大晦日
とうとう大晦日ですね。
個人的には、なんやらかんやら、あったようなないような、それは生きることの常。
何にせよ大晦日を迎えられた、ということは、「よい年」を過ごしたことになるのでしょう。
来る年=明日から、の一年が、皆様にとって「よい年」となりますように。
2013.12.30
ミツバツツジです。
今、寒さを過ごすことが、春への何よりの準備なのです。
すべての植物がそうだというわけではありませんが、越冬してから春に開花する植物では,低温に遭遇することによって花芽形成が誘導されます。花芽形成が低温によって誘導されるようになることを春化(Vernalization・バーナリゼーション)といます。
人もまた然り、かな。
寒がってばかりいないで、寒さがあってこその春だ、と切り替えて、冬を過ごしてまいりましょう。
年が明ければ間もなく、光の季節が春へ向かい始めます。
ここまで書いてきて、今日の写真もいれたいな、と一回り。
12.31
窓の外ではオーシャンブルーがごあいさつ。つぼみも控えていますから、年を越えて咲き続けるのでしょう。
敢えて逆光で、太陽に向かって光を求めて咲く姿。
輝かしい、という言葉そのものですね。
中央付近につぼみ。幼きものを中に囲むがごときランタナの花。
{下北のサルは、寒い時に球状のサル団子を集団で形成します。球は表面積が少ないので、熱が逃げにくい。中に幼いサルを囲い込み、外側は大人が守る。幼いものを守るのは、生きる者すべての務めでしょう。}
観音様の立ち姿という気がしませんか。
元気よく舞うチロルの女の子。
タマサンゴ=フユサンゴ。
清楚な花です。年を越して「紅い珊瑚玉」へと向かいます。
皆様にとって、来る年が「仕合わせ」多き年でありますように。
多くの巡り会わせに出会い、皆様の自分自身のステップを切って、巡り会わせと「正面衝突」してください。逸らしてはいけません。逃げたら自分にうそをつくことになる。正面からどうぞ。そこにこそ「さいわい」も生まれます。
「さいわい」は「先祝い」。
先のことはいずれ迎えるとして、先ずは「仕 合せる」ることにいたしましょう。
し‐あわせ【仕合せ】‥アハセ
・めぐりあわせ。機会。天運。
・(「幸せ」とも書く)幸福。好運。さいわい。また、運が向くこと。
広辞苑第六版より引用
http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/149216.html
NHK「トクする日本語」2013年3月14日(木)
山口のことば「幸せます」
山口県中南部の防府市には、“幸せます通り”という商店街があります。商店街の喫茶店では“幸せます”パフェが売られ、お弁当屋さんには、郷土の食材で作った“幸せます”弁当が並んでいます。実は、防府市では地元の高校生たちの提案で、山口県の方言『幸せます』を使った商品開発に取り組んでいるのです。でも『幸せます』ってどんなことばなのでしょうか。例えば、物をもらってお礼をいうときに「いただいて“幸せます”」。無理難題をお願いするときに「こうしてもらえると“幸せます”」などと使われ、【ありがたい。助かる。幸いだ。うれしく思う】など様々な意味を含んだことばだそうです。『幸せます』は、古語の「仕合わす(しあわす)」が由来のことば。「仕合わす」は【つじつまが合う。物事をぴったり合うようにする】という意味で、ここから共通語の「しあわせ」ということばもできました。【めぐり合わせが良い】ということで、あとから「幸」の漢字が当てられたのです。一方で、「仕合わす」が「仕合わせる」となり、それを丁寧な表現にして「しあわせます」と変化したのが、山口の『幸せます』です。物事がぴったりうまくいくところから【ありがたい。助かる】という気持ちで使われるのですね。商品開発に取り組む防府市の高校生の中には、『幸せます』という方言を知らなかった生徒も多かったそうです。ことばを未来に残すということは、その地域の大事な文化も残すということ。学生たちは、『幸せます』の取り組みを通じて、地域のことばを見つめ直し、また、地域の良さを再発見したということです。