いつも見ている花ですが、この白いところの「毛」はどうなっているのかな、と好奇心を起こしました。
1228_12_pansy2
ほ~っ、こんななのかぁ。
普通に考える「毛」ではありませんでした。
どのように形容したらいいものか、悩みますが。
透明感のある棒状のもの。というのかな。
知りませんでした。
何でも撮って見るものですね。
意外なものを見ました。

2014年1月20日 (月)

蝋梅

0120_3roubai1 2014.1.20
アカホシテントウの蛹の脱け殻がある梅の木の隣。
ロウバイの花が咲きはじめていました。
0120_3roubai2
本当に蝋細工のような感じがする花です。
0120_3roubai3
もうちょっと開いた花もありましたが、下向きでした。
まだ芳香が漂うという状態ではありませんでした。
待ち遠しいですね。

季節の花300というサイトから、ロウバイの項目と、ロウバイの実のページにリンクします。
http://www.hana300.com/roubai.html
これがロウバイのページ。
http://www.hana300.com/roubai4.html
ここに実の写真があります。面白いですからぜひ見に行ってください。

梅:2

0120_2ume1 2014.1.20
例の東光院の梅。
「例の」というのは
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-6165.html
↑ここで
「2014年1月 8日 (水)「新春のお散歩:3 アカホシテントウ」」
でご紹介した梅の木だからです。
0120_2ume2
ここの梅はまだつぼみが硬いようでした。
また見に来ます。
この梅の木の隣に・・・

梅:1

0120_1ume1 2014.1.20
先ほど、六郷用水の水車のところの梅を見に行ってきました。
まず目についたのがコレ。
開きかけ。かわいい~!
0120_1ume2
全体として、土曜日より開花が進んでいます。
準備中のつぼみもいっぱい。
0120_1ume3
こういうの私の好みです。
時間が進行していく様子が写っている。
0120_1ume4
水車を背景にぼかして撮ろうとして、露出を失敗しました。
「春の水車と梅」という情景にしたかったのですが。

先ずは梅の気分をお楽しみください。

クロソイドとは

★わたくし、沙羅ちゃんのファンでして、あるメーカーの牛乳なども「サラちゃん牛乳」などと呼んで笑いながら飲んでおります。
ところで、サラちゃん関連の記事を読んでいて、気になることがあったのですね。
●2014年1月20日の記事では

・・・
昨オフに改修された蔵王のジャンプ台は、傾斜が宮の森などより緩いところが、ソチの台に似ている。直線から緩やかな曲線になり、踏み切り台近くまでなだらかな弧を描く。そのため、助走路を滑っているときは遠心力による圧力を感じにくい。どのタイミングで踏み切ればいいか。高梨は「かなり集中しないと遅れてしまう」と警戒していた。
 ・・・
 ソチの台には、苦い記憶があった。一昨年12月のW杯。初めて飛んだ台で2位、3位と結果は良かったが、本人は「タイミングを取りづらい」とこぼしていた。
・・・

●2014年1月17日の記事

ジャンプ台、仮想ソチ 高梨「神経を集中」
 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプは18日から、女子個人戦が山形市蔵王ジャンプ台で2試合行われる。昨春からの改修を終えたジャンプ台はソチ五輪で使われる台と形状が似ており、選手たちは「助走路を滑っている時、(遠心力の)圧を感じにくく、タイミングを合わせにくい」と声をそろえる。17日の公式練習で2回飛んだソチ五輪代表の高梨沙羅(クラレ)は「かなり集中していないと(踏み切る)タイミングが遅れてしまう。そこに神経を集中させるしかない」と語った。
 ・・・

●2014年1月18日の記事

新ジャンプ台はソチ仕様 W杯蔵王大会、技術の勝負か
 助走路がソチ五輪会場と同様の形状に改修された山形市の蔵王ジャンプ台で18日、スキー・ジャンプの女子ワールドカップ(W杯)が始まった。飛び出す感覚をいかにつかむか。五輪を占う戦いにもなりそうだ。
 従来の助走路は、スタート位置からしばらく直線の斜面を滑った後、曲率が一定のカーブに突入し、選手は体に重力を感じてから踏み切っていた。
 これに対し、新しいタイプは国際スキー連盟(FIS)の新規格に基づく「クロソイド曲線」を導入。スタート直後から緩やかに変わっていくカーブに入るため、助走中に体に受ける重力を感じにくい。日本で初、海外でもまだ少ないタイプで、重力の反動を使わないため、「技術の差が出やすい」とも言われる。
 17日の練習後、高梨沙羅(クラレ)は「曲線での圧のかかり方が、とても緩やか」と話し、踏み切るタイミングが遅れないよう集中しなければならない難しさを口にした。海外選手からは「ソチの前にトレーニングを積む機会になって良かった」と、歓迎する声も上がる。
 ・・・

なんだろうなぁ、と思っていたら、曲線部分が「円周の一部」から「クロソイドの一部」に変わったんですね。
これを読んで、ああ、そうだったのか、そうだろうなぁ、と納得してしまいました。
クロソイドと聞いて私のように納得してしまうのは、物理系の人とか、鉄道・道路設計関係の人でしょうね。

「曲率が一定のカーブ」というのは「円周の一部」です。
「(曲率が)緩やかに変わっていくカーブ」がクロソイドの一部です。

Line_circle 直線と円
これは矢印のところで直線と円周が滑らかにつながっています。
円の接線方向の直線ですので、滑らかです。
ところがこれが道路だとして、直線上を走ってきた車が矢印のところから円周の道に入ると、突然ここから円運動に入るわけですね。そうすると、車に乗っている人にとっては、ここから突然、ある大きさの遠心力を受けることになります。
運転者としては、ハンドルを真っ直ぐに保持して走ってきたのが、この点から突然ある角度にハンドルを切らなければなりません。あとは一定の角度でハンドルを保持できるのですが、変化が突然やってきます。

なるほど、ジャンプの選手たちは、直線的なスロープを膝を曲げて下ってきて、円周の部分に入った瞬間に体で、特に膝で、でしょうけれど、突然受け始める遠心力を感じ取って踏切のタイミングを測っていたのですね。

さあ、そうすると、クロソイドってなんだろう?
私自身のHPから引用します↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/Clothoid.htm
緩和曲線(transition curve)

●「クロソイド」の曲率円の半径(r)は、その曲線上の道のり(走行距離 s)に反比例する。
  極方程式
r=a^2 /s(θ)     (aは定数)
によって定義される曲線を「クロソイド」という。
  ドライバーがこの線形の道路を走行するときは、ハンドルを一定の速さで、緩やかに回せばよい。したがって、高速道路の線形を、直線形から円弧形に接続したいとき(その逆の場合も)その中間に、この曲線「クロソイド」を設置して「曲率円」の半径の変化に段差が生じないようにする。
  また、一つの円弧形の道路から、それと大きさの異なる円弧形の道路に接続したいときも、その中間に「クロソイド」を設置する。
  「クロソイド」を「コルニュのらせん(Cornu's spiral)」ともいう。フランスのパリ理工科大学の物理学教授であったコルニュ(M. A. Cornu, 1841-1902)が光の回折現象を説明するのに、この曲線を使ったことによるという。

この曲線に入っての走行距離が短いと緩く曲がり、長くなってくると強く曲がるわけです。
滑らかにだんだん曲がり方が強くなってくる曲線、なのですね。
高速道路や、鉄道の線路の設計にどうしても必要な曲線なのです。
{実は私のHPの記事は、2005年4月25日、兵庫県尼崎市のJR宝塚線(福知山線)で起こった脱線事故の記事の中に「緩和曲線」という言葉があったのを受けて、解説してみようと書いたものなのです。}

Clothoid クロソイド
これは、HPに書いてあるエクセルのVBAプログラムを、今回、新しいエクセルにコピーして走らせて得た曲線です。
バージョンに固有の機能のようなのを使わずに書くようにしていますから、昔のプログラムもそのまま走ります。
Clothoid2 クロソイド
これは、十進BASICにVBAプログラムを貼り付けて、いくつかの文法事項を書き換えて走らせて得た曲線です。
言語が違っても、構造が明瞭に書いてあったので、移植は簡単でした。
下の図で、x軸が下の方にありますが、このx軸上を負の方向からまっすぐ走ってきて、原点のところからクロソイド曲線に入ると、最初は曲がりが緩いのですね。で、クロソイド上を進んでいくと曲がりがきつくなってくる。
選手が感じ取る遠心力も初めは小さくて、滑らかに大きくなってくるわけです。
これが

高梨沙羅は「曲線での圧のかかり方が、とても緩やか」と話し、踏み切るタイミングが遅れないよう集中しなければならない難しさを口にした。

ということの物理的な意味なのです。

★プログラムを「Clothoid.txt」にまとめてあります。ご覧になりたい方はどうぞ。
下のリンクを左クリックすると、ダウンロードしなくても内容が読めます。
右クリックすると、メニューからダウンロードができます。
「Clothoid.txt」をダウンロード

ハエ:12月28日

1228_10hae 2013.12.28
ハエがいました。
それだけなんです。
もう、ハエがいたというだけで、うれしくて仕方ないという心境。
別にハエを取って食うというわけじゃないですが、昆虫の少ない時期に姿を見せてくれると元気づけられます。
ハエって偉いよなぁ、寒さに耐えて活動している。
ハエ目昆虫の、このしぶとさが、嫌われるもとになっているかもしれんせんね。
日本人は「儚げ」なのが好きだから。
しぶとい奴はどうしても悪役を背負わされがち。

ボウガシの冬芽:12月28日

1228_9bougasi1 2013.12.28
ボウガシの冬芽はこれまでも何度かお目にかけてきたと思います。
1228_9bougasi2
こちらの冬芽はまだ幼い。周囲の葉もしっかりしています。
冬芽といっても、ただじっとしているわけではなく、ゆっくりとですが芽吹きへ向かって熟成を続けていることがわかります。
気温の谷底はもうすぐ。そこを過ぎると徐々に上昇し始めますよ。

糞:12月28日

1228_7hun 2013.12.28
線路の柵です。
これは鳥の糞に違いない。
この丸さから考えると、何かの種なのではないでしょうか。
鳥の消化管の中を通過して表面を消化酵素で溶かされると種の発芽率が上がる、というようなことがあるやに聞いています。
何の種かよくわかりませんが、この後、雨などで地面に落ちて発芽するかな?

東京の自然教育園では、鳥の種まきで生えてきたものもすべてそのまま生育するに任せて、長い年月で植物相がどう変わっていくのか、見ているはずです。
それもまた大事な研究ですね。

ランタナ:12月28日

1228_3lantana 2013.12.28
いつまで咲き続けるのでしょう。
大分勢いが落ちてきたとはいえ、まだ咲くようです。
被写体を求めてうろついているとどうしても撮りたくなる一角なのです。

ホソヒラタアブ:12月27日

1227_10hosohirata1 2013.12.27
サザンカの花でホソヒラタアブを見かけました。
体中、花粉だらけ。
1227_10hosohirata2
見ていたら、またオシベの間に頭から突っ込んでいきました。
オシベの葯も熟しきって開いていますから花粉だらけになります。
1227_10hosohirata3
すごいですねぇ。
口を伸ばして夢中になって舐めています。。
花がほとんどありませんから、これはごちそうに違いない。
よかったね。

梅が咲き始めました

0118_1ume1 2014.1.18
蒲田からの帰りがけに、六郷用水跡の水路にある水車そばの梅を見に寄りました。
つぼみの先端が白く膨らんでいて、開花したものも、3,4輪。
0118_1ume2
残念ながらこっちを向いて咲いてくれている花がなくって、後姿。
もっとたくさん咲けば正面から見られるようになると思います。
しばらくしたらまた行ってみましょう。
駅から出てきたところの滝の向かいの梅は、まだつぼみが硬くって、今しばらく時間がかかりそうでした。

2014年1月17日 (金)

楕円を描く

★「卵が飛ぶまで考える」下村裕 著、日本経済新聞社、2013年8月22日刊
著者は「回転するゆで卵が立ち上がり、ジャンプするのはなぜか」という研究をなさった方です。
その本論はここでは解説しません。興味のある方はこの本とか、著者の他の著作などお読みください。
ここで、面白い話に出会ったのです。
  2点からの距離の、和、差、商、積が一定の場合どういう曲線が描けるか
という議論が載っていました。

2点からの距離の和が一定なら「楕円」、距離の差が一定なら「双曲線」
これはごく普通に知られています。

2点からの距離の比が一定だとどうなるでしょう?
これ、アポロニウスの円といいます。
ユークリッド幾何の初歩を学んだ私たちは、幾何の問題として
「2定点A,Bがあり、点PがAP:BPが一定であるように動くときの点Pの軌跡」
というような問題で解きました。
これが楕円や双曲線の定義と同じ形なのだとは気づいていませんでした。迂闊ですねぇ。

そして、積が一定だったらどんな曲線か?というのは考えたことがありませんでした。
そういう発想法があったのか。
楕円、双曲線の定義の仕方を一般化すれば当然出てくる問題ですねぇ。
面白そう!

