« クルミ | トップページ | 液晶表示 »

2013年12月25日 (水)

「鯛の鯛」など

★NHKの朝のドラマから「鯛の鯛」という言葉が聞こえてきました。
前のドラマは、強制的に元気になれ、みたいなのが不快で、あの音楽が聞こえてくると、妻も私もあわててテレビを消していました。
日曜の大型ドラマとあわせて、東北弁をずいぶん汚くやってくれたなぁ、と悲しい。
濁ってりゃ東北訛りというわけじゃないんです。
とってもメロディアスで美しい響きを持つ言葉なんですけどねぇ。
しかも、この頃のドラマはやたらと「怒鳴りあう」台詞が多いようですね。
うるさいし、不快。大声とは「無思考」の表現じゃないですか?
深い思考は、静かに語られるはずだ。

★この秋からの「ごちそうさん」は、私は見ていないけれど、妻の許容範囲内で、面白がってほぼ見ているようです。
おかげで、「お、鯛の鯛がでてきたね」となったわけです。
11月の半ばでしたかね。

私のこのブログではこれまでに何回か「鯛の鯛」を扱っています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-6b81.html
2013年4月25日 (木)「鯛の鯛」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-6b81.html
2013年5月28日 (火)「鯛の鯛」

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_c902.html
2007年6月28日 (木)「鯛の歯」

せっかくテレビに登場したのだから、また載せようと思い立ちました。
「鯛の鯛」というのは、人間でいえば肩甲骨とその周辺の骨です。
人間では、腕を動かすのに大事な骨。
魚では胸鰭を動かすのに大事な骨。
「肩甲骨と烏口骨」の部分だ、というのが正しいようですね。
↓ここに、いい写真があります。
http://www.aquamuseum.net/content/himitu/h-10-1.html
「鯛の鯛」とは

ウィキぺディアもいいですね↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AF%9B%E3%81%AE%E9%AF%9B
鯛の鯛

何やら縁起物らしくって、財布に入れておくと金回りがよくなるとか。私には無縁のオハナシですが。

★では、鯛の鯛をゲットするやり方を。
丸ごと一匹の鯛を買ってもいいのですけれど(どうぞ)、高いもんなぁ。
アラでいいですよ。
私共夫婦はスーパーに行くと必ず「アラ探し」に行きます。その日の刺身などをとった後のアラが必ず出るはず。
ですから、開店直後ではなく、昼過ぎ以降の方がチャンスは大きい。
真鯛や金目鯛の頭の部分のアラがいいです。
えらぶたのすぐ後ろで切り落とされたのはダメです。
胸鰭の付け根あたりまでないと鯛の鯛は見つかりません
鯛の頭を野菜と一緒に、水炊き鍋風に煮てください。昆布をちょっと切って入れてもいいけれど、味付けなしで十分。
アラのだしと、野菜のだしで、甘いというほどに濃い、いい味が出ますから。
さて、頭の部分を解体しながら食べます。
私の場合、目玉まで食べてしまう人ですから、残るのは骨だけ。
鰓のうしろ、胸鰭の付け根付近の身を注意深く食べて取り除きます
1220_3tai1
こんな具合の骨が出てきます。
今回食べたのは真鯛です。サイズは物差しで推測してください。
結構大きいでしょ。
1220_3tai2
先に取り外した鯛の鯛と比べてみると、どういう風にくっついているのかがよくわかりますね。
1220_3tai3
というわけで、今回は鯛の鯛を3個ゲット。
1220_3tai4
5.5cm位ありますね。
確かに魚のような姿です。
一晩水につけてふやかして、残っていた身を完全にはがして撮影。
今は乾燥してあります。「財布の宝物」にしましょうか。

1220_3tai5
ついでに、歯もお目にかけましょう。
右の方が前。
左が口の奥。
引き裂く鋭い歯と、(臼歯とまではいきませんが)擦りつぶすタイプの歯をもっています。
それと、おそらく「スペアの歯」があるようですね。
大きな歯のそばに小さなのが見えます。鋭い歯にも丸い歯にも。
1220_3tai6
今回ゲットしたのは、これだけ。
楽しい食事でした。おいしかったし。
徹底的に食べ尽す、という食べ方を身につけた「エコロジカルじいさん・ばあさん」なのです。

金回りがよくなるぞぉ。私の頭と一緒で、期待薄。

★ちょっとだけオマケ。
魚とヒトは同じ脊椎動物です。
肩甲骨を共有してるわけですね。

では、魚の鰓はヒトではどうなったでしょう?
完全な解説はややこしくってここではできませんが、ごく大雑把にいうと
ヒトの中耳の耳小骨が、魚の「鰓の骨」に由来するのです。進化的にね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%BD%E9%A0%AD%E5%BC%93
咽頭弓

(前略)
各咽頭弓に由来する構造物(ヒトの場合)
咽頭弓とその代表的な派生物の発生様式の多くは、基本的なボディプランとして脊椎動物の各系統で保存的である。なので系統に沿ってその進化的な機序を追うことができるが、無論あらゆる派生物が系統間で同様の構造として認識されるわけではない(例えば、サメで上顎を構成する口蓋方形軟骨は、哺乳類の場合槌骨や砧骨に変形している。顎口類にて第1咽頭弓は顎の構造をつくるが、そもそも顎を持たない円口類では全く別の構造をつくる。などなど)。ここではヒトの咽頭弓について構造を列挙するが、全ての脊椎動物がこれと全く同様の発生をするわけではないのに留意。
ヒトの場合、咽頭弓は全部で6つあるが、第5咽頭弓は往々にしてほぼ欠如しているか痕跡的であり、軟骨などの構造物も発生しない。従って、ここでは1, 2, 3, 4,6番目のみ記述する。

第1咽頭弓 ("顎骨弓")   上顎骨,下顎骨{皮骨(硬骨)},槌骨,砧骨,メッケル軟骨(軟骨)
・・・

というわけで、魚を食べるときは、進化の不思議も味わえます。
なんたって、魚もヒトも脊椎動物仲間ですものね。

« クルミ | トップページ | 液晶表示 »

理科おじさん」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« クルミ | トップページ | 液晶表示 »

2021年5月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