乗り降り楽ちん
★朝日新聞の新聞記事ですが。
助手席が90度くるん 乗り降り楽ちん、ダイハツが発売
2013年12月19日06時48分
ダイハツ工業は、全面改良した軽自動車「タント」の福祉用仕様車を発売した。乗り降りが楽なように助手席が90度回転して昇降するシートを装備した「ウェルカムシート」(価格は155万6千円~)と、後部にのびたスロープをつたって車いすのまま乗り込める「スローパー」(142万円~)の2タイプ。スローパーには車いすの乗せ下ろしの際、つないだ電動のベルトが助力してくれる機能もついている。
確かにね、乗り降りは楽ですよ、助手席へのね。
でもね、介助される人は運転しない、ということが前提ですね、これ。
私のような、下肢障害で車を運転する者としては、運転席も90度回ってほしいんですけど。
障害者が自分の意志で自由に行動することを保障するような車を作りませんか?そろそろ。
電動車いすのシートは右でも左でもその時必要な方向へ90度回して、乗降できます。
今の軽自動車に乗り換えたとき、座席に敷くと回転すべりさせやすいシートを買ってみたんですが、あまりいい具合でもなかったな。
ですから、運転席が90度回ってほしいのですけれど。
車いす利用者で運転する方もいらっしゃいます。
上の自動車は、車いすで乗り込みやすい、とはいえ、運転者の話ではない。
運転免許を取得できる人なら誰でも運転しやすい自動車を作ってください。
自動車メーカーにお願いするものです。
★東京新聞の社説がいいこと書いてましたよ。
【社説】障害者権利条約 共生社会へ踏み出そう(2013年12月17日)
日本の障害者にとって歴史的な前進だ。障害者権利条約を結ぶ政府案が先の国会で認められた。健常者と分け隔てられることなく生きる権利を守る国際ルール。画餅に帰さぬよう魂を吹き込みたい。
・・・
「障害は個人の側ではなく、社会の側にある」。条約の考え方を平たく表現すればそういうことだ。旧来の紋切り型の障害の捉え方は大きな転換を迫られる。
想像してみよう。建物の玄関に車いすの人がいる。目の前には階段があって中に入れない。
かわいそうだが、自力で歩けるよう足腰の治療に専念し、訓練を重ねるほか手だてはない。障害は自己責任なのだから。同情心や哀れみを覚える人も多いだろう。
でも、これからは意識を変える必要がある。車いすの人の出入りが困難なのは足腰が不自由だからではない。階段があるからだ。周りの思いやりや良心より前に、建物の責任こそが問われるのだ。
責任者はスロープを設けるなり、介助するなりして車いすの移動の自由を担保せねばならない。締め出すのはもちろん、お金や人手を十分賄えるのに放置するのも差別とされ、人権侵害になる。
・・・
好きな地域に住み、健常者と共に学校で学び、職場で働く。余暇を楽しみ、選挙で投票し、災害から逃げる。自立して暮らすには要望に応じた手助けが欠かせない。
手話や点字、介添えやスロープなどは、障害者にとってまさに命綱そのものだ。その提供を怠るのは原則として許されない。
ルールが定着するまで前途は多難だろう。なにが差別かを人々が理解することが出発点となる。現場を見守り、紛争を解決する体制づくりも進めねばならない。
日本は世界最速の高齢化に直面している。不自由を抱える人々も増えるだろう。障害の有無を超えて支え合う社会を目指したい。
「障害は個人の側ではなく、社会の側にある」
↑これは東京新聞の社説。
「障害(バリア)を持っている(あるいは、つくっている)のは健常者だ。」
「バリアを低くすることができて、低くする義務を負ってるのは健常者の側じゃないかい?」
「障害者とは健常者が作り構えている「障壁」=「障害」にさえぎられている人のことなんです。」
「どっちが『障害者』なんですか?」
「障害(バリア)を作ってるのは誰ですか?」
「みんなでバリアを低くしましょうよ」
↑これは私の主張。http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/profile.htm から。
やっと時代が私に追いついてきたな。なんて恰好つけておくことにしましょう。
別件:
時事英語に挑戦(2013年12月14日)
というのを読んでいましたら
Big selling points of minicars include lower costs for maintenance and better mileage compared with larger vehicles.
こういう文が載っていました。
軽自動車は英語でminicarっていうんですって!
そうなんだ!!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%BC_%28%E8%BB%8A%E4%B8%A1%29
ミニカーとは、道路交通法令において総排気量50cc以下又は定格出力0.6kW以下の原動機を有する普通自動車をいう。ただし、道路運送車両法においては自動車でなく原動機付自転車の扱いとなる。
日本の道路交通法ではミニカーは別の意味になるのですね。
ややこしいいな。
一般人としてはミニカーといえば玩具のことを思い出すんですが。
笑ってしまいました。
私はミニカーのドライバーなんだ!
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