★どうやって描画しようか?
方程式の形に整理して描くのが正攻法でしょうけど、見たこともない図形を描こうというのですから、概形だけでいいとしましょう。
それなら、定義通りに描いてしまえばいい。

結果の分かっている楕円についてBASICプログラムを書いてみました。
2点(-1, 0) と (1, 0) からの距離の和が wa であるような点を探して、あったらその点をプロットする、というプリミティブな考え方。
スキャンする範囲は  -5 < x < 5, -5 < y < 5
スキャンの間隔は  0.01
隙間のあるスキャンですから、条件にぴったり一致する点を外してしまう可能性も大きい。
ですから、誤差を e として、その範囲で一致すればいいと考えます。
言語はフリーソフトの「(仮称)十進BASIC ver. 7.6.1   2012.8.18」です。
--------------------
!Ellipse

LET Xmax = 5
LET Ymax = 5
SET WINDOW -Xmax,Xmax,-Ymax,Ymax
SET POINT STYLE 1
DRAW AXES

LET stp = 0.01
LET e = 0.005
LET c = 1
LET wa = 4

FOR x=-Xmax TO Xmax STEP stp
   FOR y=-Ymax TO Ymax STEP stp
      LET r1 = SQR((-x-c)*(-x-c) + y*y)
      LET r2 = SQR((x-c)*(x-c) + y*y)      
      LET s = r1 + r2
      IF ABS(s - wa) < e THEN
         PLOT POINTS :x, y
      END IF
   NEXT y
NEXT x

END
--------------------
wa = 4 で実行してみました。
Ellipses
なかなかいいですね。
(-2, 0) と (2, 0) をちゃんと通っています。
(0, √3) と (0, -√3) を通るはずですが、ほぼ正しいようです。
曲線がとぎれとぎれになるのは仕方ない。それはスキャンが粗いからです。
太くなるのも、誤差範囲内に複数の点が該当してしまうからです。
それはあらかじめ予想がつきました。

これなら知らない曲線でも、定義さえきちんとしていればその概形はわかる。
この方針で行こう!
続きは次回。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-0f37.html
2014年1月21日 (火)「カッシーニの卵形曲線(2点からの距離の積が一定)」
へ続く。

モノクロームな一日:12月27日

1227_6kaede2013.12.27
被写体はカエデの木。枝の間にカメラを入れて上を仰いで撮ったもの。
この2枚、どう違うのか、お分かりになるでしょうか。
左がサイズを縮小しただけの写真。
右はそれをソフトでグレイスケールに変換したもの。
なのです。
大差ないですねぇ。
左が少し青味があるのかな。

1227_7kurumi
これはクルミの木の下で上を仰いで撮ったもの。
左が色に関してもとのまま。
右はグレイスケールに変換したもの。

この日はどんよりとした曇り空でして、雪空とでもいいましょうか。
日記によると雪は降りませんで、時々小雨が降ったとあります。
合間に外へ出てみて、さっさと逃げ帰ってきたのでした。寒かったし。
日がないと寒くて落ち着いて散歩していられません。

なんとまぁ、モノクロームな一日でありましたことよ。
詩ではなく、写真が事実をそう告げています。
わたし、寒いのはつらいなぁ。

ツツジ:12月27日

1227_3tutuji 2013.12.27
ツツジなのですが。
周囲に緑の葉や、赤くなった葉がある中で、この部分だけまとまって黄色くなりました。
なんでだろう?
黄色いスポット。
日当たりとか、何らかの外的要因があったのか。
枝ごとの違いのようなものが、こうやって見えているのか。
よくわからないのですが。
面白い状況です。

ホトトギス

1227_5hototogisu 2013.12.27
緑が薄らいで、黄ばんできました。

0111_3hototogisu 2014.1.11
ほぼ完全に枯れました。
この後何日かして、刈り取りました。
また季節が来れば茂るはず。
あとはなぁ、ルリタテハが産卵に来てくれれば申し分ないんだけどなぁ。

12月25日

1225_4nanten 2013.12.25
少し凝ってみました。
ナンテンの実に焦点がありますが、青空にそびえたつ裸のイチョウの木を背景に入れてみました。
1225_5kinkan
こちらでは、たわわに実るキンカンの実、常緑の葉の間から見える青空。
このキンカンで一種のマーマレードを作ってみようと、妻が挑戦。
種からも粘り気成分のペクチンが出ることは夏みかんのマーマレード作りで知っていましたし、利用しています。
ところが、キンカンの種からでるペクチンの量の多いこと、ったら。ものすごいです。
キンカン・マーマレードはまるでゼリーのような食感です。
プレーン・ヨーグルトにマーマレードなど手製のジャムを入れてよく混ぜ、牛乳を加えて食べるというか飲むというか。これおいしいです。毎日コーヒータイムのおやつ。健康にいいかどうかは知りませんが、ま、悪いこともないだろうと、毎日。

1225_6kalanchoe
カランコエのつぼみが少しずつ変化してきています。開花まではまだ「月」単位の時間がかかると思います。
1225_7siroza1
シロザの葉。強烈な赤に魅かれてぼやかしてぱちり。
あら、アブラムシさんがいたのね。
1225_7siroza2
シロザって不思議な植物で。
今、花も咲いているし、実も熟している。
芽が出始めたり、紅葉した葉に緑の葉がつつまれていたり。
1225_7siroza3
大きく写った葉の陰から花が顔をのぞかせています。そして紅葉も。
クモの糸らしきものが一筋光っているのも、趣がありますねぇ(どこが?)

実はこの日、サザンカの木の下でハラビロカマキリが死んでいました。
何度かお目にかけた、あの個体だと思います。
写真はありますが掲載しません。
枯葉の下の地面に置いてやりました。土に還れるように。

擬人化

1224_2nanten 2013.12.24
これは撮影者本人にしかわからないだろうなぁ。
自己満足。
ナンテンです。
画面中央の、上が赤い葉を見てください。
なんだかわかりませんが、葉に黒い線ができています。
ふとこの脇を通った時、これが「顔」に見えたのです。
目を閉じた女の子、という感じかな。
私の脳内のパターン認識が無意識に「顔」をとらえてしまったのでしょう。
で、一枚、ぱちり。
いかがでしょう?顔に見えます?

ササグモ

1224_1jintyouge1 2013.12.24
ジンチョウゲのつぼみ、どうでしょう、膨らんできたでしょうか。
という写真を昼の散歩時に撮りまして。
コーヒーなど飲んでパソコンに向かって写真を取り込んでいたら
ん?なんかいるな
1224_1jintyouge2
トリミングしてみると、どうやらササグモがいるようです。
確認のために再度撮影してきました
1224_1jintyouge3
同じ場所にいました。
そのうえ、何か小昆虫を捕獲したようですね。
まだ餌があったんだね、よかったねぇ、と早々に退き下がりました。

その後、毎日、同じつぼみでササグモを見ました。
そして
1229_4sasagumo 12.29
これがこのササグモをここで見た最後です。

1231_15jintyouge 12.31
不在。
どこかへ引っ込んで冬を越しているのだと思います。
暖かくなったらまた会おうね。待ってるよ。

12月23日

1223_6biwa 2013.12.23
ビワの花はいっぱい咲いています。
1223_10sazanka
サザンカが今シーズン不調気味。
そして、サザンカの花にいるのはアリぐらいで、アブやハエも見かけることが少ない。
虫さんがいないと、寂しくってたまらないかかしです。
ツバキはまだだなぁ。

2014年1月16日 (木)

解けました

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-a7d4.html
2014年1月16日 (木)「今年初の冬日」
↑今朝書いた記事です。板状に凍ってしまった、と書いた池ですが、昼の散歩に出てみたら
0116 2014.1.16
完全に解けきっていました。
静かな水鏡に周囲の木や空が写っていました。
ご報告まで。

ヒヨドリジョウゴ 12月23日

1223_12hiyodorijogo1 2013.12.23
透明感があってきれい。
1223_12hiyodorijogo2
こうなった実があったのですね。
これならつぶしてしまってもいいだろう、と
1223_12hiyodorijogo3
指先で押しつぶして中を開けて見ましたら
トマトの種の小型、みたいなのが出てきました。
以前、別の場所で一回見たことがあったヒヨドリジョウゴ。
今回ここに生えてきたのはやはり鳥の種まきでしょうね。
こんな種が鳥の糞に入っていたんだろうな。
いろんなものを鳥さんは持ち込んできます。

フウセンカズラ 12月23日

1223_8huusenkazura1 2013.12.23
「三人寄れば文殊の知恵」。人間界のばか騒ぎについて、仙人の談義かな。
1223_8huusenkazura2
「三人旅の一人乞食」というのもあるんですよ。
誰か一人はじかれてしまって、残った二人で「チュッ」。

三人旅の一人乞食(さんにんたびのひとりこじき)
三人で事をする場合、二人対一人になりがちで、一人になった者は仲間外れになるということ。
広辞苑第六版より引用

1223_9momijibarukou
オマケ:そして誰もいなくなった。
これはモミジバルコウの種の落ちた後です。フウセンカズラでいいのがなくって。

シラン 12月23日

1223_5siran1 2013.12.23
庭のシランの実が割れていましたので
1223_5siran2
指で開いてみました。
ホコリのような細かい種です。
これは風でまき散らされるでしょうね。
自力で生息範囲を広げられるところが、好きです。
1223_7siran
線路際の柵の所のシランも実が割れそうですね。
シランの実は12月か1月に割れて種を散布するようです。
風に乗せようというのですから、雨の日に開いて種が濡れてしまってはいけない。
雨の時は閉じていて、晴れて乾燥すると開く、というメカニズムをこの実は備えています。
松かさもそうですね。

シロザ 12月23日

1223_3siroza2 2013.12.23
シロザの実が色濃くなりました。
1223_3siroza1
実を指でつまんで、指先で揉んだら種が出てきました。
」(コンマ)みたいな形の種ですね。
つやつやと輝いていました。
いつだったか勝手に生えてきたのですが、こんな種を誰かがここへ持ち込んだのでしょうね。
鳥?猫?わかりません。
風に吹かれて、ということはないんじゃないかな。

12月23日 朝

1223_1tuki 2013.12.23
朝6時50分頃。
雨戸を開けたら空に月。
月齢20日でした。
窓枠に腕を固定してコンデジの手持ち撮影。
きれいに撮れるものですね。
1223_2oceanblue1
もう一つの部屋の雨戸の前。オーシャンブルーの花がまだ咲きます。
これはほぼ1時間後の8時少し前。
一眼レフで絞りを3.5にしてぼかしました。
花びらの「えくぼ」も写りました。
1223_2oceanblue2
この植物、オシベもメシベも完備していますが不稔性です。
なんでだろう。遺伝子が奇数倍体なのかな。検索してみましたが詳しいことはわかりませんでした。
花としては悲しいことじゃないのかな、などと思い入れしてしまいます。

12月21日もっと

1221_3sida1 2013.12.21
池のそばのシダの黄葉。
1221_3sida2
これ、カニクサかな。
緑を失うことは同じですね。
1221_6yusurika
ユスリカの仲間のオスだと思います。触角がふさふさだから。
こんな時期に羽化してしまって、どうしちゃったんだろう。
交尾相手がいるかどうか。
1221_7pansy1
アブラムシ頑張る。パンジーの実についていました。
しぶといなぁ。応援してしまいますね。
1221_7pansy3
パンジー自体は寒くても余力十分。
次々と開花します。
背あぶりしているヒゲおじさん。
ぬくぬく、いい気持。

12月21日

1221_1doudantutuji 2013.12.21
ドウダンツツジの冬芽。
赤くてきれいですよ。もっと密だと、表面の赤い玉みたいに見えるのですが、我が家のはちょっと粗くて。
1221_2lantana1
ランタナ・頑張る。
1221_2lantana2
カメラマンも頑張らなきゃ
1221_2lantana3
青空を背景に
1221_2lantana4
絞りを開いてボケ味をだそう。

私の頑張りは大したことはない。被写体がすごいんですね。

今年初の冬日

★今朝の東京は「-0.2℃」くらいまでいったようでした。公式記録はまだわかりませんが。
今年初の「冬日」になったということは間違いないようです。
冬日というのは

一日の最低気温が摂氏0℃未満になる日を冬日といいます。

気象庁のサイトから。
{気温<0  です。「≦(以下)」ではありません}

例年、東京の冬日は2,3回から5,6回くらいでしょうか。全くないシーズンもありました。
-25℃というような気温の地域の方からは「なんだあったかいじゃない」と笑われそうですが、都民としては寒いです。部屋が暖まるまで、肩に力を入れて固まってますので、肩凝りしそうです。
0116_2_2 2014.1.16
朝7時20分頃です。
いつも池に氷が張ったという時の池です。
ほぼ全面的に凍りました。そうなると板状なので、直線的な凍り方の部分も埋め尽くされてしまったようです。
0116_1
こちらは、普段登場しない、凍りにくい池。
並んでいるのですけれど、池の中にいろいろ沈んだりしているので凍りにくいのかなぁ。
こちらは凍りかかりで、尖った感じですね。

霜柱はほとんどありませんでした。

0116_3
寒くたって、咲くのよ。
生物の体は、純粋な水と違って、「濃い溶液」ですので、凝固点降下を起こして凍りにくくなっています。細胞内が凍ると氷の結晶で破壊されて致命的なことになります。
0116_4
八重桜・南殿の冬芽。心なしか少し膨らみ始めたかな、というところ。
冬がなくっちゃ、咲けないんだから。
のっぺりと暖かくては花を咲かせることもできません。
0116_5
花は女性名詞のような気がしますけれど、パンジーの花は「おじさん」かなぁ。
氷の写真を撮りに庭へ出て、戻り掛けに、いくつかの植物たちの「今」を撮ってきました。




2014年1月15日 (水)

不思議な模様

天気雨があった日の午後、妻と二人で車で買い物に。
1220_6kumori 2013.12.20
外は雨、気温が低くて、車の窓の内側が曇り始めたのですけど。
助手席の窓の内側に不思議な模様が現れていました。
木を斜めに切ってでてきた年輪みたいな。
どうしてこうなるのか、原因がつかめません。
ベンチレーターをかけてましたから、噴き出した温風が冷たいガラスに当たってできた模様ではあります。でも、どうして年輪状になるんだろう?
不可解なまま、フロントガラスも曇ってきましたからエアコンに切り替えたらサッと消えてしまいました。
う~む、わからん。

狐の嫁入り

1220_5tenkiame1 2013.12.20
12時50分頃。妻が2階に上がってきて、天気雨よ、といいます。
外を見るとなるほど、昼の陽ざしの中、雨がざあざあ。
撮影を試みたのですが、雨の感じは写りましたけど、日差しの輝きのほうはあまりうまく表現できていませんね。
1220_5tenkiame2
1/50秒のシャッターです。その間に落ちた距離が線として写っているわけですね。
みんな長さがそろっている、みんなほぼ同じ速さで落ちているんだ。
当たり前ですねぇ。

辞書を引いてみたら

てんき‐あめ【天気雨】
日が照っているのに降る雨。日照り雨。狐の嫁入り。
広辞苑第六版より引用

てんきあめ【天気雨】
   日が照っているのに降る雨。sun-shower
パーソナル現代国語辞典より引用

sún shòwer
《特に 夏期の》日照り雨,天気雨.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

この記事のタイトルを「Sun shower 」にしようかと思ったのですが、「特に 夏期の」と書かれていますからねぇ、やめて、日本語のほうにしました。

これナ~んだ?

1220_2brush1 2013.12.20
これ何を写したものかお分かりになりますか?
すっごく日常的なものです。
{ヒント}ナイロンの毛をU字型にして、そのUの底のところに小さな金属をはさみ、穴に押し込んで固定してあるというものです。

答え↓
1220_2brush2
歯ブラシなんですね。
これは新品ですから、引かないでください。
こういう構造であることはずいぶん昔から知っていたのですが、今使っている歯ブラシが透明で、見やすかったので、これブログ・ネタになるな、と新しいのを買ってきました。どうせ使うんだから無駄遣いではありません。
1220_2brush3
角度を変えるとこう見えます。
ね、構造が見えますね。

★私は下のムックで知りました。20年も前ですね。
「モノづくり解体新書 一の巻」日刊工業新聞社、平成4(1992)年10月20日発行
歯ブラシ(Toothbrush)
  毛:ナイロンを4cmくらいの長さに揃えます。
  平線:真鍮の平線を柄の穴の直径より若干長く切っていきます。
  植毛:穴に二つ折りナイロン毛を押し込み、平線で固定します。
  毛の切り揃え:毛の長さを切り揃えます。

今度歯ブラシを買う時は、こんなことを意識して透明なのを求めてみませんか。
で、知識をひけらかしてしまいましょう!

★面白いサイトを見つけました。(ぜひご覧ください)
http://www.yumeginga.jp/topics/monokowashis/monokowashi/brush/brush.html
ものこわし教室「歯ブラシの毛を固定する工夫」

★真鍮なら銅の合金ですので、歯ブラシを希硝酸にでも漬けておいて、溶けたら、アンモニア水で中和してアンモニア過剰にすれば、きれいに青く発色するのではないか、と思ったのですが、教師現役中、やってみなかったことが若干悔やまれます。
化学系の先生でこの文章をお読みの方がいらしたら、試みてください。

12月18日のパンジー

1218_9pansy1 2014.12.18
プランターのパンジー。花が終わったところですね。
1218_9pansy2
実が熟してきたのもありました。
1218_9pansy3
弾けたのも。

薬剤一切なしのパンジーを育てておかなければいけません。
ツマグロヒョウモンのために。
市販の花って、気づいていませんが、薬剤だらけのようですよ。
昔、市販のパセリでキアゲハの幼虫を死なせてしまって悲しい思いをしたこともありますし。

12月18日

1218_2donten 2013.12.18
曇天。としか言いようがありません。
鳥が飛んでいましたがよくわからない。
1218_6hotokenoza
地面ではホトケノザ。
1218_7yaemugura
ヤエムグラ。
春に向かって「準備中」
1218_8bluesalvia
ブルーサルビアのほぼ最後の花。
線路際もスカスカになりました。
風通しがいいなぁ。
寒い。

エビガラスズメ 12月

1218_1oceanblue 2013.12.18
窓を開けたら目の前にオーシャンブルーの花がありました。
その写真を撮っていたら、あれ!エビガラスズメの幼虫がいる!
こんな時期に?

1219ebigarasuzume1 12.19
いますね。終齢幼虫です。
1219ebigarasuzume2
花と一緒に撮影。
1219ebigarasuzume3
本当は顔を撮りたかったのですけどね。

1220_1ebigarasuzume 12.20
雨の後。向こうにエビガラスズメの幼虫も写しこんで、記念にしました。

この幼虫の生命力に任せます。介入して飼育というのは、無理です。
地面に降りて、枯葉の下の地面に潜り込んでくれればいいのですけれど。
虫の命に介入するのは、覚悟の要ることです。

12月17日 タマサンゴ

1217_3tamasango1 2013.12.17
タマサンゴの花が一つだけ咲いています。
1217_3tamasango2
よく見ると、アブラムシがいます。{最初の写真でも見えています}
現場ではアブラムシに気づいていませんでした。
両者、がんばりますね。
さむくなるよ、準備はいいかい?

2014年1月14日 (火)

消臭?

★新聞記事なのですが

汗臭さだけブロック…花王が消臭成分を発見
 花王は鼻の細胞に作用して、汗臭さなど特定の悪臭だけを感じにくくさせる消臭成分を発見したと発表した。
 これまでの消臭剤は強力な香りで悪臭を覆い隠すか、脱臭成分ですべての臭いを吸い取るものだったが、新技術を使えば、狙った臭いだけを感じなくすることができる。今後研究をさらに進め、5年後をめどに商品化したい考えだ。
 今回発見したのは、汗臭さのもととなるヘキサン酸だけを感じにくくする成分で、3種類の香り成分を調合して作った。
 鼻の奥の粘膜細胞には約400種類の嗅覚センサーがあり、センサーと香り成分が結合すると、脳が臭いを感じる。花王は、5種類の嗅覚センサーがヘキサン酸と結合したときに汗臭さを感じることを突き止め、ヘキサン酸よりもこれらセンサーに付着しやすい香り成分を探しだした。研究員3人が試験したところ、ヘキサン酸による悪臭の強さの感じ方が5分の1以下になったという。(2014年1月9日07時29分  読売新聞)

「汗臭さのもととなるヘキサン酸だけを感じにくくする成分」をして「消臭剤」というんですか?
ヘキサン酸はあるのに感じなくなるだけでしょ。それは「不感剤」とでもいうべきものじゃないでしょうか。
なんだか妙な気分だ。私はそれ、使いたくないな。

★ところで、ヘキサン酸というのはおそらく聞きなれない名前ですね。
「hexa ヘキサ」=6です。
CH3(CH2)4COOH
これで炭素が6個ありますね。ですから、ヘキサン酸なのです。
慣用名ではカプロン酸と呼ばれていました。

グリセリドとしてバター脂、やし油中に存在する。不快臭のある無色油状の液体。融点1.5℃、沸点205℃。水に難溶、エタノール、エーテルなど普通の有機溶剤に易溶。香料などの原料として用いられる。(化学辞典から)

★「炭素数が少ない」ことを表す化学用語は「低級」といいます。
低級脂肪酸は「くさい!」
・酢酸は炭素数が2ですからエタン酸。薄ければ食酢ですが、濃酢酸の刺激といったら鼻がマヒします。
・プロピオン酸は炭素数3でプロパン酸。特異な刺激臭といいましょうか。
・酪酸は炭素数が4ですからブタン酸。牛乳が腐敗した匂い。
・吉草酸は炭素数が5ですのでペンタン酸。汗が発酵したような匂い。

ま、いずれにせよ、ろくな匂いではありません。

ところで「高級アルコール系洗剤」という表示を見たことありませんか?
そうか、高級なアルコールというのだからきっと品質がよいのね、上等なのね、と思わせる、ある種の策略ですよ。
この場合の「高級」は「炭素の鎖が長い」という意味しか持っていません。
そのあたり、知っておいてください。「長い」ということに厳密な定義はないですが、およそ6以上、と考えておけば間違いないです。

カエデ

1214_4kaede1 2013.12.14
我が家の門の内側のカエデの木。
下の方ではもうほとんど葉は残っていません。
1214_4kaede2
上の枝には下より大きめの葉が残っていましたのでカメラを差し込んで上向きにしてパチリ。
1214_4kaede3
いやぁ、ゲージツ的だなぁ。

0106_6kaede1_2 2014.1.6
年を越して、葉が全部落ちまして裸になったら、実が残っていることに気づきました。
カエデの実は2つでセットなのですが、均等に大きくなることは少ないようですね。
どちらかが大きくなる。
栄養資源を偏らせて、一つを大きくした方が、繁殖の率が高くなるのでしょう。
0106_6kaede2
光線の具合がよくって、表面が浮き上がりました。
小さい方は透過光、大きい方は反射光、という写り方です。
これはかなり意図通りに撮れた写真です。
思い通りにはなかなかいかないものですね。

ミノムシ

0106_5minomusi 2014.1.6
勝手口の扉の柱のくぼみに入り込んでいます。
多分生きていると思います。
この近くの壁面で、妻がミノムシを見た、と報告してきました。
私も確認しました。移動できるようでした。
いなくなったなぁ、と思っていたらこんなところで見つけた。
多分、同じ個体でしょう。
冬を越して増えてくれるといいのですけど。
細々と生き継いでいる状態なので、もっと増えて、子どもがつまんで遊んでもいいくらいになってほしいものです。

紅葉

0106_4kaede 2014.1.6
ご近所です。
後の緑を背景に、カエデの最終盤の紅葉を撮ってみました。
意図通りにはいきませんでした。
緑がうまく明るく輝かなかったな。
ま、日を浴びたカエデの紅葉を愛でてください。

ゼニアオイ

0106_3zeniaoi 2014.1.6
これ、ゼニアオイの若い葉ですね。
昨年のシーズンはあまり長く咲きませんでした。
2年くらい続けて咲くのかな。
ちょっと端境期気味です。
それにしても、周囲の小さな葉っぱたちがみごとでしょ。
成長して何になるのかさっぱりわかっていませんが、にぎやかだなぁ。

0110_1ice 2014.1.10
今朝の氷は先にご報告しました。
これは先週の氷。
気象情報では、寒い寒いと大騒ぎですね。
いくら東京でも、1月に氷点下の気温になることは何日かはあるのですけれど。
気象庁が使う「冬日」は「一日の最低気温が摂氏0℃未満になる日を冬日といいます
」ということです。
東京ではこの何年かは、1月に2,3回冬日があるようですよ。
そして、氷が「持てる」くらいにバリバリに張ったり、霜柱が立つこともあるのですが。
ベランダでは「地熱」がない分、凍りやすいのでしょうね。

北海道で氷点下20度とかいうと、それって「冷凍庫」ですよね。
屋外の方が冷蔵庫内より低温だったりするのですね。
私は左脚に発熱能力がないですから、室温と脚の温度がほぼ同じ。
慣れてはいますが、痛いくらいに冷えますね。

北国の車いす生活などの方々、どのように暮らしていらっしゃいましょうか。
心配です。

「ぽ」が「ぱ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-aa02-1.html
2014年1月10日 (金)「スイセン」
↑この記事の一番下の写真のスイセン。
口をすぼめた「ぽ」の状態だったのですが
0112_1suisen 2014.1.12
「ぱ」になりました。

★東京の日の出の一番遅い時期を脱しました。
1月13日が6:51
でしたが今日
1月14日は6:50
です。
立春2月4日には6:39になります。
10分強早くなるんですね。感覚的に「このごろ朝が明るくなってきたな」と感じられるようになります。春が立つ、というのはそういう感覚なのですね。まだ寒いけど。

寒い朝

0114_1koori 2014.1.14
今朝は冷えました。
ベランダの鉢の皿がかなり固く凍っていましたので、これは池も凍ったかな、と出てみました。
朝、7時50分頃です。
薄い氷ですけれど水面を走っていました。
0114_1simobasira
霜柱はどうかいな、と地面を少しひっかいてみたら、短い霜柱がありました。
画面、左右と上に写っています。1cmあるかないかの霜柱でした。
もっと長いのが、地面の表面を持ち上げるように立ったものなんですけどね。以前は。
何にせよ、今年初めて霜柱を確認しました。

0114_1suisen1
スイセンが「おはよう、冷えますね」とあいさつしてくれているよう。
0114_1suisen2
スラリとした姿です。

タイトルの「寒い朝」。
吉永小百合さんの歌声を聞いたのは私が確か中2くらいだったかな。
吉永さんが駒場高校生だったころ、私の通学経路とオーバーラップする部分があったはずなんですけど、見かけたことはありません。残念。
駅の向かいのホームに毎朝見かけるポニーテイルの女子高生、なんてひそかに憧れたものでしたが。(50年以上昔の話になってしまいましたね、わぁ、年取ったぞ。)


2014年1月10日 (金)

日の入り直前

0103_27kumo1 2014.1.3
夕方、4時半頃の空。
この日の東京の日没時刻は16:40でしたから、直前ですね。
日没が一番早かったときが11月の終わりから12月上旬ころの16:28でしたから、10分以上遅くなりました。
1分の変化はわかりませんが、10分の変化なら感覚的に把握できます。
ああ、夕方が延びてきたなぁ、と感じ取れますね。
日が延びてきたことが感じられるようになると、間もなく立春です。
0103_27kumo2
空の高いところの雲です。
うろこ雲(巻積雲)ですか、あまり詳しくないのですが。
空の高いところの雲です。5000mとか10000mとかいような高度でしょう。
その高いところの雲を、地平線に沈もうとしている太陽が下から照らしているのですね。
写真に上下感覚をつけるために、電線や木の梢を敢えて写しこんであります。
氷の微細な結晶が浮遊している姿。
きれいだな。

イワレンゲ{かな}

0103_26iwarenge 2014.1.3
イワレンゲとして頂いてきたもの。
状態がすごく変化しつつあります。
ここから立ち上がってくるのではないでしょうか。
暖かくなったらきっともっと変化するのだろうと、楽しみにしています。
いくつか小さい株が顔を出していますね。もう「増える」気なんだな。すごいなぁ。

スイセン

スイセンの咲きはじめだけご報告しましたが。
0104_3suisen 2014.1.4
これは、開花を報告したスイセンとは別株。
ガレージ脇です。
私の趣味で、花もいいのですが、こういうつぼみがすっくと立っている姿、って好きだなぁ。
0108_1suisen 1.8
箱のふたを開けたような状態で咲いた、その翌日です。
花弁全部が開きましたが、ちょっと寒そう。
伸びきっていませんね。
0109_2suisen 1.9
昨日の状態。
朝まで雨で、濡れていまして、座り込むこともならず、後姿だけ。
でも、ほぼ完全に開花したことがわかります。
0109_3suisen
冒頭のすっくと立った姿のつぼみが頭を下げてきました。
先端部がちょぼっと口を開いています。
おちょぼ口というのでしょうね。
しばらくスイセンたちに楽しませてもらえそうです。

キョウチクトウ(12月14日)

1214_3kyoutikutou1 2013.12.14
キョウチクトウの葉が輝いていました。
結構分厚い葉ですがみごと。
葉脈の部分が光を散乱して明るい筋として見えるのだと思います。
1214_3kyoutikutou2
向こう側の葉の影がこのように映っていました。
お日様っていいですね。
お日様がでていれば日向は暖かいし、室内もほとんど暖房なしで午後を過ごせます。

駅のホームにて(12月14日)

蒲田へ行こうと駅に行って電車を待っていたら、ふと、気づいてしまった。
1214_2eki1 2013.12.14
右の方の「穴」は「待避所」です。
万一線路に降りたり落ちたりして電車が来た、という時に間に合うならこのくぼみへ潜り込めばいい。
ところが、ホームに「待避所」は一か所なのです。
で、あそうか!というのが写真左の構造物。
下にL金具、その上に四角い穴。
脚をかけて、上りやすくなっているんですね。
若い男でもなければ、ホーム面に手をかけて一気に上がることは難しい。
でも、こういうステップがあれば、比較的楽に登れますね。
そうかぁ、そういう配慮なんだ。
これはホーム柵の間の部分に全部ついています。ただ形式が違うのがありまして。
1214_2eki2
ほらよく見ると、このステップにも2種類あります。

降りちゃいけない。落ちちゃいけない。
でも万が一そういう状況になったら、「急いで冷静に」ホームへ戻りましょう。
大慌てになって頭がパニックになって、しかも行動は漫然としているというのが最悪。
冷静に、そして素早く行動したいものです。

{昔、有機化学の研究室の学生だった時。何せ、有機溶媒だらけですから、火事はある意味で日常のこと。で、教授のお達し。火を出した本人は頭が吹っ飛んでパニックになっているから、隣の者が本人を「どけ」っと排除して消火に当たること。私も一回火を出したことがありますが、その通りに排除されました。炎というものはものすごく大きく見えるものです。
また、そのように火との付き合いがある研究室ですので、衣服にも注意がありまして。化学者がよく着ている白衣はご法度。裾に火が着くと、燃え上がってものすごく危険。上半身だけの木綿の作業着を着ること。これ、厳しくしつけられましたので、化学教師になっても白衣ってほとんど着たことがありません。作業着で授業やってました。}

チャコちゃん(12月14日)

1214_1chako 2013.12.14
朝8:40分頃。
午前中は庭に陽ざしが入りません。
で、寒いものだから、日の当たる突き当りのところで日向ぼっこ。
カエデの黄葉の間から狙ってみました。
チャコちゃんの右の細い葉はヒガンバナです。
後の緑はデュランタです。
午後になって庭に日が入ってくると、テラスで日向ぼっこになります。
お腹がすくと、網戸を揺さぶって、お腹減ったよぉ、と訴えます。
「チャコちゃんにゆすられた、おおこわ」と夫婦で笑っています。

シロミノマンリョウ(12月13日)

1213_6sirominomanryou 2013.12.13
シロミノマンリョウですが、今年は実をつけていません。
これ背が低いのだと思っていたら、60cm位に成長して倒れたのです。
それは妻に指摘されました。
鳥が種を播いて、人知れず成長していたのでしょう。
で、なんかの拍子に、私たちが踏み倒したのかもしれません。意識せずに。
今は意識していますから、ぜひ立ち上がってほしいね、と話しております。
日当たりがあまりよくないんだよなぁ、この場所。
なんとかコンスタントに実をつけられるようになってほしいものです。


シュウカイドウ:2

1228_4shukaido1 2013.12.28
今回は、プランターの下に実が落ちていました。
割れています。
1228_4shukaido2
軽く振ると粉がいっぱい出てきました。
1228_4shukaido3
色に濃淡の違いはありますが、大きめの粒がやはり種でしょう。
1228_4shukaido4
種が入っていた実の部分。
拡大すると
1228_4shukaido5
こういう風にくっついていて、栄養をもらって成熟したのですね。
初めて見ました。
さて今度は双葉を見たいな。

シュウカイドウ:1

1213_5syukaido1 2013.12.13
シュウカイドウの実がどのくらい熟したのか、つまんで湿り具合をみようとしたら、取れてしまいました。
悪いことしてしまった。まだ乾燥していません。
1213_5syukaido2
それでも、取ってしまったのですから、無駄にはできません。
実の肉の厚い部分を指で裂いてみました。
やはり、中に種が見えます。
ごめんね、まだ完熟していなかったんだね、と土の上に置いてやりました。

1223_4shukaido1 2013.12.23
完全に熟したらしいという実を発見。
つまんで取ってみると、もう割れていて、掌に粉のようなものが落ちてきます。
1223_4shukaido2
2種類の粒々が見えていますが、大きい方が種ではないでしょうか。
小さい方が何なのか、よくわかりません。種っぽい気もしますが。
1223_4shukaido3
肉眼的には「粉」です。
この状態で妻を呼んで、これシュウカイドウの種らしい、と見せました。
そのあと、プランターのシュウカイドウの根元に播いておきました。
増えるかな。

2014年1月 9日 (木)

落ち葉と若葉(12月13日)

1213_3ityosumire 2013.12.13
イチョウの葉が舞い落ちてきて、鉢のスミレの若葉の下に潜り込みました。
上から落ちてきたのだから、上へ乗っかればいいのにね。
ひらひらと舞いながら来たので、若葉の下へ滑るように入ってしまったのでしょうね。
物語性があるなぁ。{どこが?}

ツマグロキンバエ(12月12日)

1212_7tumagurokinbae1 2013.12.12
おそらく成虫で越冬するのではないかと考えています。
2月ごろに見かけたこともあるし。
暖かいと出てきてしまうのではないでしょうか。
1212_7tumagurokinbae2
手を擦り合わせていました。

寒くなるとヒトも思わず手を擦り合わせることがありますね。
摩擦熱が発生するというほどのことはないと思いますが。
う~、さむ。と。
ツマグロキンバエとしては前脚の掃除をしているだけだと思いますが。
「う~、さむ」と台詞をつけて、写真を眺めてみてください。

オーシャンブルーの葉(12月12日)

1212_4oceanblue1 2013.12.12
妙なことに気づいてしまったのですが
↑上の写真も↓下の写真も
1212_4oceanlue2
オーシャンブルーの葉なのです。
あれま。
丸いタイプと、切れ込みのあるタイプの葉が併存していますね。
丸いのは幼い葉だ、というわけではないようです。
「マルバ」オーシャンブルーと、「キレハ」オーシャンブルーでもあるのかいな。
事実としてご報告します。

ヘチマ(12月12日)

1212_3hetima1 2013.12.12
結局ヘチマはだめでした。
1212_3hetima2
少しだけ実が大きくなりましたが、時すでに遅し。
栄養を作るべき本体の方がダウン。
残念。
挑戦する機会があったらまたやってみます。

ムラサキシジミ(12月11日)

1211_11murasakisijimi1 2013.12.11
ボウガシの葉の上。
翅の先がとんがったシジミチョウ。
見覚えがあります。
翅の表がきれいだったはずなんだが。
1211_11murasakisijimi2
翅を開いてくれませんでした。
ムラサキシジミです。
翅を開くと青い色がきれい。

http://www.insects.jp/kon-tyomurasakisi.htm
ムラサキシジミ
チョウ目>シジミチョウ科>ミドリシジミ亜科

翅の表が青紫色に輝くシジミチョウ。翅の裏面はシミが浮かんだような茶色。前翅の先がやや尖っているのが特徴的。
シイやカシの木の周辺で見られ、枝葉にまとわりつくように飛ぶ。人家の周囲で見られることもある。成虫で越冬する。
幼虫の食草は、シイ、カシ類各種。

成虫で越冬するチョウです。小さいのですが、タフですね。
成虫で越冬するウラギンシジミも2回くらい見たことがあるのかな。

何度か見かけています↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-a7e0.html
2009年8月12日 (水)「ムラサキシジミ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-b66a.html
2009年8月12日 (水)「ムラサキシジミ(続編)」
ここには卵の写真があります。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-a7e0.html
2009年10月 1日 (木)「ムラサキシジミ」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/post-a7e0.html
2009年12月 4日 (金)「ムラサキシジミ」

こうしてみると、久しぶり、ですね。
もっと頻繁に出会いたいですね。
庭で繁殖してくれますように。まずは無事に越冬してください。

ヤマノイモ(12月11日)

1211_10yamanoimo_nira 2013.12.11
鉢植えで頂いた巨峰を、妻が地植えにしようと頑張っていました。
もともと実が「成り下がる」のが好きな夫婦。30年くらいも前に、マスカットを育てたことがありまして、その時に棚を買って勝手口の頭の上に組み立てたのですが、その枠組みが今も残っているのです。(マスカットは何回か少し食べましたがダメになっちゃって、棚だけがずっと残っています。)
そこに伸びあがらせようと地面を掘ったら、ヤマノイモの収穫。
1211_14yamanoimo1
なかなか立派な芋でしょ。
1211_14yamanoimo2
いっぱい!
洗って、電子レンジでチンしてそれだけで、パクッ。
とか
甘味噌つけてムシャ。
おいしかったですよぉ。

食べるとなると山芋とか自然薯(じねんじょ)とか言いたくなりますね。

スイセン(12月11日)

1211_7suisen 2013.12.11
花が咲いたことはお知らせしましたが、ほぼ1か月前のこと。
蕾の先端だけに日が当たっていました。
輝いていますね。
こういうのは「出会い」ですので、再現できません。
つぼみの状態、位置、太陽の高度・角度。いろいろなファクターが混然一体となってこの写真になっています。
被写体が少ない時期ですので、こういうことに目が行きやすいという私の側の心理状態も影響しています。
{効能書きに比べて、大した写真じゃねぇなぁ、というのも本音}

焼氷

朝日新聞の記事

(はてなTV)実在のお菓子?(2014年1月7日05時00分)
 Q NHKの朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」に登場した「焼氷(やきごおり)」や「ハモニカ」は、本当にあったお菓子ですか。
 A ・・・
一方の「焼氷」は、昔の喫茶店の看板の写真にその名があり、それをヒントに考案したかき氷だそうですよ。
・・・

私の記憶では以前に「焼氷」の記事があったはず。
私の個人的データベースを検索したら、ありました。
2012年6月の記事でした。

「焼氷」って何やねん 大阪・新世界で100年経て復活(2012年6月24日8時17分)
 「焼氷(やきこおり)」ってどんな食べ物――。大阪・新世界(大阪市浪速区)の2人の商店主が、地元の幻のメニューを自分たちなりに復活させた。手がかりは、約100年前の写真につく簡単な説明文だけ。味も形もわからないが、「だからこそ夢がある」。7月上旬にはお客さんに出すつもりだ。
 「焼氷は一種特別の製作に係(かか)り頗(すこぶ)る珍味なるものにして評判殊(こと)に宜(よろ)し」
 新世界が街開きした1912年、初代通天閣とともに誕生した遊園地ルナパークにあった喫茶店「白雨(はくう)亭」の写真にある説明文だ。店内には「焼氷 一五銭」と書かれた看板も見える。ルナパークの入場料が5銭。それなりに高価だ。
 写真を見つけたのは、「上杉酒店」を経営する上杉さん。13年に発行された『大阪新名所 新世界写真帖』にあった。ちょうど、ご近所の喫茶・洋食店の店主の和田さんから「100周年に向けて特別メニューを考えてるんや」と声をかけられた。「焼氷っていうのがあるねんけど」と上杉さん。レシピも実物の写真も見つからないなか、2人の挑戦が始まった。
 ・・・
「いっそのこと、お客さんの前で燃やそうか」。度数の強い酒をかき氷にかけ、火をつければ不可能ではない。・・・
 6月15日夜。2人はカップに入れたかき氷にカラメルソースをかけ、刻んだイチゴを乗せ、山盛りのバニラアイスでふたをした。その上に白糖をかけ、酒を注いで火をつけると、カップごとしばらく青い炎に包まれた。
 炎が消えてからスプーンでアイスをすくって食べると、酒の香りとカラメルのほろ苦さ、イチゴの甘酸っぱさが絶妙にマッチした、大人の味だった。2人は「実物を食べたことがある人は、ぜひ情報を」と呼びかけている。
 ・・・

なるほど。氷に酒がしみ込んで薄まってしまわないようにアイスでふたをしたのですね。

★昔の思い出ですが、「アイスクリームの天ぷら」がありましたね。アイス最中(もなか)みたいなのに衣をつけて揚げて、すぐ食べる。断熱性の強い素材で包み込めば、天ぷらができるのでした。
これは食べたことはない。
ティースプーンに角砂糖をのせ、ブランデーをしみこませて火をつけ、青い炎が揺らめいているのを紅茶に入れて飲む。「カフェ・ロワイヤル」とかいいますね。これは何度かやったことがあります。

★これの応用で、炎色反応をやったな。
陶器製のるつぼを伏せます。その上に脱脂綿を切って置きます。
金属イオン溶液を濃い目に作って、エタノールを入れます。
これを脱脂綿にしみこませて火をつけると、とってもきれい。
リチウム、ナトリウム、銅、カルシウム、など並べて火をつけると、クリスマスの雰囲気。
生徒は大喜び。るつぼを伏せて台にする、というのがイメージ戦略として大成功でした。
で、生徒にカフェ・ロワイヤルの話をする。うける。「お酒は二十歳になってから」と必ず付け加えて。
思い出話でした。

★改めてグーグルで「新世界 焼氷」とアンド検索をかけて見ましたら、いろいろありました。
↓読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/cooking/20131216-OYT8T00173.htm

大正時代に販売「焼氷」、大阪・新世界で再現
 大阪市浪速区の新世界の喫茶店で、大正時代に販売されていた「焼氷(やきごおり)」が人気メニューとなっている。
 製法が伝わっていない幻のスイーツで、新世界開業100周年を迎えた昨年、商店主らが当時の資料などを基に現代風に再現。細々と販売していたが、今年に入ってNHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」で取り上げられ、注目を集めた。
・・・
(2013年12月16日  読売新聞)

続けて販売していたんですね。
その他、実際に食べに行った話などもヒットしましたが、リンクしません。
関心がおありでしたらご自分で検索してください。

2014年1月 8日 (水)

12月9日(月)

1209_1siroza 2013.12.9
シロザの実が熟してきています。
紫っぽいのが実です。
茎から直接花が咲いて実がなった、という感じのものが、左に写っています。
不思議なもんだ。

1209_2senryo2
センリョウなのですが、丸く大きくなれないままです。
でも、緑を背景にして非常に鮮やかに際立っています。

1209_3otiba
突き当りのクルミとイチョウの落ち葉ですが、少し細かくなっていますね。
幼い人たちが踏んづけてくれたからです。
たくさん遊んでください。
これがうれしくってしかたないジジババなのです。

1209_4biwa
ビワの花。
萼が細かい毛が密生していて暖かそう。
地味ですけれど、バラ科の花の姿としては典型的なものです。
これから時間をかけて実が熟していきます。
これがおいしいんだよな。

1209_6onbubatta
タチアオイの葉だと思いますが、オンブバッタがいました。
命尽きるまではちゃんと生きるのです。葉をかじった様子もあります。
脚の先の方を失っているのかな。
でも、生きる。
生きられる限りを生きる。
よし。
人もまた。

{高校時代の先生がおっしゃっていました。「人間、本気で『よし』というのは、人生に1回か2回だよ」と。}

シャコバサボテン

0103_24shakoba1 2014.1.3
シャコバサボテンが咲きました。
淡いピンク、陽ざしに輝いていました。
元日には開き始めだったのですが、今は全開。
華麗な姿を見せてくれています。
0103_24shakoba2
お次も控えていますよ。

新春のお散歩:7

0103_22kalanchoe1 2014.1.3
カランコエ。
昨年の12月にも見ましたが、新年に入っても勢いは変わらず。
0103_22kalanchoe2
今回はちゃんと意識して葉も撮影しました。
少し薄い感じもしますが、カランコエですね。

すぐ先が密蔵院。
0103_23mituzoin1
前回来たときとまだあまり変わりません。
0103_23mituzoin2
ボケ味を出したつもりですが。
0103_23mituzoin3
わぁ、もうすぐ咲きそう。
オトメツバキだったかな。ちゃんと覚えていませんが、境内のこのあたりのツバキは見ごたえがあります。
なるべく歩き回るように心がけましょう。

新春のお散歩:6

六郷用水沿いに家の方へとぼとぼ。
0103_19haran 2014.1.3
これ「ハラン」よ。と妻に教わりました。
ここにこの植物があることはずっと以前から知っていましたが、これがハランであるとは気づきませんでした。うっかり者です。
ここから一本表側の多摩堤通り沿いに寿司を主とした料理屋さんがあります。
その料理屋さんが自分の土地に建てたマンションの植え込みなんですね。
きっとお店の寿司に使うハランだったのよ、と妻。
そうかぁ、自分のところで使うハランを自分のところで育てていたのか。そうなんだぁ、とびっくり。
今もそうしているかどうかは知りません。

0103_20musubi
ちょっと先でこんな光景を見ましたが、これは何だろう?
切らずに結んであることに、どんな意味があるのか、よくわかりませんでした。

0103_21takiume
駅から多摩堤通りへ出てきたところにある「滝」の前。
ここの梅もつぼみがずいぶん膨らんできていました。
ちょっと以前までこの木はまだあまり花をつけられなかったのですが、この2,3年、花が増えて見ごたえが出てきました。
年齢を重ねたせいでしょうかね。
今年もたくさん紅梅が楽しめますように。

参考

http://www.hana300.com/haran0.html
葉蘭 (はらん)
百合(ゆり)科。(蘭科ではありません)
関西のお寿司ではこの葉蘭がよく使われるが、江戸前のお寿司では笹の葉を使うことが多いらしい。
「葉蘭」または「馬蘭」の字から、「バラン」と呼ばれることもある。

は‐らん【葉蘭】
(婆蘭・馬蘭の転)ユリ科の常緑多年草。地下茎をもち、葉は長大な楕円形で柄も長い。4月頃、緑色、内面紫色の鐘形花を地に接して上向きに開き、緑色球形の液果を結ぶ。葉は生花または料理の敷物とし、果実は薬用。根茎を利尿・強壮剤とする。中国の原産で、古くから庭園に栽培。
広辞苑第六版より引用

ば‐らん【葉蘭】
①→はらん。
②(ハランとも。①の葉を使うことから)握り鮨などをのせて供する緑色の葉。また、鮨や弁当の副食を盛り合わせるとき、仕切りや飾りに使う、葉を切ったもの。庖丁で切り絵のように細工したものもある。
広辞苑第六版より引用

新春のお散歩:5

0103_16sakura 2014.1.3
東光院を出て、六郷用水の方へ。
桜坂の下です。
水路沿いの桜並木の始点。
サクラのつぼみはこんな具合。
まだ硬い。それはそうだ、まだ2か月以上先のはず。今は寒さを刻むとき。

水車の上の梅の木
0103_17ume2
つぼみがいっぱい。ずいぶん膨らんで、開花も近い。
0103_17ume1
わ、もう咲くのかな、というつぼみもありましたよ。
なるべく頻繁に見に来なければなりませんね。

0103_18hanamomo
ハナモモのつぼみ。
これもサクラとほぼ同時期に咲くはず。
まだつぼみは硬いようです。

花の季節が確実に近づいてきていました。

新春のお散歩:4

0103_13ume_toukouin 2014.1.3
さて、アカホシテントウで大騒ぎになりましたが、本命の梅のほうは?
これがアカホシテントウの脱け殻があったウメの木のつぼみ。
かなり膨らんでいました。開花も近いようですね。

0103_14huki
これはツワブキかな。
花が終わりました、という姿です。

0103_15kohakutubaki
東光院の門を出て、地蔵堂の裏手へ。
紅白源平咲きのツバキのつぼみです。
弾けかかっていました。
また見に来ます。ここのツバキはみごとだからなぁ。

新春のお散歩:3 アカホシテントウ

東光院の中の梅の木。
つぼみはどんな具合かな、と見たら
0103_13_akahositentou1 2014.1.3
ナンダ!!これ?
枝にびっしり見慣れないもの。
0103_13_akahositentou2
トゲトゲしいものが、口を開いたような。
おどろおどろしい、という形容が当てはまりそう。
「善玉」には見えなくって、何か寄生虫かなぁ。
0103_13_akahositentou3
よく見ますと(パソコンで)、これ、脱け殻ですね。中身は空っぽのようだ。

家に帰って調べたら、これはアカホシテントウの蛹が羽化した後の脱け殻ですね。

↓虫ナビです。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-tento_akabosi.htm
アカボシテントウ(別名:アカホシテントウ)
成虫の写真と、ウメの木で幼虫がタマカタカイガラムシの幼虫を捕食しているところの写真があります。

↓幼虫図鑑
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/akahositentou.html
アカホシテントウ
幼虫・蛹・羽化直後などの写真があります。

http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/seibutsugazou/shoushi5.html
生物写真集(甲虫・テントウムシ)

カイガラムシを食べている幼虫。成虫もカイガラムシを餌としている。
幼虫の被殻をかぶったまま(背中が裂ける)蛹になる。

そうか、幼虫時代の殻をかぶったまま蛹化するんですね。「口を開いた」ような感じになるのはそのせいです。

↓公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会のサイトです
http://www.jataff.jp/kaigara/iro45.htm
タマカタカイガラムシ

寄主植物:ウメ、アンズ、スモモ、リンゴ、サクラなどバラ科植物。
幼虫越冬。春に球形の成虫になり径4~5mm、5月頃に成虫の体の下に産卵し、5月下旬~6月に孵化する。孵化幼虫は枝に定着する。年1回の発生。

↓また虫ナビ
http://mushinavi.com/navi-insect/data-kaigara_kata_tama.htm
タマカタカイガラムシ
写真がいっぱいあります。

撮影した写真をパソコンで眺めていたら
0103_13_akahositentou5
丸くて穴の開いたものが写っていました。
これがおそらくカイガラムシでしょう。

いやあ、これは初めて見ました。
びっくりしました。お寺の方も多分この経緯を知っているのかもしれませんね。
見た目、びっくりですが、強い殺虫剤を使わずにテントウムシに任せるのはいいですね。
このことを知ったうえでご自分の周囲の梅の木などご覧ください。

2014年1月 7日 (火)

見て見て 咲いちゃった

0107_1suisen1 2014.1.7
庭のアジサイの足元。
昼の散歩に出たら、咲きはじめていました。
見て見て!咲いちゃった!
ほんとだ、咲いたんだね。
0107_1suisen2
箱のふたを開いたような咲き方ですね。
明日には全開になるかな。
ゆっくりでいいよ。

新春のお散歩:2

0103_9manryou1 2014.1.4
黄色い実がいっぱい。
カラスさんにあげようか、黄色いカラスにならないかな。
0103_9manryou2
北原白秋作詞の「赤い鳥小鳥」では、赤・白・青の3色でしたね。
黄色い実も食べてみたらいいんじゃない?
0103_10shakuyaku
これはシャクナゲのつぼみです。
さすがに大きなつぼみでした。
「芍薬は蕾より華やか」といってみましょうかね。
{もちろん「栴檀は双葉より芳し」のもじりです。}
0103_11jyuryou
これはいわゆる「ジュウリョウ(十両)」だ、と妻に教わりました。名前は知っていましたがちゃんと認識していませんでした。
ヤブコウジ(藪柑子)というのかな。
万両、百両、十両はヤブコウジ科だそうです。
千両はセンリョウ科。

↓季節の花300のサイト
http://www.hana300.com/manryo.html
詳しいです。

ところで、私としてはこの場所で初めてジュウリョウを認識したのですが
妻曰く。家にもあるのよ。枯らさないように大事にしているんだけど、まだ咲かないのよ。
だそうでして
0104_4jyuryo 1.4
これが我が家のジュウリョウ。
まだ小さい。なるほど。
庭のあちこちにマンリョウがあり、センリョウもあることは知っていましたが、ジュウリョウもあったか。うれしいな。{シロミノマンリョウというのもあるんですよ。}
この際、タマサンゴを五両とか、ヒヨドリジョウゴを一両とかにしたらどんなものだろう?などと馬鹿なことを呟いております。

新春のお散歩:1

0103_1bara 2014.1.3
妻と二人で散歩に出ました。
お寺を覗いて来ようかな。
初詣、参詣じゃないんです。不信心者とて、日本の仏教にあまりかかわりたくはない。日本仏教で葬送儀礼なんかやられたらゼッタイ化けて出てやるからな、というワタクシです。
さて、↑最初の写真は、これバラですよね。
外でお目にかかる花は園芸種も多くて、おおざっぱに行くことにします。
0103_3jintyouge
毎年ご報告している赤のジンチョウゲ。
開花まではもうしばらくかかりそうですね、まだ硬い。
0103_5soyogo
ソヨゴの実がきれいでした。
ずいぶんいっぱい稔っていました。
0103_6suisen
おや、もう咲いている。
我が家のスイセンはまだですが、早いところではこんな状態でした。
うつむいた姿が可憐。
0103_7jozou
東光院前のお地蔵さん。
手編みの帽子かぶっていますね。
よだれかけも手作り。
この地域の皆さんに愛されているお地蔵さんです。
門松というのは本来は「神」を迎えるためのものだったはずですが、もう日本ではごちゃごちゃ、ですね。お地蔵さんの祠にも門松です。
0103_8matubokkuri
これは東光院の門の脇の門松。
マツボックリが開きかけ。
雨が降って濡れると閉じます。乾燥すると開きます。
そうやって種を飛ばすわけですね。

黒子

★このタイトルを見て漫画を思い浮かべますか?
私も漫画は嫌いじゃないけど、いやかなり好きでした(過去形)けど、もうかなり長く漫画から離れてしまっています。
そういう漫画から離れた年寄りが「黒子」と聞くと

ほくろ【黒子】
皮膚に点在する黒色または暗褐色の小斑で、母斑ぼはんの一種。毛を生ずることもある。ははくそ。ほくそ。〈日葡辞書〉
広辞苑第六版より引用

くろ‐ご【黒衣・黒子】
(クロコとも)歌舞伎の舞台で後見の着用する黒い衣服。また、その後見人。黒具くろぐ。
広辞苑第六版より引用

こういう言葉を思い浮かべるんですね。
で、最近「黒子のバスケ」という漫画に関連して起こった脅迫事件で、「黒子」ってなんだろう?ホクロのある人なのか、陰で働く人のことなのか、などと全く的外れなことを最初は思ってしまったのでした。
世間の流れから外れてしまったことよなぁ、と慨嘆。

一応、容疑者が起訴されましたので、妙な影響が出ることもないだろうと、じいさんの感想を書きました。
変なこと書いていたとしてもほっといてください。
じいさんは、孤独とともに老いていきますので、社会的に無害ですから。

アスピリン

★新聞広告です。

辞書に載る薬:バイエル広告(12/26)
 アスピリンは一般的な言葉として認知され、国語辞書にも掲載されています。
(製品名(日本)「バイエルアスピリン」)
創立150周年

これはまあ有名ですね、商標が一般化した例として。

アスピリン(aspirin)
アセチルサリチル酸。解熱鎮痛薬。もと商標名。
現代用語の基礎知識2013年版より引用

アスピリン【aspirin(ドイツ)】
  解熱鎮痛薬。アセチルサリチル酸の商標名。
パーソナル現代国語辞典より引用

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%81%E3%83%AB%E9%85%B8
サリチル酸

発見
 ヤナギの薬理作用については、ヒポクラテスの書物に登場するほかにシュメール、レバノン、アッシリアの文書にも登場する。また、チェロキー族などのアメリカ原住民もヤナギの仲間を解熱・鎮痛に用いていた。日本でも「歯痛には柳楊枝」として知られていた。しかし、これらの記録はヨーロッパでは知られていなかった。
 1763年、イギリスの司祭エドマンド・ストーンが柳の解熱作用を再発見。その後、1830年にフランスの薬剤師アンリ・ルルー (Henri Leroux) とイタリアの科学者ラファエレ・ピリア (Raffaele Piria) が解熱成分(サリチル酸の配糖体)を分離してサリシン(ラテン語: salix 「柳」から)と命名。その後ピリアはサリシンを分解して新物質を発見、サリチル酸と命名した。

高校の有機化学の定番(じょうばん)実験ですね。3年生の選択化学の実験でよくやりました。
アセチルサリチル酸の合成と、サリチル酸メチルの合成。エステルのところですね。

アセチルサリチル酸の合成は:
サリチル酸と無水酢酸を混ぜておいて、濃硫酸を滴下し、温める。
で、できます。
濃硫酸を使うのと、鼻が曲がるような刺激臭をかぐことになりますので、気心の知れた3年生とやるのがいい。
サリチル酸の由来など話しながらやると喜びます。

サリチル酸メチルの合成は:
サリチル酸をメタノールに溶解して、濃硫酸を加えて、空気冷却管をつけて、しばらく還流すればできます。
水に流し込むと油状に分離しますし、特有の香りがして楽しい。

香りを嗅ぐだけなら、試験管内で小さなスケールで実験し、還流もせず、しばらく温めると、香りが嗅げます。
これでもいい。
なんのかおりかな?と問えば、商品名「サロメチール」とか、いろいろ出てきます。

★他に商品名が一般化したもので、有名なのは「テフロン」もそうです。

◆テフロン(商標 Teflon)
四フッ化エチレンを重合して作る合成樹脂の商品名。機械や電子機器の部品、電線被覆その他に用いる。
現代用語の基礎知識2013年版より引用

テフロン
【商標】 Teflon
¶テフロン加工の Teflon‐lined 《pans, irons》.
新和英中辞典第5版より引用

テフロン【Teflon】
フッ素樹脂の一つ。ポリテトラフルオロエチレン ‐(CF2‐CF2)n‐ の商標名。テトラフルオロエチレン CF2=CF2 の重合により製する。耐熱性・耐薬品性・耐衝撃性にすぐれた合成樹脂。
広辞苑第六版より引用

ポリ・テトラフルオロ・エチレンとは
「テトラ」は「4」、「フルオロ」は「フッ化」ですから、エチレン(C24)の4つの水素をフッ素に置き換えたものが「単量体」分子=テトラフルオロエチレンです。それが重合して「ポリ=たくさん」つながったのがポリテトラフルオロエチレンですね。
テフロン加工、というような言葉は一般化していますね。

★「マジックテープ」も商品名です。

http://www.magic-tape.com/secret/rekishi.html
<マジックテープ>は、
クラレの面ファスナーの登録商標です。
日本では1960年、2本の布がピタリとくっつき、着脱が自在な『魔法のテープ』という意味の<マジックテープ>という商品名で、クラレが最初に生産・販売を開始しました。
<マジックテープ>の名が全国に広がったのは、1964年に華々しくデビューした東海道新幹線の客席のヘッドレストカバーのファスナー(留め具)に採用され、一躍注目を浴びたのがきっかけでした。
今や、面ファスナーの代名詞でもある<マジックテープ>は、実はクラレの面ファスナーの登録商標なのです。

マジック‐テープ【Magic Tape】
衣服などに用いる着脱自在の布製テープ。フック状とパイル状との2枚を噛み合わせる。面ファスナー。商標名。
広辞苑第六版より引用

「面ファスナー」といわれてしまうと「面喰い」ますね。
どうかな、NHKのドラマなんかでマジックテープが登場することはないかな。その時なんというのかな。よく知りません。

12月7日(土)

土曜日恒例の「本屋散歩」の帰りがけ。
1207_1huyou 2013.12.7
六郷用水の遊歩道にあるフヨウの木です。
実の中身が全部飛び去ったあとの「殻」が輝いていました。
役割を果たし終えた、誇らしい輝きだと思います。

1207_2hana
何だろう?とわからずにいたら、妻にカランコエでしょ、と諭されました。
そうなんだ!葉を見てなかったなぁ。
しかもこんなにいっぱいいっぺんに咲くなんて。スゴイ。

1207_8otiba_water
自宅に帰って、庭のミニ池。
水の中にカエデの葉が沈んでいて、そこへ木漏れ日がスポットライトを当てていました。
偶然のなせる、一期一会ショット。
明日にはもうこういう光線はないでしょう。
ちょっと幻想的な眺めでした。

1207_9outou
池の脇に置いてある桜桃の冬芽。
きちんと低温期を過ごして春への準備中。
寒さなくして花もなし。{もちろん実もなし}

1207_10kusunoki
これはクスノキの冬芽。
赤さが目立ちます。
実生です。高く伸ばすことはしません。目の前で成長してもらうことにします。

1207_13kurohirataabu
クロヒラタアブですね。体に傷みが全くない。このまま成虫で越冬するのでしょう。
暖かい日に出てきて、寒い時は枯葉の下などにもぐるのではないかな。
動きはちょっと鈍くなっていますが、元気な姿を見るとうれしくなります。
無理せずゆっくり越冬してください。
鳥が怖いですね、昆虫にとっては。

12月6日(金):2

1206_12tentou1 2013.12.6
アブラムシとテントウムシ。
1206_12tentou2
両者ともに頑張りますね。
テントウムシは成虫のまま越冬でしょう。
アブラムシの方は卵で越冬すると聞いています。
ウィキペディアから引用↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B7

春から夏にかけてはX染色体を2本持つ雌が卵胎生単為生殖により、自分と全く同じ、しかも既に胎内に子を宿している雌を産む。これにより短期間で爆発的にその数を増やし、宿主上に大きなコロニーを形成する。秋から冬にかけてはX0型、つまりX染色体の一本欠けた雄が発生し、卵生有性生殖を行う。卵は寒い冬を越し、暖かくなってから孵化する。このとき生まれるのは全て雌である。

ということですので、今写真に写っているアブラムシたちも、これから有性生殖をするのでしょうね。多分。
ぎりぎりな感じがしますが、両方ともがんばれ!
ある意味「生き急ぎ」なさい。どんどん寒くなるよ。

1206_13sendangusa
足元に背の低い黄色いキク科の花が咲いていました。
見覚えがあるけど、なんだったっけ?
考えてみたらセンダングサの仲間ですね。
線路際の草刈りでほぼ全部刈り取られたのですが、残った根からその後にまた伸びてきたんだ、きっと。
しぶとい!敬意を表します。

1206_14katabami
腰を曲げたついでに、低いところの花を。
アカカタバミとカタバミがごちゃっと一緒のような気がします。
花と実も同時に写りました。
背景は大きな枯葉。
この先、冬の間、地面近くを見ないと被写体がなくなります。
ちょと辛いものがありますね。

1206_16teppouyuri
テッポウユリ。
幼い、という形容がぴったり。
元気な赤ちゃんですね。
こういうのを見るとなんだか、わぁ~い、という気分になります。

1206_18sumire
スミレです。
わさびのような、固まった、茎なのか根なのか。そこにまだ立派な葉があって、真ん中には新芽が出ようとしている。
恒温動物であるヒトから見ると、想像を絶するような生き方をしていますね、植物たちは。
ここは東京、まず凍ってしまうことはないですから、もうしばらく、耐えてください。

12月6日(金):1

1206_1hikoukigumo1 2013.12.6
飛行機雲です。上空が過冷却状態なのでしょうね。で、種(たね)がまかれると、それを核にして氷晶ができるのです。
1206_1hikoukigumo2
そして、上空に風があるのでしょう、かなりの速さで拡がってしまいました。
1206_1hikoukigumo3
雲は上空の状態を可視化してくれます。
地上にいながらにして上空の様子がわかるのは面白い。
雲を眺めて楽しんでください。

1206_2jintyouge
白のジンチョウゲです。
ゆっくりゆっくり開いてきています。

1206_8suisen
スイセンです。
1206_20suisen
こちらはちょっと離れたところのスイセン。
これもまた、ゆっくりゆっくりと、開花へ向けて伸びていきます。

生きるということは「化学反応」ですから、温度が低ければ反応速度は遅い=生きるということもゆっくり、になります。冬の寒さに耐えて成長しますが、低温のもと、おのずとゆっくりゆっくりになります。
私たち恒温動物は体温を高く保つことによって、常に化学反応の速度を保ち、活動を高め維持しているわけです。
爬虫類などは、低温でも死にませんけれど、化学反応としての生命活動がゆっくりになってしまうので、安全な場所で冬眠しているのですね。
生命といえども、化学から独立してしまうことはできません。
そんな見方もしてみてください。

1206_11hae
ハエですが、何か舐めていますね。糖分があるのかもしれません。
ハエの体は小さい、冷えやすい。
日にあたって体温を上げたり、体を震わせて体温を上げて、飛んでくるわけです。
そして、活動のエネルギー源を探す。
日が暮れて気温が下がらないうちにまた安全なところに隠れなくっちゃね。
ハエ目昆虫はかなりしぶといです。

12月5日(木)

1205_5sasagumo 2013.12.5
ササグモです。このままで越冬でしょう。

1205_7rurityuurenji
ルリチュウレンジ。
越冬態は蛹だと聞いています。
ということは、この個体は寿命の限界に近付きつつあるというところなのでしょう。
冬ですね。

1205_8pansy
パンジーの実です。
私はパンジーの実というものを認識していなかったのですが、さすが妻は、あらスミレとおんなじよ、と。
日常に水遣りなどの世話をしている人はやはりちゃんと見ているんだなぁ。

1205_12sumire
これはスミレ。なんという種(しゅ)なのかちゃんと認識していませんが、勝手口のそば、ツマグロヒョウモンがよく来ます。
タフなもので、今、葉を伸ばそうとしているところです。
この話をしたら、スミレの根のところ、わさびみたいでしょ、と妻に言われました。
そういう表現があったか、たしかに、なんとなくわさびを思い起こさせる「塊」ですね。

2014年1月 6日 (月)

Caterpillar Roll

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-de7c.html
2014年1月 6日 (月)「的川先生の連載から」

{アンテナには}実は、日本人がほとんど知らない意味がありまして。
上のように「触角」という意味があるのですね。

と書きました。
また比較的なじみの薄い英語に出会いましたので、ご紹介します。

★1月5日の朝日新聞「GLOBE」という別刷りで、面白いものを見ました。
「みんなのSUSHI」という特集でした。
その中の「海外巻物紀行」というところに
キャタピラロール(Caterpillar Roll)という巻きずしの写真がありました。
さて、「キャタピラ」と聞いたら、皆さんは何を思いますか?
キャタピラロールという巻きずしをイメージしてみてください。
写真には
中にはウナギとキュウリ、外はアボカドで覆ってイクラを飾る。米国生まれの人気者。
というキャプションです。
では、写真を見てください(しばらくリンクは切れないと思いますけど。)
http://globe.asahi.com/feature/2013122500009.html
朝日新聞デジタルの会員でなくてもこのページには入れます。
で、少し下を見ると、キャタピラロールの写真が少し端が切れていますが見られます。

いかがでしょう。

そう「イモムシ巻き」なんですねぇ。
緑のイモムシ。アゲハかな?キアゲハかな?
イモムシに写真のような触角はないと思うけど。
おいしそうですね。

「caterpillar」を辞書で引くと、第一に出てくる意味がイモムシなんです。

caterpillar ►n
1a イモムシ,毛虫《チョウ・ガの幼虫》.
1b 《古》 強欲者,人を食い物にする者.
2 〔機〕 無限軌道(車);[C-] 〔商標〕 キャタピラー《米国 Caterpillar Inc. の無限軌道式トラクター》.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

caterpillar {名詞}虫毛虫,イモムシ;[C-]商標キャタピラートラクター(無限軌道式トラクター).
パーソナル英和辞典より引用

「はらぺこあおむし」という絵本をご存知ですか?
原題は「The Very Hungry Caterpillar」なのです。
アメリカの絵本作家エリック・カールさんがが1969年に出版した絵本です。
私は、ほるぷ出版の絵本の原語版セットに入っていたのを、適当に即興で訳しながら子らに読み聞かせた、と思います。
イモムシが食べ進んだ穴が本のページに開いていて、あれが子に受けるんだなぁ。
この本でイモムシがCaterpillar であることを知ったのでした。
{昔、自分が子供の頃、梨などむくと、虫がいたりして。虫が食い進んだ穴をナイフでそっと切っては食べて追跡し、虫を見つけて喜んでいたことがありますね。今じゃ大騒ぎかもしれないけど。}

さて、で、日本人がよく知っている「キャタピラー」というのは、商標なのです。
ウィキペディアから↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%BF%E3%83%94%E3%83%A9%E3%83%BC_%28%E4%BC%81%E6%A5%AD%29
キャタピラー (企業)

キャタピラー(英語:Caterpillar Inc.、NYSE:CAT)は、アメリカ合衆国イリノイ州ピオリアに本拠地を置いている企業である。同社のウェブサイトでは「建築及び鉱業機械、ディーゼル及び天然ガスエンジン、並びに産業用ガスタービンエンジンの世界で最大な製造会社である」としている。 キャタピラーは英語で芋虫を意味する。
幅広い範囲の建設機械の製造を行っており、無限軌道と黄色い配色で知られている。キャタピラー社はダウ平均株価の構成銘柄の1つである。フォーチュン100社の中で1位であり、300億米ドル以上の資産がある。
なお、無限軌道を用いた走行装置をキャタピラー(英語では "caterpillar track" と表記)と称することがあるが、キャタピラーは同社の商標であり、また日本国内ではキャタピラージャパン(旧・新キャタピラー三菱)の登録商標となっている。一般名としては、「クローラー」を用いる。

ということなのでした。一般名は「クローラー」ですって。

crawler ►n
1a はうもの;はって歩く動物,爬虫類 (reptile);はいまわる虫.
1b 《口》 《客を求めて徐行する》流しのタクシー.
1c [Upl] 《赤ちゃんの》はいはい着,ロンパース.
1d クロール泳者.
2 《口》 (卑屈な)ご機嫌取り.
3 〔機〕 クローラー《1) スプロケットで駆動するエンドレスチェーン 2) その軌道上に載せた機械;トラクター・クレーンなど》.
4 〔電算〕 クローラー《自動的にウェブページを巡回して,検索用のインデックスを作るプログラム》.
リーダーズ英和辞典第3版より引用

★ついでに「ジープ」も一般名じゃないです。書いていて思い出しました。
現在は、クライスラー社の四輪駆動車のブランドです。

スイセンがもう咲きそう

0106_1niiwasuisen 2014.1.6
多言を要しませんね。
昼。もう咲きそう。
明日か、明後日か。
その時お知らせします。

的川先生の連載から

http://www.asahi.com/articles/TKY201312070078.html

(宇宙がっこう)銀河同士が衝突したらどうなる?(2013年12月7日15時40分)
 恒星が千億個くらい集まって構成された「銀河」――この宇宙に千億個ほど存在すると言われます。私たちの太陽系が属しているのは「銀河系」または「天の川銀河」と呼ばれます。・・・
 「天の川銀河」から230万光年離れた隣に、「アンドロメダ銀河」があります。二つは大きな重力で引き合い秒速300キロというすごい速さで接近していて、数十億年後には衝突すると言われてます。銀河と銀河の衝突事件は、宇宙では珍しくないのです。
 例えば「アンテナ銀河」の写真がハッブル宇宙望遠鏡などで捉えられていますが、これは実は二つの銀河がまさに今、衝突合体しつつある姿です。互いに潮汐力(ちょうせきりょく)を及ぼすため、アンテナみたいな「腕」が伸びています。これが未来の「天の川銀河」と「アンドロメダ銀河」の姿なのです。二つの銀河の衝突は、正面からぶつかり合うのではなく、手と手をとりあい踊っているかのように互いに相手の周りを回りながら、混ざり合っていくのです。その腕がアンテナを想像させますね。すっかり混ざり合うのには数十億年かかると言われています。・・・
 気になるのは、私たち太陽系の運命です。ある計算ではこの銀河同士の衝突は、太陽系を新たな銀河の中心から10万光年離れたところへはじき飛ばすそうです。そしてその影響は太陽系内部の構造には及ばないと予想されているのです。銀河の中がスカスカなので、恒星同士の衝突はほとんどありえないということです。・・・
(的川泰宣・JAXA名誉教授)

「アンテナ銀河」と聞いたときに、皆さんはどんな「アンテナ」を思い浮かべますか?
アナログ放送時代のTVアンテナ?地デジのアンテナ?UHFのアンテナ?
衛星放送受信用のパラボラアンテナ?マイクロ波の中継用のパラボラアンテナ?
ここにちょっと書いたのはみんな電波の送受信用のアンテナですね。

antenna{名詞}((複数形)antennas)
おもに米アンテナ;
(昆虫などの)触角
パーソナル英和辞典より引用

実は、日本人がほとんど知らない意味がありまして。
上のように「触角」という意味があるのですね。
新聞記事のURLをクリックすると、写真が見られるはずです。
そのほか、下のサイトでもアンテナ銀河の写真が見られます。
http://ryutao.main.jp/st2k_ngc4038.html
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/antenna_galaxy.html
「アンテナ」は昆虫の「触角」の意味であることがよくわかります、どうぞ。

★「銀河の中がスカスカなので、恒星同士の衝突はほとんどありえないということです。」
これね。ちょっと信じがたいですね。
銀河が衝突しても、銀河を構成する恒星の衝突はほとんどありえないのですね。
昔、このことを知ったときはなんだかくらくらするような思いがしましたっけ。

重力というものはとても「弱い」力です。
私たちは日常、地球の重力を感じて生きていますが、太陽の重力を感じてはいません。
太陽系に近い恒星というと
プロキシマ・ケンタウリ 4.2光年
シリウス 8.6光年
などが有名ですが、その星が太陽系に及ぼす重力なんてとても小さいものです。
2個の電子の間には電気力(斥力)と重力が働くはずです。
その比をとると
電気力の方が重力よりも「4.2×10^42」倍も強いのです。
でも、重力は質量さえあれば働く。
電気力がプラス・マイナスの間で働き、磁力はN・Sの間で働くのと違って、重力は質量さえあれば働くのですね。
その弱い力である重力で恒星が引き合って、銀河を構成するのですが。

太陽系が属する銀河を「銀河系」といいます。
銀河系とアンドロメダ銀河を中心として半径300万光年程度の範囲の銀河集団を局部銀河群(局所銀河群)といいます。
一般には3個以上数10個程度以下の銀河集団を銀河群と呼びます。
50個より多数の銀河が1000万光年程度の大きさの領域に密集している集団を銀河団といいます。
複数個のの銀河団や銀河群が連なり合って、1億光年程度より大きな構造をつくる時、これを超銀河団といいます。
{理科年表の解説から引用しました}

なんとまあ。ものすごい構造が階層的に構成されていますが、これも重力によって構成されるものです。
気が遠くなりません?

銀河同士の間で「潮汐力」が働くというのもすごいでしょ。
重力の強さの傾きが銀河を引き延ばす方向の力として現れるんですね。
話が桁はずれで、こういうの大好き!

お正月の夜空を眺めたら、こんな話もちょっとだけ思い出してみてください。
1億光年も離れたところの銀河と、我が銀河系が重力で引き合っているなんて。ね。

平戸白旗神社

0102_3kuma 2014.1.2
写真左の木の瘤が「クマ」に見えるなぁ、というのは以前にも書いたような記憶があります。
今回は鳥居の中に「茅の輪」も見えています。
正月の参拝者がみんな、正式な作法で「茅の輪くぐり」をすると、きっと後がつっかえますね。
真っ直ぐ潜り抜けてもいいんじゃなかろうか。
などと余計な心配もしながら通り過ぎました。

正式な作法に詳しくはないので、検索していただくとして。
記憶では・・・。
正面から潜り抜けて、左から回って正面へ戻り、また潜って右へ回って正面へ戻る。
そのあと、どうするんだったか、もうまっすぐ抜けていいのだったか。「2」はいかんか。「3」にするのかな。忘れました。
参拝客の少ない時にのんびりやってください。

富士山

0102_2fuji1 2014.1.2
多摩堤通りの、文字通り多摩川の堤防の上の道から。
正月二日に、息子の運転する車の助手席に乗っていて車窓から見えましたので、コンデジを取り出して撮影。助手席っていいですね、外の見え方が運転席とは違います。気分いい。
0102_2fuji2
ちょっと鮮明さに欠けます。
晴れてはいたのですけれど、なんとなく「白けた」感じの空でした。
多摩川の東京側に住んでいますが、川向うのマンション群などで、眺望がずいぶん変わりました。
「富士見」というような名前も通用しなくなるところも多いでしょうね。

新幹線で富士山の前を走る時がありましたら、カメラでちょっとの間をおいて、2枚撮ってみてください。両眼の間隔と同じか少し狭いくらいに2枚を並べて、立体視してみてください。
うまくいくと、富士山の立体写真が見られますよ。

パンジー

0101_14pansy 2014.1.1
パンジーというと、「顔」のような姿で咲いている花の、正面ばかりを見てしまいがちです。
座り込んでそばで眺めていたら、パンジーはスミレだよ、という姿を見つけました。
このスタイルならスミレだ。
「距」が見える花もありましたが、なかなか撮影しづらかったので、上の写真にとどめます。
次のツマグロヒョウモンの季節には、もう食べられるようになると思うのですけれど。
市販のパンジーは、そのままではチョウの幼虫の食草には使えないことを、痛切に心に刻みました。
チョウの赤ちゃんに食べられるくらいの方が、植物として仕合せだよね。

ヤマトシジミだと思います

0101_13sijimi 2014.1.1
元日。
私が一人で散歩して見るものは視線が固定され気味です。で、妻と一緒に一歩ずつの散歩をしました。
鉢の乾いた土に水をやろうと、水を汲みに行った妻が慌てて連れてきたチョウ。
水に落ちてしまっていたそうです。でも、生きています。
ヤマトシジミですよね。
翅も傷んでいないしなぁ。
成虫で越冬するとは聞いていません。越冬態は幼虫のはず。
間違って羽化してしまったのか。
そんな気もします。
陽だまりの草の間に置いてやりました。
生き延びられるかなぁ。わかりません。
さむかったね、がんばったね。

クロッカス

0101_10crocus 2014.1.1
クロッカスが芽を出していました。
線路際です。
い~っぱい。
この芽生えは特徴的なのでわかりやすくていいですね。
門の内側のところにもあるのですが、日当たりが劣るせいか、まだ芽は見えないようです。
黄色い花が咲けば花の周囲がぱっと明るくなるはず。楽しみです。

正月飾り:2

1230_1okazari4 2013.12.30
玄関の写真の右のほうにいた馬の彫刻。
私の父の友人の彫刻家の先生が彫ってくださったもの。
馬の彫刻で有名な方でした。
若い馬、というか「仔馬」かな。
体から幼さがあふれてきます。
1230_1okazari5
横顔。いい顔しています。
1230_1okazari6
仰ぐように撮ってみました。
なんかこう、生命力というか、勢いがあふれてきそうでしょ。

ふと思い出したのですが、うちにはまだ馬がいる。
1231_1uma1 12.31
これは家族旅行した時の土産です。
台の裏にちゃんと銘があります。
勢いがいい。
粗い彫り方ですが、それがまた作品の力強さを産んでいる。
1231_1uma2
迫力。
転んで後足を骨折してしまいまして。
目立たないように、私が治療(補修)しまして、普段は転ばない場所に置いてあるのです。
今年は「うま」年ということで、しばらく玄関にいてもらうことにしました。

にぎやかな玄関になりました。

正月飾り:1

正月五日も過ぎまして、そろそろ日常に復帰しないといけませんね。
でもなかなか正月気分も抜けない。
な~んにもしないというのが、やはり、とても気持ちがいい。
過ぎた話から。
1230_1okazari1 2013.12.30
一日飾りはいけない、とかいうようで。
気にする人でもないのですが、なんとなく、30日に飾っております。
めでたそうですね。
お餅は陶器製。上のみかんは我が家の夏みかん。

1230_1okazari2
我が家らしく、猫の御挨拶から。

1230_1okazari3
障害者の授産施設の作品。毎年です。
親子の雰囲気がいいですね。

1230_1okazari7
玄関の外には、お正月リース。

1231_10kadomatu1
門前には松飾。竹はなし。
以前にもお話ししましたが、この松は預かりもの。
ご近所の方が引っ越していくときに、引っ越し先では育てられないので、お宅で育ててやってください、と置いて行かれたもの。
1231_10kadomatu2
「芽出」たいでしょ、
この家の住人二人も、お「めでたい」からなぁ。
めでたさいっぱいなのでした。

2014年1月 3日 (金)

理科年表の2014年版を見ていたら、おや。
今年の1月1日・元日の正午の月齢が29.1で「朔」でした。
へぇ、それはそれで珍しい気もする。

さく【朔】
月の黄経が太陽の黄経に等しい時の称。すなわち太陰暦1日。ついたち。月が太陽と同じ方向にあって、暗い半面を地球に向ける。新月。晦。
広辞苑第六版より引用

ですから、今年の元日は、旧歴なら12月1日なのですね。
ふ~ん。

ついたち【一日】
  月の第1日。朔(ついたち)。{対語}晦日(みそか)。
パーソナル現代国語辞典より引用

旧歴に詳しいわけではありませんので、これが本当に珍しいのかどうかよくわかりませんが。
そうなっていました。
旧歴の1月1日は、今月31日になるようですね。

スイセン

0101_8suisen 2014.1.1
スイセンの花がもうすぐのようです。
毎日見ていますが、ぐんと伸びだしました。
あと何日かで咲くのではないでしょうか。
おれもまた待ち遠しい花です。

ヤツデ

0101_7yatude 2014.1.1
去年までのヤツデは場所的に込み合ってしまいましたので、その子を別の場所で育てています。
「八」というのは日本語では「いっぱい」という意味でしょうから、たくさんに裂けた葉だと思います。
でも、中心線上の一枚の両側が対称になりますので、奇数枚に分かれますね。
上の写真では、9枚のものと7枚のものが写っています。
9枚の方が多いかなぁ。
「ココノテ」ですね。
ヤツデの花は寒い時の虫の蜜源なので、また大きくなってほしいと思っています。



レンギョウ

0101_6rengyou 2014.1.1
これも妻が連れてきたものです。
あの黄色い花を家でみたいなぁ、と。
0101_6rengyou2
なんだかいい感じですね。
期待しています。
うまく咲いてくれれば、3月かな。
待ちましょう。

カジイチゴ

0101_5kajiitigo 2014.1.1
去年連れてきたカジイチゴ。
枯れる葉、育つ葉。
なかなかの対照ですね。
花が咲いてくれるといいのですが。
花が気に入って連れてきたのですから。

屋上に

0101_3hae 2014.1.1
収納棚を使って、チャコちゅんちを作ってあります。
毛布が敷いてあったり、いろいろと細工が施されています。
ゴザのようなもので、風よけも。
で、「2階建て」なのですが。
下に見える茶色いのはチャコちゃん。
上に見える黒い点は、ハエ。
チャコちゃんちの屋上でくつろぐ大型のハエ。
元日に昆虫にお目にかかれるのは、運がいい。
今年もよい年になりそうです。

2014年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
旧年中は本ブログにお付き合いいただきありがとうございました。
本年もとぼとぼと書き継ぐつもりでおりますので、何卒宜敷ご愛読いただきますよう、御願い申し上げます。 かかし拝。

0101ganjitu1 2014.1.1
チャコちゃんも「おせち」など召し上がっております。{?}

0101ganjitu2
今朝気づいたら、シャコバサボテンが咲いていました。
Cristmas cactus ならぬ NewYear cactus ですね。

0101ganjitu3
今年もまめに生きたいものです。
アリさんを見習って。

虫や花で出発する「かかしさんの窓」らしい新年となりました。
ではみなさん、寒さがつのる季節、御自愛くださいますよう。
かかし白。

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